JP2005080231A - Lc複合部品のアレイ化構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】機械的な強度を増して高強度化したLC複合部品のアレイ化構造を提供する。
【解決手段】コイル部24の上下両側に、磁性材料よりなる浮遊容量低減層23,25を介して、キャパシタ導体を形成しているコンデンサ部22,26を配置して積層した積層体の上下両面に表面保護層21,27を配置し、コイル導体及びキャパシタ導体をアレイ化してなるLC複合部品のアレイ化構造であって、コンデンサ部22,26が、表面保護層21,27側に配置されたシート状材料に一体に形成されている共通内部導体30,35と、浮遊容量低減層23,25側に配置されたシート状材料に分割して形成されている個別内部導体31〜34,36〜39とにより形成された複数組のキャパシタ導体を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器などのノイズを除去するフィルタとして機能するインダクタとキャパシタとを備えたLC複合部品のアレイ化構造、特に、π型3端子としたLC複合部品のアレイ化構造に関する。
電子機器などのノイズを除去するフィルタとして用いられ、インダクタ(コイル部)とキャパシタ(コンデンサ部)とを複合してモノリシック構造としたLC複合部品が知られている。
従来、この種のLC複合部品は、誘電体材料と磁性体材料との混合材料の表面に導体を形成し、これを積層することによって形成されたインダクタ及びキャパシタにより構成されている。この場合、インダクタ及びキャパシタとなる導電膜(内部導体)を形成した層は、積層体の中間層に配置された構成となっている。
また、従来のチップ型電子部品においては、電子部品素体(積層体)の上下両面(端子電極を設けた端面どうしを結ぶ方向に延在する側面)近傍に、この上下両面と平行方向にセラミックス焼結体よりも熱膨張係数の大きな材料よりなる圧縮応力付与層を設けることにより、引張応力に弱いセラミックス焼結体である電子部品素体の耐破壊応力を向上させたものが提案されている。(たとえば、特許文献1参照)
特開平9−134304号公報
しかしながら、従来のLC複合部品においては、上下表面層の材料自体に十分な強度がなく弱いと、温度変化による熱応力や曲げ応力等の機械的な強度が不足する場合があり、信頼性や耐久性の面で不都合を生じることが懸念される。このような問題はアレイ化されたLC複合部品においても同様であるため、対策が望まれている。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、機械的な強度を増して高強度化したLC複合部品のアレイ化構造を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明に係るLC複合部品は、内部導体が形成された複数のシート状材料を積層してコイル導体を形成しているコイル部の上下両側に、磁性材料よりなる中間層を介して、内部導体が形成された複数のシート状材料を積層してキャパシタ導体を形成しているコンデンサ部を配置して積層した積層体の上下両面に表面保護層を設け、前記コイル導体及び前記キャパシタ導体をアレイ化してなるLC複合部品のアレイ化構造であって、前記コンデンサ部が、前記表面保護層側に配置されたシート状材料に一体に形成された共通内部導体と、前記中間層側に配置されたシート状材料に分割して形成された個別内部導体とにより形成された複数組のキャパシタ導体を備えていることを特徴とするものである。
このようなLC複合部品のアレイ化構造によれば、コンデンサ部が、表面保護層側に配置されたシート状材料に一体に形成された共通内部導体と、中間層側に配置されたシート状材料に分割して形成された個別内部導体とにより形成された複数組のキャパシタ導体を備えた構成となるので、高収縮層である大面積の共通内部導体が表面保護層と隣接する位置に積層されることとなる。このような高収縮層は、圧縮応力付与層として機能することになるので、アレイ化されたLC複合部品の高強度化が可能になる。
なお、表面保護層についても非磁性絶縁材料よりなる高収縮材料を採用し、上述した誘電材料層とともに圧縮応力付与層を形成することが望ましい。
また、上記のLC複合部品のアレイ化構造においては、前記中間層が所望の厚さを備えた浮遊容量低減層であることが好ましく、これにより、コンデンサ部とコイル部との間の浮遊容量が低減されるので、高周波特性を向上させることができる。
本発明によれば、積層体の上下両面に圧縮応力付与層が形成された構成となるので、π型3端子のLC複合部品をアレイ化すると共に、機械的強度を増して高強度化したLC複合部品を提供することができる。
また、浮遊容量低減層を設けてコンデンサ部とコイル部との間の浮遊容量を低減したので、LC複合部品の高周波特性を向上させることにより、優れたノイズ除去特性を有するπ型3端子のLC複合部品を提供することができる。
以下、本発明によるLC複合部品のアレイ化構造の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態はπ型3端子のノイズフィルタに適用したものであり、図1は本実施形態におけるLC複合部品の分解斜視図、図2(a)は図1の完成状態を示すLC複合部品の外観斜視図、図2(b)はLC複合部品の等価回路図、図3は図1に示した積層体のA−A断面図である。
図1ないし図3において、LC複合部品10は、磁性材料及び誘電材料の混合材料よりなるシート状材料を複数枚積層して一体化した構成とされる。また、略直方体形状の積層体としたLC複合部品10の上下両面を除く4側面には、後述する内部導体と引出電極を介して接続されている外部電極11〜20が分配して設けられている。
図1に示す構成例では、積層体としたLC複合部品10の上から順に、第1表面保護層21、第1コンデンサ部22、第1浮遊容量低減層(中間層)23、コイル部24、第2浮遊容量低減層(中間層)25、第2コンデンサ部26及び第2表面保護層27を配置してあり、図2(b)に示すように、1つのコイル導体と2つのキャパシタ導体とによって構成されたπ型の3端子ノイズフィルタアレイとされる。
第1表面保護層21及び第2表面保護層27は、積層体の上下両面に配設したシート状の高収縮材料であり、後述する第1及び第2コンデンサ部22,26の内部導体と共に圧縮応力付与層を形成している。このような第1表面保護層21及び第2表面保護層27のシート状材料には、たとえば表1に示す材料Aが採用される。
なお、材料Aの材料組成を見ると、ガラスの割合(wt%)がかなり多くなっている反面、磁性体及び誘電体の割合は比較的少なくなっており、従って、透磁率及び誘電率が小さい(低い)材料特性を有する非磁性絶縁材料となっている。
Figure 2005080231
第1コンデンサ部22及び第2コンデンサ部26は、それぞれが積層された2枚のシート状材料22a,22b及び26a,26bにより構成されている。4枚のシート状材料22a,22b及び26a,26bのうち、第1表面保護層21及び第2表面保護層27側、すなわち表面保護層直下となるシート状材料22a,26aの表面には、略全面に近い大面積の共用内部導体30及び35が一体に連続して形成されている。
なお、共用内部導体30,35には、いずれもグランド接続端子となる外部電極19,20と電気的に接続される引出電極30a,30b及び35a,35bが一体に連続して設けられている。
また、第1浮遊容量低減層23及び第2浮遊容量低減層25側、すなわち中間層側となるシート状材料22b,26bの表面には、アレイ化のためそれぞれが4つに分割された個別内部導体31〜34,36〜39が形成されている。各個別内部導体31〜34,36〜39には、それぞれが外部電極11〜18と電気的に接続される引出電極31a〜34a,36a〜39aが一体に連続して設けられている。なお、図示の構成例では、引出電極31aは外部電極12と、引出電極32aは外部電極14と、引出電極33aは外部電極16と、引出電極34aは外部電極18と、引出電極36aは外部電極11と、引出電極37aは外部電極13と、引出電極38aは外部電極15と、そして、引出電極39aは外部電極17とそれぞれ接続される。
この結果、上面側の共用内部導体30と4つの個別内部導体31〜34とにより、アレイ化されて互いに独立した4つのキャパシタが並んで形成されている。また、下面側の共用内部導体35と4つの個別内部導体36〜39とにより、アレイ化されて互いに独立した4つのキャパシタが同様に形成されている。
このような第1コンデンサ部22及び第2コンデンサ部26のシート状材料22a,22b,26a,26bには、たとえば表1に示した材料Bが採用されている。また、内部導体30〜39の材料には、表1に示した材料Cが採用されている。
ここで、材料Bの材料組成を見ると、材料Aとは反対にガラスが全く含まれておらず、磁性体及び誘電体の割合(wt%)は比較的多くなっているため、その透磁率及び誘電率が大きな(高い)材料特性を有する磁性材料となっている。
また、材料Cの材料組成を見ると、100%が導電性の金属(たとえば銀など)となっており、このような導電体よりなる内部導体31〜34は、周知の印刷法により形成される。
コンデンサ部22,26と後述するコイル部24との間に配設される中間層として設けた第1浮遊容量低減層23及び第2浮遊容量低減層25は、コンデンサ部22,26と、コイル部24との層間を大きく(厚く)するため、内部導体のないシート状の材料Bを多層(図示の例では5層)に積層して所望の厚さを確保したものである。この場合の材料Bには、上述したコンデンサ部22,26と同様のシート状材料を使用しており、従って、その透磁率及び誘電率が大きな材料特性を有する磁性材料となる。
なお、浮遊容量低減層を形成する磁性材料の積層数については、図示した5層(23a〜23e及び25a〜25e)に限定されることはなく、必要に応じて適宜変更することができる。
コイル部24は、上述したコンデンサ部22,26及び浮遊容量低減層23,25と同様の材料Bにアレイ化した4つの内部導体を形成して複数積層し、全体でコイル状となる4組の内部導体40〜43を形成している層である。図示のコイル部24は、それぞれに内部導体40a〜40f,41a〜41f,42a〜42f,43a〜43fが形成されているシート状の磁性材料を、第1磁性材料24aから第6磁性材料24fの順に、6層に積層した構成とされる。
なお、この場合の内部導体40〜43についても、表1に示した金属100%の材料Cが採用されており、周知の印刷法により形成されたものである。
以下、実質的に同じものを並べてアレイ化した内部導体40〜43のうち、代表例として内部導体40について説明する。この内部導体40は、第1磁性材料24a〜第6磁性材料24fの表面にそれぞれ形成した内部導体40a〜40fを電気的に接続したものである。
第1磁性材料24aの内部導体40aは、一端に連続する引出電極44を備えて略コ字状に形成され、他端がスルーホールを介して下層の内部導体40bと電気的に接続されている。なお、引出電極44は、内部導体40の一端と電気的に接続されて第1磁性材料24aの所定位置(端部)まで導かれる内部導体であり、最終的には内部導体40の一端を上述した外部電極12と電気的に接続させるためのものである。
第2磁性材料24bの内部導体40bは、内部導体40aと同様に略コ字状に形成される。この内部導体40bは、第1内部電極40aの引出電極44を除いた部分と略対称となるように形成され、その一端はスルーホールを介して上層の内部導体40aと電気的に接続されている。また、内部導体40bの他端は、スルーホールを介して下層の第3磁性材料24cに形成されている内部導体40cの一端と電気的に接続されている。
以下同様にして、略コ字状の内部導体40cは、スルーホールを介して下層の第4磁性材料24dに形成されている内部導体40dの一端と電気的に接続され、略コ字状の内部導体40dは、スルーホールを介して下層の第5磁性材料24eに形成されている内部導体40eの一端と電気的に接続され、さらに、略コ字状の内部導体40eは、スルーホールを介して最下層の第6磁性材料24fに形成されている内部導体40fの一端と電気的に接続されている。
そして、内部導体40fには、略コ字状とした内部導体40fに連続して外部電極11と電気的に接続される引出電極45が設けられている。
なお、コイル状の内部導体40を形成する磁性材料の積層数については、上述した6層に限定されることはなく、必要に応じて適宜変更することができる。
同様にして、内部導体41は、第1磁性材料24a〜第6磁性材料24fの表面にそれぞれ形成されている内部導体41a〜41fを電気的に接続したものであり、その両端には、外部電極14と接続される引出電極46及び外部電極13と接続される引出電極47が設けられている。
同様にして、内部導体42は、第1磁性材料24a〜第6磁性材料24fの表面にそれぞれ形成されている内部導体42a〜42fを電気的に接続したものであり、その両端には、外部電極16と接続される引出電極48及び外部電極15と接続される引出電極49が設けられている。
同様にして、内部導体43は、第1磁性材料24a〜第6磁性材料24fの表面にそれぞれ形成されている内部導体43a〜43fを電気的に接続したものであり、その両端には、外部電極18と接続される引出電極50及び外部電極17と接続される引出電極51が設けられている。
このようにして非磁性絶縁材料及び磁性材料を積層することにより、コイル部24の上下に浮遊容量低減層23,25を介してコンデンサ部22,26が配置され、さらにコンデンサ部22,26に隣接する上下の両端面に表面保護層21,27が設けられて機械的強度の増したLC複合部品10が形成される。この結果、上述したLC複合部品10は、第1表面保護層21、第1浮遊容量低減層23、第2浮遊容量低減層25及び第2表面保護層27を共用とし、第1コンデンサ部22及び第2コンデンサ部26にそれぞれアレイ化して設けられた4組のキャパシタと、コイル部24にアレイ化して設けられた4組のインダクタとにより、π型3端子のLC複合部品を4組アレイ化したものとなる。
すなわち、アレイ化したLC複合部品10の積層体は、上下両面の表面保護層21,27及びその直下の共用内部導体30,35に、中間層となる浮遊容量低減層23,25及びコイル部24の材料Bより高収縮の材料A及び材料Cを配置して積層したため、上下両面に高収縮材料よりなる圧縮応力付与層が形成されたものとなる。この結果、LC複合部品10に対して温度変化により発生する熱応力が作用した場合や外部から曲げ応力が作用した場合など、積層体の焼成により収縮した割合の大きい高収縮材料が形成する圧縮応力付与層の存在により、機械的な強度を増すことができる。
換言すれば、アレイ化したLC複合部品10を構成する二つのコンデンサ部22,26においては、コンデンサ部22,26を表面保護層21,27の直下に配置してある。そして、キャパシタを形成する一対の内部導体のうち、表面保護層側の内部導体を一体化して大面積の共用内部導体30,35とし、この共用内部導体層を圧縮応力付与層の形成に有効利用できるようにするため、積層位置が表面保護層21,27の直下(すぐ内側)となるように配置することにより、積層体の機械的な強度を増したものである。
また、コンデンサ部22,26とコイル部24との間には、磁性材料を積層してなる浮遊容量低減層23,25を配置して浮遊容量の低減をはかっているが、浮遊容量の問題を考慮しなければ、磁性材料を薄く(たとえば1枚のシート状材料)配置してもよい。しかし、高周波特性を向上させ、優れたノイズ除去特性を得るためには、十分な厚さの浮遊容量低減層を設けることが好ましい。
次に、本発明に係るLC複合部品10を、実施例により具体的に説明する。
まず、以下のようにして磁性材料、誘電材料及びガラス材料を得た。
<磁性材料>
NiO,ZnO,CuO,Fe を出発原料とし、これらを各々15:25:12:48(モル比)の割合で湿式混合後、950℃で仮焼し、Ni0.15Zn0.25Cu0.12Fe0.961.96の磁性材料を得た。得られた磁性材料は、湿式にて48時間粉砕し、平均粒径が約1μmのスピネル構造の磁性材料を得た。
<誘電材料>
PbO,La ,ZrO ,TiO を出発原料とし、これらを各々88:6:70:30(モル比)の割合で湿式混合後、1050℃で仮焼し、Pb0.88La0.12Zr0.7Ti0.33.06 の誘電材料を得た。得られた誘電材料は、湿式にて24時間粉砕し、平均粒径が約1μmのペロブスカイト型の誘電材料を得た。
<ガラス材料>
SiO ,Al ,CaO,BaOの各々の割合が55:15:20:10(重量比)のガラス材料を得るために、Si,Al,Ca,Baの各成分の酸化物、炭酸塩または水酸化物を混合し、1100℃で溶解後急冷し、ガラス材料を得た。得られたガラス材料は、湿式にて48時間粉砕し、平均粒径0.5〜1.5μmのガラス材料を得た。
次に、上記磁性材料、上記誘電材料、上記ガラス材料を用いて、表1に示す複合比でそれぞれ混合し、ポリビニルブチラール等のバインダーを混合粉に対し9.4wt%加えて混練し複合ペイントを調整する。この複合ペイントでドクターブレード法により厚み10〜50μmの材料A、材料Bの各グリーンシートを作成した。
次に、各グリーンシートを用いて積層し、その途中で、市販のAgペーストを用いて各コイル導体及び各キャパシタ導体を印刷形成し(各コイル導体は各スルーホールを介して接続)、熱間圧着後、焼成後に焼結体寸法が1.0×0.5mmとなるように切断し、LC複合部品を得た。このチップを400℃で脱脂処理した後、大気中で940℃で4時間焼成した。得られたチップ状の焼結体をバレル研磨法で面取り処理した後、Ag/Pd合金からなる端子電極部を形成して焼成し、π型の3端子型ノイズフィルタを得た。
表1に示す材料Aは、表面保護層21,27に使用されるシート状の非磁性絶縁材料である。材料Aの材料組成は、磁性体が20wt%、誘電体が13.3wt%、ガラスが66.7wt%であり、金属は全く含まれていない。
また、表1に示す材料Bは、コンデンサ部22,26、浮遊容量低減層23,25及びコイル部24の磁性材料として使用されるシート状の材料である。材料Bの材料組成は、磁性体が60wt%、誘電体が40wt%、ガラスは0wt%であり、金属は全く含まれていない。
また、表1に示す材料Cは、内部導体30〜43に使用される導電性の材料である。材料Cの材料組成は、磁性体、誘電体及びガラスを全く含まず、銀等よりなる導電体の金属が100wt%である。
上述した材料A〜Cの材料特性は、各材料のグリーンシートを約0.8mmの厚さで積層し、プレス成形し、大気中で940℃で4時間焼成して得られた焼結体試料の特性結果が表1に示されている。ここで、透磁率及び誘電率は周波数1MHzでの測定値、Δμは材料Aの誘電率を基準(すなわち1)として他の材料の誘電率の比を記載している。
また、抵抗率については、1×109Ωcm以上の場合は高絶縁性であるとして○を記載している。
さらに、収縮については、焼成前の寸法を基準として焼成後の寸法を百分率(%)で示している。
すなわち、積層体の両端側には、中間層の材料B(収縮84.4%)より収縮の大きい高収縮材料である材料A(収縮84.0%)及び材料C(収縮84.0%)が配置されて圧縮応力付与層を形成している。
ところで、本発明の構成は上述した実施形態に限定されるものではなく、たとえばコイル部の内部導体形状、材料A〜Cの組成、あるいはアレイ化するインダクタ及びキャパシタの数など、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
本発明に係るLC複合部品のアレイ化構造の一実施形態を示す分解斜視図である。 (a)は図1のLC複合部品を示す外観斜視図、(b)はLC複合部品の等価回路図である。 図1のA−A断面を示す模式図である。
符号の説明
10 LC複合部品
21 第1表面保護層
22 第1コンデンサ部
23 第1浮遊容量低減層
24 コイル部
25 第2浮遊容量低減層
26 第2コンデンサ部
27 表面保護層
30,35 共用内部導体
31〜34,36〜39 個別内部導体
40〜43 内部導体

Claims (2)

  1. 内部導体が形成された複数のシート状材料を積層してコイル導体を形成しているコイル部の上下両側に、磁性材料よりなる中間層を介して、内部導体が形成された複数のシート状材料を積層してキャパシタ導体を形成しているコンデンサ部を配置して積層した積層体の上下両面に表面保護層を設け、前記コイル導体及び前記キャパシタ導体をアレイ化してなるLC複合部品のアレイ化構造であって、
    前記コンデンサ部が、前記表面保護層側に配置されたシート状材料に一体に形成された共通内部導体と、前記中間層側に配置されたシート状材料に分割して形成された個別内部導体とにより形成された複数組のキャパシタ導体を備えていることを特徴とするLC複合部品のアレイ化構造。
  2. 前記中間層が所望の厚さを備えた浮遊容量低減層であることを特徴とする請求項1記載のLC複合部品のアレイ化構造。
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