JP2005079047A - 開閉装置用の操作体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 悪意等により、電気配線を隠蔽している閉鎖部材が開放されて開閉体が不正に動作させられてしまうのを阻むことができる開閉装置用の操作体を提供する。
【解決手段】 表側に開口部10aを有する筐体本体10と、別体の操作キー24aにより操作されることで開閉体の制御動作を可能にするキースイッチ部24と、該キースイッチ部24の電気配線を前記筐体本体10内に隠蔽するように筐体本体10に止着された閉鎖部材30と、該閉鎖部材30を筐体本体10側に止着している止着部材40とを備え、前記止着部材40には、その後側部42を回転させるための特殊工具80に対して嵌脱自在に嵌り合う被嵌合部42aが設けられている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、オーバーヘッドドアを含むシャッター装置、ドア、雨戸を含む引戸、窓、ロールスクリーン、ブラインド、オーニング装置、門扉、ゲート、スライディングウォール装置等、電動で開閉動作する開閉装置における操作体に関し、特にシャッター装置に適用するのに好ましい開閉装置用の操作体に関するものである。
従来、この種の発明には、例えば特許文献1に記載されたもののように、表側に開口部を有するボックス(12)と、開閉体の制御動作を可能にする操作ボタン(30)と、該操作ボタン(30)の電気配線を前記ボックス(12)内に隠蔽するように前記ボックス(12)の表側に止着された化粧板(46)と、該化粧板(46)を前記ボックス(12)に止着しているねじ(26)と、ボックス(12)の前記開口部を開閉可能にする蓋(52)と、該蓋(52)を閉鎖状態で開放不能にするロック装置(56)とを備えたスイッチボックスがある。
そして、前記構成のスイッチボックスは、化粧板(46)がネジ止めされる支持板(22)や、該支持板(22)の裏面に固定された固定板(28)等を工夫することにより、操作ボタン30が壁面から露出しないことや、取付作業が容易なこと等、優れた利点を多々有するものである。
そして、特許文献1には記載されていないが、前記構成のようなスイッチボックスでは、図13に示すように、外部から差し込まれる操作キー101の操作により複数の操作ボタン110の操作を有効または無効にするキースイッチ部100を、操作ボタン110に並設している場合がある。
しかしながら、前記キースイッチ部100を備えた従来技術によれば、キースイッチ部100により操作ボタン110による操作が無効にされていたとしても、悪意等により、化粧板130を止着したネジ120がドライバー等の工具により取り外され、化粧板130が開放されると、操作ボタン110やキースイッチ部100の裏側の電気配線が露出されてしまう。そして、この電気配線が故意に電気的に操作されて、開閉体が不正に動作させられてしまうおそれがある。
特開平10−162678号公報
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、悪意等により、電気配線を隠蔽している閉鎖部材が開放されて開閉体が不正に動作させられてしまうのを阻むことができる開閉装置用の操作体を提供することにある。
上記課題を解決するために第一の発明は、表側に開口部を有する筐体本体と、別体の操作キーにより操作されることで開閉体の制御を可能にするキースイッチ部と、該キースイッチ部の電気配線を前記筐体本体内に隠蔽するように前記筐体本体に止着された閉鎖部材と、該閉鎖部材を前記筐体本体側に止着している止着部材とを備えている開閉装置用の操作体において、 前記止着部材は、該止着部材を回転させるための特殊工具に対して嵌脱自在に嵌り合う被嵌合部と、該被嵌合部が所定方向へ回転させられることにより前記筐体本体側に係合され止着される係止部とを一体的に備え、前記筐体本体側に止着される際に前記閉鎖部材を前記筐体本体側へ押圧するように設けられていることを特徴とする。
また、第二の発明では、上記第一の発明において、上記被嵌合部は、上記特殊工具に一対一の関係でのみ嵌り合うように形成されていることを特徴とする。
また、第三の発明では、上記第一又は第二の発明において、上記止着部材が複数備えられ、これら複数の止着部材の内、少なくとも一つの止着部材の上記被嵌合部は、他の止着部材の上記被嵌合部と嵌め合い不能な特殊工具に対して嵌り合うように形成されていることを特徴とする。
また、第四の発明では、表側に開口部を有する筐体本体と、別体の操作キーにより操作されることで開閉体の制御を可能にするキースイッチ部と、該キースイッチ部の電気配線を前記筐体本体内に隠蔽するように前記筐体本体に止着された閉鎖部材と、該閉鎖部材を前記筐体本体側に止着している複数の止着部材とを備えている開閉装置用の操作体において、前記複数の止着部材の各々は、該止着部材を回転させるための工具に対して嵌脱自在に嵌り合う被嵌合部と、該被嵌合部が所定方向へ回転させられることにより前記筐体本体側に係合され止着される係止部とを一体的に備え、前記筐体本体側に止着される際に前記閉鎖部材を前記筐体本体側へ押圧するように設けられ、前記複数の止着部材の内、少なくとも一つの止着部材の前記被嵌合部は、他の止着部材の前記被嵌合部と嵌め合い不能な工具に対して嵌り合うように形成されていることを特徴とする。
また、第五の発明では、上記第一乃至第四何れか一つの発明において、上記止着部材が複数備えられ、これら複数の止着部材の内、少なくとも一つの止着部材は、他の止着部材と逆方向の回転により上記筐体本体側に係合され止着されるように、上記係止部を形成していることを特徴とする。
また、第六の発明では、表側に開口部を有する筐体本体と、別体の操作キーにより操作されることで開閉体の制御を可能にするキースイッチ部と、該キースイッチ部の電気配線を前記筐体本体内に隠蔽するように前記筐体本体に止着された閉鎖部材と、該閉鎖部材を前記筐体本体側に止着している複数の止着部材とを備えている開閉装置用の操作体において、前記複数の止着部材の各々は、該止着部材が所定方向へ回転させられることにより前記筐体本体側に係合され止着される係止部を一体的に備え、前記筐体本体側に止着される際に前記閉鎖部材を前記筐体本体側へ押圧するように設けられ、前記複数の止着部材の内、少なくとも一つの止着部材は、他の止着部材と逆方向の回転により上記筐体本体側に係合され止着されるように、前記係止部を形成していることを特徴とする。
また、第七の発明では、上記第一乃至第六何れか一つの発明において、上記止着部材は、上記係止部を備えるとともに上記閉鎖部材に貫通状に挿入される先側部と、該先側部の上記係止部が上記筐体本体側に止着される際に上記閉鎖部材を前記筐体本体側へ押圧する後側部とを一体的に備え、上記係止部は、上記筐体本体側に螺合可能な雄ネジ状に形成されていることを特徴とする。
ここで、本発明に係わる操作体は、開閉体の開閉動作により空間を仕切ったり開放したりする開閉装置に用いられる。
この操作体には、開閉体を開放動作させる信号や、開閉体を閉鎖動作させる信号、動作中の開閉体を停止させる信号等、開閉体を直接的に制御する制御信号を出力する態様や、キー操作や押ボタン操作、遠隔操作、コード入力等されることにより、開閉体を施錠したり開錠したりするロック機構に対して施錠や開錠のための信号を出力し、開閉体の制御を間接的に可能または不可能にする態様等を含む。
この操作体には、開閉体の制御回路部に有線接続された態様と、開閉体の制御回路部に無線接続された態様との双方を含む。
また、この操作体には、開閉体を開放方向のみに動作させるようにした態様、開閉体を閉鎖方向のみに動作させるようにした態様、開閉体を開放方向と閉鎖方向に動作させるようにした態様等を含む。
また、上記筐体本体とは、表側に開口部を備えるとともに内部側に上記キースイッチ部の電気配線を内在するスペースを確保するものであればよく、その形状や構造は限定されない。
この筐体本体には、躯体壁面や開閉装置等の表面に外付けされる態様や、躯体壁面や開閉装置等に埋め込まれる態様等を含み、この筐体本体が設けられる位置としては、開閉装置自体や開閉装置の近傍等が考えられる。
また、上記閉鎖部材は、上記筐体本体の開口部を閉鎖するようにして止着され、上記キースイッチ部の電気配線を上記筐体本体内に隠蔽するものであればよく、好ましい具体例としては前記開口部を塞ぐ略板状に形成される。
また、上記キースイッチ部は、当該操作体に設けられるようにすれば、その配設箇所が限定されるものでなく、例えば上記筐体本体に配設されていても構わないが、製造性やキー操作性等の観点より、上記閉鎖部材に配設されるのが好ましい。
また、このキースイッチ部には、上記操作キーにより操作されることで上記開閉体を開放方向や閉鎖方向へ直接的に制御動作させる態様、上記開閉体を開放方向や閉鎖方向へ直接的に制御動作させる操作ボタン等が別途に備えられ、上記操作キーにより操作されることで、前記操作ボタン等の操作を有効または無効にするようにした態様等を含む。
更に、このキースイッチ部には、上記操作キーにより操作されることで、上記開閉体を施錠したり開錠したりするロック機構に対して、施錠や開錠のための信号を出力するようにした態様等も含む。
また、上記止着部材とは、所定方向へ回転させられることにより、上記係止部を上記筐体本体側に係合させ止着し、その止着の際に上記閉鎖部材を上記筐体本体側へ押圧するようにした部材であればよい。
この止着部材には、上記閉鎖部材に貫通状に挿入される先側部に上記係止部を設けるとともに、該先側部の後端側に、上記閉鎖部材を上記筐体本体側へ押圧する後側部を一体的に設けた態様を含み、この態様の具体例としてはボルトを含むネジ状の部材が挙げられる。
また、この止着部材には、上記筐体本体側に設けられる軸状の被係合部に対し上記係止部を環状に係合させるようにした態様を含み、この態様の具体例としてはナット状の部材が挙げられる。
また、特に第一の発明における上記止着部材とは、上記被嵌合部に上記特殊工具が嵌め合わせられて、この特殊工具により所定方向へ回転させられることにより、上記係止部を上記筐体本体側に係合し止着する部材である。
なお、上記筐体本体側という表現には、上記筐体本体や、上記筐体本体と一体の部材等を含む。
また、上記第一の発明における上記特殊工具とは、マイナスドライバーや、プラスドライバー、六角レンチ、ボックスレンチ等の一般工具以外の工具であって、上記止着部材の上記被嵌合部に嵌め合わせて上記止着部材を回転させることに用いられる工具である。
なお、上記第一の発明において、上記止着部材及びこの止着部材に対応する特殊工具は、市販のものであってもよいし、特別に製作されたものであってもよい。
また、上記第一の発明において、上記止着部材の上記被嵌合部は、上記特殊工具に対して、一対複数、または複数対一の関係で嵌りあうようにしてもよいし、一対一の関係でのみ嵌り合うようにしてもよい。
すなわち、この第一の発明は、一種類の上記止着部材に対して複数種類の上記特殊工具が嵌り合うようにした構成や、複数種類の上記止着部材に対して一種類の上記特殊工具が嵌り合うようにした構成、一種類の上記止着部材に対して一種類の上記特殊工具のみが嵌り合うようにした構成等を含む。
また、上記第二の発明では、一種類の上記止着部材に対して一種類の上記特殊工具のみが嵌り合うようにした構成とされる。
また、上記第四の発明における上記工具とは、マイナスドライバーや、プラスドライバー、六角レンチ、ボックスレンチ等の一般工具や上記特殊工具を含む工具を意味する。
すなわち、上記第四の発明は、複数種類の上記止着部材に対して、一般工具や特殊工具等の複数種類の工具が用いられるようにした態様であり、複数の上記止着部材の内、少なくとも一つの止着部材の被嵌合部は、他の止着部材の被嵌合部と嵌め合い不能な工具に対して嵌り合うように形成されている。
例えば、複数の上記止着部材の内、一つの止着部材の被嵌合部を、マイナスドライバーと嵌り合い且つプラスドライバー(他の止着部材用の工具)とは嵌り合わないように形成するとともに、他の止着部材の被嵌合部を前記プラスドライバーと嵌り合うように形成する。
この構成によれば、前記一つの止着部材には、プラスドライバーを用いることができないため、複数の止着部材を悪意に外そうとする第三者は、マイナスドライバーとプラスドライバーとの二つのドライバーを交互に使って、複数の止着部材を外す必要が生じる。したがって、前記第三者による不正な作業を遅延させて、前記第三者を混乱させる効果がある。
また、上記第五及び第六の発明の好ましい態様としては、上記複数の止着部材の内、少なくとも一つの止着部材を、反時計方向の回転により締め付けられる逆ネジとし、他の止着部材を時計方向の回転により締め付けられるネジとする。
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような作用効果を奏する。
第一の発明によれば、止着部材の後端部の被係合部が該止着部材用の特殊工具に対して嵌脱自在に嵌り合うように形成されているため、仮に止着部材が一般工具等の上記特殊工具以外の工具により悪意に外されそうになった場合、その作業を困難にすることができる。
したがって、悪意等により、電気配線を隠蔽している閉鎖部材が開放されて開閉体が不正に動作させられてしまうのを阻むことができる。
更に、第二の発明によれば、止着部材の被嵌合部が特殊工具に一対一の関係で嵌り合うように形成されているため、止着部材を悪意に外そうとする行為を、一層困難にすることができる。
更に、第三の発明によれば、仮に複数の止着部材を外そうとした場合、複数種類の嵌合態様の特殊工具が必要とされることになる。
したがって、止着部材を悪意に外そうとする行為を、より困難にすることができる。
また、第四の発明によれば、仮に複数の止着部材を外そうとした場合、複数種類の嵌合態様の工具(一般工具を含む)が必要とされることになる。
したがって、止着部材を悪意に外そうとする行為を、困難にすることができ、ひいては、悪意等により、電気配線を隠蔽している閉鎖部材が開放されて開閉体が不正に動作させられてしまうのを阻むことができる。
また、第五及び第六の発明によれば、仮に複数の止着部材を外そうとした場合、少なくとも一つの止着部材を逆方向に回転させる必要が生じる。
したがって、止着部材を悪意に外そうとする第三者を混乱させて、この第三者による不正な作業を妨害することができ、ひいては、悪意等により、電気配線を隠蔽している閉鎖部材が開放されて開閉体が不正に動作させられてしまうのを阻むことができる。
更に、第七の発明によれば、止着部材と筐体本体側との係止構造を、生産性の良い簡素な構造とすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施の形態による一例は、住宅やビル、倉庫、工場、車両の荷台等の構築・構造物における開口部分や内部に配設され、開閉体によって、前記開口部分を開閉したり、躯体内部の空間を仕切ったり開放したりする所謂シャッター装置用の操作体であって、前記開閉体を制御動作するための操作体として説明する。
操作体A1は、表側(図1における左側)に開口部10aを有する筐体本体10と、図示しない開閉体の制御動作を可能にする操作スイッチ部20と、該操作スイッチ部20の電気配線20aを筐体本体10内に隠蔽するように筐体本体10の前記開口部10a側に止着された閉鎖部材30と、該閉鎖部材30をブラケット11等を介して筐体本体10側に止着している止着部材40と、筐体本体10の開口部10aを開放したり閉鎖したりする蓋部材50と、該蓋部材50を筐体本体10側に係脱させる係脱機構60とを備えている。
筐体本体10は、表側に開口部10aを有する略直方体箱状を呈し、その内部に、後述する操作スイッチ部20や電気配線20a等を収納する空間を確保するとともに、上下の内面には、後述する止着部材40を螺合させるための略アングル状のブラケット11,11を固定している。そして、この筐体本体10は、建物等の壁面qに形成された凹部に挿入され固定される。
前記各ブラケット11は、本実施の形態の一例によれば、筐体本体10の横幅方向(図2における左右方向)にわたって断続的又は連続的に設けられ、止着部材40を螺合させるための複数のネジ孔を有する。
このブラケット11を筐体本体10に固定する技術的手段は、溶接、接着、嵌合、ネジ止め、リベット止め等、何れの手段であってもよい。
また、このブラケット11は、後述する閉鎖部材30を受けるとともに、止着部材40を螺合するようにした構成であれば、図示例に限定されるものでなく、例えば、筐体本体10の側面部を切り起こして曲げた態様や、筐体本体10の底面部(図1における右側の面部)に固定された態様等であってもよい。
また、止着部材40を螺合させるための孔は、上記ネジ孔とせずに、タッピングスクリューを止着させるための貫通孔としてもよく、この場合止着部材40には所謂タップネジが形成されたものを用いる。
操作スイッチ部20は、図示しない開閉体を開放方向へ動作させるための接点信号を出力する開放ボタン21と、同開閉体を閉鎖方向へ動作させるための接点信号を出力する閉鎖ボタン22と、開閉体の開放方向または閉鎖方向への動作を停止するための接点信号を出力する停止ボタン23と、差し込まれる操作キー24aによって操作されることで前記開閉体の制御動作を可能にするキースイッチ部24とを具備してなる。
そして、この操作スイッチ部20は、壁面qに装着された状態において、前記ボタン21,22,23及びキースイッチ部24の電気配線20aを、閉鎖部材30の裏側で、筐体本体10の下側面(図1に示す筐体本体10における下側の面)に貫通させて、筐体本体10外部の電線管pへ挿通させ、更には同電気配線20aの先端側を図示しない制御回路に接続している。
前記開放ボタン21、閉鎖ボタン22、及び停止ボタン23は、押圧されることにより自動復帰a接点を開閉する所謂押ボタンスイッチであり、必要に応じて色分けされている。
また、キースイッチ部24は、残留a接点を開閉するスイッチであり、差し込まれる操作キー24aにより一方向(例えば時計方向)へ回転操作されることで、前記接点を閉にし、他方向(例えば反時計方向)へ回転操作されることで、前記接点を開にする。
そして、前記ボタン21,22,23及びキースイッチ部24の電気配線20aは、筐体本体10外において、上記開閉体を制御するための制御回路(図示せず)に電気的に接続されている。
前記制御回路は、キースイッチ部24の接点が閉にされた際に開放ボタン21及び閉鎖ボタン22の操作を有効にし、キースイッチ部24の接点が開にされた際に開放ボタン21及び閉鎖ボタン22の操作を無効にし、そしてキースイッチ部24の接点の開閉に拘らずに停止ボタン23の操作を有効にするようにしたシーケンス回路であり、無接点シーケンス回路と有接点接点シーケンス回路との内の何れであってもよい。
なお、前記制御回路は、停止ボタン23による非常停止操作等をキースイッチ部24の操作に拘らずに有効にした好ましい一例であるが、他例として、停止ボタン23による操作等及び閉鎖ボタン22による操作をキースイッチ部24の操作に拘らずに有効にした回路としてもよいし、あるいは開閉体の使用態様によっては、停止ボタン23による操作及び開放ボタン21による操作をキースイッチ部24の操作に拘らずに有効にした回路としてもよい。
また、閉鎖部材30は、上記ボタン21,22,23及びキースイッチ部24を各々貫挿させて装着した略矩形状の化粧板部31と、該化粧板部31の四つの辺部分から表側(図1における左側)へ立ち上がった上側面部32,下側面部33,左側面部34,及び右側面部35(図2参照)とから一体状に構成されている。
前記化粧板部31は、その四角側の各々に、止着部材40の先側部41(図5参照)を貫挿させるための貫通孔を形成するとともに、中央側には、上記ボタン21,22,23及びキースイッチ部24を各々貫挿させ装着するための貫通孔を形成している。
上側面部32,下側面部33,左側面部34,及び右側面部35は、その突端側に曲げ形成された唾部により、蓋部材50周囲の枠部材70を受けて支持している。
また、左側面部34には、後述する係脱機構60の係合部61を係合させるための略角孔状の被係合部34aが形成されている。
なお、上記構成の閉鎖部材30は、上側面部32,下側面部33,左側面部34,及び右側面部35を、枠部材70及び筐体本体10の上下左右の側面部に対し二重壁状に配置することで、外部から操作スイッチ部20側への結露水等の浸入を阻むようにした好ましい一例を示しているが、他例としては、上側面部32,下側面部33,左側面部34,及び右側面部35を省いた態様とすることも可能である。この態様の場合、上記被係合部34aは、筐体本体10の側面部に略角孔状に形成したり、あるいは筐体本体10の側面部に別部材を設けることで構成したり等すればよい。
また、止着部材40は、図5に例示するように、閉鎖部材30の化粧板部31に貫通状に挿入されて筐体本体10側に止着される先側部41と、該先側部41が止着される際に閉鎖部材30を筐体本体10内の底面側(図1における左側)へ押圧する後側部42とを一体的に備えている。
そして、前記先側部41には、前記後側部42が所定方向へ回転されることで、前記筐体本体10側のブラケット11に螺合され止着される雄ネジ状の係止部41aが形成されている。
一方、前記後側部42には、該後側部42を回転させるための特殊工具であって該止着部材40専用の特殊工具80に対して嵌脱自在に嵌り合う略凹状の被嵌合部42aが形成されている。
前記係止部41aは、本実施の形態の好ましい一例によれば、ブラケット11の上記ネジ孔に螺合可能なネジ状に形成することで、該係止部41aの生産性や、当該操作体A1の製造時の組立性、止着強度等を良好にしているが、他例としては、上述したようにタップネジ状に形成されてもよい。
また、この係止部41aは、上記後側部42が所定方向へ回転されることで筐体本体10側に係合され止着されるものであれば、前記したネジ状の態様に限定されるものでない。例えば、筐体本体10に一体的に凹部または凸部を設けるとともに、止着部材40の先側部41には所定方向への回転により前記凹部または凸部に嵌り合う凸状または凹状の係止部を設けた態様としてもよい。
また、被嵌合部42aは、本実施の形態の好ましい一例によれば、特殊工具80に対して、一対一の関係でのみ嵌り合う凹状に形成されている。
すなわち、この被嵌合部42aの内部形状は、特殊工具80の先端部形状にならった形状とされている。
図示例によれば、この被嵌合部42aの内部形状は、複数の止着部材40について、それぞれ異なる形状としており、図5に示す一例では略星形凹状に形成され、図6(a)に示す他例では略三角形凹状に形成されている。
また、図6(b)に示す一例では、略円形凹状に形成されるとともに、その内周面に止着部材40の軸方向へ延びる複数の凹溝を形成している。
また、図6(c)に示す一例では、異なる形の凹部を止着部材40の軸心に対して放射状に複数配設するとともに、周方向に隣り合う前記凹部間の角度を不規則に設定している。
この被嵌合部42aの内部形状は、図示例に限定されるものでないが、マイナスドライバー等の一般工具が強引に嵌め合わせられてしまうのを阻むには、図6(b)や図6(c)に例示したように、左右非対称の形状や、止着部材40の軸心に対する周方向の形状を不規則にした形状等が好ましい。
また、上記複数の止着部材40の内、少なくとも一つの止着部材40の被嵌合部42aは、他の止着部材40の被嵌合部42aと嵌め合い不能な特殊工具に対して嵌り合うように形成されていることが好ましい。
したがって、本実施の形態の好ましい一例によれば、図5及び図6(a)〜(c)に示す各止着部材40の被嵌合部42aは、他の止着部材40の被嵌合部42aと嵌め合い不能な特殊工具に対して嵌り合うように形成されている。
特殊工具80は、その先端の係合部81を、マイナスドライバーの先端部や、プラスドライバーの先端部、六角レンチの先端部、ボックスレンチの先端部等、所謂一般工具における先端部の形状とは異なる形状であって、特定の止着部材40の被嵌合部42aと嵌り合う形状に形成している。
なお、図5に示す特殊工具80は、同図に示す止着部材40の被嵌合部42aと嵌り合うものを例示しているが、図6(a)(b)(c)に示す止着部材40についても、それぞれ対応する特殊工具(図示せず)と嵌り合うようになっている。
上記止着構造によれば、止着部材40が一般工具等の上記特殊工具80以外の工具により悪意に外されそうになった場合、その作業を困難にすることができる。
なお、図示例によれば、当該操作体A1には複数の止着部材40が用いられ、これら複数の被嵌合部42aの形状を各々異なる形状とすることで、特に防犯性を向上した好ましい態様としているが、操作体A1の製造時の組立性を良好にする観点より、複数の止着部材40の被嵌合部42aを全て同一形状にしたり、複数の止着部材40の内、一部の複数の止着部材40の被嵌合部42aを同一形状にしたり等してもよい。
また、図示例によれば、複数の止着部材40には全て同一回転方向のネジ状の係止部41aを備えることで、当該操作体A1の組立性を良好にしているが、防犯性を一層向上させる観点からは、少なくとも一つの止着部材40の係止部41aを、他の止着部材40と逆方向の回転により筐体本体10側のブラケット11に係合され止着されるように形成することも好ましい。
また、複数の止着部材40の被嵌合部42aを全て同一種類の一般工具と嵌め合い可能な形状にするとともに、これら複数の止着部材40の内、少なくとも一つの止着部材40の係止部41aを、他の止着部材40と逆方向の回転により筐体本体10側のブラケット11に係合され止着されるように形成することも可能である。
この態様によっても、悪意をもって止着部材40を外そうとする第三者に対し、その作業を遅延させ混乱させることができる。
また、複数の止着部材40の被嵌合部42aを複数種類の一般工具と嵌り合う形状にするとともに、これら複数の止着部材40の内、少なくとも一つの止着部材40の被嵌合部42aを、他の止着部材40の被嵌合部42aとは嵌め合い不能な一般工具に対して嵌り合うように形成してもよい。
すなわち、例えば、複数の止着部材40の内、一部の止着部材40の被嵌合部42aを六角レンチに嵌り合う形状に形成するとともに、他の一部の止着部材40の被嵌合部42aをマイナスドライバーに嵌り合う形状にすればよい。
この態様によれば、悪意をもって止着部材40を外そうとする第三者に対し、一般工具を複数種類用意させる必要を生じさせる上、一般工具を持ち替えさせることで、その作業を遅延させ混乱させるという効果を奏する。
また、上記操作体A1によれば、複数の止着部材40の被嵌合部42aを全て凹状に形成したが、複数の止着部材40の内、一部または全部の止着部材40における被嵌合部42aを、凹状の係合部81’を有する特殊工具80’と嵌り合う形状(図7及び8参照)に形成してもよい。
この態様の場合、被嵌合部42aがペンチやプライヤー等の一般的な挟持治具により挟み持たれて回されてしまうおそれが生じるため、好ましくは図8に示す操作体A3のように、閉鎖部材30’における各止着部材40の周囲を、特殊工具80’の先端部外周面にならう断面凹状に形成する。
次に、筐体本体10の開口部10aを開閉可能にしている蓋部材50について詳細に説明する。
蓋部材50は、略矩形状の平坦部51の四辺部分(四つ側端部)に、それぞれ筐体本体10内へ向かう四つの突片部52,52,52,52を一体的に設けるとともに、前記平坦部51の裏面の略全面に補強板53を重ね合わせている。
平坦部51は、本実施の形態の好ましい一例によれば、略矩形状の板状部材の四辺部分を筐体本体10内側へ曲げ加工することで形成されている。
前記板状部材の材料は、ドリル穿孔工具による穿孔を阻むために硬質材料とされ、例えば硬質プラスチックや硬質な木材等でもよいが、特に好ましくは、鋼やステンレス等の硬質な金属材料とされる。
また、補強板53は、平坦部51と略同材質の板状部材を、平坦部51の裏面と略同形状に加工することで構成されている。
なお、この補強板53は、当該蓋部材50の強度を一層向上するために、平坦部51よりも硬質な材料により形成してもよい。
そして、前記平坦部51及び補強板53には後述する係脱機構60が貫通装着される。
平坦部51と補強板53とは、接着や、溶接、ねじ止め、リベット止め等の手段により頑強に接合しても構わないが、本実施の形態の好ましい一例によれば、蓋部材50の生産性を向上するために、前記係脱機構60により表裏側から挟まれることで、一体的に重ね合わせられている。
上記構成の蓋部材50は、枠部材70中央側の矩形状の開口部を開閉するようにして、閉鎖部材30の上側面部32と下側面部33とにわたる軸部材54(図3参照)により、回動自在に支持されている。
前記枠部材70は、金属性の板状部材を正面視略矩形枠状に加工してなり、閉鎖部材30の上側面部32,下側面部33,左側面部34,右側面部35の突端に支持され固定されている。
上記構成の蓋部材50は、操作キー24aが差し込まれた状態で閉鎖されるのを阻むために、差し込まれた際の前記操作キー24aと干渉するように配置されている。
換言すれば、上記キースイッチ部24は、操作キー24aが差し込まれた状態で蓋部材50が閉鎖されるのを阻むために、差し込まれた際の前記操作キー24aと干渉するように配置されている。
上記蓋部材50の構成によれば、該蓋部材50が平坦部51と補強板53とからなる多層構造であるため、ハンドドリルや電動ドリル等のドリル穿孔工具により蓋部材50が貫通され破壊されてしまうのを、コスト安で簡素な構造でもって阻むことができる。
更に、蓋部材50の側端部に、筐体本体10内へ突出する突片部52を有するため、蓋部材50の周囲の隙間に、マイナスドライバー等のへら状の工具が差し入れられ、このへら状の工具により蓋部材50が強引に抉じ開けられてしまうのを阻むことができる。
その上、操作キー24aが差し込まれた状態で、蓋部材50が閉鎖されようとした場合、差し込まれている操作キー24aと蓋部材50との干渉により、蓋部材50が閉鎖不能になるため、操作キー24aの抜き忘れに気付くことを操作者へ促すことができる。
なお、上記蓋部材50は、図9に示す蓋部材50’と置換されてもよい。
蓋部材50’は、上記構成の蓋部材50における補強板53よりも筐体本体10内側に、繊維層54を設けてなる。
繊維層54は、ドリル穿孔工具等のドリル先端側に絡む程度の長さを有する繊維を、多数束ねたものであればよく、より好ましくは、耐火性や、難燃性、耐熱性等に優れた繊維とされ、例えば、ロックウール繊維や、ガラス繊維、アラミド繊維等が用いられる。
この蓋部材50’は、仮にハンドドリルや電動ドリル等のドリル穿孔工具により故意に穿孔された場合、繊維層54の繊維を、前記ドリル穿孔工具のドリル先端側に絡ませる。ひいては、蓋部材50’を穿孔しようとする悪意の第三者に対して、犯行時間を遅延させるとともに、犯行意欲を低下させることができる。
また、図9に示す蓋部材50’は、補強板53を設けることで、ドリル穿孔工具による貫通を阻むようにした好ましい態様であるが、この蓋部材50’から補強板53を省いた構成とすることも可能であり、この態様によっても、繊維層54の繊維をドリル穿孔工具のドリル先端側に絡ませることができる。
また、上記実施の形態の蓋部材50及び蓋部材50’は、平坦部51の側端部に突片部52を一体的に設けることでコスト低減された好ましい一例であるが、突片部52を省くとともに、平坦部51の厚みを枠部材70の板厚よりも厚くすることで、該平坦部51の側端部を筐体本体10内側へ突出させることも可能である。
また、蓋部材50と差し込まれた状態の操作キー24aとを干渉させる技術的手段は、上記実施の形態に限定されるものでなく、例えば、図4に示す操作体A2のように、上述した蓋部材50の内面側に筐体本体10内側へ突出する干渉部55を一体的に設けて蓋部材50’を構成し、前記干渉部55を差し込まれた際の操作キー24aに干渉させるようにしてもよい。
この操作体A2の構成によれば、図13に示すようにキースイッチ部100に差し込まれた状態の操作キー101が蓋部材150よりも外方へ突出しない従来の操作体を、蓋部材150を蓋部材50’に交換する作業や、蓋部材150に干渉部55を装着する作業等により、操作キー101の抜き忘れを防ぐ構造に容易に改良することができる。
尚、図13に示すスイッチボックスにおいて、符号110は操作ボタン、符号120はネジ、符号130は化粧板である。
次に、蓋部材50に具備された係脱機構60について詳細に説明する。
係脱機構60は、蓋部材50の表側で所定方向へ回動される係脱操作部62と、蓋部材50の裏側で前記係脱操作部62と一体的に移動して筐体本体10側に係脱する係合部61とを備え、閉鎖状態の蓋部材50を、筐体本体10側に係脱させて開放不能にしたり開放可能にしたりする。
更に、同係脱機構60は、前記係合部61の係合状態を、蓋部材50の表側に差し込まれる外部側キー63の操作によりロック状態にしたり解除状態にしたりするロック機構を構成している。
係脱操作部62は、差し込まれる外部側キー63の操作により、係合部61を筐体本体10側に係合させた係合位置と、この係合状態を解除した解除位置との間で、所定角度回動するように支持された略筒状の部材であり、所謂シリンダー錠を構成している。
係合部61は、蓋部材50の裏側(筐体本体10内側)で前記係脱操作部62と一体的に回動するように軸支され、その遠心方向へ突出する係合端部61aを、筐体本体10に固定された閉鎖部材30の被係合部34aに係脱させる。
すなわち、蓋部材50が閉鎖された状態で、外部側キー63の操作により係脱操作部62が所定方向(図2によれば反時計方向)へ回動されると、係合部61は、係脱操作部62と一体的に回動して、係合端部61aを閉鎖部材30の被係合部34a内に係合させる。
また、前記係合状態において、外部側キー63の操作により係脱操作部62が前記所定方向と反対の方向(図2によれば時計方向)へ回動されると、係合部61は、係脱操作部62と一体的に回動して、係合端部61aを閉鎖部材30の被係合部34a内から抜き出す。
而して、上記構成の操作体A1によれば、上記止着部材40に特殊ネジを用いたことや、蓋部材50を多層構造にしたこと、蓋部材50に突片部52を設けたこと、差し込まれた際の操作キー24aに蓋部材50を干渉させるようにしたこと等の構成により、電気配線を隠蔽している閉鎖部材30が開放されたり、施錠状態の蓋部材50が強引に開放されたり等するのを阻むことができる上、操作キー24aの抜き忘れを防ぐことができ、ひいては、開閉体が不正に動作させられてしまうのを阻むことができる。
次に、本発明の他の態様である操作体A4(図10参照)について詳細に説明する。なお、この操作体A4において、上述した操作体A1と略同様の構成部位については、上記操作体A1と同一の符号を用いることで、重複する詳細説明を省略する。
この操作体A4は、上述した操作体A2と略同様に、キースイッチ部24’に差し込まれた状態の操作キー24aの後端側が、閉鎖された際の蓋部材50よりも外方へ突出しないように、キースイッチ部24’を配置している。
前記キースイッチ部24’は、その内部に操作キー24aが差し込まれたことを検知するキー検知部(図示せず)を備えている。このキー検知部は、詳細に説明すれば、差し込まれた際の操作キー24aに押圧されることで、自動復帰a接点24b(図11参照)を開から閉にするように構成されている。
また、この操作体A4の筐体本体10内側には、蓋部材50が閉鎖されたことを検知する閉鎖検知部91と、前記キー検知部及び閉鎖検知部91の検知信号に応じて警報を発する警報発生手段92とが備えられている。
閉鎖検知部91は、閉鎖された際の閉鎖検知部91によって押圧されることで、自動復帰a接点91a(図11参照)を開から閉にするように構成した所謂リミットスイッチであり、閉鎖部材30に固定されている。
警報発生手段92は、電力が供給されることにより警報を発生するものであればよく、本実施の形態の好ましい一例としては所謂ブザーが用いられ、筐体本体10内における閉鎖部材30の裏側(図示例によれば、筐体本体10の底面部)に配設されている。
この警報発生手段92は、電力が供給されることにより発光する発光体(例えば電球や発光ダイオード等)であってもよいし、この発光体と前記ブザーとを組み合わせてなる構成であってもよい。
そして、前記警報発生手段92は、筐体本体10内における閉鎖部材30の裏側(図示例によれば、筐体本体10の底面部)に固定されたバッテリー部93から電力を供給されている。
バッテリー部93には例えば乾電池等が用いられるが、このバッテリー部93を省いて、図示しない開閉体側の制御回路から電気配線を介して電力が供給されるようにしてもよい。
そして、前記警報発生手段92は、上記キー検知部及び閉鎖検知部91の検知信号により操作キー24aが差し込まれ且つ蓋部材50が閉鎖されたと判断した場合に警報を発するように、電気配線されている。
この電気配線された回路は、詳細には図11に例示するように、バッテリー部93から警報発生手段92へ電力を供給するようにした配線の途中に、上記キー検知部の自動復帰a接点24bと閉鎖検知部91の自動復帰a接点91aとを、直列的に介在させた電気回路である。
また、この操作体A4の蓋部材50に設けられた係脱機構60’は、上述した係脱機構60の係合部61を係合部61’に置換し、更に、上述した係脱操作部62を係脱操作部62’に置換した構成としている。
係合部61’は、差し込まれた際の操作キー24aに干渉されることで係合方向への移動が阻まれるように形成されている。
より詳細に説明すれば、この係合部61’は、上述した係合部61に、干渉片部61bを一体的に設けている。
この干渉片部61bは、外部側キー63の操作により係合部61’が回動された際に、差し込まれた状態の操作キー24aと干渉するように、係合部61’の軸止部を間にして係合端部61aと反対側の部位を、長尺状に延設させてなる。
また、係脱操作部62’は、差し込まれる外部側キー63の操作により係合部61’を筐体本体10側に係合させた係合位置と、この係合状態を解除した解除位置との間で、所定角度回動するように支持された略筒状の部材であり、前記係合位置及び前記解除位置の場合に前記外部側キー63を抜差し自在に係合させ、前記係合位置と前記解除位置との間の中途位置の場合には前記外部側キー63を引抜き不能に係合させるように構成してある。
上記構成の操作体A4によれば、上記キー検知部、閉鎖検知部91、及び警報発生手段92等の構成を備えているため、操作キー24aが抜き忘れられた場合に、その抜き忘れに気が付くことを、警報によって操作者へ促すことができる。
更に、係脱機構60の係合部61’に干渉片部61bを具備しているため、操作キー24aが抜き忘れられて蓋部材50が閉鎖されたとしても、外部側キー63によって蓋部材50を筐体本体10側へ係合させる操作をした際に、前記干渉片部61bと差し込まれた状態の操作キー24aと干渉により、操作者に対して操作キー24aの抜き忘れに気が付くことを促すことができる。
しかも、前記干渉の際、外部側キー63が回動途中の引き抜けない位置となるため、この外部側キー63が引き抜けないことによっても、操作者に対して操作キー24aの抜き忘れに気が付くことを促すことができる。
したがって、操作キー24aの抜き忘れに起因して、開閉体が不正に動作させられたり操作キー24aが紛失されたり等するのを防ぐことができる。
なお、上記操作体A1〜A4によれば、係脱操作部62または係脱操作部62’に差し込まれた外部側キー63の回転操作により、蓋部材50が筐体本体10に係脱されるように構成したが、係脱操作部62または係脱操作部62’に一体的にレバーやハンドル等の操作部材を設け、該操作部材の回転操作により蓋部材50を筐体本体10に係脱させるようにすることも可能である。
また、図示例によれば、操作キー24aと外部側キー63とを異なるキーとしているが、他の好ましい態様としては、キースイッチ部24またはキースイッチ部24’と、係脱機構60または係脱機構60’との双方が、一つのキー部材により操作されるようにしてもよい。
この態様によれば、一つの前記キー部材により、筐体本体10の内部側のキースイッチ部24またはキースイッチ部24’を操作された後に、同筐体本体10の外部側の係脱機構60または係脱機構60’が施錠操作されるため、前記キー部材が筐体本体10内に抜き忘れてしまうのを、一層効果的に防ぐことができる。
また、上記操作体A4では外部側キー63が回転途中で抜き取られないように構成したが、先に述べた操作体A1〜A3についても同様の構成とすることが可能である。
本発明に係わる開閉装置用の操作体の一例を示す縦断面図。 図1の(II)−(II)線に沿う断面図。 図1の(III)−(III)線に沿う断面図。 本発明に係わる開閉装置用の操作体の他例を示す横断面図。 止着部材及び特殊工具の一例を示す斜視図。 止着部材の他例を(a)〜(c)の各々に示す斜視図。 止着部材の他例を(a)〜(c)の各々に示す斜視図。 本発明に係わる開閉装置用の操作体の他例を示す要部縦断面図。 蓋部材の他例を示す縦断面図。 本発明に係わる開閉装置用の操作体の他例を示す横断面図。 警報発生手段の一例を示す電気回路図。 図10の(XII)−(XII)線に沿う断面図。 従来の開閉装置用の操作体の一例を示す縦断面図。
符号の説明
10:筐体本体
10a:開口部
24a:操作キー
24:キースイッチ部
30:閉鎖部材
40:止着部材
41:先側部
41a:係止部
42:後側部
42a:被嵌合部
80:特殊工具
A1,A2,A3,A4:操作体

Claims (7)

  1. 表側に開口部を有する筐体本体と、別体の操作キーにより操作されることで開閉体の制御を可能にするキースイッチ部と、該キースイッチ部の電気配線を前記筐体本体内に隠蔽するように前記筐体本体に止着された閉鎖部材と、該閉鎖部材を前記筐体本体側に止着している止着部材とを備えている開閉装置用の操作体において、
    前記止着部材は、該止着部材を回転させるための特殊工具に対して嵌脱自在に嵌り合う被嵌合部と、該被嵌合部が所定方向へ回転させられることにより前記筐体本体側に係合され止着される係止部とを一体的に備え、前記筐体本体側に止着される際に前記閉鎖部材を前記筐体本体側へ押圧するように設けられていることを特徴とする開閉装置用の操作体。
  2. 上記被嵌合部は、上記特殊工具に一対一の関係でのみ嵌り合うように形成されていることを特徴とする請求項1記載の開閉装置用の操作体。
  3. 上記止着部材が複数備えられ、
    これら複数の止着部材の内、少なくとも一つの止着部材の上記被嵌合部は、他の止着部材の上記被嵌合部と嵌め合い不能な特殊工具に対して嵌り合うように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の開閉装置用の操作体。
  4. 表側に開口部を有する筐体本体と、別体の操作キーにより操作されることで開閉体の制御を可能にするキースイッチ部と、該キースイッチ部の電気配線を前記筐体本体内に隠蔽するように前記筐体本体に止着された閉鎖部材と、該閉鎖部材を前記筐体本体側に止着している複数の止着部材とを備えている開閉装置用の操作体において、
    前記複数の止着部材の各々は、該止着部材を回転させるための工具に対して嵌脱自在に嵌り合う被嵌合部と、該被嵌合部が所定方向へ回転させられることにより前記筐体本体側に係合され止着される係止部とを一体的に備え、前記筐体本体側に止着される際に前記閉鎖部材を前記筐体本体側へ押圧するように設けられ、
    前記複数の止着部材の内、少なくとも一つの止着部材の前記被嵌合部は、他の止着部材の前記被嵌合部と嵌め合い不能な工具に対して嵌り合うように形成されていることを特徴とする開閉装置用の操作体。
  5. 上記止着部材が複数備えられ、
    これら複数の止着部材の内、少なくとも一つの止着部材は、他の止着部材と逆方向の回転により上記筐体本体側に係合され止着されるように、上記係止部を形成していることを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の開閉装置用の操作体。
  6. 表側に開口部を有する筐体本体と、別体の操作キーにより操作されることで開閉体の制御を可能にするキースイッチ部と、該キースイッチ部の電気配線を前記筐体本体内に隠蔽するように前記筐体本体に止着された閉鎖部材と、該閉鎖部材を前記筐体本体側に止着している複数の止着部材とを備えている開閉装置用の操作体において、
    前記複数の止着部材の各々は、該止着部材が所定方向へ回転させられることにより前記筐体本体側に係合され止着される係止部を一体的に備え、前記筐体本体側に止着される際に前記閉鎖部材を前記筐体本体側へ押圧するように設けられ、
    前記複数の止着部材の内、少なくとも一つの止着部材は、他の止着部材と逆方向の回転により上記筐体本体側に係合され止着されるように、前記係止部を形成していることを特徴とする開閉装置用の操作体。
  7. 上記止着部材は、上記係止部を備えるとともに上記閉鎖部材に貫通状に挿入される先側部と、該先側部の上記係止部が上記筐体本体側に止着される際に上記閉鎖部材を前記筐体本体側へ押圧する後側部とを一体的に備え、
    上記係止部は、上記筐体本体側に螺合可能な雄ネジ状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至6何れか1項記載の開閉装置用の操作体。
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