JP2005078874A - ジャンパーチップ部品及びジャンパーチップ部品の製造方法 - Google Patents

ジャンパーチップ部品及びジャンパーチップ部品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 導体のバリをできる限り小さくして、ジャンパーチップの外形寸法のばらつきを極力小さくできるジャンパーチップ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 ジャンパーチップにおいて、導体を2層に構成し、下側の第1導体13は、側面電極間方向において絶縁基板10の端部にまで形成し、上側の第2導体14は端部にまで形成しない。つまり、一次分割溝と二次分割溝とを有する大判のアルミナ基板において、第1導体は複数のジャンパーチップ分一度に形成するが、第2導体は一次分割溝にまで至らないように形成して、一次分割溝を介して分割した場合に、第2導体についてはバリの発生のおそれをなくして、導体全体としてバリの程度を小さくする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ジャンパーチップ部品とその製造方法に関するものである。
従来より、プリント基板上の配線の欠損部を接続するための部品として、ジャンパーチップ部品(「ジャンパーチップ」、「ジャンパー抵抗器」、「0Ω抵抗器」ともいう)が知られている。
ここで、従来におけるジャンパーチップ部品(以下単に「ジャンパーチップ」とする)は、図5のように構成されている。つまり、ジャンパーチップBは、絶縁基板110と、導体112と、側面電極116と、保護膜120と、メッキ121と、を有している。メッキ121は、ニッケルメッキ122と、錫メッキ124とから構成される。この図5に示すように、ジャンパーチップBに設けられる導体としては、導体112のみが設けられている。この側面電極116とメッキ121とで電極部を形成している。
この従来におけるジャンパーチップBの製造工程について図6、図7等により説明すると、予め一次分割用スリットJ1(以下「一次スリット」とする。なお、「一次分割溝」としてもよい。)や二次分割用スリットJ2(以下「二次スリット」とする。なお、「二次分割溝」としてもよい。)が設けられたアルミナ基板(このアルミナ基板は、複数のチップ抵抗器の絶縁基板の大きさを少なくとも有する大判のものである)の表側の面に、導体G112を形成する(S21)。つまり、導体ペーストを印刷した後に乾燥・焼成する。この導体G112は、X方向の複数の導体112分の導体であり、導体ペーストの印刷の際、アルミナ基板においてX方向(電極部間方向)に導体ペーストを帯状に連続して印刷する。つまり、X方向に複数のジャンパーチップ分まとめて一連の帯状に導体ペーストを印刷する。なお、この導体としては、銀系の厚膜が用いられる。
そして、図6、図7に示すように、保護膜120を形成する(S22)。つまり、一次スリットJ1と二次スリットJ2とで区画された各領域ごとに保護膜120を形成する。
その後は、一次スリットJ1に沿ってアルミナ基板を一次分割した(S23)後、側面電極を形成し(具体的には、複数のジャンパーチップ分の側面電極を形成する)(S24)、その後、二次スリットJ2に沿って二次分割する(S25)。そして、メッキ121を形成して(S26)ジャンパーチップBとなる。
なお、出願人は、先行技術文献の調査を行ったが、特に、記載すべき先行技術文献は存在しない。
しかし、上記の工程によりジャンパーチップを製造すると、一次分割の際に導体にバリが発生し、このバリにより最終製品の外形寸法にばらつきが生じ、実装時のエラーにつながるおそれがある。
つまり、図8に示すように、一次分割において、本来ならば分割面S1に沿って分割されなければならないものが、分割面S2に沿って分割されてしまい、導体112にバリ112aが発生してしまい、最終製品としてのジャンパーチップとなった際に、図9に示すように、バリ112aの存在によりジャンパーチップの外形寸法が本体の寸法とは異なる事態となってしまう。
そこで、本発明は、導体のバリをできる限り小さくして、ジャンパーチップの外形寸法のばらつきを極力小さくできるジャンパーチップ及びその製造方法を提供することを課題とする。
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、ジャンパーチップ部品であって、絶縁基板と、絶縁基板の上側に形成された導体で、絶縁基板の一対の端部にまで至る第1導体と、該第1導体の上面に形成された第2導体で、絶縁基板の該一対の端部間方向において、該第1導体の端部にまで至らない第2導体と、を有する導体と、を有することを特徴とする。
この第1の構成のジャンパーチップ部品においては、第1導体が絶縁基板の一対の端部にまで至っているものの、第2導体は該一対の端部にまでは至っていないので、ジャンパーチップの製造工程において、大判のアルミナ基板に導体を形成する際に、第1導体については、複数のジャンパーチップ部品分の第1導体を帯状に長く形成すると、分割溝を介して分割した場合に、バリが出る可能性があるが、第2導体については、バリが出ることがないので、導体全体としてはバリの程度を小さくすることができ(つまり、バリの量を少なくすることができ)、ジャンパーチップの外形寸法のばらつきを極力小さくすることができる。
なお、第1の構成を以下のようにしてもよい。つまり、「絶縁基板と、絶縁基板の上面に形成された導体で、絶縁基板の上面に形成された第1導体で、絶縁基板の一対の端部にまで至る第1導体と、該第1導体の上面に形成された第2導体で、絶縁基板の該一対の端部間方向において、該第1導体の端部にまで至らない第2導体と、を有する導体と、を有することを特徴とするジャンパーチップ部品。」としてもよい。
また、第2には、ジャンパーチップ部品であって、絶縁基板と、絶縁基板の上面に形成された導体で、絶縁基板の上面に形成された第1導体で、その側面電極形成側の端部が絶縁基板の端部にまで至る第1導体と、該第1導体の上面に形成された第2導体で、その側面電極形成側の端部が絶縁基板の端部にまで至らない(「第1導体の端部にまで至らない」としてもよい)第2導体と、を有する導体と、少なくとも該絶縁基板と第1導体の側面に形成された側面電極と、を有することを特徴とする。
この第2の構成のジャンパーチップ部品においては、第1導体の側面電極形成側の端部が絶縁基板の端部にまで至っているものの、第2導体の側面電極形成側の端部が絶縁基板の端部にまで至っていないので、ジャンパーチップの製造工程において、大判のアルミナ基板に導体を形成する際に、第1導体については、複数のジャンパーチップ部品分の第1導体を帯状に長く形成すると、分割溝を介して分割した場合に、バリが出る可能性があるが、第2導体については、バリが出ることがないので、導体全体としてはバリの程度を小さくすることができ、ジャンパーチップの外形寸法のばらつきを極力小さくすることができる。
また、第3には、上記第1又は第2の構成において、上記第1導体の厚みが、上記第2導体の厚みよりも薄いことを特徴とする。よって、第1導体の厚みが第2導体に比べて薄いので、導体全体として発生するバリの程度を小さくすることができ、ジャンパーチップの外形寸法のばらつきを極力小さくすることができる。
また、第4には、上記第1から第3までのいずれかの構成において、上記第1導体の材質が、上記第2導体の材質と比べて、折曲げにより切断した場合に発生するバリの量が小さい材質であることを特徴とする。よって、導体全体として発生するバリの程度を小さくすることができ、ジャンパーチップの外形寸法のばらつきを極力小さくすることができる。
なお、第1導体の厚みとしては、4〜6μmが好ましく、第2導体14の厚みとしては、8〜12μmが好ましい。
また、第5には、ジャンパーチップ部品の製造方法であって、ジャンパーチップ部品における絶縁基板の素体となる基板素体で、該絶縁基板の複数個分の大きさを少なくとも有する基板素体の上面に、帯状に導体ペーストを印刷することによりジャンパーチップ部品複数個分の導体ペーストを一度に印刷する工程を有する第1導体形成工程で、複数のジャンパーチップ部品分の第1導体を形成する第1導体形成工程と、該第1導体形成工程において形成された第1導体の上面に、個々のジャンパーチップ部品形成領域内に該ジャンパーチップ部品形成領域の端部にまで至らない第2導体を形成する第2導体形成工程と、該基板素体を分割する分割工程と、を有することを特徴とする。
この第5の構成のジャンパーチップ部品の製造方法によれば、該分割工程において分割を行った場合に、第1導体についてはバリが発生する可能性があるものの、第2導体についてはジャンパーチップ部品形成領域の端部にまで至らないので、バリが発生するおそれがないので、導体全体としてはバリの程度を小さくすることができ、ジャンパーチップの外形寸法のばらつきを極力小さくすることができる。
また、第6には、ジャンパーチップ部品の製造方法であって、ジャンパーチップ部品における絶縁基板の素体となる基板素体で、該絶縁基板の複数個分の大きさを少なくとも有する基板素体で、分割用の一次分割溝と分割用の二次分割溝からなる格子状の分割溝が設けられた基板素体の上面に、帯状に導体ペーストを該一次分割溝を跨いで印刷することによりジャンパーチップ部品複数個分の導体ペーストを一度に印刷する工程を有する第1導体形成工程で、複数のジャンパーチップ部品分の第1導体を形成する第1導体形成工程と、該第1導体形成工程において形成された第1導体の上面に、一次分割溝と二次分割溝とで囲まれた領域内にそれぞれ第2導体を形成する第2導体形成工程で、該第2導体が少なくとも一次分割溝に至らないように形成する第2導体形成工程と、該一次分割溝に沿って基板素体を分割する分割工程と、を有することを特徴とする。
この第6の構成のジャンパーチップ部品の製造方法によれば、該分割工程において分割を行った場合に、第1導体についてはバリが発生する可能性があるものの、第2導体については一次分割溝に至らないように形成されるので、バリが発生するおそれがないので、導体全体としてはバリの程度を小さくすることができ、ジャンパーチップの外形寸法のばらつきを極力小さくすることができる。
また、第7には、上記第5又は第6の構成において、上記第2導体の厚みを上記第1導体の厚みに比べて厚く形成することを特徴とする。よって、第1導体の厚みが第2導体に比べて薄く形成されるので、導体全体として発生するバリの程度を小さくすることができ、ジャンパーチップの外形寸法のばらつきを極力小さくすることができる。
また、第8には、上記第5から第7までのいずれかの構成において、上記第1導体の材質を、上記第2導体の材質と比べて、折曲げにより切断した場合に発生するバリの量が小さい材質とすることを特徴とする。よって、導体全体として発生するバリの程度を小さくすることができ、ジャンパーチップの外形寸法のばらつきを極力小さくすることができる。
また、第9には、上記第5から第8までのいずれかの構成において、上記第2導体形成工程と、上記分割工程の間に、上記第2導体の少なくとも一部を被覆する保護膜を形成する保護膜形成工程を有することを特徴とする。
本発明に基づくジャンパーチップ部品及びジャンパーチップ部品の製造方法によれば、第1導体についてはバリが発生する可能性があるものの、第2導体についてはバリが発生するおそれがないので、導体全体としてはバリの程度を小さくすることができ、ジャンパーチップの外形寸法のばらつきを極力小さくすることができる。
本発明の実施の形態としての実施例を図面を利用して説明する。本発明は、上記の課題を以下に説明するようにして解決した。
本発明の実施例に基づくジャンパーチップについて説明する。本実施例に基づくジャンパーチップ(ジャンパーチップ部品)Aは、図1、図2に示すように、絶縁基板10と、導体12と、側面電極16と、保護膜20と、メッキ21と、を有している。
ここで、上記絶縁基板10は、含有率96%(重量比)程度のアルミナにて形成された絶縁体である。この絶縁基板10は、直方体形状を呈しており、平面視すると、略長方形形状を呈している。この絶縁基板10は、上記ジャンパーチップAの基礎部材として用いられている。
また、導体12は、第1導体13と、第2導体14とを有している。この第1導体13は、絶縁基板10の上面に形成され、層状で平面形状は四角形状を呈している。すなわち、第1導体13は、絶縁基板10の電極部間方向(X方向)の端から端まで形成されている。つまり、絶縁基板10におけるX方向の一方の端部から他方の端部にまで第1導体13が形成されている。なお、第1導体13は、Y方向(このY方向は、X方向及びZ方向に垂直な方向である)には、絶縁基板10の端部との間に所定の距離が設けられている。この第1導体13は、銀系厚膜により形成されている。この銀系厚膜は、銀とガラスにより構成(つまり、銀とガラスとが混合して構成)され、その混合割合は、体積比で銀85〜95%、ガラス5〜15%(好適には、銀90%、ガラス10%)となっている。
また、第2導体14は、該第1導体13の上面に形成され、層状で平面形状は四角形状を呈している。この第2導体14の端部は、電極部間方向(X方向)においては、第1導体13の端部にまで至っておらず、第1導体13の端部から所定の距離の位置にある。つまり、図1に示すように、第1導体13の端部と第2導体14間の距離は、α1及びα2(α1≠0、α2≠0)となっている。なお、第2導体14は、Y方向には、第1導体13と同様の幅に形成され、Y方向において、第2導体14の端部と第1導体13の端部とは一致している。この第2導体14も銀系厚膜により形成されている。この銀系厚膜は、銀とガラスにより構成(つまり、銀とガラスとが混合して構成)され、その混合割合は、体積比で銀85〜95%、ガラス5〜15%(好適には、銀90%、ガラス10%)となっている。この第2導体14の厚みは、第1導体13よりも厚く形成されている。つまり、第1導体13の方が第2導体14よりも薄く形成されている。例えば、第1導体13の厚みは、4〜6μm(好適には、5μm)に形成されており、第2導体14の厚みは、8〜12μm(好適には、10μm)に形成されている。
なお、第1導体13の材質と第2導体14の材質とは同じ材質により形成されている。つまり、第1導体13、第2導体14ともに、この第1導体13と第2導体14の合成抵抗値は、従来のジャンパーチップにおける導体の抵抗値と同様とするのが好ましい。
また、側面電極16は、図1に示すように、上記絶縁基板10の長手方向(X方向)の両端に一対形成されており、上面及び側面及び底面を被覆するように略コ字状に形成されている。つまり、この側面電極16は、上記第1導体13の一部と、絶縁基板10の側面と、絶縁基板10の下面の一部とを被覆している。なお、図1に示す例では、側面電極16は、第1導体13の一部を被覆しているが、第2導体14には接していない。この側面電極16は、銀系厚膜、又は、樹脂・銀系厚膜、又は、銅ニッケル合金、ニッケルクロム合金等の金属からなる薄膜材料により形成されている。
また、上記保護膜20は、図1に示すように、上記第2導体14の上面の一部を被覆するように配設されている。すなわち、この保護膜20の配設位置をさらに詳しく説明すると、Y方向には、第2導体14のY方向の幅よりも広く形成され、該絶縁基板10の幅よりも若干小さく形成されていて、Y方向には第2導体14を被覆している。さらに、X方向には、第2導体14の長さよりも若干短めに形成されている。つまり、第2導体14におけるX方向の両端部側領域は、保護膜20にはカバーされていない。この保護膜20は、ほう珪酸鉛ガラス又は樹脂(エポキシ、フェノール、シリコン等)により形成されている。
次に、メッキ21は、ニッケルメッキ22と、錫メッキ24とを有している。ここで、ニッケルメッキ22は、電気メッキにより上記保護膜20の端部に接触し、かつ、上記導体12と、側面電極16とを被覆するように略均一の膜厚で配設されている。つまり、メッキ21は、導体12の露出部分と側面電極16とを被覆し、さらには、絶縁基板10の上面の一部と下面の一部とY方向の側面の一部にも及んでいる。このニッケルメッキ22は、ニッケルにて形成されており、上記導体12、側面電極16等のはんだ喰われを防止するために形成されている。なお、このニッケルメッキ22は、ニッケルメッキ以外にも銅メッキが用いられる場合もある。
上記錫メッキ24は、電気メッキ法を用いて上記ニッケルメッキ22の上面を被覆するように略均一の膜厚で配設されている。この錫メッキ24は、錫にて形成されており、上記ジャンパーチップAの配線基板へのはんだ付けを良好に行うために形成されている。なお、この錫メッキ24は、錫以外にはんだが用いられる場合もある。なお、側面電極16とメッキ21とで電極部を構成している。
上記構成のジャンパーチップAの製造方法について、図3、図4等を使用して説明する。まず、予め一次スリットJ1や二次スリットJ2が設けられたアルミナ基板(基板素体)(このアルミナ基板は、複数のジャンパーチップの絶縁基板の大きさを少なくとも有する大判のものである)の表側の面に、第1導体G13を形成する(S11、第1導体形成工程)。つまり、導体ペーストを印刷した後に乾燥・焼成する。焼成温度としては、例えば、850℃とする。この第1導体G13は、X方向の複数の第1導体13分の導体であり、導体ペーストの印刷の際、アルミナ基板においてX方向(電極部間方向)に導体ペーストを帯状に連続して印刷する。つまり、アルミナ基板において、一次スリットと二次スリットとで囲まれる個々の領域においてX方向につながる領域について一度に印刷する。より具体的には、アルミナ基板において、最終的に個々のジャンパーチップとなった場合のX方向に連なる一連の絶縁基板10の領域(これを「集合領域」とする。この集合領域は、基板素体における個々のジャンパーチップ形成領域が直線状に複数連なる領域であるともいえる)において、該集合領域の一方の端部から他方の端部にまで1本の帯状に導体ペーストを印刷する。つまり、X方向に複数のジャンパーチップ分まとめて一連の帯状に導体ペーストを印刷する。この場合、導体ペーストは、一次スリットを跨いで形成されることになる。なお、Y方向には、導体ペーストは、絶縁基板10のY方向の幅よりも小さい幅に形成する。なお、この導体としては、銀系の厚膜が用いられる。
次に、第2導体14を第1導体G13の上面に形成する(S12、第2導体形成工程)。つまり、導体ペーストを印刷した後に乾燥・焼成する。焼成温度としては、例えば、850℃とする。なお、この第2導体14の形成に際しては、導体ペーストを各ジャンパーチップごとに印刷する。つまり、導体ペーストを一次スリットと二次スリットとで囲まれる個々の領域にそれぞれ印刷される。つまり、第1導体G13上の一次スリットと二次スリットとで囲まれた個々の領域に、完成状態において、第1導体13よりもX方向に短く、また、第1導体13とY方向に同一幅となるように導体ペーストを印刷し、その後、乾燥、焼成を行う。すなわち、この第2導体14は、一次スリットには接しないように形成される。
そして、図3、図4に示すように、保護膜20を形成する(S13(つまり、保護膜を印刷・乾燥・焼成(又は硬化)させる))。つまり、一次スリットJ1と二次スリットJ2とで区画された各領域ごとに保護膜20を形成する。なお、焼成・硬化温度としては、ほう珪酸鉛ガラスの場合には、600℃程度で焼成し、樹脂の場合には、200℃程度で硬化させる。
その後は、一次スリットJ1に沿ってアルミナ基板を一次分割した(S14、分割工程)後、側面電極を形成し(具体的には、複数のジャンパーチップ分の側面電極を形成する)(S15)、その後、二次スリットJ2に沿って二次分割する(S16)。そして、メッキ21を形成して(S17)ジャンパーチップAを形成する。
本実施例のジャンパーチップAによれば、導体12が第1導体13と第2導体14とで形成され、第2導体14は一次スリットに接しないように形成されるので、一次分割に際しては、導体12は、第1導体13の部分でのみ分割されるので、バリの程度を小さくすることができる。特に、第1導体13の厚みは第2導体14の厚みよりも小さく形成されているので、第1導体13から発生するバリは小さく抑えることができ、導体12全体として発生するバリの程度を極めて小さくすることができる。これにより、ジャンパーチップにおいて、導体から発生するバリの影響による最終製品の外形寸法にばらつきを極めて小さくすることができる。
なお、上記の説明においては、第1導体13の厚みを第2導体14の厚みよりも小さいものとして説明したが、これには限られず、第1導体13の厚みと第2導体14の厚みを同じ厚みとしてもよい。
また、第1導体13の材質と第2導体14の材質とは同じ材質により形成されているものとして説明したが、第1導体13の材質を第2導体の材質に比べてバリが発生しにくい(例えば、割れやすい)材質により形成してもよい。例えば、第1導体13をポーラス状の材質とし、第2導体14をポーラス状でない材質とすることが考えられる。
また、上記実施例において、側面電極16は、第1導体13の上面の一部に形成されているが、第2導体14の上面の一部にも形成されるようにしてもよい。つまり、図1において、側面電極16が第2導体14の上面にまで至るようにしてもよい。また、側面電極16は、第1導体13の上面には至らず、第1導体13の側端にのみ接するようにしてもよい。
また、上記の説明においては、導体12を2層構造とし、第1導体13の形成に際しては、複数のジャンパーチップ分まとめて一連の帯状に導体を形成するとしたが、導体を1層構造とし、該導体を各ジャンパーチップごとに形成して、導体の印刷に際して、導体ペーストが一次スリットにかからないようにすることも考えられる。そうすれば、一次分割の際に導体のバリの影響を出さないようにすることができる。
また、上記の説明においては、側面電極16とメッキ21が設けられているとして説明したが、これらの構成を省略するようにしてもよい。また、保護膜20についても省略してもよい。
本発明は、ジャンパーチップにおいて、特に、ジャンパーチップの外形寸法のばらつきが許容されない場合に特に有効である。
本発明の実施例に基づくジャンパーチップの構成を示す断面図である。 本発明の実施例に基づくジャンパーチップの構成を示す要部断面図である。 本発明の実施例に基づくジャンパーチップの製造工程を示すフローチャートである。 本発明の実施例に基づくジャンパーチップの製造工程を説明するための説明図である。 従来におけるジャンパーチップの構成を示す断面図である。 従来におけるジャンパーチップの製造工程を示すフローチャートである。 従来におけるジャンパーチップの製造工程を説明するための説明図である。 従来におけるジャンパーチップの問題点を説明するための説明図である。 従来におけるジャンパーチップの問題点を説明するための説明図である。
符号の説明
A ジャンパーチップ
10 絶縁基板
12 導体
13 第1導体
14 第2導体
16 側面電極
20 保護膜
21 メッキ
22 ニッケルメッキ
24 錫メッキ

Claims (9)

  1. ジャンパーチップ部品であって、
    絶縁基板と、
    絶縁基板の上側に形成された導体で、
    絶縁基板の一対の端部にまで至る第1導体と、
    該第1導体の上面に形成された第2導体で、絶縁基板の該一対の端部間方向において、該第1導体の端部にまで至らない第2導体と、
    を有する導体と、
    を有することを特徴とするジャンパーチップ部品。
  2. ジャンパーチップ部品であって、
    絶縁基板と、
    絶縁基板の上面に形成された導体で、
    絶縁基板の上面に形成された第1導体で、その側面電極形成側の端部が絶縁基板の端部にまで至る第1導体と、
    該第1導体の上面に形成された第2導体で、その側面電極形成側の端部が絶縁基板の端部にまで至らない第2導体と、
    を有する導体と、
    少なくとも該絶縁基板と第1導体の側面に形成された側面電極と、
    を有することを特徴とするジャンパーチップ部品。
  3. 上記第1導体の厚みが、上記第2導体の厚みよりも薄いことを特徴とする請求項1又は2に記載のジャンパーチップ部品。
  4. 上記第1導体の材質が、上記第2導体の材質と比べて、折曲げにより切断した場合に発生するバリの量が小さい材質であることを特徴とする請求項1又は2又は3に記載のジャンパーチップ部品。
  5. ジャンパーチップ部品の製造方法であって、
    ジャンパーチップ部品における絶縁基板の素体となる基板素体で、該絶縁基板の複数個分の大きさを少なくとも有する基板素体の上面に、帯状に導体ペーストを印刷することによりジャンパーチップ部品複数個分の導体ペーストを一度に印刷する工程を有する第1導体形成工程で、複数のジャンパーチップ部品分の第1導体を形成する第1導体形成工程と、
    該第1導体形成工程において形成された第1導体の上面に、個々のジャンパーチップ部品形成領域内に該ジャンパーチップ部品形成領域の端部にまで至らない第2導体を形成する第2導体形成工程と、
    該基板素体を分割する分割工程と、
    を有することを特徴とするジャンパーチップ部品の製造方法。
  6. ジャンパーチップ部品の製造方法であって、
    ジャンパーチップ部品における絶縁基板の素体となる基板素体で、該絶縁基板の複数個分の大きさを少なくとも有する基板素体で、分割用の一次分割溝と分割用の二次分割溝からなる格子状の分割溝が設けられた基板素体の上面に、帯状に導体ペーストを該一次分割溝を跨いで印刷することによりジャンパーチップ部品複数個分の導体ペーストを一度に印刷する工程を有する第1導体形成工程で、複数のジャンパーチップ部品分の第1導体を形成する第1導体形成工程と、
    該第1導体形成工程において形成された第1導体の上面に、一次分割溝と二次分割溝とで囲まれた領域内にそれぞれ第2導体を形成する第2導体形成工程で、該第2導体が少なくとも一次分割溝に至らないように形成する第2導体形成工程と、
    該一次分割溝に沿って基板素体を分割する分割工程と、
    を有することを特徴とするジャンパーチップ部品の製造方法。
  7. 上記第2導体の厚みを上記第1導体の厚みに比べて厚く形成することを特徴とする請求項5又は6に記載のジャンパーチップ部品の製造方法。
  8. 上記第1導体の材質を、上記第2導体の材質と比べて、折曲げにより切断した場合に発生するバリの量が小さい材質とすることを特徴とする請求項5又は6又は7に記載のジャンパーチップ部品の製造方法。
  9. 上記第2導体形成工程と、上記分割工程の間に、上記第2導体の少なくとも一部を被覆する保護膜を形成する保護膜形成工程を有することを特徴とする請求項5又は6又は7又は8に記載のジャンパーチップ部品の製造方法。
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