JP2005077447A - 合焦装置及び変位センサ、並びに共焦点顕微鏡 - Google Patents

合焦装置及び変位センサ、並びに共焦点顕微鏡 Download PDF

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Abstract

【課題】両振動部に連結されるレンズの重さを同一にするといった煩雑な光学設計が不要であり、その一方で高い光学性能を有し、かつ設計の容易化が効果的に計られた光学系を備えた構成を提供する。
【解決手段】補助光学手段は、音叉の一方の振動部2に取り付けられた第1レンズ65と、他方の振動部に取り付けられた、第1レンズ65とは質量の異なる第2レンズ66とを有すると共に、これら第1レンズ65及び第2レンズ66は、互いの光軸が一致するように構成されている。そして、本実施形態に係る音叉1は、第1レンズ65及び第2レンズ66が取り付けられた状態で、一対の振動部2,2における固有振動数が互いに等しく、かつ所定の共振周波数となるように、両振動部2,2の形状が設定されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、合焦装置及び変位センサ、並びに共焦点顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、投光素子からの光を収束レンズを通して収束させ、この収束点である焦点を光軸方向に移動させることに基づいて合焦させる合焦装置、或いは、物体の表面までの距離や、厚みを測定する変位センサや共焦点顕微鏡がある。このときに、焦点を光軸方向に移動させるための手段として、音叉を利用して、音叉の自由端に焦点位置を移動させるための少なくとも1枚のレンズからなる補助光学手段を取り付け、音叉の振動により焦点の移動量、つまり、距離を測定するものがある。このとき、音叉には、1つの合焦装置で合焦できる範囲を広げることができ、広いレンジに対応できる合焦装置を提供するために、一方の自由端に第1のレンズを取り付け、他方の自由端に第2のレンズを取り付けるものがある。
【0003】
従来、合焦装置を利用して被測定対象物の変位を測定するものとして、特許文献1に示されるようなものが提供されており、この技術では、投光部からの光を対物レンズを介して被測定対象物上に照射し、この対物レンズを加振部により振動させることによって、投光部から対物レンズを介して収束された光の焦点を振動させ、この振動させたときの被測定対象物からの反射光を受光部にて受光し、この受光部に受光された受光量の大きさと、そのときの対物レンズの位置に基づいて被測定対象物の変位を測定している。
【0004】
また、特許文献2に示すように、対物レンズは固定して、被測定対象物を載せるステージを上下動させることにより、このときの被測定対象物体からの反射光の大きさと、ステージの位置に基づいて被測定対象物の変位を測定する技術も提供されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平07−113617号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2000−314616公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1のような技術においては、投光部からの光をコリメータレンズを介して平行光とし、その平行光を対物レンズで絞る構成であるため、振動させるレンズの変位がそのまま、被測定対象物の変位となって現れてくる。このため、予め設定される測定範囲の変位量より大きい測定範囲の変位量を測定することはできず、広い測定レンジに対応することができなかった。
【0008】
しかも、被測定対象物の変位の測定精度は、従来はコリメータレンズからの平行光を対物レンズを通して被測定対象物上に収束させて照射させるとともに、変位を測定する際には、対物レンズを移動させる構成であるため、対物レンズを通して収束される光の焦点位置(焦点距離)は予め決まっており、対物レンズを所定距離だけ移動させた場合の焦点位置の移動量は、その対物レンズの移動距離に相当する。
【0009】
したがって、対物レンズを移動させる距離が焦点位置の移動量と同一であるので、被測定対象物の変位の測定精度は、対物レンズの移動距離そのものであって、対物レンズの最小移動量(最小変位)以上に分解能を細かくするといったように精度を向上することはできないし、大きな測定範囲の変位量を測定するためには、レンズの振動変位を大きくしなくてはならないため、変位計自体が大型化したり、レンズの振動が遅くなることにより測定の速度を遅くすることになってしまうという問題もある。
【0010】
これに対し、特許文献2の方式であれば、ステージの移動機構の範囲を大きくすることで、測定範囲の大きな変位量に対しても測定を行うことができるが、ステージを移動させる距離分だけ装置が大型化するほか、この方式においてもやはり、被測定対象物の変位の測定精度を、ステージの移動変位を測定する精度以上にすることはできない。しかも、機械的な上下動を伴うために測定精度には限界がある。
【0011】
このため、本出願人は、上記問題を解決するために、特願2002−205545に記載される発明を出願したものを、更なる改善を行って、特願2003−153165として出願しており、音叉における一方の自由端側に発散若しくは収束させる補助光学手段を備えており、音叉の振動は微小であるので、補助光学装置における光軸のぶれはないものとみなしている。
【0012】
さらに本出願人は、微小ながらも音叉の自由端の振動により、補助光学手段の光軸に生じるぶれに着目することに至った。そして、より高精度な測定を考慮すると、この光軸のぶれの問題が大きくなることが想定されるため、このような光軸のぶれの問題についても解決する必要がある。
【0013】
したがって、両自由端には、特性の異なるレンズが連結され、レンズを構成する部材(高屈折率、低屈折率)、形状により質量が異なる。そして、できあがった音叉に対して、後付けでレンズを取り付けようとした場合、上述したような質量の異なるレンズを取り付けると、音叉の自由端の固有振動数がずれてしまい共振周波数とならないため振動が発生しないという現象が起こる。一方、このような問題を回避するためにレンズの質量を合わせようとすると、光学特性を満たすように両レンズの質量を合わせなければならないため、光学部材の設計に多大の労力と費用がかかってしまう。
【0014】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、両振動部に連結されるレンズの重さを同一にするといった煩雑な光学設計が不要であり、その一方で高い光学性能を有し、かつ設計の容易化が効果的に計られた光学系を備えた構成を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、
光を出射する投光手段と、
この投光手段からの光を非平行光となるように発散若しくは収束する補助光学手段と、
この補助光学手段からの光を被測定物体に集光状態で照射する対物レンズと、
この対物レンズによる集光を前記被測定物体を介して受光する受光手段と、
前記補助光学手段を移動するための駆動信号を出力する制御手段と、
この制御手段からの駆動信号に応じて前記補助光学手段を前記投光手段からの光の光軸に沿って移動させる可動手段と、
前記補助光学手段の位置を示す位置信号を出力する位置検出手段とを備え、
前記制御手設は、前記駆動信号の出力状態で前記受光手段の受光量が最大となる時を検出する合焦装置であって、
前記可動手段は、両端が自由端とされる一対の振動部を備えると共に、これら振動部においてそれぞれの先端部に前記補助光学手段が連結された音叉と、この音叉の一方の振動部側に設けられ、前記制御手段からの駆動信号に基づいて前記音叉を振動させる加振手段とを備えた構成をなしており、
前記補助光学手段は、前記音叉の少なくとも一方の振動部に取り付けられたレンズ部材を有してなり、
前記音叉は、前記レンズ部材が取り付けられた状態で、前記一対の振動部における固有振動数が互いに等しく、かつ所定の共振周波数となるように、両振動部の形状が設定されていることを特徴とする合焦装置。
【0016】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、
前記レンズ部材は、前記音叉の一方の振動部に取り付けられた第1レンズと、他方の振動部に取り付けられた、前記第1レンズとは質量の異なる第2レンズとを有すると共に、これら第1レンズ及び第2レンズは、互いの光軸が一致するように構成されており、
前記音叉は、前記第1レンズ及び前記第2レンズが前記一対の振動部にそれぞれ取り付けられた状態で、前記一対の振動部における固有振動数が互いに等しく、かつ所定の共振周波数となるように、両振動部の形状が設定されていることを特徴とする。
【0017】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、
前記音叉は、前記一対の振動部を接続する接続部が、これら一対の振動部の両自由端からの略中間位置に設けられると共に、前記接続部の幅方向両側において前記振動部を支持するように構成される一対の支持部と、前記支持部よりそれぞれ延設されるように設けられた、当該音叉を被固定箇所に固定するための一対の固定部とを備え、
前記両振動部、前記接続部、前記一対の支持部、及び前記一対の固定部が1枚の弾性板からなり、
前記一対の振動部における固有振動数が互いに等しく、かつ所定の共振周波数となるように、前記弾性板の形状が設定されることを特徴とする。
【0018】
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記弾性板において、前記両振動部が、前記略中間位置を基準に対称な形状をなし、これら両振動部における板幅が、前記レンズ部材の質量及び当該弾性板の板厚に基づいてそれぞれ設定されることを特徴とする。
【0019】
請求項5の発明は、請求項4に記載のものにおいて、前記音叉は、前記一対の振動部を接続する接続部が折り曲げられて構成されると共に、その接続部の頂点部分が前記被固定箇所から離れた状態で前記一対の支持部に支持されるように、前記一対の支持部が前記固定部に対して折り曲げられた構成をなすことを特徴とする。
【0020】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の前記合焦装置を備え、
前記制御手段が検出した受光量が最大となる点における位置信号の変化に基づいて被測定対象物の変位量を測定することを特徴とする変位センサとして構成される。
【0021】
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項5に記載の合焦装置と、
前記制御手段の駆動に応じて前記対物レンズによる集光位置を水平方向に走査する走査手段とを備え、
前記制御手段は、前記受光手段の受光量が最大となる時点における前記位置検出手段からの位置信号及び前記走査手段の走査位置を検出して記憶手段に記憶し、
前記制御手段が検出し、前記記憶手段に記憶された前記位置信号及び前記走査位置に基づいて被測定対象物の表面形状を立体的に測定することを特徴とする共焦点顕微鏡として構成される。
【0022】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
本構成によれば、少なくとも一方の振動部にレンズ部材が取り付けられる音叉において、振動部の形状を調整することにより固有振動数が互いに等しく、かつ所定の共振周波数となるように構成しているため、固有振動数や共振周波数の設定のためにレンズの質量調整を行うといった煩雑な光学設計が不要であり、その一方で高い光学性能を有し、かつ設計の容易化が効果的に計られた光学系を備えた合焦装置となる。
<請求項2の発明>
本構成によれば、両振動部にそれぞれレンズが連結される構成において、両レンズの重さを同一にするといった煩雑な光学設計が不要であり、その一方で高い光学性能を有し、かつ設計の容易化が効果的に計られた光学系を備えた合焦装置となる。
<請求項3の発明>
本構成によれば、2部材からなる音叉や、削りだしにより構成される音叉に比べ、音叉としての精度を保ちつつ、安価に、かつ、簡単に音叉を製造することができ、より設計時間を効率よく短縮することができるという効果を生ずる。
<請求項4の発明>
本構成によれば、略中間位置を基準に対称な形状をなすように両振動部を構成し、レンズ部材の質量及び弾性板の板厚に基づき、両振動部の板幅をそれぞれ設定して固有振動数や共振周波数が調整されるため、振動部について複雑な加工が必要とならず、製造容易な構成となる。
<請求項5の発明>
本構成によれば、被固定箇所に取り付けた際に、音叉の振動部の折り曲げ位置の頂点付近が被固定箇所に接触することに起因する音叉の振動伝達効率の低下を防ぐことができるので、より高精度に振動させることができるという効果を生ずる。
【0023】
<請求項6の発明>
本構成によれば、レンズの質量を加味して、両振動部の固有振動数を同一に、かつ所定の共振周波数となるように簡単に音叉を製造することができ、もって、変位センサの測定精度を保ちつつ、装置自体を安価に、かつ、設計時間を短縮することができるという効果を生ずる。
【0024】
<請求項7の発明>
本発明の構成によれば、レンズの質量を加味して、両自由端の固有振動数を同一に、かつ所定の共振周波数となるように簡単に音叉を製造することができ、もって、変位センサの測定精度を保ちつつ、装置自体を安価に、かつ、設計時間を短縮することができるという効果を生ずる。
【0025】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態を図1ないし図5によって説明する。
本実施形態では、後述する変位センサや共焦点顕微鏡などの装置の一構成として使用される合焦装置について説明する。合焦装置は、図10,図16等にて後述するような変位センサに用いられるものであり、例えば図16の例では、光を出射する投光手段(LED62が投光手段に相当)と、この投光手段からの光を非平行光となるように発散若しくは収束する補助光学手段(第1レンズ65第2レンズ66が補助光学手段に相当)と、この補助光学手段からの光を被測定物体に集光状態で照射する対物レンズ67と、この対物レンズ67による集光を、被測定物体68を介して受光する受光手段(7)とを備えている。
【0026】
そして、補助光学手段を移動するための駆動信号を出力する制御手段(図示しないCPUが制御手段に相当する)と、この制御手段からの駆動信号に応じて補助光学手段(第1レンズ65第2レンズ66)を投光手段からの光の光軸に沿って移動させる可動手段と、補助光学手段の位置を示す位置信号を出力する位置検出手段(音叉振幅検出器72が位置検出手段に相当する)とを備え、制御手設は、駆動信号の出力状態で受光手段(PD70が受光手段に相当する)の受光量が最大となる時を検出するように構成されるものである。
【0027】
そして、可動手段は、それぞれ端部が自由端とされる一対の振動部2,2(図1)を備え、これら振動部2,2においてそれぞれの先端側に補助光学手段たる第1レンズ65第2レンズ66が連結された音叉1と、この音叉1の一方の自由端2Aから延びる一方の振動部2に設けられ、制御手段からの駆動信号に基づいて音叉1を振動させる加振手段(ソレノイド73が加振手段に相当する)とを備えた構成をなすものである。
【0028】
次に音叉1について図1ないし図5を参照して説明する。
図1は本実施形態に係る音叉を示す平面図、断面図、および背面図であり、図2はこれらを前方及び後方から見た図である。さらに、図3は曲げ加工前の板金状態を示す図であり、図4は当該音叉を被固定部に固定した状態を示す図である。そして、図5は接続部付近の構成を説明する説明図及び変形例を示す図である。
【0029】
補助光学手段は、音叉の一方の振動部2に取り付けられた第1レンズ65と、他方の振動部に取り付けられた、第1レンズ65とは質量の異なる第2レンズ66とを有すると共に、これら第1レンズ65及び第2レンズ66は、互いの光軸が一致するように構成されている。そして、本実施形態に係る音叉1は、第1レンズ65及び第2レンズ66が取り付けられた状態で、一対の振動部2における固有振動数が互いに等しく、かつ所定の共振周波数となるように、両振動部2,2の形状が設定されている。具体的には、両振動部2,2の厚み(T1,T2(図1))が同一で幅(A,B(図1))が異なるように形状が設定され、両振動部2,2の固有振動数が略同一となるよう構成されている。
【0030】
音叉1は、一対の振動部2,2を接続する接続部2Bが、これら一対の振動部2,2の両自由端2Aからの略中間位置に設けられると共に、接続部2Bの幅方向両側において前動部2を支持するように構成される一対の支持部4,4と、支持部4,4よりそれぞれ延設されるように設けられ、音叉1を被固定箇所に固定するための一対の固定部3とを備え、両振動部2,2、接続部2B、一対の支持部4,4、及び一対の固定部3,3が1枚の板金によって構成されている。また、一対の振動部2,2は、略中間位置を基準に対称な形状をなし、両振動部2,2における板幅が、光学部材の質量及び、振動部2を構成する弾性体の板厚に基づいてそれぞれ設定されている。振動部2,支持部4,及び固定部3等を構成する弾性体の材料としては、例えば軟鉄(SPCC)を用いることができる。なお、軟鉄に限らず、例えばセラミックや樹脂を用いてもよい。
【0031】
まず、図3には、折り曲げ加工前の板材1’の展開図を示しており、この板材1’は、帯状に長く延びた振動部2と、その振動部2の延長方向の中央位置において互いに反対方向に向けて突設された1対の固定部3,3とを一体的に備えて、全体として十字状の形状をなす。なお、この板材1’は、例えば1枚の金属板上で上記十文字状の形状に沿ってレーザを走査させることで切り出し形成されたものである。なお、プレスなどの打ち抜き形成などによって上記板部材を形成する方法であってもよい。振動部2の両端の自由端2A,2Aは、振動子として機能する。1対の支持部3,3は、所定の取付箇所に螺合される図示しない取付ネジを通す貫通孔3A,3Aが形成されている。
【0032】
また、本実施形態では、図2(B)に示すように、振動部2と各支持部3との連結部分(支持部4,4)の側面は、振動部2の側面と支持部3,3の側面とを滑らかにつなげる曲面をなす。これにより振動部2の振動動作により生じる応力が連結部分4に集中して損傷することを抑制することができる。
【0033】
本実施形態に係る音叉1は、レーザ加工により1枚の金属板から、振動部2及び支持部3,3が備えた板部材を切り出し形成し、上記振動部2をその両自由端2A,2Aを同方向に向けるように中央位置を中心に折り曲げ加工を施して製造される。従って、音叉1の製造に際し、溶接やロー付けなどのような熱処理等による振動部2の振動特性変化を生じさせることなく比較的簡単かつ安価な工程によって音叉1を製造することができる。
【0034】
また、振動部2が取付箇所に接触した状態では、一方の自由端2Aの振動エネルギーの一部が取付箇所にも伝わり、他方の自由端2Aへの振動エネルギー伝達効率が低下してしまう。しかしながら、本構成によれば、一対の支持部3,3は、振動部2の中央部分を取付箇所Wから離間(所定距離tだけ離れた)した状態で当該取付箇所Wに固定されるよう構成した。従って、取付箇所Wへの振動漏れを極力低下させて一方の自由端2Aの振動エネルギーを効率よく他方の自由端2Aへ伝達することができる。
【0035】
また、図6ないし図9のように構成してもよい。図6は、振動部2に沿う溝2Hが形成されたものについて示している。図7は振動部2,2をビード状(ビード部2I参照)に形成した場合の平面図、断面図、及び背面図である。また、図8の音叉は振動部の延出方向に対してほぼ平行する固定面を備えた固定部を有している。また、図9は、図1、図6、図7に示すものにおいて、接続部が固定面から離れていない場合について示している。振動部2の構造については、図1に示すように、幅を設定するのみならず、機械的強度やレンズ部材(光学素子)の質量に応じて、様々な形状設定手法を用いることができ、図6ないし図9に示すような変形例や、他の構成を適宜用いることができる。
【0036】
<第2実施形態>
以下、第1実施形態の音叉1を使用した変位センサについて図10ないし図13に基づいて説明する。
投光手段であるレーザダイオード(以下、LDと称する)11はレーザ駆動制御回路12で駆動された状態でレーザ光を出射し、そのレーザ光は、光分割手段である偏光ビームスプリッタ13を通過した後、コリメータレンズ14で平行光に変換される。
コリメータレンズ14で変換された平行光は、後述する補助光学手段としての発散レンズ15により発散された状態で対物レンズ16に入射することにより被測定物体17に集光状態で投射される。これらのコリメータレンズ14、発散レンズ15及び対物レンズ16は複数のレンズからなる複合レンズから構成されている。
【0037】
被測定物体17からの反射光は、対物レンズ16、発散レンズ15、コリメータレンズ14を通過して偏光ビームスプリッタ13で反射することにより、光絞り部18のピンホール18aを通過して受光手段であるフォトダイオード(以下、PDと称する)19へ入射するようになっている。
なお、図1には示していないが、偏光ビームスプリッタ13を通過したレーザ光が被測定物体17で反射して偏光ビームスプリッタ13に戻った際に光の振動方向を90°回転させる振動方向変換手段としての1/4波長板が設けられており、これにより、偏光ビームスプリッタ13に戻ったレーザ光がLD11の光軸の直交方向に反射されるようになっている。
PD19で光電変換した信号は増幅器20へ入力され、その出力信号は、制御手段であるCPU21へ入力されるようになっている。
【0038】
本実施の形態では、上述したLD11、偏光ビームスプリッタ13、コリメータレンズ14、発散レンズ15、対物レンズ16、光絞り部18、PD19、CPU21から合焦装置が構成されている。
【0039】
ここで、LD11の光軸に対して直交する方向を指向するようにレンズ可動手段としての上記第1実施形態の音叉1が配設されており、その音叉1の自由端2Aの先端に発散レンズ15の周縁部分が連結されている。この発散レンズ15は、コリメータレンズ14からの平行光を発散させた状態で対物レンズ16へ入射させるもので、音叉1の微振動によりLD11からのレーザ光の光軸に沿って所定振幅で振動するようになっており、このような構成が本実施形態の特徴となっている。この場合、音叉1の振幅は極めて小さいことから、発散レンズ15は光軸に沿って振動しているとみなすことができる。
【0040】
一方、音叉1の自由端2Aの側方の近接した位置には、例えば渦電流式磁気センサ、或は光センサ、或は静電容量センサを利用した位置検出手段(位置センサ)たる音叉振幅検出器23が配設されており、音叉1の振動位置、つまり発散レンズ15の位置を検出するようになっている。音叉振幅検出器23が検出した検出振幅信号は増幅器24へ入力され、その出力信号はCPU21へ入力される。
音叉1の自由端2Aの側方には、当該音叉1を振動させるためのソレノイド25が配設されている。このソレノイド25は、制御手段としてのCPU21からの駆動信号に基づいて音叉振幅制御回路26から制御電流が供給されることに応じて駆動するようになっている。音叉振幅制御回路26には増幅器24の出力信号が与えられており、音叉1の振幅を一定にするようにフィードバック制御するようになっている。
【0041】
このような構成において、音叉振幅制御回路26からソレノイド25に所定周波数のパルス電流又は交流電流を供給すると、ソレノイド25から磁界(交流磁界)が発生する。この交流磁界により音叉1が所定振幅で微振動し、発散レンズ15をLD11の光軸に沿って振動させる。
そして、音叉振幅検出器23は、音叉1の振幅、即ち発散レンズ15の振幅を検出し、発散レンズ15の振幅を示す正弦波状信号を出力する。この正弦波状信号を増幅器24で増幅し、増幅器24から出力される出力信号をCPU21へ入力させることにより、CPU21は、発散レンズ15の位置を検出可能となっている。
【0042】
ここで、上記音叉1、ソレノイド25、音叉振幅検出器23は、図11に示すように一体で移動可能な間隔可変手段27として構成されており、移動位置に応じて発散レンズ15の焦点と対物レンズ16の焦点との距離を調整することが可能となっている。このときの発散レンズ15の位置も、図示しないが、別に設けてある測定手段によってCPU21に入力され、処理手段によって被測定点の位置情報として出力される。
【0043】
次に、発散レンズ15と対物レンズ16の焦点距離との関係について図12及び図13に基づいて説明する。
図12は、物点cからの光線が対物レンズ16により屈折されて像点c’で結像する際の光学系を示している。ここで、物点cの微小変位量xc1とその像点変位量xc2の比αを縦倍率といい、通常の横倍率に対して光軸に沿った方向の倍率であり、次の式で求めることができる。
【0044】
【数1】
Figure 2005077447
【0045】
ここで、対物レンズ16の焦点距離をf、物体側焦点位置から物体までの距離をx、像側焦点位置から像までの距離をx’とすると、図中に示すように物点cを基点とする矢印が像点c’を基点として結像したとすると、矢印の基点と先端のそれぞれに関して、ニュートンの公式に基づいて次に示す式を導き出すことができる。
【0046】
【数2】
Figure 2005077447
上記(2)式の左辺x’を右辺に移し、上記(2)式を用いて整理すると、
【0047】
【数3】
Figure 2005077447
となる。従って、対物レンズ16の縦倍率は、
【0048】
【数4】
Figure 2005077447
により求めることができる。つまり、対物レンズ16の縦倍率は、対物レンズ16の焦点距離を物点cと対物レンズ16の焦点Fとの距離で除した値の2乗で示すことができる。この式から、対物レンズ16の縦倍率は、対物レンズ16の焦点距離が大きくなるほど大きくなり、物点cと対物レンズ16の焦点Fとの距離が大きくなるほど小さくなる関係であることが分る。
【0049】
ところで、本発明では、コリメータレンズ14からの平行光を発散レンズ15により発散させた状態で対物レンズ16に入射させていることから、発散レンズ15の焦点位置を物点cに一致させるように配置した場合、発散レンズ15に入射した平行光はあたかも物点cから放射されたように出射するようになる。また、発散レンズ15が変位した場合は、その移動に応じてあたかも物点cが同様に変位したことになる。
【0050】
さて、上記関係式に基づいて、物点cと像点c’の微小変位量が互いに等しくなる物点位置xは、α=1であり、
【0051】
【数5】
Figure 2005077447
の関係になるときである。このような関係は、発散レンズ15の変位量と対物レンズ16の集光位置の変位量とが一致する場合であり、従来と同様な関係となる。
また、物点の微小変位量が像点の微小変位量の2倍になる物点位置xは、α=1/2であり、
【0052】
【数6】
Figure 2005077447
の関係になるときである。このような関係は、発散レンズ15の変位量よりも対物レンズ16の集光位置の変位量が小さくなる場合であり、被測定物体17の測定精度を高めることができる。これは、被測定物体17の測定範囲を小さく設定できる結果、検出可能な分解能を高められるからである。
【0053】
また、物点の微小変位量が像点の微小変位量の1/2倍になる物点位置xは、α=2であり、
【0054】
【数7】
Figure 2005077447
の関係になるときである。このような関係は、発散レンズ15の変位量よりも対物レンズ16の集光位置の変位量が大きくなる場合であり、被測定物体17の測定可能な変位量(測定レンジ)を拡大することができる。
なお、発散レンズ15と対物レンズ16の位置関係は、発散レンズ15の焦点位置が対物レンズ16の焦点Fに対して物点側となるように位置決めする必要がある。これは、発散レンズ15に平行光が入射したときは、発散レンズ15の焦点から投光されたように発散レンズ15から出射することから、発散レンズ15の焦点位置が対物レンズ16の焦点位置に対して対物レンズ16側に位置した状態では、対物レンズ16からの出射光は集光しないからである。
【0055】
このような位置関係を満足した場合は、上述した縦倍率αの関係から、発散レンズ15の変位量と対物レンズ16による集光位置の変位量とが異なるように設定することが可能となる。つまり、対物レンズ16の焦点距離に対して発散レンズ15の焦点位置と対物レンズ16の焦点位置との距離が小さな場合は、発散レンズ15の変位量に比べて対物レンズ16による集光位置の変位量を大きく設定することができる。これに対して、対物レンズ16の焦点距離に対して発散レンズ15の焦点位置と対物レンズ16の焦点位置とが大きな場合は、発散レンズ15の変位量に比べて対物レンズ16による集光位置の変位量を小さく設定することができる。
【0056】
さて、被測定物体17の変位量を検出する際は、被測定物体17を検出位置に位置させた状態で装置を駆動する。すると、CPU21は、音叉1を振動させた状態で、レーザ駆動制御回路12からLD11に駆動電流を供給する。これにより、LD11はレーザ光を出射し、この出射光は、偏光ビームスプリッタ13、コリメータレンズ14、発散レンズ15及び対物レンズ16を通過して被測定物体17へ集光状態で投射される。被測定物体17で反射した反射光は、対物レンズ16、発散レンズ15及びコリメータレンズ14を通過して偏光ビームスプリッタ13でPD19側へ反射し、光絞り部18のピンホール18aを通過した光のみがPD19へ入射する。この結果、被測定物体17で生じた潜り光及びLD11で発生した迷光による反射光は、ピンホール18aを通過することができず、PD19には、コリメータレンズ14によりピンホール18aに集光された光、つまり被測定物体17に集光状態で反射した光のみが入射することになる。そして、PD19からの受光出力に応じた信号が増幅器20へ出力されるので、増幅器20からは増幅信号がデジタル化されてCPU21へ出力される。
【0057】
ここで、発散レンズ15は微振動していることから、発散レンズ15と被測定対象物17との距離、つまり、対物レンズ16により集光される光の位置が変化する。この場合、対物レンズ16により集光される光の位置の変位量は、発散レンズ15の変位量に対して上述した縦倍率を掛け合わせた値となる。
そして、対物レンズ16から被測定物体17に投射した光の集光位置が被測定対象物17上となると、PD19の受光出力は瞬時に最大となるので、PD19からの受光出力は最大となる。
【0058】
CPU21は、増幅器24からの増幅信号を監視しており、増幅信号が最大となる時点における音叉振幅検出器23からの検出信号に基づいて発散レンズ15の変位量を求める。この場合、被測定物体17の表面の変位量は、発散レンズ15の変位量に対物レンズ16の縦倍率を掛け合わせることにより求めることができる。
【0059】
このような実施の形態によれば、LD11からの光を平行光に変換するコリメータレンズ14と対物レンズ16との問に発散レンズ15を介在させ、対物レンズ16の焦点距離に対する発散レンズ15の焦点位置と対物レンズ16の焦点位置との距離の関係から、振動させる発散レンズ15の変位量と被測定物体17に対する集光位置の変位量との割合を任意に設定可能としたので、対物レンズを振動させることにより被測定物体の変位を測定する構成と違って、より高精度な測定や、より広い範囲の測定が可能となる。
【0060】
また、コリメータレンズ14からの平行光を発散レンズ15により発散させるようにしたので、発散レンズ15を対物レンズ16よりも小さくすることができる。従って、発散レンズ15をより高速に振動させることが可能であり、高速測定が容易にできるという利点を生じると共に、コリメータレンズ14からの平行光の光芒幅を抑制することができるので、装置の小型化を図ることができる。
また、上記実施形態1の音叉1を用いて可動手段を構成したから、振動特性を保持しつつ製造された安価で精度の高い音叉1を用いて、製造コストを抑えつつ精度の高い合焦装置を得ることができる。
【0061】
<第3実施形態>
以下、第1実施形態の音叉を使用した共焦点顕微鏡について図14及び図15に基づいて説明する。なお、この実施形態の特徴は、補助光学手段として発散レンズの代わりに収束レンズを用いた点である。
【0062】
共焦点顕微鏡の構造を概略的に示す図14において、投光手段としてLD31は、レーザ駆動回路32により駆動された状態でレーザ光を投光し、そのレーザ光は、コリメータレンズ33で平行光に変換された状態で偏光ビームスプリッタ34に照射され当該偏光ビームスプリッタ34で反射されることにより1/4波長板35、走査手段としての水平偏光装置36及び垂直偏光装置37、リレーレンズ38、ハーフミラー39、補助光学手段としての収束レンズ40、ハーフミラー41、対物レンズ42を介して被測定物体43に集光状態で照射される。
【0063】
被測定物体43で反射した光は、対物レンズ42、ハーフミラー41、収束レンズ40、ハーフミラー39、リレーレンズ38、垂直偏光装置37、水平偏光装置36、1/4波長板35、偏光ビームスプリッタ34、結像レンズ44、ピンホール45を介して受光手段としてのPD46で受光される。
【0064】
ここで、収束レンズ40は可動手段としての変位機構47により支持されており、その変位機構47がレンズ位置制御回路48で制御されることにより、収束レンズ40が垂直方向、つまりLD31からのレーザ光の光軸方向に沿って移動可能に構成されている。
一方、白色光源49からの光は、コリメータレンズ50で略平行光とされた状態でハーフミラー41で反射してから対物レンズ42により集光状態で被測定物体43に照射される。被測定物体43で反射した光は、対物レンズ42、ハーフミラー41、収束レンズ40を通過してハーフミラー39で反射することによりCCD51で受光される。このCCD51は、CCD駆動回路52により駆動されることにより被測定物体43の表面を画像信号として出力する。
【0065】
上述した光学系を収納した筐体53全体はXYステージ54に載置されており、XYステージ54の動作に応じて筐体53が水平方向に移動可能となっている制御手段及び記憶手段としての制御装置55は、レンズ位置制御回路48に指令を与え、それに応じて変位機構47が収束レンズ40を所定の初期位置に移動した状態で水平偏光装置36及び垂直偏光装置37を駆動することにより対物レンズ42による集光位置を平面走査すると共に、その平面走査状態でPD46の受光レベルを収束レンズ40の位置に対応して平面情報として記憶する。そして、平面走査が終了したときは、レンズ位置制御回路48に対する指令により収束レンズ40を1ステップ移動した状態で集光位置を平面走査しながら受光レベルを収束レンズ40の位置に対応して平面情報として記憶する。
【0066】
そして、制御装置55は、被測定物体43に対する測定が終了したときは、記憶した平面情報に基づいて受光量が最大受光量となる位置、つまり被測定物体43の表面形状を立体的に求め、図示しない表示装置に立体画像として表示したり、被測定物体43の所定ラインの断面形状画像をCCD51が受光した被測定物体43の画像に重ねて表示したりする。
【0067】
本実施形態では、上述したLD31、コリメータレンズ33、偏光ビームスプリッタ34、1/4波長板35、リレーレンズ38、収束レンズ40、対物レンズ42、結像レンズ44、ピンホール45,PD46、制御装置55から合焦装置が構成されている。
なお、被測定物体43に対する平面測定領域が水平偏光装置36及び垂直偏光装置37による最大平面走査領域を上回る場合は、制御装置55は、XYステージ54を駆動して被測定物体43に対する平面走査領域を水平方向にずらすことにより平面走査領域の拡大を図るようにしている。
図15は、収束レンズ40と対物レンズ42との光学系を示している。この図15において、収束レンズ40と対物レンズ42とで構成される組合わせレンズ系の有効焦点距離fは、次の式で求めることができる。
【0068】
【数8】
Figure 2005077447
但し、f1は収束レンズ40の有効焦点距離、f2は対物レンズ42の有効焦点距離、dはレンズ間隔で、収束レンズ40の第2主点と対物レンズ42の第1主点の距離、s”は対物レンズ42の第2主点と組合わせ後の最終焦点との距離、zは対物レンズ42の第2主点と組合わせ後の第2主点との距離である。
上記式から、レンズ間隔dを変化させることにより組合わせレンズ系の有効焦点距離は変化することから、収束レンズ40を変位させることにより焦点距離fを変化させることが可能なことが分る。
【0069】
従って、第2実施形態で説明した縦倍率を求める式に基づいて、収束レンズ40の1ステップの変位に応じた縦倍率を求めることができることから、収束レンズ40の変位量にそのときの縦倍率を掛け合わせることにより垂直方向への集光位置の変位量を求めることができ、最終的に被測定物体43の表面形状を立体的に測定することができる。
【0070】
このような実施形態によれば、収束レンズ40と対物レンズ42とから構成される組合わせレンズ系において、収束レンズ40を変位させることにより対物レンズ42の集光位置を光軸方向に沿って変位させことにより縦倍率を変更可能としたので、縦倍率を適切に調整することにより第2実施形態と同様に、より高精度な測定や、より広い範囲の測定が可能となる。
【0071】
しかも、被測定物体が載置されたステージを垂直方向に間欠移動させ、移動停止状態で被検査対象物の水平方向の平面情報を検出する構成のものでは、被測定対象物によってはステージの上下動により振動を生じるために、ステージを1ステップ移動する毎に一定時間停止させ、被測定物体が安定するのを待ってから測定する必要を生じるものの、本実施形態では、光学系のみで測定を実施するととができるので、ステージを無くすことにより測定精度を一層高めることができると共に、計測の1ステップ毎に被測定物体43の安定化のための待機時間が不要となり、高速計測が可能となる。
また、測定のための駆動部は光学部分のみでよいことから、高速計測に有効であると共に、被測定物体43の大きさや形状、重量、或は形態などによる制約が著しく軽減され、用途を格段に広げることができる。
また、上記実施形態1の音叉1を用いて可動手段を構成したから、振動特性を保持しつつ製造された安価で精度の高い音叉1を用いて、製造コストを抑えつつ精度の高い共焦点顕微鏡を得ることができる
【0072】
<第4実施形態>
以下、第1実施形態の音叉1を使用した変位センサについて図16に基づいて説明する。第2実施形態では、発散レンズを音叉の一方の自由端2Aに連結したが、このような構成では、音叉の振動に伴う発散レンズの変位により当該発散レンズの光軸が対物レンズの光軸に対して僅かに傾き、対物レンズによる集光位置がLDの光軸からずれてしまうことから、この本実施形態では、発散レンズの変位による光軸ぶれを防止したことを特徴とする。
【0073】
図16は、変位センサにおける光学系の構成を概略的に示している。同図において、ケース61内には光学系が構成されており、投光手段であるLD62は、図示しないレーザ駆動制御回路で駆動された状態でレーザ光を出射し、そのレーザ光は、光分割手段であるハーフミラー63(偏光ビームスプリッタでも可)を通過した後、コリメータレンズ64で平行光に変換される。
【0074】
コリメータレンズ64で変換された平行光は、後述する補助光学手投としての第1レンズ65及び第2レンズ66により若干発散された状態でケース61に装着された対物レンズ67に入射することにより被測定物体68に集光状態で投射される。
【0075】
ここで、第1レンズ65は光を発散させるレンズであり、本実施形態においては発散レンズ(以下、発散レンズ65と称する)を用いているが、これに限らず、収束レンズを用いてもよい。この場合、収束レンズで収束した光も収束点(焦点位置)を越えた領域では発散されることになるので、発散レンズと同様の作用を得ることができる。第2レンズ66は光を収束させるレンズであり、本実施形態においては収束レンズ(以下、収束レンズ66と称する)を用いている。
【0076】
以上のコリメータレンズ64、発散レンズ65、収束レンズ66及び対物レンズ67は複数のレンズからなる複合レンズから構成されていてもよく、この場合、主平面及ぴ主曲面で規定することができ、一方の面が平面、他方の面が曲面で形成された単レンズとみなすことができる。
なお、レンズが平凸の単レンズで形成されている場合は、平凸レンズの平面が主平面に一致し、他面が主曲面に一致する。図16では、コリメータレンズ64、発散レンズ65、収束レンズ66、対物レンズ67は単レンズとして図示したが、主平面及び主曲面からなる複合レンズであってもよい。
【0077】
被測定物体68からの反射光は、対物レンズ67、収束レンズ66、発散レンズ65、コリメータレンズ64を通過してハーフミラー63で反射することにより、LD62に対して直交する方向に反射され、光絞り部69のピンホールを通過して受光手段であるPD70へ入射するようになっている。
なお、図16には示していないが、光分割手段をハーフミラー63に代えて偏光ビームスプリッタで構成した場合には、偏光ビームスプリンタを通過したレーザ光が被測定物体68で反射して偏光ビームスプリンタに戻った際に光の振動方向を90度回転させる振動方向変換手段としての1/4波長板が設けられており、これにより、偏光ビームスプリッタに戻ったレーザ光がLD62の光軸の直交方向に反射されるようになっている。
【0078】
PD70で光電変換した信号は、図示しない増幅器へ入力され、その出力信号は、制御手段であるCPU(図示しない)へ入力されるようになっている。本実施の形態では、上述しだPD62、ハーフミラー63、コリメータレンズ64、発散レンズ65、収束レンズ66、対物レンズ67、光絞り部69、PD70、CPUから合焦装置が構成されている。
【0079】
ここで、LD62の光軸に対して直交する方向を指向するようにレンズ可動手段としてのU字形状の音叉1が配設されており、その音叉の一方の自由端2Aの先端に発散レンズ65の周縁部分が連結されていると共に、他方の自由端2Aの先端に収束レンズ66の周縁部分が連結されている。発散レンズ65は、コリメータレンズ64からの平行光を発散させた状態で収束レンズ66に入射させ、収束レンズ66は、発散レンズ65で発散された光を若干収束させることにより対物レンズ67に若干発散させた状態で入射させる。これらの発散レンズ65及び収束レンズ66は、音叉1の微振動によりLD62からのレーザ光の光軸に沿って所定振幅で振動するようになっている。
【0080】
ところで、第2実施形態で示したように音叉1の一方の自由端2Aの先端に発散レンズ65のみを連結した構成の場合、音叉1の振幅は極めて小さいことから、発散レンズ65は光軸に沿って振動しているとみなすことができるものの、発散レンズ65は音叉1の自由端2Aの振動中心点(図16にAで示す)を中心として円弧状に振動していることから、微小現象としては、発散レンズ65の光軸は当該発散レンズ65の移動に伴ってLD62の光軸から僅かに傾いて光軸ぶれを生じている。このため、極めて精度の高い検出を行う際に検出精度の低下を招来する虞がある。
【0081】
そこで、本実施形態では、音叉1の一方の自由端2Aの先端に発散レンズ65を連結した上で、他方の自由端2Aの先端に収束レンズ66を連結するように構成した。つまり、音叉1が振動した際に、一方の自由端2Aの振動による発散レンズ65の微小な光軸ぶれを、他方の自由端2Aの振動による収束レンズ66の微小な反対方向への光軸ぶれにより相殺するのである。
【0082】
ここで、発散レンズ65の光軸中心(レンズ中心軸)と収束レンズ66の光軸中心(レンズ中心軸)とが一致するように音叉1の自由端2Aの先端に連結されている。また、発散レンズ65及び収束レンズ66が音叉1に連結された状態で、音叉1における一方の自由端2Aと他方の自由端2Aの固有振動数は等しく構成されている。この場合、音叉1の固有振動数は、音叉の材質、厚み、梁の長さ(振動する棒状部分)、重さ、音叉に連結するレンズ部の形状(大きさ、重さ、材質)により決定されるもので、これらを適宜組み合わせて、所望の振動を得るように設計されている。
【0083】
さらに、本実施形態では、発散レンズ65及び収束レンズ66の主曲面の頂点が、音叉1における振動中心軸に略位置する構成となっている。具体的には、図16中に示すAが音叉1の自由端2Aの振動中心点であり、音叉1の自由端2Aはこの振動中心点Aを中心とする円弧状に振動している、この場合、振動中心点Aを基点としてLD62の光軸に直交する線が振動中心軸(図中に一点鎖線で示す)であり、レンズは振動中心軸の変位に応じて変位する。本実施形態では、発散レンズ65及び収束レンズ66の主曲面の頂点が振動中心軸に略位置するように設定されている。つまり、主平面及び主曲面で規定されるレンズは、その主曲面が光の屈折に主に寄与することから、レンズの主曲面の頂点を振動中心軸に一致させることによりレンズの主曲面の変位を最小とすることができる。これにより、発散レンズ65及び収束レンズ66の光軸がLD62の光軸から大きくずれないようにすることができるので、音叉1の振動による光軸ぶれを極力抑制することができる。
【0084】
ところで、音叉1の自由端2Aの先端に発散レンズ65及び収束レンズ66を直接的に連結した構成において、自由端2Aの指向方向と振動中心軸の指向方向とを一致させた場合(自由端2Aの指向方向がLD62の光軸と直交している場合)、凹レンズで示される発散レンズ65に関してはその主曲面の頂点を振動中心軸に一致させることができるものの、凸レンズで示される収束レンズ66に関してはその主曲面の頂点を振動中心軸に一致させることができないことから、収束レンズ66が連結された自由端2Aを内側に折曲した形状とした。
【0085】
一方、音叉1の自由端2Aの側方の近接した位置には、例えば渦電流式磁気センサ、或は光センサ、或は静電容量センサを利用した位置検出手段(位置センサ)たる音叉振幅検出器72が配設されており、音叉1の振動位置、つまり発散レンズ65の位置を検出するようになっている。音叉振幅検出器72が検出した検出振幅信号は増幅器へ入力され、その出力信号はCPUへ入力される。
【0086】
音叉1の自由端2Aの側方には、当該音叉1を振動させるためのソレノイド73が配設されている。このソレノイド73は、CPUからの駆動信号に基づいて音叉振幅制御回路から制御電流が供給されることに応じて駆動するようになっており、圧電素子を用いるようにしてもよい。音叉振幅制御回路には増幅器の出力信号が与えられており、音叉の振幅を一定にするようにフィードバック制御するようになっている。
【0087】
このような構成において、音叉振幅制御回路からソレノイド73に所定周波数の交流電流を供給すると、ソレノイド73から交流磁界が発生する。この交流磁界により音叉1が所定振幅で微振動し、発散レンズ65がLD62の光軸に沿って振動する。そして、音叉振幅検出器72は、音叉1の振幅、即ち発散レンズ65の振幅を検出し、発散レンズ65の振幅を示す正弦波信号を出力する。この正弦波信号を増幅器で増幅し、増幅器から出力される出力信号をCPUへ入力させることにより、CPUは、発散レンズ65の位置を検出可能となっている。
【0088】
このような実施形態によれば、音叉1の自由端2Aの一方に発散レンズ65を連結した上で、他方の自由端2Aに収束レンズ66を連結するようにしたので、音叉の振動による発散レンズ65の移動に伴う光軸ぶれを収束レンズ66による反対方向への光軸ぶれにより抑制することができ、第2実施形態のものに比較して、検出精度を高めることができる。
【0089】
また、本実施の形態では、発散レンズ65と収束レンズ66とは音叉1の振動に伴って光軸に沿って互いに反対方向に移動するようにアフォーカル系を構成していることから、例えば発散レンズ65と収束レンズ66とが接近するように移動する場合は、発散レンズ65は対物レンズ67に接近するように移動すると同時に、収束レンズ66は対物レンズ67から離間するように移動する。ここで、発散レンズ65が対物レンズ67に接近するように移動した場合は、対物レンズ67による集光位置は対物レンズ67から離間するように変位すると共に、収束レンズ66が対物レンズ67から離間するように移動した場合も、対物レンズ67による集光位置は対物レンズ67から離間するように変位する。この結果、対物レンズ67による集光位置は、発散レンズ65と収束レンズ66との協調動作により、発散レンズ65及び収束レンズ66を単体で移動した場合に比較して、対物レンズ67から離間する変位(発散レンズ65と収束レンズ66とが離間するように移動する場合は、対物レンズ67による集光位置が対物レンズ67に近接する変位)を増大することができる。このことは、第2実施形態で説明した縦倍率を大きくできることを意味しており、第2実施形態のものよりも検出精度を高めながら、音叉1の振動による振幅を抑制することができ、結果として検出の高速化を図ることができる。
【0090】
なお、発散レンズ65及び収束レンズ66の周縁部を音叉1の自由端2Aの先端に直接連結する構造としては、図17に示すように収束レンズ66と連結された自由端2Aを外側に折曲した形状としてもよい。また、発散レンズ65と収束レンズ66との位置関係及び主平面と主曲面の向きについては図18ないし図24に示すように種々の組合せが可能である。この場合、収束レンズ66をホルダ74により保持することにより音叉1の自由端2Aの指向方向と振動中心軸の指向方向とを一致させることが可能となり、音叉1の両方の自由端2Aを平行な形状とすることができる。
また、上記実施形態1の音叉1を用いて可動手段を構成したから、振動特性を保持しつつ製造された安価で精度の高い音叉1を用いて、製造コストを抑えつつ精度の高い変位センサを得ることができる。
【0091】
<第5実施形態>
第4実施形態で説明した合焦装置を共焦点顕微鏡に適用した第5実施形態を図25に基づいて説明するに、第4実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。
【0092】
光学系を概略的に示す図25において、ハーフミラー63とコリメータレンズ64との問には第2ハーフミラー81及び第3ハーフミラー82が配置されており、照明用光源である白色光源83からの光がレンズ84で平行光に変換した状態で第2ハーフミラー81により合流されてから、コリメータレンズ64で略平行光とされた状態で対物レンズ67により集光状態で被測定物体68に照射される。被測定物体68で反射した光は、対物レンズ67、収束レンズ66、発散レンズ65、コリメータレンズ64を通過して第3ハーフミラー82によりLD62に対して直交する方向に反射されて撮像手段であるCCD85で受光される。このCCD85は、CCD駆動回路により駆動されることにより被測定物体の表面を画像信号として出力する。
【0093】
このような実施形態によれば、音叉1の自由端2Aの先端に発散レンズ65及び収束レンズ66を連結した合焦装置を共焦点顕微鏡に適用するようにしたので、対物レンズ67による集光位置がLD62の光軸からずれてしまうことを極力抑制することができ、共焦点顕微鏡の検出精度を高めることができる。
また、上記実施形態1の音叉1を用いて可動手段を構成したから、振動特性を保持しつつ製造された安価で精度の高い音叉1を用いて、製造コストを抑えつつ精度の高い共焦点顕微鏡を得ることができる。
【0094】
<第6実施形態>
次に本発明の第6実施の形態を図26に基づいて説明するに、第2実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。本実施形態は、対物レンズの集束率を変更可能としたものである。
【0095】
図26は対物レンズ交換装置を示している。同図において、対物レンズ交換装置91は、回動部材92に異なる集束率(焦点距離)の複数の対物レンズ93,94を装着して構成されている。
ここで、第2実施形態で説明した対物レンズの縦倍率を求める式に基づいて、対物レンズの焦点距離を変更することによっても縦倍率を変更することができることから、対物レンズ93,94を適宜交換することにより縦倍率を変更することができる。つまり、焦点距離の大きな対物レンズに交換することにより、縦倍率を大きくすることができる。
【0096】
このような実施の形態によれば、対物レンズ交換装置91により対物レンズ93,94を交換可能としたので、第2実施形態のように発散レンズ15の位置、或は第3実施形態のように収束レンズ40の位置を調整することなく、対物レンズの縦倍率を調整することができ、第2実施形態と同様に、より高精度な測定や、より広い範囲の測定が可能となる。
【0097】
<他の実施形態>
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0098】
(1)被測定物体の変位量を、縦倍率を求める数式に基づいて演算するのに代えて、第2実施形態における発散レンズ15或は第3実施形態における収束レンズ40の位置に基づいて求めるようにしてもよい。つまり、発散レンズ15或は収束レンズ40と集光位置との対応関係をテーブルに記憶したり、或は関数で演算したりするようにし、受光量が最大となる時点における発散レンズ15或は収束レンズ40の位置に基づいて被測定物体の変位量を求めるものである。
この場合、発散レンズ15或は収束レンズ40と集光位置との対応関係は、理論値ではなく実際の実験結果から求めるようにしてもよい。
【0099】
(2)また、サンプルモデルを使ってティーチングを行うようにしてもよい。つまり、例えば、所定高さ(具体的に、1.0mm)のサンプルにおいて、この高さ情報を記憶させると共に、このときの受光量最大点における位置信号を検出し記憶させる。次に、先ほどと高さの違うサンプル(具体的に、1,1mm)をおいて、この高さ情報を記憶させると共に、このときの受光量最大点における位置信号を検出して記憶させる。これによって、O.1mmの変位量に対する位置信号の変位量との関係が求められる。従って、この位置信号の変位量に対応する被測定物体の変位量をテーブルに記憶したり、数式として求めて記憶させたりしてもよい。
【0100】
(3)第2実施形態において、発散レンズ15の位置を検出する手段としては、音叉振幅制御回路26からの駆動信号に基づいて検出するようにしてもよい。この場合、発散レンズ15の位置を検出する手段を省略することができる。発散レンズ15を振動させるのに代えて、単に直線的に移動させるようにしてもよい。また、光絞り部18を省略するようにしてもよい。第3実施形態において、透過型の共焦点顕微鏡に適用するようにしてもよい。
対物レンズを取り外し可能に設け、集束率の異なる対物レンズを装着荷能としてもよい。対物レンズとして、例えば液体が封入され表面の湾曲率を調整することにより集束率を可変可能な構造のものを用いるようにしてもよい。発散レンズ或は収束レンズを変位させると同時に対物レンズの収束率を変更するようにしてもよい。
【0101】
(4)上記各実施形態では、音叉1を製造するための素材として軟鉄(SPCC)板としたが、これに限らず、弾性を有する板状部材であれば、例えばセラミックや樹脂等からなるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る音叉を示す平面図、断面図、および背面図
【図2】図1を前方及び後方から見た図
【図3】曲げ加工前の板金状態を示す展開図で
【図4】音叉を被固定部に固定した状態を示す図
【図5】接続部付近の構成を説明する説明図及び変形例を示す図
【図6】図1の変形例1を示す図
【図7】図1の変形例2を示す図
【図8】図1の変形例3を示す図
【図9】図1の変形例4を示す図
【図10】第2実施形態における変位センサの構成を示す概略図
【図11】間隔可変手段を示す概略図
【図12】対物レンズの光学系を示す模式図
【図13】発散レンズと対物レンズとを組合わせた光学系を示す模式図
【図14】第3実施形態における共焦点顕微鏡の構成を示す概略図
【図15】収束レンズと対物レンズとを組合わせた光学系を示す模式図
【図16】第4実施形態における光学系を概略的に示す側面図
【図17】音叉の異なる形状を示す側面図
【図18】音叉の異なる形状を示す側面図
【図19】音叉の異なる形状を示す側面図
【図20】音叉の異なる形状を示す側面図
【図21】音叉の異なる形状を示す側面図
【図22】音叉の異なる形状を示す側面図
【図23】音叉の異なる形状を示す側面図
【図24】音叉の異なる形状を示す側面図
【図25】第5実施形態を示す光学系を概略的に示す側面図
【図26】第6実施形態における対物レンズ交換装置を示す斜視図
【符号の説明】
1…音叉
2…振動部
2A…自由端
2B…接続部
3…固定部
4…支持部
11,31,62…レーザダイオード(投光手段)
15,65…発散レンズ(補助光学手段、第1レンズ、レンズ部材)
16,42,67,91,94,94…対物レンズ
19…フォトダイオード(受光手段)
21…CPU(制御手段)
23,72…音叉振幅検出器(位置検出手段)
25,73…ソレノイド(加振手段)
40,66…収束レンズ(補助光学手段、第2レンズ、レンズ部材)
47…変位機構(可動手段)
55…制御装置(制御手段)
70…フォトダイオード(受光手段)

Claims (7)

  1. 光を出射する投光手段と、
    この投光手段からの光を非平行光となるように発散若しくは収束する補助光学手段と、
    この補助光学手段からの光を被測定物体に集光状態で照射する対物レンズと、
    この対物レンズによる集光を前記被測定物体を介して受光する受光手段と、
    前記補助光学手段を移動するための駆動信号を出力する制御手段と、
    この制御手段からの駆動信号に応じて前記補助光学手段を前記投光手段からの光の光軸に沿って移動させる可動手段と、
    前記補助光学手段の位置を示す位置信号を出力する位置検出手段とを備え、
    前記制御手設は、前記駆動信号の出力状態で前記受光手段の受光量が最大となる時を検出する合焦装置であって、
    前記可動手段は、両端が自由端とされる一対の振動部を備えると共に、これら振動部においてそれぞれの先端部に前記補助光学手段が連結された音叉と、この音叉の一方の振動部側に設けられ、前記制御手段からの駆動信号に基づいて前記音叉を振動させる加振手段とを備えた構成をなしており、
    前記補助光学手段は、前記音叉の少なくとも一方の振動部に取り付けられたレンズ部材を有してなり、
    前記音叉は、前記レンズ部材が取り付けられた状態で、前記一対の振動部における固有振動数が互いに等しく、かつ所定の共振周波数となるように、両振動部の形状が設定されていることを特徴とする合焦装置。
  2. 前記レンズ部材は、前記音叉の一方の振動部に取り付けられた第1レンズと、他方の振動部に取り付けられた、前記第1レンズとは質量の異なる第2レンズとを有すると共に、これら第1レンズ及び第2レンズは、互いの光軸が一致するように構成されており、
    前記音叉は、前記第1レンズ及び前記第2レンズが前記一対の振動部にそれぞれ取り付けられた状態で、前記一対の振動部における固有振動数が互いに等しく、かつ所定の共振周波数となるように、両振動部の形状が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の合焦装置。
  3. 前記音叉は、前記一対の振動部を接続する接続部が、これら一対の振動部の両自由端からの略中間位置に設けられると共に、前記接続部の幅方向両側において前記振動部を支持するように構成される一対の支持部と、前記支持部よりそれぞれ延設されるように設けられた、当該音叉を被固定箇所に固定するための一対の固定部とを備え、
    前記両振動部、前記接続部、前記一対の支持部、及び前記一対の固定部が1枚の弾性板からなり、
    前記一対の振動部における固有振動数が互いに等しく、かつ所定の共振周波数となるように、前記弾性板の形状が設定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の合焦装置。
  4. 前記弾性板において、前記両振動部が、前記略中間位置を基準に対称な形状をなし、これら両振動部における板幅が、前記レンズ部材の質量及び当該弾性板の板厚に基づいてそれぞれ設定されることを特徴とする請求項3に記載の合焦装置。
  5. 前記音叉は、前記一対の振動部を接続する接続部が折り曲げられて構成されると共に、その接続部の頂点部分が前記被固定箇所から離れた状態で前記一対の支持部に支持されるように、前記一対の支持部が前記固定部に対して折り曲げられた構成をなすことを特徴とする請求項4記載の合焦装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の前記合焦装置を備え、
    前記制御手段が検出した受光量が最大となる点における位置信号の変化に基づいて被測定対象物の変位量を測定することを特徴とする変位センサ。
  7. 請求項1ないし請求項5に記載の合焦装置と、
    前記制御手段の駆動に応じて前記対物レンズによる集光位置を水平方向に走査する走査手段とを備え、
    前記制御手段は、前記受光手段の受光量が最大となる時点における前記位置検出手段からの位置信号及び前記走査手段の走査位置を検出して記憶手段に記憶し、
    前記制御手段が検出し、前記記憶手段に記憶された前記位置信号及び前記走査位置に基づいて被測定対象物の表面形状を立体的に測定することを特徴とする共焦点顕微鏡。
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