JP2005077072A - 空気調和機の室内機 - Google Patents

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俊明 山田
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Abstract

【課題】 スクロール面に沿って流れる気流を乱すことなく、常に安定した気流を得ることで異音の発生を抑制することが可能な空気調和機の室内機を提供する。
【解決手段】 室内機2は、主に、上部ケーシング6、送風機構7および室内機2の内部に収容されている室内熱交換器ユニット5によって構成されている。送風機構7は、室内機2の下部を構成しており、底フレームモジュール70等がモジュール化されて構成されている。底フレームモジュール70は、外面部74、支持部78、下部スクロール79b等によって構成されている。スクロール79は上下に2分割されており、上部スクロール79aと下部スクロール79bとから構成されている。上下2分割された上部スクロール79aと下部スクロール79bとは、上下スクロールによって形成されるスクロール面において段差が生じないように配置されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、空気調和された空気をスクロール面に沿って室内へ供給する空気調和機の室内機に関する。
従来から、ビルや住宅等において調和された空気を屋内に送風することにより、屋内の快適性を向上させる空気調和機が知られている。例えば、エアコンは、温風や冷風を屋内に送風することにより、室内を快適な温度に保つことができる。
このような空気調和機は、屋内に設置されて室内に空気調和された空気を供給する室内機と、屋外に設置される室外機とを備えている。
このうち、空気調和機の室内機は、クロスフローファンと、クロスフローファンによって吹き出された空気調和された空気を集めて室内機の吹き出し口まで誘導するスクロールと、室内へ供給するための空気と熱源との間で熱交換を行わせる室内熱交換器と、を備えている。
スクロールは、クロスフローファンと近接して設けられており、クロスフローファン等と組み合わされて送風機能を有する。そして、クロスフローファンによって吹き出された空気がスクロールに沿って送られる。このため、通常、スクロールは滑らかなスクロール面を有し、気流の乱れを生じさせることなくスムーズに室内への空気調和された空気を供給している(特許文献1参照)。
特開平10−122594号公報
しかしながら、上記従来の空気調和機の室内機では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、設計上の理由等により上下2分割されて形成されたスクロールの場合には、上下スクロールの位置関係によってはクロスフローファンから吹き出し口までの空気の流れを乱してしまうおそれがある。この気流の乱れは異音の発生の原因となる。さらに、分割されたスクロールが熱膨張した場合にも、熱膨張したスクロールがクロスフローファン等に接触して異音の発生の原因となる。
本発明の課題は、スクロール面に沿って流れる気流を乱すことなく、常に安定した気流を得ることで異音の発生を抑制することが可能な空気調和機の室内機を提供することにある。
請求項1に記載の空気調和機の室内機は、空気調和された空気を吹き出し口から室内へ供給する空気調和機の室内機であって、ファンと、前記ファンから吹き出された空気を前記吹き出し口まで誘導するスクロールと、を備え、前記スクロールは上下2分割されており、下部スクロールによって形成されるスクロール面が上部スクロールによって形成されるスクロール面に対して突出しないように配置されている。
この空気調和機の室内機では、上下2分割されたスクロールを備えている。そして、下部スクロールによって形成されるスクロール面が上部スクロールによって形成されるスクロール面に対して突出しないように上部スクロールが配置されている。つまり、上部スクロールは、下部スクロールに対して奥まった位置に配置されることのないように考慮されている。これにより、上下2つに分割されたスクロールによって形成されるスクロール面において、気流の妨げとなる突出物等が形成されることはない。よって、ファンとスクロールとの間に生じる気流が、スクロール面における突出物によって乱されることを抑制できるため、気流の乱れに起因する異音の発生を抑制することができる。
なお、スクロール面とは、上部スクロールおよび下部スクロールにおけるファンに面する側の面をいう。このスクロール面等によって、ファンが回転することにより吹き出された空気を空気調和機の室内機の吹き出し口まで誘導することができる。
請求項2に記載の空気調和機の室内機は、請求項1に記載の空気調和機の室内機であって、前記上部スクロールと下部スクロールとの間には隙間が設けられている。
ここでは、上部スクロールと下部スクロールとの間に隙間を設けている。通常、空気調和機の室内機において、暖房運転時には高温の冷媒が熱交換器内を流れて熱交換器が高温になっている。このため、この高温の熱交換器に対向するように配置された上部スクロールは熱交換器からの熱によって膨張してしまう。そこで、本発明の空気調和機の室内機では、上記隙間を設けることによって上部スクロールの熱膨張による寸法変化を逃がして、上部スクロールの熱による変形や歪等の発生を防止することができる。これにより、上部スクロールが熱膨張した場合でも、運転中にクロスフローファン等に接触して異音が発生することを防止することができる。
請求項3に記載の空気調和機の室内機は、請求項1または2に記載の空気調和機の室内機であって、前記上部スクロールと下部スクロールとの間の隙間は0から1mmである。
ここでは、上部スクロールと下部スクロールとの間の隙間は、0から1mmである。これにより、ファンとスクロールとの間における気流を妨げることなく、かつスクロールの熱膨張による変形等についても防止することで、運転中の異音の発生を抑制できる。
請求項4に記載の空気調和機の室内機は、請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和機の室内機であって、前記上部スクロールはドレンパンモジュールとともに一体成形され、前記下部スクロールは底フレームモジュールとともに一体成形されている。
ここでは、上下それぞれのスクロールを別モジュールとしてそれぞれ一体成形している。例えば、空気調和機の室内機本体のサイズの小型化を図るために設計された金型においては、金型設計の都合上スクロール部分を1部材として形成できない場合がある。そこで、このような場合でも、分割されたスクロールを別モジュールとともにそれぞれ一体成形することで、上下2分割されたスクロールを簡易かつ安価な方法で成形することができる。
請求項1に記載の空気調和機の室内機によれば、ファンとスクロールとの間に生じる気流がスクロール面における突出物に起因して乱されることを抑制して、運転中におけるイオンの発生を抑制できる。
請求項2に記載の空気調和機の室内機によれば、上部スクロールの熱膨張による寸法変化を逃がして、上部スクロールの熱による変形や歪等の発生を防止し、熱膨張した上部スクロールがクロスフローファン等に接触して生じる異音の発生を防止することができる。
請求項3に記載の空気調和機の室内機によれば、ファンとスクロールとの間における気流を妨げることなく、かつスクロールの熱膨張による変形を防止して、運転中における異音の発声を防止できる。
請求項4に記載の空気調和機の室内機によれば、上下2分割されたスクロールを簡易かつ安価な方法で成形することができる。
<空気調和装置の全体構成>
本発明の一実施形態が採用された空気調和装置1の外観を図1に示す。
この空気調和装置1は、調和された空気を室内に供給するための装置である。空気調和装置1は、室内の壁面などに取り付けられる室内機2と、室外に設置される室外機3とを備えている。
室内機2内には室内熱交換器50が収納され、室外機3内には室外熱交換器30が収納される。また、各熱交換器30、50が冷媒配管4により接続されることにより冷媒回路を構成している。
<空気調和装置の冷媒回路の概略構成>
空気調和装置1の冷媒回路の構成を図2に示す。この冷媒回路は、主として室内熱交換器50、室外熱交換器30、アキュムレータ31、圧縮機32、四路切換弁33および電動膨張弁34で構成される。
室内機2に設けられている室内熱交換器50は、接触する空気との間で熱交換を行う。また、室内機2には、室内空気を吸い込んで室内熱交換器50に通し熱交換が行われた後の空気を室内に排出するためのクロスフローファン(空調室内機のファン)71が設けられている。このクロスフローファン71は、長細い円筒形状に構成され、中心軸が水平方向に平行になるように配置されている。クロスフローファン71は、室内機2内に設けられる室内ファンモータ72によって中心軸を中心にして回転駆動される。室内機2の詳細な構成については後段にて説明する。
室外機3には、圧縮機32と、圧縮機32の吐出側に接続される四路切換弁33と、圧縮機32の吸入側に接続されるアキュムレータ31と、四路切換弁33に接続された室外熱交換器30と、室外熱交換器30に接続された電動膨張弁34とが設けられている。電動膨張弁34は、フィルタ35および液閉鎖弁36を介して配管41に接続されており、この配管41を介して室内熱交換器50の一端と接続される。また、四路切換弁33は、ガス閉鎖弁37を介して配管42に接続されており、この配管42を介して室内熱交換器50の他端と接続されている。この配管41、42は、図1の冷媒配管4に相当する。また、室外機3には、室外熱交換器30での熱交換後の空気を外部に排出するためのプロペラファン38が設けられている。このプロペラファン38は、室外ファンモータ39によって回転駆動される。
<室内機の構成>
室内機2は、正面視に置いて横方向に長い形状を有している(図1参照)。室内機2は、主として、上部ケーシング6、送風機構7および室内機2の内部に収容されている室内熱交換器ユニット5(図3参照)によって構成されている。上部ケーシング6は、室内機2の上部を覆っている。送風機構7は、室内機2の下部を構成している。
以下、図3を参照して、室内機2の各構成について説明する。
室内熱交換器ユニット5は、室内熱交換器50、補助配管(図示せず)、等によって構成されている。
この室内熱交換器50は、クロスフローファン71の円周面に対向して配置されており、クロスフローファン71の前方、上方および後方を取り囲むように取り付けられている。室内熱交換器50は、クロスフローファン71が回転することにより吸い込み口60、61から吸い込まれた空気をクロスフローファン71側に通過させ、伝熱管の内部を通過する冷媒との間で熱交換を行わせる。また、室内熱交換器50の直下には、前部ドレンパン791a、後部ドレンパン791bが設けられている。前部ドレンパン791a、後部ドレンパン791bは、室内熱交換器50を流れる冷媒と空気調和される空気との間で行われる熱交換によって室内熱交換器50の表面に発生する水滴を集めてドレン水として屋外へ排出する。
補助配管は、室内熱交換器50と室内機2の外部にある冷媒配管4とを繋ぐ。この補助配管には、室内熱交換器50と室外熱交換器30との間を循環する冷媒が流れている。
<送風機構の構成>
送風機構7は、室内熱交換器50において熱交換された空気を室内に送風するための装置である。送風機構7は、室内機2の下部を構成しており、図3および図4に示すように、送風ユニット8、底フレームモジュール70、ドレンパンモジュール等によって構成されている。
〔送風ユニット〕
送風ユニット8は、クロスフローファン71と、クロスフローファン71を回転させるための室内ファンモータ72と、室内ファンモータ72の駆動を制御するための電装品を収納する電装品箱73とを有している。
(クロスフローファン)
クロスフローファン71は、AS樹脂などからなる樹脂製品であり、長細い円筒形状に構成される。クロスフローファン71は、後述するロータ(モータ回転子)713をインサート品とするインサート成形により成形される。このクロスフローファン71は、中心軸すなわち回転軸A1が水平になるように配置される。このクロスフローファン71が回転軸を中心として回転することにより、空気流が生成される。この空気流は、吸い込み口60、61から取り入れられ室内熱交換器50を通って吹き出し口741から室内へと吹き出す空気の流れである。クロスフローファン71は、側面視において室内機2の概ね中央に位置している。
また、クロスフローファン71は、図5に示すように、エンドプレート710と、羽部(翼片)711と、シャフト712と、ロータ713とを有している。エンドプレート710は、円筒形状のクロスフローファン71の両端に設けられている円板である。また、このエンドプレート710は、クロスフローファン71と後述するロータ713とを連結するために用いられている。羽部711は、2枚のエンドプレート710の間に環状に複数枚配置されてエンドプレート710で保持される。シャフト712は、エンドプレート710の中央、回転軸A1上に配置され、クロスフローファン71が回転する際の回転軸となる。
(室内ファンモータ)
室内ファンモータ72は、クロスフローファン71を回転軸周りに回転駆動する。室内ファンモータ72は、図4に示すような、薄型アウターロータ型のモータである。この室内ファンモータ72は、図5に示すように、ステータ(モータ固定子)720と、ロータ713と、軸受け722と、軸受け保持部723とを有している。
ステータ720は、ロータ713を回転させるためのものであり、磁界を発生させるための図示しない鉄心やコイルなどを有する。ステータ720は、さらに、固定部725を有している。ステータ720は、この固定部725を包むゴム製の保持部材726を介して支持部78に支持される(図4参照)。
ロータ713は、ステータ720の発生する磁界により回転軸A1を中心に回転する。このロータ713は、クロスフローファン71を形成する樹脂の融点以上の融点を有し微小な磁石粒を含む樹脂から形成されている。また、ロータ713は、ステータ720の径方向外方に配置されている。
軸受け722は、樹脂製の部材であって、クロスフローファン71のシャフト712を軸支する。軸受け保持部723は、ゴム製の部品であって軸受け722を支持している。
〔底フレームモジュール〕
底フレームモジュール70は、外面部74、支持部78、下部スクロール79b等によって構成されている。
外面部74は、正面視において室内機2の外面として視野に現れる部分であり、上端が室内機2の前側に傾斜するように配置されている。また、外面部74には、室内機2の長手方向に沿う開口からなる吹き出し口741が設けられている。この吹き出し口741は、図3に示すように、クロスフローファン71が収納されている支持部78の内部の空間に連通しており、クロスフローファン71によって生成された空気流は吹き出し口741を通って室内へと吹き出す。また、吹き出し口741には、室内へと吹き出す空気が案内される水平フラップ742が設けられている。水平フラップ742は、室内機2の長手方向に平行な軸を中心に回動自在に設けられている。この水平フラップ742は、フラップモータ(図示せず)によって回転駆動されることにより、吹き出し口741の開閉を行うことができる。
支持部78は、外面部74によって囲まれている。支持部78には、上方から前部ドレンパン791a、後部ドレンパン791b、電装品箱73、室内熱交換器ユニット5等が取り付けられ、これらの部品を下方から支持する。
下部スクロール79bは、上部スクロール79aとともにクロスフローファン71によって吹き上げられた空気を吹き出し口741まで誘導する部材である。このスクロール79は室内機2の小型化に伴う金型設計上の都合により上部スクロール79aと下部スクロール79bとに分割されている。そして、下部スクロール79bは、支持部78を含む底フレームモジュールと一体成形されている。なお、スクロール79については後段にて詳述する。
〔ドレンパンモジュール〕
ドレンパンモジュールは、室内熱交換器50において発生したドレン水を集めて屋外へ排出するパイプまで誘導する部材であって、図3に示すように、前部ドレンパン791aと後部ドレンパン791bとから構成されている。そして、前部ドレンパン791aと後部ドレンパン791bとは1つの部材として一体成形されており、底フレームモジュール70の上部にはめ込まれる。
前部ドレンパン791aは、室内機2の前方に配置されて室内熱交換器50の前面側において発生したドレン水を受ける。
後部ドレンパン791bは、室内機2の後方に配置されており、室内熱交換器50の壁側において発生したドレン水を受ける。また、本実施形態では、後部ドレンパン791bがスクロール79の一部である上部スクロール79aと連結されて一体成形されている。
(スクロール)
スクロール79は、図3に示すように、上下に2分割されて上部スクロール79aと下部スクロール79bとから構成されている。
上部スクロール79aは、上述した室内熱交換器50の下端部50aに対して前後に対向する位置に近接して設けられている。そして、室内機2の正面側からクロスフローファン71、上部スクロール79a、室内熱交換器50aの順で配置されている。さらに、上部スクロール79aは、上述したように後部ドレンパン791bを含むモジュールと一体成形されている。
下部スクロール79bは、水平フラップ742とともに吹き出し口741を形成している。そして、下部スクロール79bは、底フレームモジュール70として、外面部74、支持部78とともに一体成形されている。
また、これら上部スクロール79aと下部スクロール79bとの間には、0.5mm程度の隙間Sが設けられている。
[本実施形態の空気調和機の室内機の特徴]
(1)
本実施形態の空気調和機の室内機2では、室内機2の小型化という金型設計上の都合等により、底フレームモジュール70、ドレンパンモジュールがそれぞれ別体として形成されている。そして、図3に示すようにスクロール79が上下2分割され、上部スクロール79aがドレンパンモジュールと、下部スクロール79bが底フレームモジュールとそれぞれ一体成形されている。さらに、上下2分割された上部スクロール79aと下部スクロール79bとは、上下スクロールによって形成されるスクロール面において段差が生じないように配置されている。
本実施形態のようにスクロールが上下に分割されている場合、スクロール面に凹凸等があるとクロスフローファンとスクロール面との間に生じる気流に乱れが生じる。このため、このような分割されたスクロールを備えた空気調和機の室内機では、気流に影響を与えないように、分割された上下のスクロールを適切に配置する必要がある。
そこで、本実施形態の空気調和機の室内機2では、上下のスクロール79a、79bを用いて段差のないスクロール面を形成している。つまり、上部スクロール79aによって形成されるスクロール面と下部スクロール79bによって形成されるスクロール面とに段差が生じないように、各上部スクロール79aと下部スクロール79bとを配置している。これにより、上下に2分割されたスクロール79a、79bがクロスフローファン71とスクロール79との間に流れる気流を乱す障害物となることを防止できる。よって、空気調和機の室内機2においては常に安定した気流を得ることができるため、気流の乱れに起因する異音の発生を防止できる。
(2)
本実施形態の空気調和機の室内機2では、上部スクロール79aと下部スクロール79bとの間に0.5mm程度の隙間Sを設けている。
通常、空気調和機の室内機では、図3に示すように上部スクロール79aと室内熱交換器50の下端部50aとが近接して前後に対向するように設けられている。そして、暖房運転時においては、室内熱交換器50には高温の冷媒が流れて下端部50aも高温になる。このため、上部スクロール79aは高温の室内熱交換器50aからの熱によって熱膨張することが考えられる。
そこで、本実施形態の空気調和機の室内機2では、上部スクロール79aと下部スクロール79bとの間には隙間Sを設けている。このため、上部スクロール79aが熱膨張した場合でも、寸法変化分を隙間Sで逃がすことができる。よって、暖房運転時に上部スクロールが熱膨張して変形し、クロスフローファン等に接触して異音が発生する等の不具合の発生を防止できる。
(3)
本実施形態の空気調和機の室内機2では、上部スクロール79aは後部ドレンパン791bを含むドレンパンモジュールと一体成形されている。そして、下部スクロール79bは底フレームモジュール70と一体成形されている。
このように、室内機の小型化に伴う金型設計上の都合により底フレームモジュール70とドレンパンモジュールとを別々に成形して組み立てる構成であっても、スクロール79を上下2分割することで、各モジュールとともに上下スクロール79a、79bをそれぞれ一体成形することができる。そして、上下に分割されたスクロール79を他のモジュールとともに一体成形することにより、生産工程を増やすことなく容易に上下2分割したスクロールを得ることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、上部スクロール79aによって形成されるスクロール面と下部スクロール79bによって形成されるスクロール面とが段差がないように、上部・下部スクロール79a、79bを配置している例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上部スクロール79aは下部スクロール79bに対して奥まらないように、換言すれば、下部スクロール79bが上部スクロール79aに対して突出しないように配置されていれば上記と同様の効果を得ることができる。よって、下部スクロール79bが上部スクロール79aのスクロール面よりも奥まった位置に配置されていてもよい。
(B)
上記実施形態では、上部スクロール79aと下部スクロール79bとの間の隙間Sが0.5mmである場合について説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上部スクロール79aを成形する樹脂の熱膨張率と室内熱交換器50から与えられる熱量とを考慮して隙間Sの大きさを決定することで、同様に上部スクロール79aの熱膨張による寸法変化を吸収できる。
(C)
上記実施形態では、上部スクロール79aが後部ドレンパン791bを含むドレンパンモジュールと一体成形される例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、他のモジュールと一体成形されていてもよい。下部スクロール79bと支持部78を含む底フレームモジュールとの関係についても同様である。
スクロール部材を備えた空気調和機の室内機、およびこれを備えた送風装置、空気調和装置等に適用可能である。
本発明の一実施形態に係るクロスフローファンを搭載した空気調和装置の外観図。 冷媒回路の構成図。 室内機の右側面断面図。 送風ユニットの右側部分の上面図。 クロスフローファンと室内ファンモータとのX―X断面図。
符号の説明
1 空気調和装置
2 室内機
3 室外機
7 送風機構
8 送風ユニット(送風装置)
50 室内熱交換器(空気調和部)
50a 下端部
70 底フレームモジュール
71 クロスフローファン(ファン)
713 ロータ(モータ回転子)
72 室内ファンモータ
720 ステータ(モータ固定子)
722 軸受け
74 外面部
741 吹き出し口
78 支持部
79 スクロール
79a 上部スクロール
79b 下部スクロール
791a 前部ドレンパン
791b 後部ドレンパン
A1 回転軸
S 隙間

Claims (4)

  1. 空気調和された空気を吹き出し口(741)から室内へ供給する空気調和機の室内機(2)であって、
    ファン(71)と、
    前記ファン(71)から吹き出された空気を前記吹き出し口(741)まで誘導するスクロール(79)と、
    を備え、
    前記スクロール(79)は上下2分割されており、下部スクロール(79b)によって形成されるスクロール面が上部スクロール(79a)によって形成されるスクロール面に対して突出しないように配置されている空気調和機の室内機(2)。
  2. 前記上部スクロール(79a)と下部スクロール(79b)との間には隙間(S)が設けられている、
    請求項1に記載の空気調和機の室内機(2)。
  3. 前記上部スクロール(79a)と下部スクロール(79b)との間の隙間(S)は、0〜1mmである、
    請求項2に記載の空気調和機の室内機(2)。
  4. 前記上部スクロール(79a)はドレンパンモジュール(791a、791b)とともに一体成形され、前記下部スクロール(79b)は底フレームモジュール(70)とともに一体成形されている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和機の室内機(2)。
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