JP3945463B2 - 空気調和機の室内機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和された空気をスクロール面に沿って室内へ供給する空気調和機の室内機に関する。
従来から、ビルや住宅等において調和された空気を屋内に送風することにより、屋内の快適性を向上させる空気調和機が知られている。例えば、エアコンは、温風や冷風を屋内に送風することにより、室内を快適な温度に保つことができる。
このような空気調和機は、屋内に設置されて室内に空気調和された空気を供給する室内機と、屋外に設置される室外機とを備えている。
このうち、空気調和機の室内機は、クロスフローファンと、クロスフローファンによって吹き出された空気調和された空気を集めて室内機の吹き出し口まで誘導するスクロールと、室内へ供給するための空気と熱源との間で熱交換を行わせる室内熱交換器と、を備えている。
スクロールは、クロスフローファンと近接して設けられており、クロスフローファンとスクロールとが組み合わされて送風機能を有する。そして、クロスフローファンによって吹き出された空気がスクロールに沿って吹き出し口まで送られる。このため、通常、スクロールは滑らかなスクロール面を有し、気流の乱れを生じさせることなくスムーズに室内への空気調和された空気を供給している。
例えば、特許文献1にはクロスフローファンと近接して設けられたスクロールを備えた空気調和機の室内ユニットが開示されている。なお、特許文献1に開示された空気調和機の室内ユニットでは、スクロールがクロスフローファンに近接して配置されているとともに、その反対側の面ではスクロールの上端部と室内熱交換器の下端部とが近接して対向配置されている。
特開2001−311530号公報(平成13年11月9日公開)
しかしながら、上記従来の空気調和機の室内機では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記従来の空気調和機の室内機では、このスクロールの上端部の背面側、つまりスクロール面とは反対の面側に、室内熱交換器において発生するドレン水を屋外へ排出するホースに接続されたドレンパンを備えている。そして、空気調和機の冷房運転時にはこのドレンパンにドレン水が流れている。このような構成の空気調和機の室内機では、スクロールの背面側からドレンパンを経由してスクロールの前面側に流れるバイパスエアーが発生することがある。このバイパスエアーは、熱交換されていないので水分を多く含んでいる。このため、バイパスエアーがスクロールの前面側に流れてきてバイパスエアーに含まれる水分が凝縮して結露する。このとき、スクロールの前面側には結露した水滴を逃がすドレンパンのような部材は設けられていないため、結露した水滴はそのまま室内へ落下してしまうという問題がある。
特に、特許文献1に開示されているように、スクロールの上端部と室内熱交換器の下端部とが近接して前後に対向配置される構造の空気調和機の室内ユニットでは、冷房運転時にスクロールの上端部が室内熱交換器によって冷やされるため、スクロール表面における結露の問題は一層大きくなる。
本発明の課題は、バイパスエアーの発生を抑え、スクロールの前面側における結露を防止することが可能な空気調和機の室内機を提供することにある。
請求項1に記載の空気調和機の室内機は、空気調和された空気を吹き出し口から室内へ供給する空気調和機の室内機であって、ファンと、前記ファンから吹き出された空気を前記吹き出し口まで誘導するスクロールと、前記室内へ供給される空気に対して熱交換を行って空気調和を行う熱交換器と、前記スクロールの上端部における前記熱交換器と面する側に設けられた2つの通風抑止板と、を備えている。2つの通風抑止板は、スクロールの背面における水平方向の両端付近それぞれに設けられている。
この空気調和機の室内機は、スクロール上端部における熱交換器と面する側、つまり、スクロールの背面側にバイパスエアーを防止する通風抑止板を備えている。
バイパスエアーとは、スクロールの背面側からスクロールの前面側に流れ込む熱交換器を通過しないエアーをいう。そして、空気調和機の室内機では、一般的に、スクロールの背面側に室内熱交換器が配置されており、その直下に室内熱交換器において発生したドレン水を受けるためのドレンパンが設けられている。このため、ドレン水が流れるドレンパンの直上を経由してスクロールの前面側に送られてくるバイパスエアーには水分が多く含まれている。よって、バイパスエアーがスクロールの前面側に流れ込むとバイパスエアーに含まれる水分が凝縮してスクロール前面において結露する恐れがある。
本発明の空気調和機の室内機が備えている通風抑止板は、このバイパスエアーがスクロールの背面側から前面側へ流れ込むことを防止する部材である。このため、水分を多く含むバイパスエアーがスクロールの前面側に流れ込むことを防止できる。よって、バイパスエアーに含まれる水分がスクロールの前面側において結露して室内へ水滴が落下することを防止できる。
また、ここでは、通風抑止板をスクロール背面における水平方向の両端付近に1つずつ設けている。通常、バイパスエアーはスクロールの両端部分においてスクロール前面側に回り込むと考えられる。このため、通風抑止板をスクロールの両端部分に配置することで、効果的にバイパスエアーの発生を防止できる
なお、ここで説明した空気調和機の室内機は、ファン、スクロール、熱交換器の順に配置された構成となっている。よって、スクロールの前面側とはスクロール面が形成され、ファンに対向する面側をいい、スクロールの背面側とは熱交換器と対向する面側をいう。
請求項2に記載の空気調和機の室内機は、請求項1に記載の空気調和機の室内機であって、前記熱交換器の下端部と前記スクロールの上端部とは前後に対向するように近接して配置されている。
ここでは、室内機の熱交換器の下端部がスクロールの上端部と対向する位置に近接して配置されている。このような構成では冷房運転時においてスクロールの上端部が熱交換器の下端部によって冷やされやすい。よって、このような構成でバイパスエアーがスクロール前面に流れ込んできた場合には、冷やされたスクロール表面において結露が発生しやすくなる。しかし、本発明の空気調和機の室内機では、バイパスエアーのスクロール前面側への流入を防止する通風抑止板を設けている。このため、たとえスクロールが熱交換器によって冷やされていてもスクロールの前面側へバイパスエアーが流れ込むことを防止して、スクロール前面における結露の発生を防止できる。
請求項3に記載の空気調和機の室内機は、請求項1または2に記載の空気調和機の室内機であって、通風抑止板は、スクロールの背面と熱交換器の前面との間に位置する。
請求項4に記載の空気調和機の室内機は、請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和機の室内機であって、通風抑止板の上端は、スクロールの上端から少し下に配置されている。
請求項1に記載の空気調和機の室内機によれば、ドレンパンを経由したバイパスエアーに含まれる水分がスクロールの前面側において結露して、室内へ水滴が落下することを防止でき、また、効果的にバイパスエアーの発生を防止できる。
請求項2に記載の空気調和機の室内機によれば、スクロールが熱交換器によって冷やされていてもスクロールの前面側における結露の発生を防止できる
<空気調和装置の全体構成>
本発明の一実施形態が採用された空気調和装置1の外観を図1に示す。
この空気調和装置1は、調和された空気を室内に供給するための装置である。空気調和装置1は、室内の壁面などに取り付けられる室内機2と、室外に設置される室外機3とを備えている。
室内機2内には室内熱交換器50が収納され、室外機3内には室外熱交換器30が収納される。また、各熱交換器30、50が冷媒配管4により接続されることにより冷媒回路を構成している。
<空気調和装置の冷媒回路の概略構成>
空気調和装置1の冷媒回路の構成を図2に示す。この冷媒回路は、主として室内熱交換器50、室外熱交換器30、アキュムレータ31、圧縮機32、四路切換弁33および電動膨張弁34で構成される。
室内機2に設けられている室内熱交換器50は、接触する空気との間で熱交換を行う。また、室内機2には、室内空気を吸い込んで室内熱交換器50に通し熱交換が行われた後の空気を室内に排出するためのクロスフローファン(空調室内機のファン)71が設けられている。このクロスフローファン71は、長細い円筒形状に構成され、中心軸が水平方向に平行になるように配置されている。クロスフローファン71は、室内機2内に設けられる室内ファンモータ72によって中心軸を中心にして回転駆動される。室内機2の詳細な構成については後段にて説明する。
室外機3には、圧縮機32と、圧縮機32の吐出側に接続される四路切換弁33と、圧縮機32の吸入側に接続されるアキュムレータ31と、四路切換弁33に接続された室外熱交換器30と、室外熱交換器30に接続された電動膨張弁34とが設けられている。電動膨張弁34は、フィルタ35および液閉鎖弁36を介して配管41に接続されており、この配管41を介して室内熱交換器50の一端と接続される。また、四路切換弁33は、ガス閉鎖弁37を介して配管42に接続されており、この配管42を介して室内熱交換器50の他端と接続されている。この配管41、42は、図1の冷媒配管4に相当する。また、室外機3には、室外熱交換器30での熱交換後の空気を外部に排出するためのプロペラファン38が設けられている。このプロペラファン38は、室外ファンモータ39によって回転駆動される。
<室内機の構成>
室内機2は、正面視に置いて横方向に長い形状を有している(図1参照)。室内機2は、主として、上部ケーシング6、送風機構7および室内機2の内部に収容されている室内熱交換器ユニット5(図3参照)によって構成されている。上部ケーシング6は、室内機2の上部を覆っている。送風機構7は、室内機2の下部を構成している。
以下、図3を参照して、室内機2の各構成について説明する。
室内熱交換器ユニット5は、室内熱交換器50、補助配管(図示せず)、等によって構成されている。
この室内熱交換器50は、クロスフローファン71の円周面に対向して配置されており、クロスフローファン71の前方、上方および後方を取り囲むように取り付けられている。室内熱交換器50は、クロスフローファン71が回転することにより吸い込み口60、61から吸い込まれた空気をクロスフローファン71側に通過させ、伝熱管の内部を通過する冷媒との間で熱交換を行わせる。また、室内熱交換器50の直下には、ドレンパン791a、791bが設けられている。ドレンパン791a、791bは、室内熱交換器50を流れる冷媒と空気調和される空気との間で行われる熱交換によって室内熱交換器50の表面に発生する水滴を集めてドレン水として屋外へ排出する。
補助配管は、室内熱交換器50と室内機2の外部にある冷媒配管4とを繋ぐ。この補助配管には、室内熱交換器50と室外熱交換器30との間を循環する冷媒が流れている。
<送風機構の構成>
送風機構7は、室内熱交換器50において熱交換された空気を室内に送風するための装置である。送風機構7は、室内機2の下部を構成しており、図3および図4に示すように、下部ケーシング70、送風ユニット8等がモジュール化されて構成されている。
(下部ケーシング)
下部ケーシング70は、外面部74、支持部78、スクロール79等によって構成されている。
外面部74は、正面視において室内機2の外面として視野に現れる部分であり、上端が室内機2の前側に傾斜するように配置されている。また、外面部74には、室内機2の長手方向に沿う開口からなる吹き出し口741が設けられている。この吹き出し口741は、図3に示すように、クロスフローファン71が収納されている支持部78の内部の空間に連通しており、クロスフローファン71によって生成された空気流は吹き出し口741を通って室内へと吹き出す。また、吹き出し口741には、室内へと吹き出す空気が案内される水平フラップ742が設けられている。水平フラップ742は、室内機2の長手方向に平行な軸を中心に回動自在に設けられている。この水平フラップ742は、フラップモータ(図示せず)によって回転駆動されることにより、吹き出し口741の開閉を行うことができる。
支持部78は、外面部74によって囲まれている。支持部78には、上方から送風ユニット8、電装品箱73、室内熱交換器ユニット5等が取り付けられる。そして、支持部78は、送風ユニット8、電装品箱73、室内熱交換器ユニット5等を下方から支持する。
スクロール79は、クロスフローファン71によって吹き上げられた空気を吹き出し口741まで誘導する。そして、スクロール79はクロスフローファン71と室内熱交換器50の下端部50aとの間に挟まれるように配置されている。また、このスクロール79の背面側、つまりクロスフローファン71と対向する面の反対側であって、室内熱交換器50に対向する側の面にはリブ(通風抑止板)790が形成されている。また、ドレンパン791bよりも上に突出したスクロール79の上端部79aの高さhは55mmとなっている。
リブ790は、スクロール79の背面に対して垂直に形成された可撓性材料からなる板状の部材であって、図6に示すように、スクロール79の上端部79aにおける水平方向の両端付近に1つずつ設けられている。また、リブ790は、室内熱交換器50の下部50aとの間の隙間が1.5mmになるように配置されている。さらに、リブ790の上端は、図3に示すように、スクロール79の上端から少し下に配置されている。これにより、万一、ドレン水の巻き上げがあった場合でも、ドレン水はリブ790の側を乗り越えることになり、スクロール79を乗り越えることを防止できる。
ここで、室内熱交換器50に対向するスクロール79の上端部79aの高さは30mm以上であることがより好ましい。
ここでは、室内熱交換器50と対向するスクロール79の高さを規定している。通常、スクロールの背面側に通風抑止板を設けた場合には、ドレンパンからスクロール背面側に沿って鉛直上方向に風が発生しやすい。このため、ドレンパンの位置を基準とするスクロールの高さが小さい場合にはドレンパンを流れるドレン水が風によって巻き上げられることがある。そこで、本発明の空気調和機の室内機2によれば、ドレンパン791bの位置を基準とするスクロール79の高さを従来よりも高くすることで、このようなドレン水の巻き上げを防止することができる。
本実施形態の空気調和機の室内機2では、ドレンパン791bの位置から見たスクロール79の上端部79aの高さhが30mm以上となる55mmの高さで、スクロール79を形成している。
これにより、ドレンパン791bを基準とするスクロール79の上端部79aの高さを従来よりも高く設定することで、スクロール79の背面側において発生した風によってドレンパン791bに流れるドレン水が巻き上げられて、スクロール79の前面側に水滴がつくことを防止できる。
<送風ユニット>
送風ユニット8は、クロスフローファン71と、クロスフローファン71を回転させるための室内ファンモータ72と、室内ファンモータ72の駆動を制御するための電装品を収納する電装品箱73とを有している。
(クロスフローファン)
クロスフローファン71は、AS樹脂などからなる樹脂製品であり、長細い円筒形状に構成される。クロスフローファン71は、後述するロータ(モータ回転子)713をインサート品とするインサート成形により成形される。このクロスフローファン71は、中心軸すなわち回転軸A1が水平になるように配置される。このクロスフローファン71が回転軸を中心として回転することにより、空気流が生成される。この空気流は、吸い込み口60、61から取り入れられ室内熱交換器50を通って吹き出し口741から室内へと吹き出す空気の流れである。クロスフローファン71は、側面視において室内機2の概ね中央に位置している。
また、クロスフローファン71は、図5に示すように、エンドプレート710と、羽部(翼片)711と、シャフト712と、ロータ713とを有している。エンドプレート710は、円筒形状のクロスフローファン71の両端に設けられている円板である。また、このエンドプレート710は、クロスフローファン71と後述するロータ713とを連結するために用いられている。羽部711は、2枚のエンドプレート710の間に環状に複数枚配置されてエンドプレート710で保持される。シャフト712は、エンドプレート710の中央、回転軸A1上に配置され、クロスフローファン71が回転する際の回転軸となる。
(室内ファンモータ)
室内ファンモータ72は、クロスフローファン71を回転軸周りに回転駆動する。室内ファンモータ72は、図4に示すような、薄型アウターロータ型のモータである。この室内ファンモータ72は、図5に示すように、ステータ(モータ固定子)720と、ロータ713と、軸受け722と、軸受け保持部723とを有している。
ステータ720は、ロータ713を回転させるためのものであり、磁界を発生させるための図示しない鉄心やコイルなどを有する。ステータ720は、さらに、固定部725を有している。ステータ720は、この固定部725を包むゴム製の保持部材726を介して支持部78に支持される(図4参照)。
ロータ713は、ステータ720の発生する磁界により回転軸A1を中心に回転する。このロータ713は、クロスフローファン71を形成する樹脂の融点以上の融点を有し微小な磁石粒を含む樹脂から形成されている。また、ロータ713は、ステータ720の径方向外方に配置されている。
軸受け722は、樹脂製の部材であって、クロスフローファン71のシャフト712を軸支する。軸受け保持部723は、ゴム製の部品であって軸受け722を支持している。
[本実施形態の空気調和機の室内機の特徴]
(1)
本実施形態の空気調和機の室内機2では、図3および図6に示すように、スクロール79の上端部79aの背面側であって水平方向における両端部分にリブ790を有している。
従来の空気調和機の室内機においては、冷房運転中にスクロールの背面側、つまりドレンパン側からスクロール前面側へバイパスエアーが流れ込むことがある。このバイパスエアーは、通常、スクロールの背面側に配置されているドレンパンを経由してスクロールの前面側へ流れ込む。冷房運転時のドレンパンにはドレン水が流れているため、もともと熱交換されずに多くの水分を含んでいるバイパスエアーがさらに多くの水分を含むことになる。このため、バイパスエアーがスクロールの前面側に流れ込むとスクロール前面において結露が発生し、水滴が室内へ落下してしまう。特に、本実施形態のように室内熱交換器50の下端部50aとスクロール79の上端部79aとが前後に近接して対向配置されている構成の空気調和機の室内機では、冷房運転時において室内熱交換器50によってスクロール790の上端部79aが冷やされる。このため、バイパスエアーがドレンパン791bを経由してスクロール79の前面側に流れ込んだ場合には、冷やされたスクロール79の表面で結露が発生しやすい状況となる。
そこで、本実施形態の空気調和機の室内機2では、スクロール79背面側の水平方向における両端部分にバイパスエアーの発生を抑えるためのリブ790を設けているため、バイパスエアーがスクロール79の前面に流れ込んで、スクロール前面側において結露が発生することを防止できる。
(2)
本実施形態の空気調和機の室内機2では、通風抑止板としてのリブ790を、スクロール79の水平方向における両端部分に1個ずつ形成している。
バイパスエアーは、一般的にスクロール79の水平方向における両端からスクロール79の前面側へ流れ込んでくる。このため、リブ790をスクロール79の水平方向における両端付近に1個ずつ設けることで、最も効果的にバイパスエアーの発生を防止して、スクロール79の前面における結露の発生を防止できる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、通風抑止板としてリブ790を設けた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、リブ790以外でも、スクロール79の背面側から前面側へ流れる風の流れを止めることができるものであれば、形状、大きさ等について変更可能である。
(B)
上記実施形態では、リブ790がスクロール79の背面側であって水平方向における左右両端に1個ずつ配置されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ドレンパン791bの長さに併せてスクロール79の水平方向における両端部分よりも内側に設けた場合、もしくはスクロール79を水平方向に伸ばしてリブを相対的に内側にした場合でも、同様の効果が得られる。
(C)
上記実施形態では、リブ790をスクロール79の水平方向における両端に1個ずつ設けた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、スクロール79の水平方向における両端部分以外の場所にも数個設けてもよい。
(D)
上記実施形態では、スクロール79の上端部79aと室内熱交換器50の下端部50aとが前後に近接して対向配置されている構成の空気調和機の室内機について説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、室内熱交換機50とスクロールとが近接して配置されていない構成の空気調和機の室内機であっても、バイパスエアーが発生する可能性がある構成であれば、本発明を適用することが可能である。
(E)
上記実施形態では、リブ790のドレンパン791bを基準とする高さについて規定していた。しかし、本発明では必ずしもリブ790を従来よりも高くする必要はない。例えば、ドレンパン791bからのリブ790の高さが低い場合でも、リブ790によってバイパスエアーを防止することができる。ただし、上述したようにドレン水の巻上げという問題も併せて防止するためには、上記実施形態で規定した高さのリブ790を形成することがより望ましい。
(F)
上記実施形態では、リブ790と室内熱交換器50の下部50aとの間の隙間が1.5mmである場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、可撓性材料からなるリブ790を下部50aに密着させて隙間を0mmにしてもよい。
スクロール部材を備えた空気調和機の室内機、およびこれを備えた送風装置、空気調和装置等に適用可能である。
本発明の一実施形態に係るクロスフローファンを搭載した空気調和装置の外観図。 冷媒回路の構成図。 室内機の右側面断面図。 送風ユニットの右側部分の上面図。 クロスフローファンと室内ファンモータとの図4のX―X断面図。 リブとスクロールと熱交換器との位置関係を示す図3のY−Y断面図。
符号の説明
1 空気調和装置
2 室内機
3 室外機
7 送風機構
8 送風ユニット(送風装置)
50 室内熱交換器(空気調和部)
50a 室内熱交換器の下端部
71 クロスフローファン(ファン)
713 ロータ(モータ回転子)
72 室内ファンモータ
720 ステータ(モータ固定子)
74 外面部
741 吹き出し口
78 支持部
79 スクロール
79a スクロールの上端部
790 リブ(通風抑止板)
791a、791b ドレンパン
A1 回転軸
S 隙間
h スクロールの高さ

Claims (4)

  1. 空気調和された空気を吹き出し口から室内へ供給する空気調和機の室内機(2)であって、
    ファン(71)と、
    前記ファン(71)から吹き出された空気を前記吹き出し口(741)まで誘導するスクロール(79)と、
    前記室内へ供給される空気に対して熱交換を行って空気調和を行う熱交換器(50)と、
    前記スクロール(79)の上端部(79a)における前記熱交換器(50)と面する側に設けられた2つの通風抑止板(790)と、
    を備え、
    前記2つの通風抑止板(790)は、前記スクロール(79)の背面における水平方向の両端付近それぞれに設けられている、
    空気調和機の室内機(2)。
  2. 前記熱交換器(50)の下端部(50a)と前記スクロール(79)の上端部(79a)とは前後に対向するように近接して配置されている、
    請求項1に記載の空気調和機の室内機(2)。
  3. 前記通風抑止板(790)は、前記スクロール(79)の背面と前記熱交換器(50)の前面との間に位置する、
    請求項1または2に記載の空気調和機の室内機(2)。
  4. 前記通風抑止板(790)の上端は、前記スクロール(79)の上端から少し下に配置されている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和機の室内機(2)。
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