JP3951989B2 - 空気調和機の風向き調整機構 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機の風向き調整機構、特に、吹き出し口が形成される本体部を有する空気調和機において吹き出し口の近傍に配置される風向き調整機構に関する。
従来から、ビルや住宅等において調和された空気を室内に送風することにより、室内の快適性を向上させる空気調和機が知られている。例えば、エアコンは、温風や冷風を吹き出し口から室内に送風することにより、室内を快適な温度に保つことができる。
このような空気調和機には、室内に調和された空気を送風するときの左右の風向きを調整するための風向き調整機構が設けられている(たとえば、特許文献1参照)。風向き調整機構は、空気調和機の本体部に形成された吹き出し口の近傍に配置されている。風向き調整機構には、たとえば、固定部と、移動部と、複数の風向き調整板(垂直フラップ)とから構成されたものがある。このような風向き調整機構では、固定部は空気調和機の本体部に固定されており、移動部は固定部に対して移動可能になっている。そして、移動部には、本体部の一部に係合する係合部が設けられている。また、複数の風向き調整板は、移動部と固定部とを連結している。
風向き調整機構では、移動部を固定部に対して移動させると、複数の風向き調整板の移動部側が移動部とともに固定部に対して移動する。そして、移動部に設けられた係合部を本体部の一部に係合させることで、室内に空気を送風するときの左右の風向きが複数の風向き調整板によって調整される。
特開平9−196457号公報
従来の空気調和機の風向き調整機構では、移動部と複数の風向き調整板の移動部側とを固定部に対して移動させて移動部の係合部を本体部の一部に係合させることで、室内に空気を送風するときの風向きが複数の風向き調整板によって調整される。このとき、移動部と複数の風向き調整板の移動部側との移動に伴って、複数の風向き調整板には移動部の移動量に応じて応力が生じる。そして、移動部の係合部を本体部の一部に係合させると、複数の風向き調整板からの反力が移動部の係合部を介して本体部の一部に伝達される。このため、移動部を移動させたときの反力の大きさによっては、係合部を本体部の一部に係合させた状態が不安定になるおそれがある。また、状況によっては、係合部を本体部の一部に係合させている状態が解除されるおそれもある。このように、係合部を本体部の一部に係合させた状態が不安定になったり解除されたりしないようにするためには、移動部を移動させても、移動部の係合部を本体部に安定に係合させることができるようにしておく必要がある。
そこで、本発明では、移動部を移動させても、移動部の係合部を本体部に安定に係合させることのできる空気調和機の風向き調整機構を提供することを目的とする。
請求項1に記載の空気調和機の風向き調整機構は、吹き出し口が形成される本体部を有する空気調和機において吹き出し口の近傍に配置される。この風向き調整機構は、固定部と、移動部と、複数の風向き調整板とを備えている。固定部は、空気調和機の本体部に固定されている。移動部は、固定部に対して移動可能になっている。この移動部には係合部が設けられている。係合部は、本体部の一部に係合している。係合部と本体部の一部との係合は、突出部と、その突出部に係止可能な複数の凹部との係合である。複数の凹部は、それぞれ、側壁部が底部側から開口側に向けて末広がりテーパ状に形成されている。そして、複数の凹部の側壁部のテーパ角度は、移動部の移動量に応じて異なる。風向き調整板は、移動部と固定部とを連結している。
この空気調和機の風向き調整機構では、移動部を固定部に対して移動させると、複数の風向き調整板の移動部側が移動部とともに固定部に対して移動する。そして、移動部に設けられた係合部を本体部の一部に係合させることで、室内に空気を送風するときの風向きが複数の風向き調整板によって調整される。このとき、係合部においては、係合部が本体部の一部に係合する度合を、移動部の移動量に応じて変化させている。具体的には、複数の凹部と突出部とが係合する構造において、凹部の側壁部のテーパ角度を移動部の移動量に対して異ならせている。
ここでは、移動部と複数の風向き調整板の移動部側とを固定部に対して移動させて移動部の係合部を本体部の一部に係合させたときに、係合部が本体部の一部に係合する度合を移動部の移動量に応じて変化させている。これにより、移動部の移動量が変化しても、係合部が本体部の一部に係合する状態が不安定になりにくい。つまり、移動部を移動させても、移動部の係合部を本体部に安定に係合させることができる。
請求項2に記載の空気調和機の風向き調整機構では、請求項1に記載の空気調和機の風向き調整機構において、本体部に、空気調和された空気を本体部の内部から吹き出し口に導くための空気導出部が含まれている。このとき、固定部は、空気導出部に固定されている。また、本体部の一部は、空気導出部の一部である。この場合、固定部が空気導出部に固定されており、本体部の一部が空気導出部の一部であるので、移動部に設けられた係合部は、空気導出部の一部に係合することになる。この係合部では、移動部の移動量に応じて空気導出部の一部に係合する度合を変化させている。そして、風向き調整板が、移動部と固定部とを連結している。
この空気調和機の風向き調整機構では、移動部を固定部に対して移動させると、複数の風向き調整板の移動部側が移動部とともに固定部に対して移動する。そして、移動部に設けられた係合部を空気導出部の一部に係合させることで、室内に空気を送風するときの風向きが複数の風向き調整板によって調整される。このとき、係合部においては、係合部が空気導出部の一部に係合する度合を、移動部の移動量に応じて変化させている。
ここでは、移動部と複数の風向き調整板の移動部側とを固定部に対して移動させて移動部の係合部を空気導出部の一部に係合させたときに、係合部が空気導出部の一部に係合する度合を移動部の移動量に応じて変化させている。これにより、移動部の移動量が変化しても、係合部が空気導出部の一部に係合する状態が不安定になりにくい。つまり、移動部を移動させても、移動部の係合部を空気導出部に安定に係合させることができる。
請求項3に記載の空気調和機の風向き調整機構では、請求項1に記載の空気調和機の風向き調整機構において、本体部に、吹き出し口の近傍で上下方向に回動する水平フラップが含まれている。このとき、固定部は、水平フラップに固定されている。また、本体部の一部は、水平フラップの一部である。この場合、固定部が水平フラップに固定されており、本体部の一部が水平フラップの一部であるので、移動部に設けられた係合部は、水平フラップの一部に係合することになる。この係合部では、移動部の移動量に応じて水平フラップの一部に係合する度合を変化させている。そして、風向き調整板が、移動部と固定部とを連結している。
この空気調和機の風向き調整機構では、移動部を固定部に対して移動させると、複数の風向き調整板の移動部側が移動部とともに固定部に対して移動する。そして、移動部に設けられた係合部を水平フラップの一部に係合させることで、室内に空気を送風するときの風向きが複数の風向き調整板によって調整される。このとき、係合部においては、係合部が水平フラップの一部に係合する度合を、移動部の移動量に応じて変化させている。
ここでは、移動部と複数の風向き調整板の移動部側とを固定部に対して移動させて移動部の係合部を水平フラップの一部に係合させたときに、係合部が水平フラップの一部に係合する度合を移動部の移動量に応じて変化させている。これにより、移動部の移動量が変化しても、係合部が水平フラップの一部に係合する状態が不安定になりにくい。つまり、移動部を移動させても、移動部の係合部を水平フラップに安定に係合させることができる。
請求項4に記載の空気調和機の風向き調整機構では、請求項1から3のいずれかに記載の空気調和機の風向き調整機構において、係合部が本体部の一部に係合する度合が、移動部の移動量が大きくなるにつれて大きくなっている。この場合、係合部が本体部の一部に係合する度合が、移動部の移動量が大きくなるにつれて大きくなっているので、移動部の移動量が大きくなっても、移動部の係合部を本体部に安定に係合させることができる。
請求項5に記載の空気調和機の風向き調整機構では、請求項1から4のいずれかに記載の空気調和機の風向き調整機構において、複数の風向き調整板それぞれが、移動部の移動量に応じて変形可能な弾性部材からなっている。この場合、複数の風向き調整板それぞれが、移動部の移動量に応じて変形可能な弾性部材からなっているので、移動部の係合部を本体部に係合させた状態を、複数の風向き調整板の弾性力によって安定に維持することができる。
請求項6に記載の空気調和機の風向き調整機構では、請求項1に記載の空気調和機の風向き調整機構において、移動部を移動させて凹部を突出部に係止したときの移動部の移動量が大きくなるにつれて、突出部に係止された凹部のテーパ角度は小さくなる。この場合、移動部を移動させて凹部を突出部に係止したときの移動部の移動量が大きくなるにつれて、突出部に係止された凹部のテーパ角度は小さくなるので、移動部の移動量に応じて凹部を突出部に確実に係止することができる。これにより、移動部の移動量が大きくなっても、移動部の係合部を本体部に安定に係合させることができる。
請求項7に記載の空気調和機の風向き調整機構では、請求項1に記載の空気調和機の風向き調整機構において、移動部を移動させて凹部を突出部に係止したときの移動量が所定量より大きくなると、突出部に係止された凹部のテーパ角度は小さくなる。この場合、移動部を移動させて凹部を突出部に係止したときの移動量が所定量より大きくなると、突出部に係止された凹部のテーパ角度は小さくなるので、移動部の移動量が所定の移動量より大きくなったときに、凹部を突出部に確実に係止することができる。これにより、係合部が本体部の一部に係合する状態が不安定になる移動量に達しても、移動部の係合部を本体部に安定に係合させることができる。
以上に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
請求項1に係る発明では、複数の凹部の側壁部のテーパ角度を移動部の移動量に応じて異ならせることで、係合部が本体部の一部に係合する度合を移動部の移動量に応じて変化させているので、係合部が本体部の一部に係合する状態が不安定になりにくい。つまり、移動部を移動させても、移動部の係合部を本体部に安定に係合させることができる。
請求項2に係る発明では、本体部の一部が空気導出部の一部であり、移動部に設けられた係合部が空気導出部の一部に係合する。このとき、係合部が空気導出部の一部に係合する度合を移動部の移動量に応じて変化させているので、係合部が空気導出部の一部に係合する状態が不安定になりにくい。つまり、移動部を移動させても、移動部の係合部を空気導出部に安定に係合させることができる。
請求項3に係る発明では、本体部の一部が水平フラップの一部であり、移動部に設けられた係合部が水平フラップの一部に係合する。このとき、係合部が水平フラップの一部に係合する度合を移動部の移動量に応じて変化させているので、係合部が水平フラップの一部に係合する状態が不安定になりにくい。つまり、移動部を移動させても、移動部の係合部を水平フラップに安定に係合させることができる。
請求項4に係る発明では、係合部が本体部の一部に係合する度合が、移動部の移動量が大きくなるにつれて大きくなっているので、移動部の移動量が大きくなっても、移動部の係合部を本体部に安定に係合させることができる。
請求項5に係る発明では、複数の風向き調整板それぞれが弾性部材からなっているので、移動部の係合部を本体部に係合させた状態を、複数の風向き調整板の弾性力によって安定に維持することができる。
請求項6に係る発明では、凹部を突出部に係止したときの移動部の移動量が大きくなるにつれて、突出部に係止された凹部のテーパ角度は小さくなるので、移動部の移動量に応じて凹部を突出部に確実に係止することができる。これにより、移動部の移動量が大きくなっても、移動部の係合部を本体部に安定に係合させることができる。
請求項7に係る発明では、凹部を突出部に係止したときの移動量が所定量より大きくなると、突出部に係止された凹部のテーパ角度は小さくなるので、移動部の移動量が所定の移動量より大きくなったときに、凹部を突出部に確実に係止することができる。これにより、係合部が本体部の一部に係合する状態が不安定になる移動量に達しても、移動部の係合部を本体部に安定に係合させることができる。
〔第1実施形態〕
<空気調和機の全体構成>
本発明の第1実施形態が採用された空気調和機1の外観を図1に示す。
この空気調和機1は、調和された空気を室内に供給するための装置である。空気調和機1は、室内の壁面などに取り付けられる室内機2と、室外に設置される室外機3とを備えている。室内機2内には室内熱交換器50が収納され、室外機3内には室外熱交換器30が収納される(図2参照)。また、各熱交換器30、50が冷媒配管4により接続されることにより、冷媒回路が構成されている。
<空気調和機の冷媒回路の概略構成>
空気調和機1の冷媒回路の構成を図2に示す。この冷媒回路は、主として室内熱交換器50、アキュムレータ31、圧縮機32、四路切換弁33、室外熱交換器30および電動膨張弁34で構成される。
室内機2に設けられている室内熱交換器50は、接触する空気との間で熱交換を行う。また、室内機2には、室内空気を吸い込んで室内熱交換器50に通し熱交換が行われた後の空気を室内に排出するためのクロスフローファン71が設けられている。このクロスフローファン71は、長細い円筒形状に構成され、中心軸が水平方向に平行になるように配置されている。クロスフローファン71は、室内機2内に設けられる室内ファンモータ72によって中心軸を中心にして回転駆動される。室内機2の詳細な構成については後に説明する。
室外機3には、圧縮機32と、圧縮機32の吐出側に接続される四路切換弁33と、圧縮機32の吸入側に接続されるアキュムレータ31と、四路切換弁33に接続された室外熱交換器30と、室外熱交換器30に接続された電動膨張弁34とが設けられている。四路切換弁33は、ガス閉鎖弁37を介して配管42に接続されており、この配管42を介して室内熱交換器50の一端と接続されている。電動膨張弁34は、フィルタ35および液閉鎖弁36を介して配管41に接続されており、この配管41を介して室内熱交換器50の他端と接続されている。この配管41、42は、図1の冷媒配管4に相当する。また、室外機3には、室外熱交換器30での熱交換後の空気を外部に排出するためのプロペラファン38が設けられている。このプロペラファン38は、室外ファンモータ39によって回転駆動されている。
<室内機の構成>
室内機2は、正面視において横方向に長い形状を有している(図1参照)。室内機2は、主として、上部ケーシング6、室内機2の内部に収容されている室内熱交換器ユニット5(図3参照)および送風機構7によって構成されている。なお、上部ケーシング6と送風機構7に含まれる下部ケーシング70とによって、室内機2のケース本体は構成されている。
上部ケーシング6は、図3に示すように、室内機2の上部を覆うように配置されている。この上部ケーシング6には、吸い込み口60、61が設けられている。室内熱交換器ユニット5は、室内熱交換器50、補助配管(図示せず)等によって構成されている。室内熱交換器50は、クロスフローファン71の円周面に対向して配置されており、クロスフローファン71の前方、上方および後方を取り囲むように取り付けられている。室内熱交換器50では、クロスフローファン71を回転させたときに吸い込み口60、61からクロスフローファン71側に案内される空気と伝熱管の内部を通過する冷媒との間で、熱交換が行われている。補助配管は、室内熱交換器50と室内機2の外部にある冷媒配管4とに繋がれている。この補助配管には、室内熱交換器50と室外熱交換器30との間を行き来する冷媒が流れている。
<送風機構の構成>
送風機構7は、室内熱交換器50において熱交換された空気を室内に送風するための装置である。送風機構7は、室内機2の下部を構成しており、図3および図4に示すように、主に、下部ケーシング70と、送風ユニット8とを有している。
(下部ケーシング)
下部ケーシング70は、図3に示すように、室内機2の下部を覆うように配置されている。この下部ケーシング70は、外面部79、空気導出部77、支持部78等によって構成されている。
外面部79は、正面視において室内機2の外面として視野に現れる部分である。この外面部79には、室内機2の長辺方向に沿う開口からなる吹き出し口741が設けられている。この吹き出し口741から、クロスフローファン71によって生成された空気流が室内へと吹き出される。
空気導出部77は、クロスフローファン71によって生成された空気流を整流して吹き出し口741へと導くためのものである。空気導出部77は、クロスフローファン71の収納された内部空間から吹き出し口741に連通して形成されている。この空気導出部77には、図5に示すように、第1突出部771と第2突出部772と第3突出部773とが設けられている。第1突出部771は、空気導出部77の上面の吹き出し口741近傍に少なくとも1つ形成されている。第2突出部772は、空気導出部77の上面の吹き出し口741近傍において、吹き出し口741の長辺方向に所定の間隔を隔てて複数形成されている。第3突出部773は、空気導出部77の上面において、第1突出部771よりクロスフローファン71側に配置されており、吹き出し口741の長辺方向と吹き出し口741の長辺に交差する方向とに所定の間隔を隔てて複数形成されている。
また、空気導出部77には、図3に示すように、水平フラップ742と複数の垂直フラップ(風向き調整板)754とが装着されている。水平フラップ742は、室内に吹き出される空気流を上下に案内するためのものであり、吹き出し口741の近傍に配置されている。この水平フラップ742は、吹き出し口741の長辺方向に長い矩形状の板部材である。水平フラップ742は、吹き出し口741の長辺方向に平行な軸を中心に回動自在になっており、フラップモータ(図示せず)によって回転駆動される。これにより、水平フラップ742は、空気流を上下に案内することができるとともに、吹き出し口741を閉塞することができる。
複数の垂直フラップ754は、風向き調整機構75に含まれており、室内に吹き出される空気流の風向きを左右に案内するために設けられている。風向き調整機構75は、図3に示すように、水平フラップ742の回動領域からクロスフローファン71側に僅かに離れた位置で空気導出部77の上面に装着されている。
風向き調整機構75は、図6および図8に示すように、固定部751と、移動部752と、複数の垂直フラップ(風向き調整板)754とを備えている。固定部751は、吹き出し口741の長辺方向に長い矩形状の板部材である。この固定部751には、複数の第1長孔751aが吹き出し口741の長辺方向に所定の間隔を隔てて形成されている。このように固定部751に複数の第1長孔751aを形成することで、固定部751の剛性を第1長孔751aの形成された部分で低下させている。そして、第1長孔751aによって剛性を低下させた部分において、固定部751は、空気導出部77の上面に形成された第3突出部773に挟持され、空気導出部77の上面に固定される。このように固定部751の剛性を第1長孔751aによって低下させることで、固定部751を空気導出部77に装着しやすくなる。
移動部752は、図6〜図9に示すように、吹き出し口741の長辺方向に長い矩形状の板部材であり、固定部751に平行に配置されている。この移動部752は、固定部751に対して、吹き出し口741の長辺方向に移動可能になっている。移動部752には、係合部753が形成されている。係合部753には、空気導出部77の上面に形成された第1突出部771に係止可能な複数の凹部755が設けられている。これら複数の凹部755は、それぞれが円弧状に所定の間隔で一列に配置されている。複数の凹部755は、側壁部756が底部側から開口側に向けて末広がりテーパ状に形成されている。複数の凹部755では、移動部752を固定部751に対して移動させたときの移動量が大きくなるにつれて、第1突出部771に対向する位置にある凹部755のテーパ角度α1,α2,α3,α4が小さくなるように設定されている(α1>α2>α3>α4)。また、移動部752には第2長孔752aが形成されている。第2長孔752aは、両端が固定部751から離反するような曲率を持った略U字形に形成されている。この第2長孔752aでは、第2長孔752aの長軸方向に第2突出部772が摺動自在に移動できるようになっている。
複数の垂直フラップ754は、室内に吹き出される空気流を左右に案内するためのものである。複数の垂直フラップ754は、それぞれが移動部752の移動量に応じて変形可能な板状の弾性部材からなっている。これら複数の垂直フラップ754は、図3に示すように、固定部751と移動部752とに交差するように立設して配置されており、両端部で固定部751と移動部752とに連結されている。このような複数の垂直フラップ754は、図9に示すように、移動部752を固定部751に対して移動させると、垂直フラップ754の一端(固定部側)が固定部751に固定された状態で、垂直フラップ754の他端(移動部側)が移動部752とともに移動する。このようにして、複数の垂直フラップ754を、固定部751と移動部752との間で変形させながら揺動させることができる。
支持部78は、図3に示すように、外面部79によって囲まれている。支持部78には、送風ユニット8、電装品箱73、室内熱交換器ユニット5等が取り付けられている。これら送風ユニット8、電装品箱73、室内熱交換器ユニット5等は、下部が支持部78によって支持されている。
(送風ユニット)
送風ユニット8は、図4に示すように、クロスフローファン71と、クロスフローファン71を回転させるための室内ファンモータ72と、室内ファンモータ72の駆動を制御するための電装品を収納する電装品箱73とを有している。
クロスフローファン71は、AS樹脂などの樹脂製品であり、長細い円筒形状に構成される。このクロスフローファン71は、中心軸すなわち回転軸A1が水平になるように配置される。また、クロスフローファン71は、エンドプレート710、711と、第1シャフト712と、第2シャフト713と、羽部714とを有している。エンドプレート710、711は、クロスフローファン71の両側に設けられている。エンドプレート710は、クロスフローファン71と後述するロータ721とを連結するために、ロータ721側に配置されている。第1シャフト712はエンドプレート710の略中央、回転軸A1上に配置され、エンドプレート710に連結されている。第2シャフト713はエンドプレート711の略中央、回転軸A1上に配置され、エンドプレート711に連結されている。これら第1シャフト712と第2シャフト713とは、クロスフローファン71が回転する際の回転軸となる。羽部714は、エンドプレート710,711の間に配置されている。このようなクロスフローファン71が回転軸A1周りに回転することにより、空気流が生成される。この空気流は、吸い込み口60、61から取り入れられ室内熱交換器50を通り吹き出し口741から室内へと吹き出される空気の流れである。クロスフローファン71は、側面視において室内機2の概ね中央に配置されている。
室内ファンモータ72は、クロスフローファン71を回転軸A1周りに回転駆動する。室内ファンモータ72は、薄型アウターロータ型のモータである。この室内ファンモータ72は、ロータ721とステータ720とを有している。
ロータ721は、微小な磁石粒を含む樹脂により形成されており、後述するステータ720の発生する磁界により回転軸A1を中心に回転する。ロータ721は、円筒部721aと円筒部721aの一端に一体に形成される底部721bとからなっている。このロータ721は、底部721bにおいてクロスフローファン71に連結されている。具体的には、ロータ721は、底部721bにおいて、カシメ、ネジ、リベット、ピンなどでクロスフローファン71のエンドプレート710に固定されたり、接着剤などでクロスフローファン71のエンドプレート710に接着されたりする。
ステータ720は、磁界を発生させるための図示しない鉄心やコイルなどを有しており、ロータ721の円筒部721aの内周部に配置されロータ721を回転させる。ステータ720には、爪部725が形成されている。この爪部725を包むゴム製の保持部材726を介して、ステータ720は支持部78に支持される。
<風向き調整機構の動作と効果>
以下に、風向き調整機構75を操作したときの各部の動作とその効果について説明する。
風向き調整機構75の移動部752を、図9に示すように、空気導出部77に固定された固定部751に対して吹き出し口741の長辺方向に移動させると、移動部752の移動量に応じて、空気導出部77の第2突出部772が移動部752の第2長孔752a内部で長軸方向に摺動する。このとき、複数の垂直フラップ754は、複数の垂直フラップ754の一端(固定部側)が固定部751に固定された状態で、複数の垂直フラップ754の他端(移動部側)が移動部752とともに移動する。すると、複数の垂直フラップ754が変形して、複数の垂直フラップ754に移動部752の移動量に応じた応力が生じる。この状態で、空気導出部77の第1突出部771に対向する位置にある係合部753の凹部755を第1突出部771に係止すると、複数の垂直フラップ754からの反力が、凹部755から第1突出部771に伝達される。このように凹部755から第1突出部771に伝達される反力は、移動部752を固定部751に対して移動させたときの移動量が大きくなるにつれて大きくなる。しかしながら、移動部752の移動量が大きくなるにつれて、第1突出部771に対向する位置の凹部755のテーパ角度α1,α2,α3,α4が小さくなるように設定されているので(図7参照、α1>α2>α3>α4)、移動部752の移動量が大きくなっても、凹部755から第1突出部771に反力を有効に伝達することができ、凹部755を第1突出部771に安定に係止することができる。
<風向き調整機構の特徴>
(1)
この風向き調整機構75では、移動部752の係合部753に複数の凹部755が形成されている。これら複数の凹部755は、それぞれが円弧状に所定の間隔で一列に配置されている。これにより、移動部752を移動させたときに、複数の垂直フラップ754それぞれが弾性変形しても、複数の凹部755それぞれを第1突出部771に確実に係止することができる。
(2)
この風向き調整機構75では、移動部752の移動量が大きくなるにつれて、空気導出部77の第1突出部771に対向する位置の凹部755のテーパ角度α1,α2,α3,α4が小さくなるように設定されている。これにより、第1突出部771に対向する位置の凹部755を第1突出部771に係止したときの移動部752の移動量が大きくても、移動部752の係合部753を下部ケーシング70の空気導出部77に安定に係合させることができる。
(3)
この風向き調整機構75では、複数の垂直フラップ754それぞれが、移動部752の移動量に応じて変形可能な板状の弾性部材で形成されている。これにより、第1突出部771に対向する位置の凹部755を第1突出部771に係止した状態を、複数の風向き調整板の弾性力によって安定に維持することができる。
(4)
この風向き調整機構75では、移動部752に第2長孔752aが設けられている。第2長孔752aは、両端が固定部751から離反するような曲率を持った略U字形に形成されている。この第2長孔752aでは、第2長孔752aの長軸方向に第2突出部772が摺動自在に移動できるようになっている。これにより、移動部752を移動させはじめてから係合部753の凹部755を第1突出部771に係止するまでの間に、複数の垂直フラップ754それぞれが弾性変形しても、移動部752を固定部751に対して安定に移動させることができる。
(5)
この風向き調整機構75では、固定部751に複数の第1長孔751aが設けられている。これら複数の第1長孔751aは、吹き出し口741の長辺方向に所定の間隔を隔てて配置されている。これにより、第1長孔751aが設けられた部分の固定部751の剛性を低下させることができるので、第1長孔751aが設けられた部分で固定部751を第3突出部773に挟持させやすくなる。つまり、固定部751を空気導出部77に装着しやすくなる。
〔第2実施形態〕
<空気調和機の全体構成>
本発明の第2実施形態が採用された空気調和機101の外観を図10に示す。空気調和機101は、調和された空気を室内に供給するための装置である。空気調和機101は、室内の壁面などに取り付けられる室内機102と、室外に設置される室外機103とを備えている。室内機102は、正面視において横方向に長い形状を有している(図10参照)。室内機102内には室内熱交換器150が収納され(図11参照)、室外機103内には室外熱交換器(図示しない)が収納される。また、室内および室外熱交換器が冷媒配管104により接続されることにより、冷媒回路が構成されている。この第2実施形態では、室内機102の送風機構9に含まれる下部ケーシング90を除いた構成は第1実施形態の構成と同一のため、同一部分の構成については説明を省略し、下部ケーシング90の説明のみを以下に行うものとする。
(下部ケーシング)
下部ケーシング90は、図11に示すように、室内機102の下部を覆うように配置されている。この下部ケーシング90は、外面部99、空気導出部97、支持部98等によって構成されている。
外面部99は、正面視において室内機102の外面として視野に現れる部分である。この外面部99には、室内機102の長辺方向に沿う開口からなる吹き出し口941が設けられている。この吹き出し口941から、クロスフローファン91によって生成された空気流が室内へと吹き出される。
空気導出部97は、クロスフローファン91によって生成された空気流を整流して吹き出し口941へと導くためのものである。空気導出部97は、クロスフローファン91の収納された内部空間から吹き出し口941に連通して形成されている。
また、空気導出部97には、図11に示すように、水平フラップ942が装着されている。水平フラップ942は、室内に吹き出される空気流を上下に案内するためのものであり、吹き出し口941の近傍に配置されている。この水平フラップ942は、吹き出し口941の長辺方向に長い矩形状の板部材である。水平フラップ942は、吹き出し口941の長辺方向に平行な軸を中心に回動自在になっており、フラップモータ(図示せず)によって回転駆動される。これにより、水平フラップ942は、空気流を上下に案内することができるとともに、吹き出し口941を閉塞することができる。また、水平フラップ942には、図12に示すように、第1突出部971と第2突出部972と第3突出部973とが設けられている。第1突出部971は、水平フラップ942の面上に少なくとも1つ形成されている。第2突出部972は、水平フラップ942の面上において、吹き出し口941の長辺方向に所定の間隔を隔てて複数形成されている。第3突出部973は、水平フラップ942の面上において、水平フラップ942の回転軸にくい違う軸方向に第1突出部971および第2突出部972から離れて配置されており、その位置で水平フラップ942の回転軸方向と水平フラップ942の回転軸にくい違う軸方向とに所定の間隔を隔てて複数形成されている。このように第1から第3突出部971,972,973が設けられた水平フラップ942に、風向き調整機構95が装着される。
風向き調整機構95は、図13および図15に示すように、固定部951と、移動部952と、複数の垂直フラップ(風向き調整板)954とを備えている。固定部951は、水平フラップ942の長辺方向に長い矩形状の板部材である。この固定部951には、複数の第1長孔951aが水平フラップ942の長辺方向に所定の間隔を隔てて形成されている。このように固定部951に複数の第1長孔951aを形成することで、固定部951の剛性を第1長孔951aの形成された部分で低下させている。そして、第1長孔951aによって剛性を低下させた部分において、固定部951は、水平フラップ942の面上に形成された第3突出部973に挟持され、水平フラップ942の面上に固定される。このように固定部951の剛性を第1長孔951aによって低下させることで、固定部951を水平フラップ942に装着しやすくなる。
移動部952は、図13〜図16に示すように、水平フラップ942の長辺方向に長い矩形状の板部材であり、固定部951に平行に配置されている。この移動部952は、固定部951に対して、水平フラップ942の長辺方向に移動可能になっている。移動部952には、係合部953が形成されている。係合部953には、水平フラップ942の面上に形成された第1突出部971に係止可能な複数の凹部955が設けられている。これら複数の凹部955は、それぞれが円弧状に所定の間隔で一列に配置されている。複数の凹部955は、側壁部956が底部側から開口側に向けて末広がりテーパ状に形成されている。複数の凹部955では、移動部952を固定部951に対して移動させたときの移動量が大きくなるにつれて、第1突出部971に対向する位置にある凹部955のテーパ角度α1,α2,α3,α4が小さくなるように設定されている(α1>α2>α3>α4)。また、移動部952には第2長孔952aが形成されている。第2長孔952aは、両端が固定部951から離反するような曲率を持った略U字形に形成されている。この第2長孔952aでは、第2長孔952aの長軸方向に第2突出部972が摺動自在に移動できるようになっている。
複数の垂直フラップ954は、室内に吹き出される空気流を左右に案内するためのものである。複数の垂直フラップ954は、それぞれが移動部952の移動量に応じて変形可能な板状の弾性部材からなっている。これら複数の垂直フラップ954は、図11に示すように、固定部951と移動部952とに交差するように立設して配置されており、両端部で固定部951と移動部952とに連結されている。このような複数の垂直フラップ954は、図16に示すように、移動部952を固定部951に対して移動させると、垂直フラップ954の一端(固定部側)が固定部951に固定された状態で、垂直フラップ954の他端(移動部側)が移動部952とともに移動する。このようにして、複数の垂直フラップ954を、固定部951と移動部952との間で変形させながら揺動させることができる。
支持部98は、図11に示すように、外面部99によって囲まれている。支持部98には、送風ユニット(図示しない)、電装品箱(図示しない)、室内熱交換器ユニット105等が取り付けられている。これら送風ユニット、電装品箱、室内熱交換器ユニット105等は、下部が支持部98によって支持されている。
<風向き調整機構の動作と効果>
以下に、風向き調整機構95を操作したときの各部の動作とその効果について説明する。
風向き調整機構95の移動部952を、図16に示すように、水平フラップ942に固定された固定部951に対して水平フラップ942の長辺方向に移動させると、移動部952の移動量に応じて、水平フラップ942の第2突出部972が移動部952の第2長孔952a内部で長軸方向に摺動する。このとき、複数の垂直フラップ954は、複数の垂直フラップ954の一端(固定部側)が固定部951に固定された状態で、複数の垂直フラップ954の他端(移動部側)が移動部952とともに移動する。すると、複数の垂直フラップ954が変形して、複数の垂直フラップ954に移動部952の移動量に応じた応力が生じる。この状態で、水平フラップ942の第1突出部971に対向する位置にある係合部953の凹部955を第1突出部971に係止すると、複数の垂直フラップ954からの反力が、凹部955から第1突出部971に伝達される。このように凹部955から第1突出部971に伝達される反力は、移動部952を固定部951に対して移動させたときの移動量が大きくなるにつれて大きくなる。しかしながら、移動部952の移動量が大きくなるにつれて、第1突出部971に対向する位置の凹部955のテーパ角度α1,α2,α3,α4が小さくなるように設定されているので(図14参照、α1>α2>α3>α4)、移動部952の移動量が大きくなっても、凹部955から第1突出部971に反力を有効に伝達することができ、凹部955を第1突出部971に安定に係止することができる。
<風向き調整機構の特徴>
(1)
この風向き調整機構95では、移動部952の係合部953に複数の凹部955が形成されている。これら複数の凹部955は、それぞれが円弧状に所定の間隔で一列に配置されている。これにより、移動部952を移動させたときに、複数の垂直フラップ954それぞれが弾性変形しても、複数の凹部955それぞれを第1突出部971に確実に係止することができる。
(2)
この風向き調整機構95では、移動部952の移動量が大きくなるにつれて、水平フラップ942の第1突出部971に対向する位置の凹部955のテーパ角度α1,α2,α3,α4が小さくなるように設定されている。これにより、第1突出部971に対向する位置の凹部955を第1突出部971に係止したときの移動部952の移動量が大きくても、移動部952の係合部953を下部ケーシング90の水平フラップ942に安定に係合させることができる。
(3)
この風向き調整機構95では、複数の垂直フラップ954それぞれが、移動部952の移動量に応じて変形可能な板状の弾性部材で形成されている。これにより、第1突出部971に対向する位置の凹部955を第1突出部971に係止した状態を、複数の風向き調整板の弾性力によって安定に維持することができる。
(4)
この風向き調整機構95では、移動部952に第2長孔952aが設けられている。第2長孔952aは、両端が固定部951から離反するような曲率を持った略U字形に形成されている。この第2長孔952aでは、第2長孔952aの長軸方向に第2突出部972が摺動自在に移動できるようになっている。これにより、移動部952を移動させはじめてから係合部953の凹部955を第1突出部971に係止するまでの間に、複数の垂直フラップ954それぞれが弾性変形しても、移動部952を固定部951に対して安定に移動させることができる。
(5)
この風向き調整機構95では、固定部951に複数の第1長孔951aが設けられている。これら複数の第1長孔951aは、水平フラップ942の長辺方向に所定の間隔を隔てて配置されている。これにより、第1長孔951aが設けられた部分の固定部951の剛性を低下させることができるので、第1長孔951aが設けられた部分で固定部951を第3突出部973に挟持させやすくなる。つまり、固定部951を水平フラップ942に装着しやすくなる。
<他の実施の形態>
以上、本発明について説明したが、具体的な構成は、前記実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(a)
前記第1および第2実施形態では、移動部752,952の移動量が大きくなるにつれて、空気導出部77又は水平フラップ942の第1突出部771,971に対向する位置の凹部755,955のテーパ角度α1,α2,α3,α4が小さくなるように設定されている。これに代えて、移動部752,952の移動量が所定量より大きくなると、空気導出部77又は水平フラップ942の第1突出部771,971に対向する位置の凹部755,955のテーパ角度α3,α4が小さくなるように設定しても良い。たとえば、移動部752,952の移動量が所定量より小さい範囲では、空気導出部77又は水平フラップ942の第1突出部771,971に対向する位置の凹部755,955のテーパ角度α1,α2を一定の値にする。そして、移動部752,952の移動量が所定量より大きい範囲では、空気導出部77又は水平フラップ942の第1突出部771,971に対向する位置の凹部755,955のテーパ角度α3,α4が小さくなるように設定する。これにより、移動部752,952を移動させて係合部753,953の凹部755,955を突出部771,971に係止したとき、移動部752,952の移動量が所定量より大きくなっても、係合部753,953の凹部755,955を第1突出部771,971に確実に係止することができる。ここで、移動部752,952の所定量とは、テーパ角度α1,α2,α3,α4を変化させずに一定に設定したときに、係合部753,953の凹部755,955を第1突出部771,971に係止した状態が不安定になりはじめるときの移動量のことを指す。
(b)
前記第1および第2実施形態では、複数の垂直フラップ754,954が、固定部751,951と移動部752,952とに交差するように立設して配置されている。これら複数の垂直フラップ754,954の両端部が、固定部751,951と移動部752,952とに一体に連結されている。これに代えて、複数の垂直フラップ754,954の両端部を固定部751,951と移動部752,952とに連結するときに、垂直フラップ754,954の両端部の少なくともいずれか一方の端部を、装着面に対して略垂直方向の回転軸まわりに回転自在にしても良い。
本発明の第1実施形態による空気調和機の外観図。 冷媒回路の構成図。 室内機の右側面断面図。 送風ユニットの上面図。 空気導出部に設けられる第1から第3突出部の配置を示す図。 空気導出部装着側の風向き調整機構の拡大図。 風向き調整機構の係合部の断面図(図6のI−I位置)。 空気導出部に装着された風向き調整機構の外観図(移動部の移動前)。 空気導出部に装着された風向き調整機構の外観図(移動部の移動後)。 本発明の第2実施形態による空気調和機の外観図。 前記第1実施形態の図3に相当する図。 前記第1実施形態の図5に相当する図。 前記第1実施形態の図6に相当する図。 前記第1実施形態の図7に相当する図。 前記第1実施形態の図8に相当する図。 前記第1実施形態の図9に相当する図。
符号の説明
1,101 空気調和機
2,102 室内機(本体部)
5,105 室内熱交換器ユニット
6 上部ケーシング
7,9 送風機構
8,108 送風ユニット
50,150 室内熱交換器
70,90 下部ケーシング
71,91 クロスフローファン
75,95 風向き調整機構
77,97 空気導出部
712 第1シャフト
713 第2シャフト
720 ステータ
721 ロータ
741,941 吹き出し口
751,951 固定部
752,952 移動部
753,953 係合部
754,954 垂直フラップ(風向き調整板)
755,955 凹部
756,956 側壁部
771,971 第1突出部(突出部)
772,972 第2突出部
773,973 第3突出部
α1,α2,α3,α4 テーパ角度

Claims (7)

  1. 吹き出し口(741,941)が形成される本体部を有する空気調和機(1,101)において、前記吹き出し口(741,941)の近傍に配置される風向き調整機構(75,95)であって、
    前記本体部に固定される固定部(751,951)と、
    前記固定部(751,951)に対して移動可能であり、前記本体部の一部に係合する係合部(753,953)を有する移動部(752,952)と、
    前記移動部(752,952)と前記固定部(751,951)とを連結する複数の風向き調整板(754,954)と、
    を備え、
    前記係合部と前記本体部の一部との係合は、突出部(771,971)と、その突出部(771,971)に係止可能な複数の凹部(755,955)との係合であり、
    複数の前記凹部(755,955)は、それぞれ、側壁部(756,956)が底部側から開口側に向けて末広がりテーパ状に形成されており、
    複数の前記凹部(755,955)の側壁部(756,956)のテーパ角度(α1,α2,α3,α4)は、前記移動部(752,952)の移動量に応じて異なる、
    空気調和機(1,101)の風向き調整機構(75,95)。
  2. 前記本体部には、空気調和された空気を前記本体部の内部から前記吹き出し口(741)に導くための空気導出部(77)が含まれており、
    前記固定部(751)は、前記空気導出部(77)に固定されており、
    前記本体部の前記一部は、前記空気導出部(77)の一部である、
    請求項1に記載の空気調和機(1)の風向き調整機構(75)。
  3. 前記本体部には、前記吹き出し口(941)の近傍で上下方向に回動する水平フラップ(942)が含まれており、
    前記固定部(951)は、前記水平フラップ(942)に固定されており、
    前記本体部の前記一部は、前記水平フラップ(942)の一部である、
    請求項1に記載の空気調和機(101)の風向き調整機構(95)。
  4. 前記係合部(753,953)が前記本体部の前記一部に係合する度合は、前記移動部(752,952)の移動量が大きくなるにつれて大きくなる、
    請求項1から3のいずれかに記載の空気調和機(1,101)の風向き調整機構(75,95)。
  5. 複数の前記風向き調整板(754,954)は、それぞれが前記移動部(752,952)の移動量に応じて変形可能な弾性部材からなっている、
    請求項1から4のいずれかに記載の空気調和機(1,101)の風向き調整機構(75,95)。
  6. 前記移動部(752,952)を移動させて前記凹部(755,955)を前記突出部(771,971)に係止したときの前記移動量が大きくなるにつれて、前記突出部(771,971)に係止された前記凹部(755,955)の前記テーパ角度は小さくなる、
    請求項1に記載の空気調和機(1,101)の風向き調整機構(75,95)。
  7. 前記移動部(752,952)を移動させて前記凹部(755,955)を前記突出部(771,971)に係止したときの前記移動量が所定量より大きくなると、前記突出部(771,971)に係止された前記凹部(755,955)の前記テーパ角度は小さくなる、
    請求項1に記載の空気調和機(1,101)の風向き調整機構(75,95)。
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