JP2685139B2 - 空気調和機 - Google Patents
空気調和機Info
- Publication number
- JP2685139B2 JP2685139B2 JP3263866A JP26386691A JP2685139B2 JP 2685139 B2 JP2685139 B2 JP 2685139B2 JP 3263866 A JP3263866 A JP 3263866A JP 26386691 A JP26386691 A JP 26386691A JP 2685139 B2 JP2685139 B2 JP 2685139B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- fan
- stabilizer
- gap width
- air outlet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Air-Conditioning Room Units, And Self-Contained Units In General (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,本体内にファン回転軸
と直角の方向に送風するファン,所謂クロスフロー型の
ファンを備えた空気調和機に係り,詳しくは,本体の空
気吹出口から吹き出される空気の吹出方向を上記ファン
回転軸と直角の方向に可変に構成してなる空気調和機に
関する。
と直角の方向に送風するファン,所謂クロスフロー型の
ファンを備えた空気調和機に係り,詳しくは,本体の空
気吹出口から吹き出される空気の吹出方向を上記ファン
回転軸と直角の方向に可変に構成してなる空気調和機に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の空気調和機の一例とな
る,室内外セパレート型の空気調和機の室内機1a を図
5に示す。同図において,側面視略矩形状の筐体である
ケーシング21の上面に空気の吸込口41が形成され,
前面下部に空気の吹出口40が形成されている。上記吸
込口41と吹出口40とを連通するケーシング21内の
通風路の上部空間は,冷媒と空気の熱交換を行う熱交換
器22が配備される熱交換器室2として形成されてい
る。上記熱交換器22の下方には,冷房運転時に熱交換
器22からの結露水を回収するためのドレンパン23が
配備されている。そして,上記熱交換器室2と吹出口4
0を仕切る通風路には,図中時計回りに回転する多翼の
回転翼24の回転軸芯Cと直角方向に送風するクロスフ
ローファンが配備されている。そして,上記回転翼24
の回転方向に見て上記吹出口40から上記熱交換器室2
に至る上記回転翼24の外周(翼先端の回転軌跡で示
す)と前側の通風路の内壁との間の隙間に,当該前部隙
間幅G1を規制するスタビライザ25a (隙間幅規制部
材)が上記ケーシング21の前面から内部に向けて延設
された状態で配置されている。上記ケーシング21の背
面と上記回転翼24の外周との間には後部隙間幅G2を
規制するように,上記ケーシング21の背面形状が決定
されている。上記回転翼24の回転軸芯Cを通る水平面
からの角度A1で示される前部隙間幅G1の位置と,上
記回転軸芯Cを通る水平面からの角度A2により示され
る後部隙間幅G2の位置は,上記したように,それぞれ
ケーシング21内部の特定の位置に固定されていた。
尚,上記回転翼24から吹出口40への送風方向は,特
に上記前部隙間幅G1の位置を規定する前部スタビライ
ザ25a の吹出口40に対する配置位置により決定され
ることが知られている。これは,上記前部スタビライザ
25a の回転翼24の回転方向下流側であって,上記回
転翼24の外周内部に発生した空気の渦の発生位置(図
中,渦発生領域Sで示す)により上記送風方向(図中の
破線の矢印W3 )が決定されるからである。例えば,上
記渦発生領域Sが現在の位置よりも回転翼24の回転方
向下流側に位置すると,上記送風方向は矢印W3 よりも
下向きになる。また,上記吹出口40前方のケーシング
21には,上記送風方向と直角の方向に回動可能の風向
板29が設けられている。この風向板29の向きによっ
て,室内への送風吹出方向について,水平方向吹出しが
中心となる冷房運転時と下向き吹出しが中心となる暖房
運転時のそれぞれの送風吹出方向が変更される。
る,室内外セパレート型の空気調和機の室内機1a を図
5に示す。同図において,側面視略矩形状の筐体である
ケーシング21の上面に空気の吸込口41が形成され,
前面下部に空気の吹出口40が形成されている。上記吸
込口41と吹出口40とを連通するケーシング21内の
通風路の上部空間は,冷媒と空気の熱交換を行う熱交換
器22が配備される熱交換器室2として形成されてい
る。上記熱交換器22の下方には,冷房運転時に熱交換
器22からの結露水を回収するためのドレンパン23が
配備されている。そして,上記熱交換器室2と吹出口4
0を仕切る通風路には,図中時計回りに回転する多翼の
回転翼24の回転軸芯Cと直角方向に送風するクロスフ
ローファンが配備されている。そして,上記回転翼24
の回転方向に見て上記吹出口40から上記熱交換器室2
に至る上記回転翼24の外周(翼先端の回転軌跡で示
す)と前側の通風路の内壁との間の隙間に,当該前部隙
間幅G1を規制するスタビライザ25a (隙間幅規制部
材)が上記ケーシング21の前面から内部に向けて延設
された状態で配置されている。上記ケーシング21の背
面と上記回転翼24の外周との間には後部隙間幅G2を
規制するように,上記ケーシング21の背面形状が決定
されている。上記回転翼24の回転軸芯Cを通る水平面
からの角度A1で示される前部隙間幅G1の位置と,上
記回転軸芯Cを通る水平面からの角度A2により示され
る後部隙間幅G2の位置は,上記したように,それぞれ
ケーシング21内部の特定の位置に固定されていた。
尚,上記回転翼24から吹出口40への送風方向は,特
に上記前部隙間幅G1の位置を規定する前部スタビライ
ザ25a の吹出口40に対する配置位置により決定され
ることが知られている。これは,上記前部スタビライザ
25a の回転翼24の回転方向下流側であって,上記回
転翼24の外周内部に発生した空気の渦の発生位置(図
中,渦発生領域Sで示す)により上記送風方向(図中の
破線の矢印W3 )が決定されるからである。例えば,上
記渦発生領域Sが現在の位置よりも回転翼24の回転方
向下流側に位置すると,上記送風方向は矢印W3 よりも
下向きになる。また,上記吹出口40前方のケーシング
21には,上記送風方向と直角の方向に回動可能の風向
板29が設けられている。この風向板29の向きによっ
て,室内への送風吹出方向について,水平方向吹出しが
中心となる冷房運転時と下向き吹出しが中心となる暖房
運転時のそれぞれの送風吹出方向が変更される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで,上記従来の
室内機1a においては,特に,ケーシング21の前面か
ら一体的に設けられた前部スタビライザ25a によっ
て,上記前部隙間幅G1の位置が固定されているため,
上記回転翼24から吹出口40への送風方向(矢印
W3 )は常に一定であった。そのため,上記風向板29
の回転角度を変更することにより必要に応じて送風吹出
方向を変化させた場合,上記風向板29に対する空気抵
抗が大きくなる場合があった。これに伴って,上記室内
機1a の振動レベルや騒音レベルが大きくなることがあ
った。従って,本発明の目的とするところは,必要に応
じて,ファンから空気の吹出口への送風方向を上記ファ
ンの回転方向に沿って変化させることのできる空気調和
機を提供することにある。
室内機1a においては,特に,ケーシング21の前面か
ら一体的に設けられた前部スタビライザ25a によっ
て,上記前部隙間幅G1の位置が固定されているため,
上記回転翼24から吹出口40への送風方向(矢印
W3 )は常に一定であった。そのため,上記風向板29
の回転角度を変更することにより必要に応じて送風吹出
方向を変化させた場合,上記風向板29に対する空気抵
抗が大きくなる場合があった。これに伴って,上記室内
機1a の振動レベルや騒音レベルが大きくなることがあ
った。従って,本発明の目的とするところは,必要に応
じて,ファンから空気の吹出口への送風方向を上記ファ
ンの回転方向に沿って変化させることのできる空気調和
機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明が採用する主たる手段は,その要旨とすると
ころが,本体の熱交換器室と空気吹出口を仕切る通風路
に,ファン回転軸と直角の方向に送風するファンを配備
して上記ファンの回転方向にみて上記空気吹出口から上
記熱交換器室に至る上記ファンの外周と上記通風路の内
壁との間の隙間に当該隙間幅を規制する隙間幅規制部材
を配置した空気調和機において,上記隙間幅規制部材を
上記空気吹出口に対して上記ファンの回転方向に沿って
移動可能に設けた点に係る空気調和機として構成されて
いる。
に,本発明が採用する主たる手段は,その要旨とすると
ころが,本体の熱交換器室と空気吹出口を仕切る通風路
に,ファン回転軸と直角の方向に送風するファンを配備
して上記ファンの回転方向にみて上記空気吹出口から上
記熱交換器室に至る上記ファンの外周と上記通風路の内
壁との間の隙間に当該隙間幅を規制する隙間幅規制部材
を配置した空気調和機において,上記隙間幅規制部材を
上記空気吹出口に対して上記ファンの回転方向に沿って
移動可能に設けた点に係る空気調和機として構成されて
いる。
【0005】
【作用】本発明に係る空気調和機においては,隙間幅規
制部材の配置位置によって,ファンから空気吹出口への
送風方向が決定されるが,上記隙間幅規制部材が上記空
気吹出口に対して上記ファンの回転方向に沿って移動可
能に設けられているので,上記ファンの回転翼の外周内
部に発生する渦の位置を変更し,空気力学的に上記ファ
ンから空気吹出口への送風方向を可変とすることができ
る。
制部材の配置位置によって,ファンから空気吹出口への
送風方向が決定されるが,上記隙間幅規制部材が上記空
気吹出口に対して上記ファンの回転方向に沿って移動可
能に設けられているので,上記ファンの回転翼の外周内
部に発生する渦の位置を変更し,空気力学的に上記ファ
ンから空気吹出口への送風方向を可変とすることができ
る。
【0006】
【実施例】以下添付図面を参照して,本発明を具体化し
た実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以
下の実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発
明の技術的範囲を限定する性格のものではない。ここ
に,図1は本発明の一実施例に係る室内外セパレート型
空気調和機の室内機の概略構成を示す側断面図,図2は
上記室内機に適用されたスタビライザ駆動機構を部分的
に示す正面図,図3は上記スタビライザ駆動機構を示す
側面図,図4は図1の室内機の送風吹出方向を変化させ
た場合の動作を示す動作説明図である。ただし,図5に
示した上記従来の室内機1a と共通する要素には,以
下,同一の符号を使用すると共に,その詳細な説明は省
略する。本実施例に係る室内外型空気調和機の室内機1
は,図1に示すように上記従来の室内機1a と基本的構
造をほぼ同様とし,上記従来の室内機1a との相違点
は,少なくとも前部スタビライザ25(隙間幅規制部
材)を吹出口40に対して上記クロスフローファンの回
転翼24の回転方向に沿って移動させることができるス
タビライザ駆動機構50が配備されたことである。上記
スタビライザ駆動機構50は,図1乃至図3に示すよう
に上記回転翼24の正面方向の長さとほぼ同じ長さの板
体である前部スタビライザ25及び後部スタビライザ2
7と,上記前部スタビライザ25及び後部スタビライザ
27がそれぞれアーム32及び33を介して連結された
駆動軸31を有し上記各スタビライザ25及び27を回
転駆動させるモータ30と,上記吹出口40内のケーシ
ング21の端部に上記回転翼24の回転軸芯Cを中心と
して同心円上に設けられ上記前部スタビライザ25を一
定の機密性を保持しつつ摺動させる前部ガイド26と,
上記回転軸芯Cを中心として上記前部ガイド26と対向
するケーシング21の背部内面に固設され上記後部スタ
ビライザ27を一定の機密性を保持しつつ摺動させる後
部ガイド28とを備えてなっている。上記スタビライザ
駆動機構50はその駆動軸31の軸芯を上記回転翼24
の回転軸芯Cと同軸とするように配備されている。即
ち,上記前部スタビライザ25及び後部スタビライザ2
7は吹出口40に対して上記回転翼24の回転方向に沿
って移動可能に設けられている。また,上記前部隙間幅
G1は上記前部スタビライザ25の軸芯側端部と回転翼
24の外周との幅に規制され,上記後部隙間幅G2は後
部スタビライザ27の軸芯側端部と上記回転翼24の外
周との幅に規制されている。上記前部隙間幅G1は一般
的な従来装置と同様に後部隙間幅G2よりも大きな隙間
幅に設定されている。又,上記風向板29の向きと,前
部スタビライザ25及び後部スタビライザ27の移動停
止位置とは連動するように構成されている。
た実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以
下の実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発
明の技術的範囲を限定する性格のものではない。ここ
に,図1は本発明の一実施例に係る室内外セパレート型
空気調和機の室内機の概略構成を示す側断面図,図2は
上記室内機に適用されたスタビライザ駆動機構を部分的
に示す正面図,図3は上記スタビライザ駆動機構を示す
側面図,図4は図1の室内機の送風吹出方向を変化させ
た場合の動作を示す動作説明図である。ただし,図5に
示した上記従来の室内機1a と共通する要素には,以
下,同一の符号を使用すると共に,その詳細な説明は省
略する。本実施例に係る室内外型空気調和機の室内機1
は,図1に示すように上記従来の室内機1a と基本的構
造をほぼ同様とし,上記従来の室内機1a との相違点
は,少なくとも前部スタビライザ25(隙間幅規制部
材)を吹出口40に対して上記クロスフローファンの回
転翼24の回転方向に沿って移動させることができるス
タビライザ駆動機構50が配備されたことである。上記
スタビライザ駆動機構50は,図1乃至図3に示すよう
に上記回転翼24の正面方向の長さとほぼ同じ長さの板
体である前部スタビライザ25及び後部スタビライザ2
7と,上記前部スタビライザ25及び後部スタビライザ
27がそれぞれアーム32及び33を介して連結された
駆動軸31を有し上記各スタビライザ25及び27を回
転駆動させるモータ30と,上記吹出口40内のケーシ
ング21の端部に上記回転翼24の回転軸芯Cを中心と
して同心円上に設けられ上記前部スタビライザ25を一
定の機密性を保持しつつ摺動させる前部ガイド26と,
上記回転軸芯Cを中心として上記前部ガイド26と対向
するケーシング21の背部内面に固設され上記後部スタ
ビライザ27を一定の機密性を保持しつつ摺動させる後
部ガイド28とを備えてなっている。上記スタビライザ
駆動機構50はその駆動軸31の軸芯を上記回転翼24
の回転軸芯Cと同軸とするように配備されている。即
ち,上記前部スタビライザ25及び後部スタビライザ2
7は吹出口40に対して上記回転翼24の回転方向に沿
って移動可能に設けられている。また,上記前部隙間幅
G1は上記前部スタビライザ25の軸芯側端部と回転翼
24の外周との幅に規制され,上記後部隙間幅G2は後
部スタビライザ27の軸芯側端部と上記回転翼24の外
周との幅に規制されている。上記前部隙間幅G1は一般
的な従来装置と同様に後部隙間幅G2よりも大きな隙間
幅に設定されている。又,上記風向板29の向きと,前
部スタビライザ25及び後部スタビライザ27の移動停
止位置とは連動するように構成されている。
【0007】本実施例に係る室内機1は上記したように
構成されている。引き続き,上記室内機1の動作につき
図1を用いて説明する。尚,図1における室内機1は熱
交換器22を蒸発器として用いる冷房運転時の態様を示
す。先ず,冷房運転が開始されると,図外の制御装置に
より上記風向板29の角度が略水平方向に設定される。
同時に,上記スタビライザ駆動機構50のモータ30が
図中反時計回りに回転駆動し,上記前部スタビライザ2
5及び後部スタビライザ27を吹出口40に対して移動
させ,水平面から最も大きな角度となる位置に設定す
る。これによって,上記回転翼24から吹出口40への
送風方向を決定する空気の渦発生領域Sは,上記吹出口
40に最も近い位置となる。この場合,上記回転翼24
からの送風方向は図中破線の矢印W1 で示すように比較
的前方向に吹き出され,上記風向板29の角度に近くな
る。従って,上記風向板29に対する空気抵抗が最も小
さくなる,これによって,上記室内機1の振動や騒音が
軽減化される。一方,図4に示す室内機1は熱交換器2
2を凝縮器として用いる暖房運転時の態様を示すもので
ある。この場合,上記風向板29は反時計回りに回転駆
動され,その角度が最も垂直方向に近く設定される。こ
れに連動して,各スタビライザ25,27はモータ30
の駆動により水平面からの角度A1,A2が最も小さく
なる位置まで時計回りに移動して停止される。従って,
この時の上記渦発生領域Sは上記吹出口40から最も遠
い位置となる。これにより,上記回転翼24から吹出口
40への送風方向は図中破線の矢印W2 で示すように最
も下向きとなり,上記設定された風向板29の角度に近
くなる。従って,この場合にも上記風向板29に対する
空気抵抗が小さく,同様に振動や騒音の発生を軽減化す
ることができる。上記した実施例では,冷暖房運転の切
替に伴った風向板29の角度に連動して上記スタビライ
ザ駆動機構50を駆動させるようにしたが,これに限定
されるものではなくて,例えば使用者により設定された
風向板29の所望の角度に応じて,当該角度における風
向板29に対する空気抵抗が少なくなるように,上記ス
タビライザ駆動機構を作動させても良い。尚,上記した
実施例装置において,上記風向板29を省略した構成で
あっても,上記スタビライザ駆動機構50による前部ス
タビライザ25の位置を変更することにより室内へ吹き
出される送風吹出方向を変化させることができるのは言
うまでもない。
構成されている。引き続き,上記室内機1の動作につき
図1を用いて説明する。尚,図1における室内機1は熱
交換器22を蒸発器として用いる冷房運転時の態様を示
す。先ず,冷房運転が開始されると,図外の制御装置に
より上記風向板29の角度が略水平方向に設定される。
同時に,上記スタビライザ駆動機構50のモータ30が
図中反時計回りに回転駆動し,上記前部スタビライザ2
5及び後部スタビライザ27を吹出口40に対して移動
させ,水平面から最も大きな角度となる位置に設定す
る。これによって,上記回転翼24から吹出口40への
送風方向を決定する空気の渦発生領域Sは,上記吹出口
40に最も近い位置となる。この場合,上記回転翼24
からの送風方向は図中破線の矢印W1 で示すように比較
的前方向に吹き出され,上記風向板29の角度に近くな
る。従って,上記風向板29に対する空気抵抗が最も小
さくなる,これによって,上記室内機1の振動や騒音が
軽減化される。一方,図4に示す室内機1は熱交換器2
2を凝縮器として用いる暖房運転時の態様を示すもので
ある。この場合,上記風向板29は反時計回りに回転駆
動され,その角度が最も垂直方向に近く設定される。こ
れに連動して,各スタビライザ25,27はモータ30
の駆動により水平面からの角度A1,A2が最も小さく
なる位置まで時計回りに移動して停止される。従って,
この時の上記渦発生領域Sは上記吹出口40から最も遠
い位置となる。これにより,上記回転翼24から吹出口
40への送風方向は図中破線の矢印W2 で示すように最
も下向きとなり,上記設定された風向板29の角度に近
くなる。従って,この場合にも上記風向板29に対する
空気抵抗が小さく,同様に振動や騒音の発生を軽減化す
ることができる。上記した実施例では,冷暖房運転の切
替に伴った風向板29の角度に連動して上記スタビライ
ザ駆動機構50を駆動させるようにしたが,これに限定
されるものではなくて,例えば使用者により設定された
風向板29の所望の角度に応じて,当該角度における風
向板29に対する空気抵抗が少なくなるように,上記ス
タビライザ駆動機構を作動させても良い。尚,上記した
実施例装置において,上記風向板29を省略した構成で
あっても,上記スタビライザ駆動機構50による前部ス
タビライザ25の位置を変更することにより室内へ吹き
出される送風吹出方向を変化させることができるのは言
うまでもない。
【0008】
【発明の効果】本発明によれば,本体の熱交換器室と空
気吹出口を仕切る通風路に,ファン回転軸と直角の方向
に送風するファンを配備して上記ファンの回転方向にみ
て上記空気吹出口から上記熱交換器室に至る上記ファン
の外周と上記通風路の内壁との間の隙間に当該隙間幅を
規制する隙間幅規制部材を配置した空気調和機におい
て,上記隙間幅規制部材を上記空気吹出口40に対して
上記ファンの回転方向に沿って移動可能に設けたことを
特徴とする空気調和機が提供される。それにより,必要
に応じて上記ファンの回転翼の外周内部に発生する渦の
位置を変更し,空気力学的にファンから空気吹出口への
送風方向を変化させることができる。しかも,上記空気
吹出口に対してファンの回転方向に沿って上記隙間幅規
制部材を移動させるだけで送風方向を変化させることが
できるので,装置自体を小型化及び簡素化することが可
能となる。また,可動部である隙間幅規制部材は本体筐
体内に収容されているので,送風方向の変更に際しデッ
ドスペースを必要とせず,そのために設置場所が限定さ
れる恐れもない。その結果,上記ファンからの送風をそ
のまま室内への送風とする場合には,例えば風向板等を
必要とすることなく室内への送風方向を変化させること
ができる。一方,上記風向板を設けて強制的に室内への
送風方向を規制する場合には,この風向板に対する空気
抵抗を少なくすることが可能で,これにより生じる振動
や騒音の発生を低減化することができる。
気吹出口を仕切る通風路に,ファン回転軸と直角の方向
に送風するファンを配備して上記ファンの回転方向にみ
て上記空気吹出口から上記熱交換器室に至る上記ファン
の外周と上記通風路の内壁との間の隙間に当該隙間幅を
規制する隙間幅規制部材を配置した空気調和機におい
て,上記隙間幅規制部材を上記空気吹出口40に対して
上記ファンの回転方向に沿って移動可能に設けたことを
特徴とする空気調和機が提供される。それにより,必要
に応じて上記ファンの回転翼の外周内部に発生する渦の
位置を変更し,空気力学的にファンから空気吹出口への
送風方向を変化させることができる。しかも,上記空気
吹出口に対してファンの回転方向に沿って上記隙間幅規
制部材を移動させるだけで送風方向を変化させることが
できるので,装置自体を小型化及び簡素化することが可
能となる。また,可動部である隙間幅規制部材は本体筐
体内に収容されているので,送風方向の変更に際しデッ
ドスペースを必要とせず,そのために設置場所が限定さ
れる恐れもない。その結果,上記ファンからの送風をそ
のまま室内への送風とする場合には,例えば風向板等を
必要とすることなく室内への送風方向を変化させること
ができる。一方,上記風向板を設けて強制的に室内への
送風方向を規制する場合には,この風向板に対する空気
抵抗を少なくすることが可能で,これにより生じる振動
や騒音の発生を低減化することができる。
【図1】 本発明の一実施例に係る室内外セパレート型
空気調和機の室内機の概略構成を示す側断面図。
空気調和機の室内機の概略構成を示す側断面図。
【図2】 上記室内機に適用されたスタビライザ駆動機
構を部分的に示す正面図。
構を部分的に示す正面図。
【図3】 上記スタビライザ駆動機構を示す側面図。
【図4】 図1の室内機の送風吹出方向を変化させた場
合の動作を示す動作説明図。
合の動作を示す動作説明図。
【図5】 図5は本発明の背景の一例となる従来の室内
外セパレート型空気調和機の室内機の概略構成を示す側
断面図。
外セパレート型空気調和機の室内機の概略構成を示す側
断面図。
1,1a …室内機 2…熱交換器室 21…ケーシング(本体) 24…回転翼(ファン) 25,25a …前部スタビライザ(隙間幅規制部材) 26…前部ガイド 30…モータ 31…駆動軸 32…アーム 40…吹出口(空気吹出口) 50…スタビライザ駆動機構 C…回転軸芯 G1…前部隙間幅
Claims (1)
- 【請求項1】 本体の熱交換器室と空気吹出口を仕切る
通風路に,ファン回転軸と直角の方向に送風するファン
を配備して上記ファンの回転方向にみて上記空気吹出口
から上記熱交換器室に至る上記ファンの外周と上記通風
路の内壁との間の隙間に当該隙間幅を規制する隙間幅規
制部材を配置した空気調和機において,上記隙間幅規制
部材を上記空気吹出口に対して上記ファンの回転方向に
沿って移動可能に設けたことを特徴とする空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3263866A JP2685139B2 (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | 空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3263866A JP2685139B2 (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | 空気調和機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0599445A JPH0599445A (ja) | 1993-04-20 |
JP2685139B2 true JP2685139B2 (ja) | 1997-12-03 |
Family
ID=17395336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3263866A Expired - Lifetime JP2685139B2 (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | 空気調和機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2685139B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030067229A (ko) * | 2002-02-07 | 2003-08-14 | 엘지전자 주식회사 | 분리형 공기조화기의 스테빌라이져 설치구조 |
KR100474332B1 (ko) * | 2002-05-27 | 2005-03-08 | 엘지전자 주식회사 | 가동스태빌라이저를 구비한 공기조화기 |
KR100722276B1 (ko) * | 2005-07-14 | 2007-05-28 | 엘지전자 주식회사 | 공기조화기 및 그 소음 제어 방법 |
KR100809784B1 (ko) * | 2006-05-20 | 2008-03-04 | 엘지전자 주식회사 | 횡류팬을 포함하는 공기 조화기 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5663082A (en) * | 1979-10-24 | 1981-05-29 | Henrii Waasu Aanesuto | Adhering of design such as motif to fabric |
-
1991
- 1991-10-11 JP JP3263866A patent/JP2685139B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0599445A (ja) | 1993-04-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4013954B2 (ja) | 空気調和装置の室内機 | |
CN106871243B (zh) | 空调室内壁挂机 | |
JP6700621B2 (ja) | 空気調和機の室内機 | |
CN109854523B (zh) | 风机及具有其的空调室内机 | |
JP3918866B1 (ja) | 空気調和機 | |
JPH0158425B2 (ja) | ||
JP2685139B2 (ja) | 空気調和機 | |
JP3792032B2 (ja) | 空気調和機の風向調節装置 | |
JP2019196866A (ja) | 空気調和機の室内機 | |
JP2000111131A (ja) | 送風装置の空気吹出口構造 | |
KR102332307B1 (ko) | 공기 조화기 실내기, 공기 조화기 및 공기 조화기의 제어 방법 | |
JP6926024B2 (ja) | 空気調和機の室内機 | |
JP6913859B2 (ja) | 空気調和機 | |
EP1674800A1 (en) | Air conditioner | |
CN108386905B (zh) | 空调 | |
JPH1019291A (ja) | 壁掛け式空気調和装置 | |
JPH08303393A (ja) | クロスフローファン | |
JP2000111079A (ja) | 空気調和機 | |
US20230204227A1 (en) | Air conditioner | |
JP6787942B2 (ja) | 空気調和機の室内機 | |
JP2000074410A (ja) | 両吸込型遠心ファン及びこれを備えた送風装置 | |
JPH0960949A (ja) | 空気調和装置およびその起動方法 | |
WO2018002987A1 (ja) | 多翼ファン及び空気調和機 | |
CN215675467U (zh) | 空调室内机 | |
CN107306505B (zh) | 空气调节机 |