JPH0599445A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH0599445A
JPH0599445A JP3263866A JP26386691A JPH0599445A JP H0599445 A JPH0599445 A JP H0599445A JP 3263866 A JP3263866 A JP 3263866A JP 26386691 A JP26386691 A JP 26386691A JP H0599445 A JPH0599445 A JP H0599445A
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air
fan
stabilizer
air conditioner
gap width
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Saburo Nishiuma
三郎 西馬
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 必要に応じてファンから吹出口への送風方向
を変化させることのできる空気調和機の提供。 【構成】 空気調和機の室内機1では,前部スタビライ
ザ25の配置位置によってクロスフローファンの回転翼
24から吹出口40への送風方向(破線の矢印W1 )が
決定される。これは前部スタビライザ25の配置位置に
より決まる空気の渦発生領域Sの位置によるものであ
る。上記前部スタビライザ25は前部ガイド26の内面
上を回転翼24の回転方向に沿って移動可能に設けられ
ているので,上記渦発生領域Sの位置を上記回転方向に
移動させることができ,これによって,上記送風方向を
変化させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,本体内にファン回転軸
と直角の方向に送風するファン,所謂クロスフロー型の
ファンを備えた空気調和機に係り,詳しくは,本体の空
気吹出口から吹き出される空気の吹出方向を上記ファン
回転軸と直角の方向に可変に構成してなる空気調和機に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の空気調和機の一例とな
る,室内外セパレート型の空気調和機の室内機1a を図
5に示す。同図において,側面視略矩形状の筐体である
ケーシング21の上面に空気の吸込口41が形成され,
前面下部に空気の吹出口40が形成されている。上記吸
込口41と吹出口40とを連通するケーシング21内の
通風路の上部空間は,冷媒と空気の熱交換を行う熱交換
器22が配備される熱交換器室2として形成されてい
る。上記熱交換器22の下方には,冷房運転時に熱交換
器22からの結露水を回収するためのドレンパン23が
配備されている。そして,上記熱交換器室2と吹出口4
0を仕切る通風路には,図中時計回りに回転する多翼の
回転翼24の回転軸芯Cと直角方向に送風するクロスフ
ローファンが配備されている。そして,上記回転翼24
の回転方向に見て上記吹出口40から上記熱交換器室2
に至る上記回転翼24の外周(翼先端の回転軌跡で示
す)と前側の通風路の内壁との間の隙間に,当該前部隙
間幅G1を規制するスタビライザ25a (隙間幅規制部
材)が上記ケーシング21の前面から内部に向けて延設
された状態で配置されている。上記ケーシング21の背
面と上記回転翼24の外周との間には後部隙間幅G2を
規制するように,上記ケーシング21の背面形状が決定
されている。上記回転翼24の回転軸芯Cを通る水平面
からの角度A1で示される前部隙間幅G1の位置と,上
記回転軸芯Cを通る水平面からの角度A2により示され
る後部隙間幅G2の位置は,上記したように,それぞれ
ケーシング21内部の特定の位置に固定されていた。
尚,上記回転翼24から吹出口40への送風方向は,特
に上記前部隙間幅G1の位置を規定する前部スタビライ
ザ25a の配置位置により決定されることが知られてい
る。これは,上記前部スタビライザ25a の回転翼24
の回転方向下流側であって,上記回転翼の外周内部に発
生した空気の渦の発生位置(図中,渦発生領域Sで示
す)により上記送風方向(図中の破線の矢印W3)が決
定されるからである。例えば,上記渦発生領域Sが現在
の位置よりも回転翼24の回転方向下流側に位置する
と,上記送風方向は矢印W3 よりも下向きになる。ま
た,上記吹出口40前方のケーシング21には,上記送
風方向と直角の方向に回動可能の風向板29が設けられ
ている。この風向板29の向きによって,室内への送風
吹出方向について,水平方向吹出しが中心となる冷房運
転時と下向き吹出しが中心となる暖房運転時のそれぞれ
の送風吹出方向が変更される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで,上記従来の
室内機1a においては,特に,ケーシング21の前面か
ら一体的に設けられた前部スタビライザ25a によっ
て,上記前部隙間幅G1の位置が固定されているため,
上記回転翼24から吹出口40への送風方向(矢印
3 )は常に一定であった。そのため,上記風向板29
の回転角度を変更することにより必要に応じて送風吹出
方向を変化させた場合,上記風向板29に対する空気抵
抗が大きくなる場合があった。これに伴って,上記室内
機1a の振動レベルや騒音レベルが大きくなることがあ
った。従って,本発明の目的とするところは,必要に応
じて,ファンから空気の吹出口への送風方向を上記ファ
ンの回転方向に沿って変化させることのできる空気調和
機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明が採用する主たる手段は,その要旨とすると
ころが,本体の熱交換器室と空気吹出口を仕切る通風路
に,ファン回転軸と直角の方向に送風するファンを配備
して上記ファンの回転方向にみて上記空気吹出口から上
記熱交換器室に至る上記ファンの外周と上記通風路の内
壁との間の隙間に当該隙間幅を規制する隙間幅規制部材
を配置した空気調和機において,上記隙間幅規制部材を
上記ファンの回転方向に沿って移動可能に設けた点に係
る空気調和機として構成されている。
【0005】
【作用】本発明に係る空気調和機においては,隙間幅規
制部材の配置位置によって,ファンから空気吹出口への
送風方向が決定されるが,上記隙間幅規制部材が上記フ
ァンの回転方向に沿って移動可能に設けられているの
で,上記ファンから空気吹出口への送風方向を可変とす
ることができる。
【0006】
【実施例】以下添付図面を参照して,本発明を具体化し
た実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以
下の実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発
明の技術的範囲を限定する性格のものではない。ここ
に,図1は本発明の一実施例に係る室内外セパレート型
空気調和機の室内機の概略構成を示す側断面図,図2は
上記室内機に適用されたスタビライザ駆動機構を部分的
に示す正面図,図3は上記スタビライザ駆動機構を示す
側面図,図4は図1の室内機の送風吹出方向を変化させ
た場合の動作を示す動作説明図である。ただし,図5に
示した上記従来の室内機1a と共通する要素には,以
下,同一の符号を使用すると共に,その詳細な説明は省
略する。本実施例に係る室内外型空気調和機の室内機1
は,図1に示すように上記従来の室内機1a と基本的構
造をほぼ同様とし,上記従来の室内機1a との相違点
は,少なくとも前部スタビライザ25(隙間幅規制部
材)を上記クロスフローファンの回転翼24の回転方向
に沿って移動させることができるスタビライザ駆動機構
50が配備されたことである。上記スタビライザ駆動機
構50は,図1乃至図3に示すように上記回転翼24の
正面方向の長さとほぼ同じ長さの板体である前部スタビ
ライザ25及び後部スタビライザ27と,上記前部スタ
ビライザ25及び後部スタビライザ27がそれぞれアー
ム32及び33を介して連結された駆動軸31を有し上
記各スタビライザ25及び27を回転駆動させるモータ
30と,上記吹出口40内のケーシング21の端部に上
記回転翼24の回転軸芯Cを中心として同心円上に設け
られ上記前部スタビライザ25を一定の機密性を保持し
つつ摺動させる前部ガイド26と,上記回転軸芯Cを中
心として上記前部ガイド26と対向するケーシング21
の背部内面に固設され上記後部スタビライザ27を一定
の機密性を保持しつつ摺動させる後部ガイド28とを備
えてなっている。上記スタビライザ駆動機構50はその
駆動軸31の軸芯を上記回転翼24の回転軸芯Cと同軸
とするように配備されている。即ち,上記前部スタビラ
イザ25及び後部スタビライザ27は上記回転翼24の
回転方向に沿って移動可能に設けられている。また,上
記前部隙間幅G1は上記前部スタビライザ25の軸芯側
端部と回転翼24の外周との幅に規制され,上記後部隙
間幅G2は後部スタビライザ27の軸芯側端部と上記回
転翼24の外周との幅に規制されている。上記前部隙間
幅G1は一般的な従来装置と同様に後部隙間幅Gにより
も大きな隙間幅に設定されている。又,上記風向板29
の向きと,前部スタビライザ25及び後部スタビライザ
27の移動停止位置とは連動するように構成されてい
る。
【0007】本実施例に係る室内機1は上記したように
構成されている。引き続き,上記室内機1の動作につき
図1を用いて説明する。尚,図1における室内機1は熱
交換器22を蒸発器として用いる冷房運転時の態様を示
す。先ず,冷房運転が開始されると,図外の制御装置に
より上記風向板29の角度が略水平方向に設定される。
同時に,上記スタビライザ駆動機構50のモータ30が
図中反時計回りに回転駆動し,上記前部スタビライザ2
5及び後部スタビライザ27を水平面から最も大きな角
度となる位置に移動させる。これによって,上記回転翼
24から吹出口40への送風方向を決定する空気の渦発
生領域Sは,上記吹出口40に最も近い位置となる。こ
の場合,上記回転翼24からの送風方向は図中破線の矢
印W1 で示すように比較的前方向に吹き出され,上記風
向板29の角度に近くなる。従って,上記風向板29に
対する空気抵抗が最も小さくなる,これによって,上記
室内機1の振動や騒音が軽減化される。一方,図4に示
す室内機1は熱交換器22を凝縮器として用いる暖房運
転時の態様を示すものである。この場合,上記風向板2
9は反時計回りに回転駆動され,その角度が最も垂直方
向に近く設定される。これに連動して,各スタビライザ
25,27はモータ30の駆動により水平面からの角度
A1,A2が最も小さくなる位置まで時計回りに移動し
て停止される。従って,この時の上記渦発生領域Sは上
記吹出口40から最も遠い位置となる。これにより,上
記回転翼24から吹出口40への送風方向は図中破線の
矢印W2 で示すように最も下向きとなり,上記設定され
た風向板29の角度に近くなる。従って,この場合にも
上記風向板29に対する空気抵抗が小さく,同様に振動
や騒音の発生を軽減化することができる。上記した実施
例では,冷暖房運転の切替に伴った風向板29の角度に
連動して上記スタビライザ駆動機構50を駆動させるよ
うにしたが,これに限定されるものではなくて,例えば
使用者により設定された風向板29の所望の角度の応じ
て,当該角度における風向板29に対する空気抵抗が少
なくなるように,上記スタビライザ駆動機構を作動させ
ても良い。尚,上記した実施例装置において,上記風向
板29を省略した構成であっても,上記スタビライザ駆
動機構50による前部スタビライザ25の位置を変更す
ることにより室内へ吹き出される送風吹出方向を変化さ
せることができるのは言うまでもない。
【0008】
【発明の効果】本発明によれば,本体の熱交換器室と空
気吹出口を仕切る通風路に,ファン回転軸と直角の方向
に送風するファンを配備して上記ファンの回転方向にみ
て上記空気吹出口から上記熱交換器室に至る上記ファン
の外周と上記通風路の内壁との間の隙間に当該隙間幅を
規制する隙間幅規制部材を配置した空気調和機におい
て,上記隙間幅規制部材を上記ファンの回転方向に沿っ
て移動可能に設けたことを特徴とする空気調和機が提供
される。それにより,必要に応じてファンから空気吹出
口への送風方向を変化させることができる。その結果,
上記ファンからの送風をそのまま室内への送風とする場
合には,例えば風向板等を必要とすることなく室内への
送風方向を変化させることができる。一方,上記風向板
を設けて強制的に室内への送風方向を規制する場合に
は,この風向板に対する空気抵抗を少なくすることが可
能で,これにより生じる振動や騒音の発生を低減化する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る室内外セパレート型
空気調和機の室内機の概略構成を示す側断面図。
【図2】 上記室内機に適用されたスタビライザ駆動機
構を部分的に示す正面図。
【図3】 上記スタビライザ駆動機構を示す側面図。
【図4】 図1の室内機の送風吹出方向を変化させた場
合の動作を示す動作説明図。
【図5】 図5は本発明の背景の一例となる従来の室内
外セパレート型空気調和機の室内機の概略構成を示す側
断面図。
【符号の説明】
1,1a …室内機 2…熱交換器室 21…ケーシング(本体) 24…回転翼(ファン) 25,25a …前部スタビライザ(隙間幅規制部材) 26…前部ガイド 30…モータ 31…駆動軸 32…アーム 40…吹出口(空気吹出口) 50…スタビライザ駆動機構 C…回転軸芯 G1…前部隙間幅

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体の熱交換器室と空気吹出口を仕切る
    通風路に,ファン回転軸と直角の方向に送風するファン
    を配備して上記ファンの回転方向にみて上記空気吹出口
    から上記熱交換器室に至る上記ファンの外周と上記通風
    路の内壁との間の隙間に当該隙間幅を規制する隙間幅規
    制部材を配置した空気調和機において,上記隙間幅規制
    部材を上記ファンの回転方向に沿って移動可能に設けた
    ことを特徴とする空気調和機。
JP3263866A 1991-10-11 1991-10-11 空気調和機 Expired - Lifetime JP2685139B2 (ja)

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