JP6925571B1 - 送風機、室内機および空気調和装置 - Google Patents

送風機、室内機および空気調和装置 Download PDF

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Abstract

開示に係る送風機は、主板および主板の両面に配置された複数の羽根を有し、回転軸を中心に回転する羽根車と、羽根車の回転方向に羽根車を囲む渦巻形状の周壁、回転軸の軸方向において羽根車を覆い、空気が流入するケーシング吸い込み口を有する側壁並びに開口部分から羽根車の回転による空気が流出する出口開口部を有し、羽根車を収容するスクロールケーシングとを有する送風部を備え、出口開口部は、軸方向とは垂直な方向における開口部分の長さが、軸方向において主板と対応する位置の長さよりも、開口端部の位置における長さの方が短く構成されるものである。

Description

この技術は、送風機、室内機およびその室内機を有する空気調和装置に関するものである。特に、スクロールケーシングにおいて空気が送り出される出口側の流路に関するものである。
空気調和装置などの冷凍サイクル装置において、室内機には、従来から、吸い込んだ空気を送り出す送風機が設置される。室内機は、送風機と熱交換器とを本体ケーシング内に収容する。送風機は、羽根車である遠心ファンおよび渦巻状のスクロールケーシングを送風部として有する。また、スクロールケーシングは、吹き出し孔と吸い込み孔とを有する。そして、スクロールケーシングの吹き出し孔は、室内機が有する本体ケーシングの吹き出し口と連通する。ここで、反吹き出し孔側の角部が切欠かれ、空気が吸い込み孔に吸入されるようにしたスクロールケーシングが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2004−347311号公報
しかしながら、上述した特許文献1の室内機は、熱交換器を通過した空気をスムーズに遠心ファンに取り込んで効率をよくするものであり、吹き出し孔側の空気の流れに係る改善ではない。このため、吹き出し孔に送り出される空気の流れによっては、吹き出し側に起因する騒音および送風性能の低下が発生する可能性がある。
特に、特許文献1の室内機における送風機は、複数の送風部を有する。そして、送風機において、各送風部の吸い込み孔が相対するように配設される。このように、必要な空気流量を得るために、限られた空間内に多くの送風部を配設しようとすると、各送風部における吸い込み孔の距離が小さくなる。このため、吸い込み孔における上流の気流が、遠心ファンの回転軸の軸方向に偏る。したがって、送風機は、スクロールケーシング内の渦流が大きくなり、騒音が大きく、消費電力が大きくなることで効率が低下しやすくなる。
上記のような課題を解決するため、低騒音化および高効率化による送風性能の向上の両立をはかることができる送風機、室内機および空気調和装置を提供することを目的とする。
この開示に係る送風機は、主板および主板の両面に配置された複数の羽根を有し、回転軸を中心に回転する羽根車と、羽根車の回転方向に羽根車を囲む渦巻形状の周壁、回転軸の軸方向において羽根車を覆い、空気が流入するケーシング吸い込み口を有する側壁並びに開口部分から羽根車の回転による空気が流出する出口開口部を有し、羽根車を収容するスクロールケーシングとを有する送風部を備え、出口開口部は、軸方向とは垂直な方向における開口部分の長さが、軸方向において主板と対応する位置の長さよりも、開口端部の位置における長さの方が短く構成され、開口部分の軸方向における最大長さが、軸方向における羽根車の主板と吸い込み口との間の長さよりも長く構成されたものである。
また、この開示に係る室内機は、本体吸い込み口と本体吹き出し口とを有する本体ケーシングと、本体ケーシングの内部に設置された熱交換器と、本体ケーシングの内部で空気の流れにおいて、熱交換器よりも下流側に設置される上記の送風機とを備えるものである。
また、この開示に係る空気調和装置は、上記の室内機を備えるものである。
この開示によれば、出口開口部は、軸方向とは垂直となる方向における開口部分の長さが、軸方向において主板と対応する位置における開口部分の長さよりも、開口端部の位置の長さの方が短く構成される。このため、出口開口部の開口端部における開口面の開口面積が小さくなり、風速が速くなる。このため、主板側の風速との差が縮小することで、出口開口部の開口部分における風速分布を、より均一化することができる。したがって、送風機は、低騒音および送風効率の向上を実現することができる。
実施の形態1に係る室内機100の一例を説明する図である。 実施の形態1に係る送風部2Aを有する送風機2の要部を説明する斜視図である。 実施の形態1に係る送風部2Aの要部を説明する図である。 実施の形態1に係るスクロールケーシング5が有する出口開口部12について説明する図である。 実施の形態2に係るスクロールケーシング5の要部について説明する図である。 実施の形態2に係るスクロールケーシング5の要部の別例について説明する図である。 実施の形態3に係る送風機2の要部について説明する図である。 実施の形態4に係る送風機2の要部について説明する図である。 実施の形態5に係る空気調和装置の構成例を示す図である。
以下、実施の形態に係る送風機、室内機および空気調和装置について、図面などを参照しながら説明する。以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものであり、以下に記載する実施の形態の全文において共通することとする。そして、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、明細書に記載された形態に限定するものではない。特に構成要素の組み合わせは、各実施の形態における組み合わせのみに限定するものではなく、他の実施の形態に記載した構成要素を別の実施の形態に適用することができる。また、以下の説明において、図における上方を「上側」とし、下方を「下側」として説明する。さらに、理解を容易にするために、方向を表す用語(たとえば「右」、「左」、「前」、「後」など)などを適宜用いるが、説明のためのものであって、実施の形態に係る送風機、室内機および空気調和装置の内容を限定するものではない。また、室内機において、後述する本体吹き出し口が見える側が正面(前面)側であるものとする。したがって、後述する送風機の出口開口部における開口面が、正面になる。また、正面側から見て上下となる方向を高さ方向とし、左右となる方向を、幅方向とする。後述するように、幅方向は、送風機内で回転する羽根車における回転軸の軸方向となり、高さ方向は、軸方向に垂直な方向に沿うこととなる。高さ方向は、羽根車の半径方向に沿うことにもなる。ここで、圧力および温度の高低については、特に絶対的な値との関係で高低が定まっているものではなく、装置などにおける状態、動作などにおいて相対的に定まるものとする。そして、図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る室内機100の一例を説明する図である。また、図2は、実施の形態1に係る送風部2Aを有する送風機2の要部を説明する斜視図である。
室内機100は、本体ケーシング1の内部に、室内熱交換器6と送風機2とを有する。また、本体ケーシング1は、本体吸い込み口7と本体吹き出し口8とを有する。本体吸い込み口7は、空気調和対象空間である室内の空気(以下、室内空気という)を本体ケーシング1の内部に取り込むために内外を連通する開口部分である。また、本体吹き出し口8は、本体ケーシング1内から空気調和された空気(以下、空調空気という)などを室内に送り出すために内外を連通する開口部分である。空調空気は、室内熱交換器6で熱交換されずに送風された空気も含むものとする。ここで、実施の形態1の室内機100においては、本体吸い込み口7および本体吹き出し口8のそれぞれの幅方向における寸法と室内熱交換器6の幅方向における寸法とは、略同一の寸法で構成される。そして、室内機100を通過する空気の流れにおいて、本体吸い込み口7の下流側となる位置には、室内熱交換器6が略逆V字型に配設される。また、室内熱交換器6の下流側で本体吹き出し口8の上流側となる位置には、送風機2が配設される。
室内熱交換器6は、室内空気と冷媒とを熱交換させることで、空調空気を作り出す。実施の形態1の室内熱交換器6は、たとえば、所定の間隔を介して積層された複数のフィンと、それぞれのフィンを積層方向に貫通する複数の伝熱管とを備える。室内熱交換器6は、本体ケーシング1内において、前面側と背面側とにそれぞれ配置されている。
送風機2は、室内空気を本体ケーシング1の内部に取り込み、空調空気を室内に吹き出す空気の流れを作る。図2に示すように、送風機2は、複数台の送風部2A、シャフト3および駆動モータ9を有する。駆動モータ9は、後述するように、制御装置(図示せず)からの指示に基づいて回転駆動し、シャフト3を回転させることで、複数台の送風部2Aが有する羽根車4を回転させる。したがって、シャフト3は、後述する羽根車4の回転軸10となる。また、室内機100の駆動モータ9は、本体ケーシング1内を通過する空気の流れの妨げにならないように、本体ケーシング1内の側面側に配設される。羽根車4および羽根車4を収容するスクロールケーシング5を備える複数の送風部2Aは、シャフト3に沿って、所定の間隔をもって配置される。
図3は、実施の形態1に係る送風部2Aの要部を説明する図である。羽根車4は、駆動モータ9の回転駆動により回転する部材である。羽根車4は、回転によって生じる遠心力で、羽根車4の半径方向の外側に向けて、強制的に空気を送出する。羽根車4は、遠心型または斜流型に構成される。羽根車4は、主板13と複数の羽根14とを有する。主板13は、回転軸10を中心に、回転可能に設けられる円板である。複数の羽根14は、回転軸10を中心とする円周上に、主板13の両面上に、一方の端部が接続固定され、配置される。各羽根14は、主板13の面上から、回転軸10の軸方向に沿った方向(ケーシング吸い込み口11に向かう方向)に、それぞれ設けられる。各羽根14は、半径方向と平行にまたは半径方向に対して所定の角度で傾斜して、主板13の面上の外周縁近傍にお互いに一定の間隔をもって設けられる。
各羽根14は、各羽根14の主板13と接続する端部とは逆側の端部であるケーシング吸い込み口11側の端部において、連結部17によって接続固定される。連結部17は、複数の羽根14のケーシング吸い込み口11の端部を接続できる径を有する一連の環状の部材である。連結部17は、複数の羽根14の端部を接続して、各羽根14の位置関係を維持し、かつ、複数の羽根14を補強する。ここで、連結部17は、各羽根14の端部を覆うことができる幅を有する環状の板材であってもよい。また、連結部17は、各羽根14の外周側を連結する環状の部材であってもよい。ここで、実施の形態1の羽根車4は、主板13の両面に接続される各羽根14の長さが同じであるものとする。したがって、実施の形態1の送風機2においては、主板13は、幅方向である回転軸10の軸方向において、羽根車4の中央部分に位置する。
羽根車4は、このような構成を備えて、回転軸10を中心に回転することによって、主板13と複数の羽根14とによって囲まれた空間の空気を、各羽根14の間を通して、半径方向の外方に向けて送出することができる。
スクロールケーシング5は、概ね円柱状の空間を内部に形成する、たとえば、中空の円筒であって、渦巻状となるスクロールタイプの筐体である。スクロールケーシング5は、内部に羽根車4の全体を概ね囲むことができる大きさである。スクロールケーシング5は、羽根車4が半径方向の外側に送出した空気を整流して、後述する出口開口部12から一方向に向けて送り出す壁面を有する。スクロールケーシング5は、回転軸10に直交して配置されて羽根車4を覆い、互いに対向する2つの端面15と、各々の端面15の外縁部を接続し、羽根車4の外周に延在して回転方向に羽根車4を囲む渦巻形状の周壁16とを有する。各端面15は、ケーシング吸い込み口11を有する。ケーシング吸い込み口11は、羽根車4とスクロールケーシング5の外部との間を、スクロールケーシング5内に流入する空気が流通できるように、羽根車4の端部に囲まれた領域に形成された開口部分である。ここで、前述したように、羽根車4の主板13は、回転軸10の軸方向において、羽根車4の中央部分に位置する。各端面15と羽根車4との距離はほぼ同じであることから、主板13は、回転軸10の軸方向において、スクロールケーシング5の中央部分に位置する。
また、スクロールケーシング5の周壁16と羽根車4の外周端部との隙間は、羽根車4の外周端部との隙間がもっとも小さくなる位置から羽根車4の回転方向に所定の割合で拡大する。周壁16は、羽根車4の回転方向において所定の位置まで形成される。
図4は、実施の形態1に係るスクロールケーシング5が有する出口開口部12について説明する図である。図4は、送風部2Aを正面側から見たときの各要素の位置関係を示している。送風部2Aのスクロールケーシング5は、出口開口部12を有する。出口開口部12は、スクロールケーシング5の内部と外部との間を空気が流通できるように形成された開口部分である。したがって、出口開口部12は、スクロールケーシング5から流出する空気の流路となる、連通穴による開口面を有する。ここで、実施の形態1の送風機2は、各送風部2Aの出口開口部12と室内機100の本体ケーシング1が有する本体吹き出し口8とが連通するように配置される。
ここで、スクロールケーシング5の出口開口部12は、正面側から開口面を見たときに、開口している部分の高さ方向における長さが、幅方向である回転軸10の軸方向において、羽根車4の主板13の位置に対応する位置の長さを最大とする。そして、その長さは、実施の形態1においては、出口開口部12のケーシング吸い込み口11側の開口端部にかけて漸次縮小する。
図4に示すように、実施の形態1の出口開口部12の開口面形状については、回転軸10の軸方向の開口端部における高さ方向の長さである端部高さLは、回転軸10の軸方向の中央部分における高さ方向の長さである最大高さLmaxよりも短い(Lmax>L)。ここでは、特に、出口開口部12は、最大高さLmaxとなる部分から端部まで、長さが漸次短くなるような形状で構成される。端部高さLが最大高さLmaxよりも短くなるようにすることで、出口開口部12の開口端部における開口面積を小さくして、通過する空気の速度を速める。このため、空気が吸い込まれる方向と吹き出される方向とが異なる送風機2において、風速が速い出口開口部12の中央部分と風速が遅い開口端部との流速の差が縮小する。ここで、羽根車4において、主板13の回転軸10の軸方向における位置により、出口開口部12の回転軸10の軸方向における最大高さLmaxとなる位置が変わる。
前述したように、実施の形態1の送風機2においては、各送風部2Aは、隣り合うケーシング吸い込み口11が相対するように配置される。ここで、実施の形態1のように構成された送風機2を有する室内機100の動作について説明する。駆動モータ9が回転駆動することで、本体ケーシング1の内部に設置された送風機2において、複数台の送風部2Aの羽根車4を回転させる。室内空気は、本体吸い込み口7から本体ケーシング1の前面側と背面側に配置された室内熱交換器6に流入する。流入した室内空気は、室内熱交換器6を通過する際に、室内熱交換器6を貫通する複数の伝熱管の内部を流動する冷媒と熱交換をする。熱交換した室内空気は、空調空気となって、ケーシング吸い込み口11に到達する。ケーシング吸い込み口11からスクロールケーシング5の内部に流入した空調空気は、羽根車4により流れの方向が羽根車4の半径方向に変えられてスクロールケーシング5の内部を通過して、出口開口部12から送り出される。出口開口部12から送り出された空調空気は、出口開口部12と連通する本体吹き出し口8から室内に吹き出される。
次に、実施の形態1のように構成された室内機100の効果について説明する。実施の形態1の送風部2Aにおけるスクロールケーシング5は、周壁16と羽根車4の外周端部との隙間は空調空気が流れる方向に空調空気の流路面積が次第に拡大するように構成されている。このため、空調空気がスクロールケーシング5内を流れるにしたがって、空気の静圧を効率よく上昇させることができる。
一般に、ケーシング吸い込み口11から回転軸10の方向に吸い込まれた空気は、羽根車4の回転運動による遠心力により、流れの方向が軸方向から半径方向に変えられる。このため、スクロールケーシング5内の空気は、流動する空気の慣性により、ケーシング吸い込み口11側で流れが遅く、主板13側で流れが速くなる。このため、空気の速度分布が不均一になる。空気の速度分布が不均一となることで、スクロールケーシング5による空気の静圧の上昇効果が低下し、送風性能の低下を招く。また、流量が小さい駆動条件のときには、風速の遅いケーシング吸い込み口11側における空気が出口開口部12から流出せず、羽根車4へ逆流する場合がある。このため、騒音の発生および結露による露だれなどが生じ得る。この速度分布の不均一は、複数の送風部2Aがケーシング吸い込み口11が相対するように設置された場合に大きくなる。特に、隣り合う送風部2Aのケーシング吸い込み口11間で相対する距離が短くなると、速度分布が不均一になる。
したがって、実施の形態1の送風機2によれば、スクロールケーシング5は、回転軸10に垂直な方向の出口開口部12の幅が風速の速い主板13から風速の遅いケーシング吸い込み口11側の開口端部にかけて漸次縮小する形状で構成される。このため、送風部2Aは、出口開口部12から送られる空気の風速分布がより均一になり、送風性能の向上および低騒音などを実現することができる。ここで、実施の形態1の送風機2では、より高い効果を得ることができる、ケーシング吸い込み口11が相対する複数台の送風部2Aを備える場合について説明したが、これに限定するものではない。1台の送風部2Aを備える送風機2であっても、同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
図5は、実施の形態2に係るスクロールケーシング5の要部について説明する図である。図5に示すように、実施の形態2のスクロールケーシング5は、実施の形態1でも説明したように、出口開口部12について、回転軸10の軸方向における開口端部の長さが、主板13の位置での幅から漸次小さくなるように構成されている。
また、実施の形態2のスクロールケーシング5は、出口開口部12において、回転軸10の軸方向おける羽根車4の主板13に対応する位置からケーシング吸い込み口11側の開口端部までの長さにおける最大長さをCmaxとする。さらに、羽根車4の主板13が設置されている回転軸10の軸方向の位置から、ケーシング吸い込み口11の回転軸10の軸方向の位置までの長さをCとする。このとき、実施の形態2のスクロールケーシング5は、図5に示すように、出口開口部12の最大長さCmaxが、長さCより長くなるように(最大長さCmax>長さC)、出口開口部12を構成する。実施の形態2の送風部2Aを有する室内機100では、スクロールケーシング5の主板13側であるスクロールケーシング5の中央部分における流速の速い空気が、出口開口部12において、回転軸10の軸方向に広がる。このため、空気の静圧が、さらに効率的に上昇する。
図6は、実施の形態2に係るスクロールケーシング5の要部の別例について説明する図である。たとえば、図6に示すように、出口開口部12において、最大長さCmaxとなる位置が、回転軸10の軸方向における主板13の位置に対応する高さ方向の中心Oよりも、羽根車4から遠くなる位置に構成してもよい。このとき、図6に示すように、スクロールケーシング5は、出口開口部12の開口面を正面側から見たときに、回転軸10の方向において最大長さCmaxとなる位置が、出口開口部12の高さ方向の中心Oよりも、周壁16に近い方の位置にある構成となる。
たとえば、羽根車4を通過した空気は、羽根車4の遠心力によって半径方向の外側に向けて流出する。このため、出口開口部12の高さ方向における中心Oよりも周壁16に近い下側における空気の速度は速い。一方、出口開口部12の高さ方向における中心Oよりも上側の空気の速度は遅くなる。図6のように構成することにより、空気の速度が遅くなる出口開口部12の中心Oよりも上側では、流路が狭められる。また、空気の速度が速くなる出口開口部12の中心Oよりも下側は、流路が広がる。したがって、出口開口部12の形状をこのような構成にすることで、実施の形態2に係る送風部2Aは、出口開口部12における空気の速度の不均一をさらに緩和することができ、送風性能を向上させることができる。ここで、実施の形態2の送風機2についても、複数台の送風部2Aを備える場合に基づく説明を行ったが、これに限定するものではない。1台の送風部2Aを備える送風機2であっても、同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
図7は、実施の形態3に係る送風機2の要部について説明する図である。実施の形態3の送風機2は、前述した実施の形態2に係る送風部2Aを幅方向に並べて配置したものである。図7は、送風機2における複数の送風部2Aのうち、隣り合う2台の送風部2Aにおける要部を示す。
図7などに示すように、送風機2は、隣り合う送風部2Aのケーシング吸い込み口11が相対するように配置されている。また、実施の形態2で説明したように、送風部2Aのスクロールケーシング5は、出口開口部12の最大長さCmaxが長さCより大きい。そこで、実施の形態3の送風機2は、各送風部2Aの出口開口部12において、回転軸10の軸方向における開口端部が、それぞれ隣り合う送風部2A同士で接するような構成とする。
実施の形態3における送風機2の構成とすることで、送風機2の本体吹き出し口8における回転軸10の軸方向における空気の速度の不均一をさらに緩和することができる。これにより、実施の形態3の送風機2は、室内機100の幅方向の寸法に応じた幅広の気流とすることができる。このため、室内機100の本体吹き出し口8から室内に送られる気流が、室内にいる使用者に直接当たった場合でも、使用者は、気流感を感じにくく、快適性を維持することができる。また、室内機100は、室内に幅広い気流を送り出すことができる。そして、実施の形態3における送風機2は、通常、室内機100において本体吹き出し口8の近傍に設置されるフラップ(図示せず)が行う、気流の向きを制御する気流制御を妨げない。
ここで、図7では、回転軸10の軸方向における開口端部が、それぞれ隣り合う送風部2A同士で接するものとして説明したが、これに限定するものではない。隣り合う送風部2Aの出口開口部12において接する開口端部を取り払って連通させ、出口開口部12を一体化してもよい。
実施の形態4.
図8は、実施の形態4に係る送風機2の要部について説明する図である。図8は、1セットとなる一体化した2台の送風部2Aを示す。実施の形態4の送風機2は、複数セットの送風部2Aが室内機100の幅方向に並んで配置されている。
図8に示すように、実施の形態4の送風機2は、1セットにおける2台の送風部2Aの羽根車4において、主板13が相対する側に設置された羽根14Aが一体化し、2台の送風部2Aに跨がっている。また、実施の形態4の送風機2では、1セットにおける2台の送風部2Aにおける各主板13は、相対する側のケーシング吸い込み口11の位置で、シャフト3に接続されている。
そして、実施の形態4の送風機2は、1セットにおける2台の送風部2Aの各出口開口部12の間に、追加出口開口部18を有する。したがって、前述した羽根14Aによって、2台の送風部2Aの間に貫流ファンが構成されることになる。
実施の形態4のように構成された室内機100において、駆動モータ9の回転によって本体吸い込み口7から吸い込まれた空気は、室内熱交換器6を通過して送風部2Aに到達する。到達した空気の一部は、相対するように設置された送風部2Aの隙間から、ケーシング吸い込み口11を通過し、羽根車4による遠心力によりスクロールケーシング5の内部に流入し、出口開口部12から空調空間に吹き出される。一方、送風部2Aに到達した空気の一部は、貫流ファンとして構成された羽根14Aを通過し、追加出口開口部18から空調空間に吹き出される。
一般に、遠心型の羽根車は圧力の上昇が大きい。貫流ファンは、圧力の上昇が小さいが多くの風量を得ることができる。実施の形態4のように構成された室内機100においては、相対する送風部2Aの隙間を貫流ファンとして構成しているため、風量を大きくすることができる。また、室内機100は、遠心型の羽根車4とスクロールケーシング5による圧力の上昇を両立することができる。このため、送風機2および室内機100の消費電力を低減することができる。また、出口開口部12と追加出口開口部18とが室内機100の幅方向に連続して並んで設置される。このため、室内機100の幅方向の寸法に応じた幅広の気流を得ることができ、快適性と気流制御性が低下しない。
実施の形態5.
図9は、実施の形態5に係る空気調和装置の構成例を示す図である。図9の空気調和装置は、室外機(室外ユニット)200と、実施の形態1などにおいて説明した室内機(室内ユニット)100とを冷媒配管300により配管接続する。室外機200は、圧縮機210、四方弁220、室外熱交換器230および膨張弁240を有している。
圧縮機210は、吸入した冷媒を圧縮して吐出する。ここで、特に限定するものではないが、圧縮機210は、たとえば、インバータ回路などにより、駆動周波数を任意に変化させることにより、圧縮機210の容量(単位時間あたりの冷媒を送り出す量)を変化できるようにしてもよい。四方弁220は、たとえば、冷房運転時と暖房運転時とによって冷媒の流れを切り換える弁である。
実施の形態5における室外熱交換器230は、冷媒と室外の空気との熱交換を行う。たとえば、室外熱交換器230は、暖房運転時においては蒸発器として機能し、冷媒を蒸発させ、気化させる。また、室外熱交換器230は、冷房運転時においては凝縮器として機能し、冷媒を凝縮して液化させる。
絞り装置などの膨張弁240は、冷媒を減圧して膨張させる。たとえば、膨張弁240が電子式膨張弁などである場合には、制御装置(図示せず)などの指示に基づいて、開度調整を行う。
以上のように、これまでの実施の形態で説明した送風機2を有する室内機100と室外機200とを冷媒配管300で接続して空気調和装置を構成することで、送風性能の向上および低騒音化をはかることができる。
1 本体ケーシング、2 送風機、2A 送風部、3 シャフト、4 羽根車、5 スクロールケーシング、6 室内熱交換器、7 本体吸い込み口、8 本体吹き出し口、9 駆動モータ、10 回転軸、11 ケーシング吸い込み口、12 出口開口部、13 主板、14,14A 羽根、15 端面、16 周壁、17 連結部、18 追加出口開口部、100 室内機、200 室外機、210 圧縮機、220 四方弁、230 室外熱交換器、240 膨張弁、300 冷媒配管。

Claims (7)

  1. 主板および前記主板の両面に配置された複数の羽根を有し、回転軸を中心に回転する羽根車と、
    前記羽根車の回転方向に前記羽根車を囲む渦巻形状の周壁、前記回転軸の軸方向において前記羽根車を覆い、空気が流入するケーシング吸い込み口を有する側壁並びに開口部分から前記羽根車の回転による前記空気が流出する出口開口部を有し、前記羽根車を収容するスクロールケーシングとを有する送風部を備え、
    前記出口開口部は、前記軸方向とは垂直な方向における前記開口部分の長さが、前記軸方向において前記主板と対応する位置の長さよりも、開口端部の位置における長さの方が短く構成され、前記開口部分の前記軸方向における最大長さが、前記軸方向における前記羽根車の前記主板と前記吸い込み口との間の長さよりも長く構成された送風機。
  2. 主板および前記主板の両面に配置された複数の羽根を有し、回転軸を中心に回転する羽根車と、
    前記羽根車の回転方向に前記羽根車を囲む渦巻形状の周壁、前記回転軸の軸方向において前記羽根車を覆い、空気が流入するケーシング吸い込み口を有する側壁並びに開口部分から前記羽根車の回転による前記空気が流出する出口開口部を有し、前記羽根車を収容するスクロールケーシングとを有する送風部を備え、
    前記出口開口部は、前記軸方向とは垂直な方向における前記開口部分の長さが、前記軸方向において前記主板と対応する位置の長さよりも、開口端部の位置における長さの方が短く構成され、前記軸方向とは垂直な方向において、前記開口部分の前記軸方向における長さが最大となる位置と前記羽根車との距離が、前記軸方向において前記主板と対応する位置の、前記軸方向とは垂直な方向における前記開口部分の長さの中心の位置と前記羽根車との距離よりも長い風機。
  3. 主板および前記主板の両面に配置された複数の羽根を有し、回転軸を中心に回転する羽根車と、
    前記羽根車の回転方向に前記羽根車を囲む渦巻形状の周壁、前記回転軸の軸方向において前記羽根車を覆い、空気が流入するケーシング吸い込み口を有する側壁並びに開口部分から前記羽根車の回転による前記空気が流出する出口開口部を有し、前記羽根車を収容するスクロールケーシングとを有する送風部を備え、
    前記出口開口部は、前記軸方向とは垂直な方向における前記開口部分の長さが、前記軸方向において前記主板と対応する位置の長さよりも、開口端部の位置における長さの方が短く構成され、
    複数台の前記送風部が、前記吸い込み口が相対して配置され、
    前記回転軸の前記軸方向における前記出口開口部の開口端部同士がそれぞれ接して構成される送風機。
  4. 主板および前記主板の両面に配置された複数の羽根を有し、回転軸を中心に回転する羽根車と、
    前記羽根車の回転方向に前記羽根車を囲む渦巻形状の周壁、前記回転軸の軸方向において前記羽根車を覆い、空気が流入するケーシング吸い込み口を有する側壁並びに開口部分から前記羽根車の回転による前記空気が流出する出口開口部を有し、前記羽根車を収容するスクロールケーシングとを有する送風部を備え、
    前記出口開口部は、前記軸方向とは垂直な方向における前記開口部分の長さが、前記軸方向において前記主板と対応する位置の長さよりも、開口端部の位置における長さの方が短く構成され、
    複数台の前記送風部が、前記吸い込み口が相対して配置され、
    前記回転軸の軸方向における前記出口開口部の開口端部がそれぞれ連通して構成される風機。
  5. 主板および前記主板の両面に配置された複数の羽根を有し、回転軸を中心に回転する羽根車と、
    前記羽根車の回転方向に前記羽根車を囲む渦巻形状の周壁、前記回転軸の軸方向において前記羽根車を覆い、空気が流入するケーシング吸い込み口を有する側壁並びに開口部分から前記羽根車の回転による前記空気が流出する出口開口部を有し、前記羽根車を収容するスクロールケーシングとを有する送風部を備え、
    前記出口開口部は、前記軸方向とは垂直な方向における前記開口部分の長さが、前記軸方向において前記主板と対応する位置の長さよりも、開口端部の位置における長さの方が短く構成され、
    複数台の前記送風部が、前記吸い込み口が相対して配置され、
    隣り合う前記送風機において、一体形成された羽根が、それぞれの前記羽根車の前記主板に配置され、それぞれの前記出口開口部の間に、前記一体形成された羽根の回転による前記空気が流出する追加出口開口部を有する風機。
  6. 本体吸い込み口と本体吹き出し口とを有する本体ケーシングと、
    前記本体ケーシングの内部に設置された熱交換器と、
    前記本体ケーシングの内部で空気の流れにおいて、前記熱交換器よりも下流側に設置される、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の送風機と
    を備える室内機。
  7. 請求項に記載の室内機を備える空気調和装置。
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