JP2019196866A - 空気調和機の室内機 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡素な構成で、通風路の通路面積を調整できる空気調和機の室内機を提供すること。【解決手段】吸込口(2a、2b)から空気を吸込むファン6と、吸込口(2a、2b)から吸込まれた空気と熱交換する熱交換器5と、熱交換器5により熱交換された空気が吹き出される吹出口2cと、ファン6の下流側に配置され、吹出口2cへと空気を導く通風路10を形成するリアガイダ7、スタビライザ11とを備え、前記スタビライザ11および/または前記リアガイダ7には、スタビライザ回転部11a、7aが設けられており、スタビライザ回転部11a、7aの回転動作により、前記通風路10の断面積が調整され、前記回転部(7a、11a)縦断面形状は、略半円形状または略楕円形状である空気調和機の室内機。【選択図】図1
Description
本発明は、空気調和機の室内機に関するものである。
従来、この種の空気調和機の室内機は、気流の通風抵抗を増やさずに空気の流れを整流し、バサツキ音(サージング)を抑制しているものである(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、スタビライザとリアガイダで形成された吹き出し口を有する通風路を備え、リアガイダを、通風路の途中に設けた曲げ支点を中心に回転変形させて、通風路の通路面積を変えることができる構成が開示されている。
しかしながら、前記従来の構成では、リアガイダやスタビライザを回転変形させる機構が具体的に開示されていない。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、簡素な構成で、通風路の通路面積を調整できる空気調和機の室内機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の空気調和機は、吸込口と、前記吸込口から空気を吸込むファンと、前記ファンを駆動させるモータと、前記吸込口から吸込まれた空気と熱交換する熱交換器と、前記熱交換器により熱交換された空気が吹き出される吹出口と、前記ファンの下流側に配置され、前記吹出口へと空気を導く通風路を形成するリアガイダ、スタビライザと、を備え、前記スタビライザおよび/または前記リアガイダには、回転部が設けられており、前記回転部の回転動作により、前記通風路の断面積が調整され、また、前記回転部の断面形状は、略半円形状または略楕円形状であることを特徴とする。
これにより、室内通風路を形成するスタビライザやリアガイダと通風路の通路面積を、回転部の回転度合いにより、簡単に変えることができる。
本発明によれば、簡素な構成で、通風路の通路面積を調整できる空気調和機の室内機を提供できる。
第1の発明は、吸込口と、前記吸込口から空気を吸込むファンと、前記ファンを駆動させるモータと、前記吸込口から吸込まれた空気と熱交換する熱交換器と、前記熱交換器により熱交換された空気が吹き出される吹出口と、前記ファンの下流側に配置され、前記吹出口へと空気を導く通風路を形成するリアガイダ、スタビライザと、を備え、前記スタビライザおよび/または前記リアガイダには、回転部が設けられており、前記回転部の回転動作により、前記通風路の断面積が調整され、前記回転部の断面形状は、略半円形状または略楕円形状であることを特徴とする空気調和機の室内機である。
これにより、スタビライザおよび/またはリアガイダに設けられている回転部が、回転することにより、通風路の通路面積を変えることができる。また、静圧を上昇させて流れ場を安定させることにより、バサバサという断続的異常音及び逆流による露付・滴下を防止することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記通風路の断面積が最大の時に、前記回転部の前記通風路側の表面が、前記スタビライザおよび/または前記リアガイダの前記通風路側の表面の略延長線状にあることを特徴とするものである。
これにより、回転部が回転する前には、回転部の通風路側の表面と、リアガイダまたはスタビライザの通風路側の表面とが略同一高さに位置していることで、通風路の通路面積が最大になり、気流に対する流路抵抗を最小限にすることができる。
第3の発明は、特に、第2の発明において、前記略半円形状の回転部の回転軸は、略半円の中心に位置していることを特徴とするものである。
これにより、通風路の断面積が最大の時に、回転部の略半円部を、リアガイダまたはスタビライザに収納させる凹部の深さを最小限にできるので、簡素な構成が実現できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1の空気調和機は、室内機と室外機が冷媒配管及び制御配線等により互いに接続された、いわゆるセパレート型の空気調和機である。室内機と室外機によりヒートポンプが構成されており、室外機にはコンプレッサ(図示せず)が設けられている。実施の形態1の空気調和機における室内機は、室内の壁面に取り付ける壁掛け式室内機である。
本発明の実施の形態1の空気調和機は、室内機と室外機が冷媒配管及び制御配線等により互いに接続された、いわゆるセパレート型の空気調和機である。室内機と室外機によりヒートポンプが構成されており、室外機にはコンプレッサ(図示せず)が設けられている。実施の形態1の空気調和機における室内機は、室内の壁面に取り付ける壁掛け式室内機である。
図1は、本実施の形態1の空気調和機の運転時において、室内機のスタビライザおよび/またはリアガイダに設けられている回転部が回転していない状態の概略構成を示す縦断面図である。図2は、同空気調和機における回転部が回転した状態での概略構成を示す縦断面図である。
室内機1は、空気の吸込口となる前面開口部2aと上面開口部2b、および熱交換された空気を吹き出す吹出口2cとを有する本体2、及び前面パネル3を備えている。
本体2の内部には、室内空気に含まれる塵埃を除去するためのフィルタ4と、取り入れた室内空気を熱交換する熱交換器5と、前面開口部2a及び上面開口部2bからフィルタ4を通して取り入れた室内空気を熱交換器5で熱交換して、吹出口2cから室内に吹き出すための気流を発生させる貫流ファンであるファン6と、ファン6を駆動さえるモータ(図示せず)と、が設けられている。
また、室内機1の本体2において、ファン6の下流側から吹出口2cの上流側に至る通風路10は、ファン6の下流側に配置されて空気の流れを案内するリアガイダ7と、このリアガイダ7に対向して配置されたスタビライザ11と、本体2の両側壁(図示せず)とで形成されている。
本実施の形態1の空気調和機において熱交換した空気を室内に吹き出すための吹出口2cには、吹出口2cを開閉するとともに、空気の吹き出し方向を上下方向に変更することができる上下風向変更手段である上下風向変更羽根8が設けられている。
吹出口2cの内部または上下風向変更羽根8周りの空気の吹き出し方向を左右に変更することができる左右風向変更手段である左右風向変更羽根9が設けられている。
さらに、リアガイダ7及びスタビライザ11の吹き出し側の一部に、それぞれ回転動作を行う可動部であるリアガイダ回転部7a及びスタビライザ回転部11aが設けられている。モータ(図示せず)と、この2つのリアガイダ回転部7a、スタビライザ回転部11aのリアガイダ側回転軸7c、スタビライザ側回転軸11cと連結していることで、回転動作を駆動している。
リアガイダ回転部7a及びスタビライザ回転部11aは、正面から見れば室内機と略同一幅で、側面の断面は略半円または略楕円状に形成されており、この構成により、リアガイダ回転部7a、スタビライザ回転部11aを回転させることで、通風路10の断面積を調整できる。
リアガイダ回転部7a及びスタビライザ回転部11aは、ファン6の回転数に対応してそれぞれ可動する。なお、制御装置(図示せず)において、ファン6の各回転数に対応して、リアガイダ回転部7a及びスタビライザ回転部11aの回転角度が予め設定されている。
そして、制御装置(図示せず)は、ファン6の回転数に対して、予め設定されている回転角度となるように、リアガイダ回転部7a及びスタビライザ回転部11aを回転させる。
詳細には、ファン6の回転数が小さくなるにつれて、リアガイダ回転部7a及びスタビライザ回転部11aの回転角度が大きくなるように、ファン6の各回転数に対応して回転角度が予め設定されている。
まず、図1に示すように、リアガイダ回転部7a及びスタビライザ回転部11aが回転する前に、リアガイダ回転部7a及びスタビライザ回転部11aの通風路10側の表面が、リアガイダ7とスタビライザ11の通風路10側の表面の略延長線状にあるため、通風路10の断面積が最大のままに保つことができる。
次、リアガイダ回転部7a及びスタビライザ回転部11aを回転させて、リアガイダ7とスタビライザ11の外表面から突出させ、通風路10の断面積もこの動作により変化する。
図2に示すように、リアガイダ回転部7a及びスタビライザ回転部11aが回転して、それぞれ、リアガイダ7とスタビライザ11の表面から突出して、突起により通風路10の断面積が小さくなることに調整されている。
リアガイダ回転部7a、スタビライザ回転部11aにより、通風路10を縮小させて静圧を向上させ、安定した流れ場を形成し、量が小さく、フィルタ4にゴミ・埃が堆積したときに、バサバサという断続的異常音が発生する時に、断続的異常音の発生を防止することができる、さらに、安定した流れ場を形成し、逆流を抑制して露付き・滴下を防止することができる。
なお、リアガイダ7とスタビライザ11に、それぞれ、リアガイダ回転部7a及びスタビライザ回転部11aを設けても良いし、どちらか片方だけに設けても良い。
次に、リアガイダ回転部7a及びスタビライザ回転部11aの、リアガイダ側回転軸7c、スタビライザ側回転軸11cについて説明する。
まず、図3に示すように、リアガイダ回転部7aにおいて、リアガイダ側回転軸7cはモータ(図示せず)の回転軸と連結している。リアガイダ側回転軸7cは回転自在に支持され、通風路10を拡大・縮小するように回転する。
また、スタビライザ回転部11aにおいて、スタビライザ側回転軸11cはモータ(図示せず)の回転軸と連結している。スタビライザ側回転軸11cは回転自在に支持され、通風路10を拡大・縮小するように回転する。
図4に示すように、リアガイダ回転部7aとスタビライザ回転部11aが回転する前に、リアガイダ回転部7aとスタビライザ回転部11aが、リアガイダ7とスタビライザ11から突出しないように収納する凹部を設け、リアガイダ回転部7aとスタビライザ回転部11aが回転したときに、リアガイダ7とスタビライザ11と干渉しないように、凹部を形成することで、この2つの回転部は前後自由に回転開始できる。
特に、リアガイダ回転部7aとスタビライザ回転部11aが略半円形状で、リアガイダ側回転軸7c、スタビライザ側回転軸11cが、略半円の中心に位置していることで、この凹部の深さを最小限にできるため、簡素な構成が実現できる。
次ぎに、リアガイダ回転部7a及びスタビライザ回転部11aが、通風路10を縮小するようにできる構成を、図5に基づいて説明する。
図5は、通風路10の断面積を最小にし、つまり、リアガイダ回転部7aおよびスタビライザ回転部11aを回転させた後の状態を示す図である。
図5に示すように、リアガイダ回転部7a、スタビライザ回転部11aを完全に回転した状態から、前後方向へ両方回転でき、素早く通風路10の断面積を調整することができる。
以上より、本実施の形態2における空気調和機は、冷暖房運転時においてバサツキ音が発生した時に、スタビライザやリアガイダを変形させる事無く、通風路10の通路面積を変えることで、バサツキ音の抑制や低騒音化を図ると共に、スタビライザやリアガイダの耐久性を向上させるものである。
以上のように、本発明にかかる空気調和機は、スタビライザやリアガイダに設けられている可動部を回転させることで、バサツキ音を抑制すると共に、スタビライザやリアガイダの耐久性を向上できるので、業務用及び一般家庭等で使用される空気調和機に有用である。
1 室内機(筐体)
2 本体
2a 前面開口部(吸込口)
2b 上面開口部(吸込口)
2c 吹出口
3 前面パネル
4 フィルタ
5 熱交換器
6 ファン
7 リアガイダ
7a リアガイダ回転部
7c リアガイダ側回転軸
8 上下風向変更羽根
9 左右風向変更羽根
10 通風路
11 スタビライザ
11a スタビライザ回転部
11c スタビライザ側回転軸
2 本体
2a 前面開口部(吸込口)
2b 上面開口部(吸込口)
2c 吹出口
3 前面パネル
4 フィルタ
5 熱交換器
6 ファン
7 リアガイダ
7a リアガイダ回転部
7c リアガイダ側回転軸
8 上下風向変更羽根
9 左右風向変更羽根
10 通風路
11 スタビライザ
11a スタビライザ回転部
11c スタビライザ側回転軸
Claims (3)
- 吸込口と、
前記吸込口から空気を吸込むファンと、
前記ファンを駆動させるモータと、
前記吸込口から吸込まれた空気と熱交換する熱交換器と、
前記熱交換器により熱交換された空気が吹き出される吹出口と、
前記ファンの下流側に配置され、前記吹出口へと空気を導く通風路を形成するリアガイダ、スタビライザと、を備え、
前記スタビライザおよび/または前記リアガイダには、回転部が設けられており、
前記回転部の回転動作により、前記通風路の断面積が調整され、
前記回転部の縦断面形状は、略半円形状または略楕円形状であることを特徴とする空気調和機の室内機。 - 前記通風路の断面積が最大の時に、前記回転部の前記通風路側の表面が、前記スタビライザおよび/または前記リアガイダの前記通風路側の表面の略延長線状にあることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機の室内機。
- 前記略半円形状の回転部の回転軸は、略半円の中心に位置していることを特徴とする請求項2に記載の空気調和機の室内機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018091025A JP2019196866A (ja) | 2018-05-10 | 2018-05-10 | 空気調和機の室内機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018091025A JP2019196866A (ja) | 2018-05-10 | 2018-05-10 | 空気調和機の室内機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019196866A true JP2019196866A (ja) | 2019-11-14 |
Family
ID=68537382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018091025A Pending JP2019196866A (ja) | 2018-05-10 | 2018-05-10 | 空気調和機の室内機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019196866A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111795429A (zh) * | 2020-07-13 | 2020-10-20 | Tcl空调器(中山)有限公司 | 外壳组件、空调室内机以及空调器 |
WO2021169803A1 (zh) * | 2020-02-26 | 2021-09-02 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 壁挂式空调室内机及其导风板 |
WO2024087831A1 (zh) * | 2022-10-27 | 2024-05-02 | 广东美的暖通设备有限公司 | 一种空调器及其导风板 |
-
2018
- 2018-05-10 JP JP2018091025A patent/JP2019196866A/ja active Pending
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