JP2005076923A - 空気調和装置の室外ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 室外ユニット1は、機械室S2内に配置され冷媒連絡配管が接続される閉鎖弁37、38と、機械室S2内に配置されたレシーバ33と、レシーバ33の下部を支持するレシーバ取付板41とを備えている。レシーバ取付板41は、ユニットケーシング2の底板21に固定され、レシーバ33の下側に冷媒連絡配管を配置することが可能な空間S6を確保することができる。
【選択図】 図5
Description
この空気調和装置の室外ユニットでは、ケーシングの底板と、下方支持部材を構成する第1脚部及び容器受け部とによって、冷媒連絡配管の取り回しが可能となる配管配置空間が形成されている。
この空気調和装置の室外ユニットでは、下方支持部材が第2脚部をさらに有しているため、容器受け部が第1脚部及び第2脚部の両方で支持されることになり、下方支持部材の強度を高めることができる。
この空気調和装置の室外ユニットでは、着脱側下方支持部材が、例えば、ケーシングの一部(例えば、側板)に沿うように配置され、かつ、ケーシングの一部の着脱側下方支持部材に対応する部分が開口しているため、ケーシングの一部を取り外すことなく、着脱側下方支持部材を取り外すことができるようになる。これにより、ケーシングの一部の着脱側下方支持部材に対応する部分の開口から配管配置空間内に冷媒連絡配管を案内することができるため、現地における配管施工の作業性が向上する。
この空気調和装置の室外ユニットでは、閉鎖弁がケーシングの前板側に配置されている場合であっても、下方支持部材によって液溜容器の下方に配管配置空間が確保されているため、冷媒連絡配管の背面取り出しが可能になる。これにより、現地において機械室内において閉鎖弁に接続される冷媒連絡配管の取り出し方向に制約が生じないようにすることができる。
請求項1にかかる発明では、下方支持部材によって液溜容器の下方に配管配置空間を確保することができるため、液溜容器のサイズを大きくする場合であっても、液溜容器の下部を支持しつつ、ケーシング内における冷媒連絡配管の取り回しが可能となる。これにより、現地において機械室内において閉鎖弁に接続される冷媒連絡配管の取り出し方向に制約が生じないようにすることができる。
請求項3にかかる発明では、下方支持部材が第2脚部をさらに有しているため、容器受け部が第1脚部及び第2脚部の両方で支持されることになり、下方支持部材の強度を高めることができる。
(1)室外ユニットの全体構造
図1は、本発明にかかる空気調和装置の室外ユニットの一実施形態が採用された室外ユニット1を示す斜視図(ユニットケーシングの右前板、天板、ファングリル及び室外ファンを取り除いて図示)である。また、図2は、図1の室外ユニット1から左前板22、左側板23、右側板24及び熱交換器31を除いて示した図である。この室外ユニット1は、空調室外に設置されており、略直方体箱状のユニットケーシング2の内部が鉛直に延びる仕切板25及び熱交換器31の管板26により送風機室S1と機械室S2とに分割されたトランク型の構造を有するものである。この室外ユニット1は、空調室内に配置される室内ユニット(図示せず)に冷媒連絡配管(図示せず)を介して接続されている。
ユニットケーシング2は、主に、底板21と、天板(図示せず)と、左前板22と、左側板23と、右前板(図示せず)と、右側板24と、仕切板25と、管板26とを備えている。
底板21は、ユニットケーシング2の下面部分を構成する横長の略長方形状の金属製の板状部材である。底板21の周縁部は、上向きに折り曲げられている。底板21の下面には、現地据付面に固定される2つの固定脚21aが設けられている。
左前板22は、主に、ユニットケーシング2の左前面部分を構成する金属製の板状部材であり、その下部が底板21にネジ等により固定されている。左前板22には、室外ファンによってユニットケーシング2の背面側及び左側面側から内部に取り込まれた空気を外部に吹き出すための吹出口22aが設けられている。吹出口22aは、本実施形態において、上下に並んで2つ設けられている。また、各吹出口22aには、ファングリル(図示せず)が設けられている。
右前板は、主に、ユニットケーシング2の右前面部分及び右側面の前側部分を構成する金属製の板状部材であり、その下部が底板21にネジ等により固定されている。また、右前板は、その左側部が左前板23の右側部にネジ等により固定されている。
管板26は、ユニットケーシング2の左側面から背面に沿うように配置された略L字形状の熱交換器31の背面側の端面に対応するように設けられた金属製の板状部材であり、その下部が底板21にネジ等により固定されている。そして、管板26のユニットケーシング前面側の端部と仕切板25のユニットケーシング背面側の端部とは、互いにネジ等により固定されている。また、右側板24の背面側の端部は、管板26のユニットケーシング背面側の端部にネジ等により固定されている。
室外ファンは、複数の翼を有するプロペラファンであり、送風機室S1内の熱交換器31の前面側に配置されている。この室外ファンを回転駆動すると、ユニットケーシング2の背面及び左側面を通じて内部に空気が取り込まれて、熱交換器31を通過した後、左前板22の吹出口22aからユニットケーシング2の外部へ空気が吹き出されるようになっている。
冷媒回路構成部品3は、図3及び図4に示されるように、熱交換器31、圧縮機32、レシーバ33、四路切換弁34、電動膨張弁35、油分離器36及び閉鎖弁37、38等を備えている。ここで、図3は、図1の室外ユニット1の平面図(図1の室外ユニット1から左前板22、左側板23、右側板24及び電装品ユニット5を取り除いて図示)である。図4は、図3のA矢視図である。
圧縮機32は、機械室S2下部の略中央の位置に配置されており、底板21に支持されている。圧縮機32は、冷媒回路内を流れる低圧のガス冷媒を圧縮して昇圧するための機器である。
電動膨張弁35は、機械室S2内において四路切換弁34の右下側に配置されている。電動膨張弁35は、冷媒回路内を流れる高圧の液冷媒の減圧操作及び流量調節を行うための弁である。
閉鎖弁37、38は、本実施形態の室外ユニット1においては、ユニットケーシング2の機械室S2内において右前板の近傍に配置されている。具体的には、閉鎖弁37、38は、右前板の角部近傍の位置、すなわち、レシーバ33の前側に配置されている。そして、本実施形態の室外ユニット1では、冷媒連絡配管がユニットケーシング2内において、閉鎖弁37、38に接続されるようになっている。また、閉鎖弁37、37の上側には、右前板の内面に沿うように、空間S4が設けられており、電装品ユニット5の下部電装品ユニット52(後述)が配置されている。さらに、閉鎖弁37、38の下側には、閉鎖弁37、38に接続された冷媒連絡配管をユニットケーシング2内から前面側、底面側及び側面側から取り出すための空間S5が設けられている。
電装品ユニット5は、運転制御を行うためのマイコン等を含む制御P板やインバータ等の各種電気部品を備えている。本実施形態において、電装品ユニット5は、主に、機械室S2の上部の空間S3に配置された上部電装品ユニット51と、機械室S2の右前板の内面に沿うように形成された空間S4に配置された下部電装品ユニット52とから構成されている。
このように、電装品ユニット5は、本実施形態において、上部電装品ユニット51と下部電装品ユニット52とからなる分割構造として、機械室S2内に配置された冷媒回路構成部品3との干渉を避けて配置されている。
次に、レシーバ33の支持構造について、図2〜図6を用いて説明する。ここで、図5は、レシーバ33にレシーバ当て板42、43(側方支持部材)が装着され、かつ、レシーバ取付板41(下方支持部材)にレシーバ33が装着された状態を示す斜視図である。図6は、レシーバ33にレシーバ当て板42、43が装着され、かつ、レシーバ取付板41にレシーバ33が装着された状態を示す斜視図である。
レシーバ取付板41は、ユニットケーシング2の底板21に固定され、レシーバ33の下部を支持している。レシーバ取付板41は、レシーバ33の下側に冷媒連絡配管61(図6において2点鎖線により図示)を配置することが可能な空間S6を確保しつつ、レシーバ33の下部を支持している。具体的には、レシーバ取付板41は、底板21に固定され底板21から上方に延びる第1脚部41aと、底板21との間に間隔を空けて第1脚部41aから側方に延びレシーバ33の下部を支持する容器受け部41bとを有している。第1脚部41aは、その下端に、側方に向かって延びる平板部分が形成されており、この部分において底板21にネジ等により固定されている。すなわち、底板21と第1脚部41aと容器受け部41bとによって、冷媒連絡配管の配置を可能にする空間S6が形成されている。本実施形態において、レシーバ取付板41は、冷媒連絡配管61をユニットケーシング2の前後方向に向かって取り出すことができるように配置されている。これにより、閉鎖弁37、38に接続された冷媒連絡配管61は、閉鎖弁37、38の下側に形成された空間S5及び空間S6を通じて、ユニットケーシング2の背面側に取り出すことができるようになっている。すなわち、室外ユニット1では、閉鎖弁37、38に接続された冷媒連絡配管61を、空間S5を通じて前面側、底面側、及び側面側から取り出すことができるのに加えて、空間S5および空間S6を通じて背面側から取り出すことができるようになっており(図6参照)、現地において閉鎖弁37、38に接続される冷媒連絡配管61の取り出し方向に制約が生じないようになっている。
さらに、第2脚部41cの下部は、着脱脚部材41d(着脱側下方支持部材)として、他の部分、すなわち、第1脚部41aと容器受け部41bと第2脚部41cの上部とを構成する固定脚部材41e(固定側下方支持部材)から取り外すことが可能になっている(図6参照)。より具体的には、着脱脚部材41dの上端部は固定脚部材41eにネジ等により固定されており、着脱脚部材41dの下端部は底板21にネジ等によって固定されている。しかも、着脱脚部材41dは右側板24に沿うように配置されており、かつ、右側板24の着脱脚部材41dに対応する部分は切り欠かれている。このため、着脱脚部材41dは、右側板24を取り外すことなく、固定脚部材41eから取り外すことができるようになっている。これにより、着脱脚部材41dを固定脚部材41eに装着している場合には、レシーバ取付板41の強度が高くなり、着脱脚部材41dを固定脚部材41eから取り外している場合には、冷媒連絡配管61をレシーバ取付板41の側方から空間S6内に案内することができるため、現地における配管施工の作業性を向上させることができる。
本実施形態の空気調和装置の室外ユニット1には、以下のような特徴がある。
(A)
本実施形態の室外ユニット1では、レシーバ取付板41によって液溜容器の下方に冷媒連絡配管を配置することが可能な空間S6を確保することができるため、レシーバ33のサイズを大きくする場合であっても、レシーバ33の下部を支持しつつ、ユニットケーシング2内における冷媒連絡配管の取り回しが可能となっている。これにより、現地において機械室S2内において閉鎖弁37、38に接続される冷媒連絡配管の取り出し方向に制約が生じないようにすることができる。
本実施形態のレシーバ取付板41は、底板21に固定され底板21から上方に延びる第1脚部41aと、底板21との間に間隔を空けて第1脚部41aから側方に延びレシーバ33の下部を支持する容器受け部41bとを有しており、これにより、レシーバ33の下部を支持できるようになっている。また、レシーバ取付板41は、第1脚部41aとの間に間隔を空けて容器受け部41bから下方に延び底板21に固定される第2脚部41cをさらに有しており、容器受け部41bが第1脚部41a及び第2脚部41cの両方で支持されることになり、レシーバ取付板41の強度を高められている。
本実施形態の室外ユニット1では、レシーバ取付板41が、第2脚部41cの少なくとも一部を構成する着脱脚部材41dと、第1脚部41aと容器受け部41bと第2脚部41cのうち着脱脚部材41dを除く部分とを構成する固定脚部材41eとに分割可能である。しかも、着脱脚部材41dは、レシーバ33が固定脚部材41eに支持された状態で、固定脚部材41eから着脱可能になっている。すなわち、レシーバ取付板41は、底板21に固定されるとともにレシーバ33の下部を支持する固定脚部材41eと、固定脚部材41eに着脱可能な着脱脚部材41dとから構成されている。これにより、着脱脚部材41dを装着している場合には、容器受け部41bが第1脚部41a及び第2脚部41cの両方で支持されることになるため、レシーバ取付板41の強度が高くなる。また、着脱脚部材41dを取り外している場合には、レシーバ取付板41の側方の着脱脚部材41dを取り外した場所から空間S6内に冷媒連絡配管を案内することができるため、現地における配管施工の作業性が向上する。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(A)
前記実施形態では、レシーバの支持構造として本発明を適用したが、液冷媒を溜めることが可能な液溜容器であればどのようなものにも適用可能であり、例えば、アキュムレータを含む冷媒回路を備えた空気調和装置の室外ユニットにおいては、アキュムレータの支持構造として本発明を適用してもよい。
前記実施形態では、機械室内において閉鎖弁が前面側に配置されているが、これに限定されない。例えば、閉鎖弁が背面側に配置されている場合には、レシーバを前面側に配置することとなり、前面取り出しを行うのが困難になるが、この場合でも、本発明にかかるレシーバ取付板を用いることによって冷媒連絡配管を取り回しすることができる空間を形成することができるため、冷媒連絡配管の前面取り出しが可能になる。
前記実施形態では、レシーバが右側板の角部近傍に配置されているため、レシーバ取付板の第2脚部が右側板の角部に沿って配置されているが、これに限定されず、例えば、レシーバが右前板の角部に配置されている場合には、レシーバ取付板の第2脚部が右前板の角部に沿って配置されていてもよい。
2 ユニットケーシング
21 底板
24 右側板
25 仕切板
26 管板
33 レシーバ
37、38 閉鎖弁
41 レシーバ取付板
41a 第1脚部
41b 容器受け部
41c 第2脚部
41d 着脱脚部材
41e 固定脚部材
S1 送風機室
S2 熱交換器室
S6 空間
Claims (6)
- 略直方体箱状のケーシング(2)の内部が鉛直に延びる仕切板(25)及び熱交換器の管板(26)により送風機室(S1)と機械室(S2)とに分割された構造を有し、室内ユニットに冷媒連絡配管(61)を介して接続される空気調和装置の室外ユニット(1)であって、
前記機械室内に配置され、前記冷媒連絡配管が接続される閉鎖弁(37、38)と、
前記機械室内に配置された液溜容器(33)と、
前記ケーシングの底板(21)に固定され、前記液溜容器の下側に前記冷媒連絡配管を配置することが可能な配管配置空間(S6)を確保しつつ、前記液溜容器の下部を支持する下方支持部材(41)と、
を備えた空気調和装置の室外ユニット(1)。 - 前記下方支持部材(41)は、前記底板(21)に固定され前記底板から上方に延びる第1脚部(41a)と、前記底板との間に間隔を空けて前記第1脚部から側方に延び前記液溜容器(33)の下部を支持する容器受け部(41b)とを有している、請求項1に記載の空気調和装置の室外ユニット(1)。
- 前記下方支持部材(41)は、前記第1脚部(41a)との間に間隔を空けて前記容器受け部(41b)から下方に延び前記底板(21)に固定される第2脚部(41c)をさらに有している、請求項2に記載の空気調和装置の室外ユニット(1)。
- 前記下方支持部材(41)は、前記第2脚部(41c)の少なくとも一部を構成する着脱側下方支持部材(41d)と、前記第1脚部(41a)と前記容器受け部(41b)と前記第2脚部のうち前記着脱側下方支持部材を除く部分とを構成する固定側下方支持部材(41e)とに分割可能であり、
前記着脱側下方支持部材は、前記液溜容器が前記固定側下方支持部材に支持された状態で、前記固定側下方支持部材から着脱可能である、
請求項3に記載の空気調和装置の室外ユニット(1)。 - 前記下方支持部材(41)は、前記着脱側下方支持部材(41d)が前記ケーシングの一部(24)に沿うように配置されており、
前記ケーシングの一部は、前記着脱側下方支持部材に対応する部分が開口している、
請求項4に記載の空気調和装置の室外ユニット(1)。 - 前記閉鎖弁(37、38)は、前記ケーシング(2)の前面側に配置されており、
前記下方支持部材(41)は、前記冷媒連絡配管(61)が前記配管配置空間(S6)内を前記ケーシングの前面側から背面側に向かって貫通できるように配置されている、
請求項1〜5のいずれかに記載の空気調和装置の室外ユニット(1)。
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