JP2005076468A - 車両用内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 排気浄化用触媒を備えるとともに、予め設定された燃料カット条件が成立した場合に燃料供給を停止する燃料カットを実施する燃料カット制御手段を備えた車両用内燃機関の制御装置であって、該触媒の温度又は該温度に対応するパラメータの値を検出する触媒温度検出手段3bと、燃料カット条件が成立した場合であっても、該触媒温度検出手段により検出された該温度又は該パラメータの値が予め設定された触媒上限温度を超えたらば、該燃料カットを禁止する燃料カット禁止手段23と、燃料カット禁止手段23による燃料カット禁止の制御中に、予め設定された燃料カット禁止解除条件が成立した場合に、燃料カット禁止を解除する燃料カット禁止解除手段24とを備えるように構成する。
【選択図】 図1
Description
このような触媒の耐熱温度は、一般に、触媒が還元雰囲気(即ち、空燃比A/Fリッチ)の時よりも酸化雰囲気(A/Fリーン)の時の方が低い。したがって、触媒は、高温且つ酸化雰囲気(A/Fリーン)の時ほど熱劣化しやすい。例えば、減速時に燃料供給の停止(いわゆる、燃料カット)を行なう減速時燃料カット制御を実施すると、空燃比A/Fは大幅にリーンとなるので、触媒の熱劣化を招きやすい。
そこで、触媒温度を触媒温度センサにより検出して、触媒温度が高いときには減速時燃料カットを禁止する技術(特許文献1)や、触媒温度を吸入空気流量により推定して、触媒温度が高いときには減速時燃料カットを禁止する技術が提案されている。
また、燃料カットの禁止を行なうと、燃料カット時に比べて燃焼によるエンジントルクが増加してしまうので、車両用エンジンの場合、減速感が不足するなど運転フィーリングが悪化する。
また、該燃料カット禁止手段により該燃料カットを禁止している場合に、空燃比が理論空燃比よりもリッチになるように制御する空燃比制御手段を備えていることが好ましい。これにより、排気浄化用触媒の熱劣化を確実に抑制できる。
燃料カット禁止解除手段は、実車速に基づいて内燃機関の目標回転数を設定し、この目標回転数と内燃機関の実回転数とを比較してこの比較結果から燃料カット禁止の解除を判定することにより、燃料カット禁止の解除を適切に行なうことができる。また、内燃機関の実回転数が過剰であるか否かを判定し、過剰であれば燃料カット禁止を解除するようにロジックを構成することができ、これにより、燃料カット禁止解除を適切に実施することができる。さらに、この目標回転数を、変速段が2速の場合に換算して設定すれば、車両の減速時の変速段状態にほぼ対応させて燃料カット禁止解除を適切に判定することができる。
燃料カット禁止手段により燃料カットを禁止している場合に、内燃機関の点火時期をリタードさせることにより、燃料カット禁止時に燃料カット時に比べて生じやすい過剰なエンジントルクの発生を抑制でき、運転フィーリングを良好にすることができる。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態について説明すると、図1〜図3は本発明の第1実施形態としての車両用内燃機関の制御装置を示すもので、図1はその全体構成を示す模式図、図2はその制御内容を説明するフローチャート、図3(a)〜(c)はその燃料カット禁止制御の解除判定を説明するための図(エンジン回転数を示すグラフ)である。
また、吸気通路2には、エアクリーナ2a,吸入空気量を検出するエアフローセンサ(AFS)2b,吸入空気量を制御するスロットル弁2c,スロットル弁2cの開度を検出するスロットルポジションセンサ(TPS)2d,吸気圧を検出する吸気圧センサ2eが設けられている。なお、スロットル弁2cは、アクセルペダルの踏込量とは独立して作動可能な電子制御式スロットル弁(ETV)により構成されている。
さらに、燃焼室1には、インジェクタ8が燃焼室1へ燃料を直接噴射すべくその開口を燃焼室1に臨ませるように配置されている。
なお、このエンジンには、上述したAFS2b,TPS2d,O2センサ3a,触媒温度センサ3bの他に、例えば、クランクシャフト9に付設されたクランク角検出装置9aやエンジンに接続された図示しない変速機(自動変速機又は手動変速機)の現変速段(何れのギア段が選択されているか或いはニュートラル状態であるか)を検出する変速段検出器(変速段検出手段)10等の種々のセンサが設けられており、これらのセンサからの検出情報がECU20へ送られるようになっている。
そこで、本筒内噴射エンジンは、燃料噴射の態様として、このようにリーンな空燃比下で運転を行なうリーン運転と、空燃比が理論空燃比(ストイキオ)近傍となるようにO2センサ3aからの検出情報等に基づいてフィードバック制御を行なうストイキオ運転と、リッチな空燃比で運転を行なうリッチ運転とを行なえるように構成されている。
つまり、空燃比制御手段21は、TPS2d及びクランク角検出手段9aの検出情報に基づきエンジン負荷Pe及びエンジン回転数(単位時間当りの回転数=エンジン回転速度)Ne(運転状態)を計算し、この運転状態に応じて空燃比を設定するようになっており、エンジン負荷Pe及びエンジン回転数Neが大きくなるほど、リーン運転,ストイキオ運転,リッチ運転の順に空燃比を設定するようになっている。
さらに、燃料カット禁止解除手段24は、実車速に基づいてエンジンの目標回転数を設定する目標回転数設定手段26と、エンジンの実回転数と前記目標回転数とを比較してこの比較結果から燃料カット禁止の解除を判定する判定手段27とをそなえて構成されている。
一方、触媒温度が予め設定された設定温度よりも高いと判断されると、ステップS5からステップS7に進んで、燃料カット禁止手段23によって、燃料カット制御手段22による燃料カットを禁止して、燃料カット禁止制御を実施するように構成されている。
即ち、燃料カット禁止制御実施中に、吸気圧センサ2eで検出された内燃機関の吸気圧が予め設定された負圧所定値以上(即ち、内燃機関がハイブースト状態で、燃焼不安定)であるか、または、AFS2bで検出された内燃機関の吸入空気量が予め設定された所定値以下(即ち、吸入空気量が低く燃焼不安定)であるか、または、O2センサ3aで検出された排気酸素濃度が予め設定された所定値以上(例えば、酸素濃度が2〜3%以上)である場合には、空燃比制御手段21によって、空燃比がストイキオ(理論空燃比)よりもリッチ(例えば、空燃比A/F13程度)になるように制御するように構成されている。
さらに、燃料カット禁止制御実施中に、エンジン負荷Pe及びエンジン回転数Neにより求められたトルクが所定値以上発生する場合には、点火時期制御手段25が、内燃機関の点火時期をリタード(例えば、点火時期TDC〜ATDC10)する。減速時に本来は燃料カットによりエンジンの出力トルクの発生を抑え減速性能を確保できるにもかかわらず、燃料カット禁止によりエンジンの出力トルクが多く発生して所望の減速性能を確保できず(ドライバは減速感が得られず)、運転フィーリングが悪化してしまうが、このように点火時期をリタードさせることにより、エンジンのトルクの発生を抑制して運転フィーリング(減速感)を向上することができる。
ここで、変速段状態がニュートラルでないと判定されるとリターンするが、変速段状態がニュートラルであると判定されると、ステップS9に進み、燃料カット禁止解除手段24の目標回転数設定手段25により、実車速に基づいてエンジンの目標回転数Netを設定するようになっている。つまり、目標回転数設定手段25では、下式(1)に示すように、リアルタイムで検出される現在の車速を対応する速度比[最終減速比(ここでは2速選択時のものとする)を車両の車輪円周2πr(r:車輪有効半径)で除算した値]で積算して目標回転数Netを算出する。
そして、燃料カット禁止解除手段24の判定手段26により、目標回転数Netと現在のエンジン回転数Neとを比較してこの比較結果から燃料カット禁止の解除を判定するようになっている。つまり、目標回転数Netと現在のエンジン回転数Neとが比較され、クランク角検出装置9aからの検出信号に基づいて得られる現在のエンジン回転数Neがこの目標回転数Netよりも大きいか否かが判定される(ステップS10)。
ここで、現在のエンジン回転数Neが目標回転数Netよりも大きくないと判断されるとリターンするが、ここで、現在のエンジン回転数Neが目標回転数Netこのよりも大きい場合には、判定手段26は燃料カット禁止の解除を判定し、ステップS11に進んで、燃料カット禁止を解除するようになっている。
燃料カット解除条件が成立していなければ、ステップS5に進んで上述のような処理が行なわれ、燃料カット解除条件のいずれか一つが成立していれば、ステップS13に進んでフラグFを0にセットし、ステップS14に進んで、燃料カット解除を実施し、ステップS11に進んで、燃料カット禁止を解除するようになっている。
また、このとき、内燃機関のトルクが所定値以上であれば、点火時期制御手段25により、点火時期がリタードされるので、内燃機関のトルクを抑制することができ、ドライバが減速感を損なうことのないようにでき、運転フィーリングを向上させることができる。
また、燃料カット禁止制御の解除が、エンジン回転数に基づいて行なわれるため、燃料カット禁止制御解除時の内燃機関のトルク変動の悪影響を回避しやすく、運転フィーリングの悪化を抑制することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明すると、図4〜図6は本発明の第2実施形態としての車両用内燃機関の制御装置を示すもので、図4はその全体構成を示す模式図、図5はその制御内容を説明するフローチャート、図6(a)〜(c)はその燃料カット禁止制御の解除判定を説明するための図(車速を示すグラフ)である。なお、図4において図1と同様な符号は同様なものを示しており、図5において図2と同様な符号は同様なものを示しており、これらについては説明を省略する。
すなわち、図4に示すように、本実施形態の燃料カット禁止解除手段24aでは、エンジンに接続された変速機がニュートラル状態のときに、変速機が所定の変速段(ここでは、第2速)に接続したものと仮定して内燃機関の実回転数Neに対応した車速VsTを推定するNe対応車速推定手段(機関回転数対応車速推定手段)26aと、車両の実車速(現在車速)VsとNe対応車速推定手段26aにより推定した車速VsTとを比較してこの比較結果から燃料カット禁止の解除を判定する判定手段27aとを備えている。
ここで、変速段状態がニュートラルであると判定されると、ステップS19に進み、燃料カット禁止解除手段24aのNe対応車速推定手段26aにより、所定の変速段(ここでは、第2速)における実エンジン回転数Neに対応した車速VsTを推定する。つまり、下式(2)に示すように、リアルタイムで検出されるエンジン回転数Neに対応する速度比[車両の車輪円周2πr(r:車輪有効半径)を最終減速比(ここでは2速選択時のものとする)で除算した値]で積算してNe対応車速VsTを算出する。
そして、燃料カット禁止解除手段24aの判定手段27aにより、Ne対応車速VsTと現在の実車速Vsとを比較してこの比較結果から燃料カット禁止の解除を判定するようになっている。つまり、Ne対応車速VsTと現在の実車速Vsとが比較され、Ne対応車速VsTが実車速Vsよりも大きいか否かが判定される(ステップS20)。
ここで、Ne対応車速VsTが実車速Vsよりも大きくないと判断されるとリターンするが、ここで、Ne対応車速VsTが実車速Vsよりも大きい場合には、判定手段26aは燃料カット禁止の解除を判定し、ステップS11に進んで、燃料カット禁止を解除するようになっている。
なお、車速VsTの設定にあたり変速段として2速を選択するのは、第1実施形態と同様の理由による。
次に、本発明の第3実施形態について説明すると、図7〜図9は本発明の第3実施形態としての車両用内燃機関の制御装置を示すもので、図7はその全体構成を示す模式図、図8はその制御内容を説明するフローチャート、図9(a)〜(c)はその燃料カット禁止制御の解除判定を説明するための図(ギア比を示すグラフ)である。なお、図7において図1,図4と同様な符号は同様なものを示しており、図8において図2,図5と同様な符号は同様なものを示しており、これらについては説明を省略する。
すなわち、図7に示すように、本実施形態の燃料カット禁止解除手段24bでは、現在のエンジン回転数Neと現在の車速Vsと車輪円周とに基づくギア比に対応する比(以下、現在回転数・車速対応比という)を算出する現在回転数・車速対応比算出部28と、予め設定された目標ギア比(一定値)と上記現在回転数・車速対応比とに基づいて燃料カット禁止解除判定を実施する判定手段27bとをそなえて構成されている。なお、目標ギア比は、ここでは変速段が2速のときの最終減速比に基づいて例えばこの2速のときの最終減速比よりも所定値だけ大きい値に設定される。
つまり、本実施形態では、図8に示すように、上記第1実施形態と同様(図2のステップS1〜S7と同様)に判定が行なわれ、ステップS8において、変速段状態がニュートラルであると判定されると、ステップS30に進み、燃料カット禁止解除手段24bの現在回転数・車速対応比算出部28において、現在のエンジン回転数Neと現在の車速Vsと車輪円周2πrに基づいて現在回転数・車速対応比Getを算出する。この現在回転数・車速対応比算出部28では、下式(3)に示すように、リアルタイムで検出される現在のエンジン回転数Neに車輪円周2πrを積算した値を現在の車速Vsで除算して現在回転数・車速対応比Getを算出する。
そして、燃料カット禁止解除手段24bの判定手段27bにより、目標ギア比と現在回転数・車速対応比算出部28で算出された現在回転数・車速対応比Getとを比較してこの比較結果から燃料カット禁止の解除を判定するようになっている。つまり、目標ギア比と現在回転数・車速対応比Getとが比較され、現在回転数・車速対応比Getが目標ギア比よりも小さいか否かが判定される(ステップS31)。
つまり、図9(a)〜(c)に示すように、ニュートラル検出(クラッチ接続解除)の時点から、現在回転数・車速対応比Getを設定すると、正常な場合であれば、実線で示すように、実際のエンジン回転数Neと車速Vsとに対応した現在回転数・車速対応比Getが目標ギア比に沿うかこれよりも大きく低下していき、その後必然的に燃料カット解除条件が確実に成立し、燃料カット解除とともに燃料カット禁止を解除することができるようになる。しかし、ニュートラル検出の時点の後に、エンジンに異常な(過剰な)トルクが発生すると、一点鎖線で示すように、現在回転数・車速対応比Getが目標ギア比に沿うようには低下しなくなって、現在回転数・車速対応比Getの低下による燃料カット解除条件の成立が実現しない場合がある。このように現在回転数・車速対応比Getが目標ギア比よりも大きい場合には、判定手段27bは燃料カット禁止を解除する旨を判定するので、これによって、燃料カット禁止を確実に解除するようになっているのである(ステップS11)。
一方、ステップS31において、現在回転数・車速対応比Getが目標ギア比よりも大きくないと判断されると、リターンする。
なお、ステップS8において、変速段状態がニュートラルでないと判定されると、リターンされる。
次に、本発明の第4実施形態について説明すると、図10,図11は本発明の第4実施形態としての車両用内燃機関の制御装置を示すもので、図10はその制御内容を説明するフローチャート、図11(a),(b)はその燃料カット禁止制御の解除判定を説明するための図(エンジン回転数を示すグラフ)である。なお、図10において図2,図5,図8と同様な符号は同様なものを示しており、これらについては説明を省略する。
さらに、減速時には、変速機の選択されている変速段に応じて、燃料カット禁止の解除を判定することで、燃料カット禁止の解除を必要に応じて実施して、円滑な制御を実施することができ、燃料カット制御の本来の目的である燃費向上と、触媒の熱劣化防止制御とを両立した高精度の制御を行なうことができる。
例えば、図11(a)に二点鎖線で示すように、変速段が4速の場合の目標回転数NeT−t3を設定し、変速段が4速の場合は実回転数Neがこの目標回転数NeT−t3以上になったか否かにより燃料カット禁止の解除を判定し、変速段が3速の場合は実回転数Neが目標回転数NeT−t1以上になったか否かにより、変速段が2速の場合は実回転数Neが目標回転数NeT−t2以上になったか否かにより、それぞれ燃料カット禁止の解除を判定するようにしてもよい。この場合の目標回転数NeT−t3は、目標回転数NeT−t1よりも緩やかに減少するように設定される。
このような場合、図12に示すように制御が実施される。第4実施形態(図10参照)と同様の部分の説明は省略するが、図12に示すように、第4実施形態のものに対して、ステップS26〜S28が追加されており、変速段が4速か否かの判定(ステップS26)により、変速段が4速の場合には、前述のように、目標回転数NeT−t3を設定し(ステップS27)、判定手段27cにより、実回転数Neがこの目標回転数NeT−t3を上回ったかが判定され(ステップS28)、実回転数Neがこの目標回転数NeT−t1を上回ったら、燃料カット禁止制御を解除する(ステップS11)。
このように制御を行なうことで、燃料カット禁止制御の解除を、より走行状態(エンジン作動状態)に応じて行なうことが可能になる。
例えば、燃料カット禁止解除手段の判定手段において、上記第1実施形態の判定手段27における判定と上記第2実施形態の判定手段27aにおける判定との両方の判定を行なうように構成してもよい。
20 ECU
21 空燃比制御手段
22 燃料カット制御手段
23 燃料カット禁止手段
24,24a,24b,24c 燃料カット禁止解除手段
25 点火時期制御手段
26,26a,26b 目標回転数設定手段
27,27a,27b,27c 判定手段
28 現在回転数・車速対応比算出部
Claims (7)
- 排気浄化用触媒を備えるとともに、予め設定された燃料カット条件が成立した場合に燃料供給を停止する燃料カットを実施する燃料カット制御手段を備えた車両用内燃機関の制御装置であって、
該触媒の温度又は該温度に対応するパラメータの値を検出する触媒温度検出手段と、
燃料カット条件が成立した場合であっても、該触媒温度検出手段により検出された該温度又は該パラメータの値が予め設定された触媒上限温度を超えたらば、該燃料カットを禁止する燃料カット禁止手段と、
該燃料カット禁止手段による該燃料カット禁止の制御中に、予め設定された燃料カット禁止解除条件が成立した場合に、該燃料カット禁止を解除する燃料カット禁止解除手段とを備えている
ことを特徴とする、車両用内燃機関の制御装置。 - 該燃料カット禁止手段により該燃料カットを禁止している場合に、空燃比が理論空燃比よりもリッチになるように制御する空燃比制御手段を備えていることを特徴とする、請求項1記載の車両用内燃機関の制御装置。
- 該燃料カット禁止解除手段は、
該内燃機関に接続された変速機がニュートラル状態のときに、実車速に基づいて該内燃機関の目標回転数を設定する目標回転数設定手段と、
該内燃機関の実回転数と該目標回転数とを比較してこの比較結果から燃料カット禁止の解除を判定する判定手段とを備えていることを特徴とする、請求項1又は2記載の車両用内燃機関の制御装置。 - 該燃料カット禁止解除手段は、該内燃機関に接続された変速機が動力伝達状態のときに該目標回転数設定手段による該目標回転数の設定と該判定手段による該判定とを行なうように設定されているとともに、該目標回転数設定手段では、選択されている変速ギア段に応じて該目標回転数を設定することを特徴とする、請求項1又は2記載の車両用内燃機関の制御装置。
- 該燃料カット禁止解除手段は、
該内燃機関に接続された変速機がニュートラル状態のときに、該変速機が所定の変速段に接続したものと仮定して内燃機関の実回転数に対応した車速を推定する機関回転数対応車速推定手段と、
該車両の実車速と該機関回転数対応車速推定手段により推定した車速とを比較してこの比較結果から燃料カット禁止の解除を判定する判定手段とを備えていることを特徴とする、請求項1又は2記載の車両用内燃機関の制御装置。 - 排気浄化用触媒を備えるとともに、予め設定された燃料カット条件が成立した場合に燃料供給を停止する燃料カットを実施する燃料カット制御手段を備えた車両用内燃機関の制御装置であって、
該触媒の温度又は該温度に対応するパラメータの値を検出する触媒温度検出手段と、
燃料カット条件が成立した場合であっても、該触媒温度検出手段により検出された該温度又は該パラメータの値が予め設定された触媒上限温度を超えたらば、該燃料カットを禁止する燃料カット禁止手段と、
該燃料カット禁止手段により該燃料カットを禁止している場合に、空燃比が理論空燃比よりもリッチになるように制御する空燃比制御手段とを備えている
ことを特徴とする、車両用内燃機関の制御装置。 - 該燃料カット禁止手段により該燃料カットを禁止している場合には、該内燃機関の点火時期をリタードさせる点火時期制御手段を備えていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両用内燃機関の制御装置。
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