JP2005076408A - ドア開度制限装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 リアルタイムにドア開度を制限できるドア開度制限装置を提供すること。
【解決手段】 ドア開度制限装置1は、ソナーセンサ7〜11、開度制限部13〜17、解除スイッチ18、報知部19、及びこれらと接続する制御部12とを備える。ソナーセンサ7〜11は、ドア2〜6から障害物までの距離dを測定するためのものであり、ドア2〜6のそれぞれのドアに対して1つ設ける。制御部12は、ソナーセンサ7〜11を用いてドア2〜6から障害物までの距離dを測定する。また、制御部12は、測定した距離dが所定距離になると、開度制限部13〜17を駆動することによってドア2〜6のドア開度を制限する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両のドアの開度を制限するドア開度制限装置に関するものである。
従来、車両のドアを開ける際にドアの外にある障害物にドアが接触しないようにするドア開度制限装置がある。図9は、ドア開度制限装置を搭載した車両100と障害物Xとを表した説明図である。
このドア開度制限装置は、例えば、左右にそれぞれ2枚のドア101、102及び103、104が配設された車両100に搭載される。また、この各ドア101〜104には、ドアの開度を制限する開度制限部109〜112が設けられている。さらに、車両100の四隅の各コーナーには、車両100のドア101〜104が開扉する方向に存在する障害物Xまでの距離を測定するソナーセンサ105〜108が配設される。
このドア開度制限装置では、ソナーセンサ105〜108が測距した障害物Xまでの距離に基づいて、ドア101〜104が障害物Xに接触しないように、開度制限部109〜112にてドア101〜104の開度を制限するものである。
しかしながら、上記従来のドア開度制限装置では、障害物Xまでの距離を測定するソナーセンサ105〜108は、車両100の四隅の各コーナーに配設されており、開度制限部109〜112によるドア101〜104の開度の制限は、ドア101〜104が開扉するまでに測定された障害物Xまでの距離に基づいて行われるものである。
例えば、車両100を駐車した時点で障害物Xがない場合、開度制限部109〜112は作動せず、ドア101〜104は最大開度まで開扉することになる。この状態で、車両100を駐車してドア101〜104の開扉操作がなされている間に障害物Xである通行人や別の車両が接近してくると、ドア101〜104はその障害物Xに接触する可能性があり、リアルタイム性が乏しいという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑み、リアルタイムにドア開度を制限できるドア開度制限装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に請求項1に記載のドア開度制限装置は、車両のドアに設置され、ドアの開扉に応じてドアの開扉する方向に存在する障害物までの距離を測定する測距手段と、障害物までの距離が所定値になると、ドアが障害物に接触しないように、ドアの開度を制限する開度制限手段とを備えることを特徴とするものである。
これによれば、ドアに設けた測距手段にて測定される障害物までの距離が所定値になるとドアの開度を制限する。従って、ドアの開扉中に障害物が接近してきた場合でも、リアルタイムにドア開度を制限することができる。
また、請求項2に記載のドア開度制限装置では、測距手段は、ドアの支点とは反対側の端部であり、測定方向がドアの開扉する方向となるように設置されることを特徴とするものである。
これによれば、ドアの支点とは反対側の端部であり、測定方向がドアの開扉する方向となるように設置されるので、ドアから障害物までの距離をより正確に測定できる。
また、請求項3に記載のドア開度制限装置では、開度制限手段は、ドアが閉じた状態で、障害物までの距離が所定値以下である場合、そのドアの開扉を禁止する開扉禁止手段を備えることを特徴とするものである。
これによれば、障害物までの距離が所定値以下である場合、開扉禁止手段にてドアの開扉を禁止することによってドアの開度を制限することができる。
また、請求項4に記載のドア開度制限装置では、開度制限手段は、ドアの開度の制限を解除する解除手段を備えることを特徴とするものである。
これによれば、事故などの緊急に車両外に出る必要がある場合、開度制限を解除できるので、ドアの開扉操作を行うことができる。
また、請求項5に記載のドア開度制限装置では、車両のドアに設置され、そのドアの開扉に応じてドアの開扉する方向に存在する障害物までの距離を測定する測距手段と、障害物までの距離が所定値になると、ドアの開扉禁止を報知する報知手段を備えることを特徴とするものである。
これによれば、障害物までの距離が所定値になると、報知手段にて注意を喚起することによってドアが障害物に接触することを防止できる。
請求項6に記載のドア開度制限装置での作用・効果に関しては、上述の請求項4と同様であるため説明を省略する。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態におけるドア開度制限装置を図に基づいて説明する。なお、本実施の形態においては、一例として本発明のドア開度制限装置を自動開閉ドアに適用した例について説明する。
図1は本発明の実施の形態におけるドア開度制限装置の概略構成を示すブロック図である。図2は本発明の実施の形態におけるドア開度制限装置を搭載する車両の概略構成を示すイメージ図であり、(a)は全体図であり、(b)は前方ドアの側面図であり、(c)は車両後部の側面図である。
図3は本発明の実施の形態における開度制限部の概略構成を示す説明図である。図4は本発明の実施の形態におけるドア開度制限装置の車両と車両の側面方向に存在する障害物との位置関係を示すイメージ図である。図5は本発明の実施の形態におけるドア開度制限装置の車両と車両の上面方向に存在する障害物との位置関係を示すイメージ図である。図6は本発明の実施の形態におけるドア開度制限装置の処理動作を示すフロー図である。
本実施の形態で示す車両Mは、左右にそれぞれ2枚のドアと後部に1枚のドアが配置されている。右方向に開扉する前部右ドア2、後部右ドア3と、左方向に開扉する前部左ドア4、後部左ドア5と、上方向に開扉する後部ドア6とを備えている。これらのドア2〜6は、ユーザーの指示に応じて、自動的に開閉動作するものである。なお、ドアの開閉動作については後ほど説明する。
図1に示す本実施の形態のドア開度制限装置1は、ソナーセンサ7〜11、開度制限部13〜17、解除スイッチ18、報知部19、及びこれらと接続する制御部12とを備える。制御部12は、内部がCPU、ROM、RAMと、これらを接続するバスラインなどからなる電子制御装置である。
ソナーセンサ7〜11は、1つのドアに対して1つ存在し、ドアと1対1に設置され、図2に示すように、ドアの開度距離が最も長い位置(開放側端部)に設けると好ましい。
このソナーセンサ7〜11は、振動子としてのPZT(圧電性セラミックス)等からなる圧電素子を有するホーン型の送受信部からなっている。送受信部は、不可聴域である超音波をドア2〜6が開扉する方向に向けて発射する。そして、障害物によって反射してきた超音波パルスを受信すると、超音波パルスの送信から受信までに要した時間Tを制御部12に送信する。
制御部12は、各ソナーセンサ7〜11から送信された時間Tに基づいて、図4及び図5に示すように障害物までの距離dを以下の数式1及び数式2を用いて算出する。
(数1)d=C(T)/2
(数2)C=3.31+0.6F
F:外気温度(℃)
C:超音波パルスの伝播速度(m/s)
上述した式による演算のために、制御部12は図示しない温度センサにて外気温度を測定する。この温度センサは、車両Mが外気温度を測定する外気温センサを有するエアーコンディショナーを備えている場合などは、その外気温センサを利用する。
なお、ソナーセンサ7〜11を設ける位置に関しては、意匠上の問題などの関係で、ドアの開度距離が最も長い位置に設けることができない場合は距離dを補正する必要がある。補正方法は、最大に開いた場合のドア角を(θmax)、ソナーセンサ7〜11のドアの付け根(原点)方向への距離をsrとすると、sr・sin(θmax)を算出した距離dに加算する。なお、補正方法は、これに限定されるものではない。
開度制限部13〜17について、図3を用いて説明する。各開度制限部13〜17は、1つのドアに対して1つ存在し、ドアと1対1に配置される。本実施の形態で例示する車両Mは上述の通り、5つのドア2〜6を備えているので、5つの開度制限部13〜17が搭載されている。この5つの開度制限部13〜17は、全て同様の構成を有するので、以下では、車両Mの後部ドア6に対応する開度制限部17に関してのみ説明する。
まず、後部ドア6の周辺の構成を図3(a)に基づいて説明する。後部ドア6はその上端がヒンジを介して車両Mの後部開口部の開口縁の上部側に接続され、そのヒンジを軸にして上下に開閉自在に回動するように構成されている。後部開口部の開口縁の側面部には、ヒンジブラケットが設けられ、このヒンジブラケットに油圧シリンダ30のシリンダ本体30bの基端部がヒンジピンの周りに回動自在となるように枢着されている。
シリンダ本体30bの一端部には第1リンク部材31の一端部が油圧シリンダ30と同一面内で揺動自在となるように枢着されている。第1リンク部材31の他端部には第2リンク部材32の一端部が第1リンク部材31および油圧シリンダ30と同一面内で摺動自在となるように枢着されている。
この第2リンク部材32の他端部は後部ドア6の周縁側部の上記ヒンジから離れた位置にヒンジブラケットを介して枢着されている。また、第2リンク部材32の中央部には油圧シリンダ30のピストンロッド30a先端側が枢着されて、その枢着位置は後部ドア6の全開度にわたって、第1リンク部材31と第2リンク部材32との枢着部が油圧シリンダ30のピストンロッド30aよりも開口縁に近接した位置となるように設定されている。更に、シリンダ本体30bの他端部には、油圧シリンダ30と開度制限部17に構成された油圧シリンダ21と連結するオイル供給チューブ29が結合されている。
次に、開度制限部17の詳細な構成を図3(b)に基づいて説明する。開度制限部17は、後部ドア6を開閉動作及び開度制限動作させるべく油圧シリンダ21へのオイル供給量を調整するユニットである。開度制限部17は、リミットスイッチLS1,LS2、回転駆動部20、および油圧シリンダ21によって構成され、油圧シリンダ21には供給オイル圧力の検知用の油圧センサ21aが設けられている。
回転駆動部20は、モータ22と、このモータ22の回転出力を出力軸23aに伝達する伝達機23とにより構成されている。伝達機23の出力軸23aには、アクチュエータ24とリンク部材25とが固着されており、リンク部材25は油圧シリンダ21のピストンロッド26後端部に枢着されている。
油圧シリンダ21のピストンロッド26とピストン27とは切り離して設けられている。後部ドア6を開成動作させる際には、制御部12は、回転駆動部20を駆動させることによって、ピストンロッド26によりピストン27を押し、オイルポート28から上述したオイル供給チューブ29を介して油圧シリンダ30へオイルを吐出させる。一方、後部ドア6を閉成動作させる際には、制御部12は、回転駆動部20を駆動させることによって、ピストンロッド26を後退させてピストン27の油圧状態を開放し、後部ドア6の自重によって油圧シリンダ30から油圧シリンダ21にオイルが吐出されるようにする。
伝達機23の出力軸23aに固着されているアクチュエータ24は2つの分岐アーム24a,24bを有し、この分岐アーム24a,24bの回動域には2つのリミットスイッチLS1,LS2が配置されている。リミットスイッチLS1は、油圧シリンダ21のピストン27が図3(b)に示すように完全に押された状態、すなわち開成姿勢に相当する状態で分岐アーム24aに押されてオン動作する。一方、リミットスイッチLS2は、ピストン27が後退し、後部ドア6が閉成姿勢に相当する状態で分岐アーム24bに押されてオン動作する。
次に、上記構成における作動を概略的に説明する。後部ドア6が閉成姿勢にある場合には、油圧シリンダ30のピストンロッド30aは後退している。また、第2リンク部材32は第1リンク部材31とほぼ重なり合うような屈折姿勢にある。さらに、第1リンク部材31も油圧シリンダ30と重なり合うような姿勢となって、この3つの部材が開口縁の側面部の図示されない収容凹部に収容されている。
そして、このような後部ドア閉成状態(リミットスイッチLS2オンの時)において、図示しない車室内に設けられた開閉スイッチを操作すると、制御部12にドアの開動を示す信号が伝達される。ドアの開動を示す信号が伝達された制御部12は、モータ22を正転駆動する。制御部12にて正転駆動されるモータ22は、正転が伝達機23を介して出力軸23aに伝えられ、リンク部材25が反時計方向に回転すると、その回転に伴ってピストンロッド26がピストン27を押す。すると、開度制限部17からはオイル供給チューブ29を介して油圧シリンダ30にオイルが供給され、ピストンロッド30aが伸展し、これに伴って第2リンク部材32が第1リンク部材31との枢着部を軸にして屈折姿勢から回動し始め、第1リンク部材31に対して起き上がった伸長姿勢へと移行する。
この動作に伴って後部ドア6は、ヒンジを軸にして回動しながら開成動作し、全開状態に達すると、開度制限部17におけるアクチュエータ24の分岐アーム24aによりリミットスイッチLS1がオン動作となって、後部ドア6の開成動作が終了する。
また、この後部ドア6の開成姿勢(リミットスイッチLS1オンの時)から閉成姿勢に戻る場合には、図示しない車室内に設けられた開閉スイッチを操作すると、制御部12にドアの閉動を示す信号が伝達される。ドアの閉動を示す信号が伝達された制御部12は、モータ22を逆転駆動する。制御部12にて逆転駆動されるモータ22は、逆転が伝達機23を介して力軸23aに伝えられる。そして、リンク部材25が時計方向に回転すると、その回転に伴ってピストンロッド26が後退してピストン27の油圧状態を開放する。したがって、油圧シリンダ30のピストンロッド30aは後部ドア6の自重によって後退して、油圧シリンダ30からオイル供給チューブ29を介して油圧シリンダ21にオイルが吐出され、これによって後部ドア6が閉成される。後部ドア6が閉成状態に達すると、開度制限部17におけるリミットスイッチLS2は、アクチュエータ24の分岐アーム24bに押されてオン動作する。
解除スイッチ18は、各種のメカニカルスイッチから構成される。この解除スイッチ18を操作すると、開度制限部13〜17によるドアの開度制限を解除する解除信号が制御部12に伝達される。制御部12は、解除信号が伝達されると、ユーザーが自由にドア2〜6を開扉できるように、開度制限部13〜17に対してドア開度の制限を解除するよう指示する。また、同等の機能を有する車両キーなどのリモコンが備えられていても良い。
報知部19は、例えばスピーカ等の放音機構や、各種情報を表示する表示機構からなり、制御部12からの指示に従って各種情報を運転者に報知する。
また、制御部12は、サイドブレーキセンサAは、サイドブレーキが引かれたか否かを示す信号を制御部12へ伝達する。
次に本実施の形態における作用について図4〜図6を用いて説明する。図4及び図5に示す通り、ドア2、6が開扉する方向には、障害物X1、X2、X3が存在し、この障害物X1、X2、X3は、ドア2〜6が最大開度で開扉すると、接触する位置に存在する状況を想定する。このような場合に、図6のフロー図に示す制御フローによって、その障害物X1、X2、X3に接触しないように、ドア2〜6の開度が制限される。なお、図6に示すフロー図は、後部ドア6の開度を制限するフローを示すが、ドア2〜5についても同様である。
図6に示すフローは、制御部12に、サイドブレーキセンサAから、サイドブレーキが引かれたことを示す信号が伝達されると処理が開始される。なお、処理が開始される信号としては、シフトレバーがパーキングである場合であってもよい。
ステップS1では、制御部12は、後部ドア閉成状態において開閉スイッチからの信号があれば測定フラグをオンにする。測定フラグがオンである場合はステップS2へ進み、測定フラグがオンでない場合はステップS1での判定を繰り返す。
ステップS2では、制御部12は、解除スイッチ18から解除信号が伝達されたか否かを判定し、解除信号がある場合はステップS7へ進み制限解除して処理を終了する。解除信号がない場合はステップS3へ進む。
ステップS3では、制御部12は、ソナーセンサ11から送信された時間Tに基づいて、障害物までの距離dを算出する。
ステップS4では、ソナーセンサ7による測定距離dが所定距離dxであるか否かを判定する。制御部12は、測定距離dと所定距離dxとを比較し、測定距離dが所定距離dxでない場合はステップS5へ進み、測定距離dが所定距離dxの場合は、ステップS6へ進む。なお、所定距離dxは、障害物との接触を確実に防止できるように例えば5cm程度に設定する。
ステップS5では、制御部12は、リミットスイッチLS1もしくはリミットスイッチLS2がオンであるか否かを判定する。すなわち、後部ドア6が最大開度まで開成した状態か、もしくは閉成状態にあるか否かを判定する。後部ドア6が最大開度まで開成しても測定距離dが所定距離dxにならない場合や、後部ドア6が開動から閉成状態になるまでに測定距離dが所定距離dxにならない場合などは制限動作を行う必要がない。従って、リミットスイッチLS1もしくはリミットスイッチLS2がオンの場合は測定フラグをオフにする。測定フラグがオフである場合は処理を終了し、測定フラグがオフでない場合はステップS2へ戻る。
一方、ステップS6では、制御部12は、測定距離dが所定距離dxになると、開度制限部17のモータ22の正転駆動を中止し、正転方向への駆動を禁止する。後部ドア6は、モータ22の正転駆動が中止された時点で開扉が止まる。制限動作を行うと処理を終了する。
このように、ドア2〜6に設けたソナーセンサ7〜11にて測定される障害物までの距離が所定距離になるとドア2〜6の開度を制限する。従って、ドア2〜6の開扉中に障害物が接近してきた場合でも、リアルタイムにドア2〜6の開度を制限することができる。したがって、ドア2〜6が壁などの障害物に衝突することはないので、ドアを傷つけたり、壁などの障害物を損傷させたりすることはない。
また、ステップS6にて制限動作を行った後にドア2〜6を所定距離より更に障害物側へ接近させて開きたい場合には、車室内に設けられた解除スイッチ18を操作することによって、ドア2〜6の開度制限を解除できるようにしてもよい。すなわち、制限作動後に解除信号の有無の判定処理を行うようにしてもよい。また乗車する場合は、車両キーなどのリモコンから解除信号を車両Mへ送信するようにしてもよい。この場合、測定距離dのいかんに拘わらずドアを自由に開扉できる。
なお、ドア2〜6から障害物までの距離dを測定するために、ソナーセンサ7〜11を用いた例に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電波式センサ、赤外線センサ、レーザーレーダなどであってもよい。ただし、レーザーレーダの場合は、鋭い(狭い)指向性を有するので、広いエリアを検知するためには、スキャニングする必要がある。
なお、自動開閉ドアに適用した例について説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、手動で開閉するドアであってもよい。この場合、運転者又は搭乗者がドアノブ(インナーハンドル及びアウターハンドル)に触れた時、又はドアノブを引いた時に制御フラグをオンにする。そして、制御部12は、測定距離dが所定距離dxになると、開度制限部17のモータ22の正転方向への回動を禁止する。これにより、モータ22の正転方向への回動が禁止された以降のドア2〜6の開扉が制限される。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を図7に基づいて説明する。本実施の形態においては、一例として本発明のドア開度制限装置を手動で開閉するドアに適用した例について説明する。図7は本発明の第2の実施の形態における開度制限部13〜17を示す説明図であり、(a)は制限オフ時の作動状態を示す図であり、(b)は制限オン時の作動状態を示す図である。
第2の実施の形態におけるドア開度制限装置は、第1の実施の形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
第2の実施の形態において、第1の実施の形態と異なる点は、ドア2〜6を開扉する際に、測定距離dが所定距離dxである場合にドア2〜6を全く開扉することができないようにすることにある。なお、手動で開閉するドアの場合、運転者又は搭乗者がドアノブ(インナーハンドル及びアウターハンドル)に触れた時、又はドアノブを引いた時に処理を開始すると共に、制御フラグをオンにしてもよい。
開度制限部13〜17は、ドア2〜6から障害物までの距離の測定を開始した時点で、測定距離dが所定距離dx以下であった場合は、内側からインナーハンドルによってロック解除操作を加えても、ドアロックが解除されないようにするものである。すなわち、車内側からのロック解除ができないため、誤ってドアを開こうとしても開扉できないから、安全性が高まることになる。
開度制限部13〜17は、操作手段44が回動されることによってドアの開扉を制限するか否かが切り替わる。制御部12は、測定距離dが所定距離dxになると、開度制限部13〜17に対してドア開扉の制限を示す信号を伝達する。ドア開度の制限を示す信号を取得した開度制限部13〜17は、図示しないモータを駆動させ、開度制限部13〜17がオン状態となるように操作手段44を回動させる。
操作手段44が回動され開度制限部13〜17がオン状態となった場合、図7(b)のように作動アーム42の係合部45がオープンレバー46の下から側方に逃げて、インナーハンドルによって作動アーム42を上昇させるも、係合部45がオープンレバー46に係合せず、したがってロックが解除されず、ドア2〜6を開扉できないようになる。
また、制御部12は、解除スイッチ18から解除信号を取得すると、開度制限部13〜17に対してドア開扉の制限を解除することを示す信号を伝達する。
制限を解除することを示す信号を取得した開度制限部13〜17は、図示しないモータを駆動させ、開度制限部13〜17がオフ状態となるように操作手段44を回動させる。
操作手段44が回動され開度制限部13〜17がオフ状態となった場合、図7(a)のように作動アーム42に設けられている係合部45がラチェットを駆動するオープンレバー46の下にくる。この状態でインナーハンドルによってロッド47を介しインナレバー48を矢印X方向に回転させる。そうすると、この回転に連動して上述の作動アーム42が上昇し、係合部45によってオープンレバー46を押し上げ、ラチェットを回転させてラッチの固定を解き、かつロック解除が行われて、ドア2〜6の開扉ができるようになる。なお、制御部12からドア開扉の制限を示す信号が伝達されていない場合、すなわち通常状態では、開度制限部13〜17はオフ状態である。
なお、操作手段44は、モータによって回動させる例に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、制御部12は、距離dが所定距離dxになると、報知部19にて開度制限を報知する。そして、運転者又は搭乗者は、開度制限が報知された時点で、操作手段44を回動させて開度制限部13〜17をオン状態としてもよい。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を図8に基づいて説明する。本実施の形態においては、一例として本発明のドア開度制限装置を手動で開閉するドアに適用した例について説明する。図8は本発明の第3の実施の形態における開度制限部13〜17を示す説明図であり、(a)は側面図であり、(b)は断面図であり、(c)は上面図である。
第3の実施の形態におけるドア開度制限装置は、上述の実施の形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
変形例3において、上述の実施の形態と異なる点は、開度制限部13〜17の構成にある。
開度制限部13〜17は、ドア側プレート61、車両側プレート63、制御装置64を備える。ドア側プレート61は、図8(c)に示すように、横長の貫通穴62が開いている。車両側プレート63は、図8(b)に示すように、貫通穴63a〜63dが開いている。貫通穴63a〜63dは、後ほど説明する棒部材65a〜65dに対応した形状及び数である。
ドア側プレート61と車両側プレート63とは、上下に密接し且つ平行を維持するように位置し、車両側プレート63上をドア側プレート61が滑るように図中左右へ移動する(初期位置は完全に重なる位置)。
制御装置64は、車両側プレート63に固定されており、図8(b)に示すように、ドア開度を制御する棒部材65a〜65d(図8の例ではドア開度を4段階に制御)を備える。棒部材65a〜65dは、図中上下に移動可能である。
この開度制限部13〜17によるドア開度の制限方法に関して説明する。制御部12は、ソナーセンサ7〜11によって測定されたドア2〜6から障害物までの距離dが所定距離dxになると、報知部19にて開度制限を報知する。
また、開度制限が報知された時点で、アクチュエータの油圧等の制御により、制御装置64は、棒部材65a〜65dのいずれか一つを選択して押し上げ、貫通穴62及び貫通穴63a〜63dのいずれかを貫通させる。図8では、棒部材65bを押し上げて、貫通穴62及び貫通穴63bを貫通させている。
従って、押し上げた棒部材65a〜65dの位置により、ドア側プレート61が移動できる幅が制限されるので、ドア2〜6の開度を制限する。
このように、開度制限が報知された時点で、ドア2〜6の開度を制限するので、ドア2〜6の開扉中に障害物が接近してきた場合でも、リアルタイムにドア2〜6の開度を制限することができる。
なお、本実施の形態ではドア開度を4段階に制御する例に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、4段階以上に制御するものであってもよい。
なお、本実施の形態において、ドア2〜6から障害物までの距離dが所定距離dxになった時点で、報知部19にて開度制限を報知することのみであっても、運転者又は搭乗者に注意を喚起することでドアが障害物に接触することを防止できる。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態のみに限定されず、種々変更して実施する事ができる。
本発明の実施の形態におけるドア開度制限装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態におけるドア開度制限装置を搭載する車両の概略構成を示すイメージ図であり、(a)は全体図であり、(b)は前方ドアの側面図であり、(c)は車両後部の側面図である。 本発明の実施の形態の変形例2における開度制限部13〜17を示す説明図であり、(a)は車両後部の側面図であり、(b)は開度制限部の詳細な説明図ある。 本発明の実施の形態におけるドア開度制限装置の車両と車両の側面方向に存在する障害物との位置関係を示すイメージ図である。 本発明の実施の形態におけるドア開度制限装置の車両と車両の上面方向に存在する障害物との位置関係を示すイメージ図である。 本発明の実施の形態におけるドア開度制限装置の処理動作を示すフロー図である。 本発明の第2の実施の形態における開度制限部13〜17を示す説明図であり、(a)は制限オフ時の作動状態を示す図であり、(b)は制限オン時の作動状態を示す図である。 本発明の第3の実施の形態における開度制限部13〜17を示す説明図であり、(a)は側面図であり、(b)は断面図であり、(c)は上面図である。 従来技術におけるドア開度制限装置を搭載した車両100と障害物Xとを表した説明図である。
符号の説明
1 ドア開度制限装置、2〜6 ドア、7〜11 ソナーセンサ、12 制御部、13〜17 開度制限部、18 解除スイッチ、19 報知部、A サイドブレーキセンサ、M 車両

Claims (6)

  1. 車両のドアに設置され、当該ドアの開扉に応じて当該ドアの開扉する方向に存在する障害物までの距離を測定する測距手段と、
    前記障害物までの距離が所定値になると、前記ドアが前記障害物に接触しないように、当該ドアの開度を制限する開度制限手段とを備えることを特徴とするドア開度制限装置。
  2. 前記測距手段は、前記ドアの支点とは反対側の端部であり、測定方向がドアの開扉する方向となるように設置されることを特徴とする請求項1に記載のドア開度制限装置。
  3. 前記開度制限手段は、前記ドアが閉じた状態で、前記障害物までの距離が所定値以下である場合、当該ドアの開扉を禁止する開扉禁止手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のドア開度制限装置。
  4. 前記開度制限手段は、前記ドアの開度の制限を解除する解除手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のドア開度制限装置。
  5. 車両のドアに設置され、当該ドアの開扉に応じて当該ドアの開扉する方向に存在する障害物までの距離を測定する測距手段と、
    前記障害物までの距離が所定値になると、前記ドアの開扉禁止を報知する報知手段を備えることを特徴とするドア開度制限装置。
  6. 前記開度制限手段は、前記ドアの開度の制限を解除する解除手段を備えることを特徴とする請求項5に記載のドア開度制限装置。
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