JP6131449B2 - 車両用ドア開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、リリース電動手段によりラッチ機構をリリース作動させてドアの開きを可能にした車両用ドア開閉装置に関する。
従来、車両用ドア開閉装置においては、ストライカに噛合することによりドアを閉鎖状態に保持可能なラッチ及び当該ラッチに係合可能なラチェットを含むラッチ機構と、ラチェットに機械的連結され、モータ等の動力源を含むリリース電動手段を備える。しかし、このような構成においては、リリース電動手段の動力源の動力によりドアを開けるリリース作動が行われた際、電気的または機械的なトラブルが発生して、ラチェットがリリース作動した状態に拘束されてしまい(以下、この状態を「リリース拘束状態」と記す)、これ以後、ドアを閉じることができなくなる事態が発生する虞がある。
例えば、特許文献1に記載の車両用ドア開閉装置は、リリース拘束状態が発生した場合には、ドアの開閉操作に使用されるインサイドハンドルを閉方向に操作することで動力源からラチェットへの動力の伝達を遮断することによって、ラチェットがラッチに係合する係合位置に戻ることができるようにしてドア閉鎖を可能にしている。
特開2012−67567号公報
しかし、特許文献1に記載の車両用ドア開閉装置においては、通常、ドアの閉操作に使用されるインサイドハンドルを、リリース拘束状態を解除する操作の操作対象と兼用したので、リリース拘束状態に発生した場合にあっても、乗員に対して特別な操作を強いることがないため、迅速にリリース拘束状態を解除してドアを閉じることができる。しかし、その反面、リリース拘束状態が発生していない正常状態にあっても、インサイドハンドルの閉操作によってドアを閉じる際、常時、動力源からラチェットへの動力の伝達を遮断する遮断作動が行われるため、各種要素の不用な動作が多発して機械的動作のトラブルの原因になる虞がある。
本発明は、上記課題に鑑み、通常のドア閉操作においては各種要素の不用な動きを無くし、かつリリース拘束状態が発生した場合にはドアを迅速に閉じることができるようにした車両用ドア開閉装置を提供することを目的とする。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
第1の発明は、ドアまたは車体の何れか一方に設けられ、前記ドアの閉移動に伴って前記ドアまたは前記車体のいずれか他方に設けられるストライカに噛合してオープン位置からラッチ位置に移動可能なラッチと、前記ラッチ位置にある前記ラッチに係合することにより前記ドアを閉位置に拘束し、また前記ラッチから外れることにより前記ドアの開きを可能にするラチェットと、前記ラチェットを前記ラッチに係合した係合位置から前記ラッチから外れるリリース位置に作動させるように、待機状態からリリース作動し再び該待機状態に反転可能なリリース電動手段と、前記ドアを開けた状態のときのみ、待機位置から所定の方向のリリースキャンセル位置へ操作可能なリリースキャンセル操作レバーと、前記リリースキャンセル操作レバーの前記リリースキャンセル位置への操作に基づいて前記リリース電動手段のリリース作動を前記ラチェットに伝達可能とするリリース作動伝達経路を接続する接続状態から切断する切断状態に切替可能なリリースキャンセル入力中継手段と、を備え、前記リリースキャンセル入力中継手段は、前記リリース電動手段がリリース作動した状態に停止した停止状態で、かつ前記ラチェットが前記リリース位置に停止した状態のとき、前記リリースキャンセル操作レバーの前記待機位置から前記リリースキャンセル位置への操作に基づいて前記接続状態から前記切断状態に切り替わることによって、前記ラチェットの前記係合位置への移動を可能にし、かつ前記切断状態に保持され、前記リリースキャンセル操作レバーは、前記リリース電動手段が前記停止状態にあるとき、前記待機位置から前記リリースキャンセル位置へ操作されることにより、前記リリースキャンセル位置に停止して保持されることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記リリースキャンセル操作レバーは、前記リリース電動手段が前記待機状態にあるとき、前記待機位置から前記リリースキャンセル位置へ操作されても、前記待機位置に戻ることを特徴とする。
第3の発明は、ドアまたは車体の何れか一方に設けられ、前記ドアの閉移動に伴って前記ドアまたは前記車体のいずれか他方に設けられるストライカに噛合してオープン位置からラッチ位置に移動可能なラッチと、前記ラッチ位置にある前記ラッチに係合することにより前記ドアを閉位置に拘束し、また前記ラッチから外れることにより前記ドアの開きを可能にするラチェットと、前記ラチェットを前記ラッチに係合した係合位置から前記ラッチから外れるリリース位置に作動させるように、待機状態からリリース作動し再び該待機状態に反転可能なリリース電動手段と、前記ドアを開けた状態のときのみ、待機位置から所定の方向のリリースキャンセル位置へ操作可能なリリースキャンセル操作レバーと、前記リリースキャンセル操作レバーの前記リリースキャンセル位置への操作に基づいて前記リリース電動手段のリリース作動を前記ラチェットに伝達可能とするリリース作動伝達経路を接続する接続状態から切断する切断状態に切替可能なリリースキャンセル入力中継手段と、を備え、前記リリースキャンセル入力中継手段は、前記リリース電動手段がリリース作動した状態に停止した停止状態で、かつ前記ラチェットが前記リリース位置に停止した状態のとき、前記リリースキャンセル操作レバーの前記待機位置から前記リリースキャンセル位置への操作に基づいて前記接続状態から前記切断状態に切り替わることによって、前記ラチェットの前記係合位置への移動を可能にし、かつ前記切断状態に保持され、前記リリースキャンセル操作レバーは、前記リリース電動手段が前記待機状態にあるとき、前記待機位置から前記リリースキャンセル位置へ操作されても、前記待機位置に戻ることを特徴とする。
第4の発明は、第1〜3の何れかの発明において、前記リリースキャンセル入力中継手段は、前記リリース電動手段が前記停止状態から前記待機状態に反転することによって、前記切断状態から前記接続状態に切り替わることを特徴とする。
本発明によると、リリース拘束状態が発生した場合、ドアを開けた状態でリリースキャンセル操作レバーをリリースキャンセル操作することで、リリース拘束状態を解除すると共に、リリースキャンセル入力中継手段を切断状態に保持するため、通常のドア閉操作においては各種要素の不用な動きを無くすことができると共にドアを迅速に閉じることができる。
本発明を適用した車両の側面図である。 リヤドアラッチ装置の車内側から見た分解斜視図である。 リヤドアラッチ装置の車内側から見た側面図である。 ラッチユニットの内部構造を示す前方から見た正面図である。 オープン状態におけるリヤドアラッチ装置の要部の側面図である。 ハーフラッチ状態におけるリヤドラッチ装置の要部の側面図である。 クローズ動作中におけるリヤドアラッチ装置の要部の側面図である。 フルラッチ状態におけるリヤドアラッチ装置の要部の側面図である。 リース動作状態におけるリヤドアラッチ装置の要部の側面図である。 リリース拘束状態が解除された状態におけるリヤドアラッチ装置の要部の側面図である。 操作中継装置の車内側から見た分解斜視図である。 同じく車内側から見た側面図である。 アンロック状態にあるときの操作中継装置の要部の側面図である。 ロック状態にあるときの操作中継装置の要部の側面図である。 アンロック状態のときアウトサイドハンドルが操作された状態の操作中継装置の要部の側面図である。 アンロック状態のときインサイドハンドルが開操作された状態の操作中継装置の要部の側面図である。 アンロック状態のときインサイドハンドルが閉操作された状態の操作中継装置の要部の側面図である。 アンロック状態のときリリース電動手段の作動によりリリース作動した状態の操作中継装置の要部の側面図である。 リリース拘束状態のときリリースキャンセル操作レバーがリリースキャンセル操作された状態の操作中継装置の側面図である。 リリース拘束状態が解除された状態の操作中継装置の側面図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1において、Dは、車体Bの側面に固定される前後方向のアッパーガイドレールG1、ウェストガイドレールG2及びロアガイドレールG3により前後方向へ開閉可能に支持されるスライドドア(以下、「ドア」と記す)である。
ドアDの外側面(アウタパネル)には、ドアDを車外から開閉する際に操作されるアウトサイドハンドルOH、同じく室内側を向く内側面には、ドアDを室内から開閉する際に操作されるインサイドハンドルIH、及び後述の中継操作装置100を手動操作でアンロック状態及びロック状態に切換える際に操作されるロック操作ノブLK、同じく前部には、ドアDを閉鎖位置に保持するためのフロントドアラッチ装置FD、同じく下部には、ドアDを全開位置に保持するための全開ラッチ装置OD、また同じく後部には、フロントドアラッチ装置FDと共にドアDを閉鎖位置に保持するためのリヤドアラッチ装置1がそれぞれ設けられる。また、車体Bの側面内部には、ドアDを電動で開閉移動させるための電動開閉装置PSDが設けられる。
さらに、ドアDの内部には、アウトサイドハンドルOH及びインサイドハンドルIHの手動操作、並びに後述のモータ32のリリース駆動による電動操作を中継制御し、当該中継制御した各操作をリヤドアラッチ装置1、フロントドアラッチ装置FD及び全開ラッチ装置ODにそれぞれ伝達制御するための操作中継装置100が設けられる。
図2、3に示すように、リヤドアラッチ装置1は、車体側に固定されるストライカS(図4参照)と噛合しドアDを閉鎖位置に保持するためのラッチユニット2と、ドアDの閉作動時、ドアDを半ドア状態から全閉状態に強制的に閉め込むように、ラッチユニット2をハーフラッチ状態からフルラッチ状態に作動させるクローズ機能及びストライカSと噛合した噛合状態にあるラッチユニット2をストライカSから外してドアDの開作動を可能にするリリース作動させるリリース機能を有するクローザ・リリースユニット3とを備える。
(ラッチユニット2)
図2〜4に示すように、ラッチユニット2は、ドアDに対する取付面が金属製の平面視L字状のカバープレート4により閉塞される合成樹脂製のハウジング5を備える。図4に示すように、ハウジング5内には、前後方向を向くラッチ軸6により枢支され、ドアDの閉鎖時、ストライカSと噛合可能なラッチ7と、前後方向を向くラチェット軸8により枢支され、ラッチ7の外周縁に設けられたフルラッチ係合部7aまたはハーフラッチ係合部7bに選択的に係合可能なラチェット9とを含むラッチ機構が収容される。なお、図3、4は、ラッチユニット2の内部構造を明示するため、カバープレート4を省略して示している。
ラッチ7は、ストライカSから外れてドアDの開放状態に対応するオープン位置(図5参照)から、ラッチ軸6に巻装されるスプリング16(図2参照)の付勢力に抗してクローズ方向(図5において時計方向)へ所定角度回動してストライカSに辛うじて噛合するドアDの半ドア位置に対応するハーフラッチ位置(図6参照、本発明に係る「ラッチ位置」に相当)を経由して、ストライカSに完全に噛合するドアDの全閉位置に対応するフルラッチ位置(図4、8参照、本発明に係る「ラッチ位置」に相当)に回動可能である。
なお、以下の説明において、ラッチ7の「オープン位置」、「ハーフラッチ位置」及び「フルラッチ位置」は、必要に応じてラッチ機構の「オープン状態」、「ハーフラッチ状態」及び「フルラッチ状態」またはドアDの「開放状態または開放位置」、「半ドア状態または半ドア位置」及び「全閉状態または全閉位置」と記す。
ハウジング5の前面側には、ラッチ軸6により枢支され、ラッチ7と一体的に回動可能な検知レバー10及びラッチレバー11と、ラチェット軸8により枢支され、ラチェット9と一体的に回動可能なオープンレバー12とが配置される。
ラッチレバー11は、ラッチ7と一体回動することによって、図5に示すように、ラッチ7がオープン位置にあるときには、先端部に設けられた作動部11aが後述の遊星歯車機構33の一部を構成するクローズレバー38のクローズ部38aの移動軌跡外に退避し、図6に示すように、ラッチ7がハーフラッチ位置に回動したときには、作動部11aがクローズ部38aの移動軌跡内に進入し、また図8に示すように、ラッチ7がフルラッチ位置にあるときには、作動部11aが前方を向く位置に回動する。
ラッチ7のハーフラッチ位置及びフルラッチ位置は、ハウジング5の前面側に設けられるハーフラッチ検出スイッチ14及びフルラッチ検出スイッチ15(共に図2参照)により検出され、それらの検出信号は、クローザ・リリースユニット3のモータ32及び電動開閉装置PSDの停止、駆動制御の契機となるように、車両に搭載される制御回路装置(図示略)へ送信される。
ラチェット9は、ハウジング5の前面側に設けられるスプリング17の付勢力によりオープンレバー12と一体的に常時係合方向(例えば、図4において時計方向)へ付勢されると共に、ラッチ7が図5に示すオープン位置にあるときにはラッチ7の外周縁に当接し、ラッチ7が図6に示すハーフラッチ位置にあるときにはラッチ7のハーフラッチ係合部7bに係合する係合位置に保持されることでラッチ7のハーフラッチ位置からオープン方向(例えば、図6において反時計方向)への回動を阻止し、また、ラッチ7が図8に示すフルラッチ位置にあるときにはラッチ7のフルラッチ係合部7aに係合する係合位置に保持されることでラッチ7のフルラッチ位置からオープン方向への回動を阻止する。
ラチェット9がラッチ7のフルラッチ係合部7aまたはハーフラッチ係合部7bに係合した係合位置にあって、操作中継装置100が後述のようにアンロック状態にあるとき、アウトサイドハンドルOHまたはインサイドハンドルIHがドア開操作されると、ラチェット9は、スプリング17の付勢力に抗して、各種要素を介してリリース方向(例えば、図6、8において反時計方向)へ回動して図9に示すリリース位置に移動することによって、フルラッチ係合部7aまたはハーフラッチ係合部7bから外れてドアDの開扉を可能にする。
カバープレート4における前方へ折曲形成された支持面4bには、車内外方向を向く支軸18によりリリース入力レバー19、ブロックレバー20及び緊急入力レバー21がそれぞれ回動可能に枢支される。
リリース入力レバー19は、ドアD内に配索されるボーデンケーブル等により構成される第1操作力伝達部材501を介して操作中継装置100の後述のリリース中継レバー116に連結される。これにより、操作中継装置100が後述のようにアンロック状態にあるとき、アウトサイドハンドルOH若しくはインサイドハンドルIHがドア開操作されるか、またはモータ32を含むリリース電動手段がリリース作動すると、ドア開操作またはリリース作動が後述のようにリリース中継レバー116を含む各種要素を介してリリース入力レバー19に伝達される。リリース入力レバー19は、例えば図6または図8に示す待機位置からスプリング23の付勢力に抗してリリース方向(図6、8において時計方向)へ回動し、図9に示すリリース位置に移動し、解除部19aがオープンレバー12のアーム部12aを押し下げることで、ラチェット9をリリース位置に移動させて、前述のようにドアDの開扉を可能にする。
なお、リリース入力レバー19は、操作中継装置100が後述のようにロック状態にあるときにはアウトサイドハンドルOH及びインサイドハンドルIHがドア開操作されても当該ドア開操作が伝達されないため、待機位置に止まりリリース方向へ移動しない。したがって、操作中継装置100がロック状態にあるときには、ドアDを開けることはできない。
ブロックレバー20は、スプリング23の付勢力をもって、前向きのアームの先端に形成したブロック部20aが前方を向くブロック位置(図5〜8に示す位置)に保持され、リリース入力レバー19がリリース方向へ回動してリリース位置(図9に示す位置)に移動したときには、自体に設けた折曲部20bにリリース入力レバー19の折曲部19bが下方から当接することで、ブロック位置から反時計方向へ所定角度回動した図9に示すキャンセル位置に回動する。
ブロック部20aは、ブロックレバー20がブロック位置に停止している場合には、遊星歯車機構33における後述するサンギヤ35の時計方向への回動を阻止し、また、同じくキャンセル位置に移動することで、サンギヤ35における時計方向への回動をフリーにする。これにより、ブロックレバー20がブロック位置にある場合には、モータ32のクローズ駆動をラッチ7に伝達可能とし、また同じくキャンセル位置に移動したときには、モータ32のクローズ駆動をラッチ7に対して伝達不能にする。
緊急入力レバー21は、下部に設けた連結部21aがドアD内に配索される第2操作力伝達部材502を介して操作中継装置100の後述の緊急出力レバー113に連結され、操作中継装置100がアンロック状態またはロック状態にあるか否かに無関係に、アウトサイドハンドルOHまたはインサイドハンドルIHのいずれかのドア開操作に連動して待機位置(図5〜10に示す位置)からリリース方向(図5〜10において時計方向)へ回動する。
緊急入力レバー21がリリース方向へ回動した場合には、上端に設けた当接部21bがブロックレバー20の折曲部20bに下方から当接することで、ブロックレバー20は、スプリング23の付勢力に抗してリリース方向へ回動する。なお、この場合には、リリース入力レバー19は、待機位置に保持されたままであり、ラチェット9はリリース作動しない。これにより、操作中継装置100のロック・アンロック状態に無関係に、アウトサイドハンドルOHまたはインサイドハンドルIHのいずれかがドア開操作されることにより、ブロックレバー20をキャンセル位置に移動させて、クローザ・リリースユニット3のクローズ動作を中断させることが可能となる。
(クローザ・リリースユニット3の構成)
図2に示すように、クローザ・リリースユニット3は、ラッチユニット2におけるカバープレート4の支持面4bに固定される金属製のベースプレート31と、ベースプレート31における車外側を向く面の前部に配置されるクローザ・リリース用のモータ32と、ベースプレート31における車外側を向く面に配置され、モータ32の動力を出力する車内外方向の軸回りに回転可能な出力ギヤ32aに噛合してモータ32の回転を減速して出力可能な減速機構をなす遊星歯車機構33と、ベースプレート31に枢支されるリリース出力レバー41とを備える。
なお、本実施形態におけるリリース電動手段は、モータ32、減速機構をなす遊星歯車機構33及びリリース出力レバー41を含んで構成されるが、本発明におけるリリース電動手段は、本実施形態に限定されるものでなく、例えば、取付け位置、減速機構の構成を変更する等種々変更可能である。
リリース出力レバー41は、ベースプレート31に車内外方向を向く軸44により前後方向へ回動可能に枢支されると共に、スプリング46により反時計方向へ付勢されて図5〜8に示す待機位置の保持され、下部には遊星歯車機構33の後述のサンギア35の当接部35bが当接可能なリリース部41aが設けられ、モータ32のリリース駆動によるサンギヤ35の後述のリリース方向への回動に連動して待機位置からリリース方向(図5〜8において時計方向)へ所定角度回動(以下、”リリース作動”と記す)する。
リリース出力レバー41の上端部は、自体のリリース作動を伝達可能な第3操作力伝達部材503を介して操作中継装置100に設けられる後述のリリースキャンセル入力中継手段117の第1中継レバー118に連結される。
遊星歯車機構33は、ラッチユニット2のラッチ機構をハーフラッチ状態からフルラッチ状態、すなわちラッチ7をハーフラッチ位置からフルラッチ位置に移動させるクローズ機能、及びラチェット9をリリース作動させてドア開を可能にするリリース機能を兼ね備える。
図2に示すように、遊星歯車機構33は、ベースプレート31における車外側を向く面に車内外方向を向く支軸34により枢支されるサンギヤ35と、サンギヤ35に自転しつつ公転可能に噛み合う単一のプラネタリーギヤ36と、支軸34に枢支されると共に、車内外方向を向く軸37によりプラネタリーギヤ36を枢支するクローズレバー38と、支軸34により枢支されると共に、円周の外側に出力ギヤ32aに噛み合う外歯ギヤ39a、また円周の内側にプラネタリーギヤ36に噛み合う内歯ギヤ39bをそれぞれ形成したセクタギヤ39とを含んで構成される。
サンギヤ35は、扇形の円周の外側にプラネタリーギヤ36に噛み合う外歯ギヤ35aを形成し、外歯ギヤ35aを形成していない上部の回転面には、車内側へ突出する円柱状の当接部35bが設けられる。
図5〜8に示すように、サンギヤ35の当接部35bは、サンギヤ35の時計方向への回動を阻止し得るように、ブロック位置にあるブロックレバー20のブロック部20aに対して当接し、また、サンギヤ35が反時計方向へ回動した場合にはリリース出力レバー41のリリース部41aに当接することで、リリース出力レバー41をリリース作動させる。すなわち、サンギヤ35は、通常状態(ブロックレバー20が待機位置にある状態)において、中立位置(例えば、図5に示す位置)から反時計方向へ回動可能であるが時計方向へは回動不能に構成される。
ブロックレバー20がブロック位置にあって、ブロック部20aがサンギヤ35の当接部35bの移動軌跡内にある状態において、図6に示すハーフラッチ状態からサンギヤ35が中立位置から時計方向へ若干回動すると、当接部35bがブロック部20aに当接してサンギヤ35の時計方向への回動を阻止することで、モータ32のクローズ駆動をラッチ7に伝達可能とする。また、モータ32がクローズ駆動している最中にブロックレバー20がキャンセル位置に移動した場合には、ブロックレバー20のブロック部20aが当接部35bの移動軌跡外に退避して、サンギヤ35の時計方向への回転を自由にすることで、モータ32のクローズ駆動をラッチ7に伝達不能としてクローズ動作をキャンセルさせる。
クローズレバー38は、後方へ延出するアームの先端部に、ラッチレバー11の作動部11aに対して当接可能な上向きのクローズ部38aを有し、前方斜め下方に延出するアームの先端部にプラネタリーギヤ36を軸37により枢支する。
遊星歯車機構33のニュートラル状態(例えば、図5に示す状態)において、クローズレバー38は、一端がクローズレバー38に掛止され、他端がベースプレート31に掛止されたスプリング40により時計方向へ付勢されてベースプレート31に設けたストッパ部31aに上方から当接する待機位置に保持される。また、セクタギヤ39は、外歯ギヤ39aが前方を向く中立位置にセットされる。セクタギヤ39の中立位置は、セクタギヤ39の下方に配置される検出スイッチ48によって検出される。検出スイッチ48の検出信号は、制御回路装置に送信される。
(クローザ・リリースユニット3のクローズ動作)
開放状態にあるドアDが電動開閉装置PSDの動力により半ドア位置まで閉じられて、ストライカSがカバープレート4のストライカ進入溝4a及びハウジング5のストライカ進入溝5aに進入してラッチ7に噛合すると、ラッチ機構は、図5に示すオープン状態から図6に示すハーフラッチ状態に変化する。そして、ラッチ7のハーフラッチ位置がハーフラッチ検出スイッチ14により検出されると、モータ32が制御回路装置によりクローズ制御(正転制御)される。これにより、モータ32のクローズ駆動により出力ギヤ32aが図6に示す矢印方向の時計方向へ回動し、このとき、サンギヤ35の時計方向への回動はブロック位置にあるブロックレバー20により阻止されるため、セクタギヤ39は、支軸34を中心に矢印方向のクローズ方向(反時計方向)へ回動し、これに伴って、プラネタリーギヤ36は、反時計方向へ自転しつつ公転する。
クローズレバー38は、プラネタリーギヤ36の公転に伴って、スプリング40の付勢力に抗して、図6に示す矢印方向のクローズ方向(反時計方向)へ回動し、クローズ部38aの上方移動によりラッチレバー11の作動部11aを押し上げ、ラッチレバー11を介して、ラッチ7を図6に示すハーフラッチ位置から図7に示すフルラッチ位置へ回動させる。そして、フルラッチ検出スイッチ15がラッチ7のフルラッチ位置を検出すると、モータ32は、制御回路装置により一旦停止制御された後、反転制御される。
モータ32が反転制御されると、図7に示す状態から、セクタギヤ39は、時計方向へ反転し、プラネタリーギヤ36は、時計方向へ自転しつつ公転する。これにより、図8に示すように、クローズレバー38は、プラネタリーギヤ36の公転と相俟ってスプリング40の時計方向への付勢力によって反転して待機位置に復帰する。そして、検出スイッチ48がセクタギヤ39の中立位置を検出すると、モータ32は停止制御され、遊星歯車機構33は、作動前のニュートラル状態に戻り、一連のクローズ動作は終了する。
(クローザ・リリースユニット3のリリース動作)
図6または図8に示すように、ラッチ機構がハーフラッチ状態またはフルラッチ状態にあるとき、車両に設けた操作スイッチまたは携帯用のワイヤレス操作スイッチの操作に基づいて、モータ32がリリース駆動すると、セクタギヤ39は、支軸34を中心にしてリリース方向(時計方向)へ回動する。この場合、クローズレバー38に枢支されたプラネタリーギヤ36は、公転しないで時計方向へ自転する。この結果、サンギヤ35は、プラネタリーギヤ36の自転に基づいて反時計方向、すなわちリリース方向へ所定角度回動して、当接部35bがリリース出力レバー41のリリース部41aに対して当接することで、図9に示すように、リリース出力レバー41をリリース作動させる。これにより、モータ32、減速機構を構成する遊星歯車機構33及びリリース出力レバー41を含むリリース電動手段のリリース作動は、後述の各種要素を経由してラチェット9に伝達されてラチェット9を係合位置からリリース位置に回動させることで、ドアDの開扉を可能にする。リリース作動が終了した後は、モータ32は反転制御され、リリース出力レバー41及び当該リリース出力レバー41のリリース作動に連動した各種要素は待機位置に戻る。
(操作中継装置100)
図11、12に示すように、操作中継装置100は、ドアD内に固定されるベースプレート101と、前述のロック操作ノブLKと、ロック・アンロック操作用の電動式のアクチュエータ102と、アウトサイドハンドルOHの操作に連動する第1、2及び3アウトサイドレバー103、104及び105と、インサイドハンドルIHのドア開操作及びドア閉操作に連動する主インサイドレバー106と、主インサイドレバー106と一体的に回動する副インサイドレバー107と、アンロック位置及びロック位置に移動可能な主、副チャイルドプルーフレバー108、109と、主インサイドレバー106を介してインサイドハンドルIHのドア開操作に連動する開用インサイドレバー110と、主インサイドレバー106を介してインサイドハンドルIHのドア閉操作に連動する閉用インサイドレバー111と、第3アウトサイドレバー105に連動するコネクトレバー112と、コネクトレバー112を介して第3アウトサイドレバー105に連動する緊急出力レバー113と、アンロック位置及びロック位置に移動可能な第1、2ロックレバー114、115と、第1ロックレバー114がアンロック位置にあるとき、コネクトレバー112の作動に連動可能なリリース中継レバー116と、モータ32のリリース駆動によるリリース出力レバー41のリリース作動をラッチ機構のラチェット9に対して伝達可能な接続状態及び伝達不能な切断状態に切替可能なリリースキャンセル入力中継手段117と、リリース拘束状態を解除するときに操作されるリリースキャンセル操作レバー160とを備える。
ロック操作ノブLKは、ベースプレート101の上部に固定されるガイドブラケット122に上下方向へスライド可能に支持され、車内側からの手動操作により、例えば図13に示すアンロック位置及び当該アンロック位置から下方へ移動した図14に示すロック位置に移動可能である。
アクチュエータ102は、ベースプレート101の下部に固定されるハウジング102a内に図示略のモータ及び当該モータの回転を減速する減速歯車等を内蔵すると共に、減速歯車の回転によって揺動する出力レバー144をハウジング102aの外側面に枢支することによって構成され、車両の適所に設けた操作スイッチまたは携帯用のワイヤレス操作スイッチのロック・アンロック操作によって作動する。
第1アウトサイドレバー103は、ベースプレート101の下部に固定される支持プレート123に車内外方向を向く軸124により枢支されると共に、前端部が上下方向の第5操作力伝達部材505を介してアウトサイドハンドルOHに連結されることにより、アウトサイドハンドルOHの操作に連動して例えば図13に示す待機位置からリリース方向(反時計方向)へ所定角度回動(以下、”リリース作動”と記す)して図15に示すリリース位置に移動し、自体のリリース作動を第2アウトサイドレバー104に伝達する。
第2アウトサイドレバー104は、第1アウトサイドレバー103と同軸の軸124により枢支されると共に、非作動時はスプリング134の時計方向への付勢力により支持プレート123に形成されるストッパ123aに当接した例えば図13に示す待機位置に停止している。第2アウトサイドレバー104に設けられた長孔の係合孔104aには、第1アウトサイドレバー103に設けられた折曲部103aが第1アウトサイドレバー103の回動方向へ若干の遊びが形成されるように遊嵌される。当該若干の遊びは、アウトサイドハンドルOHの取り付け位置または第5操作力伝達部材505の長さ寸法のバラツキ等により第1アウトサイドレバー103の正規の待機位置がずれても、当該ずれが第2アウトサイドレバー104が第1アウトサイドレバー103のリリース作動に連動する際の作動タイミングに影響を与えないように、前記ずれを吸収するためのものである。
第1アウトサイドレバー103及び第2アウトサイドレバー104には、第2アウトサイドレバー104に作用するスプリング134の付勢力より小さい付勢力を付与するスプリング135がそれぞれ掛止される。これにより、第1アウトサイドレバー103は、スプリング135により第2アウトサイドレバー104に対して時計方向へ付勢された状態で、第2アウトサイドレバー104と共に例えば図13に示す待機位置に保持される。
アウトサイドハンドルOHの操作による第1アウトサイドレバー103のリリース作動は、折曲部103aが第2アウトサイドレバー104の係合孔104aの端縁に当接することで第2アウトサイドレバー104に伝達される。当該伝達により、第2アウトサイドレバー104は、スプリング134の付勢力に抗して第1アウトサイドレバー103と共にリリース作動する。さらに、第2アウトサイドレバー104のリリース作動は、下部に設けられた円弧状の長孔104bに摺動可能に係合する連結ロッド126を介して第3アウトサイドレバー105に伝達されると共に、ベースプレート101に固定されるスイッチケース153に設けられる検出スイッチ136により検出される。
検出スイッチ136により検出された第2アウトサイドレバー104のリリース作動の検出信号は、制御回路装置に送信される。制御回路装置は、該検出信号の入力に基づいて、リリース電動手段のモータ32及び電動開閉装置PSDを駆動制御する。
第3アウトサイドレバー105は、ベースプレート101のほぼ中央部に車内外方向を向く軸127により枢支されると共に、連結ロッド126を介して第2アウトサイドレバー104に連結されて、第2アウトサイドレバー104のリリース作動が伝達されることにより、下端部がベースプレート101に形成されたストッパ101aに当接した例えば図13に示す待機位置から緊急出力レバー113に直接作用するスプリング142の付勢力に抗してリリース方向(反時計方向)へ所定角度回動(以下、”リリース作動”と記す)し、図15に示す作動位置に移動する。第3アウトサイドレバー105のリリース作動は、コネクトレバー112に直接伝達される。
第3アウトサイドレバー105の下部には、軸127を中心とする円弧状の長孔105aが設けられる。当該長孔105aには、リリースキャンセル入力中継手段117の後述の第2中継レバー119のリリース作動を第3アウトサイドレバー105に伝達するための連結ロッド128の端部が摺動可能に係合される。
主インサイドレバー106は、インサイドハンドルIHに固定された車内外方向を向く軸129により、ベースプレート101の車内側を向く面の上部にインサイドハンドルIH及び副インサイドレバー107と一体回動し得るように枢支され、非作動時は副インサイドレバー107に作用するスプリング130の付勢力によってインサイドハンドルIHと共に例えば図13に示す中立位置に保持される。なお、副インサイドレバー107は、ベースプレート101の車外側を向く面に配置されると共に、主インサイドレバー106と一体回動するように軸129に固定される。
インサイドハンドルIHは、軸129の車内側端部に固定されることにより、ドアDを開ける際の開操作時には中立位置から後方(開方向)へ所定角度揺動し、また、ドアDを閉じる際の閉操作時には中立位置から前方(閉方向)へ所定角度揺動する。これにより、主インサイドレバー106及び副インサイドレバー107は、インサイドハンドルIHの開操作に連動して、中立位置から開方向(例えば、図13において時計方向)へ所定角度揺動(以下、”開作動”と記す)し、また同じく閉操作に連動して中立位置から閉方向(例えば、図13において反時計方向)へ所定角度揺動(以下、”閉作動”と記す)する。
主インサイドレバー106の下部には、自体の開作動を開用インサイドレバー110に伝達するための連結ロッド131及び主インサイドレバー106の作動方向を検出するための検出レバー132が連結され、また同じく上部の長孔106aには、インサイドハンドルIHの閉作動を閉用インサイドレバー111に伝達するための連結ロッド133が連結される。
検出レバー132は、スイッチケース153に枢支されて、主インサイドレバー106の回動に連動して回動することで、スイッチケース153に内蔵された図示略の検出スイッチをON、OFFさせる。制御回路装置は、検出スイッチのON、OFF信号を入力し、当該入力した信号が開信号であればモータ32をリリース駆動制御すると共に電動開閉装置PSDを開駆動制御し、また閉信号であれば電動開閉装置PSDを閉駆動制御する。
開用インサイドレバー110は、ベースプレート101に第3アウトサイドレバー105と同軸の軸127により枢支されると共に、軸127を中心とする円弧状の長孔110aに主インサイドレバー106に連結された前述の連結ロッド131が摺動可能に連結されることによって、主インサイドレバー106の開作動に連動して、ベースプレート101のストッパ101bに当接した例えば図13に示す待機位置から反時計方向へ所定角度回動(以下、”リリース作動”と記す)し図16に示すリリース位置に移動する。開用インサイドレバー110のリリース作動は、後述のように主チャイルドプルーフレバー108がアンロック位置にあるときコネクトレバー112に伝達される。
閉用インサイドレバー111は、ベースプレート101に車内外方向の軸138により枢支されると共に、下部が前述の連結ロッド133を介して主インサイドレバー106、また第6操作力伝達部材506を介して全開ラッチ装置ODにそれぞれ連結される。主インサイドレバー106が閉作動した場合、閉用インサイドレバー111は、ベースプレート101のストッパ101cに当接した例えば図13に示す待機位置からスプリング139の付勢力に抗して時計方向へ所定角度回動(以下、”リリース作動”と記す)し、図17に示すリリース位置に移動する。閉用インサイドレバー111のリリース作動は、第6操作力伝達部材506を介して全開ラッチ装置ODに伝達される。全開ラッチ装置ODは、閉用インサイドレバー111からのリリース作動が入力されることで、ドアDを全開位置に保持している状態から車体側のストライカ(図示略)から外れてドアDの閉方向への作動を可能にする。
主チャイルドプルーフレバー108は、ベースプレート101の車内側を向く面に主インサイドレバー106と同軸の軸129により枢支されると共に、前端部にドアDが開いた状態にあるときのみ人為的に操作可能な操作部108aを有し、当該操作部108aの操作に基づいて、インサイドハンドルIHの開操作を有効にして主インサイドレバー106の開作動をコネクトレバー112に伝達可能とする例えば図13に示すアンロック位置と、当該アンロック位置から反時計方向へ所定角度回動してインサイドハンドルIHの開操作を無効にして主インサイドレバー106の開作動をコネクトレバー112に伝達不能とするロック位置に移動可能であって、各位置に所定の弾性力で保持される。主チャイルドプルーフレバー108の各位置は、スイッチケース153の最上部に設けられる検出スイッチ140により検出される。
主チャイルドプルーフレバー108の後部に設けられた前後方向の長孔108bには、開用インサイドレバー110に設けられた長孔110bに上下方向へ摺動可能に係合したフローティングピン141が前後方向へ摺動可能に係合される。
フローティングピン141は、主チャイルドプルーフレバー108のアンロック位置及びロック位置への作動に従動して開用インサイドレバー110の長孔110bに沿って上下動し、主チャイルドプルーフレバー108がアンロック位置にあるときには、長孔110bの下部にあって開用インサイドレバー110のリリース作動をコネクトレバー112に伝達可能とし、また同じくロック位置にあるときには、長孔110bの上部にあって開用インサイドレバー110のリリース作動をコネクトレバー112に伝達不能とする。
コネクトレバー112は、第3アウトサイドレバー105と同軸の軸127によりベースプレート101に枢支されると共に、第3アウトサイドレバー105のリリース作動に従動して、第3アウトサイドレバー105に直接係合し例えば図13に示す待機位置からスプリング142の付勢力に抗して時計方向へ所定角度回動(以下、”リリース作動”と記す)し例えば図15に示すリリース位置に移動する。コネクトレバー112のリリース作動は、緊急出力レバー113に対しては常時伝達されるが、リリース中継レバー116に対しては後述のように第1ロックレバー114がアンロック位置にあるときのみ伝達される。
コネクトレバー112の上部には、主チャイルドプルーフレバー108がアンロック位置にあるとき、開用インサイドレバー110のリリース作動に従動してリリース作動するフローティングピン141が作動方向へ当接可能で、また同じくロック位置にあるとき、開用インサイドレバー110がリリース作動してもフローティングピン141が作動方向へ当接不能な被当接部112aが設けられる。これにより、インサイドハンドルIHの開操作に基づく開用インサイドレバー110のリリース作動は、主チャイルドプルーフレバー108がアンロック位置にあるとき、フローティングピン141を介してコネクトレバー112に伝達され、同じくロック位置にあるときにはコネクトレバー112に伝達されない。
さらに、コネクトレバー112の下部に設けられた上下方向の長孔112bには、第1ロックレバー114に設けられた前後方向の長孔114a及びリリース中継レバー116に設けられた側面視ほぼL字状の制御孔116aに摺動可能に係合するフローティングピン143が上下方向へ摺動可能に係合される。
フローティングピン143は、後述のように第1ロックレバー114がアンロック位置にあるとき、コネクトレバー112のリリース作動をリリース中継レバー116に伝達可能とし、また同じくロック位置にあるとき、コネクトレバー112のリリース作動をリリース中継レバー116に伝達不能とする。
第1ロックレバー114は、第2ロックレバー115に設けられた車内外方向を向く軸部115aにより第2ロックレバー115と共にベースプレート101の車内側を向く面に枢支されると共に、後部には前述のようにフローティングピン143が前後方向へ摺動可能に係合する長孔114aが設けられる。
第2ロックレバー115は、第1ロックレバー114と同軸によりベースプレート101に枢支されると共に、端部の連結部115bがロック操作ノブLKに一体形成された下方へ延伸するアーム部LKaの下部、また下部の連結部115cがアクチュエータ102の出力レバー144の上部にそれぞれ連結されることによって、ロック操作ノブLKの手動操作またはアクチュエータ102の動力による出力レバー144の作動に連動して、ターンオーバースプリング145の付勢力に抗してアウトサイドハンドルOH及びインサイドハンドルIHの開操作を有効とするアンロック位置及び無効にするロック位置に移動する。
第1ロックレバー114は、第2ロックレバー115がロック操作ノブLKの手動操作またはアクチュエータ102の電動操作によりアンロック位置からロック位置へ移動する場合には、第2ロックレバー115の一部に当接することで第2ロックレバー115と共にアンロック位置からロック位置に移動し、また、同じく第2ロックレバー115がロック位置からアンロック位置へ移動する場合には、一端が第1ロックレバー114また他端が第2ロックレバー115にそれぞれ掛止されたスプリング146の付勢力の範囲内で第2ロックレバー115と共にアンロック方向へ移動する。なお、第1ロックレバー14と第2ロックレバー15間に作用するスプリング146の付勢力は、ターンオーバースプリング145の付勢力よりも大となるように設定される。
なお、アンロック状態とは、第1、2ロックレバー114、115及びフローティングピン143がそれぞれアンロック位置にある状態であり、ロック状態とは、第1、2ロックレバー114、115及びフローティングピン143がそれぞれロック位置にある状態を指す。
リリース中継レバー116は、第3アウトサイドレバー105と同軸の軸127によりベースプレート101の車内側を向く面に枢支されると共に、上部が第1、7操作力伝達部材501、507を介してリヤドアラッチ装置1のリリース入力レバー19、フロントドアラッチ装置FDのリリースレバー(図示略)にそれぞれ連結され、第1、2ロックレバー114、115がアンロック位置にあるとき、第3アウトサイドレバー105のリリース作動に連動して、ベースプレート101のストッパ101dに当接した例えば図13に示す待機位置から反時計方向へ所定角度回動(以下、”リリース作動”と記す)し例えば図15に示すリリース位置に移動する。リリース中継レバー116のリリース作動は、リヤドアラッチ装置1のリリース入力レバー19及びフロントドアラッチ装置FDのリリースレバーにそれぞれ伝達される。
リリース中継レバー116の下部に設けられた側面視ほぼL字状の制御孔116aには、コネクトレバー112の長孔112b及び第1ロックレバー114の長孔114aにそれぞれ摺動可能に係合した前述のフローティングピン143が摺動可能に係合される。
フローティングピン143は、コネクトレバー112の長孔112b、第1ロックレバー114の長孔114a及びリリース中継レバー116の制御孔116aにそれぞれ摺動可能に係合することによって、第1、2ロックレバー114、115がアンロック位置にあるときには、制御孔116aの上部に位置するアンロック位置にあり、また、第1、2ロックレバー114、115がロック位置にあるときには、制御孔116aの下部に位置するロック位置にある。
図13に示すように、第1、2ロックレバー114、115がアンロック位置にある場合には、第3アウトサイドレバー105のリリース作動は、コネクトレバー112、フローティングピン143を介してリリース中継レバー116に伝達される。リリース中継レバー116は、自体のリリース作動を第1、7操作力伝達部材501、507を介して各ドアラッチ装置1、FDに伝達させてドアDの開操作を可能にする。
また、図14に示すように、第1、2ロックレバー114、115がロック位置にある場合には、アウトサイドハンドルOH及びインサイドハンドルIHの開操作に基づいてコネクトレバー112がリリース作動しても、フローティングピン143が制御孔116aの下部を相対的に空振り移動するだけで、コネクトレバー112のリリース作動は、リリース中継レバー116に伝達されない。よって、第1、2ロックレバー114、115がロック位置にある場合には、アウトサイドハンドルOH及びインサイドハンドIHが開操作されても、各ドアラッチ装置1、FDをリリース作動できず、ドアDを開けることはできない。
緊急出力レバー113は、第3アウトサイドレバー105と同軸の軸127によりベースプレート101により枢支されると共に、第2操作力伝達部材502を介してリヤドアラッチ装置1の緊急入力レバー21に連結され、アウトサイドハンドルOHまたはインサイドハンドルIHのいずれかの開操作に基づいてコネクトレバー112または開用インサイドレバー110がリリース作動すると、コネクトレバー112または開用インサイドレバー110に直接当接することで、第1、2ロックレバー114、115及びフローティングピン143の位置に無関係に、スプリング142の付勢力に抗して、反時計方向へ所定角度回動(以下、”リリース作動”)し、当該リリース作動を第2操作力伝達部材502を介して緊急入力レバー21に伝達する。緊急出力レバー113のリリース作動が緊急入力レバー21に伝達された場合には、前述のように、ブロックレバー20をキャンセル位置に移動させて、クローザ・リリースユニット3のクローズ動作を中断させる。
リリースキャンセル操作レバー160は、ベースプレート101の車内側を向く面に車内外方向を向く軸161により枢支されると共に、前端部に主チャイルドプルーフレバー108の操作部108aに隣接した位置にあって、かつドアDが開いた状態にあるときのみ人為的に操作可能な操作部160aを有し、操作部160aが上方へリリースキャンセル操作されることで、ベースプレート101のストッパ101eに当接した例えば図13に示す待機位置からスプリング162の付勢力に抗して時計方向へ所定角度回動(以下、”リリースキャンセル作動”と記す)した例えば図19に示すリリースキャンセル位置に移動する。
リリースキャンセル操作レバー160の上部は、自体のリリースキャンセル作動を伝達可能な前後方向の第4操作力伝達部材504を介してリリースキャンセル入力中継手段117の後述のリリースキャンセルレバー120の下部に連結される。
リリースキャンセル入力中継手段117は、ベースプレート101の下部にベースプレート101から分離可能に固定される支持プレート147に支持される第1、2中継レバー118、119、リリースキャンセルレバー120及びフローティングピン149を含んで構成され、リリースキャンセル操作レバー160のリリースキャンセル操作に基づいて、モータ32のリリース駆動によるリリース出力レバー41のリリース作動をリヤドアラッチ装置1及びフロントドアラッチ装置FDに伝達可能な接続状態及び伝達不能に切断する切断状態に切替可能であって、後述のようにモータ32のリリース駆動中、電気的または機械的なトラブル等の影響によって、リリース電動手段がリリース作動した状態で停止し、ラッチ機構のラチェット9がリリース作動した状態に停止したままとなってドアDを閉じることができなくなるリリース拘束状態が発生した場合、切断状態に切り替わることで、リリース電動手段のリリース作動をラチェット9に伝達するためのリリース作動伝達経路を切断してリリース拘束状態を解除してドアDの閉鎖を可能にする。
なお、リリースキャンセル入力中継手段117を、ベースプレート101に分離可能に固定した支持プレート147に設けたことによって、支持プレート147及びリリースキャンセル入力中継手段117を必要に応じてベースプレート101から分離することによって、リリースキャンセル入力中継手段117を設定するタイプと設定しないタイプの両タイプ間で、操作中継装置100の共用化が可能となる。
第1中継レバー118は、支持プレート147に車内外方向を向く軸148により枢支されると共に、下端部が第3操作力伝達部材503を介してリヤドアラッチ装置1のリリース出力レバー41に連結され、モータ32のリリース駆動によるリリース出力レバー41のリリース作動に連動して例えば図13に示す待機位置から反時計方向へ所定角度回動(以下、”リリース作動”と記す)し図18に示すリリース位置に移動する。
第1中継レバー118の下部に設けられた上下方向の長孔118aには、リリースキャンセルレバー120の作動に従動して上下動するフローティングピン149が摺動可能に係合される。
第2中継レバー119は、第1中継レバー118と同軸の軸148により支持プレート147に枢支されると共に、後述のようにリリースキャンセルレバー120が接続位置、すなわちリリースキャンセル入力中継手段117が接続状態にあるとき、第1中継レバー118のリリース作動に連動して、スプリング150の付勢力に抗して、例えば図13に示す待機位置から第1中継レバー118と一緒に反時計方向へ所定角度回動(以下、”リリース作動”と記す)し図18に示すリリース位置に移動する。
第2中継レバー119の下端部は、自体のリリース作動を第3アウトサイドレバー105に伝達するための連結ロッド128を介して第3アウトサイドレバー105の長孔105aに連結される。第3アウトサイドレバー105は、第1中継レバー119からのリリース作動が伝達されることにより、アウトサイドハンドルOHが操作された場合と同様にリリース作動する。第2中継レバー119の下部には、前述のフローティングピン149が摺動可能に係合し軸148を中心とする円弧状の空振り孔119a及び半径方向に延伸する係合孔119bを連続して形成した側面視ほぼ逆L字状の制御孔が設けられる。
リリースキャンセルレバー120は、支持プレート147に車内外方向を向く軸151により枢支されると共に、下端部が前後方向の第4操作力伝達部材504を介してリリースキャンセル操作レバー160に連結され、前述のようにリリースキャンセル操作レバー160がリリースキャンセル操作されたときには、当該操作に連動して、例えば図13に示す接続位置からスプリング152の付勢力に抗して反時計方向へ所定角度回動した図19に示す切断位置に移動し、またリリースキャンセル操作レバー160がリリースキャンセル位置から待機位置に戻ったときには、当該戻りに連動して切断位置から接続位置に戻る。
フローティングピン149は、第1中継レバー118の長孔118a、第2中継レバー119の制御孔(空振り孔119a及び係合孔119b)及びリリースキャンセルレバー120の後方へ延伸する長孔120aにそれぞれ摺動可能に係合する。
図13に示すように、リリースキャンセル操作レバー160が待機位置、またリリースキャンセルレバー120が接続位置にあって、第1、2中継レバー118、119が待機位置にある場合、フローティングピン149は、第2中継レバー119の係合孔119bに位置して、第1中継レバー118と第2中継レバー119間のリリース作動伝達経路を接続して第1中継レバー118のリリース作動を第2中継レバー119に伝達可能とする。
また、図18に示すように、リリースキャンセルレバー120が接続位置にあって、第1、2中継レバー118、119がリリース作動した状態で停止しているとき、すなわちリリース電動手段がリリース作動したまま反転しない状態のリリース拘束状態が発生しているとき、リリースキャンセルレバー120がリリースキャンセル操作レバー160のリリースキャンセル操作に連動して切断位置に移動すると、図19に示すように、フローティングピン149が係合孔119bから空振り孔119aに移動することでリリース作動伝達経路を切断し、図20に示すように、第1中継レバー118をリリース作動した状態に停止させたまま、第2中継レバー119がスプリング152の付勢力により待機位置に戻り、これに追従して第3アウトサイドレバー105及び他の各種要素も待機位置に戻る。
図20に示すように、リリース拘束状態が解消されない状態にあって、第1中継レバー118がリリース作動した状態に停止したまま第2中継レバー119が待機位置に戻った場合には、フローティングピン149が空振り孔119aに対してリリースキャンセルレバー120の切断位置から接続位置への移動を阻止するように係合するため、リリースキャンセルレバー120は切断位置、またリリースキャンセル操作レバー160はリリースキャンセル位置にそれぞれ停止して保持される。そして、この状態で、リリース電動手段が反転して待機状態に復帰してリリース拘束状態が解消された場合には、第1中継レバー118は、リリース出力レバー41の待機位置への復帰に連動して待機位置に戻り、フローティングピン149は、空振り孔119aから係合孔119に移動し、リリースキャンセルレバー120はスプリング152の付勢力により接続位置、またリリースキャンセル操作レバー160はスプリング162の付勢力により待機位置にそれぞれ戻る。
次に、本実施形態における車両用ドア開閉装置の作用について説明する。
(ドアDが全閉位置で、操作中継装置100がアンロック状態にあるとき、アウトサイドハンドルOHが操作されたときのリリース作動)
図13に示すアンロック状態において、アウトサイドハンドルOHの操作は、第5操作力伝達部材505を介して第1アウトサイドレバー103に伝達される。この結果、図15に示すように、第1、2及び第3アウトサイドレバー103、104及び105がリリース作動し、第3アウトサイドレバー105のリリース作動は、コネクトレバー112、フローティングピン143及びリリース中継レバー116を介して第1、7操作力伝達部材501、507にそれぞれ伝達される。これにより、リヤドアラッチ装置1のリリース入力レバー19は、図8に示す待機位置から図9に示すようにリリース作動することでラチェット9をリリース位置に移動させてラッチ機構をリリース作動させ、また、これとほぼ同時に、フロントドアラッチ装置FDもリリース作動させて、ドアDの開扉を可能にする。
なお、図15に図示の太線の矢印は、各種要素の作動方向を指している。
(ドアDが全閉位置で、操作中継装置100がアンロック状態にあるとき、インサイドハンドルIHが開操作されたときのリリース作動)
図13に示すアンロック状態において、インサイドハンドルIHの開操作は、主インサイドレバー106及び連結ロッド131を介して開用インサイドレバー110に伝達される。この結果、図16に示すように、主インサイドレバー106、開用インサイドレバー110、コネクトレバー112及びリリース中継レバー116がリリース作動する。リリース中継レバー116のリリース作動は、第1、7操作力伝達部材501、507を介してリヤドアラッチ装置1のリリース入力レバー19及びフロントドアラッチ装置FDにそれぞれ伝達されることで、アウトサイドハンドルOHが操作された場合と同様にドアDの開扉を可能にする。
なお、図16に図示の太線の矢印は、各種要素の作動方向を指している。
(ドアDが全開位置で、操作中継装置100がアンロック状態にあるとき、インサイドハンドルIHが閉操作されたときのリリース作動)
図13に示すアンロック状態において、インサイドハンドルIHの閉操作は、主インサイドレバー106及び連結ロッド133を介して閉用インサイドレバー111に伝達される。この結果、図17に示すように、主インサイドレバー106及び閉用インサイドレバー111がリリース作動し、閉用インサイドレバー111のリリース作動は、第6操作力伝達部材506を介して全開ラッチ装置ODに伝達されることで、全開ラッチ装置ODがリリース作動して、ドアDの閉扉を可能にする。
なお、図17に図示の太線の矢印は、各種要素の作動方向を指している。
(リリース電動手段によるリリース作動)
ドアDが全閉状態にあって、ラッチ機構が図8に示すフルラッチ状態において、車内に設けられた操作スイッチまたはワイヤレス操作スイッチが開操作されると、リリース電動手段の一部を構成するモータ32がリリース駆動し、前述のように、図8に示す状態からセクタギヤ39が支軸34を中心にしてリリース方向(反時計方向)へ回動し、プラネタリーギヤ36がセクタギヤ39の回動に連動して軸37を中心に反時計方向へ自転することで、サンギヤ35は、プラネタリーギヤ36の自転に連動して中立位置からリリース方向へ所定角度回動する。そして、図9に示すように、サンギヤ35の当接部35bがリリース出力レバー41のリリース部41aに対して当接することにより、リリース出力レバー41は、待機位置からスプリング46の付勢力に抗してリリース作動する。リリース出力レバー41のリリース作動は、第3操作力伝達部材503を介して接続状態にあるリリースキャンセル入力中継手段117の第1中継レバー118に伝達される。
なお、図9に図示の太線の矢印は、各種要素の作動方向を指している。
リリース出力レバー41のリリース作動が第1中継レバー118に伝達されると、第1中継レバー118は、図13に示す待機位置から図18に示すようにリリース作動する。このとき、操作中継装置100が図13に示すようにアンロック状態にあれば、第1中継レバー118のリリース作動は、フローティングピン149、第2中継レバー119、連結ロッド128、第3アウトサイドレバー105、コネクトレバー112、フローティングピン143及びリリース中継レバー116に伝達されてそれぞれがリリース作動する。
この場合、緊急出力レバー113及び閉用インサイドレバー111もコネクトレバー112及び第3アウトサイドレバー105に連動してリリース作動するが、この点については本発明に直接関係しないので説明は省略する。
なお、図18に図示の太線の矢印は、各種要素の作動方向を指している。
リリース中継レバー116のリリース作動は、第1、7操作力伝達部材501、507を介してリヤドアラッチ装置1のリリース入力レバー19及びフロントドアラッチ装置FDにそれぞれ伝達される。当該伝達により、図9に示すように、リヤドアラッチ装置1は、ラチェット9がリリース作動してラッチ7のフルラッチ係合部7aから外れることによってストライカSからの離脱を可能にし、また、これとほぼ同時に、フロントドアラッチ装置FDもリリース作動して、ドアDの開作動を可能にする。
ラッチ7がオープン位置に回動したことが検出されると、モータ32が反転制御されることによって、図5に示すように、セクタギヤ39及びサンギヤ35が反転して中立位置に戻ると共に、リリース作動していたリリース出力レバー41が待機位置に戻ることで、リリース電動手段はリリース作動した状態から待機状態に反転し、さらにリリース作動していた各種要素もそれぞれの待機位置に戻る。続いて、電動開閉装置PSDが開駆動制御され、ドアDが開作動する。
(リリース拘束状態を解除する際のリリースキャンセル動作)
前述のように、モータ32のリリース駆動によりリリース出力レバー41をリリース作動させた際、電気的故障または他のトラブルがなければ、モータ32の反転駆動により、各種要素が中立位置または待機位置等に戻って、後のドアDの閉作動時、ラッチ7のフルラッチ係合部7aまたは7bに対するラチェット9の係合を可能にする。
しかし、図9に示すように、ラチェット9がモータ32のリリース駆動によりリリース位置に移動した状態のとき、電気的故障または他のトラブルによって、モータ32の反転が不能になって、リリース出力レバー41がリリース作動した状態で停止してしまうと、ラチェット9がリリース位置に停止して係合位置への戻りが不能になるリリース拘束状態が発生する。当該リリース拘束状態が発生した場合には、このままドアDを閉じようと試みても、ラチェット9がリリース位置に停止してラッチ7に係合する係合位置への移動が不能であるため、ドアDを閉じることはできない。
上述のように、ドアDの閉鎖が不能となった場合には、ドアDを開けた状態で、ドアDの前端面に露出するリリースキャンセル操作レバー160の操作部160aをリリースキャンセル操作する。これにより、リリースキャンセル操作レバー160がスプリング162の付勢力に抗して待機位置からリリースキャンセル位置に移動すると、このとき、リリース拘束状態が発生していれば、図19に示すように、リリースキャンセルレバー120がリリースキャンセル操作レバー160のリリースキャンセル操作に連動して接続位置から切断位置に移動すると共に、フローティングピン149が第2中継レバー119の係合孔119bから空振り孔119aに移動することでリリース作動伝達経路を切断し、図20に示すように、リリース電動手段のリリース出力レバー41に連結された第1中継レバー118をリリース作動状態に停止させたまま、第2中継レバー119がスプリング150の付勢力により待機位置に戻り、さらにこれに追従して第3アウトサイドレバー105及び他の各種要素も待機位置に戻ることで、リリース拘束状態は解除されて、ドアDの閉鎖を可能にする。
図20に示すように、リリースキャンセル操作レバー160のリリースキャンセル操作に基づいて、リリース拘束状態が解除された場合には、フローティングピン149が空振り孔119aに対してリリースキャンセルレバー120の切断位置から接続位置への移動を阻止するように係合するため、リリースキャンセルレバー120は切断位置、またリリースキャンセル操作レバー160はリリースキャンセル位置にそれぞれ停止して保持される。この結果、リリース拘束状態が発生している場合には、リリース拘束状態を解除することができると共に、リリースキャンセル操作レバー160がリリースキャンセル位置に停止した状態に保持されることで、リリース拘束状態が発生していることを確認することができる。この結果、ドアDの閉鎖が不能になったことの故障原因を早期に発見することができ、故障箇所を迅速に修理することが可能となる。
その後、リリース電動手段がリリース作動状態から反転して待機状態に戻ってリリース拘束状態が解消された場合には、第1中継レバー118がリリース出力レバー41の待機位置への復帰に連動して待機位置に戻って、フローティングピン149が空振り孔119aから係合孔119に移動することにより、リリースキャンセルレバー120はスプリング152の付勢力により接続位置、またリリースキャンセル操作レバー160はスプリング162の付勢力により待機位置にそれぞれ戻る。
また、リリースキャンセル操作レバー160のリリースキャンセル操作が行われたとき、リリース拘束状態が発生していなければ、リリースキャンセルレバー120は、スプリング152の付勢力に抗して接続位置から切断位置に移動するものの、第1、2中継レバー118、119が待機位置にあって、フローティングピン149が第2中継レバー119の係合孔119b内を単に径方向へ移動するだけであるため、リリースキャンセル操作レバー160のリリースキャンセル操作を止めることによってスプリング152の付勢力により接続位置に復帰する。また、リリースキャンセル操作レバー160は、リリースキャンセル操作が行われてもリリースキャンセル位置に停止して保持されないでスプリング162の付勢力により待機位置に復帰する。これにより、リリース拘束状態が発生していないことを確認することができる。また、リリースキャンセル操作レバー160が誤操作や悪戯等によりリリースキャンセル操作されても、リリースキャンセル入力中継手段117が接続状態から切断状態に切り替わり保持されることがないため、リリース電動手段によりドアDを開けることが不能になるような事態を回避することができる。
上述により、本実施形態においては、リリース拘束状態が発生している場合、ドアDを開けた状態でドアDの前端面に露出するリリースキャンセル操作レバー160の操作部160aをリリースキャンセル操作することで、リリースキャンセル入力中継手段117を切断状態に切り替えてリリース拘束状態を解除すると共に、リリースキャンセル入力中継手段117を切断状態に保持するため、ドアDを迅速に閉じることができる。さらには、リリース拘束状態が発生していない場合には、リリースキャンセル操作レバー160がリリースキャンセル操作されても、リリースキャンセル操作レバー160は待機位置に戻り、また、リリース拘束状態が発生している場合には、リリースキャンセル操作レバー160はリリースキャンセル操作されることでリリースキャンセル位置に停止して保持されるため、リリース拘束状態が発生しているか否かを早期に知ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、次のような各種の変形や変更を施すこと、または当該各種の変形や変更を適宜組み合わせることも可能である。
(a)リリース電動手段の減速機構をウォームギヤや平歯車等で構成する。
(b)リリース電動手段をリヤドアラッチ装置1と別構成として、操作中継装置100またはその近傍に設ける。
(c)リヤドアラッチ装置1及び操作中継装置100を車体B側にそれぞれ設け、ストライカSをドアD側にそれぞれ設ける。
(d)リリースキャンセルレバー120とリリースキャンセル操作レバー160とを一体形成する。
(e)リリースキャンセル操作レバー160の操作部160aに、主チャイルドプルーフレバー108の操作部108aに施した彩色と異なる色の彩色を施す。
1 リヤドアラッチ装置 2 ラッチユニット
3 クローザ・リリースユニット 4 カバープレート
4a ストライカ進入溝 4b 支持面
5 ハウジング 5a ストライカ進入溝
6 ラッチ軸 7 ラッチ
7a フルラッチ係合部 7b ハーフラッチ係合部
8 ラチェット軸 9 ラチェット
10 検知レバー 11 ラッチレバー
11a 作動部 12 オープンレバー
12a アーム部 14 ハーフラッチ検出スイッチ
15 フルラッチ検出スイッチ 16、17 スプリング
18 支軸 19 リリース入力レバー
19a 解除部 19b 折曲部
20 ブロックレバー 20a ブロック部
20b 折曲部 21 緊急入力レバー
21a 連結部 21b 当接部
23 スプリング 31 ベースプレート
31a ストッパ部 32 モータ(リリース電動手段)
32a 出力ギヤ 33 遊星歯車機構(リリース電動手段) 34 支軸
35 サンギヤ 35a 外歯ギヤ
35b 当接部 36 プラネタリーギヤ
37 軸 38 クローズレバー
38a クローズ部 39 セクタギヤ
39a 外歯ギヤ 39b 内歯ギヤ
40 スプリング 41 リリース出力レバー(リリース電動手段) 41a リリース部
44 軸 46 スプリング
48 検出スイッチ 100 操作中継装置
101 ベースプレート 101a ストッパ
101b ストッパ 101c ストッパ
101d ストッパ 101e ストッパ
102 アクチュエータ 102a ハウジング
103 第1アウトサイドレバー 103a 折曲部
104 第2アウトサイドレバー 104a 係合孔
104b 長孔 105 第3アウトサイドレバー
105a 長孔 106 主インサイドレバー
106a 長孔 107 副インサイドレバー
108 主チャイルドプルーフレバー 108a 操作部
108b 長孔 109 副チャイルドプルーフレバー
110 開用インサイドレバー 110a 長孔
110b 長孔 111 閉用インサイドレバー
112 コネクトレバー 112a 被当接部
112b 長孔 113 緊急出力レバー
114 第1ロックレバー 114a 長孔
115 第2ロックレバー 115a 軸部
115b 連結部 115c 連結部
116 リリース中継レバー 116a 制御孔
117 リリースキャンセル入力中継手段
118 第1中継レバー 118a 長孔
119 第2中継レバー 119a 空振り孔
119b 係合孔 120 リリースキャンセルレバー
120a 長孔 122 ガイドブラケット
123 支持プレート 123a ストッパ
124 軸 126 連結ロッド
127 軸 128 連結ロッド
129 軸 130 スプリング
131 連結ロッド 132 検出レバー
133 連結ロッド 134 スプリング
135 スプリング 136 検出スイッチ
138 軸 139 スプリング
140 検出スイッチ 141 フローティングピン
142 スプリング 143 フローティングピン
144 出力レバー 145 ターンオーバースプリング
146 スプリング 147 支持プレート
148 軸 149 フローティングピン
150 スプリング 151 軸
152 スプリング 153 スイッチケース
160 リリースキャンセル操作レバー
160a 操作部 161 軸
162 スプリング 501 第1操作力伝達部材
502 第2操作力伝達部材 503 第3操作力伝達部材
504 第4操作力伝達部材 505 第5操作力伝達部材
506 第6操作力伝達部材 507 第7操作力伝達部材
B 車体 D スライドドア
FD フロントドアラッチ装置 IH インサイドハンドル
LK ロック操作ノブ LKa アーム部
OD 全開ラッチ装置 OH アウトサイドハンドル
G1 アッパーガイドレール G2 ウェストガイドレール
G3 ロアガイドレール PSD 電動開閉装置
S ストライカ

Claims (4)

  1. ドアまたは車体の何れか一方に設けられ、前記ドアの閉移動に伴って前記ドアまたは前記車体のいずれか他方に設けられるストライカに噛合してオープン位置からラッチ位置に移動可能なラッチと、
    前記ラッチ位置にある前記ラッチに係合することにより前記ドアを閉位置に拘束し、また前記ラッチから外れることにより前記ドアの開きを可能にするラチェットと、
    前記ラチェットを前記ラッチに係合した係合位置から前記ラッチから外れるリリース位置に作動させるように、待機状態からリリース作動し再び該待機状態に反転可能なリリース電動手段と、
    前記ドアを開けた状態のときのみ、待機位置から所定の方向のリリースキャンセル位置へ操作可能なリリースキャンセル操作レバーと、
    前記リリースキャンセル操作レバーの前記リリースキャンセル位置への操作に基づいて前記リリース電動手段のリリース作動を前記ラチェットに伝達可能とするリリース作動伝達経路を接続する接続状態から切断する切断状態に切替可能なリリースキャンセル入力中継手段と、を備え、
    前記リリースキャンセル入力中継手段は、前記リリース電動手段がリリース作動した状態に停止した停止状態で、かつ前記ラチェットが前記リリース位置に停止した状態のとき、前記リリースキャンセル操作レバーの前記待機位置から前記リリースキャンセル位置への操作に基づいて前記接続状態から前記切断状態に切り替わることによって、前記ラチェットの前記係合位置への移動を可能にし、かつ前記切断状態に保持され
    前記リリースキャンセル操作レバーは、前記リリース電動手段が前記停止状態にあるとき、前記待機位置から前記リリースキャンセル位置へ操作されることにより、前記リリースキャンセル位置に停止して保持されることを特徴とする自動車用ドア開閉装置。
  2. 前記リリースキャンセル操作レバーは、前記リリース電動手段が前記待機状態にあるとき、前記待機位置から前記リリースキャンセル位置へ操作されても、前記待機位置に戻ることを特徴とする請求項1記載の自動車用ドア開閉装置。
  3. ドアまたは車体の何れか一方に設けられ、前記ドアの閉移動に伴って前記ドアまたは前記車体のいずれか他方に設けられるストライカに噛合してオープン位置からラッチ位置に移動可能なラッチと、
    前記ラッチ位置にある前記ラッチに係合することにより前記ドアを閉位置に拘束し、また前記ラッチから外れることにより前記ドアの開きを可能にするラチェットと、
    前記ラチェットを前記ラッチに係合した係合位置から前記ラッチから外れるリリース位置に作動させるように、待機状態からリリース作動し再び該待機状態に反転可能なリリース電動手段と、
    前記ドアを開けた状態のときのみ、待機位置から所定の方向のリリースキャンセル位置へ操作可能なリリースキャンセル操作レバーと、
    前記リリースキャンセル操作レバーの前記リリースキャンセル位置への操作に基づいて前記リリース電動手段のリリース作動を前記ラチェットに伝達可能とするリリース作動伝達経路を接続する接続状態から切断する切断状態に切替可能なリリースキャンセル入力中継手段と、を備え、
    前記リリースキャンセル入力中継手段は、前記リリース電動手段がリリース作動した状態に停止した停止状態で、かつ前記ラチェットが前記リリース位置に停止した状態のとき、前記リリースキャンセル操作レバーの前記待機位置から前記リリースキャンセル位置への操作に基づいて前記接続状態から前記切断状態に切り替わることによって、前記ラチェットの前記係合位置への移動を可能にし、かつ前記切断状態に保持され、
    前記リリースキャンセル操作レバーは、前記リリース電動手段が前記待機状態にあるとき、前記待機位置から前記リリースキャンセル位置へ操作されても、前記待機位置に戻ることを特徴とする自動車用ドア開閉装置。
  4. 前記リリースキャンセル入力中継手段は、前記リリース電動手段が前記停止状態から前記待機状態に反転することによって、前記切断状態から前記接続状態に切り替わることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の自動車用ドア開閉装置。
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