JP2005076314A - 旋回式建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】 油圧ホースの弛みがスイングポストと接触するのを防止し、油圧ホース、スイングポストの摩耗、損傷等を防止する。
【解決手段】 スイングポスト12の右側面板15には、ホース収容空間17側となる内面側に凹窪部19を設ける構成としている。従って、スイングポスト12を左側に揺動させたときにホース収容空間17で生じる油圧ホース群26の弛み26Bは、凹窪部19内に進入させることにより逃すことができ、この弛み26Bと右側面板15との接触を回避することができる。これにより、油圧ホース群26の摩耗、スイングポスト12の損傷等を防止することができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等として好適に用いられる旋回式建設機械に関するものである。
一般に、旋回式建設機械としては、油圧ショベル、油圧クレーン等が知られており、例えば油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより大略構成されている。
また、油圧ショベルには、例えば側溝の掘削作業等を行なうことができるように作業装置が左,右方向に揺動可能となったスイング式の油圧ショベルがある。このスイング式の油圧ショベルの上部旋回体は、前端側に支持ブラケットが取付けられた支持構造体をなす旋回フレームと、該旋回フレームの支持ブラケットに連結ピンを介して揺動可能に取付けられたスイングポストと、上部旋回体と作業装置のアクチュエータとの間を接続して設けられた油圧ホースとを含んで構成されている。
そして、作業装置はスイングポストに俯仰動可能に取付けられ、該スイングポストは旋回フレームとの間に装備されたスイング用のアクチュエータにより左,右方向に揺動動作する構成となっている。
このスイング式の油圧ショベルは、作業時に油圧ホースを引掛けないように、また外観上の見栄えをよくするために、油圧ホースをスイングポスト内に通す構成としたものがある。詳しくは、スイングポストには、該スイングポストの内部に形成されたホース収容空間に通じるようにホース挿通口を設け、油圧ホースは、その途中部位を前記ホース挿通口を通してホース収容空間に挿入させる。そして、ホース収容空間に挿入した油圧ホースは、該ホース収容空間で立上って作業装置に向けて延びる構成としている(例えば、特許文献1参照)。
実開平7−29041号公報
ところで、上述した特許文献1の油圧ショベルでは、上部旋回体から引出された油圧ホースをスイングポストのホース収容空間に通し、該ホース収容空間から作業装置に向け延びるように配設している。また、油圧ホースは、上部旋回体から引出した位置と反対側にスイングポストが揺動したときに、引張力が作用しないような長さ寸法に設定されている。
このため、スイングポストを油圧ホースの引出し側に揺動したときには、油圧ホースの余った部分がホース収容空間内で曲がって弛みを生じる。そして、この油圧ホースの弛みは、ホース収容空間でスイングポストに接触することがあり、油圧ホースの部分的な摩耗、スイングポストの塗装の剥がれ等の損傷を生じてしまうという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、油圧ホースの弛み部分がスイングポストと接触するのを防止することにより、油圧ホース、スイングポストの摩耗、損傷等を防止できるようにした旋回式建設機械を提供することにある。
請求項1の発明による旋回式建設機械は、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載され前端側が支持ブラケットとなった旋回フレームを有する上部旋回体と、前記旋回フレームの支持ブラケットに連結ピンを介して左,右方向に揺動可能に連結されたスイングポストと、該スイングポストに俯仰動可能に支持されアクチュエータによって駆動される作業装置と、前記上部旋回体と該作業装置のアクチュエータとの間を接続して設けられた油圧ホースとを備えている。
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、スイングポストは、連結ピンを介して旋回フレームの支持ブラケットに揺動可能に取付けられる後面板と、該後面板の左,右両側に前方に突出して設けられ作業装置の基端側が俯仰動可能に取付けられる左,右の側面板と、該左,右の側面板のうち一方の側面板に左,右方向外向きに突出して設けられスイングポストを揺動させるアクチュエータが取付けられるアクチュエータブラケットと、前記後面板と左側面板と右側面板とによって囲まれ油圧ホースが立上って延びるホース収容空間と、前記アクチュエータブラケットと左,右方向の反対側に位置して設けられ油圧ホースが該ホース収容空間に向け挿通するホース挿通口とにより構成し、前記左,右の側面板のうち一方の側面板には、前記ホース収容空間を画成する内面側の一部分を窪ませることにより凹窪部を設け、該凹窪部により前記スイングポストを他方側に揺動させたときに前記ホース収容空間で生じる油圧ホースの弛みを逃す構成としたことにある。
請求項2の発明によると、一方の側面板は、凹窪部に対応する部位を外面側に突出させることにより、一方の側面板を立体的なリブ形状に形成したことにある。
請求項3の発明によると、アクチュエータブラケットは上,下方向に間隔をもって対面する2枚の板体を用いて形成し、凹窪部は前記2枚の板体間に対応する部位に設ける構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、スイングポストを他方側に揺動させ、ホース収容空間で油圧ホースが弛みを生じても、弛みが移動する一方の側面板にはホース収容空間を延長するように凹窪部を設けているから、油圧ホースの弛みは一方の側面板に設けた凹窪部に逃がすことができる。この結果、油圧ホースとスイングポストとの接触を防止することができるから、油圧ホースの部分的な摩耗、スイングポストの塗装の剥がれ等の損傷を防止でき、信頼性や寿命を向上することができる。
請求項2の発明によれば、凹窪部に対応して外面側に突出した部位は、一方の側面板で立体的な補強リブとして機能するから、スイングポストの強度を高めることができる。
請求項3の発明によれば、アクチュエータブラケットを形成する2枚の板体間の空間を利用して凹窪部を設けることができるから、外観上の見栄えを良好にすることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る旋回式建設機械として小型の油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図10に従って詳細に説明する。
図1において、1は建設機械としてのキャノピ仕様の油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3とにより構成されている。そして、上部旋回体3の前部側には、作業装置4が揺動および俯仰動可能に設けられている。
ここで、作業装置4は、後述のスイングポスト12に俯仰動可能に取付けられたブーム4Aと、該ブーム4Aの先端部に俯仰動可能に取付けられたアーム4Bと、該アーム4Bの先端部に回動可能に取付けられたバケット4Cとによって大略構成されている。また、スイングポスト12とブーム4Aとの間にはブームシリンダ4Dが設けられ、ブーム4Aとアーム4Bとの間にはアームシリンダ4Eが設けられ、アーム4Bとバケット4Cとの間にはバケットシリンダ4Fが設けられ、これらのシリンダ4D,4E,4Fはアクチュエータを構成している。さらに、作業装置4には、ブーム4Aの背面に沿って延びブームシリンダ4D、アームシリンダ4E、バケットシリンダ4Fに接続された複数本の油圧配管からなる油圧配管群4Gが設けられている。
また、上部旋回体3は、下部走行体2の車幅内でほぼ旋回できるように、上方からみて略円形状に形成されている(図2参照)。そして、上部旋回体3は、後述の旋回フレーム5、スイングポスト12、油圧ホース群26、運転席27、エンジン、制御弁装置(いずれも図示せず)等を含んで構成されている。
5は上部旋回体3の支持構造体を構成する旋回フレームで、該旋回フレーム5は、図3、図4に示す如く、左,右方向の中間部を前,後方向に延びた平板状の底板6と、該底板6の上面側に左,右に離間して立設された一対の縦板7,7と、前側に位置して左,右方向に延びた前梁8と、前記各縦板7の後部位置で左,右方向に延びた中梁9と、該中梁9の後側に位置して底板6上に設けられたエンジン支持部10と、前記各縦板7の前端側に設けられた支持ブラケット11とにより大略構成されている。
ここで、支持ブラケット11は、図5、図6に示すように、後述の連結ピン20を介してスイングポスト12を左,右方向に揺動可能に支持するものである。また、支持ブラケット11は、例えば鋳造等を用いて軸線が上,下方向となる円筒体として形成され、底板6と左,右の縦板7の先端に溶接等の固着手段により一体的に固着されている。また、支持ブラケット11の中心部には、連結ピン20が挿嵌されるピン穴11Aが上,下方向に貫通して設けられている。
さらに、支持ブラケット11の外周側は、上,下方向の中間部を鼓状に縮径することにより鼓状胴部11Bとなっている。この鼓状胴部11Bは、後述の油圧ホース群26が支持ブラケット11の側方を通る空間を大きくする機能を有している。
12は旋回フレーム5の支持ブラケット11に取付けられたスイングポストで、該スイングポスト12は、前記支持ブラケット11に後述の連結ピン20を介して連結され、該連結ピン20を中心にして左,右方向に揺動可能となっている。また、スイングポスト12は、例えば鋳造等により一体形成され、作業装置4のブーム4Aを俯仰動可能に支持するものである。
そして、スイングポスト12は、図5ないし図9に示すように、後述の後面板13、左側面板14、右側面板15、シリンダブラケット16、ホース収容空間17、ホース挿通口18、凹窪部19等により大略構成されている。
13は支持ブラケット11に取付けられる後面板で、該後面板13は、図5、図8に示す如く、支持ブラケット11を上,下方向から挟むようにコ字状に屈曲して形成されている。また、後面板13の上,下端側は、後方に向けて水平に延びる上取付部13A,下取付部13Bとなっている。また、上取付部13A,下取付部13Bには、支持ブラケット11のピン穴11Aと同軸となるように、後述の連結ピン20が挿嵌されるピン挿嵌穴13A1,13B1が形成されている。
14は後面板13の左側から前方に向け突出して設けられた左側面板で、該左側面板14の上部位置には、図5、図7に示すように、作業装置4を構成するブーム4Aの基端側がピン結合されるブーム用ボス14Aが設けられている。また、左側面板14の下側寄り位置には、作業装置4を構成するブームシリンダ4Dの基端側がピン結合されるブームシリンダ用ボス14Bが内向きに突設されている。
また、15は後面板13の右側から前方に向け突出して設けられた右側面板で、該右側面板15には、左側面板14と同様に、上部位置にブーム用ボス15Aが設けられ、下側寄りに位置してブームシリンダ用ボス15Bが内向きに突設されている。また、右側面板15には、左,右方向の内面側を凹ませて後述の凹窪部19が形成されている。
16はスイングポスト12の右側に設けられたアクチュエータブラケットとしてのシリンダブラケット16で、該シリンダブラケット16は、図9に示すように、基端側が後面板13と右側面板15との間に一体的に固着され、先端側が右側面板15から右方向外向きに突出している。また、シリンダブラケット16は、図7に示す如く、上,下方向に間隔をもって対面する上板16A,下板16Bと、該上板16A,下板16Bとを接続するように長さ方向に延びた接続板16Cとにより大略構成されている。さらに、上板16A,下板16Bの先端部には、後述するスイングシリンダ21のロッド21B先端を取付ける取付ピン22が挿嵌されるピン挿嵌穴16A1,16B1が設けられている。
17はスイングポスト12に設けられたホース収容空間で、該ホース収容空間17には、後述の油圧ホース群26が立上って延びている。また、ホース収容空間17は、スイングポスト12が左方向に揺動したときに、油圧ホース群26を弛ませることができるスペースを有している。そして、ホース収容空間17は、図5、図6等に示すように、後側と左,右両側が後面板13と左側面板14,右側面板15とによって囲まれ、前側が後述のホース保護カバー24によって制限された空間として構成されている。
18は後面板13と左側面板14との間の角隅部に位置してスイングポスト12を切欠くことにより形成されたホース挿通口で、該ホース挿通口18は、旋回フレーム5上に搭載された制御弁装置(図示せず)から引出されて延びる後述の油圧ホース群26を、スイングポスト12内のホース収容空間17に通す略四角形状の開口として構成されている。
19はスイングポスト12の右側面板15に設けられた凹窪部で、該凹窪部19は、図7ないし図9に示すように、ホース収容空間17を画成する右側面板15の内面側の一部分を窪ませることにより、ホース収容空間17を右方向に拡大するように形成されている。また、凹窪部19は、例えばスイングポスト12の鋳造時に一緒に成形されるもので、容易に形成することができる。
詳しくは、凹窪部19は、図8、図9に示すように、後面板13とブームシリンダ用ボス15Bとの間で、かつシリンダブラケット16の上板16Aと下板16Bとの間に収まる右側面板15の一部分を外面側に突出させることにより、上,下方向に延びる有底状の凹溝として形成されている。これにより、右側面板15には、凹窪部19を構成する前壁部19A、後壁部19Bおよび底壁部19Cが設けられる。また、前壁部19A、後壁部19B、底壁部19Cは、シリンダブラケット16の上板16Aと下板16Bとの間に突出し、該シリンダブラケット16と一体感をもって形成している。
このように、凹窪部19は、右側面板15の一部分をシリンダブラケット16側に凹ませることにより、前壁部19A、後壁部19B、底壁部19Cによって右側面板15を立体的なリブ形状に形成することができ、該右側面板15の強度を高めることができる。しかも、凹窪部19を形成する前壁部19A、後壁部19B、底壁部19Cは、シリンダブラケット16の上板16Aと下板16Bとの間に突出させて設けているから、外側から見え難くなっている。
そして、凹窪部19は、図10に示すように、スイングポスト12を左側に揺動させて後述の油圧ホース群26が弛み26Bを生じたときに、右側面板15に向けて移動する弛み26Bの一部を収容し、該弛み26Bが右側面板15に接触するのを防止するものである。
20は旋回フレーム5の支持ブラケット11とスイングポスト12との間を揺動可能に連結する連結ピンで(図6、図10中に図示)、該連結ピン20は上,下方向に延びる1本のピンにより構成され、スイングポスト12を構成する後面板13の各ピン挿嵌穴13A1,13B1と、旋回フレーム5を構成する支持ブラケット11のピン穴11Aとに亘って上,下方向に挿嵌されている。これにより、連結ピン20は、旋回フレーム5の前端部にスイングポスト12を左,右方向に揺動可能に取付けている。
21は旋回フレーム5とスイングポスト12との間に設けられたスイングシリンダで、該スイングシリンダ21は、図2中に点線で示す如く、前,後方向に延びて設けられ、チューブ21Aのボトム側が旋回フレーム5に連結ピン(図示せず)を介して取付けられている。一方、ロッド21Bの先端はスイングポスト12のシリンダブラケット16先端に取付ピン22を介して取付けられている。そして、スイングシリンダ21は、ロッド21Bを縮小することにより、連結ピン20を中心としてスイングポスト12を右側に揺動することができる。また、ロッド21Bを伸長することにより、スイングポスト12を左側に揺動することができる。
23はスイングポスト12上側に設けられた取付板で、該取付板23は、スイングポスト12を構成する後面板13の上取付部13Aに取付けられている。そして、取付板23は、後述のホース保護カバー24とホースクランプ25をスイングポスト12に取付けるものである。
24はホース収容空間17の前側を覆うホース保護カバーで、該ホース保護カバー24は、ホース収容空間17内の油圧ホース群26を飛石等から保護するものである。そして、ホース保護カバー24は、図5、図8等に示すように、例えば薄肉な鋼板等を折曲げることにより形成され、上側が取付板23に取付けられ、下側が下取付部13Bに取付けられている。
また、25はスイングポスト12の上側に設けられたホースクランプで、該ホースクランプ25は、ホース保護カバー24と一緒に取付板23に取付けられている。また、ホースクランプ25は、後述する油圧ホース群26を左,右方向に整列した状態で保持するものである。
そして、ホースクランプ25は、スイングポスト12の上側寄り位置で油圧ホース群26を保持することにより、このホースクランプ25を境にし、ホース収容空間17で油圧ホース群26をスイングポスト12の揺動に追従して左,右方向に移動させ、作業装置4側で油圧ホース群26を作業装置4の俯仰動に追従して上,下方向に移動させることができる。このように、ホースクランプ25は、油圧ホース群26の移動方向を区別して互いに擦れるのを抑えるものである。
一方、26は複数本の油圧ホース(全体をまとめて油圧ホース群26という)で、該油圧ホース群26は、旋回フレーム5に搭載された制御弁装置(図示せず)から引出され、作業装置4に向けて延びている。また、油圧ホース群26は、例えばブームシリンダ4Dに対して圧油を給排する2本の油圧ホース26と、アームシリンダ4Eに対して圧油を給排する2本の油圧ホース26と、バケットシリンダ4Fに対して圧油を給排する2本の油圧ホース26の他に、例えば削岩機等の外部の油圧機器(図示せず)に対して圧油を給排する2本の予備油圧ホース26を加えた合計8本の油圧ホースによって構成されている。
そして、油圧ホース群26は、基端側が制御弁装置に接続され、先端側(予備油圧ホース26を除く)が作業装置4の油圧配管群4Gに接続されている。また、油圧ホース群26は、その途中部位26Aが支持ブラケット11の鼓状胴部11Bの左側を通り、スイングポスト12のホース挿通口18からホース収容空間17に挿入されている。さらに、ホース収容空間17に挿入した油圧ホース群26は、該ホース収容空間17内を立上って上側のホースクランプ25に保持されている。
ここで、油圧ホース群26の途中部位26Aは、スイングポスト12を右側に揺動させたときにホースクランプ25に引張られてホース収容空間17で延びた状態となる。一方、スイングポスト12を左側に揺動させると、油圧ホース群26の途中部位26Aは、ホース収容空間17で余った分が曲がることによって弛み26Bを形成する。この弛み26Bは、スイングポスト12を左側に揺動させて行くに従って大きくなり、右側面板15に接近するように移動する。
なお、27は旋回フレーム5上に設けられ、オペレータが着座する運転席で(図1参照)、該運転席27の上方はキャノピ28によって覆われている。また、キャノピ28の後側、右側等は外装カバー29によって覆われている。
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、作業装置4を用いて側溝掘り作業を行なう場合の動作と、このときの油圧ホース群26の動きについて説明する。
まず、作業装置4を下部走行体2の左側に移動させて側溝掘り作業を行なうときには、スイングシリンダ21のロッド21Bを縮小してスイングポスト12を右側に揺動させると共に、上部旋回体3を作業装置4の揺動方向とは反対側となる左側に旋回させることにより、作業装置4を左側に平行移動させ、該作業装置4を用いて左側の側溝掘り作業を行なう。一方、作業装置4を下部走行体2の右側に移動させて側溝掘り作業を行なうときには、スイングポスト12を左側に揺動し、上部旋回体3を右側に旋回させることにより、作業装置4を用いて右側の側溝掘り作業を行なう。
ここで、スイングポスト12を右側に揺動させたときには、油圧ホース群26は、その途中部位26Aが引張られ、ホース収容空間17で延びた状態となる。一方、図10に示すように、スイングポスト12を左側に揺動させたときには、油圧ホース群26は、その途中部位26Aが余ってホース収容空間17で弛み26Bを生じ、この弛み26Bは右側面板15に向け大きくなりながら移動する。
しかし、右側面板15にはホース収容空間17を拡大するように凹窪部19を設けているから、油圧ホース群26の弛み26Bは凹窪部19に逃すことができる。これにより、油圧ホース群26とスイングポスト12とが摩擦接触するのを防止することができる。
かくして、本実施の形態によれば、スイングポスト12の右側面板15には、ホース収容空間17側となる内面側に凹窪部19を設ける構成としている。従って、スイングポスト12を左側に揺動させたときにホース収容空間17で生じる油圧ホース群26の弛み26Bは、凹窪部19内に進入させることにより逃すことができ、この弛み26Bと右側面板15との接触を回避することができる。
この結果、油圧ホース群26とスイングポスト12との摩擦接触を防止することができるから、油圧ホース26の摩耗、スイングポスト12の損傷等を防止でき、信頼性や寿命を向上することができる。
また、凹窪部19を構成する前壁部19A、後壁部19B、底壁部19Cにより、右側面板15を立体的なリブ形状に形成することができるから、該右側面板15の強度を向上することができ、スイングポスト12の剛性を高めることができる。
さらに、凹窪部19を形成する前壁部19A、後壁部19B、底壁部19Cは、シリンダブラケット16の上板16Aと下板16Bとの間に突出するように設けているから、外側から見え難く、かつシリンダブラケット16と一体感をもって形成することができ、外観上の見栄えを良好にすることができる。
なお、実施の形態では、スイングポスト12の右側面板15に凹窪部19を設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、スイングポストの右側に位置してホース挿通口が設けられ、この右側のホース挿通口からホース収容空間に油圧ホース群を挿通させる場合には、油圧ホース群の弛みが左側に移動するため、左側面板に凹窪部を設ける構成とすればよい。
また、実施の形態では、凹窪部19は、シリンダブラケット16の上板16Aと下板16Bとの間に設けた場合を例示したが、本発明はこれに限るものではなく、例えばシリンダブラケット16の上板16Aよりも上側、下板16Bよりも下側まで形成してもよい。
さらに、実施の形態では、建設機械として旋回フレーム5上にキャノピ28を搭載したキャノピ仕様の油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、運転席の周囲を覆うキャブを備えたキャブ仕様の油圧ショベルに適用してもよい。
本発明の実施の形態に適用される油圧ショベルを示す正面図である。 図1中の油圧ショベルの平面図である。 旋回フレームを拡大して示す正面図である。 旋回フレームを拡大して示す平面図である。 旋回フレームの前端側、スイングポスト、油圧ホース群等を拡大して示す拡大正面図である。 旋回フレームの前端側、スイングポスト、油圧ホース群等を図5中の矢示VI−VI方向からみた横断面図である。 スイングポストを単体で拡大して示す外観斜視図である。 図7中の矢示VIII−VIII方向からみたスイングポストの縦断面図である。 図8中の矢示IX−IX方向からみたスイングポストの横断面図である。 スイングポストを左側に揺動して油圧ホース群の弛みを凹窪部に収容した状態を図6と同様位置から示す横断面図である。
符号の説明
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 作業装置
4D ブームシリンダ(アクチュエータ)
4E アームシリンダ(アクチュエータ)
4F バケットシリンダ(アクチュエータ)
5 旋回フレーム
11 支持ブラケット
12 スイングポスト
13 後面板
14 左側面板
15 右側面板
16 シリンダブラケット(アクチュエータブラケット)
16A 上板
16B 下板
17 ホース収容空間
18 ホース挿通口
19 凹窪部
20 連結ピン
21 スイングシリンダ(アクチュエータ)
26 油圧ホース(油圧ホース群)
26A 途中部位
26B 弛み

Claims (3)

  1. 下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載され前端側が支持ブラケットとなった旋回フレームを有する上部旋回体と、前記旋回フレームの支持ブラケットに連結ピンを介して左,右方向に揺動可能に連結されたスイングポストと、該スイングポストに俯仰動可能に支持されアクチュエータによって駆動される作業装置と、前記上部旋回体と該作業装置のアクチュエータとの間を接続して設けられた油圧ホースとを備えてなる旋回式建設機械において、
    前記スイングポストは、前記連結ピンを介して前記旋回フレームの支持ブラケットに揺動可能に取付けられる後面板と、該後面板の左,右両側に前方に突出して設けられ前記作業装置の基端側が俯仰動可能に取付けられる左,右の側面板と、該左,右の側面板のうち一方の側面板に左,右方向外向きに突出して設けられスイングポストを揺動させるアクチュエータが取付けられるアクチュエータブラケットと、前記後面板と左側面板と右側面板とによって囲まれ前記油圧ホースが立上って延びるホース収容空間と、前記アクチュエータブラケットと左,右方向の反対側に位置して設けられ前記油圧ホースが該ホース収容空間に向け挿通するホース挿通口とにより構成し、
    前記左,右の側面板のうち一方の側面板には、前記ホース収容空間を画成する内面側の一部分を窪ませることにより凹窪部を設け、該凹窪部により前記スイングポストを他方側に揺動させたときに前記ホース収容空間で生じる油圧ホースの弛みを逃す構成としたことを特徴とする旋回式建設機械。
  2. 前記一方の側面板は、前記凹窪部に対応する部位を外面側に突出させることにより、前記一方の側面板を立体的なリブ形状に形成してなる請求項1に記載の旋回式建設機械。
  3. 前記アクチュエータブラケットは上,下方向に間隔をもって対面する2枚の板体を用いて形成し、前記凹窪部は前記2枚の板体間に対応する部位に設ける構成としてなる請求項1または2に記載の旋回式建設機械。
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