JP2021155971A - 建設機械 - Google Patents

建設機械 Download PDF

Info

Publication number
JP2021155971A
JP2021155971A JP2020055771A JP2020055771A JP2021155971A JP 2021155971 A JP2021155971 A JP 2021155971A JP 2020055771 A JP2020055771 A JP 2020055771A JP 2020055771 A JP2020055771 A JP 2020055771A JP 2021155971 A JP2021155971 A JP 2021155971A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boom
hose
stay
hydraulic
cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020055771A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7374831B2 (ja
Inventor
哲也 今西
Tetsuya Imanishi
哲也 今西
陽介 柳井
Yosuke Yanai
陽介 柳井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Tierra Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Tierra Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Tierra Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Tierra Co Ltd
Priority to JP2020055771A priority Critical patent/JP7374831B2/ja
Publication of JP2021155971A publication Critical patent/JP2021155971A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7374831B2 publication Critical patent/JP7374831B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Shovels (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

【課題】 油圧ホースが接触しないようにホースカバーによって油圧ホースの広範囲を覆うことにより、油圧ホースの耐久性を向上する。【解決手段】 旋回フレーム4に俯仰の動作が可能に取付けられた第1ブーム12と、基端側が第1ブーム12の先端部に左右方向に揺動可能に取付けられた第2ブーム13と、第2ブーム13の先端部に左右方向に揺動可能に取付けられた第3ブーム15と、第2ブーム13に沿って延びた一端が第1ブーム12に取付けられ、他端が第3ブーム15に取付けられたステー19と、を備えている。この上で、第2ブーム13のステー19側には、ステー19に沿って油圧ホース26Aを覆うホースカバー30が設けられている。ホースカバー30の第1ブーム12側には、オフセットシリンダ24により第2ブーム13をステー19側に揺動させた際に連動して開く開閉機構32が設けられている。【選択図】 図7

Description

本開示は、オフセットブーム式の作業装置を備えた油圧ショベル等の建設機械に関する。
一般に、建設機械の代表例としての油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体とにより車体が構成され、上部旋回体には、作業装置が俯仰の動作が可能に設けられている。また、作業装置は、車体の左側ないし右側で側溝の掘削作業等を行うためにバケットを平行移動(オフセット)する機能を備えたオフセットブーム式の作業装置として構成されている。
オフセットブーム式の作業装置は、上部旋回体の旋回フレームに俯仰の動作が可能に取付けられた第1ブームと、基端側が第1ブームの先端部に左右方向に揺動可能に取付けられた第2ブームと、第2ブームの先端部に左右方向に揺動可能に取付けられた第3ブームと、基端側が第3ブームの先端部に回動可能に取付けられたアームと、アームの先端部に回動可能に取付けられたバケットと、第2ブームに沿って平行に設けられ、一端が第1ブームのステー取付ブラケットに取付けられ、他端が第3ブームのステー取付ブラケットに取付けられたステーと、旋回フレームと第1ブームとの間に設けられたブームシリンダと、第3ブームとアームとの間に設けられたアームシリンダと、アームとバケットとの間に設けられたバケットシリンダと、第1ブームと第2ブームとの間に設けられたオフセットシリンダとを備えている。
各シリンダには、動力源となる圧油(作動油)を供給、排出するための油圧管路が接続されている。各シリンダのうち、作業装置の先端側に配置されているアームシリンダとバケットシリンダに接続される油圧管路は、揺動する第1ブーム、第2ブーム、第3ブームに沿って延びている。このために、第1ブームと第3ブームとの間は、可撓性をもった油圧ホースとしている。
この場合、油圧ホースは、金属管に比較して脆弱であるから保護する必要がある。そこで、作業装置には、第1ブームと第3ブームとに亘って延びた油圧ホースを覆うために、第2ブームに沿ってホースカバーが設けられている(特許文献1)。
特開2016−125288号公報
ところで、第1ブーム、第2ブーム、第3ブームは、左右方向に揺動するから、これらが揺動したときに油圧ホースが大きく撓む場合がある。大きく撓んだ油圧ホースは、ホースカバーの端部に接触することがあり、接触による摩耗等によって油圧ホースの交換サイクルが短くなってしまう。一方で、ホースカバーと油圧ホースとの接触を防止するためには、ホースカバーを短くすることが考えられる。しかし、ホースカバーを短くすると、油圧ホースは、露出部分が増大するから、この場合も油圧ホースの交換サイクルが短くなってしまうという問題がある。
本発明の一実施形態の目的は、油圧ホースが接触しないようにホースカバーによって油圧ホースの広範囲を覆うことにより、油圧ホースの耐久性を向上できるようにした建設機械を提供することにある。
本発明の一実施形態は、車体に俯仰の動作が可能に取付けられた第1ブームと、基端側が前記第1ブームの先端部に左右方向に揺動可能に取付けられた第2ブームと、前記第2ブームの先端部に左右方向に揺動可能に取付けられた第3ブームと、前記第2ブームに沿って設けられ、一端が前記第1ブームのステー取付ブラケットに取付けられ、他端が前記第3ブームのステー取付ブラケットに取付けられたステーと、前記第1ブームと前記第2ブームとの間に設けられたオフセットシリンダと、前記ステーに沿って固定されて、前記第1ブームから前記第3ブームへ延びて配置される油圧ホースと、を備えてなる建設機械において、前記第2ブームの前記ステー側には、前記ステーに沿って前記油圧ホースを覆うホースカバーが設けられており、前記ホースカバーの前記第1ブーム側には、前記オフセットシリンダにより前記第2ブームを前記ステー側に揺動させた際に連動して開く開閉機構が設けられている。
本発明の一実施形態によれば、油圧ホースが接触しないようにホースカバーによって油圧ホースの広範囲を覆うことができ、油圧ホースの耐久性を向上することができる。
本発明の実施形態による油圧ショベルを示す左側面図である。 油圧ホースが省略された作業装置の一部を拡大して示す斜視図である。 図2中のステー、ホースカバー等を拡大して示す斜視図である。 ステーに油圧ホースとホースカバーを取付けた状態を図3中の矢示IV−IV方向から見た断面図である。 ホースカバーを示す左側面図である。 ホースカバーの開閉機構を図5中の矢示VI−VI方向から見た断面図である。 第1ブームに対して第2ブームを左側に揺動した状態を示す斜視図である。 第1ブームに対して第2ブームを左側に揺動した状態を示す平面図である。 第1ブームに対して第2ブームを右側に揺動した状態を示す斜視図である。
以下、本発明に係る建設機械の実施形態を、油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図9を参照しつつ詳細に説明する。
図1において、油圧ショベル1は、建設機械の代表例であり、その車体は、クローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3とにより構成されている。上部旋回体3の前側には、後述の作業装置11が設けられている。
ここで、上部旋回体3は、ベースとなる旋回フレーム4と、旋回フレーム4の左前側に設けられ、運転席、各種レバー等(図示せず)が配置されたキャブ5と、キャブ5の後方に位置して旋回フレーム4上に搭載されたエンジン、油圧ポンプ等(いずれも図示せず)を覆う外装カバー6と、旋回フレーム4の後部に設けられ、作業装置11との重量バランスをとるカウンタウエイト7とを含んで構成されている。
次に、土砂の掘削作業等を行うために上部旋回体3の前側に設けられた本実施形態によるオフセットブーム式の作業装置11について説明する。
オフセットブーム式の作業装置11は、キャブ5の右側に位置して旋回フレーム4の前側に俯仰の動作が可能に設けられている。作業装置11は、後述の第1ブーム12、第2ブーム13、第3ブーム15、アーム17、バケット18、ステー19、ブームシリンダ21、アームシリンダ22、バケットシリンダ23、オフセットシリンダ24、ホースカバー30を含んで構成されている。
第1ブーム12、第2ブーム13および第3ブーム15は、第1ブーム12と第3ブーム15との間にステー19を設けることで平行リンクを構成している。これにより、作業装置11は、バケット18をアーム17と一緒に左右方向にオフセット移動(平行移動)することができる。
第1ブーム12は、旋回フレーム4の前側に俯仰の動作が可能に取付けられている。第1ブーム12は、先端側がJ字状に屈曲した中空な角筒体として形成されている。第1ブーム12は、基端部がキャブ5の右側に位置して旋回フレーム4の前側に回動可能に取付けられている。第1ブーム12の先端には、上下方向に離間して上ブラケット12Aと下ブラケット12Bが前向きに突出して設けられている。上ブラケット12Aと下ブラケット12Bには、後述の縦ピン14が挿嵌される。
図2に示すように、第1ブーム12の先端側の左側面には、左側に突出して3枚の取付ブラケット12C,12D,12Eが設けられている。3枚の取付ブラケット12C,12D,12Eは、上下方向に所定の間隔寸法をもって平行に配置されている。3枚の取付ブラケット12C,12D,12Eのうち、上側と中間に位置する取付ブラケット12C,12Dは、ステー取付ブラケットを構成している。この取付ブラケット12C,12D間には、ステー19の連結部19Bが回動可能に連結されている。一方、中間と下側に位置する取付ブラケット12D,12E間には、オフセットシリンダ24のチューブ24Aが回動可能に連結されている。
さらに、第1ブーム12の先端側には、下ブラケット12Bの下側に位置してシリンダブラケット12Fが設けられている。シリンダブラケット12Fには、ブームシリンダ21のロッド21Bが回動可能に取付けられる。
第2ブーム13は、第1ブーム12の先端側に左右方向に揺動可能に取付けられている。第2ブーム13は、直線状に延びた中空な角筒体として形成されている。また、第2ブーム13の長さ方向の両端部には、上下方向に延びる筒状の取付ボス13A,13Bが設けられている。さらに、第2ブーム13の左側面には、先端側に位置してシリンダブラケット13Cが設けられている。
第2ブーム13を第1ブーム12に取付ける場合には、基端側の取付ボス13Aを第1ブーム12の上ブラケット12Aと下ブラケット12B間に配置する。この状態で、各ブラケット12A,12B、取付ボス13Aに亘って縦ピン14を挿着する。これにより、第2ブーム13は、第1ブーム12に対し縦ピン14を中心にして左右方向(水平方向)に揺動可能に取付けられる。
図1に示すように、第3ブーム15は、第2ブーム13の先端側に左右方向に揺動可能に取付けられている。第3ブーム15は、第1ブーム12と同様に、中空な角筒体として形成されている。第3ブーム15の基端側には、上ブラケット15Aと下ブラケット15Bが設けられている。第3ブーム15の先端側には、アーム17を回動可能に取付けるためのアーム取付部15Cが設けられている。
第3ブーム15の基端側には、左側面に位置して2枚のステー取付ブラケット15Dが上下方向に所定の間隔寸法をもって平行に配置されている。一方、第3ブーム15の基端側は、上側に向け三角形状に突出し、その上部がアームシリンダ22のチューブ22Aを回動可能に取付けるためのシリンダ取付部15Eとなっている。
第3ブーム15を第2ブーム13に取付ける場合には、各ブラケット15A,15Bで第2ブーム13の取付ボス13Bを挟む。この状態で各ブラケット15A,15B、取付ボス13Bに亘って縦ピン16を挿着する。これにより、第3ブーム15は、第2ブーム13に対し縦ピン16を中心にして左右方向(水平方向)に揺動可能に取付けられる。
アーム17は、第3ブーム15の先端部に取付けられている。アーム17は、全体として中空な角筒体として形成されている。アーム17の基端側は、第3ブーム15のアーム取付部15Cに上下方向に回動可能に取付けられている。また、バケット18は、アーム17の先端部に回動可能に取付けられている。バケット18は、土砂の掘削作業等を行うのに用いられ、作業具の一つを構成している。
ステー19は、第2ブーム13の左側に位置して第1ブーム12と第3ブーム15との間に設けられている。ステー19は、第1ブーム12に対して第3ブーム15を平行に移動させるための平行リンクの一部を構成している。
図2に示すように、ステー19は、長尺な円筒体からなり、第2ブーム13に沿って平行に延びたパイプ部材19Aと、パイプ部材19Aの両端部に設けられた連結部19B,19Cとにより構成されている。詳しくは、ステー19は、一端の連結部19Bが第1ブーム12の取付ブラケット12C,12Dに回動可能に連結されている。ステー19の他端の連結部19Cは、第3ブーム15のステー取付ブラケット15Dに回動可能に連結されている(図1参照)。
図4に示すように、取付座20は、ステー19のパイプ部材19Aに設けられている。取付座20は、ステー19が第1ブーム12と第3ブーム15との間に取付けられた状態でパイプ部材19Aの上側に配置されている。取付座20は、パイプ部材19Aの長さ方向の1箇所または複数箇所、本実施形態では、例えば3箇所に設けられている。
3箇所の取付座20は、パイプ部材19Aを挟むようにパイプ部材19Aの外周面から上側に延びた一対の側板20Aと、各側板20Aの上部に亘って設けられた上板20Bとにより構成されている。各側板20Aには、ホースカバー30を取付けるためのカバーボルト31がそれぞれ螺着される。また、上板20Bには、上板20Bとの間に油圧ホース26Aを固定するための固定具27を取付けるホースボルト28が螺着される。
図1に示すように、ブームシリンダ21は、旋回フレーム4と第1ブーム12との間に設けられている。ブームシリンダ21は、第1ブーム12を第2ブーム13、第3ブーム15と一緒に上下方向ないし前後方向に俯仰動させるものである。また、ブームシリンダ21は、ピストン(図示せず)等を内蔵したチューブ21Aと、ピストンに連結された状態でチューブ21Aの先端側から伸縮自在に突出したロッド21Bとにより構成されている。ブームシリンダ21は、チューブ21Aの基端側が旋回フレーム4に回動可能に取付けられ、ロッド21Bの先端側が第1ブーム12のシリンダブラケット12Fに回動可能に取付けられている。
アームシリンダ22は、第3ブーム15とアーム17との間に設けられている。アームシリンダ22は、ブームシリンダ21と同様に、チューブ22Aとロッド22Bとを含んで構成されている。アームシリンダ22は、チューブ22Aの基端側が第3ブーム15のシリンダ取付部15Eに回動可能に取付けられている。一方、ロッド22Bの先端側は、アーム17の基端部に回動可能に取付けられている。
バケットシリンダ23は、アーム17の基端部とバケット18との間に設けられ、作業具シリンダを構成している。バケットシリンダ23は、ブームシリンダ21と同様に、チューブ23Aとロッド23Bとを含んで構成されている。バケットシリンダ23は、アーム17に対しバケット18を回動させる。
オフセットシリンダ24は、第2ブーム13の左側に位置して第1ブーム12と第2ブーム13との間に設けられている。オフセットシリンダ24は、ブームシリンダ21と同様に、チューブ24Aとロッド24Bとを含んで構成されている。オフセットシリンダ24は、チューブ24Aの基端側が第1ブーム12のシリンダブラケット12Fに回動可能に取付けられ、ロッド24Bの先端側が第2ブーム13のシリンダブラケット13Cに回動可能に取付けられている。
これにより、オフセットシリンダ24は、ロッド24Bを縮小させることにより、図7、図8に示すように、第1ブーム12に対して第2ブーム13を左側に揺動することができる。一方、オフセットシリンダ24は、ロッド24Bを伸長させることにより、図9に示すように、第1ブーム12に対して第2ブーム13を右側に揺動することができる。
図1に示すように、一対の油圧管路25(片方のみ図示)は、アームシリンダ22に圧油を供給、排出(給排)する。各油圧管路25は、第1ブーム12に対する第2ブーム13の揺動動作、第2ブーム13に対する第3ブーム15の揺動動作を許すために、例えば、第2ブーム13の上面に沿う位置が油圧ホース25Aとなっている。
一対の油圧管路26は、バケットシリンダ23に圧油を給排する。各油圧管路26は、例えば、第1ブーム12の上面、第2ブーム13の左側面に沿うように配置されている。各油圧管路26は、前述した揺動動作を許すために、第1ブーム12と第3ブーム15との間が油圧ホース26Aとなっている。各油圧ホース26Aは、ステー19のパイプ部材19Aに沿って固定されて、第1ブーム12から第3ブーム15へ延びて配置されている。図4に示すように、各油圧ホース26Aは、各取付座20の上板20Bと固定具27との間に挟まれ、ホースボルト28が上板20Bに螺着されることで、パイプ部材19Aに沿った状態で固定されている。
ここで、各油圧ホース26Aは、第1ブーム12に対して第2ブーム13が右側に揺動したときに無理に引っ張られないように、第1ブーム12と第2ブーム13との間(第1ブーム12とステー19との間)で長さ寸法に余裕をもって配策されている。これにより、図9に示すように、第1ブーム12に対して第2ブーム13を右側に揺動させた場合でも、各油圧ホース26Aが無理に引っ張られることはない。
一方で、各油圧ホース26Aは、第1ブーム12に対して第3ブーム15がホースカバー30側にオフセットしたとき、即ち、第1ブーム12に対して第2ブーム13が左側に揺動したときに、図7、図8に示すように、ホースカバー30の第1ブーム12側(第1ブーム12とステー19との間)で撓み部分26A1を形成する。
一対の油圧管路29は、オフセットシリンダ24に圧油を給排する。各油圧管路29は、第1ブーム12に対する第2ブーム13の揺動動作を許すために、第1ブーム12とオフセットシリンダ24との間が油圧ホース29Aとなっている。
次に、本実施形態の特徴部分となる開閉機構32を備えたホースカバー30の構成について説明する。
ホースカバー30は、第2ブーム13のステー19側、即ち、第2ブーム13の左側に位置し、第2ブーム13に沿って油圧ホース26Aを覆っている。ホースカバー30は、開閉機構32を備えている。図2、図3に示すように、ホースカバー30は、ステー19のパイプ部材19Aに取付けられている。ここで、本実施形態のホースカバー30は、開閉機構32を備えることで長尺に形成できるから、各油圧ホース26Aの広範囲を覆うことができる。
図4、図5に示すように、ホースカバー30は、パイプ部材19Aの上方位置を、パイプ部材19Aの長さ方向に延びた天板部30Aと、天板部30Aの左辺からパイプ部材19Aに向けて下側に延びた外板部30Bと、天板部30Aの右辺からパイプ部材19Aに向けて下側に延びた内板部30Cとを備えている。
第2ブーム13と反対側に位置する外板部30Bには、第1ブーム12側に位置して開放部30D(図7参照)が形成されている。開放部30Dは、油圧ホース26Aの撓み部分26A1を避けることができる大きさをもった矩形状の開口として形成されている。この上で、ホースカバー30には、開放部30Dを開閉する位置に開閉機構32が設けられている。
図4に示すように、ホースカバー30は、外板部30Bおよび内板部30Cに挿通した各カバーボルト31を各取付座20の側板20Aに螺着することにより、各取付座20を介してステー19に取付けられている。この状態で、ホースカバー30は、その長さ寸法がパイプ部材19Aの全長に近い寸法となり、油圧ホース26Aの広範囲を覆うことができる。
開閉機構32は、ホースカバー30の第1ブーム12側に設けられている。開閉機構32は、オフセットシリンダ24により第2ブーム13をステー19側に揺動させた際に連動して開く構成となっている。換言すると、開閉機構32は、各油圧管路26の油圧ホース26Aに撓み部分26A1が形成されたときに、この油圧ホース26Aの撓み部分26A1を避けて開く構成となっている。開閉機構32は、ホース回避扉33とリンク部材34を含んで構成されている。
ホース回避扉33は、ホースカバー30の外板部30Bの第1ブーム12側に設けられている。ホース回避扉33は、ホースカバー30の開放部30Dを閉塞したり、開放したりする扉を構成している。ホース回避扉33は、開放部30Dと同等な形状をもった板体により形成されている。また、ホース回避扉33は、第1ブーム12と反対側の端縁がヒンジ33Aを介して外板部30Bに水平方向に回動可能に取付けられている。
ホース回避扉33は、図7、図8に示すように、第1ブーム12に対して第2ブーム13が左側に揺動して油圧ホース26Aに撓み部分26A1が形成されても、大きく開くことで撓み部分26A1との接触を回避することができる。一方、ホース回避扉33は、図2、図9に示すように、閉じることでホースカバー30の開放部30Dを閉塞することができる。ホース回避扉33は、開放部30Dを閉塞することで、油圧ホース26Aへの障害物の接触や油圧ホース26Aへの飛来物の衝突を防止でき、油圧ホース26Aを保護できる範囲を広げることができる。
図4、図6に示すように、ホース回避扉33は、当該ホース回避扉33の内面に接続ブラケット33Bを有している。接続ブラケット33Bは、各油圧ホース26Aよりも下側となるステー19側に配置されている。これにより、接続ブラケット33B、リンク部材34と各油圧ホース26Aとの干渉を防止している。接続ブラケット33Bは、ホースカバー30の天板部30Aと平行に延びた板体からなり、ホース回避扉33の内面に溶接手段等を用いて固着されている。
また、接続ブラケット33Bは、ホースカバー30の長さ方向に延びたスリット状の長孔33Cを有している。この長孔33Cには、リンク部材34の一端が連結される。一方で、第3ブーム15がステー19、ホースカバー30と反対側にオフセットしたとき、即ち、第1ブーム12に対して第2ブーム13が右側に揺動したときに、長孔33Cは、リンク部材34の一端が移動するのを許す。これにより、長孔33Cは、ホース回避扉33とリンク部材34に引張り力が作用するのを防止できる。
リンク部材34は、開閉機構32と第1ブーム12の取付ブラケット12Cとの間を連結している。リンク部材34は、細長い棒状体からなり、長さ方向の一端は、下向きに屈曲して第1ブーム12の取付ブラケット12C上に回動可能に連結されている。リンク部材34の長さ方向の他端は、下向きに屈曲してホース回避扉33の長孔33Cに、回動可能かつスライド可能に連結されている。リンク部材34の両端は、それぞれ抜止めピン等を用いて抜止めされている。
次に、各油圧管路26の油圧ホース26Aを覆うホースカバー30に設けられた開閉機構32の動作について説明する。
まず、図2に示すように、第1ブーム12、第2ブーム13および第3ブーム15が前後方向に真直ぐに配置されている場合には、各油圧管路26の油圧ホース26Aは、ステー19、ホースカバー30に沿って延びている。このときに、開閉機構32は、リンク部材34の他端を長孔33Cの奥部に配置することで、ホース回避扉33を閉扉状態に保持できる。即ち、開閉機構32は、ホース回避扉33によって各油圧ホース26Aを広範囲に亘って保護することができる。
一方、図7、図8に示すように、第1ブーム12に対して第2ブーム13を左側(ステー19側)に揺動することにより、第1ブーム12に対して第3ブーム15がホースカバー30側にオフセットした場合には、各油圧ホース26Aは、ホースカバー30の第1ブーム12側で撓み部分26A1を形成する。このときに、開閉機構32は、ホース回避扉33がリンク部材34を介して開扉方向に押動されることで、ホース回避扉33を開くことができる。即ち、開閉機構32は、各油圧ホース26Aの撓み部分26A1からホース回避扉33を退避させることができる。換言すると、開閉機構32は、各油圧ホース26Aとホース回避扉33との干渉を防止することができる。
さらに、図9に示すように、第1ブーム12に対して第2ブーム13を右側に揺動することにより、第1ブーム12に対して第3ブーム15がホースカバー30と反対側にオフセットした場合には、各油圧ホース26Aは、右側に湾曲する。このときに、開閉機構32は、リンク部材34の一端を長孔33Cの奥部から第1ブーム12側に移動させることにより、リンク部材34に対して引張り方向に負荷が生じるのを回避することができる。この状態でも、開閉機構32は、ホース回避扉33によって各油圧ホース26Aを広範囲に亘って保護することができる。
本実施形態によるオフセットブーム式の作業装置11を備えた油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
まず、油圧ショベル1により側溝の掘削作業等を行うときには、オフセットシリンダ24を作動させることにより、図7に示すように、作業装置11の第3ブーム15、アーム17、バケット18を車体の左側に平行移動(オフセット)させる。そして、掘削位置が決まったら、ブームシリンダ21、アームシリンダ22、バケットシリンダ23等を伸長、縮小させることにより、土砂等を掘削することができる。また、図9に示すように、作業装置11の第3ブーム15、アーム17、バケット18を車体の右側に平行移動させた場合でも、同様に土砂等を掘削することができる。
かくして、本実施形態によれば、旋回フレーム4に俯仰の動作が可能に取付けられた第1ブーム12と、基端側が第1ブーム12の先端部に左右方向に揺動可能に取付けられた第2ブーム13と、第2ブーム13の先端部に左右方向に揺動可能に取付けられた第3ブーム15と、第2ブーム13に沿って延びた一端が第1ブーム12に取付けられ、他端が第3ブーム15に取付けられたステー19と、を備えている。この上で、第2ブーム13のステー19側には、ステー19に沿って油圧ホース26Aを覆うホースカバー30が設けられている。ホースカバー30の第1ブーム12側には、オフセットシリンダ24により第2ブーム13をステー19側に揺動させた際に連動して開く開閉機構32が設けられている。
従って、第1ブーム12、第2ブーム13、第3ブーム15が揺動し、各油圧ホース26Aが撓み部分26A1を形成した場合、開閉機構32は、開くことで各油圧ホース26Aとの接触を避けることができる。一方、開閉機構32は、各油圧ホース26Aが撓み部分26A1を形成したとき以外では、閉じて各油圧ホース26Aを覆うことができる。
これにより、ホースカバー30を長尺に形成した場合でも、開閉機構32によって各油圧ホース26Aの撓み部分26A1を避けることができる。この結果、各油圧ホース26Aが接触しない状態でホースカバー30によって各油圧ホース26Aの広範囲を覆うことができるから、各油圧ホース26Aの耐久性を向上することができる。
開閉機構32は、ホースカバー30の第1ブーム12側に位置して第2ブーム13と反対側に開くホース回避扉33を備えている。また、リンク部材34は、長さ方向の一端が第1ブーム12の取付ブラケット12Cに連結され、長さ方向の他端がホース回避扉33に連結されている。これにより、開閉機構32は、第2ブーム13の揺動動作に連動してホース回避扉33を開閉することができる。
さらに、開閉機構32のホース回避扉33には、リンク部材34の他端が連結されると共に、第3ブーム15がホースカバー30と反対側にオフセットしたときに、リンク部材34の他端が移動するのを許す長孔33Cが形成されている。これにより、長孔33Cは、第3ブーム15がホースカバー30と反対側にオフセットしたときに、ホース回避扉33とリンク部材34に対して引張り方向に負荷が生じるのを回避することができる。
なお、実施形態では、ステー19、オフセットシリンダ24、各油圧ホース26A、ホースカバー30を第2ブーム13の左側に配置した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、ステー、オフセットシリンダ、各油圧ホース、ホースカバーを第2ブームの右側に配置する構成としてもよい。
さらに、実施の形態では、建設機械として、オフセットブーム式の作業装置11を備えたクローラ式の油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、ホイール式の油圧ショベル等の他の建設機械に適用する構成としてもよい。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体(車体)
3 上部旋回体(車体)
11 作業装置
12 第1ブーム
12C,12D 取付ブラケット(ステー取付ブラケット)
13 第2ブーム
15 第3ブーム
15D ステー取付ブラケット
19 ステー
24 オフセットシリンダ
26 油圧管路
26A 油圧ホース
26A1 撓み部分
30 ホースカバー
32 開閉機構
33 ホース回避扉
33C 長孔
34 リンク部材

Claims (5)

  1. 車体に俯仰の動作が可能に取付けられた第1ブームと、
    基端側が前記第1ブームの先端部に左右方向に揺動可能に取付けられた第2ブームと、
    前記第2ブームの先端部に左右方向に揺動可能に取付けられた第3ブームと、
    前記第2ブームに沿って設けられ、一端が前記第1ブームのステー取付ブラケットに取付けられ、他端が前記第3ブームのステー取付ブラケットに取付けられたステーと、
    前記第1ブームと前記第2ブームとの間に設けられたオフセットシリンダと、
    前記ステーに沿って固定されて、前記第1ブームから前記第3ブームへ延びて配置される油圧ホースと、を備えてなる建設機械において、
    前記第2ブームの前記ステー側には、前記ステーに沿って前記油圧ホースを覆うホースカバーが設けられており、
    前記ホースカバーの前記第1ブーム側には、前記オフセットシリンダにより前記第2ブームを前記ステー側に揺動させた際に連動して開く開閉機構が設けられていることを特徴とする建設機械。
  2. 前記開閉機構は、前記第1ブームの前記ステー取付ブラケットとの間を連結するリンク部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記開閉機構は、前記ホースカバーの前記第1ブーム側に位置して前記第2ブームと反対側に開くホース回避扉を備えており、
    前記リンク部材は、長さ方向の一端が前記第1ブームの前記ステー取付ブラケットに連結され、長さ方向の他端が前記ホース回避扉に連結されていることを特徴とする請求項2に記載の建設機械。
  4. 前記開閉機構の前記ホース回避扉には、前記リンク部材の他端が連結されると共に、前記オフセットシリンダが前記第2ブームを前記ステーと反対側に揺動したときに、前記リンク部材の他端が移動するのを許す長孔が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の建設機械。
  5. 前記ホースカバーは、前記ステーの上側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
JP2020055771A 2020-03-26 2020-03-26 建設機械 Active JP7374831B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020055771A JP7374831B2 (ja) 2020-03-26 2020-03-26 建設機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020055771A JP7374831B2 (ja) 2020-03-26 2020-03-26 建設機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021155971A true JP2021155971A (ja) 2021-10-07
JP7374831B2 JP7374831B2 (ja) 2023-11-07

Family

ID=77917082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020055771A Active JP7374831B2 (ja) 2020-03-26 2020-03-26 建設機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7374831B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010163752A (ja) 2009-01-13 2010-07-29 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械
JP6597355B2 (ja) 2016-02-05 2019-10-30 コベルコ建機株式会社 シリンダの保護構造及び作業機械

Also Published As

Publication number Publication date
JP7374831B2 (ja) 2023-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7735248B2 (en) Piping struture of front work machine
JP5173976B2 (ja) 建設機械のフロントガード取付装置
JP2010112094A (ja) 建設機械
US8292000B2 (en) Earth moving device for working vehicle
JP4847974B2 (ja) バックホー
JP7374831B2 (ja) 建設機械
JP2018178442A (ja) 作業機械
JP4105611B2 (ja) 旋回式建設機械
KR20110021703A (ko) 건설 기계
JP4490751B2 (ja) アウトリガーの油圧シリンダ
JP2009133084A (ja) オフセットブーム式フロント装置
JP2008063880A (ja) 建設機械
JP7039397B2 (ja) 旋回作業車
JP3784105B2 (ja) 開閉式作業具
JP3695301B2 (ja) 後端小旋回型油圧ショベル
JP4836849B2 (ja) 作業機のドーザ装置
JP6135627B2 (ja) ショベルのアタッチメント配管構造
JP7217823B2 (ja) 旋回作業車
JP4219878B2 (ja) 作業機
JP3820113B2 (ja) 掘削作業機
JP2002266374A (ja) 建設機械
JP5996498B2 (ja) 油圧ショベルの作業装置
JP2019027029A (ja) 作業機械
WO2021192625A1 (ja) 建設機械
JP2017048524A (ja) 作業機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230814

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231024

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231025

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7374831

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150