JP2005075740A - 免疫賦活化組成物、並びにそれが含まれた医薬品、動物薬、食品、飼料及び化粧品 - Google Patents

免疫賦活化組成物、並びにそれが含まれた医薬品、動物薬、食品、飼料及び化粧品 Download PDF

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Abstract

【課題】摂取することによりアレルギー症状を改善することである。
【解決手段】キノコを抽出することにより得られ、摂取することにより免疫グロブリンIgA及び免疫細胞B細胞を増加させ、結果としてアレルゲン物質の体内侵入を防ぐことと免疫グロブリンの産生が増強されることを特徴とする免疫賦活化組成物、並びにそれが含まれた医薬品、動物薬、食品、飼料及び化粧品である。

Description

本発明は、真菌門を親水系溶媒で抽出して得られ、摂取することにより特定の免疫機能であるB細胞の活性化及びIgAの増加を促すことができる免疫賦活化組成物、並びにそれが含まれた医薬品、動物薬、食品、飼料及び化粧品に関する。
食品成分は古くから生命維持のために欠かせない栄養素を提供するものとして考えられてきた。最近では、食品成分は、その働きによって栄養機能、感覚機能、および生体調節機能の3つを提供するものと考えられ、それらはそれぞれ食品の一次機能、二次機能、および三次機能と呼ばれている。これら3つの食品機能のうちでも、三次機能への関心が最近急激に高まり、生活習慣病の一次予防や、健康の増進のためにその機能を利用とする試みが活発化している。
一般に免疫は、身の回りに存在する細菌、花粉、食物抗原などの外来性の異物、および癌細胞やウイルス感染細胞など自己由来の異物的成分の排除を行う生体防御機構である。この機構は、皮膚や粘膜などによる物理的排除機構、補体やリゾチームなどの液性排除機構、さらにナチュラルキラー細胞やマクロファージなどの細胞性排除機構などの非特異的排除機構である自然免疫と、微生物や異物を構成する部分と特異的に反応する抗体やキラーT細胞による特異的排除機構である獲得免疫系に大別され、それらが互いに連携することで成り立っている。なお、獲得免疫系では、キラーTリンパ球が関与する場合を細胞性免疫と呼び、Bリンパ球の産生する抗体が関与する場合を液性免疫と呼んでいる。
キノコは、古くから日本人がよく口にする食材の一つであるとともに、種類によっては漢方胃腸薬などの生薬として利用されてきた。近年になって、キノコは様々な生理活性を有することが明らかにされ、食による疾病防御を目的とする医食同源の考えの普及に伴い、キノコは機能性食品素材として注目されてきた。
キノコの生理活性の中では、サルノコシカケ科およびキコブタケ科をはじめとする食用キノコの熱湯抽出物が腫瘍細胞であるSarcoma180に対して、宿主仲介性の抗腫瘍活性を示すことが知られており、(非特許文献1)、最近では、食用キノコの抗腫瘍活性はβ‐D‐グルカンと呼ばれる分子量が数十万の多糖類に由来することが明らかにされている。β‐D‐グルカンの制癌機能は宿主の細胞性免疫機能、すなわち、キラーT細胞やナチュラルキラー細胞の機能を増強し、癌細胞の増殖を抑制することに基づくと考えられている。また、このようなβ‐D‐グルカンは、カワラタケ、シイタケ、スエヒロタケなど多くの食用キノコに含まれることが明らかにされている。一方、液性免疫に及ぼすキノコの作用に関しては、乾燥アガリクスの熱湯抽出物のマウスへの腹腔内投与がIL‐1βやIL‐6の産生を促すことによりプラーク形成細胞数を増加させることが知られている(非特許文献2)。また、メシマコブの菌糸体から抽出した多糖体が抗体産生を増強することも知られている。
T. Ikekawa, M. Nakanihi, N. Uehara, G. Chihara and R. Tokuzen, Noncytotoxic, Antitumor Polysaccharides (ed. By R. S. Tipson and D. Horton), Advances in Carbohydrate Chemistry and Biochemistry, Vol. 32, 235-275: Academic Press, New York, 1976. H. M. Kim, S. B. Han, G. T. Oh, Y. H. Kim, D. H. Hong and I. D. Yoo, Stimulation of humoral and cell mediated immunity by polysaccharide from mushroom Phellinus Liteus, J. Immunopharm., 18, 295-303, 1996
ところで、液性免疫の中でも粘膜免疫の主役を担うのはIgAである。粘膜IgAは、腸管からのアレルゲンの吸収を阻害したり、肥満細胞上のIgEにアレルゲンが結合するのを阻害することにより抗アレルギー作用を示すとともに、体内に侵入した病原性微生物と結合してそれを体外に排出することにより感染防御作用を示すことは周知のところであるが、これまで報告されている真菌門の免疫関連生体調節活性に関与する報告において、IgAの産生を向上させるものは皆無である。
そこで、本発明は、摂取することにより、免疫グロブリンIgA及び免疫細胞B細胞を増加させる免疫賦活化組成物、並びにそれが含まれた医薬品、動物薬、食品、飼料及び化粧品を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するため、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、真菌門から親水性溶媒によって抽出される抽出組成物が、B細胞の活性化およびIgAの産生量を増加することができることを見出した。
すなわち、本発明に係る免疫賦活化組成物は、免疫グロブリンを産生するB細胞を賦活化し液性免疫の応答を開始させることと、更に加えて、ヘルパーTh2細胞を賦活化することでサイトカインIL‐5、IL‐6の発現を向上させ、粘膜免疫であるIgAの産生量を特異的に増加することの2つの異なる部位で免疫作用機序に働きかける。本発明に係る免疫賦活化組成物は、多量に発現した粘膜上のIgAと結合することにより、抗原であるアレルゲンや花粉が体内に侵入することを阻害するので、アレルギーの原因であるIgEの産生を阻止し、結果、アレルギーが生じるのを防止することができる。
以上のように、本発明に係る免疫賦活化組成物によれば、摂取することで免疫グロブリンIgA及び免疫細胞B細胞を増加させることができ、アレルゲンの体内侵入を防ぎ更に免疫作用を増強することによりアレルギー症状を防止することができる。
本発明に係る免疫賦活化組成物において、真菌門としては、クロカワ、シシタケ、コウタケ、ショウゲンジ、エリンギなどがあり、特にイボタケ科の子実体を含むことが望ましく、他の真菌門と比してIgA産生促進活性が高いクロカワ、シシタケ、コウタケなどがこの科に属する。
本発明に係る免疫賦活化組成物において、親水系溶媒としては、脱塩水、緩衝塩を含んだ溶液、エタノールなどがあり、例えば、熱が加えられた親水系溶媒に子実体を細断、磨砕したものを入れることにより、または入れた後に熱を加えることにより抽出することが考えられる。
本発明に係る免疫賦活化組成物において、前記組成物は、70%エタノールの沈殿画分や、70%飽和硫酸アンモニウム沈殿画分にも含まれない性質をもっている。すなわち、70%エタノールで沈殿するβ‐D‐グルカンに代表されるような抗腫瘍性活性をもつ高分子量の多糖類や、建石らが受身皮膚アナフィラキシー抑制成分として報告した70%飽和硫酸アンモニウムで沈殿する高分子量の糖タンパク質と異なる新規な成分である。
本発明に係る免疫賦活化組成物において、前記抽出組成物は、免疫賦活化組成物として知られている分子量数十万のβ‐D‐グルカンに比べて平均分子量が低い、例えば分子量10000以下の複数の低分子化合物が含まれていることが好ましい。また、前記抽出組成物は、中性の糖であるβ‐D‐グルカンと異なり、分子の極性が酸性であることが好ましい。例えば、平均分子量が5000以上10000以下である酸性の糖及び酸性のペプチド、平均分子量が5000以上10000以下である酸性の糖ペプチド、平均分子量が1000以下である酸性、かつ酢酸エチル可能性の糖ペプチドのいずれか1以上であることが好ましい。
本発明に係る免疫賦活化組成物において、薬学上許容可能な製剤用添加剤成分が更に含まれていることが好ましく、薬学上許容可能な製剤用添加剤成分としては、例えば乳糖、結晶セルロース、乳化剤、プルラン、寒天などがある。
本発明は、前記免疫賦活化組成物が含まれていることを特徴とする医薬品であって、医薬品としては、例えばエアゾール剤、液剤、エキス剤、エリキシル剤、カプセル剤、顆粒剤、丸剤、懸濁剤、乳剤、坐剤、散剤、酒精剤、錠剤、シロップ剤、浸剤、煎剤、注射剤、チンキ剤、点眼剤、ローション剤、トローチ剤、軟膏剤、パップ剤、リニメント剤、流エキス剤などがある。
本発明は、前記免疫賦活化組成物が含まれていることを特徴とする動物薬であって、動物薬としては、例えばエアゾール剤、液剤、エキス剤、エリキシル剤、カプセル剤、顆粒剤、丸剤、懸濁剤、乳剤、坐剤、散剤、酒精剤、錠剤、シロップ剤、浸剤、煎剤、注射剤、チンキ剤、点眼剤、ローション剤、トローチ剤、軟膏剤、パップ剤、リニメント剤、流エキス剤などがある。
本発明は、前記免疫賦活化組成物が含まれていることを特徴とする食品であって、食品としては、例えば麺加工品、農産加工品、製菓、製パン、調理食品、缶・びん詰食品、冷凍食品、畜産加工品、水産加工品、乳製品、油脂加工品、酒類、飲料、調味料、健康食品などがある。
本発明は、前記免疫賦活化組成物が含まれていることを特徴とする飼料であって、飼料としては、例えば粉状飼料、ミール状飼料、フレーク状飼料、ペレット状飼料、缶・びん詰状飼料、液状飼料などがある。
本発明は、前記免疫賦活化組成物が含まれていることを特徴とする化粧品であって、化粧品としては、例えば基礎化粧品、メーキャップ化粧品、ボディ化粧品、頭髪用化粧品、頭皮用化粧品、口腔用化粧品、芳香化粧品などがある。
本発明に係る免疫賦活化組成物は、複数の組成物から構成されており、このうち、平均分子量が1000以下の低分子のものは、酢酸エチルに可溶であるため、酢酸エチルを用いることにより効果的に抽出することができる。
また、本発明に係る免疫賦活化組成物は注射による直接投与のみならず、経口摂取することでもB細胞の活性化及びIgAの産生促進活性を向上させることができる。
本発明に係る免疫賦活化組成物は熱安定性があり、90℃10分間、加熱を保持してもB細胞の活性化及びIgAの産生促進活性を向上させることが可能である。また、冷凍解凍してもB細胞の活性化及びIgAの産生促進活性を向上させることが可能である。
さらに、本発明に係る免疫賦活化組成物は、IgA産生促進活性を向上させるために既にIgA産生能が確認されているカゼインホスホペプチドやリン酸化デキストリンと併用することができる。
次に、本発明に係る免疫賦活化組成物の実施例について説明する。
実施例1乃至5
先ず、生のクロカワ、シシタケ、コウタケ、ショウゲンジ及びエリンギそれぞれの子実体100gを細断し、脱塩水70ml及び海砂30gと共に乳鉢に入れ、20分間磨砕した。粉砕物を500mlの沸騰脱塩水に入れ、1分間沸騰した。遠心分離により得た上清をセライトで濾過し、濾液を凍結乾燥することで表1に示すように実施例1乃至5に係る免疫賦活化組成物を得た。
Figure 2005075740
実験例1
次に、実施例1乃至5に係るIgA産生促進活性化剤のマウス脾臓細胞培養上清中のIgAを測定した。実験例1においては6週齢のC3H/HeN系マウス(雄)(日本SLC株式会社、浜松)を用いた。このマウスを頚椎脱臼により屠殺し、無菌的に脾臓を採取した。次いで、10mlのRPMI1640(GibcoBRL、GlandIsland、USA)中で脾臓を丁寧にほぐし、10mlの同培地で1500rpm、5分間の遠心洗浄を3回行った後、細胞の濃度を4〜6×10cell/mlに調整し、これを細胞浮遊液として用いた。なお、得られた細胞浮遊液をトリパンブルー排除試験に供し、細胞の生存率を測定したところ、染色されていない細胞数を測定することにより決定した細胞の生存率は98%であった。
次に、この細胞浮遊液100μl(マウス脾臓細胞数3.0×10cell/100μlRPMI1640/wellの100IU/mlペニシリン及び100μg/mlのストレプトマイシンを含むRPMI1640/well)、実施例1乃至5に係るIgA産生促進活性化剤それぞれ10μl(最終濃度0〜400μg/ml)、及びPBSに溶解したマイトージェン溶液10μl(最終濃度 ConA1μg/ml、PHA5μg/ml、LPS50μg/ml)を平底の96穴マイクロタイタープレート(Falcon、Cockeysville、USA)に分注し、37℃、5%CO2条件下で72時間培養し、培養上清中のIgAを酵素免疫測定法(ELISA)により定量した。
定量した結果、無添加中のIgA分泌量と比較して実施例4に係るショウゲンジの抽出物が約6%、実施例2に係るシシタケの抽出物、実施例3に係るコウタケの抽出物、実施例5に係るエリンギの抽出物が約11〜12%、実施例1に係るクロカワの抽出物が約50%のIgA産生促進活性を示した。
実験例2
次にB細胞の分化が促進されるか否かを調べるためにB細胞のマイトージェン活性を測定した。細胞の分化はMTT(3‐(4,5‐dimethyl-thiazol-2-yl)-2,5-diphenyl tetrazolium bromide)法により測定した。すなわち、培養終了後のマイクロプレートに0.15MNaClを含む0.01Mリン酸緩衝液(pH7.4、PBS)に溶解した0.5%MTT溶液(Sigma、ST.Louis、USA.)を10μlずつ加えた。B細胞分化の刺激としてサルモネラ菌リポポリサッカライド(LPS)(Salmonella typhimurium由来、Difco Laboratories、Detroit、USA)10μl(最終濃度で50μg/ml)を培養液に添加した。これを37℃、5%CO存在下で4時間培養した。その後、0.04M HClを含むイソプロパノール(HCl:イソプロパノール=1:289)100μlを添加し、形成された赤紫色のホルマザンを溶解するためにマイクロピペットでよく撹拌した後、モデル550マイクロプレートリーダー(Bio−Rad、California、USA.)を用いて、570nmにおける吸光度を測定した。得られた5つのMTT値の平均値および標準偏差を求め、t検定分析に供した。
無添加品のMTT値が0.67であることと比べて、クロカワ抽出物添加品は50〜100μg/ml添加することで0.71〜0.78となり、t検定において有意にMTT値の値が向上していることを示した。すなわち、実施例1に係るクロカワ抽出物中にB細胞の分化促進成分が存在することが考えられる。
実験例3
動物培養細胞による効果ではなく実際の生体への効果を調べた。まず、4週齢のC3H/HeN系マウス(雄)(OrientalYeast Co.,LTD)4匹を1群として、1週間予備飼育した後、表2に示す配合の実施例サンプル1に係る飼料を経口投与し、35日間飼育した。また、同様に1週間予備飼育した後、表2に示す配合の比較例サンプル1に係る飼料を経口投与し、35日間飼育した。比較例サンプル1に係る飼料を与えたものは2群設定した。また、35日間の飼育中、飼料及び水は、自由摂取とした。試験飼料での飼育開始後、7、14、21日目に比較例サンプル1を投与している1群以外の比較例サンプル1群と実施例サンプル1群のマウスには殺菌した0.015M塩酸ナトリウムを含み0.01Mリン酸緩衝液(PBS)に懸濁させたLPS(10μg/0.2ml)をゾンデを用いて経口投与した。また、比較例サンプル1を投与している一群にはPBS(0.2ml)をゾンデを用いて投与した。
Figure 2005075740
試験飼料での飼育開始後35日目にマウスをエーテルで麻酔し、心臓採血を行った。また、頚椎脱臼により屠殺後、十二指腸から直腸までの器官を摘出した。採取した血液は、37℃で1時間放置後、血餅をチューブからはずし、4℃で一晩置き、4℃3000rpmで20分間の遠心分離を行い、得られた血清を分析に使用するまで−30℃で保存した。一方、内容物を含む腸管は、腸管2gに対して海砂3g、殺菌PBS5mlとともに乳鉢で15分間磨砕し、腸管抽出液とし、分析に使用するまで−30℃で保存した。血清及び腸管抽出液中の総IgA量とLPS特異抗体量を酵素免疫測定法(ELISA)で測定した。
すなわち、0.05M炭酸緩衝液(pH9.5)に溶解したヤギ抗マウスIgA抗体(10μg/ml、BethylLaboratories,Inc., USA)、あるいは、0.1M炭酸緩衝液に溶解したLPS(100μg/ml)200μlを96穴マイクロプレート(Nunc,Roskilde,Denmark)の各ウェルに分注し、4℃で一晩放置した。放置後、0.05%Tween20を含むPBS(PBS−Tween)で3回プレートを洗浄した。次いで、0.2%ウシ血清アルブミン(BSA:Sigma、St.Louis、USA)を含んだ0.1M炭酸緩衝液300μlを各ウェルに分注し、25℃で90分静置することにより抗原でコーティングされていない部分をBSAで保護した。プレートをPBS−Tweenで3回洗浄し、2%ポリビニルピロリドン(PVP)を含むPBS−Tweenで希釈した血清(総IgAの場合は6400倍希釈、抗LPSIgAの場合には100倍希釈、抗LPS IgGの場合は6400倍希釈、抗LPSIgMの場合は3200倍希釈)または腸管抽出液(総IgAの場合は6400倍希釈、抗LPS IgAの場合には400倍希釈、抗LPS IgGの場合は800倍希釈、抗LPSIgMの場合は1600倍希釈)100μlを各ウェルに分注し、25℃で120分反応させた。反応終了後、プレートをPBS−Tweenで5回洗浄し、2%PVPを含むPBS−Tweenで希釈したペルオキシダーゼ標識抗体(ヤギ抗マウスIgA抗体(0.1μl/ml)、ヤギ抗マウスIgG抗体(1μl/ml)またはヤギ抗マウスIgM抗体(0.25μl/ml)100μlを各ウェルに分注し、25℃で60分間反応させた。反応後、プレートをPBS−Tweenで5回洗浄し、暗室で0.4%o−フェニレンジアミンと0.03%過酸化水素を含む0.1Mクエン酸―0.2Mリン酸緩衝液(pH5.0)100μlを各ウェルに分注し、プレートにアルミホイルを巻いて完全に遮光し、25℃で反応させた。反応15分後、直ちに暗室で4N硫酸25μlを加えて反応を停止させ、マイクロプレートリーダー(Bio−RadLaboratories, California,USA)を用いて、490nmにおける吸光度を測定した。なお、結果は、得られた490nmにおける吸光度に血清または腸管抽出液の希釈倍率を乗じたものの平均値と標準誤差により示し、t検定分析により、比較例サンプル1のマウスと実施例サンプル1のマウスの間におけるIgG、IgM及びIgAの発現量の統計的有意差を求めた。
実施例サンプル1、又は比較例サンプル1を35日間自由摂取させたマウスの体重を7日間間隔で測定した。その結果、実施例サンプル1を摂取させたマウスと比較例サンプル1を摂取させたマウスの増体重の間に有意な違いは見られなかった。このことから実施例サンプル1と比較例サンプル1にストレス及び飼料の栄養価の違いは殆ど無く、本実験で得られる抗体産生量の違いは、キノコ抽出物による影響と考えることができる。
実施例サンプル1で35日間飼育したマウスからえた血液から調整した血清の、経口投与したサルモネラ菌LPSに対するIgG、IgM及びIgAクラスの特異抗体量をELISAにより求めた結果を表3に示した。表3から実施例サンプル1を与えたマウスの抗LPSに対する総てのクラスの抗体量、すなわち、抗LPS特異IgG、IgM及びIgA量は、比較例サンプル1(LPS投与及びLPS非投与キノコ抽出物無添加飼料群)と比べて統計的に有意に高くなることが分かる。すなわち、以上の結果から、実施例サンプル1のマウスへの経口投与は、血液を介した全身免疫の中心抗体であるIgGクラスの抗体を始めとしてIgMクラス及びIgAクラスの抗体応答を増強することが明らかであり、実施例サンプル1の経口摂取により、全身免疫増強による感染予防効果が期待できる。
Figure 2005075740
実施例サンプル1で35日間飼育したマウスから得られた腸管の総IgA量及び経口投与したサルモネラ菌LPSに対するIgG、IgM及びIgAクラスの特異抗体量を酵素免疫測定法(ELISA)により求めた。その結果を表4に示した。表4から、実施例サンプル1で飼育したマウスの総IgA量と抗LPS特異IgA量は、比較例サンプル1で飼育したマウス(LPS非投与、LPS投与群ともに)に比べて統計的に有意に高いことが分かる。しかし、表4に示したように、抗LPS特異IgGおよびIgM量には、両者の間に殆ど違いは見られないことがわかる。すなわち、以上の結果から、実施例サンプル1のマウスへの経口投与は、腸管を介した粘膜免疫の中心抗体であるIgAクラスの抗体応答を増強することが明らかである。
Figure 2005075740
実験例4及び実験例5
次に、実施例1に係るクロカワの抽出物が既知の免疫賦活化組物であるβ‐D‐グルカンといった中性糖や糖タンパク質と異なることを確認するための実験を行った。まず、実施例1に係るクロカワの抽出物を70%エタノールまたは70%飽和硫酸アンモニウムで沈殿させたもの(それぞれ「実施例サンプル2」及び「実施例サンプル3」とする)をマウス脾臓細胞に投与してIgAの産生活性を確認した。その結果を表5に示す。
Figure 2005075740
実施例サンプル2及び実施例サンプル3には、IgA産生促進活性が見られず、むしろIgA産生を抑制した。従来のキノコの抗腫瘍活性と言われている細胞性免疫を増強する物質は高分子の多糖類であるために全て70%エタノールで沈殿画分に含まれる。また、モルモットの受身皮膚アナフィラキシー抑制成分と報告されている物質は高分子の糖タンパク質とされているために70%飽和硫酸アンモニウムで沈殿する画分に入る。したがって、本結果は、実施例1に係るクロカワの抽出物は、従来のキノコに含まれることが知られている免疫調整物質とは全く異なった成分であることがわかる。
実験例6
次に、実施例1に係るクロカワの抽出物中の免疫賦活化組成物の、およその分子量を測定するための実験を行った。すなわち、実施例1に係るクロカワの抽出物溶液を各種限外濾過膜により限外濾過を行い、分子量により分画した。それら分画した各分画のIgA産生調節活性を調べた。その結果を表6に示す。
Figure 2005075740
表6から明らかなように、分子量1000以下及び分子量5000〜10000の画分に、それらを加えない場合と比べて有意なIgA産生促進活性がみられ、また分子量1000〜5000においても高濃度で添加した場合にIgA産生促進活性がみられたが、分子量10000以上の画分にはIgA産生促進活性は全くみられなかった。その結果から、実施例1に係るクロカワの抽出物に含まれるIgA産生促進物質は分子量10000以下という極めて低分子のものであることがわかる。実施例1に係るクロカワの抽出物がB細胞の分化を促進する物質であり、恐らく膜状のレセプターと結合することによりアクチベーターとして機能すると考えられる。一般的にアクチベーターとして機能する際に、高分子物質は分子の3次元構造が重要であったりレセプター結合部位が高分子のごく一部であるために、低分子物質のほうが感作性に優れていると考えられる。
実施例7
本発明におけるIgA産性促進活性化剤の極性を確認するために、実施例1に係るクロカワの抽出物についてイオン交換クロマトグラフィーを用いて分画し、マウス脾臓細胞に投与して各分画のIgA産生活性を確認した。マウス脾臓細胞は実施例1と同様に調整した。イオン交換クロマトグラフィーは塩基性・両性物質を吸着する性質のカラム(H+型)としてCM‐Toyopearl650を、酸性物質を吸着する性質のカラム(OH型)としてDEAEセルロースを使用した。中性物質として両イオン交換クロマトグラフィーに吸着しなかった素通り画分を用いた。各分画のIgA産生活性は表7に示す。塩基性・両性物質の画分について無添加のものと比べて添加濃度20μg/mlのときに有意なIgA産生活性がみられ(p<0.01)、酸性物質の画分についても添加濃度40μg/mlのとき(p<0.001)と添加濃度80μg/mlのとき(p<0.01)に有意なIgA産生活性がみられた。しかし、中性物質の画分はIgA産生活性がみられず、添加濃度に従いIgA産生活性は抑制された。
Figure 2005075740
実験例8
本発明におけるB細胞の分化活性の効果を確認するために、実施例1に係るクロカワの抽出物についてイオン交換クロマトグラフィーを用いて分画し、マウス脾臓細胞に投与して各分画のB細胞の分化活性を確認した。マウス脾臓細胞は実施例1と同様に調整した。イオン交換クロマトグラフィーは実施例7と同様に調整した。各分画のB細胞の分化活性は表8に示す。塩基性・両性物質の画分について無添加のものと比べて有意に(p<0.05)B細胞の増殖活性がみられたが酸性物質や中性物質の画分はB細胞の増殖活性がみられなかった。
Figure 2005075740
実験例9
本発明におけるIgA産性促進活性化剤の特性を、更に分画し、調べるために、実験例7でイオンクロマトグラフィーで画分した酸性物質をDEAESephadex A50カラムを用いて0.1Mリン酸緩衝液を溶媒として吸着させた。次に溶媒を0.1Mリン酸緩衝液、0.2MNaClに変えることにより吸着物を溶出させ、吸光度(A280)で反応のあった画分を実施例サンプル4、実施例サンプル5、実施例サンプル6として得た。これらと、比較としてDEAESephadex A50カラムに吸着しなかった画分のIgA産生促進活性について表9に示す。
Figure 2005075740
非吸着画分はIgA産生促進活性が無いのに対して、実施例サンプル4、実施例サンプル5及び実施例サンプル6はIgA産生促進活性が向上した。特に実施例サンプル4においては著しい効果が見られ、無添加の時と比べて約27%もIgA産生促進活性が向上した。これらより、本発明に係るIgA産生促進活性を持つ物質は酸性物質であることがわかる。
実験例10
本発明におけるIgA産性促進活性化剤の特性を、更に分画し、調べるために、実験例9でDEAE Sephadex A50カラムに吸着した物質をゲル濾過カラムであるBio−Gel P−10カラムを用いて分子量による画分を試みた。ペプチドの吸収波長であるA220と糖の吸収波長であるA490において反応のあった画分としてA〜Eの5つの画分を得た。画分ごとのIgA産生促進活性を表10に示す。
Figure 2005075740
画分A、B及びDにおいてはIgA産生促進活性が向上することが示されるのに対して画分C及びEにおいては逆に抑制されることが示された。分子量において、画分AおよびBは実験例6に係る分子量5000〜10000の画分に相当し、画分Dは分子量1000以下の画分に相当する。画分AはA220のピークであり、すなわちペプチドであり、画分BはA490のピークであり、すなわち糖である。つまり実験例6に係る分子量5000〜10000の画分はペプチド及び糖であるか、或いは糖ペプチドであることが示された。糖とペプチドが同一分子に存在するか、異なる2つの物質であるかは本実験のみでは決定されない。実験例6に係る分子量1000以下の画分において、画分DはA220とA490の両方のピークが一致しているため、糖ペプチドであることが示された。
実験例11
更に本発明に係る免疫賦活化組成物の物性を調べるために、様々な溶媒の相溶性を調べた。まず、クロカワ50gを磨砕し、エタノールに浸漬することで抽出を行い、この抽出工程を4回ほど繰り返した。この抽出液(約1200ml)をロータリーエバポレーターでおよそ50mlまで濃縮をかけ、この濃縮液を4℃、3000rpmで30分間冷却遠心を行った。この際、沈殿した物質を脱イオン水に溶解し、凍結乾燥させたものを凍結乾燥物Aとする。冷却遠心の上清はベンゼン:脱イオン水=1:1の混合液200mlを加えて分液ロートにて振とうし、20分間静置したのちに上層のベンゼン層を回収した。残った水層部に再びベンゼン:脱イオン水=1:1の混合液200mlを加えて同様に振とうの後、ベンゼン層の回収する操作を3回繰り返した。回収したベンゼン層は全て集めて濃縮をかけ、溶媒を脱イオン水に置換後、凍結乾燥を行ったものを凍結乾燥物Bとする。次に、残った水層部に酢酸エチル200mlを加え分液ロートにて振とうし、20分間静置したのちに上層の酢酸エチル層を回収した。残った水層部に再び酢酸エチル200mlを加えて同様に振とうの後、酢酸エチル層を回収する操作を3回繰り返した。回収した酢酸エチル層は全て集めて濃縮をかけ、溶媒を脱イオン水に置換後、凍結乾燥を行ったものを凍結乾燥物Cとする。残った水層は濃縮をかけて溶媒を脱イオン水に置換後、凍結乾燥を行い、得られたものを凍結乾燥物Dとした。得られた凍結乾燥物A乃至Dを添加した際のIgA産生促進活性を表11に示す。測定は5回試行され、その平均値、標準偏差よりt検定を行った。
Figure 2005075740
量(ng/ml)で示す
表11に示すように、凍結乾燥物Aには若干のIgA産生促進活性がみられ、凍結乾燥物C及びDには著しいIgA産生促進活性がみられた。また、凍結乾燥物BはIgA産生促進活性がみられなかった。凍結乾燥物Aは溶解度の低いものであり、このようなものにも若干のIgA産生促進活性があることが示された。凍結乾燥物Bは炭化水素に代表される有機溶媒に溶解するものであり、本発明に係るIgA産生促進活性を持つ物質はこのような物質でないことが示された。凍結乾燥物Cは酸素官能基のついた炭化水素の可能性が高く、すなわち、本発明に係るIgA産生促進活性物質はテルペン類、ポリケチド、アルカロイド或いは脂肪酸といった物質のいずれかであることが示された。凍結乾燥物Dは親水性物質であり、ペプチド類か配糖体である可能性が高く、実験例10に係るIgA産生促進活性物質が糖、ペプチド或いは糖ペプチドという結果と合致した。

Claims (10)

  1. 真菌門から親水性溶媒によって抽出される抽出組成物が含まれていることを特徴とする免疫賦活化組成物。
  2. 前記抽出組成物は、平均分子量が5000以上10000以下である酸性の糖及び酸性のペプチドであることを特徴とする請求項1記載の免疫賦活化組成物。
  3. 前記抽出組成物は、平均分子量が5000以上10000以下である酸性の糖ペプチドであることを特徴とする請求項1記載の免疫賦活化組成物。
  4. 前記抽出組成物は、平均分子量が1000以下である酸性、かつ酢酸エチル可能性の糖ペプチドであることを特徴とする請求項1記載の免疫賦活化組成物。
  5. 薬学上許容可能な製剤用添加剤成分が更に含まれていることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の免疫賦活化組成物。
  6. 請求項1乃至5いずれか記載の免疫賦活化組成物が含まれていることを特徴とする医薬品。
  7. 請求項1乃至5いずれか記載の免疫賦活化組成物が含まれていることを特徴とする動物薬。
  8. 請求項1乃至4いずれか記載の免疫賦活化組成物が含まれていることを特徴とする食品。
  9. 請求項1乃至4いずれか記載の免疫賦活化組成物が含まれていることを特徴とする飼料。
  10. 請求項1乃至4いずれか記載の免疫賦活化組成物が含まれていることを特徴とする化粧品。
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