JPH11246545A - テルフェニル誘導体及び用途 - Google Patents
テルフェニル誘導体及び用途Info
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- JPH11246545A JPH11246545A JP10049493A JP4949398A JPH11246545A JP H11246545 A JPH11246545 A JP H11246545A JP 10049493 A JP10049493 A JP 10049493A JP 4949398 A JP4949398 A JP 4949398A JP H11246545 A JPH11246545 A JP H11246545A
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Abstract
ている乾皮症,乾せん,あれ肌,乾燥肌等に対し予防・
治療効果を持つヒアルロン酸分解阻害剤及び治療剤、あ
れ肌又は乾燥肌防止剤、並びにしわ防止や張り、柔軟性
の改善等に効果のある化粧料を提供する。 【解決手段】クロカワ抽出物又は化1で示されるテルフ
ェニル誘導体を、含有又は有効成分とすることを特徴と
する化粧料、ヒアルロン酸分解阻害剤、及びあれ肌又は
乾燥肌防止剤、並びにヒアルロン酸異常分解疾患治療
剤。 【化1】 (但し、式中R1 〜R4 は水酸基又はアセチル基であ
る)
Description
ン酸分解が生理的に正常時より亢進している乾皮症,乾
せん,あれ肌,乾燥肌等に対し予防・治療効果が期待で
きるヒアルロン酸分解阻害剤及び治療剤、並びにあれ肌
又は乾燥肌防止剤に関する。
持、組織内にジェリー状のマトリクスを形成することに
基づく細胞の保持、臓器組織の潤滑性と柔軟性の保持、
機械的障害等の外力への抵抗、及び細菌感染の防止等多
くの機能を有している(BIOINDUSTRY、8
巻、346頁、1991年)。
よってさまざまな生理作用を持つことがわかってきた。
例えば、生体内で合成されていると考えられている高分
子ヒアルロン酸(分子量100万以上)はプロテオグリ
カン遊離抑制作用,ブラジキニン関節疼痛抑制作用,損
傷軟骨修復作用,関節炎抑制作用を持つことから炎症抑
制効果を持ち(BIO INDUSTRY、11巻、6
32頁、1991年)、その分解(低分子化)産物であ
る低分子化ヒアルロン酸は、血管新生促進作用(Sci
ence,228巻,1324頁,1985年)、白血
球走化性促進作用(特公平6─8323号公報)を持つ
ことから炎症促進作用を持つと考えられている。そして
老化による皮膚のヒアルロン酸の減少は皮膚の水分環境
や柔軟性、張りやしわの形成に大きく関与していると考
えられている(Int J Dermatol(1994),33,119-122)(Int
J Dermatol(1996)35,539-544)。
肝炎,歯肉炎(炎症、4巻、437頁、1984年),
関節リウマチ,変形性関節症(結合組織、25巻、24
3頁、1994年),悪性腫瘍(J.Cellar Physiolog
y,160巻,275頁,1994 年)の症状悪化に密接に関連する
と考えられ、さらに老化によるヒアルロン酸の減少は皮
膚の張り減少、しわ形成にも関連し、従ってヒアルロン
酸の低分子化を予防・防止するヒアルロン酸の分解阻害
剤及び化粧料が望まれている。
化するヒアルロニダーゼが想定され、その阻害剤が薬理
効果があることが期待された(炎症、4巻、437頁、
1984年)。しかし、ヒト結合組織を形成する線維芽
細胞からヒアルロニダーゼが単離された報告はいまだな
く、そのためヒト線維芽細胞の酵素が牛精巣由来のヒア
ルロニダーゼと同様な性質を持っていると仮定し、牛精
巣由来のヒアルロニダーゼを用いた種々の阻害剤が報告
されている(特公平6─29271号公報、特公平6─
4584号公報、特開平5─178876号公報、特開
平6─80553号公報、特開平6─80576号公
報、特開平6─9415号公報、特開平6─9416号
公報、特開平3─68515号公報)のが現状である。
胞(結合組織、25巻、243頁、1994年),ヒト
子宮けい管細胞(FEBS Letters,347巻, 95頁、 1994
年),ヒト皮膚線維芽細胞(B.B.A.,172巻, 70頁、 1
990 年),ヒト肺線維芽細胞(J.Clin.Invest.90巻、
1492頁、1992年)において、ヒアルロン酸を4
糖、6糖にまで分解する牛精巣由来のヒアルロニダーゼ
とは明らかに異なるエンド型のヒアルロン酸分解機構の
存在が報告されている。これらのことから精巣由来のヒ
アルロニダーゼの阻害剤ではヒトのヒアルロン酸分解を
効果的に阻害することは困難である。
するところは、ヒアルロン酸分解が生理的に正常時より
亢進している乾皮症,乾せん,あれ肌,乾燥肌等に対し
予防・治療効果が期待でき、しかもヒトの線維芽細胞に
直接作用し、優れた効果を発揮するヒアルロン酸分解阻
害剤及び治療剤、並びにあれ肌又は乾燥肌防止剤を提供
するにある。また、しわ防止や張り、柔軟性の改善等に
効果のある化粧料を提供するにある。
抽出物を含有又は有効成分とすることを特徴とする化粧
料、ヒアルロン酸分解阻害剤、及びあれ肌又は乾燥肌防
止剤、並びにヒアルロン酸異常分解疾患治療剤によって
達成される。また、下記一般式(A)で示されるテルフ
ェニル誘導体を含有又は有効成分とすることを特徴とす
る化粧料、ヒアルロン酸分解阻害剤、及びあれ肌又は乾
燥肌防止剤によって達成される。即ち、本発明はクロカ
ワ抽出物又は下記一般式(A)で示されるテルフェニル
誘導体を含有又は有効成分とする化粧料、ヒアルロン酸
分解阻害剤、及びあれ肌又は乾燥肌防止剤、並びにヒア
ルロン酸異常分解疾患治療剤にある。
る)
て詳説する。
る方法としては、イボタケ科由来きのこであるクロカワ
(Boletopsis Leucomelas )子実体を適当な抽出溶媒に
一定期間浸漬すればよく、必要により減圧下還流抽出や
加圧抽出等の通常の抽出手段を利用できる。例えば、ク
ロカワ子実体凍結乾燥粉砕物に対し重量比で5〜30倍
の抽出溶媒を加え、通常15〜50℃で24時間〜1週
間浸漬して抽出エキスを得る方法等が挙げられる。ま
た、抽出エキスをろ過又は遠心分離等により不溶物を除
去したり、通常の濃縮手段、例えば減圧濃縮等して濃縮
抽出エキスとして得ることもできる。また通常の粉末化
方法により乾燥エキス末として用いることもできる。
しては、前記抽出エキスを通常の乾燥手段、例えば減圧
乾燥、噴霧乾燥又は凍結乾燥等により乾燥エキス末とし
て得る方法等が挙げられる。
抽出溶媒としては、例えば、水や、メタノール、エタノ
ール、1,3ブチレングリコール等の水溶性有機溶媒、
又はこれらの混合溶媒が挙げられる。更に酢酸エチル等
の極性有機溶媒によって再抽出してもよい。または、ク
ロロフォルム等の非極性溶媒処理によって疎水性物質を
除いたあと上述した方法で濃縮、粉末化することもでき
る。
ば、上記のクロカワ抽出エキス又はその乾燥エキス末か
ら得ることができる。
る方法としては、前記クロカワ抽出エキス又は乾燥エキ
ス末を酢酸エチル等の有機溶媒で再抽出し、シリカゲル
カラム等の分離手段で精製してテルフェニル誘導体画分
として得る、又は更にシリカゲルカラム等の分離手段を
繰り返したり、HPLCを用いて単離する方法等が挙げ
られる。
ルロン酸分解が生理的に正常時より亢進している疾患に
対して、優れた治療剤として用いることができ、また乾
燥肌又はあれ肌防止剤としても用いられる。また、老化
による皮膚の張り低下やしわの形成を予防する効果が期
待できる。更には、通常の化粧品等の有効成分としての
他、培養細胞系に添加して研究・試験用試薬等として用
いることもできる。化粧料として用いる場合は、特に
(頭皮を含む)皮膚に適用する皮膚化粧料が望ましい。
尚、本発明において化粧料とは歯磨き、入浴剤をも包含
するものである。歯磨きに用いた場合、歯肉炎の予防効
果が期待できる。
解が生理的に正常時より亢進している症状を示し、ヒア
ルロン酸分解の結果として患部で水分保持能力が低下し
ている乾皮症,乾燥肌,あれ肌,その他光加齢や老化に
ともなう張り、柔軟性の低下やしわの形成した症状を含
む。
治療剤とは、ヒアルロン酸の分解が亢進した疾患に適用
する薬剤を言い、改善効果を奏するものも含む。
解を促進することが知られていることから(特開平8─
225447号公報)、前記ヒアルロン酸の分解亢進が
伴う疾患の内、特にマスト細胞の浸潤によりヒスタミン
量が増大していると考えられる光加齢に対しても効果が
期待できる。
の分解が生理的に正常時より亢進している症状者に適用
するもの、及び予防として正常人が適用するものをい
い、ヒアルロン酸の分解が生理的に正常時より亢進して
いる症状者が適用するのが特に好ましい。
形剤,担体,希釈剤を用いて、ゲル,クリーム,スプレ
ー剤,貼付剤,ローション,パック類,乳液,パウダ
ー,入浴剤(顆粒剤、液剤、粉末等)等、化粧品に一般
に用いられている種々の剤形に調製することができる。
ロン酸異常分解疾患治療剤及び防止剤の形態としては、
適当な賦形剤,担体,希釈剤を用いて、錠剤,液剤,カ
プセル剤,顆粒剤,散剤,軟膏剤,貼付剤,注射剤,坐
剤,入浴剤等の剤形とすることができ、またゲル,クリ
ーム,スプレー剤,貼付剤,ローション,パック類,乳
液,パウダー等の剤形を挙げることができる。
アルロン酸異常分解疾患治療剤及び防止剤の調製は、常
法によって行われ、例えば、固形製剤については用途に
よって通常の医薬部外品添加物,食品添加物,化粧品添
加物等適宜選択でき、例えば、乳糖,でんぷん,結晶セ
ルロース,タルク等を用いて製剤化することができる。
カプセル剤はそのようにして調製された細粒剤,散剤等
を適当なカプセルに充填して得ることができる。液剤は
白糖,カルボキシメチルセルロース等を含む水溶液に本
発明の薬剤を溶解、又は懸濁することにより調製するこ
とができる。
害剤、ヒアルロン酸異常分解疾患治療剤及び防止剤に使
用される賦形剤又は補助剤としては、本発明の効果を損
なわない範囲において、通常化粧品,医薬品,医薬部外
品,食品等に使用されるものが使用可能であり、用途、
剤形に応じて適宜選択され、特に限定されるものではな
い。例えばワセリン,スクワラン等の炭化水素類、ステ
アリルアルコール等の高級アルコール類、ミリスチン酸
イソプロピル等の高級脂肪酸低級アルキルエステル類、
ラノリン酸等の動物性油脂類、グリセリン,プロピレン
グリコール等の多価アルコール類、グリセリン脂肪酸エ
ステル,モノステアリン酸ポリエチレングリコール,ポ
リエチレンアルキルエーテルリン酸等の界面活性剤、パ
ラオキシ安息香酸メチル,パラオキシ安息香酸ブチル等
の防腐剤、蝋、樹脂、各種香料、各種色素、クエン酸ナ
トリウム、炭酸ナトリウム、乳酸等の各種有機酸や無機
酸及びそれらの塩、水、及びエタノール等が挙げられ
る。
胞系において研究・試験用試薬として用いる場合、配合
量としては、培養細胞により高分子ヒアルロン酸を産生
させるときは、クロカワ抽出エキス乾燥重量又はテルフ
ェニル誘導体として培養液中に0.1μM以上含有され
るのが好ましく、更に好ましくは1μM〜1mMが望ま
しい。
阻害剤、ヒアルロン酸異常分解疾患治療剤、及びあれ肌
又は乾燥肌防止剤におけるクロカワ抽出エキス、テルフ
ェニル誘導体の配合量としては、対象とする疾患の種
類、程度、患者の年齢、体重、及び性別等種々の要因に
より異なり一概には規定できないが、適用する組成物の
総量を100g基準として、0.0001g〜1. 5g
が好ましく、特に0.001g〜1gが好ましい。0.
0001g未満では本発明の効果が得られない場合があ
り、1.5gを超えて配合しても配合量に見合った効果
が得られない場合がある。尚、該抽出エキスにおいては
上記数値は乾燥エキス末としての換算値を適用する。
ロン酸異常分解疾患治療剤及びあれ肌又は乾燥肌防止剤
の投与方法としては、経口又は非経口投与が可能であ
る。
では、テルフェニル誘導体の量として1μg〜1gが好
ましく、特に5μg〜0.1gが好ましい。非経口投与
では、50μg〜0.1gが好ましい。しかしながら、
投与量は、目的、対象とする疾患の種類、程度、患者の
年齢、体重、及び性別等により適宜変更されうるもので
あり、一概には規定できない。
しく説明する。尚、実施例に先立ちヒアルロン酸分解阻
害剤の効果を調べるための評価系について説明する。以
下、ポリオキシエチレンをPOEと略記する。
(大日本製薬社製、10−101) 10.6gにそれぞ
れ終濃度として1%(V/V)Non Essenti
al Amino Acid(大日本製薬社製、16−
810) 、1mMピルビン酸ナトリウム(大日本製薬社
製、16−820)、1.2%(W/V)炭酸水素ナト
リウム、蒸留水を加えて1lとした後、炭酸ガスを吹き
込んでpHを約7にした(以下、MEM培地と略記す
る)。
56℃で30分間加熱処理した。
ロン酸の調製方法 正常ヒト線維芽細胞株〔デトロイト551株(ATCC
CCL 110)〕の細胞数を10%(V/V)の非
働化FBSを含むMEM培地にて2×105 個/mlに
調整し、225cm2 のフラスコに50ml入れ、3日
間培養しコンフルエント状態にした。その後、ヒアルロ
ン酸の前駆体であるトリチウムグルコサミン(American
Radiolabeled Chemicals Inc.社製)を培養系に添加し
(10μCi/ml)、さらに3日間培養したのち、培
養液からトリチウムラベルされたヒアルロン酸をUnderh
ill らの方法(J.Cell Biology,82巻,475頁,1
979年)によって精製し、さらにゲルろ過カラムによ
り分子量100万以上の高分子トリチウムヒアルロン酸
(比放射活性0.1μCi/μg)を調製した。これを
細胞培養系への添加用高分子トリチウムヒアルロン酸と
した。
加培養 正常ヒト線維芽細胞株〔デトロイト551株(ATCC
CCL 110)〕の細胞数を10%(V/V)の非
働化FBSを含むMEM培地にて1.5×10 5 個/m
lに調整し、12穴プレート(ファルコン社製)に0.
8mlずつ播種し、95%(V/V)空気−5%(V/
V)炭酸ガスの雰囲気下、37℃で3日間静置培養し、
さらに、MEM培地のみに培地交換し、1日間培養し
た。その後、高分子トリチウムヒアルロン酸を含む(1
4000DPM/ml)MEM培地を調製し、培地交換
をし、3日間培養を行った。尚、培地交換時にヒスタミ
ン(10μMとなるように)と各種評価を行う薬剤(試
料)を添加した。
ロン酸の分解評価 培養終了後、培養液を回収し、100℃で5分間加熱処
理を行った後、培地1mlをセファロースCL─2Bカ
ラム(内径1cm,長さ60cm)にアプライし、以下
の条件でゲルろ過を行った。 流速:0.6ml/min 分画:4ml/画分 分画総数:25 更に分子量10万以下のヒアルロン酸が溶出する画分1
0〜25の16本を集め、[ 3H]放射活性を測定し,
分解したヒアルロン酸の量を求めた。さらに、ヒアルロ
ン酸分解率および分解阻害率は以下の数1および数2に
よって求めた。
A)×100 A=ヒスタミン添加によるヒアルロン酸分解量 B=ヒスタミン+薬剤添加によるヒアルロン酸分解量
圧乾燥し、アセトンで抽出後、減圧下アセトンを留去し
た。クロロフォルムで疎水性画分を除いたあと、さらに
酢酸エチルにて可溶化し、酢酸エチル可溶性画分(24
g)を得た。
ilica gel60N 775g)カラムに供与
し、展開溶媒としてクロロフォルム/アセトン(10/
0,8/2)、クロロフォルム/メタノール(9/1,
8/2, 0/10)で展開し、10画分を得、第9画分
を減圧濃縮し4.8gを得た。
し、展開溶媒としてクロロフォルム/メタノール(8/
2,0/10)で展開し、14画分を得、第6画分を減
圧濃縮し710.5mgのテルフェニル誘導体含有画分
を得た。
LC(ODSカラム)に供与し、70%メタノールで分
画し、5画分を得、第3画分(17.2mg)を減圧濃
縮し、さらにHPLC(ODSカラム)に供与し、90
%メタノールで5分画し、第3分画より5mgのテルフ
ェニル誘導体を得、以下に示すNMRシグナル(日本電
子社製、JEOL−LAMBDA)とマススペクトル
(日本電子社製、JEOL−DX303HF)によりジ
アセテートテルフェニル誘導体化7であることを確認し
た。
2.42, 6.86(d,8.6), 7.07(s), 7.12(s), 7.18(d,8.6)
0.3, 170.3, 170.6, 99.3, 107.3, 114.9, 115.9, 119.
2, 122.0, 125.1, 129.5, 132.8, 137.2, 138.8, 143.
6, 144.2, 147.9, 152.3, 157.8
5
ilica gel60N 775g)カラムに供与
し、展開溶媒としてクロロフォルム/アセトン(10/
0,8/2)、クロロフォルム/メタノール(9/1,
8/2, 0/10)で展開し、13画分を得、第4画分
を減圧濃縮し1.3gを得た。その内101.1mgを
HPLC(ODSカラム)に供与し、70%メタノール
で溶出し、9画分を得、第2画分を減圧濃縮し17.8
mgのテルフェニル誘導体を得た。以下に示すNMRシ
グナル(日本電子社製、JEOL−LAMBDA)とマ
ススペクトル(日本電子社製、JEOL−DX303H
F)によりテトラアセテートテルフェニル誘導体化8で
あることを確認した。
2.21, 2.32, 2.43, 6.57(s), 6.65(s), 7.16(d,8.9),
7.29(d,8.9)1 H−NMR(CD3 OD) δ;1.99, 2.12, 2.29,
2.47, 7.02(s), 7.16(s), 7.18(d,8.3), 7.29(d,8.3)
0.5, 20.6, 21.3, 167.8, 169.3, 170.3, 171.1, 98.0,
106.1, 112.7, 120.5, 121.7, 125.7, 129.2, 130.3,
130.9,133.8, 135.8, 141.7, 145.6, 145.9, 150.9, 15
1.813 C−NMR(CD3 OD)δ;20.0, 20.0, 20.3, 2
0.9, 169.4, 169.8, 170.0, 171.0, 99.4, 107.4, 114.
1, 121.1, 122.7, 127.2, 130.9, 131.9, 132.2,135.1,
137.1, 144.4, 147.3, 149.0, 152.2, 152.8
し、展開溶媒としてクロロフォルム/メタノール(8/
2,0/10)で展開し、14画分を得、第14画分を
減圧濃縮し454.5mgのテルフェニル誘導体含有画
分を得た。その画分の151.1mgをHPLC(fl
uofixカラム)に供与し、45%メタノールで分画
し、11画分を得、第6画分より10.4mgテルフェ
ニル誘導体を得、以下に示すNMRシグナル(日本電子
社製、JEOL−LAMBDA)とマススペクトル(日
本電子社製、JEOL−DX303HF)によりテルフ
ェニル誘導体化9であることを確認した。
8.3), 7.14(s), 7.27(s), 7.33(d,8.3)1 H−NMR(CD3 OD)δ;6.74(d,6.5) 7.04(s),
7.25(d,6.5), 7.30(s)
105.2, 112.6, 113.3, 114.1, 115.2,127.7, 132.0, 14
3.7, 144.7, 145.8, 153.7, 158.2,13 C−NMR(CD3 OD)δ;99.4, 106.5, 115.3,
115.6, 116.8, 126.0, 133.6, 146.6, 148.5, 152.1, 1
56.7
ilica gel60N 775g)カラムに供与
し、展開溶媒としてクロロフォルム/アセトン(10/
0,8/2)、クロロフォルム/メタノール(9/1,
8/2, 0/10)で展開し、13画分を得、第7画分
を減圧濃縮し284.9mgを得た。それを分取用TL
Cに供与しクロロフォルム/メタノール(8/2)で展
開分取し、6画分を得、第2画分を減圧濃縮し120.
5mgを得て、それをHPLC(ODSカラム)に供与
し、70%メタノールで分画し、6画分を得、第3画分
より40.2mgのテルフェニル誘導体を得た。以下に
示すNMRシグナル(日本電子社製、JEOL−LAM
BDA)とマススペクトル(日本電子社製、JEOL−
DX303HF)によりトリアセテートテルフェニル誘
導体化10であることを確認した。
2.11, 2.44, 6.86(d,8.6), 7.03(s),7.10(d,8.6), 7.14
(s)
0.1, 20.3, 169.7, 170.2, 170.4, 99.4, 107.4, 114.
1, 116.1, 120.3, 124.0, 128.0, 131.8, 132.1, 134.
9, 137.0,144.1, 147.1, 148.5, 152.6, 158.3
ilica gel60N 775g)カラムに供与
し、展開溶媒としてクロロフォルム/アセトン(10/
0,8/2)、クロロフォルム/メタノール(9/1,
8/2, 0/10)で展開し、13画分を得、第10画
分を減圧濃縮し2.6gを得た。これをシリカゲルカラ
ムに供与しクロロフォルム/メタノール(8/2,0/
10)で溶出し、9画分を得、第5画分を減圧濃縮し7
85.8mgを得た。その画分の199.1mgをそれ
をHPLC(ODSカラム)に供与し、50%メタノー
ルで分画し、9画分を得、第5画分より47.9mgの
テルフェニル誘導体を得た。以下に示すNMRシグナル
(日本電子社製、JEOL−LAMBDA)とマススペ
クトル(日本電子社製、JEOL−DX303HF)に
よりテトラアセテートテルフェニル誘導体化11である
ことを確認した。
方は水酸基である)
6.85(d,8.3), 6.91(s), 7.16(d,8.3),7.49(s)1 H−NMR(d−DMSO)δ;2.13, 6.87(d,8.3),
7.03(s), 7.14(d,8.3),7.51(s)
1.2, 99.0, 108.7, 115.0, 116.0, 116.3, 123.3, 125.
4, 126.2, 132.7, 137.8, 139.4, 142.9, 143.8, 146.
3, 151.8, 157.813 C−NMR(d−DMSO)δ;20.2, 168.7, 98.3,
107.5, 113.7, 114.2,114.7, 114.5, 114.7, 122.2, 1
23.8, 124.6, 131.3, 132.1, 141.7, 145.6, 149.5, 15
6.5
解し、それぞれのDMSO溶液を調整した。また、比較
例3として従来知られている牛精巣由来ヒアルロニダー
ゼの阻害剤であるグリチルリチン(炎症、4巻、NO
4、437(1984))0.18gを水10gに溶解
し、水溶液(200μM)を調整した。
Oのみ)並びに上記比較例3を用いて、前述した(5)
の方法により、高分子トリチウムヒアルロン酸の分解を
調べ、ヒアルロン酸分解率およびヒアルロン酸分解阻害
率を前記数1、数2より算出した。結果を表1に示す。
時よりヒアルロン酸の分解は促進された状態において、
実施例1〜6のテルフェニル誘導体を含むクロカワ抽出
エキス、テルフェニル誘導体画分、テルフェニル誘導
体、いずれの薬剤においてもヒアルロン酸分解の阻害効
果が認められた。また比較例3に示した牛精巣由来ヒア
ルロニダーゼの阻害剤であるグリチルリチンの添加は、
ヒトの細胞培養系である本評価系において全く効果がな
いことがわかった。
のヒアルロン酸分解阻害剤として有効であることは明ら
かである。また本発明のヒアルロン酸分解阻害剤はヒア
ルロン酸分解が異常に亢進している疾患に有効であると
考えられる。
量%である。
従って、1錠170mgとなるように打錠し、錠剤を調
製した。
に従って、混合物の150mgを3号硬カプセルに充填
した。
攪拌均一化してシロップ剤とした。
で均一に混合溶解した後、それに成分(B)を混合溶解
した(混合液I)。これとは別に、成分(D)を80℃
で均一に混合溶解した後、それに成分(C)を混合溶解
した(混合液II)。つぎに、混合液Iに、徐々に混合
液IIを加えて、充分攪拌しながら30℃まで冷却し、
クリームを得た。
して、ローションを調製した。
入浴剤を調製した。なお、この入浴剤は使用時に約30
00倍に希釈されて使用される。
ン,サッカリン,パラオキシ安息香酸ブチル,クロルヘ
キシジンジグリコネート,香料及びテルフェニル誘導体
を計量し、混合して粘結剤を膨潤させたのち、第2リン
酸カルシウム,ラウリル硫酸ナトリウムを加え、更によ
く混合し脱泡したのち、チューブに充填して練歯磨を得
た。
剤を調製した。
織に存在する細胞に作用し、ヒアルロン酸分解を阻害す
るヒアルロン酸分解阻害剤、ヒアルロン酸分解が生理的
に正常時より亢進している乾皮症,乾せん,あれ肌,乾
燥肌等の疾患に対し優れた効果を発揮するヒアルロン酸
異常分解疾患治療剤及びあれ肌又は乾燥肌防止剤、あれ
肌又は乾燥肌防止剤及びしわ防止や張り、柔軟性の改善
等に効果のある化粧料を提供できることは明らかであ
る。
Claims (9)
- 【請求項1】 クロカワ抽出エキスを含有することを特
徴とする化粧料。 - 【請求項2】 クロカワ抽出エキスを有効成分とするヒ
アルロン酸分解阻害剤。 - 【請求項3】 クロカワ抽出エキスを有効成分とするあ
れ肌又は乾燥肌防止剤。 - 【請求項4】 下記一般式(A)で示されるテルフェニ
ル誘導体を含有することを特徴とする化粧料。 【化1】 (但し、式中R1 〜R4 は水酸基又はアセチル基であ
る) - 【請求項5】 下記一般式(A)で示されるテルフェニ
ル誘導体を有効成分とするヒアルロン酸分解阻害剤。 【化2】 (但し、式中R1 〜R4 は水酸基又はアセチル基であ
る) - 【請求項6】 下記一般式(A)で示されるテルフェニ
ル誘導体を含有することを特徴とするあれ肌又は乾燥肌
防止剤。 【化3】 (但し、式中R1 〜R4 は水酸基又はアセチル基であ
る) - 【請求項7】 下記一般式(A)で示されるテルフェニ
ル誘導体を含有することを特徴とするヒアルロン酸異常
分解疾患治療剤。 【化4】 (但し、式中R1 〜R4 は水酸基又はアセチル基であ
る) - 【請求項8】 ヒアルロン酸異常分解疾患が、乾せん,
乾皮症である請求項7記載のヒアルロン酸異常分解疾患
治療剤。 - 【請求項9】 下記一般式(B)で示されるテルフェニ
ル誘導体。 【化5】
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JP2005075740A (ja) * | 2003-08-28 | 2005-03-24 | Hajime Otani | 免疫賦活化組成物、並びにそれが含まれた医薬品、動物薬、食品、飼料及び化粧品 |
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CN114848687A (zh) * | 2022-05-26 | 2022-08-05 | 桂红珍 | 一种牛肝菌提取物及其制备方法和应用 |
-
1998
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