JP2005075594A - エレベータ出入り口装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、遮煙部材を縦枠の戸当たり側端面に配設するようにして、遮煙部材の出入り口内方への突出を抑え、乗降者や荷物のスムーズな出入りを実現できるエレベータ出入り口装置を得る。
【解決手段】戸当たりゴム10が戸当たり側縦枠6の戸当たり端面である屈曲辺6dに、戸当たり側縦枠6の高さ方向の全域に渡って取り付けられている。そして、三方枠の立面に沿って水平方向に移動する高速の戸8が、全閉時に、戸当たりゴム10に当接し、高速の戸8と戸当たり側縦枠6との隙間Aを閉塞する。
【選択図】図3
【解決手段】戸当たりゴム10が戸当たり側縦枠6の戸当たり端面である屈曲辺6dに、戸当たり側縦枠6の高さ方向の全域に渡って取り付けられている。そして、三方枠の立面に沿って水平方向に移動する高速の戸8が、全閉時に、戸当たりゴム10に当接し、高速の戸8と戸当たり側縦枠6との隙間Aを閉塞する。
【選択図】図3
Description
この発明は、出入り口を構成する縦枠の戸当たり端面と戸との隙間を閉塞する遮煙部材が縦枠の戸当たり端面に配設されたエレベータ出入り口装置に関するものである。
従来のエレベータ出入り口装置では、戸当たり側において、戸当たりゴムが戸の戸当たり側端面に配設されている。そして、戸の全閉時に、戸当たりゴムが縦枠の戸当たり端面に当接し、戸当たり側における戸と縦枠との隙間を閉塞し、戸と縦枠との隙間を介しての乗り場と昇降路との間の煙の流通を阻止している(例えば、特許文献1参照)。
従来のエレベータ出入り口装置においては、戸当たりゴムが戸の戸当たり側端面に配設されていた。
そこで、戸の全開時、戸当たりゴムが出入り口に突出することになり、戸当たりゴムが乗降者や荷物に触れてしまい、乗降者や荷物のスムーズな出入りができなくなるという課題があった。
そこで、戸の全開時、戸当たりゴムが出入り口に突出することになり、戸当たりゴムが乗降者や荷物に触れてしまい、乗降者や荷物のスムーズな出入りができなくなるという課題があった。
この発明は、遮煙部材を縦枠の戸当たり端面に配設するようにして、遮煙部材の出入り口内方への突出を抑え、乗降者や荷物のスムーズな出入りを実現できるエレベータ出入り口装置を得ることを目的とする。
この発明は、エレベータの出入り口を構成する上枠、戸当たり側縦枠および戸袋側縦枠を有する三方枠と、上記三方枠の立面に沿って水平方向に移動して、上記出入り口を開閉する片開き型の戸と、上記戸当たり側縦枠の戸当たり端面に、該戸当たり側縦枠の高さ方向の全域に渡って取り付けられ、上記戸の全閉時に、上記戸の戸当たり側端面が当接されて上記戸と上記戸当たり側縦枠との隙間を閉塞する遮煙部材とを備えたものである。
この発明によれば、遮煙部材の出入り口内方への突出が抑えられ、乗降者や荷物が遮煙部材に接触しにくくなり、乗降者や荷物のスムーズな出入りを実現できる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ出入り口装置を示すエレベータ乗り場の横断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ出入り口装置における戸の開閉動作を説明する図であり、図2の(a)は戸全閉状態を示し、図2の(b)は戸全開状態を示している。図3はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ出入り口装置における出入り口の両側部の遮煙構造を説明する断面図、図4はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ出入り口装置における出入り口の上部の遮煙構造を説明する断面図、図5はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ出入り口装置における出入り口の下部の遮煙構造を説明する断面図である。
図1はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ出入り口装置を示すエレベータ乗り場の横断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ出入り口装置における戸の開閉動作を説明する図であり、図2の(a)は戸全閉状態を示し、図2の(b)は戸全開状態を示している。図3はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ出入り口装置における出入り口の両側部の遮煙構造を説明する断面図、図4はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ出入り口装置における出入り口の上部の遮煙構造を説明する断面図、図5はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ出入り口装置における出入り口の下部の遮煙構造を説明する断面図である。
各図において、1はエレベータの昇降路、2は昇降路1内に設けられたエレベータのかご、3は昇降路1に開口する出入り口4が設けられた乗り場、5は出入り口4の上縁部を構成する上枠、6は出入り口4の戸当たり側縁部を構成する戸当たり側縦枠、7は出入り口4の戸袋側縁部を構成する戸袋側縦枠であり、上枠5、戸当たり側縦枠6および戸袋側縦枠7から三方枠が構成されている。
戸当たり側縦枠6は、乗り場側縁部が反出入り口側に屈曲された屈曲辺6aと、この屈曲辺6aの反出入り口側縁部がさらに昇降路側に屈曲された屈曲辺6bと、昇降路側縁部が反出入り口側に屈曲された屈曲辺6cと、この屈曲辺6cの反出入り口側縁部がさらに昇降路側に屈曲された屈曲辺6dと、この屈曲辺6dの昇降路側縁部が反出入り口側に屈曲された屈曲辺6eと、この屈曲辺6eの反出入り口側縁部が乗り場側に屈曲された屈曲辺6fとを備えている。戸袋側縦枠7は、乗り場側縁部が反出入り口側に屈曲された屈曲辺7aと、この屈曲辺7aの反出入り口側縁部がさらに昇降路側に屈曲された屈曲辺7bと、昇降路側縁部が反出入り口側に屈曲された屈曲辺7cと、この屈曲辺7cの反出入り口側縁部がさらに乗り場側に屈曲された屈曲辺7dとを備えている。
8は両側縁部にそれぞれ屈曲辺8a、8b、8c、8dを有し、断面形状がほぼ箱型に形成され、戸当たり側縦枠6との間に隙間Aを隔てて立設された高速の戸、9は両側縁部にそれぞれ屈曲辺9a、9b、9c、9dを有し、屈曲辺9bがさらに昇降路側に高速の戸8との間に隙間Bを保つように屈曲された突辺9eを有する低速の戸である。この時、屈曲辺7cと低速の戸9との間には隙間Cが設けられている。なお、隙間A、隙間Bおよび隙間Cはほぼ等しい寸法となっている。
10は戸当たり側縦枠6の高さとほぼ同じ長さを有する遮煙部材としての戸当たりゴムであり、この戸当たりゴム10は戸当たり側縦枠6の戸当たり端面となる屈曲辺6dに、屈曲辺6dの高さ方向の全域に渡ってボルト50およびナット51により締着固定されている。そして、戸の全閉時に、高速の戸8の屈曲辺8aが戸当たりゴム10に当接し、戸当たり側縦枠6と高速の戸8との隙間Aが閉塞される。
11は屈曲辺7dの高さ方向の全域に渡って屈曲辺7dに取り付けられたグラスウールをガラスクロスで巻いたものやグラスファイバー等からなる不燃弾性体、12は突辺9eの高さ方向の全域に渡って突辺9eに取り付けられたグラスウールをガラスクロスで巻いたものやグラスファイバー等からなる不燃弾性体である。
13は鋼板をL字状に折り曲げ成形され、低速の戸9の高さとほぼ同じ高さを有する固定金具であり、そのL字状の一辺を低速の戸9の屈曲辺9cにボルト52およびナット53により締着固定されている。14は弾性変形しやすい薄鋼板で作製され、固定金具13とほぼ同じ高さを有する側縁部遮煙板であり、その一端をボルト54およびナット55により固定金具13のL字状の他辺に締着固定されて低速の戸9の開閉方向と直交して配置されている。そして、戸の全閉時に、側縁部遮煙板14が、弾性変形して屈曲辺7dに取り付けられた不燃弾性体11に接触し、戸袋側縦枠7と低速の戸9との隙間Cが閉塞される。
13は鋼板をL字状に折り曲げ成形され、低速の戸9の高さとほぼ同じ高さを有する固定金具であり、そのL字状の一辺を低速の戸9の屈曲辺9cにボルト52およびナット53により締着固定されている。14は弾性変形しやすい薄鋼板で作製され、固定金具13とほぼ同じ高さを有する側縁部遮煙板であり、その一端をボルト54およびナット55により固定金具13のL字状の他辺に締着固定されて低速の戸9の開閉方向と直交して配置されている。そして、戸の全閉時に、側縁部遮煙板14が、弾性変形して屈曲辺7dに取り付けられた不燃弾性体11に接触し、戸袋側縦枠7と低速の戸9との隙間Cが閉塞される。
15は鋼板をL字状に折り曲げ成形され、高速の戸8の高さとほぼ同じ高さを有する固定金具であり、そのL字状の一辺を高速の戸8の屈曲辺8cにボルト56およびナット57により締着固定されている。16は弾性変形しやすい薄鋼板で作製され、固定金具15とほぼ同じ高さを有する側縁部遮煙板であり、その一端をボルト58およびナット59により固定金具15のL字状の他辺に締着固定されて高速の戸8の開閉方向と直交して配置されている。そして、戸の全閉時に、側縁部遮煙板16が、弾性変形して突辺9eに取り付けられた不燃弾性体12に接触し、高速の戸8と低速の戸9との隙間Bが閉塞される。
17は鋼板を略断面コ字状に成形して作製され、高速の戸8の幅(開閉方向の長さ)とほぼ同じ幅を有する上部補強体である。この上部補強体17は、コ字状の開口を昇降路側に向けて、高速の戸8の上部の幅方向の全域に渡って配置され、高速の戸8の上部に溶接等により取り付けられている。そして、上部補強体17は、一端(戸袋側端部)から他端(戸当たり側端部)に向かって上辺17aから漸次離反する斜行段17bがコ字状の底部に形成されている。18は鋼板を断面コ字状に成形して作製され、上部補強体17とほぼ同じ幅を有する補強体であり、この補強体18は、コ字状の開口を乗り場側に向けて上部補強体17内に嵌め込まれている。そして、上部補強体17および補強体18がドアレール(図示せず)に懸架されたドアハンガー20の下端に調整片19を介してボルト60およびナット61により締着固定されている。これにより、高速の戸8が、三方枠の立面に沿って、ドアレールに案内されて水平方向に往復移動する。
21は高速の戸8とほぼ同じ幅を有し、斜行段17bの上面に取り付けられたグラスウールをガラスクロスで巻いたものやグラスファイバー等からなる不燃弾性体である。22は上枠5に設けられたスタッドボルト62にナット63により締結され、非締結側の1辺が斜行段17bと平行に屈曲された斜行辺22aを有し、断面形状がほぼZ形に構成された薄鋼板製の接触板である。これにより、戸の全閉時に、接触板22の斜行辺22aが上部補強体17の斜行段17bの上面に取り付けられた不燃弾性体21と接触し、上枠5と高速の戸8との隙間Dが閉塞される。
ここで、詳細には図示していないが、上部補強体17および補強体18が低速の戸9の上部に同様に取り付けられ、ドアレールに懸架されたドアハンガー20の下端に調整片19を介してボルト60およびナット61により締着固定されている。また、接触板22が上枠5に設けられたスタッドボルト62にナット63により締結されている。そこで、戸の全閉時に、接触板22の斜行辺22aが上部補強体17の斜行段17bの上面に取り付けられた不燃弾性体21と接触し、上枠5と低速の戸9との隙間Eが閉塞される。
23は横通する溝23a、23bを有し、出入り口4の下縁部を構成する乗り場敷居、24は高速の戸8の下端に溶接などにより固着された鋼板製の下部補強体、25は取付板25aとガイドシュー25bとからなる戸の脚であり、この戸の脚25はガイドシュー25bを乗り場敷居23の溝23a内に収容するように、ボルト64およびナット65により下部補強体24の幅方向の例えば2箇所に取り付けられている。26は高速の戸8の幅とほぼ同じ幅を有し、高速の戸8の下方に延出するように下部補強体24に取り付けられているグラスウールをガラスクロスで巻いたものやグラスファイバー等からなる下部遮煙板である。そして、戸の全閉時に、下部遮煙板26の下端が乗り場敷居23の溝23aの底面に接し、高速の戸8と乗り場敷居23との隙間Fが閉塞される。
ここで、詳細には図示していないが、戸の脚25および下部遮煙板26が低速の戸9にも同様に取り付けられている。そして、戸の全閉時に、下部遮煙板26の下端が乗り場敷居23の溝23bの底面に接し、低速の戸9と乗り場敷居23との隙間Fが閉塞される。
このように構成された出入り口装置においては、高速の戸8および低速の戸9が、三方枠の立面に沿って、ドアレールに案内されて水平方向に往復移動し、図2の(a)に示される戸の全閉状態と、図2の(b)に示される戸の全開状態とをとる。
そして、戸の全開状態においては、高速の戸8および低速の戸9は戸袋内に収納され、両戸8、9の端面は戸袋側縦枠7と同一面位置となっている。
また、戸の全閉状態においては、高速の戸8の屈曲辺8aが戸当たりゴム10に当接し、戸当たり側縦枠6と高速の戸8との隙間Aが閉塞される。また、側縁部遮煙板14、16が、それぞれ不燃弾性体11、12に接触し、高速の戸8と低速の戸9との隙間B、さらには戸袋側縦枠7と低速の戸9との隙間Cが閉塞される。また、接触板22の斜行辺22aが不燃弾性体21と接触し、上枠5と高速の戸8との隙間D、さらには上枠5と低速の戸9との隙間Eが閉塞される。さらに、下部遮煙板26の下端が乗り場敷居23の溝23a、23bの底面に接し、高速の戸8および低速の戸9と乗り場敷居23との隙間Fが閉塞される。
そして、戸の全開状態においては、高速の戸8および低速の戸9は戸袋内に収納され、両戸8、9の端面は戸袋側縦枠7と同一面位置となっている。
また、戸の全閉状態においては、高速の戸8の屈曲辺8aが戸当たりゴム10に当接し、戸当たり側縦枠6と高速の戸8との隙間Aが閉塞される。また、側縁部遮煙板14、16が、それぞれ不燃弾性体11、12に接触し、高速の戸8と低速の戸9との隙間B、さらには戸袋側縦枠7と低速の戸9との隙間Cが閉塞される。また、接触板22の斜行辺22aが不燃弾性体21と接触し、上枠5と高速の戸8との隙間D、さらには上枠5と低速の戸9との隙間Eが閉塞される。さらに、下部遮煙板26の下端が乗り場敷居23の溝23a、23bの底面に接し、高速の戸8および低速の戸9と乗り場敷居23との隙間Fが閉塞される。
このように、本出入り口装置によれば、建物の火災時に、建物内の煙が昇降路1内に侵入したり、昇降路1から乗り場3に流出して建物に広がることが防止される。
ここで、戸の全開時には、図2の(b)に示されるように、高速の戸8および低速の戸9の端面が戸袋側縦枠7の端面と同一面位置となる。そこで、戸当たりゴム10が高速の戸8の戸当たり側端面である屈曲辺8aに取り付けられていると、戸当たりゴム10が出入り口4内に突出してしまい、乗降者や荷物が戸当たりゴム10に接触し、スムーズな出入りが行わなくなる。この実施の形態1では、戸当たりゴム10が戸当たり側縦枠6の屈曲辺6dに取り付けられているので、戸の全開状態では、戸当たり側縦枠6の形状により戸当たりゴム10の出入り口4内への延出が抑えられる。そこで、乗降者や荷物が戸当たりゴム10に接触するようなことがなく、スムーズな出入りが行われる。
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2に係るエレベータ出入り口装置における出入り口の戸当たり側の遮煙構造を説明する断面図である。
図6において、30は高速の戸8の高さとほぼ同じ長さを有する接触板としてのグラスウールをガラスクロスで巻いたものやグラスファイバー等からなる不燃弾性体、31は不燃弾性体30とほぼ同じ長さを有し、一端側に不燃弾性体保持部31aが形成され、穴の長手方向を高速の戸8の開閉方向とする長穴31bが他端側に高さ方向の複数の箇所に形成された鋼板製の取付板である。そして、不燃弾性体30が不燃弾性体保持部31aに収納、保持されている。また、ボルト66が取付板31の長穴31bおよび高速の戸8の屈曲辺8bに穿設されたボルト挿入孔32に挿通され、ナット67がボルト66に締着されている。そして、不燃弾性体30が戸当たり側縦枠6の屈曲辺6d(戸当たり端面)側に所定量延出するようにして、ナット66を締結し、取付板31が高速の戸8に固着されている。また、戸当たりゴム10が、高速の戸8の屈曲辺8b(昇降路側壁面)に対して、昇降路側に延出するように、戸当たり側縦枠6の屈曲辺6dにボルト50およびナット51により取り付けられている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
図6はこの発明の実施の形態2に係るエレベータ出入り口装置における出入り口の戸当たり側の遮煙構造を説明する断面図である。
図6において、30は高速の戸8の高さとほぼ同じ長さを有する接触板としてのグラスウールをガラスクロスで巻いたものやグラスファイバー等からなる不燃弾性体、31は不燃弾性体30とほぼ同じ長さを有し、一端側に不燃弾性体保持部31aが形成され、穴の長手方向を高速の戸8の開閉方向とする長穴31bが他端側に高さ方向の複数の箇所に形成された鋼板製の取付板である。そして、不燃弾性体30が不燃弾性体保持部31aに収納、保持されている。また、ボルト66が取付板31の長穴31bおよび高速の戸8の屈曲辺8bに穿設されたボルト挿入孔32に挿通され、ナット67がボルト66に締着されている。そして、不燃弾性体30が戸当たり側縦枠6の屈曲辺6d(戸当たり端面)側に所定量延出するようにして、ナット66を締結し、取付板31が高速の戸8に固着されている。また、戸当たりゴム10が、高速の戸8の屈曲辺8b(昇降路側壁面)に対して、昇降路側に延出するように、戸当たり側縦枠6の屈曲辺6dにボルト50およびナット51により取り付けられている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態2では、戸の全閉時に、高速の戸8の屈曲辺8aが戸当たりゴム10に当接するとともに、不燃弾性体30が戸当たりゴム10の高速の戸8の屈曲辺8bから昇降路側に延出する延出部に接触する。従って、上記実施の形態1に比べ、戸当たり側縦枠6と高速の戸8との隙間Aを確実に閉塞することができる。
また、穴の長手方向を高速の戸8の開閉方向とする長穴31bが取付板31に設けられている。そこで、ボルト66およびナット67の締着を緩め、取付板31を高速の戸8の開閉方向に移動させることにより、不燃弾性体30の延出量を調整することができるので、不燃弾性体30と戸当たりゴム10とを確実に接触させることができる。
さらに、高速の戸8の上端側の不燃弾性体30の突出量と下端側の突出量とを変えることができる。そこで、高速の戸8や戸当たり側縦枠6の鉛直度が悪く傾斜し、高速の戸8と戸当たり側縦枠6との隙間が上端側と下端側とで異なっているような場合にでも、不燃弾性体30の上端側と下端側の突出量を変えることにより、不燃弾性体30と戸当たりゴム10とを確実に接触させることができる。
また、穴の長手方向を高速の戸8の開閉方向とする長穴31bが取付板31に設けられている。そこで、ボルト66およびナット67の締着を緩め、取付板31を高速の戸8の開閉方向に移動させることにより、不燃弾性体30の延出量を調整することができるので、不燃弾性体30と戸当たりゴム10とを確実に接触させることができる。
さらに、高速の戸8の上端側の不燃弾性体30の突出量と下端側の突出量とを変えることができる。そこで、高速の戸8や戸当たり側縦枠6の鉛直度が悪く傾斜し、高速の戸8と戸当たり側縦枠6との隙間が上端側と下端側とで異なっているような場合にでも、不燃弾性体30の上端側と下端側の突出量を変えることにより、不燃弾性体30と戸当たりゴム10とを確実に接触させることができる。
なお、上記各実施の形態では、高速の戸8と低速の戸9とからなる片開き2枚戸について説明しているが、本発明は、片開き1枚戸、片開き3枚戸などに適用しても同様の効果が得られる。
また、上記各実施の形態では、乗り場側のエレベータ出入り口装置について説明しているが、本発明は、かご側の出入り口装置に適用しても同様の効果が得られる。
また、上記各実施の形態では、遮煙部材として戸当たりゴム10を用いるものとしているが、戸当たりゴム10はエチレンプロピレンゴム等のゴム材に代えて、グラスウールをガラスクロスで巻いたものやグラスファイバー等の不燃性弾性材で作製してもよい。この場合、不燃性が高められ、火災時の遮煙効果が一層発揮できるようになる。
また、本発明は、戸当たり側の遮煙構造の改良に係るものであり、他の部位の遮煙構造については、上記実施の形態1、2に限定されるものではなく、他の遮煙構造に適用してもよいことはいうまでもないことである。
また、上記各実施の形態では、乗り場側のエレベータ出入り口装置について説明しているが、本発明は、かご側の出入り口装置に適用しても同様の効果が得られる。
また、上記各実施の形態では、遮煙部材として戸当たりゴム10を用いるものとしているが、戸当たりゴム10はエチレンプロピレンゴム等のゴム材に代えて、グラスウールをガラスクロスで巻いたものやグラスファイバー等の不燃性弾性材で作製してもよい。この場合、不燃性が高められ、火災時の遮煙効果が一層発揮できるようになる。
また、本発明は、戸当たり側の遮煙構造の改良に係るものであり、他の部位の遮煙構造については、上記実施の形態1、2に限定されるものではなく、他の遮煙構造に適用してもよいことはいうまでもないことである。
1 昇降路、3 乗り場、4 出入り口、5 上枠、6 戸当たり側縦枠、6d 屈曲辺(戸当たり端面)、7 戸袋側縦枠、8 高速の戸、9 低速の戸、10 戸当たりゴム(遮煙部材)、30 不燃弾性体(接触板)、31 取付板。
Claims (3)
- エレベータの出入り口を構成する上枠、戸当たり側縦枠および戸袋側縦枠を有する三方枠と、
上記三方枠の立面に沿って水平方向に移動して、上記出入り口を開閉する片開き型の戸と、
上記戸当たり側縦枠の戸当たり端面に、該戸当たり側縦枠の高さ方向の全域に渡って取り付けられ、上記戸の全閉時に、上記戸の戸当たり側端面が当接されて上記戸と上記戸当たり側縦枠との隙間を閉塞する遮煙部材
とを備えたことを特徴とするエレベータ出入り口装置。 - 上記遮煙部材は、上記戸の全閉時に、該遮煙部材に当接する上記戸から昇降路側に延出するように上記戸当たり側縦枠の戸当たり端面に取り付けられ、
接触板が、上記戸の昇降路側壁面の戸当たり側縁部に、該戸の高さ方向の全域に渡って、かつ、上記戸当たり側縦枠の戸当たり端面側に延出するように取り付けられ、上記戸の全閉時に、上記遮煙部材の昇降路側への延出部に接触するように構成されていることを特徴とする請求項1記載のエレベータ出入り口装置。 - 上記接触板は、上記戸当たり側縦枠の戸当たり端面側への延出量が調整可能に取り付けられていることを特徴とする請求項2記載のエレベータ出入り口装置。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007070023A (ja) * | 2005-09-06 | 2007-03-22 | Mitsubishi Electric Corp | エレベータ乗場ドア装置の遮煙装置 |
JP2012144320A (ja) * | 2011-01-11 | 2012-08-02 | Panasonic Home Elevator Co Ltd | エレベーターの扉装置 |
JP2013256351A (ja) * | 2012-06-12 | 2013-12-26 | Fujitec Co Ltd | エレベータ乗場ドア装置の遮煙装置および改修方法 |
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2003
- 2003-09-02 JP JP2003309730A patent/JP2005075594A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007070023A (ja) * | 2005-09-06 | 2007-03-22 | Mitsubishi Electric Corp | エレベータ乗場ドア装置の遮煙装置 |
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