JP2005075204A - 手動変速機の変速操作機構 - Google Patents

手動変速機の変速操作機構 Download PDF

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Abstract

【課題】 プッシュ式リバース機構を設けた手動変速機の変速操作機構において、車室内のスペースを拡大するとともに、車体トンネル部の開口部における遮音性を向上させる。
【解決手段】 チェンジレバー5を、第1レバー11と、該第1レバー11の下側に位置し、ピボット部6と該ピボット部6の上側に形成されかつ上記第1レバー11がチェンジレバー5の軸方向に沿った上下方向に摺動可能に連結された連結部21aとを有する第2レバー21と、第1レバー11を第2レバー21に対して上側に付勢する付勢スプリング31とで構成し、可動ゲート部37を第1レバー11に設けて、チェンジレバー5の押し下げ操作がなされたときには、第1レバー11が第2レバー21に対して下側へ移動するのに伴って、可動ゲート部37がゲート部材36の固定ゲート部36aの下方に移動するようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、チェンジレバーのリバース誤操作を防止するためのプッシュ式リバース機構を設けた手動変速機の変速操作機構に関する技術分野に属する。
従来より、この種の変速操作機構としては、例えば特許文献1に示されたものが知られている。このものでは、変速機本体に、上側に突出するように設けたチェンジレバー支持部(リテーナ)の組付孔に支持部材が摺動可能に嵌合され、この支持部材に、チェンジレバーの軸方向中間部に設けたピボット部(ボール部)が揺動可能に支持されている。このチェンジレバーは、上記組付孔内における支持部材の外周に設けられたスプリングにより支持部材を介して上方に付勢されていて、このスプリングの付勢力に抗して押し下げ操作することが可能となっている。そして、上記チェンジレバー支持部の組付孔開口部には、ゲート部材が取付固定され、このゲート部材には固定ゲート部が突出形成されている一方、チェンジレバーのピボット部の上側部分には、径方向に突出する可動ゲート部が設けられており、チェンジレバーを後退用シフトレーン方向へセレクト操作する際、該チェンジレバーの押し下げ操作がなされないときには、上記可動ゲート部が上記固定ゲート部と当接することで、チェンジレバーの後退用シフトレーン方向への移動を禁止する一方、チェンジレバーの押し下げ操作がなされたときには、チェンジレバーの下側への移動に伴って上記可動ゲート部が上記固定ゲート部の下方に移動することで、チェンジレバーの後退用シフトレーン方向への移動を許可するようになっている。
特開平2003−118412号公報
しかしながら、上記従来の変速操作機構では、チェンジレバー全体が支持部材と共に上下に移動する構成となっているため、変速機本体内に設けられた、チェンジレバーの下端部とコントロールロッドとを連結する連結部材が、チェンジレバーの上下移動を吸収するために上下に長くなって、変速機本体の高さが高くなってしまう。また、変速機のチェンジレバー支持部の組付孔においてチェンジレバーのピボット部を支持する支持部材を上下に摺動可能にするためのスペースやチェンジレバー全体を上方に付勢するスプリングのスペースが必要となって、チェンジレバー支持部の高さや径が大きくなってしまう。この結果、車室内のスペースが小さくなってしまうという問題がある。また、チェンジレバー支持部の径が大きくなることで、チェンジレバー及びチェンジレバー支持部を通すために車体トンネル部に設けた開口部の面積が大きくなり、このため、この開口部から車室内へ騒音が漏れ易くなり、遮音性が悪化するという問題がある。さらに、チェンジレバーを組付孔に組み付ける際に、スプリングを弾性収縮させながら組み付ける必要があるために作業性が悪く、これを回避するには、特許文献1のように、チェンジレバーを組付孔に組み付ける前に予めスプリングを弾性収縮させておくためのスプリング押さえ部材を別途に設ける必要があり、こうすると、車室内のスペースがより一層低下してしまう。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上記のようなプッシュ式リバース機構を設けた手動変速機の変速操作機構に対し、その構成を改良することによって、変速機本体及びチェンジレバー支持部を出来る限り小型化して、車室内のスペースを拡大するとともに、車体トンネル部の開口部における遮音性を向上させようとすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、チェンジレバーを、チェンジノブが取り付けられた第1レバーと、該第1レバーの下側に位置し、ピボット部と該ピボット部の上側に形成されかつ上記第1レバーがチェンジレバーの軸方向に沿った上下方向に摺動可能に連結された連結部とを有する第2レバーと、第1レバーと第2レバーとの間に設けられ、該第1レバーを第2レバーに対して上側に付勢する付勢スプリングとで構成するとともに、チェンジレバーの押し下げ操作がなされたときには、上記第1レバーが上記付勢スプリングの付勢力に抗して第2レバーに対して下側に移動するように構成し、可動ゲート部を上記第1レバーに設けて、チェンジレバーの押し下げ操作がなされたときには、第1レバーの下側への移動に伴って上記可動ゲート部がゲート部材の固定ゲート部の下方に移動するようにした。
具体的には、請求項1の発明では、軸方向中間部に設けたピボット部で、変速機に揺動自在にかつ軸方向が略上下方向となるように支持されているとともに、該揺動により、互いにセレクト方向に所定間隔をあけて並ぶ複数列の前進用シフトレーンとセレクト方向一方の端に単独で設けられた後退用シフトレーンとからなるシフトパターンに沿って操作可能に構成されたチェンジレバーと、該チェンジレバーを、上記後退用シフトレーンに隣接する前進用シフトレーンから該後退用シフトレーン方向へセレクト操作する際、該チェンジレバーが押し下げ操作されたときにのみ、チェンジレバーの後退用シフトレーン方向への移動を許可するゲート機構とを備えた手動変速機の変速操作機構を対象とする。
そして、上記チェンジレバーは、チェンジノブが取り付けられた第1レバーと、該第1レバーの下側に位置し、上記ピボット部と該ピボット部の上側に形成されかつ上記第1レバーがチェンジレバーの軸方向に沿った上下方向に摺動可能に連結された連結部とを有する第2レバーと、上記第1レバーと第2レバーとの間に設けられ、該第1レバーを第2レバーに対して上側に付勢する付勢スプリングとを備えていて、チェンジレバーの押し下げ操作がなされたときには、上記第1レバーが上記付勢スプリングの付勢力に抗して第2レバーに対して下側に移動するように構成され、上記ゲート機構は、上記変速機に取付固定されたゲート部材に設けた固定ゲート部と、上記チェンジレバーの第1レバーに設けた可動ゲート部とからなっていて、上記チェンジレバーを、上記後退用シフトレーンに隣接する前進用シフトレーンから該後退用シフトレーン方向へセレクト操作する際、該チェンジレバーの押し下げ操作がなされないときには、上記可動ゲート部が上記ゲート部材の固定ゲート部に当接することで、チェンジレバーの後退用シフトレーン方向への移動を禁止する一方、チェンジレバーの押し下げ操作がなされたときには、上記第1レバーの下側への移動に伴って上記可動ゲート部が上記ゲート部材の固定ゲート部の下方に移動することで、チェンジレバーの後退用シフトレーン方向への移動を許可するように構成されているものとする。
上記の構成により、チェンジレバーの下部を構成する第2レバーがチェンジレバーの押し下げ操作に伴って上下移動することはないので、変速機本体内においてチェンジレバーの下端部(第2レバー下端部)とコントロールロッドとを連結する連結部材が、チェンジレバー全体が移動する従来のように上下に長くなるようなことはなく、変速機本体の高さを低く抑えることができる。また、第2レバーにピボット部が設けられているとともに、第1レバーと第2レバーとの間に付勢スプリングが設けられているので、変速機のチェンジレバー支持部の組付孔内においてピボット部を支持する支持部材を上下に摺動可能にするためのスペースや付勢スプリングのスペースは不要となる。この結果、チェンジレバー支持部の高さや径を小さくすることができ、車室内のスペースを拡大することができるとともに、車体トンネル部の開口部を小さくすることができる。さらに、第1及び第2レバー並びに付勢スプリングは予めサブアセンブリ状態にしておくことができ、このサブアセンブリ状態のチェンジレバーをチェンジレバー支持部の組付孔に組み付ける際には、従来のようにスプリングを弾性収縮させながら組み付ける必要はなく、スプリングを弾性収縮させておくためのスプリング押さえ部材を設ける必要もない。よって、車室内のスペース効率を向上させることができるとともに、車体トンネル部の開口部における遮音性を向上させることができ、またチェンジレバーの組付作業が容易となる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、可動ゲート部は、第1レバーの下端部に設けられ、付勢スプリングは、上記可動ゲート部と第2レバーのピボット部との間における第2レバー周囲に配設されているものとする。
このことにより、付勢スプリングをデッドスペースに効率良く配設することができ、車室内のスペースをより一層増大させることができる。また、チェンジレバー全体を上方に付勢するスプリングをチェンジレバー支持部の組付孔に設ける従来のものに比べて、付勢スプリングの座の加工が容易となる。
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、第1レバーと第2レバーとの間に、チェンジレバーの押し下げ操作に対して節度感を付与するためのディテント機構が設けられているものとする。
このことで、チェンジレバーの押し下げ操作時における乗員の操作フィーリングを向上させることができる。そして、このようなディテント機構は、第1レバーと第2レバーとの間のデッドスペースに設けることができ、ディテント機構を設けても、車室内のスペースが低下するようなことはない。
請求項4の発明では、請求項3の発明において、第2レバーの連結部は、該第2レバーの外周面で構成され、第1レバーは、上記第2レバーの連結部に嵌合する嵌合孔と可動ゲート部とを有する内筒と、下部が該内筒の可動ゲート部よりも上側部分の周囲を覆い、上端部にチェンジノブが取り付けられた外筒と、該外筒下部の内周面と内筒の外周面との間に介設された弾性部材とからなり、ディテント機構は、上記第1レバーの内筒における嵌合孔の内周面と第2レバーの連結部との間に配設されているものとする。
こうすることで、ディテント機構を省スペースでかつ容易に設けることができるとともに、変速機の振動が第1レバーのチェンジノブの取付箇所まで伝達するのを防止することができる。
請求項5の発明では、請求項4の発明において、ディテント機構は、第2レバーの連結部を径方向に貫通する貫通孔と、該貫通孔内に配設された1つのディテントスプリングと、該ディテントスプリングを挟むように上記貫通孔の両開口部にそれぞれ設けられ、ディテントスプリングの付勢力により第1レバーの内筒における嵌合孔の内周面に当接する2つのディテントボールと、該嵌合孔の内周面に設けられ、チェンジレバーの押し下げ操作がなされていないときに上記各ディテントボールの一部が嵌まり込む凹状溝とからなるものとする。
このことにより、チェンジレバーの押し下げ操作初期に操作荷重を一時的に増大させることで、乗員に適切な節度感を付与することができる。また、2つのディテントボールに対してディテントスプリングは1つで済み(第1レバーの内筒側にディテントボール及びスプリングを配設する場合には、ディテントボールを2つにすると、ディテントスプリングも2つ必要になる)、部品点数を減少させることができるとともに、ディテント機構の組付性を向上させることができる。
以上説明したように、本発明の手動変速機の変速操作機構によると、変速機を出来る限り小型化して、車室内のスペースを拡大することができるとともに、車体トンネル部の開口部における遮音性を向上させることができる。また、チェンジレバーの組付性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る手動変速機の変速操作機構を示す。1は、車両に設けられた手動変速機の変速機本体であり、この変速機本体1の上部にチェンジレバー支持部2が上側に突出するように一体的に形成されている。このチェンジレバー支持部2の上端部は、図示しない車体トンネル部に設けた開口部から車室内に臨んでいる。そして、このチェンジレバー支持部2の中心部には、チェンジレバー5を組み付けるための組付孔2aが形成されている。
上記チェンジレバー5は、該チェンジレバー5の軸方向中間部に設けられた略球状のピボット部6で、上記チェンジレバー支持部2の組付孔2aに樹脂製の支持部材41を介して揺動自在にかつ軸方向が略上下方向となるように支持されており、この揺動により、図3に示すシフトパターンに沿って操作可能に構成されている。このシフトパターンは、互いにセレクト方向(図3の左右方向であり、車幅方向と一致する)に所定間隔をあけて平行に並ぶ複数列の前進用シフトレーン(この実施形態では、3つあって、左から順に1−2速シフトレーンr1、3−4速シフトレーンr2及び5−6速シフトレーンr3)と、セレクト方向一方の端(この実施形態では、車両左側端であって1−2速シフトレーンr1の左隣)に単独で設けられた後退用シフトレーンr4とからなっている。尚、図3中、r5は、チェンジレバー5のセレクト操作が行われるニュートラルレーンであり、ニュートラル位置は、このニュートラルレーンr5と3−4速シフトレーンr2との交点上にある(図1は、チェンジレバー5が、このニュートラル位置にある状態を示す)。
上記チェンジレバー5は、上端部にチェンジノブ7が取り付けられた第1レバー11と、該第1レバー11の下側に位置し、上記ピボット部6と該ピボット部6の上側に形成されかつ上記第1レバー11がチェンジレバー5の軸方向に沿った上下方向に摺動可能に連結された連結部21aとを有する第2レバー21と、上記第1レバー11と第2レバー21との間に設けられ、該第1レバー11を第2レバー21に対して上側に付勢する圧縮コイルスプリングからなる付勢スプリング31とを備えている。すなわち、上記第1レバー11は、チェンジレバー5の軸方向一側部(上側部)を構成し、上記第2レバー21は、チェンジレバー5の軸方向他側部(下側部)を構成することになる。そして、チェンジレバー5は、乗員により該チェンジレバー5の押し下げ操作がなされたときには、上記第1レバー11が上記付勢スプリング31の付勢力に抗して第2レバー21に対して下側に移動するように構成されている。
上記変速操作機構には、上記チェンジレバー5を、上記後退用シフトレーンr4に隣接する前進用シフトレーン(つまり1−2速シフトレーンr1)から該後退用シフトレーンr4方向へセレクト操作する際、該チェンジレバー5が押し下げ操作されたときにのみ、チェンジレバー5の後退用シフトレーンr4方向への移動を許可するゲート機構35が設けられている。
具体的には、このゲート機構35は、図2に示すように、上記チェンジレバー支持部2の上端面に3つのボルト42,42,…により取付固定された板状のゲート部材36に設けた固定ゲート部36aと、上記チェンジレバー5の第1レバー11に設けた可動ゲート部37とからなっている。上記ゲート部材36の中央部には、チェンジレバー5がゲート部材36の厚み方向に貫通するための略矩形状の貫通孔36bが形成されている。尚、図2では、変速機本体1及びチェンジレバー支持部2は省略している。
上記ゲート部材36の貫通孔36bの車両左側(後退用シフトレーンr4側)開口縁部に、上記固定ゲート部36aが上方に円弧状に突出するように形成されている。そして、チェンジレバー5における上記固定ゲート部36aに対応する高さ位置(後述の第1レバー11の内筒12の下端部)に、上記可動ゲート部37が固定ゲート部36aにおける貫通孔36b側の面に対向するように設けられており、チェンジレバー5が1−2速シフトレーンr1にあるときには、シフト方向(セレクト方向に垂直な方向、つまり1−2速シフトレーンr1に沿った方向(車両前後方向))のどの位置にあっても、上記可動ゲート部37が上記ゲート部材36の固定ゲート部36aにおける貫通孔36b側の面に接触した状態にあり、チェンジレバー5を、1−2速シフトレーンr1から後退用シフトレーンr4方向へセレクト操作する際、該チェンジレバー5の押し下げ操作がなされないときには、上記可動ゲート部37が上記固定ゲート部36aの貫通孔36b側の面に当接し、このことで、チェンジレバー5の後退用シフトレーンr4方向への移動が禁止されるようになっている。一方、チェンジレバー5の押し下げ操作がなされたときには、後述の如く、チェンジレバー5の後退用シフトレーンr4方向への移動が許可されるようになっている。
上記第2レバー21の連結部21aは、該第2レバー21の外周面で構成され、上記第1レバー11は、上記第2レバー21の連結部21aに嵌合する嵌合孔12aと上記可動ゲート部37とを有する内筒12と、下部が該内筒12の可動ゲート部37よりも上側部分の周囲を覆い、上端部にチェンジノブ7が取り付けられた外筒13と、該外筒13下部の内周面と内筒12の外周面との間に介設されたゴム部材等の弾性部材14とからなっている。この弾性部材14は、外筒13下部の内周面と内筒12の外周面とにそれぞれ接着固定されており、内筒12と外筒13とは略一体的に上下移動するようになっているが、変速機本体1の振動(特にチェンジレバー5の径方向の振動)が、内筒12から外筒13に伝わらないようになされている。
上記可動ゲート部37は、上記内筒12の下端部(つまり第1レバー11の下端部)に径方向に突出するように設けられており、この可動ゲート部37と第2レバー21のピボット部6との間における第2レバー21周囲に、上記付勢スプリング31が配設されており、可動ゲート部37の下面(内筒12の下端面)及び第2レバー21のピボット部6の上面には、この付勢スプリング31の座32,32がそれぞれ形成されている。
上記第2レバー21の上端部には、ストッパピン22が径方向に貫通した状態で挿入固定されており、第1レバー11が第2レバー21に対して付勢スプリング31により上方に付勢されても、第1レバー11の内筒12の上部がこのストッパピン22に当接して、第1レバー11がそこから上方に移動できないようになされている。この内筒12がストッパピン22に当接した状態にあるとき(チェンジレバー5の押し下げ操作がなされていないとき)に、上記のように、可動ゲート部37がゲート部材36の固定ゲート部36aに対応する高さに位置することになる。尚、第1レバー11の外筒13の外周面には、第2レバー21の連結部21aを内筒12の嵌合孔12aに嵌合させた状態で上記ストッパピン22を挿入するための挿入孔13aが形成されている。
上記第1レバー11と第2レバー21との間には、チェンジレバー5の押し下げ操作に対して節度感を付与するためのディテント機構45が設けられている。このディテント機構45は、具体的には、第1レバー11の内筒12における嵌合孔12aの内周面と第2レバー21の連結部21aとの間に配設されていて、第2レバー21の連結部21aを径方向に貫通する貫通孔21bと、該貫通孔21b内に配設された1つの圧縮コイルスプリングからなるディテントスプリング46と、該ディテントスプリング46を挟むように上記貫通孔21bの両開口部にそれぞれ設けられ、ディテントスプリング46の付勢力により第1レバー11の内筒12における嵌合孔12aの内周面に当接する2つのディテントボール47,47と、該嵌合孔12aの内周面に全周に亘って設けられ、チェンジレバー5の押し下げ操作がなされていないときに上記各ディテントボール47の一部が嵌まり込む凹状溝12bとからなっている。
そして、チェンジレバー5の押し下げ操作がなされると、各ディテントボール47がディテントスプリング46の付勢力に抗して凹状溝12bから嵌合孔12aの内周面に乗り上げるようになっている。このディテント機構45により、図4に示すように、チェンジレバー5の押し下げ操作初期(各ディテントボール47が凹状溝12bから嵌合孔12aの内周面に乗り上げるとき)に、操作荷重が急激に増大し、その直後に急激に減少して付勢スプリング31の付勢力と同じとなり、このことで、ディテント機構45がない場合(図4に破線で示す)に比べて、チェンジレバー5の押し下げ操作時における乗員の操作フィーリングが向上する。
上記第2レバー21の下端部は、略球状をなしていて、連結部材25に上側に開口するように設けた凹陥部25aに樹脂製の中間部材26を介して連結されている。この連結部材25は、上記チェンジレバー5(第2レバー21)と、変速機本体1に中心軸回りに回動可能にかつ中心軸方向に移動可能に支持された、車両前後方向(図1の紙面に垂直な方向)に延びるコントロールロッド51とを連結するものであって、チェンジレバー5がセレクト方向に操作されると、コントロールロッド51を該コントロールロッド51の中心軸回りに回動させ、チェンジレバー5がシフトレーンにおいてシフト方向に操作されると、コントロールロッド51を、該コントロールロッド51の中心軸方向(車両前後方向)に移動させるようになっている。尚、チェンジレバー5の揺動により第2レバー21の下端部が僅かに上下移動するが、この上下移動を吸収するため、上記中間部材26は、連結部材25の凹陥部25aに上下に摺動可能に嵌合されている。
上記連結部材25の上端部における左右両側には、突起部25b,25bがそれぞれ形成されており、この両突起部25b,25bの下側には、リターンスプリング28,28によって上方付勢されたリターンロッド27,27がそれぞれ設けられている。そして、チェンジレバー5がニュートラル位置を含む3−4速シフトレーンr2にあるときには、両突起部25b,25bの下面に、上記リターンロッド27,27の上端面が略同じ力でそれぞれ当接するようになっており、チェンジレバー5をニュートラル位置からセレクト方向に操作したときには、一方のリターンロッド27のみが対応する突起部25bに当接するだけとなり(図5参照)、このことで、チェンジレバー5をニュートラル位置に戻す力が作用することになる。
上記チェンジレバー5を、1−2速シフトレーンr1から後退用シフトレーンr4方向へセレクト操作する際、該チェンジレバー5の押し下げ操作がなされないときには、第1レバー11の内筒12の下端部に設けた可動ゲート部37がゲート部材36の固定ゲート部36aに当接するが、チェンジレバー5の押し下げ操作がなされると、第1レバー11の内筒12が第2レバー21の連結部21aに沿って下側に摺動することで第1レバー11全体が下側に移動し、これに伴って可動ゲート部37がゲート部材36の固定ゲート部36aの下方に移動する。これにより、図5に示すように、可動ゲート部37がゲート部材36の固定ゲート部36aに当接することなく固定ゲート部36aの下側に潜り込み、このことで、チェンジレバー5の後退用シフトレーンr4方向への移動が許可されることになる。尚、チェンジレバー5が後退用シフトレーンr4にあるときに乗員が押し下げ操作を止めても、可動ゲート部37の上面が固定ゲート部36aの下面に当接した状態となり、第1レバー11は押し下げられた状態を維持する。そして、チェンジレバー5を、後退用シフトレーンr4から1−2速シフトレーンr1に戻すと、第1レバー11が付勢スプリング31の付勢力によって上昇し、各ディテントボール47が内筒12の嵌合孔12aの内周面に設けた凹状溝12bに嵌まり込むことで、元の状態に復帰する。
したがって、本実施形態では、チェンジレバー5を第1レバー11、第2レバー21及び付勢スプリング31で構成するとともに、チェンジレバー5の押し下げ操作がなされたときには、第1レバー11が付勢スプリング31の付勢力に抗して第2レバー21に対して下側に移動するように構成し、可動ゲート部37を第1レバー11に設けて、チェンジレバー5の押し下げ操作がなされたときには、第1レバー11の下側への移動に伴って可動ゲート部37がゲート部材36の固定ゲート部36aの下方に移動するようにしたので、チェンジレバー5全体が下方に移動する従来ものと比べて、変速機本体1の高さを低く抑えることができるとともに、チェンジレバー支持部2の高さや径を小さくすることができる。すなわち、従来のものでは、連結部材25の凹陥部25aが、チェンジレバー5の押し下げ操作に伴う上下移動を吸収するために上下に長くなり、その分だけ変速機本体1の高さが高くなるとともに、チェンジレバー支持部2の組付孔2a内においてピボット部6を上下移動可能にする(支持部材41を上下に摺動可能にする)ためのスペースやチェンジレバー5全体を上方に付勢するスプリングのスペース等が必要となって、チェンジレバー支持部2の高さや径が大きくなってしまう。しかし、本実施形態では、第2レバー21がチェンジレバー5の押し下げ操作に伴って上下移動することはなく、また、付勢スプリング31が、第1レバー11の内筒12の下端部に設けた可動ゲート部37と第2レバー21のピボット部6との間における第2レバー21周囲のデッドスペースにコンパクトに配設されているので、連結部材25が上下に長くなるようなことはなく(チェンジレバー5の揺動に伴う僅かな上下移動を吸収するだけで済む)、チェンジレバー支持部2の高さや径もそれ程大きくなることはない。よって、車室内のスペースを拡大することができるとともに、車体トンネル部の開口部を小さくすることができ、該開口部における遮音性を向上させることができる。
また、付勢スプリング31の上記配置により、チェンジレバー5全体を上方に付勢するスプリングをチェンジレバー支持部2の組付孔2aに設ける従来のものに比べて、付勢スプリング31の座32,32の加工が容易となる。
さらに、第1レバー11、第2レバー21及び付勢スプリング31は予めサブアセンブリ状態にしておくことができ、このサブアセンブリ状態のチェンジレバー5をチェンジレバー支持部2の組付孔2aに組み付ける際には、従来のようにスプリングを弾性収縮させながら組み付ける必要はなく、スプリングを弾性収縮させておくためのスプリング押さえ部材を設ける必要もない。よって、省スペースで、しかもチェンジレバー5の組付作業が容易となる。
さらにまた、ディテント機構45を、第1レバー11の内筒12における嵌合孔12aの内周面と第2レバー21の連結部21aとの間に省スペースでかつ容易に設けることができ、スペースを増大させることなく、乗員の操作フィーリングを向上させることができる。
尚、上記実施形態では、後退用シフトレーンr4を1−2速シフトレーンr1の左隣に設けたが、5−6速シフトレーンr3の右隣に設けてもよい。この場合は、ゲート部材36の固定ゲート部36aを、該ゲート部材36の貫通孔36bの右側の開口縁部に設け、可動ゲート部37を、第1レバー11の内筒12に、上記固定ゲート部36aに対応するように設ければよい。
本発明は、チェンジレバーのリバース誤操作を防止するためのプッシュ式リバース機構を設けた手動変速機の変速操作機構に有用である。
本発明の実施形態に係る手動変速機の変速操作機構を示す断面図である。 チェンジレバー及びゲート機構を示す斜視図である。 シフトパターンを示す図である。 チェンジレバーの押し下げ量と操作荷重との関係を示すグラフである。 チェンジレバーが後退用シフトレーンにある状態を示す図1相当図である。
符号の説明
1 変速機本体
2 チェンジレバー支持部
5 チェンジレバー
6 ピボット部
7 チェンジノブ
11 第1レバー
12 内筒
12a 嵌合孔
12b 凹状溝
13 外筒
14 弾性部材
21 第2レバー
21a 連結部
21b 貫通孔
31 付勢スプリング
35 ゲート機構
36 ゲート部材
36a 固定ゲート部
37 可動ゲート部
45 ディテント機構
46 ディテントスプリング
47 ディテントボール
r1 1−2速シフトレーン(後退用シフトレーンに隣接する前進用シフトレーン)
r2 3−4速シフトレーン(前進用シフトレーン)
r3 5−6速シフトレーン(前進用シフトレーン)
r4 後退用シフトレーン

Claims (5)

  1. 軸方向中間部に設けたピボット部で、変速機に揺動自在にかつ軸方向が略上下方向となるように支持されているとともに、該揺動により、互いにセレクト方向に所定間隔をあけて並ぶ複数列の前進用シフトレーンとセレクト方向一方の端に単独で設けられた後退用シフトレーンとからなるシフトパターンに沿って操作可能に構成されたチェンジレバーと、該チェンジレバーを、上記後退用シフトレーンに隣接する前進用シフトレーンから該後退用シフトレーン方向へセレクト操作する際、該チェンジレバーが押し下げ操作されたときにのみ、チェンジレバーの後退用シフトレーン方向への移動を許可するゲート機構とを備えた手動変速機の変速操作機構であって、
    上記チェンジレバーは、チェンジノブが取り付けられた第1レバーと、該第1レバーの下側に位置し、上記ピボット部と該ピボット部の上側に形成されかつ上記第1レバーがチェンジレバーの軸方向に沿った上下方向に摺動可能に連結された連結部とを有する第2レバーと、上記第1レバーと第2レバーとの間に設けられ、該第1レバーを第2レバーに対して上側に付勢する付勢スプリングとを備えていて、チェンジレバーの押し下げ操作がなされたときには、上記第1レバーが上記付勢スプリングの付勢力に抗して第2レバーに対して下側に移動するように構成され、
    上記ゲート機構は、上記変速機に取付固定されたゲート部材に設けた固定ゲート部と、上記チェンジレバーの第1レバーに設けた可動ゲート部とからなって、上記チェンジレバーを、上記後退用シフトレーンに隣接する前進用シフトレーンから該後退用シフトレーン方向へセレクト操作する際、該チェンジレバーの押し下げ操作がなされないときには、上記可動ゲート部が上記ゲート部材の固定ゲート部に当接することで、チェンジレバーの後退用シフトレーン方向への移動を禁止する一方、チェンジレバーの押し下げ操作がなされたときには、上記第1レバーの下側への移動に伴って上記可動ゲート部が上記ゲート部材の固定ゲート部の下方に移動することで、チェンジレバーの後退用シフトレーン方向への移動を許可するように構成されていることを特徴とする手動変速機の変速操作機構。
  2. 請求項1記載の手動変速機の変速操作機構において、
    可動ゲート部は、第1レバーの下端部に設けられ、
    付勢スプリングは、上記可動ゲート部と第2レバーのピボット部との間における第2レバー周囲に配設されていることを特徴とする手動変速機の変速操作機構。
  3. 請求項1又は2記載の手動変速機の変速操作機構において、
    第1レバーと第2レバーとの間に、チェンジレバーの押し下げ操作に対して節度感を付与するためのディテント機構が設けられていることを特徴とする手動変速機の変速操作機構。
  4. 請求項3記載の手動変速機の変速操作機構において、
    第2レバーの連結部は、該第2レバーの外周面で構成され、
    第1レバーは、上記第2レバーの連結部に嵌合する嵌合孔と可動ゲート部とを有する内筒と、下部が該内筒の可動ゲート部よりも上側部分の周囲を覆い、上端部にチェンジノブが取り付けられた外筒と、該外筒下部の内周面と内筒の外周面との間に介設された弾性部材とからなり、
    ディテント機構は、上記第1レバーの内筒における嵌合孔の内周面と第2レバーの連結部との間に配設されていることを特徴とする手動変速機の変速操作機構。
  5. 請求項4記載の手動変速機の変速操作機構において、
    ディテント機構は、第2レバーの連結部を径方向に貫通する貫通孔と、該貫通孔内に配設された1つのディテントスプリングと、該ディテントスプリングを挟むように上記貫通孔の両開口部にそれぞれ設けられ、ディテントスプリングの付勢力により第1レバーの内筒における嵌合孔の内周面に当接する2つのディテントボールと、該嵌合孔の内周面に設けられ、チェンジレバーの押し下げ操作がなされていないときに上記各ディテントボールの一部が嵌まり込む凹状溝とからなることを特徴とする手動変速機の変速操作機構。
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