JP2005075109A - サンルーフ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
ルーフ開口部から車両内に流入する走行風を抑制することができ、車両内の搭乗者に与える不快感を確実に低減することが可能なサンルーフ装置を提供する。
【解決手段】
車両のルーフ10の前側に備えられ、後端部12aがチルト式に上方移動可能な第1パネル12と、第1パネル12の後方に位置し、ルーフ10の後側に摺動することでルーフ開口部30を形成可能な第2パネル14とを有するサンルーフ装置において、第1パネル12は、少なくとも前端部12aの車幅方向の長さがルーフ開口部30の車幅方向の長さに比して長くなっている。
【選択図】 図1
ルーフ開口部から車両内に流入する走行風を抑制することができ、車両内の搭乗者に与える不快感を確実に低減することが可能なサンルーフ装置を提供する。
【解決手段】
車両のルーフ10の前側に備えられ、後端部12aがチルト式に上方移動可能な第1パネル12と、第1パネル12の後方に位置し、ルーフ10の後側に摺動することでルーフ開口部30を形成可能な第2パネル14とを有するサンルーフ装置において、第1パネル12は、少なくとも前端部12aの車幅方向の長さがルーフ開口部30の車幅方向の長さに比して長くなっている。
【選択図】 図1
Description
本発明はチルト式に上方移動可能なパネルを有するサンルーフ装置に関する。
従来のサンルーフ装置としては特許文献1に記載されたものが知られている。具体的には、車両のルーフの前側において、後端部がチルト式に上方移動可能な第1パネルが備えられている。また、第1パネルの後方には、ルーフの後側に摺動することでルーフ開口部を形成可能な第2パネルが備えられている。そして、第1パネルや第2パネルは、それら以外のルーフ材によって包囲されている。特に、特許文献1に記載されたサンルーフ装置には、第1パネルの後端部において、その車幅方向に亘ってフロントディフレクタが凸設されており、フロントディフレクタの中央に凹部が形成されている。
このようなサンルーフ装置では、第1パネルのフロントディフレクタがエアガイドとなっているため、走行中車両の第1パネルの表面に生じる走行風がフロントディフレクタに吹き当たることとなる。そして、フロントディフレクタに吹き当たった走行風の大部分は凹部に集中して流れ込むこととなり、走行風が加速されることとなる。そして、加速された走行風は、第2パネルの摺動によって形成されたルーフ開口部の位置よりも後方に到達しやすくなる。こうして、ルーフ開口部から車両内に流入する走行風を抑制することができ、ウィンドスロッブ現象の発生を抑制することができる。このため、ウィンドスロッブ現象に起因する共鳴音を抑制することができ、車両内の搭乗者に与える不快感を低減することができる。
実用新案登録第2561055号公報
しかし、上記記載のサンルーフ装置では、第1パネルの後端部を通過する走行風のみを注視しているに過ぎず、未だ車両内の搭乗者に与える不快感を十分に低減しているとは言い難い。
また、近年のサンルーフ装置では、図7に示すように、車両のルーフ80において、前側に第1パネル82が設けられており、第1パネル82の後端部側には第2パネル84が設けられており、第2パネル84の後端部側には第3パネル86が設けられている(特開2002−52932号公報参照。)。そして、そのサンルーフ装置では、図8に示すように、第1パネル82の後端部がチルト式に上方移動し、第2パネル84が第3パネル86の上面を摺動することによって、第1パネル82と第2パネル84との間でルーフ開口部90が形成されるようになっている。特に、ルーフ開口部90を大きくするために、ルーフ開口部90を閉じた際の第1パネル82の後端部とその第2パネル84の前端部とが概ね同じ位置で接するようになっている。このため、ルーフ開口部30が形成された際、後端部がチルト式に上方移動した第1パネル82とルーフ開口部30との距離が近いことから、第1パネル82の表面に生じる走行風がルーフ開口部30から車両内に流入してしまう場合がある。特に、車両の高速走行時や強い向い風を受けた時等において、その傾向が顕著となっている。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、ルーフ開口部から車両内に流入する走行風を抑制することができ、車両内の搭乗者に与える不快感を確実に低減することが可能なサンルーフ装置を提供することを解決すべき課題としている。
発明者らは上記課題を解決するため鋭意研究した結果、後端部をチルト式に上方移動した第1パネルの表面において、ルーフ開口部から車両内に流入しやすい走行風の位置を特定することができた。
すなわち、上記課題を解決するために本発明において講じた技術的手段は、請求項1に記載の様に、車両のルーフの前側に備えられ、後端部がチルト式に上方移動可能な第1パネルと、該第1パネルの後方に位置し、該ルーフの後側に摺動することでルーフ開口部を形成可能な第2パネルとを有するサンルーフ装置において、前記第1パネルは、少なくとも前端部の車幅方向の長さが前記ルーフ開口部の該車幅方向の長さに比して長くなっていることを特徴とする。
発明者等の見識等によれば、ルーフ開口部が形成された際、第1パネルの表面に生じる走行風は、その側端部を経て後方に巻き込まれやすく、ルーフ開口部から車両内に流入し、車両内の搭乗者に不快感を与え得ることが判った。このため、本発明のサンルーフ装置では、第1パネルにおいて、少なくとも前端部の車幅方向の長さがルーフ開口部の車幅方向の長さに比して長くなっているため、第1パネルの側端部側で巻き込まれる走行風をルーフ開口部の側端部より側方に通過させることができる。このため、ルーフ開口部から車両内に流入する走行風を抑制することができる。こうして、ルーフ開口部から車両内に流入する走行風を抑制することができれば、ウィンドスロッブ現象の発生を一層抑制することができ、車両内の搭乗者に与える不快感を確実に低減することができる。特に、ルーフ開口部を閉じた際の第1パネルの後端部とその第2パネルの前端部とが同じ位置で接することでルーフ開口部を大きく形成可能なサンルーフ装置であれば、ルーフ開口部から車両内に流入する走行風を効果的に抑制することができる。また、車両の高速走行時等においても上述した効果を確実に実現することができる。
請求項1に記載の発明によれば、ルーフ開口部から車両内に流入する走行風を抑制することができ、車両内の搭乗者に与える不快感を確実に低減することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、実施形態を参照しつつ図面を基に説明する。
(実施形態)
実施形態のサンルーフ装置としては、図1に示す車両のルーフ10において、前側に第1パネル12が設けられており、第1パネル12の後端側には第2パネル14が設けらており、第2パネル14の後端側には第3パネル16が設けられている。第1パネル12は、主に、鉄材、ガラス材、樹脂材又はそれらの複合材等からなり、第2、3パネル14、16は、主に、ガラス材、樹脂材又はそれらの複合材等からなる。
実施形態のサンルーフ装置としては、図1に示す車両のルーフ10において、前側に第1パネル12が設けられており、第1パネル12の後端側には第2パネル14が設けらており、第2パネル14の後端側には第3パネル16が設けられている。第1パネル12は、主に、鉄材、ガラス材、樹脂材又はそれらの複合材等からなり、第2、3パネル14、16は、主に、ガラス材、樹脂材又はそれらの複合材等からなる。
第1パネル12では、前端部12aの車幅方向の長さが後端部12bの車幅方向の長さに比して長くなっている。そして、第1パネル12の後端部12bとその各側端部12cとはR角を構成しており、第1パネル12はその後端部12bとその各側端部12cとの間で鈍角を有する台形形状のものとなっている。このような第1パネル12は、前端部12aが図示しないピボット軸によってルーフ10に回動支持されており、後端部12bをチルト式に上方移動できるようになっている。そして、ルーフ10に設けられた図示しないパネル開閉スイッチ、電動モータ及びチルト式昇降装置等によって第1パネル12が移動可能になっている。
第2パネル14では、前端部14aの車幅方向の長さが第1パネル12における後端部12bの車幅方向の長さより僅かに短くなっている。そして、第2パネル14では、後端部14bの車幅方向の長さが前端部14aの車幅方向の長さと同じであり、各側端部14cの車両長手方向の長さが前端部14a又は後端部14bの車幅方向の長さに比して短くなっている。こうして、第2パネル14は、車幅方向を長手方向とする長方形形状のものとなっている。そして、第2パネル14の側端側における車両内側には図示しない昇降リンクを介して駆動シュ22が設けられており、駆動シュ22には押し引きケーブル24が接続されている。押し引きケーブル24は駆動ピニオン26に係合されており、駆動ピニオン26は第3パネル16の中央後側における車両内側に設けられている。
第3パネル16は、第2パネル14と略同形状のものであり、第2パネル14と同様に、前端部16a、後端部16b及び各側端部16cを有している。
こうして、第2パネル14は、駆動シュ22並びに押し引きケーブル24及び駆動ピニオン26からなる駆動装置20に連結されており、駆動シュ22及び駆動装置20によって第3パネル16の上面に摺動できるようになっている。そして、第1パネル12と同様、車両内に設けられた図示しないパネル開閉スイッチ及び電動モータ等によって第2パネル12がルーフ10の後方に移動可能になっている。
なお、このサンルーフ装置では、第3パネル16の移動に関して限定せず、第3パネル16は、ルーフ10に固定されているものでもよく、第2パネル14と同様にルーフ10の後方に移動可能なものであってもよい。
第1〜3パネル12〜16の各側端部12c〜16cの外側には、それらを包囲するようにルーフガーニッシュ18が設けられている。ルーフガーニッシュ18はガラス材、樹脂材又はそれらの複合材等からなっている。なお、ルーフガーニッシュ18に替えてルーフモール又は別のルーフパネルといったルーフ材等を用いることも可能である。
各第1〜3パネル12〜16及びルーフガーニッシュ18の周囲には車両内側にシール部材19が設けられており、第1、2パネル12、14が移動していなければ、シール部材19によってそれらの周囲が封止されている。こうして、各第1〜3パネル12〜16及びルーフガーニッシュ18の周囲にはシール部材19が存在するものの、シール部材19の幅は僅かであり、第1パネル12の後端部12bと第2パネル14の前端部14aとは概ね同じ位置で接しており、第2パネル14の後端部14bと第3パネル16の前端部16aとも概ね同じ位置で接している。
こうして、このサンルーフ装置は、第1〜3パネル12〜16、ルーフガーニッシュ18、図示しない開閉スイッチや電動モータ、シール部材19等からなるルーフモジュールとして構成され、車両のルーフ10に装着されている。
以上のようにして構成されるサンルーフ装置では、図示しないパネル開閉スイッチを入れることにより電動モータが駆動し、図2に示すように、第1パネル12の後端部12aがチルト式に上方移動することとなる。また、第1パネル12の後方に位置する第2パネル14が第3パネル16の上面を摺動しながらルーフ10の後方に移動することとなる。こうして第1パネル12及び第2パネル14が移動することによって、第1パネル12と第2パネル14との間でルーフ開口部30が形成されることとなる。
ルーフ開口部30が形成されたサンルーフ装置では、図3に示すように、車両を前方から見た際、第1パネル12における前端部12aの車幅方向の長さがルーフ開口部30の車幅方向の長さに比して長いため、第1パネル12の側端部12cがルーフ開口部30の車幅方向より側方に延在することとなる。この状態で車両を走行させれば、第1パネル12の表面に生じる走行風が第1パネル12の後端部12bやその側端部12cで巻き込まれながら車両の後方に送られることとなる。特に、第1パネル12の側端部12c側で巻き込まれる走行風は、ルーフ開口部30の車幅方向より側方に延在する側端部12cによってルーフ開口部30の側方を通過することとなる。このため、ルーフ開口部30から車両内に流入する走行風を抑制することができる。こうして、ルーフ開口部30から車両内に流入する走行風を抑制すれば、ウィンドスロッブ現象の発生を一層抑制することができ、車両内の搭乗者に与える不快感を確実に低減することができる。なお、第1パネル12の後端部12bで巻き込まれた走行風は、従来の技術等によってルーフ開口部30の後方に送られるようになっている。
したがって、実施形態のサンルーフ装置によれば、ルーフ開口部30から車両内に流入する走行風を抑制することができ、車両内の搭乗者に与える不快感を確実に低減することができる。
また、このサンルーフ装置では、第1パネル12の後端部12bとその各側端部12cとが鈍角で形成されているため、第1パネル12の後端部12bがチルト式に上方移動した際、第1パネル12が角張って見えず、外観上の見栄えに関する意匠性を向上させることができる。
ここで、第1パネル12は上述した形状のものに限られず、例えば、後述する形状のものでもよい。すわなち、図4に示す第1パネル12では、前端部12aと各側端部12cとの間が略直角となっており、各側端部12cが前端部12aから車両長手方向に沿って車両後方側に延在した後、第1パネル12の後端部12bに向かって屈曲している。また、図5に示す第1パネル12では、後端部12bと第2パネル14の前端部14aとが同じ長さとなっている。さらに、図6に示す第1パネル12では、前端部12aと後端部12bとが同じ長さとなっている。図4〜6に示す第1パネル12の他の構成は上述した構成のものと同様である。
10…ルーフ
12b…後端部
12…第1パネル
30…ルーフ開口部
14…第2パネル
12a…前端部
12b…後端部
12…第1パネル
30…ルーフ開口部
14…第2パネル
12a…前端部
Claims (1)
- 車両のルーフの前側に備えられ、後端部がチルト式に上方移動可能な第1パネルと、該第1パネルの後方に位置し、該ルーフの後側に摺動することでルーフ開口部を形成可能な第2パネルとを有するサンルーフ装置において、
前記第1パネルは、少なくとも前端部の車幅方向の長さが前記ルーフ開口部の該車幅方向の長さに比して長くなっていることを特徴とするサンルーフ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003307003A JP2005075109A (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | サンルーフ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003307003A JP2005075109A (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | サンルーフ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005075109A true JP2005075109A (ja) | 2005-03-24 |
Family
ID=34409929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003307003A Pending JP2005075109A (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | サンルーフ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005075109A (ja) |
-
2003
- 2003-08-29 JP JP2003307003A patent/JP2005075109A/ja active Pending
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