JP2005072805A - デュプレクサ - Google Patents

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雅樹 竹内
Yukio Yoshino
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Abstract

【課題】 アイソレーション特性が向上された圧電共振子フィルタを用いたデュプレクサを提供する。
【解決手段】 圧電薄膜を有する圧電共振子11・12・21・22を、梯子型に配置されてなるフィルタF1・F2が、互いに隣り合ってパッケージ1に搭載されているとともに、フィルタF1とフィルタF2との間には、フィルタF1・F2における入力端子A1・B2、出力端子A2・B1と、パッケージ1における端子D1〜D4とがワイヤW1〜W4で電気的に接続されている上記パッケージ1の平面に対して垂直方向から見たとき、上記ワイヤW1〜W7が圧電共振子11・12・21・22と交差しておらず、接地されている端子(A3・4、B3・4、ワイヤW5〜W8)等の接地部材が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通信装置等に用いられる、圧電薄膜共振子からなるフィルタを備えるデュプレクサに関するものである。
近年、弾性バルク波を用いる圧電薄膜共振子を用いるフィルタ(圧電薄膜フィルタ)が開発されている。上記圧電薄膜フィルタは、小型かつ軽量であり、耐振性や耐衝撃性に優れ、製品のバラツキが少なく信頼性に富んでおり、回路の無調整化が図れるため、実装の自動化、簡略化が図れ、その上、高周波化を図っても、製造が容易という優れた各特性を有している。
また、上記のような圧電薄膜フィルタを備える分波器(デュプレクサ)が提案されている。例えば、特許文献1では、圧電薄膜共振子をラダー型に備えた圧電薄膜フィルタ(送信側フィルタまたは受信側フィルタ)、および、アンテナ端子と送信側フィルタもしくは受信側フィルタとの間に移相器を有するデュプレクサが開示されている。
特開2001−24476号公報(公開日:2001年1月26日)
このような圧電薄膜フィルタを用いたデュプレクサにおいては、小型化のために、送信側フィルタと受信側フィルタとを1つのパッケージに搭載することが行われている。しかしながら、1つのパッケージに送信側フィルタおよび受信側フィルタの双方を搭載すると、送信側フィルタと受信側フィルタとのアイソレーションが問題となる。特に、送信側フィルタの入力側と、受信側フィルタの出力側とにおける結合によるアイソレーション特性の劣化(クロストーク)は大きな問題となっている。
本発明は上記の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、アイソレーション特性が向上された圧電薄膜共振子を用いたデュプレクサを提供することである。
本発明のデュプレクサは、上記の課題を解決するために、開口部若しくは凹部を有する基板と、前記開口部若しくは凹部上に形成されている、少なくとも1層以上の圧電薄膜を有する薄膜部の上下面を少なくとも一対の上部電極及び下部電極を対向させて挟む構造の振動部とを有する圧電共振子からなる送信側圧電フィルタ及び受信側圧電フィルタと、該送信側圧電フィルタおよび受信側圧電フィルタを搭載するパッケージとからなるデュプレクサであって、前記送信側圧電フィルタと受信側圧電フィルタとは、互いに隣り合ってパッケージに搭載されているとともに、送信側圧電フィルタと受信側圧電フィルタとの間には、少なくとも一つの接地用電極パッドが設けられていることを特徴としている。
また、本発明のデュプレクサは、上記の課題を解決するために、開口部若しくは凹部を有する基板と、前記開口部若しくは凹部上に形成されている、少なくとも1層以上の圧電薄膜を有する薄膜部の上下面を少なくとも一対の上部電極及び下部電極を対向させて挟む構造の振動部とを有する圧電共振子からなる送信側圧電フィルタ及び受信側圧電フィルタと、該送信側圧電フィルタおよび受信側圧電フィルタを搭載するパッケージとからなるデュプレクサであって、前記送信側圧電フィルタと受信側圧電フィルタとは互いに隣り合ってパッケージに搭載されているとともに、送信側圧電フィルタと受信側圧電フィルタとの間には少なくとも一つの接地配線が設けられていることを特徴としている。
また、本発明のデュプレクサは、上記の課題を解決するために、開口部若しくは凹部を有する基板と、前記開口部若しくは凹部上に形成されている、少なくとも1層以上の圧電薄膜を有する薄膜部の上下面を少なくとも一対の上部電極及び下部電極を対向させて挟む構造の振動部とを有する圧電共振子からなる送信側圧電フィルタ及び受信側圧電フィルタと、該送信側圧電フィルタおよび受信側圧電フィルタを搭載するパッケージとからなるデュプレクサであって、前記送信側圧電フィルタと受信側圧電フィルタとは互いに隣り合ってパッケージに搭載されているとともに、送信側圧電フィルタと受信側圧電フィルタとの間には、少なくとも一つの接地用電極パッドおよび該接地用電極パッドに接続された接地配線が設けられていることを特徴としている。
また、前記接地用電極パッドは、送信側圧電フィルタおよび受信側圧電フィルタのうち、少なくとも一方を構成する圧電共振子の接地される電極と接続されていることが好ましい。
また、前記デュプレクサは、前記送信側圧電フィルタを構成する圧電共振子の接地される電極と接続されている接地用電極パッドと、受信側圧電フィルタを構成する圧電共振子の接地されている接地用電極パッドとを有することが好ましい。
また、前記接地配線は、送信側圧電フィルタおよび受信側圧電フィルタのうち、少なくとも一方を構成する圧電共振子の接地される電極と接続されていることが好ましい。
また、前記デュプレクサは、前記送信側圧電フィルタを構成する圧電共振子の接地される電極と接続されている接地配線と、受信側圧電フィルタを構成する圧電共振子の接地されている接地配線とを有することが好ましい。
また、前記送信側圧電フィルタおよび受信側圧電フィルタはそれぞれ入力パッドおよび出力パッドを有し、前記パッケージは入力端子および出力端子を有しており、該入力パッドと入力端子とが、および出力パッドと出力端子とがそれぞれワイヤで接続されているとともに、該ワイヤは圧電共振子をまたがないように形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、接地部材が電磁シールドの役割を果たし、2つのフィルタの端子間のアイソレーションを向上させることができる。したがって、2つのフィルタにおけるアイソレーションを向上させることができる。
また、上記ワイヤは、圧電共振子と交差していない(またいでいない)ので、ワイヤを伝送される信号と圧電共振子における信号とが電気的に結合することが防止することができる。
また、本発明のデュプレクサは、上記の構成に加えて、前記送信側圧電フィルタおよび受信側圧電フィルタはそれぞれ入力パッドおよび出力パッドを有し、前記パッケージは入力端子および出力端子を有しており、該入力パッドと入力端子とが、および出力パッドと出力端子とがそれぞれワイヤで接続されていると共に、送信側圧電フィルタと受信側圧電フィルタとの少なくとも一方において、入力パッドと入力端子とを接続するワイヤと、出力パッドと出力端子とを接続するワイヤとが、その延長線上において平面方向視でほぼ垂直方向に交わるように形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、信号ラインを最短にして、完成するデュプレクサの出力端子と入力端子とを対向した位置にすることができる。こうすることで、損失が少なく、且つデュプレクサ実装時も出力信号と入力信号とのクロストークを防止することができる。
また、本発明のデュプレクサは、上記の構成に加えて、前記送信側圧電フィルタの入力パッドが該フィルタの基板における前記2つのフィルタの隣接する側の端部と対向する基板の端部近傍に形成され、且つ、前記受信側圧電フィルタの出力パッドが該フィルタの基板における前記2つのフィルタの隣接する側の端部と対向する基板の端部近傍に形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、送信側フィルタの入力端子と受信側フィルタの出力端子との距離を十分とることができる。したがって、送信側フィルタの入力端子における信号と、受信側フィルタの出力端子における信号とが結合することを防止することができる。
また、本発明のデュプレクサは、前記送信側圧電フィルタおよび受信側圧電フィルタの少なくとも一方において、開口部または凹部に複数の圧電共振子が形成されていると共に、該複数の圧電共振子が一直線上に並べて配置されており、複数の圧電共振子が並んでいる方向に対して垂直方向に、圧電共振子の接地される電極が引き出されており、該接地される電極が、送信側圧電フィルタおよび受信側圧電フィルタとの間に配置されていることが好ましい。
さらに、前記デュプレクサは、前記送信側圧電フィルタと、受信側圧電フィルタが梯子型フィルタ、ラティス型フィルタ、多重モード型フィルタのいずれであってもよい。
以上のように、本発明のデュプレクサは、圧電共振子をからなる2つのフィルタが、パッケージの搭載領域に搭載されているとともに、該2つのフィルタにおける入力パッド、出力パッドと、パッケージにおける端子とがワイヤで電気的に接続されているデュプレクサであって、接地用電極パッドと接地配線の少なくとも一方が、一方のフィルタの端子と他方のフィルタの端子との間に配置されている構成である。
上記の構成によれば、接地用電極パッドと接地配線の少なくとも一方が電磁シールドの役割を果たし、2つのフィルタの端子間のアイソレーションを向上させることができる。したがって、2つのフィルタにおけるアイソレーションを向上させることができる。また、パッケージとフィルタとをワイヤで接続する場合、ワイヤが圧電共振子をまたがないことが好ましい。上記ワイヤは、圧電共振子と交差していない(またいでいない)ので、ワイヤを伝送される信号と圧電共振子における信号とが結合することを防止することができる。
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について、図1ないし図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。
本実施の形態にかかるデュプレクサは、図1および図2に示すように、送信側端子Tx、受信側端子Rx、アンテナ端子ANTを備えている。上記デュプレクサは、アンテナ端子ANTと送信側端子Txとの間に設けられた送信側フィルタチップ(送信側フィルタ)F2、およびアンテナ端子ANTと受信側端子Rxとの間に設けられた受信側フィルタチップ(受信側フィルタ)F1を備えている。また、本実施形態のデュプレクサでは、送信側フィルタF2および受信側フィルタF1がパッケージ1に搭載されている。
上記受信側フィルタチップF1は、長方形の基板10上に、受信側フィルタ入力パッド(受信側フィルタ入力端子)A1と、受信側フィルタ出力パッド(受信側フィルタ出力端子)A2との間に直列共振子11と並列共振子12とをラダー型に備えている。また、上記並列共振子12は、接地配線16を介して受信側フィルタ接地用電極パッド(受信側フィルタグランド端子)A3・A4に接続されている。
上記送信側フィルタチップF2は、長方形の基板20上に、送信側フィルタ出力パッド(送信側フィルタ出力端子)B1と、送信側フィルタ入力パッド(送信側フィルタ入力端子)B2との間に並列共振子21と直列共振子22とをラダー型に備えている。また、上記並列共振子21は、接地配線26を介して送信側フィルタ接地用電極パッド(送信側フィルタグランド端子)B3・B4に接続されている。
上記パッケージ1は、受信側フィルタ用入力端子D1、受信側フィルタ用出力端子D2、送信側フィルタ用出力端子D3、送信側フィルタ用入力端子D4、接地端子GND1〜GND4を備えている。
本実施の形態のデュプレクサでは、送信側フィルタチップF2および受信側フィルタチップF1と、パッケージ1との接続は以下のとおりである。受信側フィルタ入力パッドA1は、ワイヤW1を介して上記受信側フィルタ用入力端子D1に接続されている。上記受信側フィルタ出力パッドA2は、ワイヤW2を介して受信側フィルタ用出力端子D2に接続されている。送信側フィルタ出力パッドB1はワイヤW3を介して送信側フィルタ用出力端子D3に接続されている。送信側フィルタ入力パッドB2は、ワイヤW4を介して送信側フィルタ用入力端子D4に接続されている。また、受信側フィルタ接地用電極パッドA3・A4、送信側フィルタ接地用電極パッドB3・B4は、それぞれ、ワイヤW5〜W8を介して接地端子GND1〜GND4に接続されている。ここで、送信側フィルタ用入力端子D4−ワイヤW4−送信側フィルタ入力パッドB2−配線23−並列共振子21−配線24−直列共振子22−配線25−送信側フィルタ出力パッドB1−ワイヤW3−送信側フィルタ用出力端子D3の経路、および受信側フィルタ用出力端子D2−ワイヤW2−受信側フィルタ出力パッドA2−配線15−直列共振子11−配線14−並列共振子12−配線13−受信側フィルタ入力パッドA1−ワイヤW1−受信側フィルタ用入力端子D1の経路を、各フィルタの信号ラインと定める。
また、本実施の形態における直列共振子11・22および並列共振子12・21としての圧電薄膜共振子の一例について、図3に基づいて説明する。
上記直列共振子11・22および並列共振子12・21としての圧電薄膜共振子は、シリコン(Si)からなる支持基板32、その支持基板32の一方の面に形成されているSiO2からなる絶縁膜31を備えている。さらに、支持基板32は、支持基板32を厚さ方向に貫通し、絶縁膜31まで達する開口部(空洞部)37を備えている。また、この絶縁膜31上には、順に、AlNからなる絶縁膜33、Alからなる下部電極34、ZnOからなる圧電薄膜35、およびAlからなる上部電極36を備えている。
上記SiO2からなる絶縁膜31およびAlNからなる絶縁膜33はダイヤフラムを形成している。このダイヤフラムは、上記開口部(空洞部)37に面している。
本実施の形態では、受信側フィルタ入力パッドA1と並列共振子12とを接続する配線13、並列共振子12と直列共振子11とを接続する配線14、送信側フィルタ入力パッドB2と並列共振子21とを接続する配線23、および並列共振子21と直列共振子22とを接続する配線24が上部電極36に相当する。また、受信側フィルタ出力入力パッドA2と直列共振子11とを接続する配線15、並列共振子12と受信側フィルタ接地用電極パッドA3・A4とを接続する接地配線16、送信側フィルタ出力パッドB1と直列共振子22とを接続する配線25、および並列共振子21と受信側フィルタ接地用電極パッドB3・B4とを接続する接地配線26が下部電極34に相当する。
なお、上記では、ダイヤフラム構造が空洞部37に面する例を挙げたが、上記ダイヤフラム構造は、空気等の気体に面していればよく、上記空洞部37に代えて、図4に示すようにシリコン基板32に設けた凹部37aを設けたものであってもよい。さらに、上記空洞部37aに代えて、シリコン基板32との間に形成した空隙部に面するように設定してもよく、また圧電共振子を方持ばり構造や、オーバーハング構造に設定してもよい。
また、圧電薄膜共振子は、電極(Ni、Alなど)、圧電薄膜(ZnOなど)、ダイヤフラム構成膜(Al23、SiO2など)から構成され、好ましくは厚み縦振動モードで振動するが、材料はこれらに限ることなく、圧電薄膜として、AlNやPZTやCdSなど、ダイヤフラム構成膜として、SiNなどでもよい。さらに、振動モードは、厚みすべり振動、広がり振動、屈曲振動でもよい。
上部電極36の他の例としては、Ta、Nb、Mo、Pt、W、ステンレス系の合金、Al合金、Alに添加物(例えば、Cu、Mg、Si、Zn)、エリンバ等の恒弾性材料でもよい。上記エリンバとは、Fe−Ni−Cr系の合金で、磁気相転移点付近で熱処理することにより膨張係数をコントロールできるものである。
また、下部電極34にも上記材料を用いても同等の効果が得られるが、好ましくは、圧電薄膜35(この場合はZnO)の振動波が伝わる方向に垂直な方向の格子定数と電極材料の振動波が伝わる方向に垂直な方向の格子定数のミスフィットが5%程度以下であることが望ましい。この場合、下部電極34上に形成される圧電薄膜35の結晶性が向上し、圧電性がさらに向上する。
また、本実施の形態にかかるデュプレクサでは、受信側フィルタチップF1および送信側フィルタチップF2は、パッケージ1における同一の平面上に搭載されている。ここで、受信側フィルタチップF1の基板10上に設けられている各部材、送信側フィルタチップF2の基板20上に設けられている各部材、およびパッケージ1に設けられている各部材を、パッケージ1における上記平面に対して垂直方向から見た場合(上記平面に投射した場合)について説明する。接地されている受信側フィルタ接地用電極パッドA3、送信側フィルタ接地用電極パッドB3、受信側フィルタ接地用電極パッドA4、送信側フィルタ接地用電極パッドB4、接地配線16・26、およびワイヤW5〜W8などの接地部材は、上記基板10と基板20との互いに隣り合う辺の近傍に設けられている。また、パッケージ1では、受信側フィルタ用出力端子D2と送信側フィルタ用入力端子D4との間に接地端子GND2および接地端子GND4が設けられている。また、受信側フィルタ用入力端子D1と送信側フィルタ用出力端子D3との間に接地端子GND1および接地端子GND3が設けられている。
言い換えれば、本実施の形態では、基板10・20において、受信側フィルタ出力パッドA2と送信側フィルタ入力パッドB2とを結ぶ線分に垂直な平面と交差する領域に、接地されている受信側フィルタ接地用電極パッドA3、送信側フィルタ接地用電極パッドB3、受信側フィルタ接地用電極パッドA4、送信側フィルタ接地用電極パッドB4、接地配線16・26などの接地部材が設けられている。また、基板10・20において、受信側フィルタ入力パッドA1と送信側フィルタ出力パッドB1とを結ぶ線分に垂直な平面と交差する領域に、接地されている受信側フィルタ接地用電極パッドA3、送信側フィルタ接地用電極パッドB3、受信側フィルタ接地用電極パッドA4、送信側フィルタ接地用電極パッドB4、接地配線16・26などの接地部材が設けられている。さらに、パッケージ1においては、受信側フィルタ用出力端子D2と送信側フィルタ用入力端子D4とを結ぶ線分に垂直な平面と交差する領域に、接地されている接地端子GND2および接地端子GND4が設けられている。また、パッケージ1において受信側フィルタ用入力端子D1と送信側フィルタ用入力端子D3とを結ぶ線分に垂直な平面と交差する領域に、接地されている接地端子GND1および接地端子GND3が設けられている。さらに、上記ワイヤW1〜W8は、各直列共振子11・22、並列共振子12・21および配線13〜16・23〜26と交差しない(またがない)ようになっている。
上記の構成によれば、受信側フィルタ出力パッドA2、受信側フィルタ用出力端子D2またはワイヤW2と、送信側フィルタ入力パッドB2、送信側フィルタ用入力端子D4またはワイヤW4との間に、接地されている受信側フィルタ接地用電極パッドA3、送信側フィルタ接地用電極パッドB3、受信側フィルタ接地用電極パッドA4、送信側フィルタ接地用電極パッドB4、接地配線16・26、ワイヤW6・W8および接地端子GND2・GND4などの接地部材が設けられている。これら接地されている受信側フィルタ接地用電極パッドA3、送信側フィルタ接地用電極パッドB3、受信側フィルタ接地用電極パッドA4、送信側フィルタ接地用電極パッドB4、接地配線16・26、ワイヤW6・W8および接地端子GND2・GND4などの接地部材が電磁シールドの役割を果たすため、受信側フィルタ出力パッドA2、受信側フィルタ用出力端子D2またはワイヤW2と、送信側フィルタ入力パッドB2、送信側フィルタ用入力端子D4またはワイヤ4との間のアイソレーションが向上する。
また、受信側フィルタ入力パッドA1、受信側フィルタ用入力端子D1またはワイヤW1と、送信側フィルタ出力パッドB1、送信側フィルタ用入力端子D3またはワイヤW3との間に、接地されている受信側フィルタ接地用電極パッドA3、送信側フィルタ接地用電極パッドB3、受信側フィルタ接地用電極パッドA4、送信側フィルタ接地用電極パッドB4、接地配線16・26、ワイヤW5・W7および接地端子GND1・GND3などの接地部材が設けられている。これら接地されている受信側フィルタ接地用電極パッドA3、送信側フィルタ接地用電極パッドB3、受信側フィルタ接地用電極パッドA4、送信側フィルタ接地用電極パッドB4、接地配線16・26、ワイヤW5・W7および接地端子GND1・GND3などの接地部材が電磁シールドの役割を果たすため、受信側フィルタ入力パッドA1、受信側フィルタ用入力端子D1またはワイヤW1と、送信側フィルタ出力パッドB1、送信側フィルタ用入力端子D3またはワイヤW3との間のアイソレーションが向上する。
つまり、受信側フィルタF1と送信側フィルタF2とのアイソレーションを向上させることができる。受信側フィルタのGNDから構成されるラインまたは送信側フィルタのGNDから構成されているラインのいずれか一方は、電磁シールドの役割を果たすことができる。また、他に接地されている配線、ワイヤ等を設けてもよい。
さらに、上記ワイヤW1〜W8は、各直列共振子11・21、並列共振子12・22および配線13〜16・23〜26と交差しない(またがない)ようになっているので、各ワイヤW1〜W4を伝送する信号と、共振子における信号とが結合することがない。従って、受信側フィルタF1と送信側フィルタF2とのアイソレーションが劣化することを防止することができる。
また、図5に示すように、例えば受信側フィルタF1と、ANTとの間に、コンデンサCおよびインダクタL等からなる整合回路をパッケージ1内に形成しても、実装基板に内蔵しても、実装基板上にチップC,Lを実装してもよい。
なお、本実施の形態では、送信側フィルタと受信側フィルタとを、それぞれ異なる基板に形成したが、同一の基板上に形成してもよい。
また、本実施の形態では、圧電フィルタは、ラダー型フィルタを用いたが、ラティス型フィルタや多重モード型フィルタであってもよい。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図6および図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
本実施の形態にかかるデュプレクサは、図6および図7に示すように、受信側フィルタF10と送信側フィルタF11とを搭載したパッケージ50を実装基板(プリント基板)40に実装したものである。また、本実施の形態は、実施の形態1における受信側フィルタF1、送信側フィルタF2の構成、ならびにパッケージ1の端子の位置を変更したものである。
より詳細には、本実施の形態では、受信側フィルタF10および送信側フィルタF11は、それぞれ、受信側フィルタ入力パッド(受信側フィルタ入力端子)A11・送信側フィルタ出力パッド(送信側フィルタ出力端子)B11と、受信側フィルタ出力パッド(受信側フィルタ出力端子)A12・送信側フィルタ入力パッド(送信側フィルタ入力端子)B12との間に、並列共振子51・61、直列共振子52・62、並列共振子53・63を梯子型(ラダー型)に接続した構成である。また、並列共振子51・53・61・63は、それぞれ順に、受信側フィルタ接地用電極パッド(受信側フィルタグランド端子)A14、受信側フィルタ接地用電極パッド(受信側フィルタグランド端子)A13、送信側フィルタ接地用電極パッド(送信側フィルタグランド端子)B14、送信側フィルタ接地用電極パッド(送信側フィルタグランド端子)B13に接続されている。
また、パッケージ50は、受信側フィルタ用入力端子D11、受信側フィルタ用出力端子D12、送信側フィルタ用出力端子D13、送信側フィルタ用入力端子D14、接地端子GND11〜GND14を備えている。また、受信側フィルタ用入力端子D11、受信側フィルタ用出力端子D12、送信側フィルタ用出力端子D13、送信側フィルタ用入力端子D14、接地端子GND11〜GND14は、それぞれ順に、受信側フィルタ入力パッドA11、受信側フィルタ出力パッドA12、送信側フィルタ出力パッドB11、送信側フィルタ入力パッドB12、受信側フィルタ接地用電極パッドA13、受信側フィルタ接地用電極パッドA14、送信側フィルタ接地用電極パッドB13、送信側フィルタ接地用電極パッドB14に、それぞれワイヤW11・W12・W13・W14・W15・W16・W17・W18により接続されている。
上記実装基板40は、パッケージ50とANT、Rx、Txの各端子に接続するための配線41〜44、およびグランド配線GNDが実装基板40上にプリントされているものである。また、実装基板40の配線41〜44は、それぞれ順に、パッケージ50の送信側フィルタ用出力端子D13、受信側フィルタ用入力端子D11、送信側フィルタ用入力端子D14、受信側フィルタ用出力端子D12に、例えばハンダ付けにより接続されている。また、実装基板40における上記配線がプリントされている面の裏面は、全面グランド配線70となっており、上記グランド配線とスルーホールTHを介して接続されている。また、整合回路となるコンデンサCおよびインダクタLのチップが実装基板40に実装されている。ここで、配線41−送信側フィルタ用出力端子D13−ワイヤW13−送信側フィルタ出力パッドB11−並列共振子63−直列共振子62−並列共振子61−送信側フィルタ入力パッドB12−ワイヤW14−送信側フィルタ用入力端子D14−配線43の経路、および配線42−受信側フィルタ用入力端子D11−ワイヤW11−受信側フィルタ入力パッドA11−並列共振子53−直列共振子52−並列共振子51−受信側フィルタ出力パッドA12−ワイヤW12−受信側フィルタ用出力端子D12−配線44の経路を各フィルタの信号ラインと定める。
ここで、本実施の形態のデュプレクサにおいて、受信側フィルタF10および送信側フィルタF11を搭載しているパッケージ50について、実施の形態1と同様に、パッケージ50における受信側フィルタF10および送信側フィルタF11を搭載した平面に対して垂直方向から見た場合(上記平面に投射した場合)について説明する。
受信側フィルタF10および送信側フィルタF11は、パッケージ50において、基板10・20の1辺が互いに隣り合うように搭載されている。基板10・20の互いに隣り合う辺の近傍には、受信側フィルタ接地用電極パッドA13、送信側フィルタ接地用電極パッドB13などの接地部材が設けられている。さらに、基板10・20における互いに隣り合う辺の対向する辺の近傍には、それぞれ受信側フィルタ出力パッドA12、送信側フィルタ入力パッドB12が設けられている。また、受信側フィルタF10では、基板10上に、並列共振子51、直列共振子52および並列共振子53が、並列共振子51と直列共振子52とを結ぶ線と、直列共振子52と並列共振子53とを結ぶ線とが直角になるように配置されている。また、送信側フィルタF11では、基板20上に、並列共振子61、直列共振子62および並列共振子63が、並列共振子61と直列共振子62とを結ぶ線と、直列共振子62と並列共振子63とを結ぶ線とが直角になるように配置されている。また、受信側フィルタ入力パッドA11、送信側フィルタ出力パッドB11は、基板10・20における互いに隣り合う辺に隣り合う辺の近傍に配置されている。
上記の構成によれば、受信側フィルタ入力パッドA11と送信側フィルタ出力パッドB11とを結ぶ線分に垂直な平面と交差する領域に、接地されている受信側フィルタ接地用電極パッドA13、送信側フィルタ接地用電極パッドB13、ワイヤW15・W17などの接地部材が設けられている。また、受信側フィルタ用入力端子D11と送信側フィルタ用出力端子D13とを結ぶ線分に垂直な平面と交差する領域に、接地されている接地端子GND11・GND13、ワイヤW15・W17が設けられている。接地されている受信側フィルタ接地用電極パッドA13、送信側フィルタ接地用電極パッドB13、接地端子GND11・GND13、ワイヤW15・W17などの接地部材が電磁シールドの役割を果たし、受信側フィルタF10と送信側フィルタF11との間のアイソレーションが向上する。また、受信側フィルタ出力パッドA12と送信側フィルタ入力パッドB12との距離を離して配置することにより、受信側フィルタ入力パッドA12と送信側フィルタ入力パッドB12とにおける信号の結合を防止することができる。
また、上記受信側フィルタF10、送信側フィルタF11は、パッケージ50における長方形の領域に搭載されている。本実施の形態におけるパッケージ50では、上記長方形の周囲に沿って各端子D11〜D14・GND11〜GND14が設けられている。上記受信側フィルタF10および送信側フィルタF11の基板10・20は、上記パッケージ50における長方形の領域内に、パッケージ50の長方形と平行になるように配置されている。
また、図8に示すように、受信側フィルタF10および送信側フィルタF11において、並列共振子51・61、直列共振子52・62および並列共振子53・63を基板10・20上に直線上に配置してもよい。また、この構成では、受信側フィルタ入力用電極パッドA11、受信側フィルタ出力パッドA12と受信側フィルタ接地用電極パッドA13とが、および送信側フィルタ出力用電極パッドB11、送信側フィルタ入力パッドB12と送信側フィルタ接地用電極パッドB13とが同一の電極によって形成されている。
なお、デュプレクサの整合回路としてのコンデンサCおよびインダクタLは、チップとして実装基板(プリント基板)に搭載しても、例えば多層基板からなるパッケージに内蔵しても、実装基板に内蔵してもよい。
また、デュプレクサは、送信側フィルタ、受信側フィルタ、およびTx端子、Rx端子、ANT端子を1つのパッケージ内にまとめたものでも、プリント基板に送信側フィルタ、受信側フィルタをそれぞれ搭載したパッケージを実装したものであってもよい。
さらに、デュプレクサの回路の変形例について、図9ないし図12に示すように、送信側フィルタおよび受信側フィルタとも、直列共振子、並列共振子の数、整合回路としてのコンデンサC、インダクタL等の整合回路素子の有無等は特に限定されるものではない。また、各整合回路素子は、送信側フィルタおよび/または受信側フィルタに組み込んでもよい。
また、受信側フィルタ及び送信側フィルタの少なくとも一方において、2つのフィルタの入力端子同士、あるいは出力端子同士を接続するとともに、該2つのフィルタをスイッチで切り替えるようにしてもよい。これにより、異なる通過帯域を有するフィルタを用いることで、広帯域をカバーするデュプレクサを構成することができる。
なお、実施の形態1、2では、パッケージと、送信側フィルタ・受信側フィルタとをワイヤで接続したものを示しているが、本発明は、これに限らず、2つのフィルタの間に接地部材が配置されていれば、フリップチップボンディングで接続したものであってもよい。
ここで、上記実施の形態1・2のデュプレクサにおける送信側フィルタおよび受信側フィルタとして用いられ得る圧電フィルタの構成(第1の実施例〜第9の実施例)について、図13ないし図30に基づいて、より詳細に説明する。
(第1の実施例)
第1の実施例にかかる圧電フィルタについて図13および図14に基づいて説明すれば以下のとおりである。
第1の実施例にかかる圧電フィルタは、図14に示すように、入力パッドINと出力パッドOUTとの間に、圧電薄膜共振子である並列共振子120、直列共振子130、並列共振子140および直列共振子150をL型ラダーに配置した構成である。
より詳細には、上記圧電フィルタは、図13(a)(b)に示すように、基板110上にSiO2、AlNの2層からなる絶縁膜、下部電極111・112、圧電薄膜113、直列共振子用上部電極114・115、並列共振子用上部電極116・117を積層した構成である。基板110には、開口部118a・118bが形成されており、その開口部118a・118bにてダイヤフラムが構成されている。また、上記開口部118a上に並列共振子120および直列共振子130の振動部が形成され、開口部118b上に並列共振子140および直列共振子150の振動部が形成されている。なお、図13(a)では、わかりやすくするために基板および圧電薄膜を省略し、並列共振子用上部電極116・117を実線、直列共振子用上部電極114・115を鎖線、下部電極111・112を一点鎖線で示している。
詳細には、上記並列共振子120は、絶縁膜、下部電極111、圧電薄膜113および並列共振子用上部電極116からなる振動部を備えている。上記直列共振子130は、絶縁膜、下部電極112、圧電薄膜113および直列共振子用上部電極114からなる振動部を備えている。上記並列共振子140は、絶縁膜、下部電極112、圧電薄膜113および並列共振子用上部電極117からなる振動部を備えている。上記直列共振子150は、絶縁膜、下部電極112、圧電薄膜113および直列共振子用上部電極115からなる振動部を備えている。
また、上記圧電フィルタでは、各共振子120・130・140・150では、下部電極111・112を同一の膜厚とし、圧電薄膜113の膜厚を同じにした上で、直列共振子用上部電極114・115と並列共振子用上部電極116・117との膜厚を異ならせている。これにより、直列共振子130・150と並列共振子120・140との周波数を異ならせている。ここでは、直列共振子用上部電極114・115の膜厚よりも並列共振子用上部電極116・117の膜厚のほうが厚くなっている。そして、並列共振子用上部電極116と直列共振子用上部電極114とが重なり合うように形成されて、並列共振子120と直列共振子130とが接続されている。本実施例では、振動部の平面方向視での形状が三角形であるため、横モードに起因するスプリアスの影響を小さくすることができると共に、矩形のダイヤフラムに、複数の振動部も効率よく形成することができる。
上記圧電フィルタでは、各共振子120・130・140・150は、この順番で基板110上にて直線上に形成されている。また、並列共振子用上部電極116および直列共振子用上部電極115は、それぞれ基板110上にて上記直線上に引き出されて、入力パッドINおよび出力パッドOUTを形成している。さらに、並列共振子用上部電極117および下部電極111は、それぞれGNDに接続するために、基板110上にて上記直線に対して垂直方向に引き出されて、接地用電極パッドGND101・GND100を形成している。また、接地用電極パッドGND101・GND100は、上記直線に対して互いに反対側に引き出されている。
ここで、上記圧電フィルタでは、入力パッドIN−並列共振子用上部電極116−直列共振子用上部電極114−下部電極112−直列共振子用上部電極115−出力パッドOUTの経路が信号ラインとなっている。
この接地用電極パッドGND101・GND100のどちらかが、デュプレクサにおけるもう一方の圧電フィルタとの間に配置されるように、本実施例の圧電フィルタは用いられる。
(第2の実施例)
第2の実施例にかかる圧電フィルタについて図15および図16に基づいて説明すれば以下のとおりである。
第2の実施例にかかる圧電フィルタは、図16に示すように、入力パッドINと出力パッドOUTとの間に、圧電薄膜共振子である並列共振子220、直列共振子230、直列共振子240および並列共振子250をL型ラダーに配置した構成である。
より詳細には、上記圧電フィルタは、図15(a)(b)に示すように、基板210上にSiO2、AlNの2層からなる絶縁膜、下部電極211・212、圧電薄膜213、直列共振子用上部電極214・215、並列共振子用上部電極216・217を積層した構成である。基板210には、開口部218a・218bが形成されており、その開口部218a・218bにてダイヤフラムが構成されている。また、上記開口部218a上に並列共振子220および直列共振子230の振動部が形成され、開口部218b上に直列共振子240および並列共振子250の振動部が形成されている。なお、図15(a)では、わかりやすくするために基板および圧電薄膜を省略し、並列共振子用上部電極216・217を実線、直列共振子用上部電極214・215を鎖線、下部電極211・212を一点鎖線で示している。
詳細には、上記並列共振子220は、絶縁膜、下部電極211、圧電薄膜213および並列共振子用上部電極216からなる振動部を備えている。上記直列共振子230は、絶縁膜、下部電極212、圧電薄膜213および直列共振子用上部電極214からなる振動部を備えている。上記直列共振子240は、絶縁膜、下部電極212、圧電薄膜213および直列共振子用上部電極215からなる振動部を備えている。上記並列共振子250は、絶縁膜、下部電極212、圧電薄膜213および並列共振子用上部電極217からなる振動部を備えている。
また、上記圧電フィルタでは、各共振子220・230・250・240では、下部電極211・212を同一の膜厚とし、圧電薄膜213の膜厚を同じにした上で、直列共振子用上部電極214・215と並列共振子用上部電極216・217との膜厚を異ならせている。これにより、直列共振子230・240と並列共振子220・250との周波数を異ならせている。ここでは、直列共振子用上部電極214・215の膜厚よりも並列共振子用上部電極216・217の膜厚のほうが厚くなっている。そして、並列共振子用上部電極216と直列共振子用上部電極214とが重なり合うように形成されて、並列共振子220と直列共振子230とが接続されている。
本実施例では、振動部の平面方向視での形状が三角形であるため、横モードに起因するスプリアスの影響を小さくすることができると共に、矩形のダイヤフラムに複数の振動部を効率よく形成することができる。
上記圧電フィルタでは、各共振子220・230・240・250は、この順番で基板210上にて直線上に形成されている。また、並列共振子用上部電極216は、基板210上にて上記直線上に引き出されて、入力パッドINを形成している。直列共振子用上部電極215は、基板210上にて上記直線に対して垂直方向に引き出されて、出力パッドOUTを形成している。さらに、並列共振子用上部電極217は、GNDに接続するために、基板210上にて上記直線上に引き出されて、接地用電極パッドGND201を形成している。下部電極211は、GNDに接続するために、基板210上にて上記直線に対して垂直方向に引き出されて、接地用電極パッドGND200を形成している。また、直列共振子用上部電極215と下部電極211とは、直線に対して互いに反対側に引き出されている。
ここで、上記圧電フィルタでは、入力パッドIN−並列共振子用上部電極216−直列共振子用上部電極214−下部電極212−直列共振子用上部電極215−出力パッドOUTの経路が信号ラインとなっている。
この接地用電極パッドGND200がデュプレクサにおける、もう一方の圧電フィルタとの間に配置されるように、本実施例の圧電フィルタは用いられる。
(第3の実施例)
第3の実施例にかかる圧電フィルタについて図17および図18に基づいて説明すれば以下のとおりである。
第3の実施例にかかる圧電フィルタは、図18に示すように、入力パッドINと出力パッドOUTとの間に、圧電薄膜共振子である並列共振子330、直列共振子340・350、並列共振子360、および直列共振子370・380をL型ラダーに配置した構成である。
より詳細には、上記圧電フィルタは、図17(a)(b)に示すように、基板310上にSiO2、AlNの2層からなる絶縁膜、下部電極311・312・313・314、圧電薄膜315、直列共振子用上部電極316・317・318・319、並列共振子用上部電極320・321を積層した構成である。基板310には、開口部322a・322b・322cが形成されており、その開口部322a・322b・322cにてダイヤフラムが構成されている。また、開口部322a上に並列共振子330および直列共振子340の振動部が形成され、開口部322b上に直列共振子350および並列共振子360の振動部が形成され、開口部322c上に直列共振子370・380の振動部が形成されている。なお、図17(a)では、わかりやすくするために基板および圧電薄膜を省略し、並列共振子用上部電極320・321を実線、直列共振子用上部電極316・317・318・319を鎖線、下部電極311・312・313・314を一点鎖線で示している。
詳細には、上記並列共振子330は、絶縁膜、下部電極311、圧電薄膜315および並列共振子用上部電極320からなる振動部を備えている。上記直列共振子340は、絶縁膜、下部電極312、圧電薄膜315および直列共振子用上部電極316からなる振動部を備えている。上記直列共振子350は、絶縁膜、下部電極312、圧電薄膜315および直列共振子用上部電極317からなる振動部を備えている。上記並列共振子360は、絶縁膜、下部電極313、圧電薄膜315および並列共振子用上部電極321からなる振動部を備えている。上記直列共振子370は、絶縁膜、下部電極314、圧電薄膜315および直列共振子用上部電極318からなる振動部を備えている。上記直列共振子380は、絶縁膜、下部電極314、圧電薄膜315および直列共振子用上部電極319からなる振動部を備えている。
また、上記圧電フィルタでは、各共振子330・340・350・360・370・380において、下部電極311・312・313・314を同一の膜厚とし、圧電薄膜315の膜厚を同じにした上で、直列共振子用上部電極316・317・318・319と並列共振子用上部電極320・321との膜厚を異ならせている。これにより、直列共振子340・350・370・380と並列共振子330・360との周波数を異ならせている。ここでは、直列共振子用上部電極316・317・318・319の膜厚よりも並列共振子用上部電極320・321の膜厚のほうが厚くなっている。そして、並列共振子用上部電極320と直列共振子用上部電極316とが重なり合うように形成されて、並列共振子330と直列共振子340とが接続されている。また、直列共振子用上部電極317と並列共振子用上部電極321とが重なり合うように形成されて、直列共振子350と並列共振子360とが接続されている。また、並列共振子用上部電極321と直列共振子用上部電極318とが重なり合うように形成されて、並列共振子360と直列共振子370とが接続されている。
本実施例では、振動部の平面方向視での形状が三角形であるため、横モードに起因するスプリアスの影響を小さくすることができると共に、矩形のダイヤフラムに複数の振動部を効率よく形成することができる。
上記圧電フィルタでは、各共振子330・340・350・360・370・380は、この順番で基板310上にて直線上に形成されている。また、並列共振子用上部電極320および直列共振子用上部電極319は、それぞれ基板310上にて上記直線上に引き出されて、入力パッドINおよび出力パッドOUTを形成している。さらに、下部電極311・313は、それぞれGNDに接続するために、基板310上にて上記直線に対して垂直方向に引き出されて、接地用電極パッドGND300・GND301を形成している。また、接地用電極パッドGND301・GND300は、上記直線に対して互いに反対側に引き出されている。
ここで、上記圧電フィルタでは、入力パッドIN−並列共振子用上部電極320−直列共振子用上部電極316−下部電極312−直列共振子用上部電極317−並列共振子用上部電極321−直列共振子用上部電極318−下部電極314−直列共振子用上部電極319−出力パッドOUTの経路が信号ラインとなっている。
この接地用電極パッドGND300・GND301のどちらかが、デュプレクサにおけるもう一方の圧電フィルタとの間に配置されるように、本実施例の圧電フィルタは用いられる。
(第4の実施例)
第4の実施例にかかる圧電フィルタについて図19および図20に基づいて説明すれば以下のとおりである。
第4の実施例にかかる圧電フィルタは、図20に示すように、入力パッドINと出力パッドOUTとの間に、圧電薄膜共振子である並列共振子430、直列共振子440・450、並列共振子460、および直列共振子470・480をL型ラダーに配置した構成である。
より詳細には、上記圧電フィルタは、図19(a)(b)に示すように、基板410上にSiO2、AlNの2層からなる絶縁膜、下部電極411・412・413・414、圧電薄膜415、直列共振子用上部電極416・417・418・419、並列共振子用上部電極420・421を積層した構成である。基板410には、開口部422a・422b・422cが形成されており、その開口部422a・422b・422cにてダイヤフラムが構成されている。また、開口部422a上に並列共振子430および直列共振子440の振動部が形成され、開口部422b上に直列共振子450および並列共振子460の振動部が形成され、開口部422c上に直列共振子470・480の振動部が形成されている。なお、図19(a)では、わかりやすくするために基板および圧電薄膜を省略し、並列共振子用上部電極420・421を実線、直列共振子用上部電極416・417・418・419を鎖線、下部電極411・412・413・414を一点鎖線で示している。
詳細には、上記並列共振子430は、絶縁膜、下部電極411、圧電薄膜415および並列共振子用上部電極420からなる振動部を備えている。上記直列共振子440は、絶縁膜、下部電極412、圧電薄膜415および直列共振子用上部電極416からなる振動部を備えている。上記直列共振子450は、絶縁膜、下部電極412、圧電薄膜415および直列共振子用上部電極417からなる振動部を備えている。上記並列共振子460は、絶縁膜、下部電極413、圧電薄膜415および並列共振子用上部電極421からなる振動部を備えている。上記直列共振子470は、絶縁膜、下部電極414、圧電薄膜415および直列共振子用上部電極418からなる振動部を備えている。上記直列共振子480は、絶縁膜、下部電極414、圧電薄膜415および直列共振子用上部電極419からなる振動部を備えている。
また、上記圧電フィルタでは、各共振子430・440・450・460・470・480において、下部電極411・412・413・414を同一の膜厚とし、圧電薄膜415の膜厚を同じにした上で、直列共振子用上部電極416・417・418・419と並列共振子用上部電極420・421との膜厚を異ならせている。これにより、直列共振子440・450・470・480と並列共振子430・460との周波数を異ならせている。ここでは、直列共振子用上部電極416・417・418・419の膜厚よりも並列共振子用上部電極420・421の膜厚のほうが厚くなっている。そして、並列共振子用上部電極420と直列共振子用上部電極416とが重なり合うように形成されて、並列共振子430と直列共振子440とが接続されている。また、直列共振子用上部電極417と並列共振子用上部電極421とが重なり合うように形成されて、直列共振子450と並列共振子460とが接続されている。また、並列共振子用上部電極421と直列共振子用上部電極418とが重なり合うように形成されて、並列共振子460と直列共振子470とが接続されている。
本実施例では、振動部の平面方向視での形状が三角形であるため、横モードに起因するスプリアスの影響を小さくすることができると共に、矩形のダイヤフラムに複数の振動部を効率よく形成することができる。
上記圧電フィルタでは、各共振子430・440・450・460・470・480は、この順番で基板410上にて直線上に形成されている。また、並列共振子用上部電極420は、基板410上にて上記直線上に引き出されて、入力パッドINを形成している。また、直列共振子用上部電極419は、基板410上にて上記直線に対して垂直方向に引き出されて出力パッドOUTを形成している。さらに、下部電極411・413は、それぞれGNDに接続するために、基板410上にて上記直線に対して垂直方向に引き出されて、接地用電極パッドGND400・GND401を形成している。また、接地用電極パッドGND400および出力パッドOUTと、接地用電極パッドGND401とは、上記直線に対して互いに反対側に引き出されている。
ここで、上記圧電フィルタでは、入力パッドIN−並列共振子用上部電極420−直列共振子用上部電極416−下部電極412−直列共振子用上部電極417−並列共振子用上部電極421−直列共振子用上部電極418−下部電極414−直列共振子用上部電極419−出力パッドOUTの経路が信号ラインとなっている。
この接地用電極パッドGND401が、デュプレクサにおけるもう一方の圧電フィルタとの間に配置されるように、本実施例の圧電フィルタは用いられる。
(第5の実施例)
第5の実施例にかかる圧電フィルタについて図21および図22に基づいて説明すれば以下のとおりである。
第5の実施例にかかる圧電フィルタは、図22に示すように、入力パッドINと出力パッドOUTとの間に、圧電薄膜共振子である並列共振子530、直列共振子540、並列共振子550・560、直列共振子570および並列共振子580をπ型ラダーに配置した構成である。
より詳細には、上記圧電フィルタは、図21(a)(b)に示すように、基板510上にSiO2、AlNの2層からなる絶縁膜、下部電極511・512・513、圧電薄膜514、直列共振子用上部電極515・516、並列共振子用上部電極517・518・519・520を積層した構成である。基板510には、開口部522a・522b・522cが形成されており、その開口部522a・522b・522cにてダイヤフラムが構成されている。また、開口部522a上に並列共振子530および直列共振子540の振動部が形成され、開口部522b上に並列共振子550・560の振動部が形成され、開口部522c上に直列共振子570および並列共振子580の振動部が形成されている。なお、図21(a)では、わかりやすくするために基板および圧電薄膜を省略し、並列共振子用上部電極517・518・519・520を実線、直列共振子用上部電極515・516を鎖線、下部電極511・512・513を一点鎖線で示している。
詳細には、上記並列共振子530は、絶縁膜、下部電極511、圧電薄膜514および並列共振子用上部電極517からなる振動部を備えている。上記直列共振子540は、絶縁膜、下部電極512、圧電薄膜514および直列共振子用上部電極515からなる振動部を備えている。上記並列共振子550は、絶縁膜、下部電極512、圧電薄膜514および並列共振子用上部電極518からなる振動部を備えている。上記並列共振子560は、絶縁膜、下部電極512、圧電薄膜514および並列共振子用上部電極519からなる振動部を備えている。上記直列共振子570は、絶縁膜、下部電極512、圧電薄膜514および直列共振子用上部電極516からなる振動部を備えている。上記並列共振子580は、絶縁膜、下部電極513、圧電薄膜514および並列共振子用上部電極520からなる振動部を備えている。
また、上記圧電フィルタでは、各共振子530・540・550・560・570・580において、下部電極511・512・513を同一の膜厚とし、圧電薄膜514の膜厚を同じにした上で、直列共振子用上部電極515・516と並列共振子用上部電極517・518・519・520との膜厚を異ならせている。これにより、直列共振子540・570と並列共振子530・550・560・580との周波数を異ならせている。ここでは、直列共振子用上部電極515・516の膜厚よりも並列共振子用上部電極517・518・519・520の膜厚のほうが厚くなっている。そして、並列共振子用上部電極517と直列共振子用上部電極515とが重なり合うように形成されて、並列共振子530と直列共振子540とが接続されている。また、直列共振子用上部電極516と並列共振子用上部電極520とが重なり合うように形成されて、直列共振子570と並列共振子580とが接続されている。
本実施例では、振動部の平面方向視での形状が三角形であるため、横モードに起因するスプリアスの影響を小さくすることができると共に、矩形のダイヤフラムに複数の振動部を効率よく形成することができる。
上記圧電フィルタでは、各共振子530・540・550・560・570・580は、この順番で基板510上にて直線上に形成されている。また、並列共振子用上部電極517は、基板510上にて上記直線上に引き出されて、入力パッドINを形成している。直列共振子用上部電極516は、基板510上にて上記直線に対して垂直方向に引き出されて、出力パッドOUTを形成している。また、下部電極511、並列共振子用上部電極518・519は、それぞれGNDに接続するために、基板510上にて上記直線に対して垂直方向に引き出されて、接地用電極パッドGND500・GND501・GND502を形成している。また、並列共振子用上部電極520は、GNDに接続するために、基板510上にて上記直線上に引き出されて、接地用電極パッドGND503を形成している。また、接地用電極パッドGND500・GND501および出力パッドOUTと、接地用電極パッドGND502とは、上記直線に対して互いに反対側に引き出されている。
ここで、上記圧電フィルタでは、入力パッドIN−並列共振子用上部電極517−直列共振子用上部電極515−下部電極512−直列共振子用上部電極516−並列共振子用上部電極520−直列共振子用上部電極516−出力パッドOUTの経路が信号ラインとなっている。
この接地用電極パッドGND502が、デュプレクサにおけるもう一方の圧電フィルタとの間に配置されるように、本実施例の圧電フィルタは用いられる。
(第6の実施例)
第6の実施例にかかる圧電フィルタについて図23および図24に基づいて説明すれば以下のとおりである。
第6の実施例にかかる圧電フィルタは、図24に示すように、入力パッドINと出力パッドOUTとの間に、圧電薄膜共振子である直列共振子630・640、並列共振子650、直列共振子660、並列共振子670および直列共振子680をT型ラダーに配置した構成である。
より詳細には、上記圧電フィルタは、図23(a)(b)に示すように、基板610上にSiO2、AlNの2層からなる絶縁膜、下部電極611・612・613、圧電薄膜614、直列共振子用上部電極615・616・617・618、並列共振子用上部電極619・620を積層した構成である。基板610には、開口部622a・622b・622cが形成されており、その開口部622a・622b・622cにてダイヤフラムが構成されている。また、開口部622a上に直列共振子630・640の振動部が形成され、開口部622b上に並列共振子650および直列共振子660の振動部が形成され、開口部622c上に並列共振子670および直列共振子680の振動部が形成されている。なお、図23(a)では、わかりやすくするために基板および圧電薄膜を省略し、並列共振子用上部電極619・620を実線、直列共振子用上部電極615・616・617・618を鎖線、下部電極611・612・613を一点鎖線で示している。
詳細には、上記直列共振子630は、絶縁膜、下部電極611、圧電薄膜614および直列共振子用上部電極615からなる振動部を備えている。上記直列共振子640は、絶縁膜、下部電極611、圧電薄膜614および直列共振子用上部電極616からなる振動部を備えている。上記並列共振子650は、絶縁膜、下部電極612、圧電薄膜614および並列共振子用上部電極619からなる振動部を備えている。上記直列共振子660は、絶縁膜、下部電極613、圧電薄膜614および直列共振子用上部電極617からなる振動部を備えている。上記並列共振子670は、絶縁膜、下部電極613、圧電薄膜614および並列共振子用上部電極620からなる振動部を備えている。上記直列共振子680は、絶縁膜、下部電極613、圧電薄膜614および直列共振子用上部電極618からなる振動部を備えている。
また、上記圧電フィルタでは、各共振子630・640・650・660・670・680において、下部電極611・612・613を同一の膜厚とし、圧電薄膜614の膜厚を同じにした上で、直列共振子用上部電極615・616・617・618と並列共振子用上部電極619・620との膜厚を異ならせている。これにより、直列共振子630・640・660・680と並列共振子650・670との周波数を異ならせている。ここでは、直列共振子用上部電極615・616・617・618の膜厚よりも並列共振子用上部電極619・620の膜厚のほうが厚くなっている。そして、直列共振子用上部電極616と並列共振子用上部電極619とが重なり合うように形成されて、直列共振子640と並列共振子650とが接続されている。また、並列共振子用上部電極619と直列共振子用上部電極617とが重なり合うように形成されて、並列共振子650と直列共振子660とが接続されている。
本実施例では、振動部の平面方向視での形状が三角形であるため、横モードに起因するスプリアスの影響を小さくすることができると共に、矩形のダイヤフラムに複数の振動部を効率よく形成することができる。
上記圧電フィルタでは、各共振子630・640・650・660・670・680は、この順番で基板610上にて直線上に形成されている。また、直列共振子用上部電極615・618は、基板610上にて上記直線上に引き出されて、入力パッドINおよび出力パッドOUTを形成している。また、下部電極612、並列共振子用上部電極620は、それぞれGNDに接続するために、基板610上にて上記直線に対して垂直方向に引き出されて、接地用電極パッドGND600・GND601を形成している。また、接地用電極パッドGND600と接地用電極パッドGND601とは、上記直線に対して互いに反対側に引き出されている。
ここで、上記圧電フィルタでは、入力パッドIN−直列共振子用上部電極616−下部電極611−直列共振子用上部電極616−並列共振子用上部電極619−直列共振子用上部電極617−下部電極613−直列共振子用上部電極618−出力パッドOUTの経路が信号ラインとなっている。
この接地用電極パッドGND600・GND601のいずれかが、デュプレクサにおけるもう一方の圧電フィルタとの間に配置されるように、本実施例の圧電フィルタは用いられる。
(第7の実施例)
第7の実施例にかかる圧電フィルタについて図25および図26に基づいて説明すれば以下のとおりである。
第7の実施例にかかる圧電フィルタは、図26に示すように、入力パッドINと出力パッドOUTとの間に、圧電薄膜共振子である直列共振子730・740、並列共振子750、直列共振子760、並列共振子770および直列共振子780をT型ラダーに配置した構成である。
より詳細には、上記圧電フィルタは、図25(a)(b)に示すように、基板710上にSiO2、AlNの2層からなる絶縁膜、下部電極711・712・713、圧電薄膜714、直列共振子用上部電極715・716・717・718、並列共振子用上部電極719・720を積層した構成である。基板710には、開口部722a・722b・722cが形成されており、その開口部722a・722b・722cにてダイヤフラムが構成されている。また、開口部722a上に直列共振子730・740の振動部が形成され、開口部722b上に並列共振子750および直列共振子760の振動部が形成され、開口部722c上に並列共振子770および直列共振子780の振動部が形成されている。なお、図25(a)では、わかりやすくするために基板および圧電薄膜を省略し、並列共振子用上部電極719・720を実線、直列共振子用上部電極715・716・717・718を鎖線、下部電極711・712・713を一点鎖線で示している。
詳細には、上記直列共振子730は、絶縁膜、下部電極711、圧電薄膜714および直列共振子用上部電極715からなる振動部を備えている。上記直列共振子740は、絶縁膜、下部電極711、圧電薄膜714および直列共振子用上部電極716からなる振動部を備えている。上記並列共振子750は、絶縁膜、下部電極712、圧電薄膜714および並列共振子用上部電極719からなる振動部を備えている。上記直列共振子760は、絶縁膜、下部電極713、圧電薄膜714および直列共振子用上部電極717からなる振動部を備えている。上記並列共振子770は、絶縁膜、下部電極713、圧電薄膜714および並列共振子用上部電極720からなる振動部を備えている。上記直列共振子780は、絶縁膜、下部電極713、圧電薄膜714および直列共振子用上部電極718からなる振動部を備えている。
また、上記圧電フィルタでは、各共振子730・740・750・760・770・780において、下部電極711・712・713を同一の膜厚とし、圧電薄膜714の膜厚を同じにした上で、直列共振子用上部電極715・716・717・718と並列共振子用上部電極719・720との膜厚を異ならせている。これにより、直列共振子730・740・760・780と並列共振子750・770との周波数を異ならせている。ここでは、直列共振子用上部電極715・716・717・718の膜厚よりも並列共振子用上部電極719・720の膜厚のほうが厚くなっている。そして、直列共振子用上部電極716と並列共振子用上部電極719とが重なり合うように形成されて、直列共振子740と並列共振子750とが接続されている。また、並列共振子用上部電極719と直列共振子用上部電極717とが重なり合うように形成されて、並列共振子750と直列共振子760とが接続されている。
本実施例では、振動部の平面方向視での形状が三角形であるため、横モードに起因するスプリアスの影響を小さくすることができると共に、矩形のダイヤフラムに複数の振動部を効率よく形成することができる。
上記圧電フィルタでは、各共振子730・740・750・760・770・780は、この順番で基板710上にて直線上に形成されている。また、直列共振子用上部電極715は、基板710上にて上記直線上に引き出されて、入力パッドINを形成している。直列共振子用上部電極718は、基板710上にて上記直線に対して垂直方向に引き出されて、出力パッドOUTを形成している。また、下部電極712、並列共振子用上部電極720は、それぞれGNDに接続するために、基板710上にて上記直線に対して垂直方向に引き出されて、接地用電極パッドGND700・GND701を形成している。また、接地用電極パッドGND700および出力パッドOUTと、接地用電極パッドGND701とは、上記直線に対して互いに反対側に引き出されている。
ここで、上記圧電フィルタでは、入力パッドIN−直列共振子用上部電極715−下部電極711−直列共振子用上部電極716−並列共振子用上部電極719−直列共振子用上部電極717−下部電極713−直列共振子用上部電極718−出力パッドOUTの経路が信号ラインとなっている。
この接地用電極パッドGND701が、デュプレクサにおけるもう一方の圧電フィルタとの間に配置されるように、本実施例の圧電フィルタは用いられる。
(第8の実施例)
第8の実施例にかかる圧電フィルタについて図27および図28に基づいて説明すれば以下のとおりである。
第8の実施例にかかる圧電フィルタは、図28に示すように、入力パッドINと出力パッドOUTとの間に、圧電薄膜共振子である直列共振子830、並列共振子840、直列共振子850、並列共振子860および直列共振子870をT型ラダーに配置した構成である。
より詳細には、上記圧電フィルタは、図27(a)(b)に示すように、基板810上にSiO2、AlNの2層からなる絶縁膜、下部電極811・812・813、圧電薄膜814、直列共振子用上部電極815・816・817、並列共振子用上部電極818・819を積層した構成である。基板810には、開口部822a・822b・822cが形成されており、その開口部822a・822b・822cにてダイヤフラムが構成されている。また、開口部822a上に直列共振子830および並列共振子840の振動部が形成され、開口部822b上に直列共振子850および並列共振子860の振動部が形成され、開口部822c上に直列共振子870の振動部が形成されている。なお、図27(a)では、わかりやすくするために基板および圧電薄膜を省略し、並列共振子用上部電極818・819を実線、直列共振子用上部電極815・816・817を鎖線、下部電極811・812・813を一点鎖線で示している。
詳細には、上記直列共振子830は、絶縁膜、下部電極811、圧電薄膜814および直列共振子用上部電極815からなる振動部を備えている。上記並列共振子840は、絶縁膜、下部電極811、圧電薄膜814および並列共振子用上部電極818からなる振動部を備えている。直列共振子850は、絶縁膜、下部電極811、圧電薄膜814および直列共振子用上部電極816からなる振動部を備えている。上記並列共振子860は、絶縁膜、下部電極812、圧電薄膜814および並列共振子用上部電極819からなる振動部を備えている。上記直列共振子870は、絶縁膜、下部電極813、圧電薄膜814および直列共振子用上部電極817からなる振動部を備えている。
また、上記圧電フィルタでは、各共振子830・840・850・860・870において、下部電極811・812・813を同一の膜厚とし、圧電薄膜814の膜厚を同じにした上で、直列共振子用上部電極815・816・817と並列共振子用上部電極818・819との膜厚を異ならせている。これにより、直列共振子830・850・870と並列共振子840・860との周波数を異ならせている。ここでは、直列共振子用上部電極815・816・817の膜厚よりも並列共振子用上部電極818・819の膜厚のほうが厚くなっている。そして、直列共振子用上部電極816と並列共振子用上部電極819とが重なり合うように形成されて、直列共振子850と並列共振子860とが接続されている。また、並列共振子用上部電極819と直列共振子用上部電極817とが重なり合うように形成されて、並列共振子860と直列共振子870とが接続されている。
本実施例では、振動部の平面方向視での形状が三角形であるため、横モードに起因するスプリアスの影響を小さくすることができると共に、矩形のダイヤフラムに複数の振動部を効率よく形成することができる。
上記圧電フィルタでは、各共振子830・840・850・860・870は、この順番で基板810上にて直線上に形成されている。また、直列共振子用上部電極815は、基板810上にて上記直線上に引き出されて、入力パッドINを形成している。下部電極813は、基板810上にて上記直線に対して垂直方向に引き出されて、出力パッドOUTを形成している。また、並列共振子用上部電極818、下部電極812は、それぞれGNDに接続するために、基板810上にて上記直線に対して垂直方向に引き出されて、接地用電極パッドGND800・GND801を形成している。また、接地用電極パッドGND800および出力パッドOUTと、接地用電極パッドGND801とは、上記直線に対して互いに反対側に引き出されている。
ここで、上記圧電フィルタでは、入力パッドIN−直列共振子用上部電極815−下部電極811−直列共振子用上部電極816−並列共振子用上部電極819−直列共振子用上部電極817−下部電極813−出力パッドOUTの経路が信号ラインとなっている。
この接地用電極パッドGND801が、デュプレクサにおけるもう一方の圧電フィルタとの間に配置されるように、本実施例の圧電フィルタは用いられる。
(第9の実施例)
第9の実施例にかかる圧電フィルタについて図29および図30に基づいて説明すれば以下のとおりである。
第9の実施例にかかる圧電フィルタは、図30に示すように、入力パッドINと出力パッドOUTとの間に、圧電薄膜共振子である直列共振子930、並列共振子940、直列共振子950、並列共振子960および直列共振子970をT型ラダーに配置した構成である。
より詳細には、上記圧電フィルタは、図29(a)(b)に示すように、基板910上にSiO2、AlNの2層からなる絶縁膜、下部電極911・912・913、圧電薄膜914、直列共振子用上部電極915・916・917、並列共振子用上部電極918・919を積層した構成である。基板910には、開口部922a・922b・922cが形成されており、その開口部922a・922b・922cにてダイヤフラムが構成されている。また、開口部922a上に直列共振子930および並列共振子940の振動部が形成され、開口部922b上に直列共振子950および並列共振子960の振動部が形成され、開口部922c上に直列共振子970の振動部が形成されている。なお、図27(a)では、わかりやすくするために基板および圧電薄膜を省略し、並列共振子用上部電極918・919を実線、直列共振子用上部電極915・916・917を鎖線、下部電極911・912・913を一点鎖線で示している。
詳細には、上記直列共振子930は、絶縁膜、下部電極911、圧電薄膜914および直列共振子用上部電極915からなる振動部を備えている。上記並列共振子940は、絶縁膜、下部電極911、圧電薄膜914および並列共振子用上部電極918からなる振動部を備えている。直列共振子950は、絶縁膜、下部電極911、圧電薄膜914および直列共振子用上部電極916からなる振動部を備えている。上記並列共振子960は、絶縁膜、下部電極912、圧電薄膜914および並列共振子用上部電極919からなる振動部を備えている。上記直列共振子970は、絶縁膜、下部電極913、圧電薄膜914および直列共振子用上部電極917からなる振動部を備えている。
また、上記圧電フィルタでは、各共振子930・940・950・960・970において、下部電極911・912・913を同一の膜厚とし、圧電薄膜914の膜厚を同じにした上で、直列共振子用上部電極915・916・917と並列共振子用上部電極918・919との膜厚を異ならせている。これにより、直列共振子930・950・970と並列共振子940・960との周波数を異ならせている。ここでは、直列共振子用上部電極915・916・917の膜厚よりも並列共振子用上部電極918・919の膜厚のほうが厚くなっている。そして、直列共振子用上部電極916と並列共振子用上部電極919とが重なり合うように形成されて、直列共振子950と並列共振子960とが接続されている。また、並列共振子用上部電極919と直列共振子用上部電極917とが重なり合うように形成されて、並列共振子960と直列共振子970とが接続されている。
本実施例では、振動部の平面方向視での形状が三角形であるため、横モードに起因するスプリアスの影響を小さくすることができると共に、矩形のダイヤフラムに複数の振動部を効率よく形成することができる。
上記圧電フィルタでは、各共振子930・940・950・960・970は、この順番で基板910上にて直線上に形成されている。また、直列共振子用上部電極915および下部電極913は、基板910上にて上記直線上に引き出されて、入力パッドINおよび出力パッドOUTを形成している。また、並列共振子用上部電極918、下部電極912は、それぞれGNDに接続するために、基板910上にて上記直線に対して垂直方向に引き出されて、接地用電極パッドGND900・GND901を形成している。また、接地用電極パッドGND900と、接地用電極パッドGND901とは、上記直線に対して互いに反対側に引き出されている。
ここで、上記圧電フィルタでは、入力パッドIN−直列共振子用上部電極915−下部電極911−直列共振子用上部電極916−並列共振子用上部電極919−直列共振子用上部電極917−下部電極913−出力パッドOUTの経路が信号ラインとなっている。
この接地用電極パッドGND900・GND901のいずれかが、デュプレクサにおけるもう一方の圧電フィルタとの間に配置されるように、本実施例の圧電フィルタは用いられる。
上記第1〜第9の実施例の圧電フィルタは、上記デュプレクサの送信側フィルタまたは受信側フィルタの少なくとも一方に用いられる。
上記第1〜9の実施例の圧電フィルタは、接地用電極パッドのみを形成しているが、接地用電極パッドに接続された接地配線を形成してもよい。
特に、上記第1、第3、第6、第9の実施例の圧電フィルタは、2つのフィルタの間に接地用電極パッドや接地配線を形成しやすい圧電フィルタの構造である。つまり、上記第1、第3、第6、第9の実施例の圧電フィルタが、デュプレクサにおける受信側フィルタまたは送信側フィルタとしてパッケージに搭載された場合、もう一方の圧電フィルタは、各実施例の圧電フィルタにおける各共振子の並んでいる直線に対して、上記接地用電極パッドGND100・GND301・GND601・GND901またはGND101・GND300・GND600・GND900側に搭載される。そのため、上記接地用電極パッドGND100・GND301・GND601・GND901またはGND101・GND300・GND600・GND900のいずれかが、送信側フィルタと受信側フィルタとの間に配置されることとなる。この接地用電極パッドGND100・GND301・GND601・GND901またはGND101・GND300・GND600・GND900のいずれかがシールドとなる接地用部材に相当する。また、送信側フィルタと受信側フィルタとの間に配置された接地用電極パッドに、送信側フィルタと受信側フィルタとの間に形成した接地配線またはワイヤを接続することにより接地してもよい。この場合、上記接地配線、ワイヤもシールドとなる接地部材に相当する。また、ワイヤで接続する場合には、ワイヤが上記共振子をまたがないことが好ましい。
また、上記第2、第4、第5、第7、第8の実施例の圧電フィルタは、入力パッドと入力パッドとを接続するワイヤと、出力パッドと出力パッドとを接続するワイヤとが、その延長線上において平面方向視でほぼ垂直に交わるようにするとともに、2つのフィルタの間に、接地用電極パッドや接地配線を形成しやすい圧電フィルタの構造である。つまり、上記第2、第4、第5、第7、第8の実施例の圧電フィルタが、デュプレクサにおける受信側フィルタまたは送信側フィルタとしてパッケージに搭載された場合、もう一方の圧電フィルタは、各実施例の圧電フィルタにおける各共振子の並んでいる直線に対して、出力パッドOUTとは反対側に引き出された接地用電極パッドGND200・GND401・GND502・GND701・GND801側に搭載される。そのため、接地用電極パッドGND200・GND401・GND502・GND701・GND801は、2つの圧電フィルタの間に配置されることとなる。この接地用電極パッドGND200・GND401・GND502・GND701・GND801がシールドとなる接地部材に相当する。また、入力パッドINは各共振子が並んでいる直線上に引き出され、出力パッドは各共振子が並んでいる直線に対して垂直になるように引き出されている。そのため、入力パッドに接続されるワイヤと、出力パッドに接続されるワイヤとは、基板においてその延びる方向がほぼ垂直に交わりやすい構成となっている。
また、第6および第7の実施例の圧電フィルタは、入力側の共振子を2つの直列接続の共振子で構成しているため、共振子にかかる電力が1つのときと比べて1/2となり、電力負荷が軽減され、電力印加によるストレスが軽減される。
また、第8および第9の実施例の圧電フィルタは、入力パッドINと出力パッドOUTとが逆であってもよい。
また、送信側フィルタおよび受信側フィルタを同一の基板で形成してもよい。この場合、送信側フィルタと受信側フィルタとの間に、接地用電極パッドと接地配線との少なくとも一方を該基板上に形成すると共に、該接地用電極パッドおよび/または接地配線が、送信側フィルタおよび受信側フィルタのそれぞれに接続されていることが好ましい。実施例では、矩形形状となるダイヤフラムに効率よくおさめることができる上下電極の重なりが、三角形となる共振子を例示したが、上下電極の重なり形状については任意の形状をとることができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の実施の一形態に係るパッケージに収納されたデュプレクサの概略の平面図である。 上記デュプレクサの回路図である。 上記デュプレクサにおける圧電薄膜共振子の構造を示す断面図である。 上記圧電薄膜共振子の変形例の構造を示す断面図である。 上記デュプレクサの変形例を示す概略の平面図である。 本発明の実施の一形態に係る実装基板に実装されたデュプレクサの概略の平面図、およびX−X’線における断面図である。 上記デュプレクサの回路図である。 上記デュプレクサの変形例の概略の平面図である。 上記デュプレクサの他の変形例の回路図である。 上記デュプレクサのさらに他の変形例の回路図である。 上記デュプレクサのさらに他の変形例の回路図である。 上記デュプレクサのさらに他の変形例の回路図である。 (a)は上記ディプレクサに用いられる圧電フィルタの第1の実施例を示す平面図であり、(b)はそのY1−Y1’線矢視断面図である。 図13の圧電フィルタの回路図である。 (a)は上記ディプレクサに用いられる圧電フィルタの第2の実施例を示す平面図であり、(b)はそのY2−Y2’線矢視断面図である。 図15の圧電フィルタの回路図である。 (a)は上記ディプレクサに用いられる圧電フィルタの第3の実施例を示す平面図であり、(b)はそのY3−Y3’線矢視断面図である。 図17の圧電フィルタの回路図である。 (a)は上記ディプレクサに用いられる圧電フィルタの第4の実施例を示す平面図であり、(b)はそのY4−Y4’線矢視断面図である。 図19の圧電フィルタの回路図である。 (a)は上記ディプレクサに用いられる圧電フィルタの第5の実施例を示す平面図であり、(b)はそのY5−Y5’線矢視断面図である。 図21の圧電フィルタの回路図である。 (a)は上記ディプレクサに用いられる圧電フィルタの第6の実施例を示す平面図であり、(b)はそのY6−Y6’線矢視断面図である。 図23の圧電フィルタの回路図である。 (a)は上記ディプレクサに用いられる圧電フィルタの第7の実施例を示す平面図であり、(b)はそのY7−Y7’線矢視断面図である。 図25の圧電フィルタの回路図である。 (a)は上記ディプレクサに用いられる圧電フィルタの第8の実施例を示す平面図であり、(b)はそのY8−Y8’線矢視断面図である。 図27の圧電フィルタの回路図である。 (a)は上記ディプレクサに用いられる圧電フィルタの第9の実施例を示す平面図であり、(b)はそのY8−Y8’線矢視断面図である。 図29の圧電フィルタの回路図である。
符号の説明
1 パッケージ
F1 受信側フィルタ
F2 送信側フィルタ
A1 受信側フィルタ入力パッド(受信側フィルタ入力端子)
A2 受信側フィルタ出力パッド(受信側フィルタ出力端子)
B1 送信側フィルタ出力パッド(送信側フィルタ出力端子)
B2 送信側フィルタ入力パッド(送信側フィルタ入力端子)
A3・A4 受信側フィルタ接地用電極パッド(受信側フィルタグランド端子)
B3・B4 送信側フィルタ接地用電極パッド(送信側フィルタグランド端子)
D1 受信側フィルタ入力端子
D2 受信側フィルタ出力端子
D3 送信側フィルタ出力端子
D4 送信側フィルタ入力端子
GND1〜GND4 接地端子
W1〜W8 ワイヤ
11・21 直列共振子
21・22 並列共振子
ANT アンテナ端子
Tx 送信側端子
Rx 受信側端子

Claims (12)

  1. 開口部若しくは凹部を有する基板と、前記開口部若しくは凹部上に形成されている、少なくとも1層以上の圧電薄膜を有する薄膜部の上下面を少なくとも一対の上部電極及び下部電極を対向させて挟む構造の振動部とを有する圧電共振子からなる送信側圧電フィルタ及び受信側圧電フィルタと、
    該送信側圧電フィルタおよび受信側圧電フィルタを搭載するパッケージとからなるデュプレクサであって、
    前記送信側圧電フィルタと受信側圧電フィルタとは、互いに隣り合ってパッケージに搭載されているとともに、送信側圧電フィルタと受信側圧電フィルタとの間には、少なくとも一つの接地用電極パッドが設けられていることを特徴とする、デュプレクサ。
  2. 開口部若しくは凹部を有する基板と、前記開口部若しくは凹部上に形成されている、少なくとも1層以上の圧電薄膜を有する薄膜部の上下面を少なくとも一対の上部電極及び下部電極を対向させて挟む構造の振動部とを有する圧電共振子からなる送信側圧電フィルタ及び受信側圧電フィルタと、
    該送信側圧電フィルタおよび受信側圧電フィルタを搭載するパッケージとからなるデュプレクサであって、
    前記送信側圧電フィルタと受信側圧電フィルタとは互いに隣り合ってパッケージに搭載されているとともに、送信側圧電フィルタと受信側圧電フィルタとの間には少なくとも一つの接地配線が設けられていることを特徴とする、デュプレクサ。
  3. 開口部若しくは凹部を有する基板と、前記開口部若しくは凹部上に形成されている、少なくとも1層以上の圧電薄膜を有する薄膜部の上下面を少なくとも一対の上部電極及び下部電極を対向させて挟む構造の振動部とを有する圧電共振子からなる送信側圧電フィルタ及び受信側圧電フィルタと、
    該送信側圧電フィルタおよび受信側圧電フィルタを搭載するパッケージとからなるデュプレクサであって、
    前記送信側圧電フィルタと受信側圧電フィルタとは互いに隣り合ってパッケージに搭載されているとともに、送信側圧電フィルタと受信側圧電フィルタとの間には、少なくとも一つの接地用電極パッドおよび該接地用電極パッドに接続された接地配線が設けられていることを特徴とする、デュプレクサ。
  4. 前記接地用電極パッドは、送信側圧電フィルタおよび受信側圧電フィルタのうち、少なくとも一方を構成する圧電共振子の接地される電極と接続されていることを特徴とする、請求項1または3に記載のデュプレクサ。
  5. 前記送信側圧電フィルタを構成する圧電共振子の接地される電極と接続されている接地用電極パッドと、受信側圧電フィルタを構成する圧電共振子の接地されている接地用電極パッドとを有することを特徴とする請求項1、3または4に記載のデュプレクサ。
  6. 前記接地配線は、送信側圧電フィルタおよび受信側圧電フィルタのうち、少なくとも一方を構成する圧電共振子の接地される電極と接続されていることを特徴とする、請求項2または3に記載のデュプレクサ。
  7. 前記送信側圧電フィルタを構成する圧電共振子の接地される電極と接続されている接地配線と、受信側圧電フィルタを構成する圧電共振子の接地されている接地配線とを有することを特徴とする請求項2、3または6に記載のデュプレクサ。
  8. 前記送信側圧電フィルタおよび受信側圧電フィルタはそれぞれ入力パッドおよび出力パッドを有し、前記パッケージは入力端子および出力端子を有しており、
    該入力パッドと入力端子とが、および出力パッドと出力端子とがそれぞれワイヤで接続されているとともに、該ワイヤは圧電共振子をまたがないように形成されていることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のデュプレクサ。
  9. 前記送信側圧電フィルタおよび受信側圧電フィルタはそれぞれ入力パッドおよび出力パッドを有し、前記パッケージは入力端子および出力端子を有しており、
    該入力パッドと入力端子とが、および出力パッドと出力端子とがそれぞれワイヤで接続されていると共に、送信側圧電フィルタと受信側圧電フィルタとの少なくとも一方において、入力パッドと入力端子とを接続するワイヤと、出力パッドと出力端子とを接続するワイヤとが、その延長線上において平面方向視でほぼ垂直方向に交わるように形成されていることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のデュプレクサ。
  10. 前記送信側圧電フィルタの入力パッドが該フィルタの基板における前記2つのフィルタの隣接する側の端部と対向する基板の端部近傍に形成され、且つ、前記受信側圧電フィルタの出力パッドが該フィルタの基板における前記2つのフィルタの隣接する側の端部と対向する基板の端部近傍に形成されていることを特徴とする、請求項9に記載のデュプレクサ。
  11. 前記送信側圧電フィルタおよび受信側圧電フィルタの少なくとも一方において、開口部または凹部に複数の圧電共振子が形成されていると共に、該複数の圧電共振子が一直線上に並べて配置されており、
    複数の圧電共振子が並んでいる方向に対して垂直方向に、圧電共振子の接地される電極が引き出されており、
    該接地される電極が、送信側圧電フィルタおよび受信側圧電フィルタとの間に配置されていることを特徴とする、請求項1ないし10のいずれか1項に記載のデュプレクサ。
  12. 前記送信側圧電フィルタと、受信側圧電フィルタが梯子型フィルタ、ラティス型フィルタ、多重モード型フィルタのいずれかであることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項に記載のデュプレクサ。
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