JP2005072172A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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宏昭 関川
Shinya Soeda
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Abstract

【課題】 パッド下で発生するクラックの進行を有効に阻止し、かつクラック阻止効果を損なうことなく各パッド部から引出配線を外部に引き出すことが可能な半導体集積回路装置を提供する。
【解決手段】 パッド部3と同一階層の配線層63、パッド部3よりも下層の配線層62及び接続孔73によって、パッド部3の底面および左右の側面を外囲してパッド部3の配列方向に沿って延びる樋状のクラック阻止壁11が形成されている。このクラック阻止壁11には各パッド部3に対応して開口部11aが形成され、また、パッド部3を回路素子2に電気的に接続するための引出配線12が各開口部11aを通してクラック阻止壁11の外部に引き出されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、多層配線構造を有する半導体集積回路装置に関するものである。
近年、情報処理や通信技術等の目覚ましい発達により、取り扱う情報量および処理速度が飛躍的に向上してきている。そのため、半導体集積回路装置においても、回路素子の高集積化、記憶容量の大容量化が望まれている。
半導体集積回路装置においては、通常、チップの周縁部に沿ってボンディングワイヤ等が接続される一辺が数十μm程度の方形のパッド部が多数配列されている。また、上記の高集積化の要求に応えるために、従来、これらの各パッド部と電気的に接続されるチップ内部のMOSFET等の回路素子を、パッド部で囲まれた内側の領域に形成するだけでなく、多層配線構造を利用してパッド部の直下の領域にも形成したものが提供されている。
ところで、パッド部にボンディングワイヤを接続する際に圧力、熱、振動等のストレスが加わったり、あるいは動作試験時におけるプローブ針の接触圧等が加わったときには、パッド部下の比較的硬質の層間絶縁膜にクラックが発生することがある。
その場合、パッド部の下方に回路素子が形成されているときには、上記のようにして発生したクラックが回路素子の形成領域にまで進行し、回路素子が動作しなくなったり、誤動作するなどの不具合を生じる。
そこで、従来技術では、パッド部の周側部および底部を囲むようにしてガードリングを配置し、パッド部下の層間絶縁膜で生じたクラックが下方の回路素子の形成領域にまで進行しないようにした構成の半導体装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−64945号公報(第7頁、図7)
しかしながら、前述の特許文献1に記載されているようなガードリングは、各パッド部に対してガードリングを個別に配置してパッド部の周側部および底部を囲む構造になっているので、次のような課題が残されている。
(1) 互いに隣接するパッド部間にガードリングが介在する構成になるため、各パッド部相互の間隔をガードリングを設けない場合よりも必然的に広くせざるを得なくなる。これは、チップの高集積化の要求に逆行することになる。
(2) 各々のパッド部を回路素子に電気的に接続するためには、各パッド部から引出配線を延設する必要があるが、特許文献1には、このような引出配線をどのように形成すべきかの方法が明記されていない。そのため、実際の半導体集積回路装置に適用する場合には、ガードリングの効果を損なうことなく引出配線をパッド部から引き出すための構成について再度検討する必要がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、従来のように各パッド部相互の間隔を広げなくてもパッド部下で発生するクラックの進行を有効に阻止することができ、しかも、クラック阻止効果を損なうことなく各パッド部からの引出配線を引き出すことが可能な半導体集積回路装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、半導体基板の周縁部に沿って外部接続用の多数のパッド部が形成されている多層配線構造の半導体集積回路装置において、次の構成を採用している。
すなわち、請求項1記載の発明に係る半導体集積回路装置は、パッド部と同一階層の配線層、上記パッド部よりも下方の階層の配線層、および上記上下の配線層間を接続する接続孔によって、上記パッド部の底面および左右の側面を外囲してパッド部の配列方向に沿って延びる樋状のクラック阻止壁が形成されており、このクラック阻止壁の一側部には各々のパッド部に個別に対応して開口部が形成される一方、各パッド部からは各パッド部を回路素子に電気的に接続するための引出配線が延設され、これらの各引出配線は、上記各開口部を通してクラック阻止壁の外部に引き出されていることを特徴としている。
請求項2記載の発明に係る半導体集積回路装置は、請求項1記載の発明の構成において、上記引出配線の引き出し方向に直交して上記開口部を覆う予備クラック阻止壁が形成されていることを特徴としている。
請求項3記載の発明に係る半導体集積回路装置は、請求項2記載の発明の構成において、上記予備クラック阻止壁は、上記引出配線よりも下方の階層の配線層と、この配線層と上記引出配線との間を接続する接続孔とからなることを特徴としている。
請求項4記載の発明に係る半導体集積回路装置は、請求項2記載の発明の構成において、上記予備クラック阻止壁は、上記引出配線と上記クラック阻止壁との間に位置する配線層と、この配線層とクラック阻止壁との間を接続する接続孔とからなることを特徴としている。
請求項5記載の発明に係る半導体集積回路装置は、パッド部と同一階層の配線層、上記パッド部よりも下方の階層の配線層、および上記上下の配線層間を接続する接続孔によって、上記パッド部の底面および左右の側面を外囲してパッド部の配列方向に沿って延びる樋状のクラック阻止壁が形成されており、このクラック阻止壁の底部には各々のパッド部に個別に対応して開口部が形成される一方、各パッド部からは各パッド部を回路素子に電気的に接続するための引出配線が延設され、これらの各引出配線はパッド部よりも下方の階層の配線層およびパッド部と各配線層間を接続する接続孔によって構成されており、各引出配線は、上記各開口部を通してクラック阻止壁の外部に引き出されていることを特徴としている。
請求項6記載の発明に係る半導体集積回路装置は、請求項5記載の発明の構成において、上記引出配線を構成する配線層の内で上記クラック阻止壁よりも下方外側に位置する少なくとも一層分の配線層は、上記開口部の面積よりも大きく形成されていることを特徴としている。
請求項7記載の発明に係る半導体集積回路装置は、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の発明の構成において、上記パッド部および配線層は、AlまたはAlを主成分とする配線とこの配線の表面に形成されたバリアメタル層とにより、上記接続孔はWとバリアメタル層とにより、それぞれ形成されていることを特徴としている。
請求項8記載の発明に係る半導体集積回路装置は、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の発明の構成において、上記パッド部、配線層、および接続孔は、CuまたはCuを主成分とする配線とこの配線の表面に形成されたバリアメタル層とにより形成されていることを特徴としている。
請求項9記載の発明に係る半導体集積回路装置は、請求項8記載の発明の構成において、上記パッド部の上面には、AlまたはAlを主成分とする配線とこの配線の表面に形成されたバリアメタル層とが形成されていることを特徴としている。
請求項10記載の発明に係る半導体集積回路装置は、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の発明の構成において、上記パッド部および配線層の内の一部は、CuまたはCuを主成分とする配線およびこの配線の表面に形成されたバリアメタル層により形成され、その他の部分についてはAlまたはAlを主成分とする配線とこの配線の表面に形成されたバリアメタル層とにより形成されていることを特徴としている。
本発明の半導体集積回路装置によれば、パッド部の底面および左右の側面を外囲してパッド部の配列方向に沿って延びる樋状のクラック阻止壁が形成されているので、このクラック阻止壁によってパッド部下に生じるクラックの進行を有効に阻止することができる。このため、回路素子の動作不良等の発生を有効に防止でき、装置の信頼性を高めることができる。
また、この場合のクラック阻止壁は、従来技術のように互いに隣接するパッド部間に介在しないため、各パッド部相互の間隔を広げる必要がなく、このため、チップの高集積化の要求に応えることができる。
さらに、このクラック阻止壁の一側部、または底部には各々のパッド部に個別に対応して各開口部を形成し、この開口部を通じて引出配線をクラック阻止壁の外部に引き出しているため、クラック阻止壁のクラック阻止効果を損なうことなく、各々のパッド部を所定の回路素子に対して電気的に確実に接続することができる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1における半導体集積回路装置の全体を示す平面図、図2は図1の符号Aで示す部分を拡大して透視的に示す平面図、図3は図2のB−B線に沿う断面図、図4は図2のC−C線に沿う断面図、図5はクラック阻止壁と引出配線を模式的に示す斜視図である。
この実施の形態1の半導体集積回路装置は、シリコン基板1上に、回路素子(ここではMOSFET)2、金線等のボンディングワイヤWが接続されるパッド部3、各パッド部3と回路素子2とを電気的に接続するための配線層61〜63や接続孔71〜73、および層間絶縁膜51〜53等が形成されて多層配線構造をしている。なお、回路素子2はMOSFETに限らず、バイポーラトランジスタ、ゲート電極を用いた抵抗素子などであってもよい。
各パッド部3は、一辺が数十μm程度の方形のもので、チップの周縁部に沿って多数配列されている。また、これらの各パッド部3と電気的に接続されるチップ内部の回路素子2は、パッド部3で囲まれたチップ内側の領域だけでなく、パッド部3の直下の領域にも形成されている。
各回路素子(MOSFET)2は、ゲート電極2a、ゲート絶縁膜2b、拡散層2cなどにより構成されており、各回路素子2は分離絶縁層4によって電気的に分離されている。ゲート電極2aは、例えば多結晶シリコン膜、金属シリサイト膜または両者の積層膜で形成されている。ゲート絶縁膜2bは、例えばシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、または両者の積層膜で形成されている。
そして、これらの回路素子2の上には第1層間絶縁膜51が形成され、この第1層間絶縁膜51の上に第1配線層61が形成され、また、第1配線層61とシリコン基板1とは第1層間絶縁膜51に形成された第1接続孔71によって電気的に接続されている。
上記の第1層間絶縁膜51は、例えばBPSG膜やTEOS膜、またはプラズマCVD法により形成されたシリコン酸化膜で構成されている。また、第1配線層61は、例えばAlまたはAlを主成分とする金属と、その表面に形成されたTi、窒化Tiなどのバリアメタル層で構成されている。第1接続孔71は、Wおよび孔内を充填するように形成されたバリアメタル層で構成されている。
第1層間絶縁膜51および第1配線層61の上には第2層間絶縁膜52が形成され、この第2層間絶縁膜52の上に第2配線層62が形成され、また、この第2配線層62と第1配線層61とは第2層間絶縁膜52に形成された第2接続孔72によって電気的に接続されている。さらに、第2層間絶縁膜52および第2配線層62の上には第3層間絶縁膜53が形成され、この第3層間絶縁膜53の上に第3配線層63が形成され、また、この第3配線層63と第2配線層62とは第3層間絶縁膜53に形成された第3接続孔73によって電気的に接続されている。
上記の第2,第3層間絶縁膜52,53は、例えばプラズマCVD法により形成されたシリコン酸化膜で構成されている。また、第2,第3配線層62,63は、第1配線層と同様に、例えばAlまたはAlを主成分とする金属と、その表面に形成されたTi、窒化Tiなどのバリアメタル層で構成されている。さらに第2,第3各接続孔72,73は、前述の第1接続孔71と同様に、Wおよび孔内を充填するように形成されたバリアメタル層で構成されている。
チップの最上層のパッド部3以外の箇所は、パッシベーション膜8で覆われている。このパッシベーション膜8は、例えばシリコン窒化膜の上にポリイミド膜を形成して構成されている。
この実施の形態1の特徴として、パッド部3と同一階層の第3配線層63、上記パッド部3よりも一層下の第2配線層62、および上下の第3,第2配線層63,62間を接続する第3接続孔73によって、パッド部3の底面および左右の側面を外囲してパッド部3の配列方向に沿って延びる断面略凹形をした樋状のクラック阻止壁11が形成されている。そして、クラック阻止壁11の一側部には各々のパッド部3に個別に対応して開口部11aが形成されている。
一方、各パッド部3からは第3配線層63の一部で構成される引出配線12が延設されており、これらの引出配線12は、各開口部11aを通してクラック阻止壁11の外部に引き出されている。そして、クラック阻止壁11の外部に引き出された引出配線12は、第1,第2配線層61,62および第1〜第3接続孔71〜73を介して所定の回路素子2に電気的に接続されている。
この実施の形態1の半導体集積回路装置においては、パッド部3を囲んで樋状のクラック阻止壁11が形成されているので、パッド部3にボンディングワイヤを接続する際にストレスが加わったり、動作試験時におけるプローブ針の接触圧等が加わって、パッド部3下の第3層間絶縁膜53にクラックVが発生した場合でも、クラック阻止壁11によってクラックVの進行が阻止される。このため、回路素子2の動作不良等の発生を有効に防止でき、装置の信頼性を高めることができる。
また、この場合のクラック阻止壁11は、従来技術のように互いに隣接するパッド部3間に介在しないため、各パッド部3相互の間隔を広げる必要がなく、このため、チップの高集積化の要求に応えることができる。
さらに、このクラック阻止壁11の一側部には各々のパッド部3に個別に対応して開口部11aを形成し、この開口部11aを通じて引出配線12をクラック阻止壁11の外部に引き出しているため、クラック阻止壁11のクラック阻止効果を損なうことなく、各々のパッド部3を所定の回路素子2に電気的に接続することができる。
なお、上記の実施の形態1では、クラック阻止壁11をパッド部3と同一階層の第3配線層63、パッド部3よりも一層下の第2配線層62、および第3,第2配線層63,62間を接続する第3接続孔73によって形成しているが、これに限らず、図6に示すように、例えば4層分の層間絶縁膜51〜54および配線層61〜64をそれぞれ形成した上で、最上の第4配線層64とその下の2層分の第3,第2配線層63,62、およびこれらの各配線層62〜64間を接続する第3,第2接続孔73,74によって樋状のクラック阻止壁11を構成することも可能である。このような構成にした場合にも実施の形態1の場合と同様な効果を得ることが可能である。
実施の形態2.
図7は本発明の実施の形態2における半導体集積回路装置の要部を示す断面図であり、図1ないし図5に示した実施の形態1と対応する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態2では、例えば4層分の層間絶縁膜51〜54および配線層61〜64をそれぞれ形成した上で、最上の第4配線層64とその1層下の第3配線層63、および両層64,63間を接続する第4接続孔74によって一つの埋め込み型のパッド部3を構成し、パッド部3全体の強度を高めている。
このため、この実施の形態2においては、上から3層分の配線層62〜64と、これらの各配線層62〜64を接続する接続孔73,74によってパッド部3を囲む樋状のクラック阻止壁11が形成されている。しかも、この場合には、パッド部3を構成する第3配線層63から引出配線12が延設されている。
このような構成の半導体集積回路装置においても、実施の形態1の場合と同様な効果を得ることが可能である。
実施の形態3.
図8は本発明の実施の形態3における半導体集積回路装置の要部を透視的に示す平面図、図9は図8のD−D線に沿う断面図であり、図1ないし図5に示した実施の形態1と対応する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態3の半導体集積回路装置は、実施の形態1の場合と同様に、パッド部3と同一階層の第3配線層63、パッド部3よりも一層下の第2配線層62、および両配線層63,62間を接続する第3接続孔73によって樋状のクラック阻止壁11が形成されている。そして、クラック阻止壁11の一側部には各々のパッド部3に個別に対応して開口部11aが形成され、各パッド部3から延設された第3配線層63の一部で構成される引出配線12が各開口部11aを通してクラック阻止壁11の外部に引き出されている。
さらに、この実施の形態3の特徴として、クラック阻止壁11の外側は引出配線12の引き出し方向に直交して開口部11aを覆う予備クラック阻止壁15が、引出配線12と一体化された状態で張り出し形成されている。この場合の予備クラック阻止壁15は、引出配線12よりも一層下の第2配線層62と、この第2配線層62と引出配線12との間を接続する第3接続孔73とにより構成されている。
この実施の形態3の構成においては、パッド部3下の第3層間絶縁膜53にクラックVが発生してクラック阻止壁11の開口部11aを通った場合でも、クラック阻止壁11の外側に設けた予備クラック阻止壁15よってクラックVの進行が阻止される。このため、クラック阻止壁11のみを設けた場合よりもクラックVの進行をより確実に阻止することが可能になり、装置の信頼性を一層高めることができる。
実施の形態4.
図10は本発明の実施の形態4における半導体集積回路装置の要部を透視的に示す平面図、図11は図10のE−E線に沿う断面図であり、図1ないし図5に示した実施の形態1と対応する構成部分には同一の符号を付す。
上記の実施の形態3では、クラック阻止壁11の外側に予備クラック阻止壁15が形成されているが、この実施の形態4では、クラック阻止壁11の内側に予備クラック阻止壁15が張り出し形成されている。
すなわち、この実施の形態4では、例えば4層分の層間絶縁膜51〜54および配線層61〜64をそれぞれ形成した上で、最上の第4配線層64とその下の2層分の配線層63,62、およびこれらの各配線層62〜64間を接続する接続孔73,74によって樋状のクラック阻止壁11が構成されている。そして、クラック阻止壁11の一側部には各々のパッド部3に個別に対応して各開口部11aが形成され、各パッド部3から延設された第4配線層64の一部で構成される引出配線12が各開口部11aを通してクラック阻止壁11の外部に引き出されている。
そして、クラック阻止壁11の内側に引出配線12の引き出し方向に直交して開口部11aを覆う予備クラック阻止壁15が、引出配線12と一体化された状態で張り出し形成されている。この場合の予備クラック阻止壁15は、引出配線12よりも一層下の第3配線層63と、この第3配線層63と引出配線12との間を接続する第4接続孔74とで構成されている。
この実施の形態4の構成においては、実施の形態3の場合と同様、パッド部3下の第4層間絶縁膜54にクラックが発生しても予備クラック阻止壁15よってその進行が阻止される。このため、ラック阻止壁11の開口部11aを通ってクラックが進行するおそれがないので、クラック阻止壁11のみを設けた場合よりも確実にクラックを阻止することが可能になり、装置の信頼性を一層高めることができる。
実施の形態5.
図12は本発明の実施の形態5における半導体集積回路装置の要部を透視的に示す平面図、図13は図12のF−F線に沿う断面図であり、図1ないし図5に示した実施の形態1と対応する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態5の半導体集積回路装置は、実施の形態4と同様に、例えば4層分の層間絶縁膜51〜54および配線層61〜64をそれぞれ形成した上で、最上の第4配線層64とその下の2層分の配線層63,62、およびこれらの各配線層62〜64間を接続する接続孔73,74によってパッド部3を囲む樋状のクラック阻止壁11が構成されている。そして、クラック阻止壁11の一側部には各々のパッド部3に個別に対応して開口部11aが形成され、各パッド部3から延設された第4配線層64の一部で構成される引出配線12が各開口部11aを通してクラック阻止壁11の外側に引き出されている。
また、この実施の形態5の特徴として、ラック阻止壁11の外側に引出配線12の引き出し方向に直交して予備クラック阻止壁15がクラック阻止壁11と一体化された状態で形成されている。この場合の予備クラック阻止壁15は、クラック阻止壁11を構成する第2配線層62と引出配線12との間に位置する上から2層目の第3配線層63、およびこの第3配線層63と第2配線層62との間を接続する第3接続孔73とで構成されている。
この実施の形態5の構成においては、引出配線12の引き出し方向に沿ってクラック阻止壁11と補助クラック阻止壁15とが二重に設けられているので、パッド部3下の第4層間絶縁膜54にクラックが発生した場合にはクラック阻止壁11あるいは予備クラック阻止壁15によってクラックの進行が阻止される。このため、クラック阻止壁11のみを設けた場合よりもクラックの進行をより確実に阻止することが可能になり、装置の信頼性を一層高めることができる。
なお、この実施の形態5では、予備クラック阻止壁15はクラック阻止壁11の外側に配置しているが、クラック阻止壁11の内側に形成することも勿論可能である。
実施の形態6
図14は本発明の実施の形態6における半導体集積回路装置の断面図であり、図1ないし図5に示した実施の形態1と対応する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態6の半導体集積回路装置は、例えば4層分の層間絶縁膜51〜54および配線層61〜64をそれぞれ形成した上で、パッド部3と同じ階層に属する最上の第4配線層64とその一層下の第3配線層63、およびこれら上下の配線層64,63間を接続する第4接続孔74によってパッド部3の底面および左右の側面を外囲してパッド部3の配列方向に沿って延びる樋状のクラック阻止壁11が構成されている。そして、このクラック阻止壁11の底部には各々のパッド部3に個別に対応して開口部11bが形成されている。
一方、各パッド部3からはパッド部3を回路素子2に電気的に接続するための引出配線13が延設されている。これらの各引出配線13は、パッド部3よりも下方の配線層61〜63および接続孔71〜74によって構成されており、各引出配線13は、上記のクラック阻止壁11の各開口部11bを通してクラック阻止壁11の外側に引き出されている。
この実施の形態6においても、パッド部3下の第4層間絶縁膜54にクラックVが発生した場合にはクラック阻止壁11よってクラックVの進行が阻止されるので、装置の信頼性を高めることができる。
なお、図15に示すように、引出配線13を構成する配線層61〜63の内、クラック阻止壁11の下方外側に位置する第2配線層62は、開口部11bの面積よりも大きく形成しておくのが好ましい。この構成であれば、パッド部3下の第4層間絶縁膜54にクラックVが発生してクラック阻止壁11の開口部11bを通った場合でも、クラック阻止壁11の下方外側に位置する第2配線層62によってクラックVの進行が阻止される。このため、クラック阻止壁11のみを設けた場合よりもクラックVの進行をより確実に阻止することが可能になり、装置の信頼性を一層高めることができる。
実施の形態7.
図16は本発明の実施の形態7における半導体集積回路装置の断面図であり、図1ないし図5に示した実施の形態1と対応する構成部分には同一の符号を付す。
上記の実施の形態1〜実施の形態6の半導体集積回路装置は、パッド部3および各配線層61〜64はAlを主成分とする配線とこの配線の表面に形成されたバリアメタル層とにより、また、接続孔71〜74はWとバリアメタル層とによりそれぞれ形成している。
これに対して、この実施の形態7の半導体集積回路装置は、デュアル・ダマシン法により、パッド部3、配線層61〜63、および接続孔71〜73は、CuまたはCuを主成分とする配線とこの配線の表面に形成されたバリアメタル層とにより形成されている。
この実施の形態7の構成においても、実施の形態1の場合と同様の効果が得られる。また、パッド部3、配線層61〜63、および接続孔71〜73は、CuまたはCuを主成分とする配線とこの配線の表面に形成されたバリアメタル層により構成することで、通電抵抗を下げることができ、回路素子2の動作の高速化を図ることができる。その他の作用効果は、実施の形態1の場合と同様である。
なお、この実施の形態7では、パッド部3を構成するCuまたはCuを主成分とする配線層63は表面にそのまま露出した状態になっているが、図17に示すように、例えばパッド部3を構成する配線層63の上面に、AlまたはAlを主成分とする配線21とこの配線21の表面に形成されたバリアメタル層22とをさらに形成することもできる。このようにすれば、ボンディングワイヤとなる金線をパッド部3に一層容易に接合することが可能になるので都合がよい。
実施の形態8.
図18は本発明の実施の形態8における半導体集積回路装置の断面図であり、図1ないし図5に示した実施の形態1と対応する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態8の半導体集積回路装置は、デュアル・ダマシン法により製作された第1,第2層間絶縁膜51,52内に位置する第1,第2配線層61,62、および第1,第2接続孔71,72は、CuまたはCuを主成分とする配線とこの配線の表面に形成されたバリアメタル層により構成されている。また、第3層間絶縁膜53上のパッド部3や引出配線12を含む配線層63は、AlまたはAlを主成分とする配線とこの配線の表面に形成されたTi、窒化Ti等からなるバリアメタル層とにより構成され、さらに、第3層間絶縁膜53内の第3接続孔73についてはWとバリアメタル層とにより構成されている。この実施の形態8の構成についても、実施の形態1の場合と同様の効果を得ることができる。
なお、図18に示した場合と上下逆の構成、すなわち、第1,第2配線層61,62、および第1,第2接続孔71,72を、AlまたはAlを主成分とする配線とこの配線の表面に形成されたTi、窒化Ti等からなるバリアメタル層とにより構成し、また、パッド部3や引出配線12を含む配線層63や第3接続孔73は、CuまたはCuを主成分とする配線とこの配線の表面に形成されたバリアメタル層により構成することも可能である。
上記の実施の形態1〜8では、パッド部3に金線等のワイヤをボンディングする場合を例にとって説明したが、外部接続の形態としては、これに限定されるものではなく、テープキャリアを用いたものや、パンプ電極を用いるフリップチップ実装を行う場合にも適用することが可能である。
本発明の実施の形態1における半導体集積回路装置の全体を示す平面図である。 図1の符号Aで示す部分を拡大して透視的に示す平面図である。 図2のB−B線に沿う断面図である。 図2のC−C線に沿う断面図である。 実施の形態1の半導体集積回路装置におけるクラック阻止壁と引出配線を模式的に示す斜視図である。 実施の形態1における半導体集積回路装置の変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態2における半導体集積回路装置の断面図である。 本発明の実施の形態3における半導体集積回路装置の要部を透視的に示す平面図である。 図8のD−D線に沿う断面図である。 本発明の実施の形態4における半導体集積回路装置の要部を透視的に示す平面図である。 図10のE−E線に沿う断面図である。 本発明の実施の形態5における半導体集積回路装置の要部を透視的に示す平面図である。 図12のF−F線に沿う断面図である。 本発明の実施の形態6における半導体集積回路装置の断面図である。 実施の形態6における半導体集積回路装置の変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態7における半導体集積回路装置の断面図である。 実施の形態7における半導体集積回路装置の変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態8における半導体集積回路装置の断面図である。
符号の説明
1 シリコン基板
2 回路素子
3 パッド部
51〜54 層間絶縁膜
61〜64 配線層
71〜74 接続孔
11 クラック阻止壁
11a,11b 開口部
12,13 引出配線
15 予備クラック阻止壁
V クラック

Claims (10)

  1. 半導体基板の周縁部に沿って外部接続用の多数のパッド部が形成されている多層配線構造の半導体集積回路装置において、上記パッド部と同一階層の配線層、上記パッド部よりも下方の階層の配線層、および上記上下の配線層間を接続する接続孔によって、上記パッド部の底面および左右の側面を外囲してパッド部の配列方向に沿って延びる樋状のクラック阻止壁が形成されており、このクラック阻止壁の一側部には各々のパッド部に個別に対応して開口部が形成される一方、各パッド部からは各パッド部を回路素子に電気的に接続するための引出配線が延設され、これらの各引出配線は、上記各開口部を通してクラック阻止壁の外部に引き出されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 上記引出配線の引き出し方向に直交して上記開口部を覆う予備クラック阻止壁が形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装置。
  3. 上記予備クラック阻止壁は、上記引出配線よりも下方の階層の配線層と、この配線層と上記引出配線との間を接続する接続孔とからなることを特徴とする請求項2記載の半導体集積回路装置。
  4. 上記予備クラック阻止壁は、上記引出配線と上記クラック阻止壁との間に位置する配線層と、この配線層とクラック阻止壁との間を接続する接続孔とからなることを特徴とする請求項2記載の半導体集積回路装置。
  5. 半導体基板の周縁部に沿って外部接続用の多数のパッド部が形成されている多層配線構造の半導体集積回路装置において、上記パッド部と同一階層の配線層、上記パッド部よりも下方の階層の配線層、および上記上下の配線層間を接続する接続孔によって、上記パッド部の底面および左右の側面を外囲してパッド部の配列方向に沿って延びる樋状のクラック阻止壁が形成されており、このクラック阻止壁の底部には各々のパッド部に個別に対応して開口部が形成される一方、各パッド部からは各パッド部を回路素子に電気的に接続するための引出配線が延設され、これらの各引出配線はパッド部よりも下方の階層の配線層およびパッド部と各配線層間を接続する接続孔によって構成されており、各引出配線は、上記各開口部を通してクラック阻止壁の外部に引き出されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  6. 上記引出配線を構成する配線層の内で上記クラック阻止壁よりも下方外側に位置する少なくとも一層分の配線層は、上記開口部の面積よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項5記載の半導体集積回路装置。
  7. 上記パッド部および配線層は、AlまたはAlを主成分とする配線とこの配線の表面に形成されたバリアメタル層とにより、上記接続孔はWとバリアメタル層とにより、それぞれ形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置。
  8. 上記パッド部、配線層、および接続孔は、CuまたはCuを主成分とする配線とこの配線の表面に形成されたバリアメタル層とにより形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置。
  9. 上記パッド部の上面には、Alを主成分とする配線とこの配線の表面に形成されたバリアメタル層とが形成されていることを特徴とする請求項8記載の半導体集積回路装置。
  10. 上記パッド部および配線層の内の一部は、CuまたはCuを主成分とする配線およびこの配線の表面に形成されたバリアメタル層により形成され、その他の部分についてはAlまたはAlを主成分とする配線とこの配線の表面に形成されたバリアメタル層とにより形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置。
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