JP2005070664A - レーザ分岐装置及びレーザ加工装置 - Google Patents

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智晶 鳥谷
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Masanobu Hidaka
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【課題】 レーザ光源から出射されたレーザ光を複数の分岐光ファイバに均一なエネルギー分配比で分配するレーザ分岐装置及びそれを用いて構成されたレーザ加工装置の提供。
【解決手段】 レーザ光源11と、そのレーザ光Lを入射し出射面からエネルギー分布が面内で均一化されたレーザ光を出射する断面多角形状をなすエネルギー分布均一化ロッド14と、複数本の光ファイバの一端側を集束してなり、その集束端末を前記エネルギー分布均一化ロッドの出射面に接続したファイババンドル15とを備えたことを特徴とするレーザ分岐装置10。前記レーザ分岐装置10を備え、前記ファイババンドルのそれぞれの分岐光ファイバの出射端18を所定の加工位置に向けて配置してなるレーザ加工装置。
【選択図】 図4

Description

本発明は、レーザ光源から出射されたレーザ光を複数の分岐光ファイバに均一なエネルギー分配比で分配するレーザ分岐装置及びそれを用いたレーザ加工装置に関する。
従来、レーザ加工装置などにおいて、レーザ光源から出射したレーザ光を複数の分岐レーザ光に分配し、多点同時レーザ加工を行う方法が知られている。また、分岐レーザ光を光ファイバに入射して加工位置近傍まで導光し、光ファイバの出射端から集光レンズを経て加工位置に分岐レーザ光を照射する方法も知られている。
図1〜3は従来のレーザ分岐方法及び分岐装置の概要を例示する図である。図1の方法では集光レンズ1を通してレーザ光Lを平行光とし、これを反射:透過比が1:1の部分反射透過ミラー2に当て、このレーザ光Lを反射側と透過側の2つの分岐レーザ光L1,L2に分配し、それぞれ集光レンズ1を通して照射できるようになっている。
図2の方法では、集光レンズ1を通してレーザ光Lを平行光とし、反射:透過比が1:2の部分反射透過ミラー3に当て、その透過光を反射:透過比が1:1の部分反射透過ミラー2に当てることで、レーザ光Lを3つの分岐レーザ光L1〜3に分配している。
図3は、図2に示す方法を適用し、かつ導光用に光ファイバを用いた3分岐タイプのレーザ分岐装置4を例示している。この装置では、光ファイバ5によって導光されたレーザー光Lを端末5aから出射し、集光レンズ1を通して平行光とし、図2と同様に反射:透過比が1:2の部分反射透過ミラー3と反射:透過比が1:1の部分反射透過ミラー2に当て、3つの分岐レーザ光L1〜3に分配し、それぞれの分岐レーザ光L1〜3をそれぞれ光ファイバ6〜8の端末6a〜8aに入射している。
従来、このような部分反射透過ミラーを用いてレーザ光の分配を行う装置としては、原レーザ光の波長に対する反射率及び透過率が一次元または二次元方向でほぼ連続的に変化する1枚または複数枚の部分反射透過ミラーをそれぞれ所定の向きで所定の位置に配置し、各々の部分反射透過ミラーに入射するレーザ光が所望の反射率及び透過率で所定の方向に反射および透過するように各々の部分反射ミラーの位置を調整し、各々の部分反射透過ミラーからの反射光または透過光を分岐レーザ光とするレーザ分岐装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−36144号公報
しかしながら、従来のレーザ分岐装置では、レーザ光の分配比(反射/透過により分配されたレーザ光のエネルギー比)を精密に制御するために、個々の光学部品に微調整機構を設けて1ユニット毎に光軸の調整を行い、組み立てる必要がある。また、光学部品の点数が多く、かつ調整機構を要することで分岐装置が大型化してしまう問題がある。
さらに、誘電体多層膜で形成された部分反射透過ミラーは、分配比が精密に均一とはならず、特にミラー温度の上昇によってこの分配比にズレを生じやすく、分岐レーザ光で加工する際に各部で照射エネルギーが異なり、均一なレーザ加工ができない問題がある。
また、部分反射透過ミラーの反射・透過特性は、その製造ロット間のバラツキを持つ場合があり、従来の技術ではレーザ光を小型・簡便に、かつ高精度のエネルギー分配比で所定数の分配を行うことは困難であった。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、レーザ光源から出射されたレーザ光を複数の分岐光ファイバに均一なエネルギー分配比で分配するレーザ分岐装置及びそれを用いて構成されたレーザ加工装置の提供を目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、レーザ光源と、そのレーザ光を入射し出射面からエネルギー分布が面内で均一化されたレーザ光を出射する断面多角形状をなすエネルギー分布均一化ロッドと、複数本の光ファイバの一端側を集束してなり、その集束端末を前記エネルギー分布均一化ロッドの出射面に接続したファイババンドルとを備えたことを特徴とするレーザ分岐装置を提供する。
本発明のレーザ分岐装置において、レーザ光源とエネルギー分布均一化ロッドとの間に導光用光ファイバを設けた構成としても良い。
また本発明は、前記レーザ分岐装置を備え、前記ファイババンドルのそれぞれの分岐光ファイバの出射端を所定の加工位置に向けて配置してなるレーザ加工装置を提供する。
本発明のレーザ加工装置において、前記ファイババンドルのそれぞれの分岐光ファイバの出射端を被加工物の加工形状に合わせて並べ、分岐レーザ光を一括照射する構成としても良い。
本発明によれば、断面多角形のガラス等からなるエネルギー分布均一化ロッドにレーザ光を通すことで、ロッド断面上に非常に均一なエネルギー分布をもつレーザ光を得ることができ、さらに均一化したレーザ光エネルギーをファイババンドルの各分岐光ファイバに高精度に均等分配することができ、従来の部分反射透過ミラーを用いるレーザ光分岐に比べ、より高精度に均等分配できるとともに、温度上昇による分配比の変動が実質的に起こらず、常にレーザ光を均等分配することができる。
また、エネルギー分布均一化ロッドの出射面にファイババンドルの集束端末を接続して構成したので、高効率で均等なエネルギーの分岐レーザ光を安定して分配照射することができ、この分岐レーザ光によるプラスチック溶着や半田付けなどの加工を1台のレーザ光源を用いて、2箇所以上の複数のラインで同時に加工を行うことができ、装置のコスト、及びランニングコストを大幅に削減することができる。
さらに、1個の被加工物に対して、一度に多点から分岐レーザ光を照射して加工することができる。例えば、プラスチックレンズをプラスチック製ホルダに溶着する場合、一点からレーザ光を照射して溶着する場合には、溶融歪みにより、該レンズの固定位置にずれが生じることがあるが、多点から分岐レーザ光を照射して一挙に多点溶着すれば固定位置のずれは生じなくなる。これにより、加工時間の短縮及び製品歩留まりの向上の両方の改善が可能となる。
また、ファイババンドルのそれぞれの分岐光ファイバの出射端を被加工物の加工形状に合わせて並べ、分岐レーザ光を一括照射することにより、プラスチックの溶着や半田付けなどの分野で非常に高品質なレーザ加工を実現でき、加工歩留まりの向上や接着強度の向上が可能となる。
図4は本発明のレーザ分岐装置の一実施形態を示す図である。このレーザ分岐装置10は、レーザ光源11と、該レーザ光源11から出射されたレーザ光Lを集光する集光レンズ12と、入射端末13aから入射されたレーザ光Lを導光する導光用光ファイバ13と、該導光用光ファイバ13の出射端末13bから出射するレーザ光Lを入射面から入射し、長手方向に沿って導光する間にエネルギー分布を均一化し、出射面からエネルギー分布が面内で均一化されたレーザ光を出射する断面多角形状をなすエネルギー分布均一化ロッド14と、複数本の光ファイバ17の一端側を集束してなり、その集束端末16を前記エネルギー分布均一化ロッド14の出射面に接続したファイババンドル15とを備えて構成されている。
前記レーザ光源11としては、従来よりレーザ加工分野、光通信分野、医療分野等において用いられている各種のレーザ光源を用いることができ、例えば、半導体レーザ、Nd:YAGレーザ、ガラスレーザ、Ar(アルゴン)レーザなどのガスレーザ、エキシマレーザなどの各種レーザ発振機を用いることができる。本発明においてレーザ光源11としては、半導体レーザが好ましい。半導体レーザは、他のレーザ光源と比べて小型、軽量であり、発振効率が高いなどの多くの利点を有している。
前記導光用光ファイバ13は、レーザ光Lを低損失で導光できれば良く、口径、材質、長さ等は特に限定されない。レーザ光源11として半導体レーザを用い、1〜数百Wのレーザ光Lを導光する場合、導光用光ファイバ13としては、コア径0.05mm〜1.0mm程度の石英系大口径光ファイバを用いることができる。
前記エネルギー分布均一化ロッド14は、透明な多角形柱状をなすロッド本体とその周囲の低屈折率層とそれらを覆う外装体とを備えて構成されている。ロッド本体の断面形状は六角形、八角形などの四角以上の多角形状またはそれと同等の類似形状、例えば長四角、長六角などとすることができる。このエネルギー分布均一化ロッド14に入射されたレーザ光Lは、断面多角形のロッド本体内で反射を繰り返すことで、断面方向に対してエネルギー分布が入射条件によらず徐々に均一化され、出射面ではエネルギー分布が該出射面全体に均一化されたレーザ光を得ることができる。
図5及び図6は、エネルギー分布均一化ロッド14の一例を示す図である。このエネルギー分布均一化ロッド14は、断面六角形をなすガラス製の六角ガラスロッド20と、その外面を覆う前記ガラスよりも低屈折率のシリコーン樹脂21と、それらを収納する金属パイプ22とからなっている。この六角ガラスロッドの一端側の入射面から入射するレーザ光Lは、図6(a)に示すように、ロッド中心部に向けてエネルギーが集中するエネルギー分布をもっている。このレーザ光Lは、六角ガラスロッド20内を進行する間に反射を繰り返し、徐々にエネルギー分布が断面方向に均一化される。そして六角ガラスロッド20の出射面から出射される時には、図6(c)に示すように出射面全体に平坦なエネルギー分布のレーザ光となる。
前記ファイババンドル15は、複数本の光ファイバのそれぞれの一端側を合わせて集束し、その集束端末16以外はそれぞれが変位可能な分岐光ファイバ17とした構造になっている。図4の例示にあっては4本の分岐光ファイバ17のそれぞれの一端側を集束して集束端末16を形成している。この集束端末16は、それぞれの分岐光ファイバ17の一端面が密接し、前記エネルギー分布均一化ロッド14の出射面と密接できるように平坦に形成されている。集束端末16とエネルギー分布均一化ロッド14の出射面との接続方式は特に限定されず、例えば専用のコネクタを用いて突き合わせ接続させることができる。
本発明のレーザ分岐装置10は、レーザ光源11から照射されたレーザ光Lを導光用光ファイバ13を通してエネルギー分布均一化ロッド14に入射し、レーザ光のエネルギー分布をロッドの断面方向に均一化して出射させ、エネルギー分布均一化ロッド14の出射面に接続したファイババンドル15の集束端末16に入射させることで、レーザ光Lを各分岐光ファイバ17に均一に分配し、それぞれの分岐光ファイバ17に入射し、それぞれの分岐光ファイバ17の出射端18から極めて精密に分配された分岐レーザ光L1〜L4を得ることができる。
このレーザ分岐装置10は、レーザ加工装置、光通信機器などの分野において用いることができる。
本発明はまた、前記レーザ分岐装置10を備えたことを特徴とするレーザ加工装置を提供する。本発明のレーザ加工装置は、前記ファイババンドル15のそれぞれの分岐光ファイバ17の出射端18を所定の加工位置に向けて配置して構成される。それぞれの分岐光ファイバ17の出射端18から照射される分岐レーザ光L1〜L4は、それぞれ集光レンズ19を通して集光され、所定の加工位置に向けて照射される。
本発明のレーザ加工装置は、前記レーザ分岐装置10以外に、レーザ加工の分野で従来公知の移動手段等を含めることができる。この移動手段としては、被加工物を固定した状態で分岐光ファイバ17の出射端18を移動させる方式、分岐光ファイバ17の出射端18を固定しておき、被加工物を移動させる方式のいずれであってもよい。
本発明によれば、断面多角形のガラス等からなるエネルギー分布均一化ロッド14にレーザ光Lを通すことで、ロッド断面上に非常に均一なエネルギー分布をもつレーザ光を得ることができ、さらに均一化したレーザ光エネルギーをファイババンドル15の各分岐光ファイバ17に高精度で均等分配することができ、従来の部分反射透過ミラーを用いるレーザ光分岐に比べ、より高精度に均等分配できるとともに、温度上昇による分配比の変動が実質的に起こらず、常にレーザ光を均等分配することができる。
また、エネルギー分布均一化ロッド14の出射面にファイババンドル15の集束端末16を接続して構成したので、高効率で均等なエネルギーの分岐レーザ光L1〜L4を安定して分配照射することができ、この分岐レーザ光L1〜L4によるプラスチック溶着や半田付けなどの加工を1台のレーザ光源11を用いて、2箇所以上の複数のラインで同時に加工を行うことができ、装置のコスト、及びランニングコストを大幅に削減できる。
さらに、1個の被加工物に対して、一度に多点から分岐レーザ光L1〜L4を照射して加工することができる。例えば、プラスチックレンズをプラスチック製ホルダに溶着する場合、一点からレーザ光を照射して溶着する場合には、溶融歪みにより、該レンズの固定位置にずれが生じることがあるが、多点から分岐レーザ光を照射して一挙に多点溶着すれば固定位置のずれは生じなくなる。これにより、加工時間の短縮及び製品歩留まりの向上の両方の改善が可能となる。
(他の実施形態)
レーザ光源11からエネルギー分布均一化ロッド14へのレーザ光導光経路は、前記のように導光用光ファイバ13を用いる以外に、レーザ光源11からのレーザ光Lを直接集光レンズでロッド端面へ入射する方法としてもよい。この場合は、レーザ分岐装置の筐体内にエネルギー分布均一化ロッド14を一括収納することで、装置全体をより小型化することができる。
エネルギー分布均一化ロッド14の端面形状及びサイズは、接続するファイババンドル15の集束端末16の形状に合わせて最適設計を行うことができる。このロッドの断面形状は正六角形の他、長六角形、五角形、四角形または七角以上の多角形状としても均一なエネルギー分布を得ることができる。また、ロッドの長さは端面の形状、サイズに併せてエネルギー分布を均一化するために適した条長を設定して使用することが望ましい。
エネルギー分布均一化ロッド14は、使用するレーザの種類(波長)や、伝送するエネルギーに適した材料を選択して形成することが望ましい。実施例では光学ガラスを用いたが、この他に石英ガラス、サファイアなども使用に適している。
エネルギー分布均一化ロッド14に接続するファイババンドル15は、必要とする分配数により、分岐ファイバ17の本数を選択することが望ましい。また、分岐光ファイバ17の本数を端末間で変えることで、好みのエネルギー比率に分配することも可能である。
ファイババンドル15のそれぞれの分岐光ファイバ17の出射端18を被加工物の加工形状に合わせて並べ、分岐レーザ光L1〜L4を一括照射する構成としても良い。これにより加工歪みのない溶着や半田付けが可能となる。また1本の光ファイバからの照射光をスキャンさせる場合に比べて、作業時間を短縮することができる。
図4に示すように構成されたレーザ分岐装置10を作製し、そのレーザ光分配特性を調べた。レーザ光源11として、波長808nmの半導体レーザ発振機を用いた。このレーザ光源11からのレーザ光Lを集光レンズ12で集光し、コア径0.6mmの石英系大口径光ファイバ(導光用光ファイバ13)に入射してファイバ伝送し、エネルギー分布均一化ロッド14の一端面からレーザ光Lを入射した。このエネルギー分布均一化ロッド14は図5及び図6に示すように、六角ガラスロッド20と、その外面を覆うシリコーン樹脂21と、それらを覆う金属パイプ22とからなっている。六角ガラスロッド20は端面が対辺幅0.7mmの正六角形、長さが100mmの全ての面が光学研磨された光学ガラス製ロッドを用いた。大口径光ファイバから六角ガラスロッド20へ入射したレーザ光は、六角ガラスロッド20内で反射を繰り返すことで、出射光のエネルギー分布は断面全体に均一化される。
前記六角ガラスロッド20の出射面に、複数本の光ファイバを束ねて形成したファイババンドル15の集束端末16を接続した。本実施例では、コア径190μm、ファイバ径200μmの石英系光ファイバを8心束ねてバンドル集束端末を形成した。これら8心の光ファイバを2心づつより分け、4分割して分岐ファイバ17を形成し、出射端18を形成した。8心の光ファイバで形成したファイババンドル15の集束端末16へ入射するレーザ光は、エネルギー分布均一化ロッド14を透過してレーザ光のエネルギー分布が出射面全体に均一化されていることから、8心の光ファイバへ入射するレーザ光のエネルギー分布は均一なものとなる。したがって、同一本数を束ねた各分岐光ファイバ17の各出射端18から照射される分岐レーザ光L1〜L4のエネルギーは、分岐端末間で均一なエネルギーを得ることができる。
本実施例では、波長808nmの半導体レーザ発振機を用いて大口径光ファイバの透過エネルギーで1W〜20Wまでの伝送を行った結果、4分岐バンドルの各出射端末間のレーザ光のエネルギー差は1%未満であった。
(比較例)
図1に示す従来の部分反射透過ミラーを用いたレーザ分岐方法におけるレーザ光の分配比を測定した。レーザ光源としては前記実施例と同じ半導体レーザ発振機を用い、そのレーザ光をレンズを通して反射:透過比が1:1の誘電体多層膜で形成された部分反射透過ミラーに当て、レーザ光を反射光と透過光の2つに分け、それぞれのエネルギーを測定し、その差を求めた。その結果、半導体レーザの出力が3Wの時には、反射光と透過光のエネルギー差は2%程度であるが、半導体レーザ出力が20Wの時には、反射光と透過光のエネルギー差は4%以上となった。
従来のレーザ分岐方式の一例を示す構成図である。 従来のレーザ分岐方式の他の例を示す構成図である。 従来の光ファイバを使用したレーザ分岐装置の一例を示す構成図である。 本発明のレーザ分岐装置の一実施形態を示す構成図である。 本発明のレーザ分岐装置に好適なエネルギー分布均一化ロッドの一例を示し、(a)は断面図、(b)は側面図である。 同じエネルギー分布均一化ロッドのエネルギー分布均一化機能を説明する図であり、(a)は入射時のレーザ光のエネルギー分布を示すグラフ、(b)はエネルギー分布均一化ロッドの長手方向断面図、(c)は出射時のレーザ光のエネルギー分布を示すグラフである。
符号の説明
10…レーザ分岐装置、11…レーザ光源、12…集光レンズ、13…導光用光ファイバ、14…エネルギー分布均一化ロッド、15…ファイババンドル、16…集束端末、17…分岐光ファイバ、18…出射端、19…集光レンズ、20…六角ガラスロッド、21…シリコーン樹脂、22…金属パイプ、L…レーザ光、L1〜L4…分岐レーザ光。

Claims (4)

  1. レーザ光源と、そのレーザ光を入射し出射面からエネルギー分布が面内で均一化されたレーザ光を出射する断面多角形状をなすエネルギー分布均一化ロッドと、複数本の光ファイバの一端側を集束してなり、その集束端末を前記エネルギー分布均一化ロッドの出射面に接続したファイババンドルとを備えたことを特徴とするレーザ分岐装置。
  2. レーザ光源とエネルギー分布均一化ロッドとの間に導光用光ファイバが設けられた請求項1に記載のレーザ分岐装置。
  3. 請求項1または2に記載のレーザ分岐装置を備え、前記ファイババンドルのそれぞれの分岐光ファイバの出射端を所定の加工位置に向けて配置してなるレーザ加工装置。
  4. 前記ファイババンドルのそれぞれの分岐光ファイバの出射端を被加工物の加工形状に合わせて並べ、分岐レーザ光を一括照射するように構成された請求項3に記載のレーザ加工装置。
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JP2016175813A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 アウレアワークス株式会社 レーザ光分割装置を有する単結晶育成装置

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