JP2005070091A - Mems、ティルトミラーmems、空間光変調装置、及びプロジェクタ - Google Patents

Mems、ティルトミラーmems、空間光変調装置、及びプロジェクタ Download PDF

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Abstract

【課題】簡便な構成で可動部の傾斜角度が大きなMEMS、ティルトミラーMEMS、空間光変調装置、プロジェクタを提供すること。
【解決手段】平面形状の第1の電極である下電極102と、下電極102に対して所定間隔の位置に設けられている平面形状の第2の電極である上電極105と、上電極105の端部に固着されている平面形状の作用面である反射ミラー108と、下電極102と上電極105とを介して反射ミラー108に当接する支柱部106と、下電極102と上電極105とに電圧を印加する電源110とを有し、印加された電圧に応じて下電極102と上電極105とは相対的に引き合う方向へ移動し、反射ミラー108は、支柱部106の一方の端部と当接している位置を支点として上電極105から離れる方向へ移動する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、MEMS、ティルトミラーMEMS、空間光変調装置、及びプロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
マイクロマシン技術とマイクロエレクトロニクス技術とを融合したMEMS(Michro Electrical Mechanical System)技術を用いるデバイスが開発されてきている。例えば、MEMS技術により製造されたティルトミラーデバイスが提案されている(特許文献1参照)。ティルトミラーデバイスは、光スイッチ、光スキャナ、空間光変調装置等の多くのデバイスに適用されている。例えば、光スイッチでは、光電変換が不要なため、装置を小型化、低価格化できる。また、光スキャナでは、一般的な光ポリゴンミラーに比較して大幅に小型化できる。さらに、空間光変調装置としてのDMD(Digital Micromirror Device)は、長寿命、高速な応答速度で高コントラストな投写像を得られるという利点を有している。
【0003】
【特許文献1】
米国特許第58672020号明細書
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図6(a)〜(d)に従来技術のティルトミラーMEMSの構成を示す。図6(a)は、従来技術のティルトミラーMEMS1000の斜視図である。基板1001上の対角線方向に、第1の下電極1002aと、第2の下電極1002bとが形成されている。また、2箇所の支持部1003に回転自在なヒンジ1004(トーションバー)が固着されている。ヒンジ1004上に上電極1005が設けられている。上電極1005には反射膜が形成された状態、又は金属部材のままの状態で、可動ミラーとして作用する。図6(b)は、断面構成を示す。例えば、第2の下電極1002bに電圧を印加すると、上電極1005と第2の下電極1002bとの間に静電力(引力)が発生する。これにより、図6(b)に示すように、上電極1005は、第2の下電極1002bと当接した位置で傾斜して停止する。この状態における上電極1005の傾斜角度θは、次式(1)により算出される。
θ=tan−1(D/L) ・・・(1)
【0005】
ここで、Dは基板1001に平行な状態の上電極1005と下電極1002a、1002bとの距離、Lは支持部1003から上電極1005の端部までの距離である。
【0006】
また、静電力Fは、次式(2)で算出される。
F=(1/2)×ε×S×V/(D)・・・(2)
ここで、εは真空の誘電率、Sは下電極1002a、1002bの面積、Dは基板に平行な状態の上電極1005と下電極1002a、1002bとの距離、Vは印加電圧である。
【0007】
ティルトミラーMEMSの場合、式(1)からも明らかなように、傾斜角度θは、距離Lで制限される。従って、傾斜角度θを大きくしたい場合、距離Dを大きくする必要がある。また、式(2)から明らかなように、静電力Fは距離Dの二乗に反比例する。このため、傾斜角度θを大きくするために距離Dを大きくすると、必要な静電力Fを得るために印加電圧Vを大きくしなければならない。しかしながら、駆動にICを用いると、印加電圧Vにも上限がある。この結果、図6(a)、(b)で示す構成では、傾斜角度θを大きくすることが困難であり問題である。例えば、従来技術のティルトミラーMEMSでは、上電極1005である可動ミラーは、10°前後しか傾斜させることはできない。MEMS、特にティルトミラーMEMSでは、可動ミラーの傾斜角度を大きくすることが望まれている。傾斜角度が大きくとれると、ティルトミラーMEMSを用いるプロジェクタ等の装置の設計の自由度を格段に大きくできる。
【0008】
また、傾斜角度θを大きくするためには、図6(c)に示すように、ヒンジ1054を上電極1055の中央部から端部の方向へシフトさせる構成も考えられる。そして、上電極1055の短い側を下電極1052で引くことで、てこの原理で上電極1055の長い側を大きく傾斜させることができる。この場合、下電極1052の面積Sが小さくなってしまう。このため、式(2)からも明らかなように、面積Sが小さい場合に所望の静電力Fを得るためには、印加電圧Vを大きくしなければならない。しかしながら、上述したように電極の駆動にICを用いると、印加電圧Vにも上限がある。この結果、図6(c)、(d)で示す構成の場合も、図6(a)、(b)の構成の場合と同様に、傾斜角度θを大きくすることが困難であり問題である。
【0009】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、簡便な構成で可動部の傾斜角度が大きなMEMS、ティルトミラーMEMS、空間光変調装置、プロジェクタを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し、目的を達成するために、第1の発明によれば、平面形状の第1の電極と、第1の電極に対して所定間隔の位置に設けられている平面形状の第2の電極と、第2の電極の端部に固着されている平面形状の作用面と、第1の電極と第2の電極とを介して作用面に当接する支柱部と、第1の電極と第2の電極とに電圧を印加する電源と、を有し、印加された電圧に応じて第1の電極と第2の電極とは相対的に引き合う方向へ移動し、作用面は、支柱部の一方の端部と当接している位置を力点として第2の電極から離れる方向へ移動することを特徴とするMEMSを提供できる。
【0011】
てこの原理では、力点に力を作用させることで、支点を中心として作用点が移動する。ここで、力点と支点との距離を短くすると、力点から遠い作用点を大きく移動させることができる。第1の発明では、平面形状の第1の電極と、平面形状の第2の電極とに電圧を印加することで両電極は静電力により相対的に引き合う方向へ移動する。すると、第2の電極と作用面とが固着されている端部は力点として作用する。そして、力点に力が作用すると、第2の電極と支柱部とが当接している位置は支点になる。支点と力点との距離が近いため、力点とは反対側の位置に相当する作用面、特に作用面の端部は大きく移動する。これにより、簡便な構成で、作用面を大きく傾斜させることができる。また、第1の電極と第2の電極との距離を小さくしておけば、容易に大きな静電力を得て高速な駆動を行うことができる。
【0012】
また、第1の発明の好ましい態様によれば、支柱部の他方の端部が固着されている基板をさらに有し、第1の電極は前記基板上に形成され、印加されている電圧に応じて第2の電極が第1の電極の方向へ平行移動することが望ましい。これにより、第1の電極が静電力により平行移動する動きを、支柱部と作用面との当接部(支点に相当)において、支柱部が作用面を押し上げる動きへ変換することができる。この結果、容易に作用面を大きく傾斜させることができる。
【0013】
また、第1の発明の好ましい態様によれば、第1の電極と前記第2の電極とは,前記作用面と略同じ形状で、略同じ面積であることが望ましい。式(2)を用いて上述したように電極間に発生する静電力は電極の面積に比例する。本態様によれば、電極の大面積化が容易なため、大きな静電力を得ることができる。
【0014】
また、第2の発明によれば、上述のMEMSを備え、作用面は、反射ミラーであることを特徴とするティルトミラーMEMSを提供できる。これにより、反射ミラーを大きな傾斜角度で移動させることができる。この結果、ティルトミラーMEMSへの入射光の偏向角を大きくして射出できる。
【0015】
また、第3の発明によれば、上述のティルトミラーMEMSが複数配列されていることを特徴とする空間光変調装置を提供できる。上述のティルトミラーMEMSを備えているため、画像信号に応じて変調されて可動ミラーで反射する画像を形成する光の方向を容易に制御できる。
【0016】
また、第4の発明によれば、照明光を供給する照明光用光源部と、上述の空間光変調装置と、空間光変調装置で変調された照明光を投写する投写レンズと、を有することを特徴とするプロジェクタを提供できる。これにより、空間光変調装置からの変調光が大きく偏向されているため、投写レンズへ入射させる光量を連続的に調整してアナログ的な制御が可能となる。また、空間光変調装置と投写レンズとの距離を小さくできる。この結果、小型で高画質なプロジェクタを提供できる。さらに、デジタル的な駆動をする際も、偏向角を大きく取れるため、ON光とOFF光との分離がしやすい。その結果、小型でコントラストの高いプロジェクタを提供できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るティルトミラーMEMSの斜視構成を示す。矩形状の平行平板である基板101上に、平面形状の第1の電極である下電極102が形成されている。また、基板101の対角方向の2箇所に支持部103が形成され、中央部に支柱部106が形成されている。支持部103の端部には、平面形状の第2の電極である上電極105が固着されている。上電極105と下電極102とは、後述する電圧が印加されていない状態で所定の間隔D(図2(a))となるように構成されている。矩形状の上電極105の対向する辺105a、105bに略平行に2箇所の切欠き部109が形成されている。上電極105と下電極102との間には、電源110により所定の電圧が印加される。印加する電圧は、制御部111により画像信号に応じて制御される。
【0018】
また、上電極105の端部104に平面状の作用面である反射ミラー108が固着されている。反射ミラー108は、端部104においてのみ上電極105に固着されている。ここで、支柱部106の端部は反射ミラー108に当接している。
【0019】
次に、図2(a)、(b)を用いて、上述のティルトミラーMEMS100の動作を説明する。なお、図2(a)、(b)において、電源110と制御部111との記載は省略する。図2(a)は、電圧を印加していない状態、つまり静電力が発生していない状態のティルトミラーMEMS100の断面構成を示す。静電力が発生していない状態では、上電極105と下電極102とは略平行となっている。これに対して、図2(b)に示すように、画像信号に応じた電圧を印加すると、上電極105と下電極102との間に相対的に引き合うような静電力が生ずる。下電極102は基板101に固着されているため、図中矢印Aで示すように上電極105が下電極102の方向へ平行移動する。このように、上電極105と下電極102とでピストンアクションタイプの静電アクチュエータを構成する。平行平板型の静電アクチュエータでは、1つのティルトミラーMEMS100の全体の面積を電極として使用することができる。このため、大きな静電力を容易に得ることができる。
【0020】
上電極105が下電極102の方向へ平行移動すると、反射ミラー108と上電極105とが固着されている端部104も矢印A方向へ下がるように移動する。ここで、支柱部106と反射ミラー108との当接部107を支点、端部104を力点として、てこの原理で反射ミラー108は矢印Bの方向へ上電極105から離れる方向へ移動する。反射ミラー108の端部108aは、てこの原理における作用点に相当する。
【0021】
本実施形態では、支点である当接部107と力点である端部104との距離L1が近いため、端部104とは反対側の位置に相当する作用面である反射ミラー108、特にその端部108aは大きく矢印Bの方向へ移動する。これにより、簡便な構成で、反射ミラー108を大きく傾斜させることができる。また、下電極102と上電極105との距離Dを小さくしておけば、容易に大きな静電力を得て高速な駆動を行うことができる。また、本実施形態では、上電極105が静電力により平行移動する動きを、支柱部106と反射ミラー108との当接部107(支点に相当)において、支柱部106が反射ミラー108を押し上げる動きへ変換することができる。この結果、容易に反射ミラー108を大きく傾斜させることができる。さらに、上電極105と下電極102との距離Dに関わらず、反射ミラー108の傾斜角度θを大きくすることができる。
【0022】
また、好ましくは、上電極105と下電極102とは、反射ミラー108と略同じ形状で、略同じ面積であることが望ましい。上記式(2)を用いて上述したように両電極間に発生する静電力は上電極105と下電極102との面積に比例する。これによれば、容易に大きな静電力を得ることができる。このように、本実施形態では、反射ミラー108を大きな傾斜角度で移動させることができる。この結果、ティルトミラーMEMS100への入射光の偏向角を大きくして射出できる。
【0023】
次に、図3(a)〜(g)に基づいてティルトミラーMEMS100の製造方法を説明する。図3(a)において、シリコン(Si)からなる基板101上にアルミニウム(Al)層を成膜し、下電極102、支柱部106の基礎となる領域、配線などをパターンニングする。Al層の厚さは0.2μm程度が望ましい。図3(b)において、第1の犠牲層としてレジスト層301をスピンコート法により成膜する。レジスト層301の厚さは1.5μmが望ましい。レジスト層301には、支柱部106のための孔を形成する。図3(c)において、レジスト層301上に上電極105、当接部107を構成するAl層を厚さ0.2μm成膜する。成膜したAl層に上電極105、当接部107、配線等をパターニングする。図3(d)において、第2の犠牲層としてレジスト層302を1.5μm成膜する。そして、上電極105と反射ミラー108とを固着するための孔と、当接部107のための孔とをパターニングする。図3(e)において、レジスト層302の上に反射ミラー108、当接部107となるAl層を0.2μ成膜して、パターニングする。図3(f)において、プラズマエッチングにより第1の犠牲層であるレジスト層301と、第2の犠牲層であるレジスト層302とを除去する。
【0024】
図3(g)は、上電極105と下電極102との間に電圧を印加して、上電極105が最も下がった状態を示す。この状態において、当接部107(支点)と上電極105の左端である端部104(力点)との距離L1=2μm、当接部107と右端部との距離L2=18μm、上電極105の左端部が水平状態Hから下がった距離D1=1.0μmとすると、上電極105の右端部が水平状態Hから上がった距離D2=13.5μmとなる。このため、傾斜角度θは、
Figure 2005070091
となる。このように、従来技術の製造方法をそのまま用いて、傾斜角度θの大きなティルトミラーMEMSを得ることができる。
【0025】
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態に係るプロジェクタ400の概略構成を示す図である。光源部401は、赤色光(以下、「R光」という。)、緑色光(以下、「G光」という。)、及び青色光(以下、「B光」という。)を供給する。また、光源部401は、複数の、R光用固体発光素子402RとG光用固体発光素子402GとB光用固体発光素子402Bとから構成される。固体発光素子としては、LDやLED等を用いることができる。なお、光源部401として有機EL素子等を用いても良い。
【0026】
光源部401からの光は、照明レンズ403を介して空間光変調装置404に入射する。空間光変調装置404は、上記第1実施形態で述べた複数のティルトミラーMEMS100を格子状に配列して構成されている。照明レンズ403は両凸形状の正単レンズで構成されている。照明レンズ403は、光源部401の像を、投写レンズ405の入射瞳ENPの位置に形成させる。これにより、空間光変調装置404をケーラー照明することができる。空間光変調装置404は、光源部401からの光を映像信号に応じて変調して射出する。変調された光は投写レンズ405を介してスクリーン406に投写される。ここで、駆動制御部407は、光源部401、空間光変調装置404の駆動制御を行う。駆動制御部407は、画像信号に応じた電圧を上述のティルトミラーMEMSへ印加する。反射ミラー108(図1)は、画像信号に応じて傾斜する角度が変化する。これにより、光源部401からの照明光は、反射ミラー108で反射され、傾斜角度に応じた光量が投写レンズ405の入射瞳ENPへ入射する。これにより、画像の階調表現をアナログ的に行うことができる。
【0027】
次に、図4に示す第2実施形態に係るプロジェクタ400においてフルカラー映像を得るためのR光用発光素子402RとG光用発光素子402GとB光用発光素子402Bとを点灯させる時間とタイミングについて説明する。図5は、点灯時間とそのタイミングを示す図である。光源駆動部の機能も兼用する駆動制御部407は、R光用発光素子402RとG光用発光素子402GとB光用発光素子402Bとを順次切り換えて点灯させる。表示される映像の1フレーム内において各色発光素子の点灯時間を異ならせる。これにより、各色光の光束量を任意に設定できる。白色を得るためには、G光の光束量を全体の60%から80%程度にする必要がある。このため、図5に示すように、G光用発光素子402Gの点灯時間GTを、R光用発光素子402Rの点灯時間RTとB光用発光素子402Bの点灯時間BTよりも長くする。
【0028】
このように、空間光変調装置404は、画像信号に応じて変調されて可動ミラー108で反射する画像を形成する光の方向を容易に制御できる。また、空間光変調装置404からの反射光と、入射光とのなす角度(偏向角)を大きくとれるため、空間光変調装置404と投写レンズ405との距離を小さくできる。この結果、小型で高画質なプロジェクタ400を提供できる。
【0029】
また、本発明のMEMSを光スイッチに応用すると、作用面の可動範囲が大きいため、1つの光スイッチで分岐できる光信号の数を多くすることができる。さらに、本発明のMEMSを光スキャナに応用すると、作用面の可動範囲が大きいため、照射エリアと光スキャナとの距離を短くしても、大きな照射エリアをスキャンできる。このため、小型な光スキャナを得ることができる。また、バイモルフアクチュエータ等を用いて構成されているマイクロ繊毛移動デバイスが知られている。マイクロ繊毛移動デバイスは、物体を押し上げて移動させるデバイスである。そして、バイモルフアクチュエータの代わりに本発明のMEMSを用いると静電引力を用いて、複数の作用面の上下運動により物体を押し上げて移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のティルトミラーMEMSの概略構成図。
【図2】(a)、(b)は第1実施形態のティルトミラーMEMSの断面構成図。
【図3】第1実施形態のティルトミラーMEMSの製造手順の説明図。
【図4】第2実施形態のプロジェクタの概略構成図。
【図5】第2実施形態のプロジェクタの点灯タイミングチャート。
【図6】(a)〜(d)は従来技術のティルトミラーMEMSの概略構成図。
【符号の説明】
101 基板、102 下電極、103 支持部、104 端部、105 上電極、105a 辺、106 支柱部、107 当接部、108 可動ミラー、108a 端部、108 反射ミラー、109 切欠き部、110 電源、111制御部、301 レジスト層、302 レジスト層、400 プロジェクタ、401 光源部、402R、402G、402B各色光用固体発光素子、403照明レンズ、404 空間光変調装置、405 投写レンズ、406 スクリーン、407 駆動制御部、1001 基板、1002a 下電極、1002b下電極、1003 支持部、1004 ヒンジ、1005 上電極、1052下電極、1054 ヒンジ、1055 上電極、ENP 入射瞳

Claims (6)

  1. 平面形状の第1の電極と、
    前記第1の電極に対して所定間隔の位置に設けられている平面形状の第2の電極と、
    前記第2の電極の端部に固着されている平面形状の作用面と、
    前記第1の電極と前記第2の電極とを介して前記作用面に当接する支柱部と、
    前記第1の電極と前記第2の電極とに電圧を印加する電源と、を有し、
    前記印加された電圧に応じて前記第1の電極と前記第2の電極とは相対的に引き合う方向へ移動し、
    前記作用面は、前記支柱部の一方の端部と当接している位置を支点として前記第2の電極から離れる方向へ移動することを特徴とするMEMS。
  2. 前記支柱部の他方の端部が固着されている基板をさらに有し、
    前記第1の電極は前記基板上に形成され、
    前記印加されている電圧に応じて前記第2の電極が前記第1の電極の方向へ平行移動することを特徴とする請求項1に記載のMEMS。
  3. 前記第1の電極と前記第2の電極とは、前記作用面と略同じ形状で、略同じ面積であることを特徴とする請求項2に記載のMEMS。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のMEMSを備え、
    前記作用面は、反射ミラーであることを特徴とするティルトミラーMEMS。
  5. 請求項4に記載のティルトミラーMEMSが複数配列されていることを特徴とする空間光変調装置。
  6. 照明光を供給する照明光用光源部と、
    請求項5に記載の空間光変調装置と、
    前記空間光変調装置で変調された前記照明光を投写する投写レンズと、を有することを特徴とするプロジェクタ。
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