JP4026558B2 - 空間光変調装置及びプロジェクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光により制御可能な光制御デバイス、その光制御デバイスを用いた空間光変調装置、及び、その空間光変調装置を用いたプロジェクタの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
プロジェクタの空間光変調装置として、ティルトミラーデバイスが用いられている。ティルトミラーデバイスは、マイクロ・エレクトロ・メカニカル・システム(Micro Electro Mechanical Systems;以下、「MEMS」という。)技術により、集積回路基板上に複数の可動ミラーを形成したものである。可動ミラーは、画像信号に応じて反射位置を移動し、照明光を反射する。ティルトミラーデバイスは、可動ミラーを制御することにより、画像信号に応じて照明光を反射し、変調する。ティルトミラーデバイスの技術としては、例えば、特許文献1に提案されているものがある。
【0003】
【特許文献1】
米国特許第5867202号明細書
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のティルトミラーデバイスは、電気的なアクセスにより各可動ミラーを駆動する。各可動ミラーに電気的にアクセスするためには、ティルトミラーデバイスに、各可動ミラーを駆動するための配線を設ける必要がある。また、従来のティルトミラーデバイスは、CMOS(相補型金属酸化膜半導体)等を用いる集積回路基板上に可動ミラー等を形成するものである。このため、従来のティルトミラーデバイスは複雑な構造である上、集積回路とMEMS構造とを一体に形成することが歩留まりを低下させる原因となり、製造コストが高騰するという問題がある。
【0005】
そこで、ティルトミラーデバイスに、光を入射させることにより駆動する光制御デバイスを用いることが考えられる。光制御デバイスを用いると、各光制御デバイスに画像信号に応じた光(以下、適宜「制御光」という。)を走査することによってティルトミラーデバイスを制御することができる(光アドレッシング)。ティルトミラーデバイスに光制御デバイスを用いると、各可動ミラーに電気的にアクセスするための配線等が不要となる。このため、集積回路とMEMS構造とを一体に形成することも不要とし、歩留まりを軽減できる。また、可動ミラーを容易に大型にできるため、高解像度を実現することも容易である。集積回路を不要とすることにより、ティルトミラーデバイスを低廉にできるうえ、集積回路の耐電圧に制限されることなくティルトミラーデバイスを駆動することもできる。さらに、集積回路を不要とすること、基板に硝子部材を用いることが可能であることにより、ティルトミラーデバイスの大型化も低コストにできる。
【0006】
しかしながら、ティルトミラーデバイスに使用することが考えられている光制御デバイスは、一辺が数十μmである。このように光制御デバイスが微小であることから、ティルトミラーデバイスを画像信号に応じて制御するためには、各光制御デバイスへの制御光の照射を高精度に行う必要がある。また、光制御デバイスの電極に制御光を入射させるためには、制御光のスポット径を10μmレベル程度とする必要がある。これに対して、画像を表示するためには、制御光を高速にスキャンする必要もある。制御光を高速にスキャンすると、制御光を各光制御デバイスに正確に入射させることが困難となる。また、制御光を高い精度でスキャンすることが可能であっても、制御光のスキャン速度が遅くなると、高品質な画像を表示することが困難となる。このため、光制御デバイスを正確に制御することが困難となる。このように、ティルトミラーデバイスに光制御デバイスを用いると、低コストにできる等の利点があるにもかかわらず、光制御デバイスを正確に制御することが困難であるという問題がある。本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、正確な制御を容易に行うことができる光制御デバイス、その光制御デバイスを用いた空間光変調装置、その空間光変調装置を用いたプロジェクタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、制御光を供給する制御光用光学系と、光学的に透明な透明電極と、透明電極の上に設けられ、透明電極を透過した制御光の光量に応じて電気的な導電率が変化する導電率可変部と、透明電極に対応する導電率可変部上の位置に設けられた駆動用電極と、所定の位置に移動可能な可動部と、可動部を移動可能に支持する支持部と、透明電極と可動部との間に所定の電圧を印加する電源と、透明電極と、制御光用光学系との間に設けられ、開口部が形成された遮光部と、を有し、開口部は、制御光用光学系からの制御光を通過させ、透明電極に入射させる位置に配置され、開口部を通過した制御光を透明電極のみに入射させることにより、駆動用電極と、可動部との間に所定の力を発生させ、可動部は、所定の力により移動することを特徴とする光制御デバイスを提供することができる。
【0008】
開口部が形成された遮光部を、透明電極と、制御光用光学系との間に設ける。制御光用光学系からの制御光は、遮光部の開口部を通過した後、透明電極に入射する。開口部は、制御光用光学系からの制御光を通過させ、透明電極に入射させる位置に配置されている。これにより、制御光用光学系は、制御光を透明電極に正確に入射させることができる。また、制御光用光学系からの制御光が透明電極とは異なる方向へ進行した場合は、制御光は、遮光部で遮光される。このため、制御光が透明電極とは異なる方向へ進行した場合であっても、制御光が透明電極以外の位置に入射することを防止できる。制御光用光学系は、開口部に制御光を入射させることができる精度で制御光をスキャンすることにより、それ以上に制御光の入射位置を高精度に制御しなくても、各光制御デバイスの透明電極に正確に制御光を入射させることができる。また、制御光のスキャン速度を遅くしなくても、正確に光アドレッシングを行うことができる。これにより、正確な制御を容易に行うことができる光制御デバイスを得られる。
【0009】
また、本発明の好ましい態様としては、透明電極は、少なくとも、第1の透明電極と、第2の透明電極とからなり、電源は、第1の透明電極と可動部との間に所定の電圧を印加し、第2の透明電極は、第1の透明電極とは異なる基準電位となるように設けられ、制御光は、第1の制御光と、第2の制御光とからなり、開口部は、制御光用光学系からの第1の制御光及び第2の制御光を通過させ、第1の制御光を第1の透明電極のみに入射させ、かつ、第2の制御光を第2の透明電極のみに入射させる位置に配置され、開口部を通過した第1の制御光を第1の透明電極に入射させることにより、駆動用電極と、可動部との間に所定の力を発生させ、開口部を通過した第2の制御光を第2の透明電極に入射させることにより、駆動用電極を基準電位とすることが望ましい。
【0010】
第1の透明電極に第1の制御光を入射させることにより、駆動用電極に、所定の電圧を印加することができる。第2の透明電極は、第1の透明電極とは異なる基準電位となるように設けられている。第2の透明電極に第2の制御光を入射させることにより、第2の透明電極と駆動用電極とを電気的に接続することができる。第2の透明電極と駆動用電極とが電気的に接続されると、駆動用電極に残存する電荷を逃がすことができる。駆動用電極に残存する電荷を逃がすことにより、駆動用電極に、所定の電圧を正確に印加することができる。このとき、光制御デバイスを正確に制御するためには、光制御デバイスごとに制御光を入射させるうえ、さらに、各光制御デバイスについて、第1の透明電極と、第2の透明電極とに正確に制御光を入射させる必要がある。制御光用光学系は、第1の制御光を遮光部の開口部に入射させることにより、第1の制御光を第1の透明電極のみに入射させることができる。そして、制御光用光学系は、第1の制御光を開口部に入射させれば、誤って第1の制御光を第2の透明電極に入射させることもない。このため、制御光用光学系は、確実に第1の制御光を第1の透明電極に入射させることができる。また、第1の制御光のときと同様に、第2の制御光を開口部に入射させることにより、確実に第2の制御光を第2の透明電極のみに入射させることができる。光制御デバイスに3つ以上の透明電極を設ける場合もこれと同様に、それぞれの透明電極に所望の制御光のみを確実に入射させることができる。このように、制御光用光学系は、開口部に制御光を入射させることができる精度で制御光をスキャンすることにより、確実に各透明電極に制御光を入射させることができる。制御光用光学系は、光制御デバイスの各透明電極の位置レベルまで高精度に制御光の入射位置を制御しなくても良く、各開口部の位置レベルの精度で制御光の入射位置を制御すれば良い。このように、制御光用光学系からの制御光の入射位置レベルのオーダーが大きくなるため、光制御デバイスの制御が容易となる。これにより、光制御デバイスに複数の透明電極を設ける場合であっても正確な制御を容易に行うことができる光制御デバイスを得られる。
【0011】
さらに、本発明によれば、所定の位置に移動可能な可動ミラーを有する複数の光制御可動ミラーデバイスを有し、光制御可動ミラーデバイスは、上記の光制御デバイスであって、可動部は、可動ミラーであることを特徴とする空間光変調装置を提供することができる。空間光変調装置に上記の光制御デバイスを用いることにより、画像信号に応じて正確に可動ミラーを制御することができる。また、高品質な画像を表示するために必要な速度で制御光をスキャンしても、可動部ごとの透明電極に制御光を正確に入射させることができる。これにより、画像の品質を低下することなく、画像信号に応じて正確な制御を容易に行うことができる空間光変調装置を得られる。
【0012】
また、本発明の好ましい態様としては、開口部は、可動ミラーに対応した位置に設けられていることが望ましい。可動ミラーに対応した位置に開口部を設けることにより、可動ミラーごとに正確に制御光を入射させることができる。これにより、各可動ミラーを正確に制御することができる。
【0013】
また、本発明の好ましい態様としては、可動ミラーは、所定平面上の略直交する2方向に、格子状に配置され、開口部は、光制御可動ミラーデバイスの第1の透明電極と、第2の透明電極とが並列している方向に対して略直交する方向に長手方向を有する短冊形状であることが望ましい。開口部を、光制御可動ミラーデバイスの第1の透明電極と第2の透明電極とが並列している方向に対して略直交する方向に長手方向を有する短冊形状とする。このように開口部を短冊形状とすると、可動ミラーごとに開口部を設けなくても、正確に制御光を入射させることができる。これにより、各可動ミラーを正確に制御することができる。
【0014】
さらに、本発明によれば、照明光を供給する照明光用光源部と、照明光用光源部からの照明光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、空間光変調装置で変調された光を投写する投写レンズと、を有し、空間光変調装置は、上記の空間光変調装置であることを特徴とするプロジェクタを提供することができる。プロジェクタに上記の空間光変調装置を用いることにより、画像信号に応じて正確な制御を行うことができる。また、空間光変調装置が、高品質な画像を表示するために必要な速度で制御光をスキャンできるため、画像の品質を維持することもできる。これにより、画像の品質を低下することなく、画像信号に応じて正確な制御を容易に行うことができるプロジェクタを得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るプロジェクタ100の概略構成を示す。プロジェクタ100は、固体発光素子である発光ダイオード素子(以下、適宜「LED」という。)を複数設けた照明光用光源部101を有する。照明光用光源部101は、第1色光であるR光を供給するR光用LED102Rと、第2色光であるB光を供給するB光用LED102Bと、第3色光であるG光を供給するG光用LED102Gとを有する。照明光用光源部101から供給された照明光は、フィールドレンズ103を透過した後、空間光変調装置120の変調部104に入射する。フィールドレンズ103は、変調部104をテレセントリックに照明する機能、即ち、照明光をできるだけ主光線に平行にして変調部104に入射させる機能を有する。プロジェクタ100は、照明光用光源部101の像を投写レンズ105の入射瞳107の位置に結像する。このため、変調部104は、照明光用光源部101から供給される照明光によりケーラー照明される。空間光変調装置120は、変調部104と、制御光用光学系130とからなる。変調部104は、投写レンズ105の側の表面に、画像信号に応じて移動可能な複数の可動ミラー108を有する。複数の可動ミラー108は、変調部104の平面上に、略直交する格子状に配列されている。変調部104は、可動ミラー108を画像信号に応じて移動させて照明光用光源部101からの照明光を投写レンズ105の方向、又は投写レンズ105以外の方向に反射させる。そして、変調部104は、各可動ミラー108で反射され、投写レンズ105の入射瞳107に入射させる光の光量を画像信号に応じて変化させることにより、階調を表示する。このようにして、変調部104は、照明光用光源部101からの照明光を、制御部114からの画像信号に応じて変調する。制御部114は、画像信号に応じて照明光用光源部101と、空間光変調装置120とを制御する。投写レンズ105は、変調部104で変調された光をスクリーン106に投写する。
【0016】
制御光用光学系130は、ガルバノミラー116と、制御光用光源部110とからなる。制御光用光学系130は、変調部104に対して、投写レンズ105とは反対側に設けられている。制御光用光源部110は、第1制御光用光源部111と、第2制御光用光源部112とからなる。第1制御光用光源部111と、第2制御光用光源部112とは、それぞれ第1の制御光L1、第2の制御光L2を供給する。第1の制御光L1と、第2の制御光L2とは、ビーム状の光、例えば、レーザ光である。第1制御光用光源部111と、第2制御光用光源部112とは、例えば、半導体レーザ素子や面発光レーザ素子を用いることができる。そして、第1制御光用光源部111に変調器を設けることにより、第1の制御光L1を、制御部114からの画像信号に応じて強度を変調して、供給することができる。第1の制御光L1と第2の制御光L2とは、ガルバノミラー116により変調部104の方向に反射され、変調部104上に所定の間隔で入射する。ガルバノミラー116は、略直交する所定の2軸を中心として回動することにより、第1の制御光L1と第2の制御光L2とを二方向に走査させる。ガルバノミラー116の回動は、制御部114によって、画像信号に応じて制御されている。このようにして、制御光用光学系130は、第1の制御光L1と第2の制御光L2とを変調部104に走査させる。なお、一つのガルバノミラー116を用いて第1の制御光L1と第2の制御光L2とを走査させる構成に限らず、第1の制御光L1と第2の制御光L2とをそれぞれ異なるガルバノミラー116で走査させることとしても良い。但し、第1の制御光L1と第2の制御光L2とをそれぞれ異なるガルバノミラーを用いて走査させる場合、各ガルバノミラーの駆動を正確に同期させる必要がある。
【0017】
次に、図2、図3を用いて、光制御可動ミラーデバイス200の構成について説明する。図2に示す光制御可動ミラーデバイス200は、一つの可動ミラー108を駆動するための構成である。光制御可動ミラーデバイス200は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術により作成することができる。光学的に透明な平行平板である硝子基板201の上には、導電率可変部204が形成されている。硝子基板201と導電率可変部204とが接合する面には、光学的に透明な第1の透明電極202と、第2の透明電極203とが設けられている。第1の透明電極202と、第2の透明電極203とは、ITO膜で構成できる。導電率可変部204は、第1の透明電極202を透過した第1の制御光L1と、第2の透明電極203を透過した第2の制御光L2とにより、電気的な導電率を変化させる。導電率可変部204は、例えばアモルフォス・シリコン(以下、「a−Si」という。)又は感光性有機膜などを用いることができる。例えば、a−Siは、水素を含んでいることが望ましい。また、a−Siは、気相成長法(CVD法)により形成する。a−Siは、第1の制御光L1、及び第2の制御光L2を全く照射させていない状態では、電気的な導電率が略ゼロ(即ち抵抗値が略無限大)の絶縁性部材として機能する。これに対して、a−Siに第1の制御光L1、第2の制御光L2を照射させると、その光量に応じて導電率が大きくなる(即ち抵抗値が小さくなる)。導電率可変部204において導電率が変化する領域は、第1の制御光L1を照射させた第1の透明電極202の領域と、第2の制御光L2を照射させた第2の透明電極203の領域とである。
【0018】
絶縁層205は、導電率可変部204と支持部206との間に、スパッタ技術により形成される。絶縁層205にはSiO2を用いることができる。支持部206は、絶縁層205の上に設けられ、可動ミラー108を移動可能に支持する。支持部206は、可撓性部材、又は弾性部材(ばね等)である。導電率可変部204の上の、絶縁層205が設けられている位置とは異なる位置には、駆動用電極210が形成されている。駆動用電極210と、可動ミラー108とは、互いに対向するように設けられている。可動ミラー108と、駆動用電極210とは、いずれも導電性物質、例えば、アルミニュウム(Al)で構成することができる。電源212は、第1の透明電極202と、可動ミラー108との間に、所定電圧を印加する。なお、支持部206を、導電性を有する可撓性部材、又は導電性を有する弾性部材とし、電源212を、第1の透明電極202と支持部206との間に接続することとしても良い。支持部206を導電性の部材とすることにより、支持部206と可動ミラー108とは同電位となる。従って、支持部206に所定電圧を印加することにより、可動ミラー108に所定電圧を印加することができる。第2の透明電極203は、グラウンド(以下、「GND」という。)電極214と電気的に接続されている。GND電極214で接地させることにより、第2の透明電極203の基準電位は略ゼロである。第2の透明電極203の基準電位を略ゼロとすることにより、第2の透明電極203を、第1の透明電極202とは異なる基準電位としている。硝子基板201の、ガルバノミラー116に対向する面には、遮光部220が形成されている。遮光部220は、例えば、硝子基板201に金属蒸着を施すことにより膜状に形成することができる。また、遮光部220は、遮光部材を硝子基板201に接着させて形成しても良い。遮光部220は、第1の制御光L1が通過する位置、及び第2の制御光L2が通過する位置に、開口部222が形成されている。なお、遮光部220における開口部222の位置についての詳細は、後述する。
【0019】
ここで、第1の透明電極202と、第2の透明電極203と、駆動用電極210との位置関係について説明する。図3(a)は、光制御可動ミラーデバイス200を投写レンズ105(図1参照)の側から見た構成を示す。投写レンズ105の側から光制御可動ミラーデバイス200を見ると、可動ミラー108のみが確認できる。図3(b)は、図3(a)に示す構成から可動ミラー108を取り除き、投写レンズ105の側から見た構成を示す。図3(c)は、光制御可動ミラーデバイス200を制御光用光学系130(図1参照)の側から見た構成を示す。図3(c)に示す構成は、図3(a)に示す光制御可動ミラーデバイス200の構成を裏側から見たものである。図3(c)に示すように、第1の透明電極202と、第2の透明電極203とは、xy平面における硝子基板201の正方形形状を、対角線で2分割したそれぞれの領域を占めるように配置されている。また、図3(b)、(c)に示すように、駆動用電極210は、第1の透明電極202と、第2の透明電極203との双方と重なり合うように配置されている。
【0020】
図2に戻って、第1の制御光L1と、第2の制御光L2とによる光制御可動ミラーデバイス200の制御について説明する。第1の制御光L1は、開口部222を通過して第1の透明電極202のみに入射する。第1の透明電極202に、画像信号に応じた強度の第1の制御光L1を入射させると、導電率可変部204のうち第1の透明電極202に接合している部分について、第1の制御光L1の光量に応じて電気的な導電率が増大する。導電率可変部204の導電率が増大することにより、電源212の一方の電極は、第1の透明電極202と導電率可変部204とを経由して駆動用電極210と電気的に接続される。導電率可変部204の導電率は、第1の透明電極202を透過した第1の制御光L1の光量に応じて変化するため、駆動用電極210には第1の制御光L1の光量に応じた電圧が印加される。従って、駆動用電極210には、画像信号に応じた電圧が印加される。なお、厳密には、導電率可変部204の導電率が変化する領域は、光の強度とその照射時間とに比例して、照射位置を中心として周辺へ拡がる傾向がある。変調部104は、第1の制御光L1と第2の制御光L2とを高速に走査させることにより、順次、隣接する可動ミラー108を制御する。このため、第1の制御光L1を照射させた領域近傍、及び第2の制御光L2を照射させた領域近傍のみの導電率が変化するものとして扱う。
【0021】
電源212の他方の電極は、可動ミラー108と電気的に接続されている。第1の透明電極202に第1の制御光L1を入射させることにより、可動ミラー108と駆動用電極210との間には、導電率可変部204の導電率の変化量に応じた電位差を発生する。可動ミラー108と駆動用電極210との間に電位差を発生することにより、電位差に応じた所定の力、例えば静電力(引力)Fが生じる。静電力Fは、可動ミラー108が駆動用電極210へ引き寄せられる方向に働く引力である。ここで、支持部206は可撓性部材、又は弾性部材であるから、支持部206は、静電力Fに反発して何ら外力が加えられていない状態をとろうとする力を生じる。このとき支持部206により可動ミラー108に働く力は、静電力Fとは反対の向きに働く。可動ミラー108は、静電力Fと、支持部206が生じる力との作用により、画像信号に応じた所定の位置へ移動する。このようにして、可動ミラー108を、画像信号に応じて駆動することができる。図2の可動ミラー108は、静電力Fが発生していない状態を示している。静電力Fが発生していない場合、可動ミラー108は、硝子基板201と略平行となる位置状態をとる。制御部114(図1参照)は、ガルバノミラー116の駆動と、第1の制御光L1の変調とを同期することにより、各光制御可動ミラーデバイス200を制御する。画像の1フレーム中には、R光、G光、B光のそれぞれについて、画像信号に応じて変調された第1の制御光L1を各光制御可動ミラーデバイス200に走査させることにより、光アドレッシングを行う。
【0022】
なお、可動ミラー108と駆動用電極210とが接触した場合、可動ミラー108と駆動用電極210との間に通電又は帯電を生じ、可動ミラー108が駆動用電極210に当接したまま制御できない状態となり得る。このため、支持部206は、静電力Fが最大となったときに可動ミラー108と駆動用電極210とが接触しないような可撓性部材等を用いる必要がある。または、静電力Fにより可動ミラー108の傾きが最大となるときに可動ミラー108と当接可能な位置に、可動ミラー108と略同電位の他の部材を設けることとしても良い。可動ミラー108を他の部材と当接させることにより、可動ミラー108と駆動用電極210とが接触することを防止できる。さらに、駆動用電極210と可動ミラー108とが電気的に接続すると、駆動用電極210と可動ミラー108との間に電位差が生じず、可動ミラー108の駆動が不可能となる。そこで、絶縁層205は、駆動用電極210と可動ミラー108との電気的な接続を確実に防止するために設けられている。
【0023】
第1の透明電極202への第1の制御光L1の入射を停止すると、導電率可変部204は、絶縁体として機能する。このため、駆動用電極210と可動ミラー108との間に静電力Fを発生させた電荷は、駆動用電極210に残存することとなる。これを利用すると、第1の制御光L1によって可動ミラー108が移動した後、再び同じ光制御可動ミラーデバイス200の第1の透明電極202に第1の制御光L1が入射されるまでの間、可動ミラー108を同一位置に保持することができる。これにより、画像信号に正確に対応して可動ミラー108を制御することができる。しかし、これを繰り返すことにより駆動用電極210に電荷が残存し、蓄積すると、駆動用電極210に画像信号に応じた電圧を印加することが困難となる場合がある。駆動用電極210に画像信号に応じた電圧を印加することができないと、画像信号に応じた静電力Fを発生させることが困難となる。画像信号に応じて静電力Fを発生できないと、画像信号に正確に対応できず画像の品質を低下する原因となり得る。
【0024】
第2の透明電極203は、駆動用電極210に残存した電荷を消去するために設けられている。第2の制御光L2は、開口部222を通過して、第2の透明電極203のみに入射する。第2の透明電極203へ、第2の制御光L2を入射させると、導電率可変部204のうち第2の透明電極203に接合している部分について、第2の制御光L2の光量に応じて電気的な導電率が大きくなる。導電率可変部204の導電率が大きくなることにより、駆動用電極210と、第2の透明電極203に接続されているGND電極214とは、電気的に接続される。駆動用電極210とGND電極214とが電気的に接続されると、駆動用電極210に残存していた電荷が、導電率可変部204と、第2の透明電極203とを通過してGND電極214へ移動する。このようにして駆動用電極210の電荷を逃がすことができる。これにより、駆動用電極210に残存している電荷を確実に消去し、駆動用電極210に、画像信号に応じた電圧を正確に印加することができる。
【0025】
なお、第2の透明電極203は、GND電極214と電気的に接続して基準電位を略ゼロとする構成に限られない。例えば、第2の透明電極203を第1の透明電極202より高電位とすることにより、第2の透明電極203を、第1の透明電極202と異なる基準電位としても良い。第2の透明電極203は、第1の透明電極202より高電位、低電位のいずれであっても、基準電位を第1の透明電極202の電位と異ならせることにより、駆動用電極210に残存した電荷を消去することができる。また、第2の制御光L2は、駆動用電極210に残存している電荷をGND電極214に逃がすために、第2の透明電極203と駆動用電極210とを電気的に接続可能な強度であれば良い。従って、第2の制御光L2は、画像信号に応じて強度を変調する必要がない。さらに、遮光部220の位置は、第1の透明電極202及び第2の透明電極203と、制御光用光学系130との間の位置であれば、硝子基板201の表面の位置に限られない。第1の制御光L1を第1の透明電極202に、第2の制御光L2を第2の透明電極203に、それぞれ正確に入射させることができる位置であれば、適宜変更可能である。
【0026】
図4、図5を用いて、第1の制御光L1及び第2の制御光L2と、開口部222との関係について説明する。図4は、空間光変調装置120の各光制御可動ミラーデバイス200に第1の制御光L1と、第2の制御光L2とを入射させるための構成を示す。ここでは、空間光変調装置120のうちy方向に配列された5個の光制御可動ミラーデバイス200を代表例として図示して説明を行う。第1制御光用光源部111からの第1の制御光L1は、開口部222を通過して、各光制御可動ミラーデバイス200の第1の透明電極202に入射する。開口部222は、ガルバノミラー116で反射された第1の制御光L1を、開口部222を通して第1の透明電極202にのみ入射させることができるような位置に設けられている。言い換えると、第1の制御光L1の進行方向に開口部222を見ると、第1の透明電極202のみが確認できる。このため、第1の制御光L1は、第1の透明電極202以外の方向に進行する場合は、遮光部220で遮光される。また、第1の制御光L1が、例えば第2の透明電極203や、駆動しようとする可動ミラー108とは異なる可動ミラー108についての透明電極等に誤って入射されることもない。第2制御光用光源部112からの第2の制御光L2は、開口部222を通過して、各光制御可動ミラーデバイス200の第2の透明電極203に入射する。開口部222は、ガルバノミラー116で反射された第2の制御光L2を、開口部222を通して第2の透明電極203にのみ入射させることができるような位置に設けられている。言い換えると、第2の制御光L2の進行方向に開口部222を見ると、第2の透明電極203のみが確認できる。このため、第2の制御光L2は、第2の透明電極203以外の方向に進行する場合は、遮光部220で遮光される。また、第2の制御光L2が、例えば第1の透明電極202に誤って入射されることも防止できる。さらに、第1の制御光L1と、第2の制御光L2とを照射したままスキャンすることができるため、光制御可動ミラーデバイス200の制御を容易にすることができる。
【0027】
図5は、変調部104を、制御光用光学系130の方向から見た構成を示す。ここでは、x方向に2個、y方向に5個の光制御可動ミラーデバイス200が格子状に配列されている構成を図示して説明を行う。開口部222は、各光制御可動ミラーデバイス200に対応して設けられている。従って、開口部222は、各可動ミラー108に対応して設けられている。図5に示すように、xy平面における開口部222の形状は、略円形状である。そして、開口部222は、第1の透明電極202と、第2の透明電極203とに略同程度に重なり合う位置に設けられている。また、図5に示すように、第1の制御光L1は、z方向に対してマイナスx方向、プラスy方向に傾いた方向で開口部222を通過させると、第1の透明電極202にのみ入射させることができる。第2の制御光L2は、z方向に対してプラスx方向、マイナスy方向に傾いた方向で開口部222を通過させると、第2の透明電極203にのみ入射させることができる。なお、上述のように、開口部222は、第1の制御光L1が第1の透明電極202に、第2の制御光L2が第2の透明電極203にそれぞれ入射できる位置である必要がある。従って、第1の制御光L1と第2の制御光L2との進行方向によって、開口部222の位置は適宜変更することが望ましい。このことから、開口部222は、必ずしも各光制御可動ミラーデバイス200の略中心位置に対応する位置である場合に限られない。図4に示すように、光制御可動ミラーデバイス200の略中心位置とは異なる位置に開口部222を設けることとしても良い。このようにして各可動ミラー108に対応して開口部222を設けることにより、可動ミラー108ごとに正確に第1の制御光L1と第2の制御光L2とを入射させることができる。
【0028】
従来の技術を用いて、第1の制御光L1を第1の透明電極202に、第2の制御光L2を第2の透明電極203にそれぞれ入射させるためには、高精度な制御を要する。本発明によれば、制御光用光学系130は、開口部222に第1の制御光L1を入射させることにより、第1の制御光L1を第1の透明電極202に正確に入射させることができる。第1の制御光L1が第1の透明電極202とは異なる位置に進行した場合は、遮光部220により、第1の制御光L1が第1の透明電極202以外の位置に入射することを防止できる。第2の制御光L2についても、第1の制御光L1の場合と同様に、正確に第2の透明電極203に入射させることができる。制御光用光学系130は、第1の制御光L1について、開口部222に入射させることができる精度で、画像信号に応じて第1の制御光L1をスキャンすれば良い。また、第2の制御光L2については、点灯タイミングを考慮しなくても、正確に第2の透明電極203に入射させることができる。制御光用光学系130は、光制御可動ミラーデバイス200の各透明電極202、203の位置レベルまで高精度に各制御光L1、L2を入射させる必要がなく、各開口部222の位置レベルまでの精度で各制御光L1、L2を入射させれば良い。このように、制御光用光学系130からの各制御光L1、L2の入射位置レベルのオーダーが大きくなるため、光制御可動ミラーデバイス200の制御が容易となる。また、各制御光L1、L2のスキャン速度を遅くしなくても、正確に光アドレッシングを行うことができる。このため、高品質な画像を表示するために必要な速度で各制御光L1、L2をスキャンしても、第1の透明電極202に第1の制御光L1を、第2の透明電極203に第2の制御光L2を、それぞれ正確に入射させることができる。これにより、画像の品質を低下することなく正確な制御を容易に行うことができるという効果を奏する。
【0029】
次に、図6を用いて、照明光用光源部101のR光用LED102Rと、G光用LED102Gと、B光用LED102Bとの点灯時間とタイミングについて説明する。図6は、R光用LED102Rと、G光用LED102Gと、B光用LED102Bとの点灯時間とタイミングとの例を示す。各色光用LED102R、102G、102Bは、制御部114(図1参照)からの画像信号に応じて点灯する。1フレーム期間内の、R光、G光、B光の点灯時間において、第1の制御光L1は、各光制御可動ミラーデバイス200を走査する。R光、G光、B光を順次投写し、全体として白色の投写像を得るためには、G光の光束量が全体の光束量のうち60〜80%であることを要する。各色光用LED102R、102G、102Bの出力量と数量とが同一である場合、G光の光束量が不足することとなる。このため、図6に示すように、G色用LED102Gの点灯時間GTを、R光用LED102Rの点灯時間RT、及びB光用LED102Bの点灯時間BTのいずれよりも長くする。ここで、可動ミラー108は、画像信号に応じた所定の位置に移動可能であることから、アナログ信号に対応して連続的な変化量を表示することができる。このため、例えば、各色光用LED102R、102G、102Bの点灯時間RT、GT、BTを略同一とし、G光をより多く可動ミラー108から投写レンズ105の方向に反射させることにより、G光の光束量を増加しても良い。
【0030】
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態に係るプロジェクタの変調部704を、制御光用光学系の方向から見た構成を示す。上記第1実施形態のプロジェクタ100と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施形態のプロジェクタは、遮光部720の開口部722が短冊形状であることが、上記第1実施形態のプロジェクタ100と異なる。
【0031】
図8は、光制御可動ミラーデバイス700を制御光用光学系130(図1参照)の側から見た構成を示す。図3(c)に示す第1実施形態のプロジェクタ100の光制御可動ミラーデバイス200と比較すると、第1の透明電極702、第2の透明電極703の形状が、第1の透明電極202、第2の透明電極203の形状と異なる。第1の透明電極702と、第2の透明電極703とは、xy平面における硝子基板201の正方形形状を、対向する辺の中心点を結ぶ線で2分割したそれぞれの領域を占めるように並列して配置されている。また、駆動用電極210は、第1の透明電極702と、第2の透明電極703との双方と重なり合うように配置されている。
【0032】
図7に戻って、光制御可動ミラーデバイス700と、開口部722との位置関係について説明する。可動ミラー108は、xy平面上の略直交する2方向に、格子状に配置されている。開口部722は、第1の透明電極702と、第2の透明電極703とが並列している方向に対して略直交する方向に長手方向を有する短冊形状である。図7に示す遮光部720に設けられた開口部722は、第1の透明電極702と、第2の透明電極703とが並列しているy方向に対して略直交するx方向に、長手方向を有する。そして、開口部722は、その短冊形状の長手方向に配列している複数の可動ミラー108に対応して設けられている。また、第1実施形態のプロジェクタ100の開口部222と同様、開口部722は、第1の制御光L1を通過させることにより、第1の制御光L1を正確に第1の透明電極702に入射させることができる位置に設けられている。また、開口部722は、第2の制御光L2を通過させることにより、第2の制御光L2を正確に第2の透明電極703に入射させることができる位置に設けられている。図7に示すように、第1の制御光L1は、z軸に対してプラスy方向から斜めに開口部722を通過させる。これにより、第1の制御光L1を第1の透明電極702のみに入射させることができる。また、第2の制御光L2は、z軸に対してマイナスy方向から斜めに開口部722を通過させる。これにより、第2の制御光L2を第2の透明電極703のみに入射させることができる。ここで、開口部722の位置は、必ずしも対応する各光制御可動ミラーデバイス200の略中心位置に限られない。開口部722の位置は、第1の制御光L1の進行方向と、第2の制御光L2の進行方向とによって、適宜変更することが望ましい。例えば、対応する各光制御可動ミラーデバイス200の略中心位置とは異なる位置に開口部722を設けることとしても良い(図4参照)。
【0033】
開口部722を、第1の透明電極702と、第2の透明電極703とが並列している方向に対して略直交する方向に長手方向を有する短冊形状とすることにより、可動ミラー108ごとに開口部を設けなくても、可動ミラー108ごとに正確に第1の制御光L1及び第2の制御光L2を入射させることができる。これにより、可動ミラー108の正確な制御を容易に行うことができるという効果を奏する。なお、第1の制御光L1と、第2の制御光L2とを走査させる方向は、開口部722の長手方向に対して略平行な方向と、略直交する方向とのいずれであっても、可動ミラー108を正確に制御することができる。
【0034】
(第3実施形態)
図9は、第3実施形態に係るプロジェクタの光制御可動ミラーデバイス900の概略構成を示す。上記第1実施形態のプロジェクタ100と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施形態のプロジェクタは、可動ミラー908が、駆動用電極910aの方向と、駆動用電極910bの方向との両側に移動可能である点が、上記第1実施形態のプロジェクタ100と異なる。制御光用光学系930は、ガルバノミラー116と、制御光用光源部950とからなる。制御光用光源部950は、第1制御光用光源部951a、951bと、第2制御光用光源部952とからなる。第1制御光用光源部951a、951bと、第2制御光用光源部952とは、それぞれ第1の制御光L3、L5、第2の制御光L4を供給する。第1制御光用光源部951a、951bに変調器を設けることにより、第1の制御光L3、L5を、制御部114(図1参照)からの画像信号に応じて強度を変調して、供給することができる。第1の制御光L3、L5、第2の制御光L4は、ガルバノミラー116により光制御可動ミラーデバイス900を走査する。
【0035】
硝子基板201と導電率可変部204とが接合する面に、光学的に透明な第1の透明電極902a、902bと、第2の透明電極903とが形成されている。第1の透明電極902a、902bと、第2の透明電極903とは、ITO膜で構成できる。第1の透明電極902aと、第1の透明電極902bとは、同電位となるように電気的に接続されている。絶縁層905は、導電率可変部204と支持部906との間に、スパッタ技術により形成される。絶縁層905にはSiO2を用いることができる。支持部906は、絶縁層905の上に設けられ、可動ミラー908を移動可能に支持する。導電率可変部204の上の、絶縁層905が設けられている位置の両側の位置には、駆動用電極910a、910bが形成されている。駆動用電極910aは、正方形形状の可動ミラー908の一の角部の近傍に設けられている。駆動用電極910bは、可動ミラー908の一の角部に対向する他の角部の近傍に設けられている。可動ミラー908と、駆動用電極910a、910bとは、いずれも導電性物質、例えば、アルミニュウム(Al)で構成することができる。
【0036】
電源912は、第1の透明電極902aと、可動ミラー908との間に、所定電圧を印加する。ここで、第1の透明電極902aと、第1の透明電極902bとは、電気的に接続されていて互いに同電位である。このため、第1の透明電極902bと、可動ミラー908との間にも、所定電圧が印加される。第2の透明電極903は、GND電極214と電気的に接続されている。GND電極214で接地させることにより、第2の透明電極903の基準電位は略ゼロである。第2の透明電極903の基準電位を略ゼロとすることにより、第2の透明電極903を、第1の透明電極902a、902bのいずれとも異なる基準電位としている。硝子基板201の、制御光用光学系930の側には、遮光部920が形成されている。遮光部920は、例えば、硝子基板201に遮光性の材質、例えば金属を蒸着させることにより膜形成することができる。また、遮光部920は、遮光部材を硝子基板201に接着させて形成しても良い。遮光部920は、第1の制御光L3、L5が通過する位置、及び第2の制御光L4が通過する位置に、開口部922が形成されている。開口部922は、第1実施形態及び第2実施形態の開口部222、722と同様、可動ミラー908に対応して設けることができる。
【0037】
ここで、第1の透明電極902a、902bと、第2の透明電極903と、駆動用電極910a、910bとの位置関係について説明する。図10(a)は、光制御可動ミラーデバイス900を投写レンズ105(図1参照)の側から見た構成を示す。投写レンズ105の側から光制御可動ミラーデバイス900を見ると、可動ミラー908のみが確認できる。可動ミラー908は、正方形形状の対角線上の軸Xを中心に回動する。図10(b)は、図10(a)に示す構成から可動ミラー908を取り除いた場合に、投写レンズ105の側から見た構成を示す。駆動用電極910a、910bは、可動ミラー908の軸Xに対応する、硝子基板201の正方形形状の対角線に対して、略対称となる両端の位置に設けられている。図10(a)、(b)に示す構成により、可動ミラー908は、軸Xを中心として、駆動用電極910aの方向と、駆動用電極910bの方向とに移動する。図10(c)は、図10(b)の構成からさらに、駆動用電極910a、910bを取り除いた場合に、投写レンズ105の方向から見た構成を示す。図10(c)の破線部は、駆動用電極910a、910bが設けられていた位置を示している。図10(c)に示すように、第1の透明電極902aは、駆動用電極910aに対応する位置に設けられている。第1の透明電極902aの領域は駆動用電極910aより小さく、硝子基板201の正方形形状の角部の端の領域を占めるように配置されている。第1の透明電極902bは、駆動用電極910bに対応する位置に設けられている。第1の透明電極902bの領域は駆動用電極910bより小さく、硝子基板201の正方形形状の角部の端の領域を占めるように配置されている。第2の透明電極903は、第1の透明電極902aと、第1の透明電極902bとの間の領域に設けられている。図10(b)、(c)に示すように、駆動用電極910aは、第1の透明電極902aと、第2の透明電極903との双方と重なり合うように配置されている。また、駆動用電極910bは、第1の透明電極902bと、第2の透明電極903との双方と重なり合うように配置されている。
【0038】
図9に戻って、第1の制御光L3、L5と、第2の制御光L4とによる光制御可動ミラーデバイス900の制御について説明する。第1の制御光L3は、開口部922を通過して第1の透明電極902aに入射する。第1の透明電極902aに、画像信号に応じた強度の第1の制御光L3を入射させると、導電率可変部204のうち第1の透明電極902aに接合している部分について、第1の制御光L3の光量に応じて電気的な導電率が増大する。導電率可変部204の導電率が増大することにより、電源912の一方の電極は、第1の透明電極902aと導電率可変部204とを経由して駆動用電極910aと電気的に接続される。導電率可変部204の導電率は、第1の透明電極902aを透過した第1の制御光L3の光量に応じて変化するため、駆動用電極910aには第1の制御光L3の光量に応じた電圧が印加される。従って、駆動用電極210には、画像信号に応じた電圧が印加される。電源912の他方の電極は、可動ミラー908と電気的に接続されている。第1の透明電極902aに第1の制御光L3を入射させることにより、可動ミラー908と駆動用電極910aとの間には、導電率可変部204の導電率の変化量に応じた電位差を発生する。可動ミラー908と駆動用電極910aとの間に電位差を発生することにより、電位差に応じた所定の力、例えば静電力(引力)Fが生じる。静電力Fが生じることにより、可動ミラー908は、可動ミラー908と駆動用電極910aとが対向している側が駆動用電極910aに引き寄せられる方向に移動する。第1の制御光L5についても、第1の制御光L3と同様に、可動ミラー908と駆動用電極910bとの間に静電力Fを発生させる。静電力Fが生じることにより、可動ミラー908は、可動ミラー908と駆動用電極910bとが対向している側が駆動用電極910bに引き寄せられる方向に移動する。このようにして、可動ミラー908は、画像信号に応じて駆動用電極910aの方向と、駆動用電極910bの方向とに移動する。
【0039】
第2の透明電極903は、駆動用電極910a、910bに残存した電荷を消去するために設けられている。第2の制御光L4は、開口部922を通過して、第2の透明電極903に入射する。第2の透明電極903へ、第2の制御光L4を入射させると、導電率可変部204のうち第2の透明電極903に接合している部分について、第2の制御光L4の光量に応じて電気的な導電率が大きくなる。導電率可変部204の導電率が大きくなることにより、駆動用電極910a、910bと、第2の透明電極903に接続されているGND電極214とは、電気的に接続される。駆動用電極910a、910bとGND電極214とが電気的に接続されると、駆動用電極910a、910bに残存していた電荷が、導電率可変部204と、第2の透明電極903とを通過してGND電極214へ移動する。このようにして駆動用電極910a、910bの電荷を逃がすことができる。これにより、駆動用電極910a、910bに残存している電荷を確実に消去し、駆動用電極910a、910bに、画像信号に応じた電圧を正確に印加することができる。
【0040】
一つの光制御可動ミラーデバイス900に第1の透明電極902a、902b、第2の透明電極903を設けると、それぞれに各制御光L3、L5、L4を入射させるためには、高精度な制御を要する。本発明によれば、制御光用光学系930は、開口部922に第1の制御光L3を入射させることにより、第1の制御光L3を第1の透明電極902aに正確に入射させることができる。第1の制御光L3が第1の透明電極902aとは異なる位置に進行した場合は、遮光部920により、第1の制御光L3が第1の透明電極902a以外の位置に入射することを防止できる。これと同様に、第1の制御光L5を第1の透明電極902bに、第2の制御光L4を第2の透明電極903に、それぞれ正確に入射させることができる。制御光用光学系930は、第1の制御光L3、L5について、開口部922に入射させることができる精度で、画像信号に応じて変調した第1の制御光L3、L5をスキャンすれば良い。また、第1の制御光L3、L5と、第2の制御光L4とを照射したままスキャンすることができるため、光制御可動ミラーデバイス900の制御を容易にすることができる。制御光用光学系930は、光制御可動ミラーデバイス900の各透明電極902a、902b、903の位置レベルまで高精度に各制御光L3、L5、L4を入射させる必要がなく、各開口部922の位置レベルまでの精度で各制御光L3、L5、L4を入射させれば良い。このように、制御光用光学系930からの各制御光L3、L5、L4の入射位置レベルのオーダーが大きくなるため、光制御可動ミラーデバイス900の制御が容易となる。このように、本発明によれば、光制御可動ミラーデバイス900に3つ以上の透明電極を設ける場合も、第1実施形態と同様に、それぞれの透明電極に対応する制御光を入射させることができる。これにより、第1実施形態と同様に、画像の品質を低下することなく正確な制御を容易に行うことができるという効果を奏する。
【0041】
なお、上記の各実施形態の開口部222、722、922の形状は、制御光を正確に透明電極に入射可能なものであればよく、円形状や、短冊形状に限らず適宜変更可能である。プロジェクタの照明光用光源部101は、LEDに限らず半導体レーザ素子や、エレクトロルミネッセント(EL)素子等の他の固体発光素子や、固体発光素子以外のランプ等を用いることができる。また、本発明の光制御デバイスは、画像信号に応じて変調した電圧を用いて連続的な変化量を表示するアナログ制御を行うこととしているが、ディジタル制御を行うこととしても良い。例えば、透明電極に印加する電圧をON、OFFの2値のみをとることとし、サブフレーム駆動を用いて階調表現をしても良い。さらに、光制御デバイスをプロジェクタに使用する場合に限らず、例えば、光通信用光スイッチ等に用いられる光制御デバイスについても、本発明を適用することができる。本発明の適用は、非常に小さい間隔で並んでいる光制御デバイスに正確に制御光を入射させる場合に、特に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るプロジェクタの概略構成図。
【図2】 第1実施形態の光制御可動ミラーデバイスの概略構成図。
【図3】 第1実施形態の透明電極の位置と駆動用電極の位置との説明図。
【図4】 第1の制御光及び第2の制御光と、開口部との関係の説明図。
【図5】 第1実施形態の遮光部と開口部との概略構成図。
【図6】 各色光用LEDの点灯時間と点灯タイミングとの例を示す図。
【図7】 第2実施形態の遮光部と開口部との概略構成図。
【図8】 第2実施形態の透明電極の位置と駆動用電極の位置との説明図。
【図9】 第3実施形態の光制御可動ミラーデバイスの概略構成図。
【図10】 第3実施形態の透明電極の位置と駆動用電極の位置との説明図。
【符号の説明】
100 プロジェクタ、101 照明光用光源部、102R R光用LED、102G G光用LED、102B B光用LED、103 フィールドレンズ、104 変調部、105 投写レンズ、106 スクリーン、107 入射瞳、108 可動ミラー、110 制御光用光源部、111 第1制御光用光源部、112 第2制御光用光源部、114 制御部、116 ガルバノミラー、120 空間光変調装置、130 制御光用光学系、200 光制御可動ミラーデバイス、201 硝子基板、202 第1の透明電極、203 第2の透明電極、204 導電率可変部、205 絶縁層、206 支持部、210 駆動用電極、212 電源、214 GND電極、220 遮光部、222 開口部、700 光制御可動ミラーデバイス、702 第1の透明電極、703 第2の透明電極、704 変調部、720 遮光部、722 開口部、900 光制御可動ミラーデバイス、902a 第1の透明電極、902b 第1の透明電極、903 第2の透明電極、905 絶縁層、906 支持部、908 可動ミラー、910a 駆動用電極、910b 駆動用電極、912 電源、920 遮光部、922 開口部、930 制御光用光学系、950 制御光用光源部、951a 第1制御光用光源部、951b 第1制御光用光源部、952 第2制御光用光源部、L1、L2、L3、L4、L5 制御光、F 静電力、RT R点灯時間、GT G点灯時間、BT B点灯時間、X 軸

Claims (5)

  1. ビーム状の制御光を供給し、走査する制御光用光学系と、
    光学的に透明な透明電極と、
    前記透明電極の上に設けられ、前記透明電極を透過した前記制御光の光量に応じて電気的な導電率が変化する導電率可変部と、
    前記透明電極に対応する前記導電率可変部上の位置に設けられた駆動用電極と、
    所定の位置に移動可能な可動部と、
    前記可動部を移動可能に支持する支持部と、
    前記透明電極と前記可動部との間に所定の電圧を印加する電源と、
    前記透明電極と、前記制御光用光学系との間に設けられ、開口部が形成された遮光部と、を有する空間光変調装置であって、
    前記開口部は、前記制御光用光学系により走査された前記制御光を通過させ、前記透明電極に入射させる位置に配置され、
    前記開口部を通過した前記制御光を前記透明電極に入射させることにより、前記駆動用電極と、前記可動部との間に所定の力を発生させ、
    前記可動部は、前記所定の力により移動し、
    前記透明電極は、少なくとも、第1の透明電極と、第2の透明電極とからなり、
    前記電源は、前記第1の透明電極と前記可動部との間に所定の電圧を印加し、
    前記第2の透明電極は、前記第1の透明電極とは異なる基準電位となるように設けられ、
    前記制御光は、第1の制御光と、第2の制御光とからなり、
    前記開口部は、前記制御光用光学系からの前記第1の制御光及び前記第2の制御光を通過させ、前記第1の制御光を前記第1の透明電極のみに入射させ、かつ、前記第2の制御光を前記第2の透明電極のみに入射させる位置に配置され、
    前記開口部を通過した前記第1の制御光を前記第1の透明電極に入射させることにより、前記駆動用電極と、前記可動部との間に前記所定の力を発生させ、
    前記開口部を通過した前記第2の制御光を前記第2の透明電極に入射させることにより、前記駆動用電極を前記基準電位とすることを特徴とする空間光変調装置。
  2. 前記可動部を複数有し、前記開口部は、前記可動部に対応した位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の空間光変調装置。
  3. 前記可動部を複数有し、前記可動部は、所定平面上の略直交する2方向に、格子状に配置され、
    前記開口部は、前記第1の透明電極と、前記第2の透明電極とが並列している方向に対して略直交する方向に長手方向を有する短冊形状であることを特徴とする請求項に記載の空間光変調装置。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載の空間光変調装置であって、
    前記可動部は、可動ミラーであることを特徴とする空間光変調装置。
  5. 照明光を供給する照明光用光源部と、
    前記照明光用光源部からの前記照明光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、
    前記空間光変調装置で変調された光を投写する投写レンズと、を有し、
    前記空間光変調装置は、請求項1〜のいずれか一項に記載の空間光変調装置
    であることを特徴とするプロジェクタ。
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