JP2005010191A - 画像表示装置及びプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像信号に応じて変調された画像を表示するスクリーン107と、スクリーン107を少なくとも第1の領域107aと第2の領域107bとに分割したとき、第1の領域107aへ照射される光を供給する第1の光源101と、スクリーン107の第2の領域107bへ照射される光を供給する第2の光源102と、第1の光源101からの光を第1の領域内107aで走査させ、第2の光源102からの光を第2の領域107b内で走査させる走査部であるガルバノミラー104とを有する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像表示装置及びプロジェクタ、特にビーム状の光を走査することで画像を表示する画像表示装置及びビーム状の光を走査することで空間光変調装置を制御するプロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
画像表示装置としては、例えば画像信号に応じて強度を変調した1本のビーム状のレーザ光をスクリーン面内で走査するレーザ走査型の画像表示装置が知られている。そして、画像表示装置は、スクリーンの大型化や本体部の薄型化が進む傾向にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、スクリーンを大型化する場合、レーザ光で大きな表示領域を走査する。大きな表示領域を走査するためには、走査角度を大きくし、走査速度も高速化する必要がある。また、画像表示装置の本体を薄型化する場合、走査部とスクリーンとの距離が小さくなる。走査部とスクリーンとの距離が小さい場合、同様に走査角度を大きくし、走査速度も高速化することが必要となる。レーザ光を走査させるための機構の代表例として、ガルバノミラーを用いることができる。走査角度が大きくなる場合、ガルバノミラーの変位角度が非常に大きくなってしまうので問題である。また、レーザ光を高速に走査することが必要となるため、良好な画像表示が困難となってしまうので問題である。特に、スクリーンを大型化し、かつ画像表示装置の本体を薄型化する場合に、これらの問題はさらに顕著になる。
【0004】
また、画像表示装置の例として、蛍光等を発生する発光体を用いるタイプがある。このタイプの画像表示装置では、スクリーンの観察面側に蛍光等を発生する発光体を配列しておく。画素に対応する各発光体は、例えば紫外レーザ光が照射されることで、所定の波長領域の蛍光を発生する。紫外レーザ光を画像信号に応じて変調して、2次元面内で走査する。そして、走査された紫外レーザ光を、スクリーンの観察面とは反対側の面からスクリーンに照射する。これにより、スクリーンの観察面側から所定の波長領域の光が射出される。このような蛍光等を発生する発光体を用いるタイプの画像表示装置においても、スクリーンを大型化する場合や本体部を薄型化する場合は、紫外レーザ光を走査するときの走査角度が大きくなってしまうこと、及び走査速度が大きくなってしまうこと、という上述と同じ問題が生ずる。
【0005】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、大画面で、薄型化された画像表示装置及びプロジェクタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、画像信号に応じて変調された画像を表示するスクリーンと、前記スクリーンを少なくとも第1の領域と第2の領域とに分割したとき、前記第1の領域へ照射される光を供給する第1の光源と、前記スクリーンの前記第2の領域へ照射される光を供給する第2の光源と、前記第1の光源からの光を前記第1の領域内で走査させ、前記第2の光源からの光を前記第2の領域内で走査させる走査部と、を有することを特徴とする画像表示装置を提供できる。
【0007】
本発明では、スクリーンを少なくとも第1の領域と第2の領域とに分割して、それぞれの領域へ照射する光を提供する第1の光源と第2の光源とを有している。これにより、スクリーンが大型化した場合でも、走査部は各光源に対応した領域へ各光源からの光を照射すれば良い。このため、走査部は、スクリーン全体にわたって光源からの光を走査させる必要を生じない。走査部は、スクリーンを分割した領域である第1の領域又は第2の領域のみを走査するので、走査角度を大きくする必要が無い。また、第1の領域又は第2の領域のみを走査するので、走査速度も大きくする必要が無い。これにより、大画面で、薄型化された画像表示装置を提供できる。スクリーンを分割する領域の数を増やせば、分割する前の状態に比較して、走査角度及び走査速度をさらに小さくすることができる。
【0008】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記走査部は、前記第1の光源からの光を前記第1の領域内で走査させる第1の走査部と、前記第2の光源からの光を前記第2の領域内で走査させる第2の走査部とを有することが望ましい。これにより、スクリーンの領域毎に対応した走査部を設けることで、スクリーンと各走査部との距離を小さくすることができる。このため、画像表示装置を薄型化することができる。
【0009】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記第1の光源と前記第2の光源とは、それぞれ第1色光のレーザ光を供給する第1色光用光源と、第2色光のレーザ光を供給する第2色光用光源とを有することが望ましい。これにより、フルカラー像のレーザ描画型の画像表示装置を得ることができる。
【0010】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記第1の光源、及び前記第2の光源は、それぞれレーザ光を供給するレーザ光源であり、前記スクリーンは、前記レーザ光が入射する第1面と、前記レーザ光が射出する第2面とを有し、前記スクリーンは、前記レーザ光が照射されることで第1の波長領域の第1色光を発生する第1色光用発光体と、前記第1の波長領域と異なる第2の波長領域の第2色光を発生する第2色光用発光体とを有し、複数の前記第1色光用発光体と複数の前記第2色光用発光体とは前記第2面上に交互に配列されていることが望ましい。これにより、フルカラー像の画像表示装置を得ることができる。
【0011】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記第1の光源と前記第2の光源との少なくとも点灯及び消灯を制御する制御部をさらに有し、前記第1の領域と前記第2の領域とは、所定幅の領域において重複しており、前記制御部は、前記所定幅の領域において、前記第1の光源と前記第2の光源との何れか一方のみが点灯するように制御し、さらに、前記制御部は、前記所定幅の領域において、前記第1の光源のみが点灯している期間と、前記第2の光源のみが点灯している期間とが交互に繰り返すように制御することが望ましい。スクリーンを、例えば第1の領域と第2の領域との2つの領域に分割した場合、2つの領域の画像を合わせて全体として一つの画像として表示する。この場合、第1の領域と第2の領域との境界部分に画像表示の直線状の継ぎ目が生じてしまうことがある。本態様では、第1の領域と第2の領域とは、所定幅の領域において重複している。そして、重複している領域では、第1の光源と第2の光源とは、何れか一方が点灯し、他方が消灯している。さらに、第1の光源のみが点灯している期間と、第2の光源のみが点灯している期間とが交互に繰り返される。これにより、第1の領域と第2の領域の境界部分近傍では、画像の継ぎ目を交互に繰り返す凹凸形状にできる。この結果、直線状の継ぎ目を認識することが低減され、良好な画像を表示できる。
【0012】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記第1の光源と前記第2の光源との少なくとも発光強度を制御する制御部をさらに有し、前記第1の領域と前記第2の領域とは、所定幅の領域において重複しており、前記制御部は、前記所定幅の領域において、前記第1の光源と前記第2の光源とのそれぞれのレーザ光の強度が、前記所定幅の領域以外の前記第1の領域又は前記第2の領域を走査しているときのレーザ光の強度に比較して略1/2ずつとなるように制御することが望ましい。これにより、重複している領域では、第1の光源と第2の光源とは、それぞれ略1/2ずつの強度で点灯している。これにより、第1の領域と第2の領域の境界部分近傍では、画像の直線状の継ぎ目を認識することが低減され、良好な画像を表示できる。
【0013】
また、本発明によれば、照明光を供給する照明用光源と、前記照明用光源からの光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、前記変調された光を投写する投写レンズと、を有するプロジェクタであって、前記空間光変調装置は、可動ミラー素子へ入射する制御光の光量に応じて発生する所定の力により、少なくとも第1の反射位置と、第2の反射位置とを選択的に移動する複数の可動ミラー素子と、前記空間光変調装置を少なくとも第1の領域と第2の領域とに分割したとき、前記第1の領域の前記可動ミラー素子の移動を制御する前記制御光を供給するための第1の制御光用光源と、前記第2の領域の前記可動ミラー素子の移動を制御する前記制御光を供給するための第2の制御光用光源と、前記第1の制御光用光源からの光を前記第1の領域内で走査させ、前記第2の制御光用光源からの光を前記第2の領域内で走査させる走査部と、を有し、前記可動ミラー素子は、前記第1の反射位置のときに前記照明用光源からの前記照明光を投写レンズの入射瞳へ略全て入射させる方向へ反射させ、前記第2の反射位置のときに前記照明用光源からの前記照明光を前記投写レンズの前記入射瞳とは異なる方向へ反射させることを特徴とするプロジェクタを提供できる。
【0014】
プロジェクタの空間光変調装置として、第1の反射位置と、第2の反射位置とを選択的に移動する複数の可動ミラー素子を有するティルトミラーデバイスを用いることができる。本発明では、ティルトミラーデバイスへ入射させる制御光により、可動ミラー素子の位置を制御する。この場合、制御光を空間光変調装置の可動ミラー素子が配列されている領域にわたって走査する。また、本発明では、空間光変調装置を少なくとも第1の領域と第2の領域とに分割して、それぞれの領域へ制御光を提供する第1の制御光用光源と第2の制御光用光源とを有している。これにより、空間光変調装置が大型化した場合でも、走査部は各制御光用光源に対応した領域へ各制御光用光源からの制御光を照射すれば良い。このため、走査部は、空間光変調装置全体にわたって制御光用光源からの制御光を走査させる必要を生じない。走査部は、空間光変調装置を分割した領域である、第1の領域又は第2の領域のみを走査するので、走査角度を大きくする必要が無い。また、第1の領域又は第2の領域のみを走査するので、走査速度も大きくする必要が無い。これにより、走査部と空間光変調装置との距離を小さくし、大画面で、薄型化された画像表示装置を提供できる。なお、空間光変調装置を分割する領域の数を増やせば、分割する前の状態に比較して、走査角度及び走査速度をさらに小さくすることができる。
【0015】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記走査部は、少なくとも前記第1の制御光用光源からの光を前記第1の領域内で走査させる第1の走査部と、前記第2の制御光用光源からの光を前記第2の領域内で走査させる第2の走査部とを有することが望ましい。これにより、空間光変調装置の領域毎に対応した走査部を設けることで、空間光変調装置と各走査部との距離をさらに小さくすることができる。このため、プロジェクタを薄型化することができる。
【0016】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記可動ミラー素子は、前記第1の反射位置と前記第2の反射位置との間の中間反射位置にさらに移動し、可動ミラー素子は、前記中間反射位置のときに前記入射光を画像信号に応じた光量が前記投写レンズの前記入射瞳に入射する方向へ反射させることが望ましい。これにより、制御光の強度を画像信号に応じて変調することにより、画像信号に応じて変調された光を投写できる。
【0017】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記照明用光源は、第1色光と、第2色光とを供給する固体発光素子であることが望ましい。これにより、小型で色再現性の高いプロジェクタを得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る画像表示装置100の概略構成を図1を参照して説明する。画像表示装置100は、レーザ光を走査して、スクリーンに直接画像を表示するものである。画像信号に応じて変調された画像を表示するスクリーン107は、少なくとも第1の領域107aと第2の領域107bとに分割されている。本実施形態では、スクリーン107は、第1の領域107aと第2の領域107bと第3の領域107cとの3つの領域に分割されている。スクリーン107は、図2に示すように縦横比が異なる矩形形状である。そして、第1、第2、及び第3の領域107a、107b、107cは、それぞれ矩形形状を有する。
【0019】
図1に戻って、第1の光源101は、第1の領域107aへ照射される光を供給する。以下、赤色光を「R光」、緑色光を「G光」、青色光を「B光」とそれぞれいう。また、以下、第1の波長領域の第1色光はR光とG光とであり、第1の波長領域と異なる第2の波長領域の第2色光はB光である。第1の光源101は、第1色光であるR光又はG光のレーザ光を供給する第1色光用光源に相当するR光用第1レーザ光源101R、G光用第1レーザ光源101Gと、第2色光であるB光のレーザ光を供給する第2色光用光源に相当するB光用第1レーザ光源101Bとを有する。また、第2の光源102は、第2の領域107bへ照射される光を供給する。そして、第2の光源102は、第1の光源101と同様に、R光用第2レーザ光源102R、G光用第2レーザ光源102Gと、B光用第2レーザ光源102Bとを有する。さらに、第3の光源103は、第3の領域107cへ照射される光を供給する。そして、第3の光源103は、第1の光源101と同様に、R光用第3レーザ光源103R、G光用第3レーザ光源103Gと、B光用第3レーザ光源103Bとを有する。これにより、フルカラー像のレーザ描画型の画像表示装置100を得ることができる。なお、図1では理解を容易にするため、第1の光源101、第2の光源102、第3の光源103から供給されるレーザ光は、それぞれG光の1本のみを図示し、他のR光、B光のレーザ光の図示は省略する。
【0020】
第1の光源101、第2の光源102、第3の光源103からのレーザ光は、走査部であるガルバノミラー104に入射する。ガルバノミラー駆動部105は、レーザ光を所定の2次元面内に走査させるように、ガルバノミラー104を駆動する。ガルバノミラー104は、第1の光源101からのレーザ光を第1の領域107a内で走査させる。同様に、ガルバノミラー104は、第2の光源102からのレーザ光を第2の領域107b内で走査させ、第3の光源103からのレーザ光を第3の領域107c内で走査させる。
【0021】
また、制御部106は、ガルバノミラー駆動部105を介して、ガルバノミラー104を画像信号に応じて駆動する。さらに、制御部106は、第1の光源101、第2の光源102、第3の光源103からのR光、G光、B光のレーザ光を画像信号に応じて強度を変調する。ガルバノミラー104で走査されたレーザ光は、スクリーン107に入射する。スクリーン107の表面にはフレネルレンズが形成されている。フレネルレンズにより、スクリーン107は、不図示の観察者の方向へレーザ光を射出する。これにより、観察者はフルカラー像を観察できる。
【0022】
本実施形態では、スクリーン107が大型化した場合でも、走査部であるガルバノミラー104は、第1、第2、第3の各光源101、102、103に対応した領域へ各光源101、102、103からの光を照射すれば良い。このため、ガルバノミラー104は、スクリーン107全体にわたって各光源101、102、103からの光を走査させる必要を生じない。ガルバノミラー104は、スクリーン107を分割した領域である、第1の領域107a、第2の領域107b、又は第3の領域107cのみを走査するので、走査角度を大きくする必要が無い。また、ガルバノミラー104は、第1の領域107a、第2の領域107b、又は第3の領域107cのみを走査するので、走査速度も大きくする必要が無い。これにより、大画面で、薄型化された画像表示装置100を提供できる。さらに好ましくは、スクリーン107を分割する領域の数を増やせば、分割する前の状態に比較して、走査角度及び走査速度をさらに小さくすることができる。
【0023】
(第1実施形態の変形例)
次に、第1実施形態の変形例について説明する。上述の第1実施形態では、図2に示すように、3つの領域107a、107b、107cの画像を合わせて全体の画像として表示する。このとき、第1の領域107aと第2の領域107bとの間の境界部分に画像表示の直線状の継ぎ目210が存在する。同様に、第2の領域107bと第3の領域107cとの間の境界部分に画像表示の直線状の継ぎ目211が存在する。継ぎ目210、211近傍では、レーザ光の走査方向の折返しが行われる。このため、継ぎ目210、211近傍では、画像の切れ目を生じてしまうことがある。
【0024】
本変形例では、図3に示すように、第1の領域107aと第2の領域107bとは、所定幅Wの領域310において重複している。同様に、第2の領域107bと第3の領域107cとは、所定幅Wの領域311において重複している。そして、制御部106は、第1の光源101、第2の光源102、及び第3の光源103の少なくとも点灯及び消灯を制御する。例えば、制御部106は、所定幅Wの領域310において、第1の光源101と第2の光源102との何れか一方のみが点灯するように制御する。さらに、制御部106は、所定幅Wの領域310において、第1の光源101のみが点灯している期間と、第2の光源102のみが点灯している期間とが交互に繰り返すように制御する。同様に、制御部106は、所定幅Wの領域311において、第2の光源102と第3の光源103との何れか一方のみが点灯するように制御する。さらに、制御部106は、所定幅Wの領域311において、第2の光源102のみが点灯している期間と、第3の光源103のみが点灯している期間とが交互に繰り返すように制御する。
【0025】
本変形例では、第1の領域107aと第2の領域107bと第3の領域107cとは、それぞれ所定幅Wの領域310、311において重複している。そして、重複している領域310、311では、例えば、第1の光源101のみが点灯している期間と、第2の光源102のみが点灯している期間とが交互に繰り返される。これにより、第1の領域107aと第2の領域107bの境界部分近傍では、画像の継ぎ目を交互に繰り返す凹凸形状にできる。同様にして、第2の領域107bと第3の領域107cの境界部分近傍でも、画像の継ぎ目を交互に繰り返す凹凸形状にできる。この結果、直線状の継ぎ目を認識することが低減され、良好な画像を表示できる。
【0026】
(第1実施形態の他の変形例)
上記第1実施形態の他の変形例を図4(a)〜(d)に基づいて説明する。上記変形例と同様に、第1の領域107aと第2の領域107bと第3の領域107cとは、それぞれ所定幅Wの領域310、311において重複している。制御部106は、第1の光源101と第2の光源102と第3の光源103との少なくとも発光強度を制御する。そして、制御部106は、所定幅Wの領域310において、第1の光源101のレーザ光の強度が、所定幅Wの領域310以外の第1の領域312を走査しているときのレーザ光の強度に比較して略1/2となるように制御する。また、制御部106は、所定幅Wの領域310において、第2の光源102のレーザ光の強度が、所定幅Wの領域310以外の第2の領域313を走査しているときのレーザ光の強度に比較して略1/2となるように制御する。
【0027】
第1の光源101、第2の光源102からのレーザ光の強度を図4(b)、(c)に示す。なお、図4(b)、(c)、(d)において、横軸はx方向の位置、縦軸は任意の強度単位を示している。図4(b)に示すように、第1の光源101のレーザ光の強度は、所定幅Wの領域310において、所定幅Wの領域310以外の第1の領域312を走査しているときのレーザ光の強度Iaに比較して略1/2の強度Ia/2となる。また、図4(c)に示すように、所定幅Wの領域310において、第2の光源102のレーザ光の強度は、所定幅Wの領域310以外の第2の領域313を走査しているときのレーザ光の強度Ibに比較して略1/2の強度Ib/2となる。ここで、第1の光源101のレーザ光の強度Iaと第2の光源102のレーザ光の強度Ibとは略一致させておく。
【0028】
同様にして、制御部106は、所定幅Wの領域311において、第2の光源102のレーザ光の強度が、所定幅Wの領域311以外の第2の領域313を走査しているときのレーザ光の強度に比較して略1/2となるように制御する。また、制御部106は、所定幅Wの領域311において、第3の光源103のレーザ光の強度が、所定幅Wの領域311以外の第3の領域314を走査しているときのレーザ光の強度に比較して略1/2となるように制御する。
【0029】
具体的には、図4(c)に示すように、所定幅Wの領域311において、第2の光源102のレーザ光の強度は、所定幅Wの領域311以外の第2の領域313を走査しているときのレーザ光の強度Ibに比較して略1/2の強度Ib/2となる。また、図4(d)に示すように、所定幅Wの領域311において、第3の光源103のレーザ光の強度は、所定幅Wの領域311以外の第3の領域314を走査しているときのレーザ光の強度Icに比較して略1/2の強度Ic/2となる。ここで、第2の光源102のレーザ光の強度Ibと第3の光源103のレーザ光の強度Icとは略一致させておく。
【0030】
これにより、重複している領域310、311では、第1の光源101と第2の光源102と、又は第2の光源102と第3の光源103とは、それぞれ略1/2ずつの強度で点灯している。この結果、第1の領域107aと第2の領域107bの境界部分近傍、又は第2の領域107bと第3の領域107cの境界部分近傍では、画像の継ぎ目を認識することが低減され、良好な画像を表示できる。
【0031】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る画像表示装置500について図5を参照して説明する。上記第1実施形態では、走査部であるガルバノミラーが一つであるのに対し、本実施形態では、複数のガルバノミラーを用いる点が異なる。なお、上記第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0032】
走査部は、第1ガルバノミラー504aと、第2ガルバノミラー504bと、第3ガルバノミラー504cとから構成される。第1ガルバノミラー504aは、第1の光源101からの光を第1の領域内107aで走査させる。第2ガルバノミラー504bは、第2の光源102からの光を第2の領域内107bで走査させる。第3ガルバノミラー504cは、第3の光源103からの光を第3の領域内107cで走査させる。各ガルバノミラー504a、504b、504cは、それぞれ各ガルバノミラー駆動部505a、505b、505cにより駆動される。制御部506は、第1の光源101、第2の光源102、第3の光源103からのレーザ光を画像信号に応じて変調する。また、制御部506は、各ガルバノミラー駆動部505a、505b、505cを介して、各ガルバノミラー504a、504b、504cの駆動を制御する。これにより、スクリーン107の領域毎に対応したガルバノミラー504a、504b、504cを設けることで、スクリーン107とガルバノミラー504a、504b、504cとの距離を小さくすることができる。このため、画像表示装置500を薄型化することができる。
【0033】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態に係る画像表示装置600について図6を参照して説明する。上述の第1実施形態、第2実施形態は、レーザ光を用いてスクリーンに直接描画する画像装置である。これに対して、本実施形態は、紫外線(UltraViolet、以下「UV」という。)レーザ光を蛍光体に照射して、R光、G光、及びB光を得る画像表示装置である。なお、上記第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。また、以下、第1の波長領域の第1色光はR光とG光とであり、第1の波長領域と異なる第2の波長領域の第2色光はB光である。
【0034】
第1の光源である第1UVレーザ光源601は、第1の領域107aへ照射されるUVレーザ光を供給する。第2の光源である第2UVレーザ光源602は、第2の領域107bへ照射されるUVレーザ光を供給する。また、第3の光源である第3UVレーザ光源603は、第3の領域107cへ照射されるUVレーザ光を供給する。第1UVレーザ光源601、第2UVレーザ光源602、第3UVレーザ光源603として、紫外領域の波長の光を発振する半導体レーザを用いることができる。
【0035】
スクリーン107は、UVレーザ光が入射する第1面107rと、UVレーザ光が射出する第2面107fとを有する。第2面107fには、第1色光用発光体であるR光用蛍光体610Rが設けられている。R光用蛍光体610Rは、R光用のUVレーザ光が照射されることで、そのエネルギーにより励起されて第1の波長領域の第1色光であるR光の蛍光を発生する。
【0036】
また、第1色光用発光体であるG光用蛍光体610Gは、G光用のUVレーザ光のエネルギーにより励起されて、第1の波長領域の第1色光であるG光の蛍光を発生する。さらに、第2色光用発光体であるB光用蛍光体610Bは、B光用のUVレーザ光のエネルギーにより励起されて、第2の波長領域の第2色光であるB光の蛍光を発生する。R光用蛍光体610Rと、G光用蛍光体610Gと、B光用蛍光体610Bとの3つの蛍光体で1つの画素610が形成される。そして、スクリーン107の第2面107fに、複数の画素610が略直交する格子状に繰り返し交互に配列されている。第2の領域107b、第3の領域107cにおいても、同様に、R光用蛍光体610Rと、G光用蛍光体610Gと、B光用蛍光体610Bとが、第1の領域107aと同様に繰り返し交互に配列されている。
【0037】
また、制御部606は、各領域107a、107b、107cに照射するUVレーザ光を画像信号に応じて変調するように各UVレーザ光源601、602、603を制御する。例えば、画像の1フレームの期間内を、それぞれR光、G光、B光を表示する3つの等間隔の時間期間で構成する。そして、各UVレーザ光源601、602、603をそれぞれ各時間期間において順次点灯させる。画像信号に応じて制御された各UVレーザ光は、上述のようにスクリーン107に入射する。そして、各色光用蛍光体610R、610G、610Bは、画像信号に応じた強度の蛍光を順次発生する。これにより、R光の画像が表示された後にG光の画像が表示される。次に、G光の画像が表示された後にB光の画像が表示される。そして、この表示手順を繰り返し行う。観察者は、R光の画像と、G光の画像と、B光の画像とをそれぞれ時間的に積分して認識することでフルカラー像を得ることができる。本実施形態において、ガルバノミラー104は、第1の領域107a、第2の領域107b、及び第3の領域107cの何れか一つの領域をUVレーザ光で走査すれば良い。このため、スクリーン107を大画面化した場合でも、ガルバノミラー104の走査角度を大きくする必要がない。また、ガルバノミラー104の走査速度も高速化する必要がない。これにより、容易に大画面の画像表示装置600を得ることができる。
【0038】
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態に係る画像表示装置700について図7を参照して説明する。本実施形態は、上記第3実施形態と同様に、UVレーザ光を蛍光体に照射して、R光、G光、及びB光を得る画像表示装置である。上記第3実施形態では、走査部であるガルバノミラーが一つであるのに対し、本実施形態では、複数のガルバノミラーを用いる点が異なる。なお、上記各実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。また、以下、第1の波長領域の第1色光はR光とG光とであり、第1の波長領域と異なる第2の波長領域の第2色光はB光である。
【0039】
走査部は、第1ガルバノミラー704aと、第2ガルバノミラー704bと、第3ガルバノミラー704cとから構成される。第1ガルバノミラー704aは、第1UVレーザ光源701からのUVレーザ光を第1の領域内107aで走査させる。第2ガルバノミラー704bは、第2UVレーザ光源702からのUVレーザ光を第2の領域内107bで走査させる。第3ガルバノミラー704cは、第3UVレーザ光源703からの光を第3の領域内107cで走査させる。各ガルバノミラー704a、704b、704cは、それぞれ各ガルバノミラー駆動部705a、705b、705cにより駆動される。制御部706は、第1UVレーザ光源701、第2UVレーザ光源702、第3UVレーザ光源703からのUVレーザ光を画像信号に応じて変調する。また、制御部706は、各ガルバノミラー駆動部705a、705b、705cを介して、各ガルバノミラー704a、704b、704cの駆動を制御する。このように、スクリーン107の領域毎に対応したガルバノミラー704a、704b、704cを設けることで、走査角度が大きくなることがない。また、スクリーン107とガルバノミラー704a、704b、704cとの距離を小さくすることができる。このため、画像表示装置700を大画面化、薄型化することができる。
【0040】
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態に係る画像表示装置800について図8、9、10を参照して説明する。図8に示す本実施形態の基本的な構成は上記第2実施形態で説明したレーザ光による直接描画型の画像表示装置500(図5)と略同じである。上記第2実施形態では、例えばR光に着目すると、第1の領域107a、第2の領域107b、第3の領域107cに対応して、それぞれR光用第1レーザ光源101R、R光用第2レーザ光源102R、R光用第3レーザ光源103Rが設けられている。これに対して、本実施形態では、例えば、第1の領域107aにR光を照射するR光用第1レーザ光源101Rがさらに2つのレーザ光源からなる点が異なる。その他の上記第2実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0041】
図9は、スクリーン107の第1の領域107a近傍の概略構成を示す。第2の領域107b、第3の領域107cにレーザ光を供給する構成は、第1の領域107a近傍の構成と同様であるため、図示と説明を省略する。本実施形態では、第1の領域107aを照射する第1の光源801は、6個のレーザ光源から構成される。R光用上位第1レーザ光源801RHとR光用下位第1レーザ光源801RLとの2つのレーザ光源がR光を供給する。G光用上位第1レーザ光源801GHとG光用下位第1レーザ光源801GLとの2つのレーザ光源がG光を供給する。B光用上位第1レーザ光源801BHとB光用下位第1レーザ光源801BLとの2つのレーザ光源がB光を供給する。
【0042】
第1の領域107aへ照射されるR光、G光、B光のうち、R光を代表例として図9を参照して説明する。R光用上位第1レーザ光源801RHとR光用下位第1レーザ光源801RLとの2つのレーザ光源からのR光は、ガルバノミラー504aによりスクリーン107の第1の領域107a内で走査される。次に、図10を用いて、R光用上位第1レーザ光源801RHとR光用下位第1レーザ光源801RLとの2つのレーザ光源の役割を説明する。図10の縦軸はレーザ光源から出力されるレーザ光の強度を示す。スクリーンに表示される画像の階調表現をnビット(nは正の整数)、例えば256階調(n=8)とする場合を考える。最高輝度の画像を表示する場合は、レーザ光源の出力強度を最も大きくする。反対に、最低輝度、例えば黒表示する場合は、レーザ光源を消灯させれば良い。ここで、R光を供給するレーザ光源の最高強度IHと、最高強度IHの略半分の強度の中間強度ILとを設定する。そして、R光用下位第1レーザ光源801RLは、図10のLowで示すように、強度が0(ゼロ)から中間強度ILまでのR光のレーザ光を供給する。R光用上位第1レーザ光源801RHは、図10のHighで示すように、中間強度ILから最高強度IHまでのR光のレーザ光を供給する。このように、R光用上位第1レーザ光源801RHとR光用下位第1レーザ光源801RLとは、出力するレーザ光の連続的(アナログ的)な強度分布が異なる。R光用上位第1レーザ光源801RHは最高強度IHのレーザ光を供給できる大きな出力の光源で構成する。また、R光用下位第1レーザ光源801RLは中間強度ILのレーザ光を供給できる小さな出力の光源で構成する。これにより、256階調の例では、スクリーン107に表示する画像の階調が、0(ゼロ)から128階調までの場合は、R光用下位第1レーザ光源801RLのみを必要な強度で点灯して、R光用上位第1レーザ光源801RHは消灯させる。さらに、128から256階調(最高輝度)までの場合は、R光用下位第1レーザ光源801RLを消灯して、R光用上位第1レーザ光源801RHを必要な強度で点灯させる。このような構成にすることで、より正確な階調表現を行うことができる。
【0043】
(第5実施形態の変形例)
次に、図11を用いて第5実施形態の変形例について説明する。本変形例の構成は、図8、9に示した構成と同一であるため図示と説明は省略する。上記第5実施形態では、R光用上位第1レーザ光源801RHとR光用下位第1レーザ光源801RLとは、出力するレーザ光の強度分布が異なる。これに対して、本変形例では、R光用上位第1レーザ光源801RHとR光用下位第1レーザ光源801RLとは、出力するレーザ光の離散的(デジタル的)な強度分布が異なる。上記第5実施形態の場合と同様に、スクリーンに表示される画像の階調表現をnビット(nは正の整数)、例えば256階調(n=8)とする場合を考える。R光用下位第1レーザ光源801RLは、強度I0(=20)、I1(=21)、I2(=22)、I3(=23)、I4(=24)の離散的な強度のレーザ光を出力する。また、R光用上位第1レーザ光源801RHは、強度I5(=25)、I6(=26)、I7(=27)、I8(=28)の離散的な強度のレーザ光を出力する。そして、最高輝度の画像を表示する場合は、R光用上位第1レーザ光源801RHが強度I8のレーザ光を供給する。反対に、最低輝度、例えば黒表示する場合は、R光用上位第1レーザ光源801RHとR光用下位第1レーザ光源801RLとを消灯させる。さらに中間階調を表現する場合、例えば48階調(=16+32)を表現する場合は、R光用下位第1レーザ光源801RLが強度I4(=24)を供給し、R光用上位第1レーザ光源801RHが強度I5(=25)を供給する。このように、離散的な強度のレーザ光の組合せで任意の階調表現を行うことができる。このような構成によれば、より正確な階調表現を行うことができる。
【0044】
なお、本実施形態とその変形例のように、上位用レーザ光源と下位用レーザ光源とを用いるのはレーザ光の直接描画型の画像表示装置に限られない。例えば、上記第3実施形態、第4実施形態に示したようなスクリーン107に発光体を設けた画像表示装置にも適用できる。この場合は、例えば、蛍光体に照射するUVレーザ光を供給する光源を、上位用のレーザ光源と下位用のレーザ光源とで構成できる。
【0045】
(第6実施形態)
図12は、本発明の第6実施形態に係るプロジェクタ1200の概略構成を示す図である。照明用光源1201は、R光、G光、B光を供給する。また、照明用光源1201は、複数の、R光用固体発光素子1202RとG光用固体発光素子1202GとB光用固体発光素子1202Bとから構成される。固体発光素子としては、LDやLED等を用いることができる。これにより、小型で色再現性の高いプロジェクタを得ることができる。なお、照明用光源1201として有機EL素子等を用いても良い。
【0046】
照明用光源1201からの光は、照明レンズ1203を介して空間光変調装置1204に入射する。空間光変調装置1204は、ティルトミラーデバイスで構成できる。ティルトミラーデバイスの詳細な構成は後述する。照明レンズ1203は両凸形状の正単レンズで構成されている。照明レンズ1203は、照明用光源1201の像を、後述する投写レンズ1205の入射瞳ENPの位置に形成させる。これにより、空間光変調装置1204をケーラー照明することができる。空間光変調装置1204は、照明用光源1201からの光を映像信号に応じて変調して射出する。変調された光は投写レンズ1205を介してスクリーン1206に投写される。ここで、駆動制御部1207は、照明用光源1201、空間光変調装置1204、第1の制御光用光源1208a、第2の制御光用光源1208b、第3の制御光用光源1208c、及びガルバノミラー1209の駆動制御を行う。この駆動制御の詳細については後述する。
【0047】
次に、図13に基づいてティルトミラーデバイス1300の構成について説明する。ティルトミラーデバイス1300は、空間光変調装置1204の投写レンズ1205側の面に複数設けられている。光学的に透明な平行平板である硝子基板1301上に、光学的に透明な透明電極1302が形成されている。透明電極1302は、ITO膜で構成する。透明電極1302上には、透明電極1302を透過した制御光L1の光量に応じて電気導電率が変化する導電率可変部1303が形成されている。導電率可変部1303は、例えばアモルフォス・シリコン(以下、「a−Si」という。)又は感光性有機膜などを用いることができる。例えば、a−Siは、水素を含んでいることが望ましい。また、a−Siは、気相成長法(CVD法)により形成する。a−Siは、制御光L1が全く照射されていない状態では、電気的な導電率が略ゼロ(即ち抵抗値が略無限大)の絶縁体として機能する。これに対して、a−Siに制御光が照射されると、その光量に応じて導電率が大きくなる(即ち抵抗値が小さくなる)。導電率可変部1303において導電率が変化する領域は、制御光L1が照射された領域である。厳密には、制御光L1の強度と、その照射時間とに比例して照射位置を中心として、導電率が変化する領域が周辺へ拡がる傾向がある。ここで、ティルトミラーデバイス1300の場合は、高速に制御光L1を走査して、順次、隣接するティルトミラーデバイス1300を制御する。このため、制御光L1が照射された領域近傍のみの導電率が変化するものとして扱う。
【0048】
さらに、導電率可変部1303上にスパッタ技術により絶縁層1304が、導電率可変部1303の略中央領域を除いた端部側の2箇所の位置に形成されている。絶縁層1304として、SiO2やSinを用いることができる。2箇所の絶縁層1304上にはそれぞれ第1の電極1305が設けられている。これにより、後述する第2の電極1308が形成されている領域を超えて光が照射された場合でも、透明電極1302と第1の電極1305との間は、所定の電圧に保つことができる。ここで、2箇所の第1の電極1305どうしは、同電位となるように電気的に接続されている。なお、第1の電極1305は、第2の電極1308の周囲を囲むようにして一体的に形成することもできる。また、第2の電極1308は、導電率可変部1303上に直接設けられている。第1の電極1305と第2の電極1308とはアルミニゥム(Al)で構成できる。電源1309は、透明電極1302と第1の電極1305との間に所定電圧を印加する。さらに、第1の電極1305上には、可動ミラー素子1307を移動可能に支持する柱状の支持部1306が形成されている。支持部1306は、可動ミラー素子1307と第1の電極1305とを同電位にする導電性を有する部材で構成されている。
【0049】
上述の構成のティルトミラーデバイス1300を制御光L1で制御する内容を説明する。第2の電極1308に対応する透明電極1302の位置Aへ制御光L1を入射させる。空間光変調装置1204は、第1の領域1204aと第2の領域1204bと、第3の領域1204cとの3つの領域に分割されている。第1の制御光用光源1208a、第2の制御光用光源1208b、第3の制御光用光源1208cからの制御光は、走査部であるガルバノミラー1209に入射する。駆動制御部1207は、ガルバノミラー駆動部1210により、制御光を空間光変調装置1204のスクリーン1206とは反対側の所定面に対して2次元面内に走査させるように、ガルバノミラー1209を駆動する。ガルバノミラー1209は、第1の制御光用光源1208aからの制御光を第1の領域1204a内で走査させる。これにより、第1の制御光用光源1208aは、第1の領域1204aの可動ミラー素子1307の移動を制御する。同様に、ガルバノミラー1209は、第2の制御光用光源1208bからの制御光を第2の領域1204b内で走査させる。これにより、第2の制御光用光源1208bは、第2の領域1204bの可動ミラー素子1307の移動を制御する。さらに、ガルバノミラー1209は、第3の制御光用光源1208cからの制御光を第3の領域1204c内で走査させる。これにより、第3の制御光用光源1208cは、第3の領域1204cの可動ミラー素子1307の移動を制御する。
【0050】
この結果、空間光変調装置1204が大型化した場合でも、走査部であるガルバノミラー1209は、各制御光用光源1208a、1208b、1208cに対応した領域1204a、1204b、1204cへ各制御光用光源1208a、1208b、1208cからの制御光を照射すれば良い。このため、ガルバノミラー1209は、空間光変調装置1204全体にわたって制御光用光源1208a、1208b、1208cからの制御光を走査させる必要を生じない。ガルバノミラー1209は、空間光変調装置1204を分割した領域である、第1の領域1204a、第2の領域1204b、第3の領域1204cのみを走査するので、走査角度を大きくする必要が無い。また、第1の領域1204a、第2の領域1204b、第3の領域1204cのみを走査するので、走査速度も大きくする必要が無い。これにより、ガルバノミラー1209と空間光変調装置1204との距離を小さくし、大画面で、薄型化されたプロジェクタを提供できる。なお、空間光変調装置1204を分割する領域の数を増やせば、分割する前の状態に比較して、走査角度及び走査速度をさらに小さくすることができる。
【0051】
次に、図13を参照してティルトミラーデバイス1300の制御をさらに詳細に説明する。制御光L1が入射する光量に応じて、導電率可変部1303の導電率が大きくなる。電源1309の一方の電極(例えばマイナス側)は、透明電極1302と導電率可変部1303とを経由して第2の電極1308と電気的に接続されている。また、電源1309の他方の電極(例えばプラス側)は、第1の電極1305と支持部1306とを経由して可動ミラー素子1307と電気的に接続されている。この状態で、導電率可変部1303の導電率が変化すると、その変化量に応じた電位差が、第1の電極1305と同電位の可動ミラー素子1307と、第2の電極1308との間に発生する。そして、電位差に応じた所定の力、例えば静電力(引力)が生ずる。このため、可動ミラー素子1307は、入射する制御光L1の光量に応じた所定の力である静電力により第2の電極1308の方向へ傾斜する。
【0052】
このとき、制御光L1の光量が多くなれば、静電力も対応して多くなる。このため、制御光L1の光量を大きくする場合、又は制御光L1の照射時間を長くする場合に、可動ミラー素子1307は、第2の電極1308側へより大きく傾斜する。さらに、制御光L1を照射しない場合は、導電率可変部1303は上述のように絶縁体として機能する。このため、可動ミラー素子1307と第2の電極1308との間には何ら力が発生しない。ここで、支持部1306を導電性を有する可撓性部材、又は導電性を有する弾性部材(金属ばね等)で構成する。可動ミラー素子1307と第2の電極1308との間には何ら力が発生しない状態では、支持部1306の復元力で、図13で示すような可動ミラー素子1307が硝子基板1301に対して水平となる位置へ戻る。これにより、可動ミラー素子1307は、少なくとも第1の反射位置と第2の反射位置と、具体的には第1の反射位置と第2の反射位置と、さらに中間反射位置とを選択的に移動する。
【0053】
可動ミラー素子1307は、第1の反射位置のときに照明用光源1201からの照明光を投写レンズ1205の入射瞳ENPへ略全て入射させる方向へ反射させる。また、可動ミラー素子1307は、第2の反射位置のときに照明用光源1201からの照明光を投写レンズ1205の入射瞳ENPとは異なる方向へ反射させる。さらに、可動ミラー素子1207は、中間反射位置のときに照明用光源1201からの入射光を、画像信号に応じた光量が投写レンズ1205の入射瞳ENPに入射する方向へ反射光として反射させる。この構成により、制御光の強度を適宜変化させることで、ティルトミラーデバイス1300を、ON・OFFの2値型(デジタル型)とすること、又はON・OFFと、さらに中間調とを表現できるアナログ型とすることの何れも可能である。
【0054】
なお、電源1309は、直流電源に限られない。例えば、+10Vと−10Vとの周期的な矩形波を印加することができる。そして、+10Vと−10Vとの間の切換わり時間を可動ミラー素子1307の応答速度よりも速い時間に設定する(例えば100nsec)。このとき、+10Vと−10Vとの間の切換わり時間の期間では、静電力が発生しないため、可動ミラー素子1307は第2の反射位置へ移動しようとする。そして、可動ミラー素子1307が移動する前に印加電圧の極性(正負)が変化する。この結果、極性が反対で、その絶対値が同じ大きさの電位差が第1の電極1305と第2の電極1308との間に生ずる。このため、可動ミラー素子1307は同じ状態を保つことができる。このように、周期的に電圧の正負が反転している電圧を印加すると、電極に電荷が蓄積することを低減でき、吸着などの弊害を防止できる。また、常に電荷を逃しているため、電圧を安定して印加できる。
【0055】
次に、図12に示す第6実施形態に係るプロジェクタ1200においてフルカラー映像を得るためのR光用固体発光素子1202RとG光用固体発光素子1202GとB光用固体発光素子1202Bとを点灯させる時間とタイミングについて説明する。図14(a)、(b)は、点灯時間とそのタイミングを示す図である。光源駆動部の機能も兼用する駆動制御部1207は、R光用固体発光素子1202RとG光用固体発光素子1202GとB光用固体発光素子1202Bとを順次切り換えて点灯させる。表示される映像の1フレーム内において各色発光素子の点灯時間を異ならせる。これにより、各色光の光束量を任意に設定できる。白色を得るためには、G光の光束量を全体の60%から80%程度にする必要がある。このため、図14(a)に示すように、G光用固体発光素子1202Gの点灯時間GTを、R光用固体発光素子1202Rの点灯時間RTとB光用固体発光素子1202Bの点灯時間BTよりも長くする。
【0056】
次に、図14(b)を用いて、照明用光源1201の点灯時間の変形例を説明する。R光用固体発光素子1202RとG光用固体発光素子1202GとB光用固体発光素子1202Bとの数量がそれぞれ略同じ場合について考える。この場合、各色光用固体発光素子を配置する空間的な広がりは略同程度である。しかしながら、上述のように白色を得るためには、G光の光束量を全体の60%から80%程度にする必要がある。このため、G光用固体発光素子1202Gを他の発光素子よりも長く点灯させてG光の階調表現時間GKを、R光階調表現時間RK及びB光階調表現時間BKよりも長くする。ここで、階調表現時間とは、ティルトミラーデバイス1300が、画像信号に応じて各色光の強度(階調)を実現するために必要な時間期間である。
【0057】
この場合、映像の階調をnビット(nは正の整数)で表現すると、G光階調表現時間GKの単位ビットの長さとR光又はB光の階調表現時間RK、BKの単位ビットの長さとは異なる。また、駆動制御部1207は、G光用固体発光素子1202Gを駆動するときの駆動クロック信号の周波数と、R光用固体発光素子1202R又はB光用固体発光素子1202Bを駆動するときの駆動クロック信号の周波数とを異ならせることができる。さらに好ましくは、G光用光源駆動クロック信号と、R光、B光用光源駆動クロック信号とは、さらに両信号に共通の周波数の単位クロック信号を有することが望ましい。
【0058】
なお、本実施形態のプロジェクタは、投写レンズ1205の一方の空間側に各色固体発光素子1202R、1202G、1202Bを配置している。しかしこれに限られず、例えば、G光用固体発光素子1202Gを投写レンズ1205の反対側の空間に設けるような両側照明の構成とすることもできる。
【0059】
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態に係るプロジェクタについて図15を参照して説明する。本実施形態のプロジェクタの基本的構成は、上記第6実施形態と同様であるので、図示と重複する説明は省略する。図15は、空間光変調装置1204近傍の構成を示す。上記第6実施形態では、走査部であるガルバノミラーが一つであるのに対し、本実施形態では、複数のガルバノミラーを用いる点が異なる。なお、上記第6実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0060】
走査部は、第1ガルバノミラー1509aと、第2ガルバノミラー1509bと、第3ガルバノミラー1509cとから構成される。第1ガルバノミラー1509aは、第1の制御光用光源1508aからの制御光を第1の領域内1204aで走査させる。第2ガルバノミラー1509bは、第2の制御光用光源1508bからの制御光を第2の領域内1204bで走査させる。第3ガルバノミラー1509cは、第3の制御光用光源1508cからの制御光を第3の領域内1204cで走査させる。各ガルバノミラー1509a、1509b、1509cは、それぞれ各ガルバノミラー駆動部1510a、1510b、1510cにより駆動される。制御部1507は、第1の制御光用光源1508a、第2の制御光用光源1508b、第3の制御光用光源1508cからの制御光を画像信号に応じて変調する。また、制御部1507は、各ガルバノミラー駆動部1510a、1510b、1510cを介して、各ガルバノミラー1509a、1509b、1509cの駆動を制御する。これにより、空間光変調装置1204の領域毎に対応したガルバノミラー1509a、1509b、1509cを設けることで、空間光変調装置1204とガルバノミラー1509a、1509b、1509cとの距離を小さくすることができる。このため、プロジェクタを大画面化、薄型化することができる。
【0061】
なお、上記第3及び第4実施形態では、発光体として蛍光体(有機及び無機の何れも可)を用いているが、これに限られず燐光、又はフォトルミネッセンス機能による光を発生する物質を用いてもよい。また、発光体にエネルギーを供給するためのレーザ光の波長領域は、UV光に限られず、可視光領域、又は赤外光領域を用いることができる。さらに、上記各実施形態において、走査機構はガルバノミラーに限られず、レンズ等の光学系、可動機構等を組み合わせた構成でも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るプロジェクタの概略構成図。
【図2】第1実施形態のスクリーンの正面図。
【図3】第1実施形態の走査の変形例の説明図。
【図4】第1実施形態の走査の他の変形例の説明図。
【図5】本発明の第2実施形態に係るプロジェクタの概略構成図。
【図6】本発明の第3実施形態に係るプロジェクタの概略構成図。
【図7】本発明の第4実施形態に係るプロジェクタの概略構成図。
【図8】本発明の第5実施形態に係るプロジェクタの概略構成図。
【図9】第5実施形態の一部の拡大構成図。
【図10】第5実施形態のレーザ光強度の説明図。
【図11】第5実施形態の変形例のレーザ光強度の説明図。
【図12】本発明の第6実施形態に係るプロジェクタの概略構成図。
【図13】第6実施形態のティルトミラーデバイスの概略構成図。
【図14】第6実施形態の点灯タイミングの説明図。
【図15】本発明の第7実施形態に係るプロジェクタの一部の概略構成図。
【符号の説明】
100 画像表示装置、101 第1の光源、101R、101G、101B 各色光用第1レーザ光源、102 第2の光源、102R、102G、102B各色光用第2レーザ光源、103 第3の光源、103R、103G、103B 各色光用第3レーザ光源、104 ガルバノミラー、105 ガルバノミラー駆動部、106 制御部、107r 第1面、107f 第2面、107 スクリーン、107a 第1の領域、107b 第2の領域、107c 第3の領域、210、211 継ぎ目、310、311 所定幅の領域、312、313、314 所定幅以外の領域、500 画像表示装置、504a 第1ガルバノミラー、504b 第2ガルバノミラー、504c 第3ガルバノミラー、505a、505b、505c 各ガルバノミラー駆動部、506 制御部、600画像表示装置、601 第1UVレーザ光源、602 第2UVレーザ光源、603 第3UVレーザ光源、610 画素、610R R光用蛍光体、610G G光用蛍光体、610B B光用蛍光体、606 制御部、700 画像表示装置、701 第1UVレーザ光源、702 第2UVレーザ光源、703 第3UVレーザ光源、704a 第1ガルバノミラー、704b 第2ガルバノミラー、704c 第3ガルバノミラー、705a 第1ガルバノミラー駆動部、705b 第2ガルバノミラー駆動部、705c 第3ガルバノミラー駆動部、706 制御部、800 画像表示装置、801RH R光用上位第1レーザ光源、801RL R光用下位第1レーザ光源、801GH G光用上位第1レーザ光源、801GL G光用下位第1レーザ光源、801BH B光用上位第1レーザ光源、801BL B光用下位第1レーザ光源、801 第1の光源、802 第2の光源、803 第3の光源、1200 プロジェクタ、1201照明用光源、1202R、1202G、1202B 各色光用固体発光素子、1203 照明レンズ、1204 空間光変調装置、1204a 第1の領域、1204b 第2の領域、1204c 第3の領域、1205 投写レンズ、1206 スクリーン、1207 駆動制御部、1208a 第1の制御光用光源、1208b 第2の制御光用光源、1208c 第3の制御光用光源、1209 ガルバノミラー、1309 電源、1210 ガルバノミラー駆動部、1300 ティルトミラーデバイス、1301 硝子基板、1302 透明電極、1303 導電率可変部、1304 絶縁層、1305 電極、1306 支持部、1307 可動ミラー素子、1308 電極、1309 電源、1507 制御部、1508a 第1の制御光用光源、1508b 第2の制御光用光源、1508c 第3の制御光用光源、1509a 第1ガルバノミラー、1509b第2ガルバノミラー、1509c 第3ガルバノミラー、1510a、1510b、1510c 各ガルバノミラー駆動部、ENP 入射瞳、IH 最高強度、IL 中間強度、L1 制御光
Claims (10)
- 画像信号に応じて変調された画像を表示するスクリーンと、
前記スクリーンを少なくとも第1の領域と第2の領域とに分割したとき、前記第1の領域へ照射される光を供給する第1の光源と、
前記スクリーンの前記第2の領域へ照射される光を供給する第2の光源と、
前記第1の光源からの光を前記第1の領域内で走査させ、前記第2の光源からの光を前記第2の領域内で走査させる走査部と、
を有することを特徴とする画像表示装置。 - 前記走査部は、前記第1の光源からの光を前記第1の領域内で走査させる第1の走査部と、前記第2の光源からの光を前記第2の領域内で走査させる第2の走査部とを有することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
- 前記第1の光源と前記第2の光源とは、それぞれ第1色光のレーザ光を供給する第1色光用光源と、第2色光のレーザ光を供給する第2色光用光源とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置。
- 前記第1の光源、及び前記第2の光源は、それぞれレーザ光を供給するレーザ光源であり、
前記スクリーンは、前記レーザ光が入射する第1面と、前記レーザ光が射出する第2面とを有し、
前記スクリーンは、前記レーザ光が照射されることで第1の波長領域の第1色光を発生する第1色光用発光体と、前記第1の波長領域と異なる第2の波長領域の第2色光を発生する第2色光用発光体とを有し、
複数の前記第1色光用発光体と複数の前記第2色光用発光体とは前記第2面上に交互に配列されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置。 - 前記第1の光源と前記第2の光源との少なくとも点灯及び消灯を制御する制御部をさらに有し、
前記第1の領域と前記第2の領域とは、所定幅の領域において重複しており、
前記制御部は、前記所定幅の領域において、前記第1の光源と前記第2の光源との何れか一方のみが点灯するように制御し、
さらに、前記制御部は、前記所定幅の領域において、前記第1の光源のみが点灯している期間と、前記第2の光源のみが点灯している期間とが交互に繰り返すように制御することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の画像表示装置。 - 前記第1の光源と前記第2の光源との少なくとも発光強度を制御する制御部をさらに有し、
前記第1の領域と前記第2の領域とは、前記所定幅の領域において重複しており、
前記制御部は、前記所定幅の領域において、前記第1の光源と前記第2の光源とのそれぞれのレーザ光の強度が、前記所定幅の領域以外の前記第1の領域又は前記第2の領域を走査しているときのレーザ光の強度に比較して略1/2ずつとなるように制御することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の画像表示装置。 - 照明光を供給する照明用光源と、
前記照明用光源からの光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、
前記変調された光を投写する投写レンズと、を有するプロジェクタであって、
前記空間光変調装置は、可動ミラー素子へ入射する制御光の光量に応じて発生する所定の力により、少なくとも第1の反射位置と、第2の反射位置とを選択的に移動する複数の可動ミラー素子と、
前記空間光変調装置を少なくとも第1の領域と第2の領域とに分割したとき、前記第1の領域の前記可動ミラー素子の移動を制御する前記制御光を供給するための第1の制御光用光源と、前記第2の領域の前記可動ミラー素子の移動を制御する前記制御光を供給するための第2の制御光用光源と、
前記第1の制御光用光源からの光を前記第1の領域内で走査させ、前記第2の光源からの光を前記第2の領域内で走査させる走査部と、を有し
前記可動ミラー素子は、前記第1の反射位置のときに前記照明用光源からの前記照明光を投写レンズの入射瞳へ略全て入射させる方向へ反射させ、前記第2の反射位置のときに前記照明用光源からの前記照明光を前記投写レンズの前記入射瞳とは異なる方向へ反射させることを特徴とするプロジェクタ。 - 前記走査部は、少なくとも前記第1の制御光用光源からの光を前記第1の領域内で走査させる第1の走査部と、前記第2の制御光用光源からの光を前記第2の領域内で走査させる第2の走査部とを有することを特徴とする請求項7に記載のプロジェクタ。
- 前記可動ミラー素子は、前記第1の反射位置と前記第2の反射位置との間の中間反射位置にさらに移動し、
前記可動ミラー素子は、前記中間反射位置のときに画像信号に応じた光量が前記投写レンズの前記入射瞳に入射する方向へ前記入射光を反射させることを特徴とする請求項7又は8に記載のプロジェクタ。 - 前記照明用光源は、第1色光と、第2色光とを供給する固体発光素子であることを特徴とする請求項7〜9の何れか一項に記載のプロジェクタ。
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