JP2002189176A - ミラー駆動装置 - Google Patents

ミラー駆動装置

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JP2002189176A
JP2002189176A JP2000386956A JP2000386956A JP2002189176A JP 2002189176 A JP2002189176 A JP 2002189176A JP 2000386956 A JP2000386956 A JP 2000386956A JP 2000386956 A JP2000386956 A JP 2000386956A JP 2002189176 A JP2002189176 A JP 2002189176A
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Japan
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plate
driving device
mirror driving
substrate
actuator
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JP2000386956A
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English (en)
Inventor
Atsushi Fujita
藤田  淳
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミラーを動かすことができる角度の範囲を大
きくでき、耐振動性に優れたミラー駆動装置を提供す
る。 【解決手段】 第1の主面と第2の主面を有しかつ上記
第1の主面から上記第2の主面に貫通する開口部を有す
る第1の基板と、一端と他端とを有しその他端の近傍で
第1の基板の第1の主面に接合され、他端を電気信号に
対応させて移動させることができるアクチュエーター
と、第3の主面と第4の主面を有し、その第3の主面に
ピボットが形成されてなり、そのピボットが開口部の略
中央に位置するように第1の基板の第2の主面と上記第
3の主面が接合された第2の基板と、一方の主面と他方
の主面とを有し、アクチュエーターの他端と外周の一部
で接合されかつ一方の主面の略中央部が上記ピボットの
先端により支持されたプレートとを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として光通信網
に用いられる多チャンネルの光スイッチと、その光スイ
ッチに用いることができるミラー駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレコミュニケーションシステム等に利
用される光通信システムにおいて、光スイッチは重要な
部品である。この光通信システムに使用される光スイッ
チは、例えば円形の複数のミラーとそのミラーの方向を
所望の方向に変化させる駆動機構部とを備えてなり、そ
のミラーの方向を変化させることにより光をスイッチン
グする。このような光スイッチにおける駆動機構として
は、ミラーが形成されたプレートを2軸のジンバルによ
り支持して、方向を変化させる方法などがある。この方
法ではミラーとなる反射膜が成膜されたポリシリコンの
プレートを直交する2軸の回転自由度を持つジンバルで
支持し、プレートとその下の電極間に電圧をかけ静電力
によりミラーの傾きを制御している。この構成部品は全
てウェハープロセスによりシリコン基板表面に形成さ
れ、ジンバルとプレートは弱いばねで接続されている。
また、各部品を独立可動とするために犠牲層をエッチン
グし、この時、所望のミラー傾き角となってもプレート
裏面が下部電極面と接触しないように、周囲に配した2
本の梁でミラーを持ち上げジンバル毎に横から持ち上げ
支えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の光スイッチでは、ミラー駆動装置において、ミラ
ーと電極間の距離が制限され、ミラーの位置を電極に対
して高くできないので、ミラーを動かすことができる角
度の範囲が狭いという問題点があった。また、従来の光
スイッチのミラー駆動装置では、ジンバルだけで空間に
保持されているので、振動に対して弱いという問題点が
あった。また、従来の光スイッチのミラー駆動装置にお
いて、ミラーが形成されたプレートを支持軸と一体で形
成した構造も提案されているが、このようにプレートと
支持軸とを一体で構成すると、ミラーを動かすことがで
きる角度の範囲が狭くなるという問題点があった。
【0004】そこで、本発明は、ミラーを動かすことが
できる角度の範囲を大きくでき、耐振動性に優れたミラ
ー駆動装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、本発明に係るミラー駆動装置は、第1の主面と第
2の主面を有しかつ上記第1の主面から上記第2の主面
に貫通する開口部を有する第1の基板と、一端と他端と
を有しその他端の近傍で上記第1の基板の第1の主面に
接合され、上記他端を電気信号に対応させて移動させる
ことができるアクチュエーターと、第3の主面と第4の
主面を有し、その第3の主面にピボットが形成されてな
り、そのピボットが上記開口部の略中央に位置するよう
に上記第1の基板の第2の主面と上記第3の主面が接合
された第2の基板と、一方の主面と他方の主面とを有
し、上記アクチュエーターの他端と外周の一部で接合さ
れかつ上記一方の主面の略中央部が上記ピボットの先端
により支持されたプレートとを備えたことを特徴とす
る。以上のように構成された本発明に係るミラー駆動装
置は、上記プレートを上記ピボットで支持するようにし
ているので、上記ピボットの高さを変えることによりミ
ラー面の高さを任意に決定することができ、その高さを
高くすることによりミラー面の角度を広い範囲で変化さ
せることができる。また、本発明のミラー駆動装置で
は、基板に固定されたピボットの先端で上記プレートを
支えるようにしているので、基板に固定されたピボット
の先端を中心としてプレートを揺動でき、ばね構造によ
り中空でプレートを保持した場合に比較して、振動の影
響を少なくできる。これにより、安定して従来例に比較
して、耐振動性を良好にできる。
【0006】また、本発明に係るミラー駆動装置におい
て、上記アクチュエーターとして、正及び負の電極のう
ちの一方の電極が形成された梁部と、該梁部に対向して
設けられた正及び負の電極のうちの他方の電極とを備え
た静電アクチュエーターを用いることができる。このよ
うに構成すると、比較的大きな変位量が得られるアクチ
ュエーターを、上記第1の基板上に一体で形成でき、し
かも印加する電圧により容易にかつ比較的大きな範囲で
ミラーの傾斜角を変化させることができる。
【0007】さらに、本発明に係るミラー駆動装置にお
いて、上記プレートは円形であって、上記梁部は長手方
向が該プレートの外周に沿った円弧形状になるように形
成されていることが好ましい。このようにすると、隣接
するミラー(プレート)間の間隔を大きくすることな
く、上記梁部の長手方向の長さを長くできるので、隣接
するミラー(プレート)間の間隔を大きくすることなく
より大きな変位量を確保できる。これにより、小型でか
つミラー傾斜角の可変範囲を大きくできるミラー駆動装
置を提供できる。また、このように構成すると、上記梁
に働く捩れ応力により梁を大きく変位させることがで
き、上記プレートの傾斜角の制御範囲を大きくできる。
【0008】また、本発明に係るミラー駆動装置では、
上記梁部は一端から他端に向かって上記第1の基板との
距離が徐々に変化するように構成することが好ましい。
このようにすると、上記プレートの高さ方向の位置に依
らず静電力でプレートの傾斜角を制御できる。
【0009】本発明に係るミラー駆動装置では、上記プ
レートが上記アクチュエーターの復元力により上記ピボ
ットの先端に押圧されていることが好ましく、これによ
り、上記プレートの中心をより確実に固定できるので、
光軸のずれを少なくできる。
【0010】本発明に係るミラー駆動装置では、上記一
方の電極と上記他方の電極の短絡を防止するために、上
記梁部と上記他方の電極との間に絶縁層を形成すること
が好ましい。
【0011】また、本発明に係るミラー駆動装置におい
て、上記梁部と上記他方の電極との間に絶縁層を形成す
る場合には、上記絶縁層から上記梁部の方に突出する金
属からなりかつ、上記正の電極及び上記負の電極とは電
気的に分離されたバンプをさらに有していることが好ま
しい。このようにすると、静電アクチュエーターにおけ
る墜落電圧を大きくできるので、より広範囲の電圧値に
対して静電アクチュエータの先端の変位を略線形に制御
でき、上記プレートの傾斜角の制御範囲をさらに大きく
できる。
【0012】本発明に係るミラー駆動装置において、上
記プレートの他方の主面に反射膜を形成する。
【0013】さらに、本発明に係るミラー駆動装置にお
いて、上記プレート上に該プレートより大きい第2のプ
レートを設け、該第2のプレートに反射膜を形成するこ
とが好ましい。この構造によれば、上記第2のプレート
の直径とピッチを略同一にでき、また、上記プレート自
体の直径を小さくできるのでミラーの傾き角を大きくで
きる。これらにより、光スイッチに適用した場合、該光
スイッチをコンパクトにできる。
【0014】本発明に係るミラー駆動装置は、上記プレ
ートの傾斜角を2軸制御するように、上記アクチュエー
ターを3つ以上備えることがてきる。
【0015】本発明に係るミラー駆動装置において、上
記アクチュエーターを3つ以上備えている場合、上記複
数のアクチュエーターは、上記プレートの外周において
略等間隔に接合されていることが好ましい。このように
すると、より効果的に上記プレートの2軸制御が可能と
なる。
【0016】本発明に係るミラー駆動装置において、上
記ピボットの先端部と上記プレートの下面とは、耐磨耗
材を介して接触していることが好ましい。このように、
上記プレートと上記ピボットの接触部に耐摩耗性の部材
を配したことでプレートとピボットの焼き付き、摩耗を
防ぎ、繰返し信頼性を確保することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
に係る実施の形態について説明する。 実施の形態1.本発明に係る実施の形態1のミラー駆動
装置は、光スイッチ用のミラー駆動装置であって、図1
の平面図及びその断面図である図2に示すように、以下
のような要素により構成される。尚、図2の断面図は、
1つの平面の断面図ではなく図1の破線L1に沿った断
面を平面上に描いたものである。また、本明細書におい
て、上面と言う時は図面上で上に位置する面をいい、下
面と言う時は図面上下に位置する面をいう。したがっ
て、上面又は下面と記載されていても、実際の使用状態
で上に位置する面又は下に位置する面を意味するもので
はない。
【0018】実施の形態1のミラー駆動装置の構成要素 (1)第1の基板2 第1の基板2は、下面から上面に貫通する開口部2aを
有し、その上面の一部には後述するアクチュエーター1
の一端部(固定部1b)が接合される。また、本実施の
形態1において、この第1の基板2はp型又はn型の導
電性を有し、アクチュエーター1の下部電極を兼ねてい
る。
【0019】(2)アクチュエーター1 アクチュエーター1は、薄いSi層21eとそのSi層
21eの上面に形成された上部電極9とSi層21eの
下面に形成された絶縁層8からなる梁部1aと基板2の
一部を下部電極として含んでなり、DC電源により印加
された直流電圧の大きさに対応して静電力により梁1a
の撓み量が変化してその他端を上下に移動させることが
できる。本実施の形態1のミラー駆動装置では、同様に
構成された3つのアクチュエーター1を用いて構成さ
れ、この3つのアクチュエーターの撓み量をコントロー
ルすることにより、後述のプレート4の軸方向を予め設
定された立体角の範囲内において任意に設定することが
できる。尚、本実施の形態1のミラー駆動装置におい
て、アクチュエーターの梁の幅は、例えば、0.3mm
〜0.5mmに設定され、梁の厚さは、例えば、1〜2
μmに設定される。
【0020】(3)第2の基板11 第2の基板11の上面には、円錐や四角錐などの先端が
尖った形状のピボット5が形成されている。また、この
第2の基板11の上面は、ピボット5が第1の基板2の
開口部2aの略中央に位置するように第1の基板2の下
面と接着剤5によって接合されている。
【0021】(4)プレート4 プレート4の上面には、反射膜3が形成されている。ま
た、プレート4は、その外周面の一部とアクチュエータ
ー1の他端とが接続ばね6によって接続され、かつプレ
ート4の下面の中心部がピボット5の先端に支持される
ことにより、その軸方向を一定の範囲内で自在に変化さ
せることができるように保持されている。ここで、本実
施の形態1では、プレート4の下面のピボット5の先端
により支持される部分には、耐磨耗性膜7が形成されて
いる。また、本実施の形態1のミラー駆動装置では、プ
レート4の外周面とアクチュエーター1との3つの接続
ポイントは、プレート4の外周面においてほぼ等間隔に
なるように設定される。尚、本実施の形態1のミラー駆
動装置において、プレート4は円形で構成されることが
好ましく、その径は例えば500μm〜2mmに設定さ
れる。また、ばね6は、例えば、薄いシリコン板により
形成することができ、その厚さは例えば1〜2μm、そ
の幅は、0.03〜0.05mmに設定される。さら
に、プレート4とアクチュエーターの梁との間隔は、例
えば、0.1mm〜0.2mmに設定される。
【0022】以上のように構成されたミラー駆動装置に
おいて、各アクチュエーター1に印加する直流電圧を変
化させると、その変化に対応して各アクチュエーター1
の他端が上下する。したがって、各アクチュエーター1
に印加する直流電圧を制御することにより、設定された
立体角の範囲内でプレート4の軸方向を任意に設定する
ことができ、これにより、光の反射方向を任意に設定す
ることができる。
【0023】次に、実施の形態1のミラー駆動装置の製
造方法について説明する。本製造方法では、まず、下面
に例えば0.5μmの厚さの熱酸化膜22が形成された
シリコン基板21を準備し、図3(a)に示すように、
アクチュエーター1の可動部分である梁1aを形成する
部分とバネ6を形成する部分、及びプレート4の中心部
分に位置する熱酸化膜22を除去する。次に、図3
(b)に示すように、熱酸化膜22が除去された部分に
アクチュエーターの絶縁用及びピボット5の先端があた
る部分の磨耗防止用のSiNx膜23を例えば、0.2
μmの厚さに形成する。尚、アクチュエーター絶縁用に
形成されたSiNx膜23は、図1におけるアクチュエ
ーターの絶縁膜8に対応し、磨耗防止用のSiNx膜2
3は図1における耐磨耗性膜7に対応する。次に、図3
(c)に示すように、別に用意したシリコン基板2をシ
リコン基板21の下面に水ガラスにより接着し、図3
(d)に示すように、シリコン基板21を、プレート4
の厚さになるまで研削ポリッシュする。
【0024】そして、研磨したシリコン基板21におい
て、図3(e)に示すように、プレート4を形成する部
分21a、ばね6を形成する部分21b、アクチュエー
ター1を形成する部分21cを異方性エッチングを用い
て形成する。具体的には、以下のステップで形成する。 ステップ1.研磨したシリコン基板21の表面を0.5
μm程度熱酸化する。 ステップ2.犠牲層(熱酸化膜22)までエッチングす
る部分とアクチュエーターの梁となる薄肉部分も含めて
フォトレジストを形成し、犠牲層(熱酸化膜22)まで
エッチングする部分とアクチュエーターの梁となる薄肉
部分に位置する熱酸化膜を除去する。 ステップ3.ステップ2で形成したフォトレジストを除
去し、犠牲層(熱酸化膜22)までエッチングする部分
を開口させるフォトレジストを形成する。 ステップ4.ステップ2,3の重ね合わせマスクを用い
て、はりの厚み分だけSiをエッチングする。 ステップ5.ステップ3で形成したマスクを用いて、ス
テップ2で形成した熱酸化膜マスクをエッチングする。 ステップ6.ステップ5で形成したフォトレジストと熱
酸化膜をマスクとして犠牲層(熱酸化膜22)までエッ
チングする。 以上のようにして、図3(f)に示すように、プレート
4を形成する部分21a、ばね6を形成する部分21
b、アクチュエーター1を形成する部分21cを形成す
る。
【0025】次に、シリコン基板2のプレート4を形成
する部分21aの下をアルカリ溶液によりエッチングす
ることにより開口部2aを形成する。そして、水ガラス
と犠牲層22とを、アクチュエーター1と基板2との固
定部を除いて除去し、梁、プレート4及びばね6とを中
空構造とする。次に、図5(a)に示すように、シリコ
ン基板2と、別途用意したピボット5が形成された基板
11とを接着剤10で接合する。ここで、基板11は図
4(a)に示すように、例えば、異方性エッチングを用
いてピボット5を形成した後、図4(b)に示すよう
に、接着剤10を形成する。
【0026】最後に、アクチュエーター1の上部電極9
と配線及びプレート4の上に反射膜3を形成する。ここ
で、上部電極9と配線及び反射膜3は、例えば、Crを
下地膜としたAuで構成することができ、この場合、例
えばCr膜は10nm又はそれ以上の膜厚に形成し、A
u膜は0.2μm程度に成膜する。このようにして、本
発明に係る実施の形態1のミラー駆動装置は作製され
る。
【0027】以上のように作製された本発明に係る実施
の形態1のミラー駆動装置において、静電アクチュエー
タ1は表面側に上部電極9、裏面に絶縁膜8を備えたS
i層21eからなる梁1aとシリコン基板2からなる下
部電極とから構成され、その静電アクチュエータ1の上
部電極9とシリコン基板2(下部電極)の間に電位差を
与えることで、上部電極9を固着した梁1と下部電極2
の間の間隔を静電力で縮めることにより、接続ばね6を
介して接続されたプレート4の接続部分に下向きの力を
加えることができる。本実施の形態1のミラー駆動装置
では、プレート4の外周にほぼ等間隔に3点で静電アク
チュエーター1が接続されているので、プレート4の傾
きを2軸で制御することができる。
【0028】また、プレート4のミラー面は、プレート
4を裏面から押上げるピボット5の高さを変えることに
より所望の位置に設定できる。ミラーをジンバル支持し
た従来例では、平面上に形成したミラーを持ち上げた後
その高さに保持するための支持部材もミラーと同じ面に
形成するため、ミラー面を高くしようとすると、支持部
材の幅も必然的に広くなり、ミラー間のピッチも広がっ
てしまう。しかしながら、この実施の形態1のミラー駆
動装置では、プレート4のミラーの傾き角を大きくでき
るミラー駆動装置をコンパクトに構成することができ、
回転中心位置もピボット5で規定できるので反射光の光
路ずれも小さくできる。
【0029】さらに、本実施の形態1のミラー駆動装置
は、プレート4が、梁1aの弾性復元力によりピボット
5に押し付けられる方向に付勢されかつ、梁1aと接続
ばね6とも連結されているので、外乱に対して強い構造
である。したがって、本実施の形態1によれば、耐振動
性に優れたミラー駆動装置を提供できる。
【0030】また、ミラーをジンバル支持した従来例で
は、ミラーを固着したプレート裏面を上部電極として対
向する下部電極間で静電力を働かせているので、プレー
トを高くすると静電力は電極間距離の2乗で小さくなる
ため、静電力により駆動できる範囲が制限されるが、本
実施の形態1によれば、静電アクチュエータ1の電極間
距離は固定部から先端部にかけて徐々に広がる構造をし
ているので、プレート4の位置を高くしても動かすこと
ができる。図6に静電アクチュエータ1に印加する電圧
と梁1の変形の関係を定性的に示す。電圧を高くしてい
くとある時点で急激に静電力が大きくなり反り返った梁
1が下部電極9に急に張り付いてしまう(この電圧を墜
落電圧と呼ぶ)。本実施の形態1のミラー駆動装置で
は、図6のような変位特性を有する静電アクチュエータ
ーを用いて構成しているので、図6における墜落電圧以
下の略線形に変化する範囲内でプレート4の傾きをコン
トロールすることにより、アナログ的にプレート4のミ
ラーの傾き角を制御することができる。
【0031】また、墜落電圧より大きな電圧と、墜落電
圧より小さな電圧の2つの電圧間で切りかえることによ
り、プレート4のミラーの傾き角を2値制御できる。こ
の場合、プレート4の直径とピボット5の高さを適宜選
択することにより、ミラーの傾斜角の変更可能範囲を要
求仕様に合わせて容易に設定できる。
【0032】以上の実施の形態1のミラー駆動装置で
は、3本の静電アクチュエータにより、2軸の姿勢制御
が可能な構成としたが、本発明はこれに限られるもので
はなく、例えば、図7に示すように、2本の静電アクチ
ュエータをプレート4に接続してミラーの姿勢を一軸で
線形又は、2値制御するようにしてもよい。また、2軸
制御する場合においても、アクチュエーター1の数は3
つに限られるものではなく、3つ以上のアクチュエータ
ーで2軸制御するようにしてもよい。
【0033】さらに、本実施の形態1では、静電アクチ
ュエーター1を用いて構成するようにしたが、本発明は
これに限られるものではなく、圧電アクチュエーター等
の他のアクチュエーターを用いて構成することもでき
る。
【0034】実施の形態2.以下、本発明に係る実施の
形態2について説明する。本実施の形態2のミラー駆動
装置は、梁1aと基板200との間にバンプ12を形成
することにより、実施の形態1のミラー駆動装置より広
範囲の角度でプレートの傾斜角を制御できるようにした
ことを特徴とし、以下のような工程で作製される。
【0035】(実施の形態2のミラー駆動装置の製造方
法)本製造方法では、まず、図10(a)に示すよう
に、不純物をドープしていない絶縁性のシリコンからな
る基板200上面の静電アクチュエーターを形成する位
置に、例えば、直径10μm、厚さ3μmのCu(下地
層Ta)からなるバンプ12を、フレームメッキにより
形成する。次に、図10(b)に示すように、シリコン
基板200の上面にSiOxからなる絶縁膜31を形成
し、図10(c)に示すように、シリコン基板200上
面の静電アクチュエーターを形成する位置の絶縁膜31
上に例えば0.2μmの厚さのAu電極(Cr下地)3
2をバンプ12と接触しないように形成し、さらに図1
0(d)に示すように、SiNxからなる絶縁膜33を
形成する。このとき、バンプ12とAu電極32の間に
は、絶縁膜33が形成されるようにし、バンプ12とA
u電極32の間をより確実に絶縁する。
【0036】次に、図10(e)に示すように、下面に
SiOxからなる絶縁膜34aが形成されたシリコン基
板34をシリコン基板200上にガラス接合して、図1
0(f)に示すように、シリコン基板34を所定の厚さ
になるように研削して表面をポリッシングする。尚、シ
リコン基板34は、シリコン基板200の上に押さえら
れるために、図10(f)に誇張して示すように、アク
チュエーターを形成する部分と他の部分との段差に対応
して変形する。
【0037】次に、図11(a)に示すように、研磨し
たシリコン基板34において、プレート4を形成する部
分34a、ばね6を形成する部分34b、アクチュエー
ター1を形成する部分34cを異方性エッチングを用い
て形成する。そして、実施の形態1と同様にして、図1
1(b)に示すように、ばね6を形成する部分34b、
アクチュエーター1を形成する部分34cを薄肉化する
ことにより、ばね6及びSi層34eを形成する。
【0038】次に、図11(c)に示すように、シリコ
ン基板200のプレート4を形成する部分34aの下を
アルカリ溶液によりエッチングすることにより開口部2
aを形成する。そして、図11(d)に示すように、水
ガラスと絶縁膜(犠牲層)35とを、アクチュエーター
1と基板200との固定部を除いて除去し、Si層34
e、プレート4及びばね6とを中空構造とする。次に、
図11(e)に示すように、シリコン基板200と、別
途用意したピボット5が形成された基板11とを接着剤
10で接合する。ここで、基板11は図12(a)に示
すように、例えば、異方性エッチングを用いてピボット
5を形成した後、図12(b)に示すように、ピボット
5の先端部分にSiNxからなる耐磨耗材7aを形成
し、基板11上の一部に接着剤10を形成する。
【0039】最後に、アクチュエーター1の上部電極9
と配線及びプレート4の上に反射膜3を形成する。ここ
で、上部電極9と配線及び反射膜3は、Crを下地膜と
したAuで構成することができ、Cr膜は10nm又は
それ以上の膜厚に形成し、Au膜は0.2μm程度に成
膜する。以上のように、実施の形態2において、アクチ
ュエーター1を固定する基板として絶縁性のシリコン基
板200を用いているので、本実施の形態2のアクチュ
エーター1は、上部電極9が形成されたSi層34eを
備えた梁部1a、絶縁層33及び絶縁層31の間に形成
されたAu電極32からなる下部電極(以下、Au電極
と同じ32の符号を付して示す。)とをその基本構造と
して備え、さらにシリコン基板200上に下部電極とは
分離されて設けられたバンプ12を有してなる。
【0040】以上のようにして作製された実施の形態2
のミラー駆動装置は、実施の形態1のミラー駆動装置と
同様の作用効果を有し、さらに以下のような特徴を有す
る。すなわち、図1,図2等に示した実施の形態1のミ
ラー駆動装置では、静電アクチュエータの上部電極9と
下部電極32間に電位差を与えることで、上部電極9を
固着した梁1と下部電極32間の間隔を静電力で縮める
構成であるが、図6のグラフを用いて説明したように、
墜落電位を印加したところで急激に静電力が大きくなり
反り返った梁が下部電極に急に張り付いてしまう。これ
を離そうと電位を下げていっても、絶縁膜8の帯電によ
り張り付く電位(墜落電位)よりさらに小さくしていか
ないと離れないというヒステリシスを持つ。そのため、
反射膜3とプレート4からなるミラーの傾きを細かく制
御できる範囲が、従来例より広くできるとは言っても、
まだ制限され、また、大きな電位をかけた場合にはデジ
タル的にでしか制御できない。
【0041】しかしながら、上述の実施の形態2のミラ
ー駆動装置では、これを改善することができ、広範囲で
細かなミラー角度制御ができるようになる。その理由
は、実施の形態2のミラー駆動装置において、上述のよ
うに構成された静電アクチュエータ1は、電極間距離が
縮まって接触しそうなときに、絶縁膜8を介して上部電
極9と下部電極32が接触しないように電気的に中立
(上部電極9及び下部電極32のいずれの電極からも絶
縁されている)な導電性のバンプ12を設けたことによ
るものである。すなわち、このバンプ12により、上下
電極9,32間の間隔が絶縁膜33の膜厚と等しくなる
ことを防ぎ、絶縁膜33を介して上部電極9と下部電極
32が接触した場合に、電極間に働く静電力が接触した
ことにつられて急激に増大することを防いでいる。この
ように、この絶縁膜33から突出するバンプ5を設ける
ことにより、墜落電圧を上昇させることができ、静電ア
クチュエータの先端の変位を略線形に制御できる範囲を
拡大することができる。
【0042】また、実施の形態2のミラー駆動装置で
は、梁1aが絶縁膜33に接近した時に、梁1aが絶縁
膜33を介して直接下部電極32と接触することがな
く、かつ電気的に中立な導電性のバンプ12に接触する
ことになるので、梁1aが絶縁膜33に静電的に吸着す
ることなくヒステリシスも生じない。これにより、実施
の形態2のミラー駆動装置では、実施の形態1のミラー
駆動装置に比較して、広い角度範囲で精度良くプレート
4のミラーの角度制御ができる。
【0043】実施の形態3.本発明に係る実施の形態3
のミラー駆動装置は、以下のように構成されたことを特
徴とする。 (1)まず、実施の形態2の図11(e)まで作製した
ものを準備し、プレート4の上面に反射膜を形成するこ
となく、上部電極9をアクチュエーター部分のみに形成
する。 (2)一方、図15(a)に示す、例えばシリコンから
なる別の基板41を準備して、下面に例えば円柱形状の
凸部41aを形成し(図15(b))、その凸部41a
の上面に水ガラス等の接着剤42を塗布する(図15
(c))。 (3)そして、図16(a)に示すように、プレート4
の上に基板41を凸部41aの軸とプレート4の軸とが
一致するように接着剤42により接合し、図16(b)
に示すように、基板41の上面に反射膜43を形成す
る。尚、基板41の凸部41aの高さは、プレート4を
最大限傾けた時に、アクチュエータ等の他の構成要素と
接触しないように設定される。
【0044】以上のように構成された実施の形態3のミ
ラー駆動装置は、実施の形態1及び2と同様の作用効果
を有しかつミラー間の間隔(ミラー間のピッチ)を狭く
できる。すなわち、実施の形態1及び実施の形態2のミ
ラー駆動装置では、隣接するプレート4の間に各プレー
ト4の傾斜角を変化させるアクチュエーター1を形成す
る必要があるので、そのアクチュエーター1を形成する
ための間隔を確保する必要がある。これに対して、実施
の形態3のミラー駆動装置では、別の基板41を用いて
反射膜43を形成しているので、アクチュエーター1の
上に反射膜が形成された基板41を配置することがで
き、ミラー間の間隔を極めて狭くできる。具体的には、
本実施の形態3のミラー駆動装置において、基板41の
大きさは隣り合う基板41が傾いたとき接触しないよう
なクリアランスを設けておけばよく、基板41の直径と
ピッチとを略同じにできる。
【0045】また、実施の形態3のミラー駆動装置で
は、プレート4に直接に反射膜を形成する必要がないの
で、反射膜43の径を例えば実施の形態1又は2のミラ
ー駆動装置における反射膜3の径と同一にした場合、実
施の形態3の構成では、プレート4の直径を小さくでき
るため、ミラーの傾き角を大きくできる。尚、実施の形
態3では、基板41に段差(凸部41a)を設け、ミラ
ーが所望の傾斜角だけ傾いたときに、基板41の外周部
が静電アクチュエータを形成する基板の表面と接触しな
いようにしている。
【0046】変形例.本発明に係る変形例のミラー駆動
装置は、SOI(シリコン・オン・インシュレーター)
基板を用いて作製した例であり、実施の形態1のミラー
駆動装置と同様の作用効果を有する。本変形例のミラー
駆動装置は、以下のように作製される。
【0047】本方法では、例えば、活性層と呼ばれる厚
さ数十μm厚さの高抵抗シリコンとその上に形成された
0.5μm厚のSiOxからなる犠牲層53と0.4m
m厚の低抵抗シリコン層54とを備えたシリコン基板5
2を用いる。そして、まず、図17(a)に示すよう
に、0.4mm厚の低抵抗シリコン層54の表面を0.
5μm程度熱酸化する。
【0048】次に、図17(b)に示すように、アクチ
ュエーターの梁を形成する部分、ばね部プレートを分離
するために除去する部分に対応するマスクを熱酸化膜と
フォトレジストで形成して、以下、実施の形態1と同様
にして、活性層にアクチュエーターの梁、ばね及びプレ
ートを形成する。そして、図17(c)に示すように、
アクチュエーターを構成する、梁の部分及び固定部の上
に絶縁膜57を形成し、プレート4の下に位置する基板
52の一部をエッチングで除去することにより基板52
に開口部52aを形成する。そして、図17(d)に示
すように、必要部分を残して犠牲層53を除去すること
により、中空構造を形成する。尚、この絶縁膜57を設
けることで、犠牲層エッチング時に、梁、ばねがベース
Siと固着することを防ぐように膜応力を設定してお
く。
【0049】そして、アクチュエーター部の絶縁膜上及
びプレート4の上にそれぞれCr/Au膜を形成するこ
とにより、それぞれアクチュエーターの上部電極9及び
反射膜3を形成する(図17(e))。そして、図19
に示すように、シリコン基板52と、別途用意したピボ
ット5が形成された基板11とを接着剤10で接合す
る。ここで、基板11は、図18に示すように、例え
ば、異方性エッチングを用いてピボット5を形成した
後、ピボット5の先端に耐磨耗膜7cを形成し、基板1
1の所定の位置に接着剤10を形成する。
【0050】以上のように作製しても、実施の形態1と
同様の作用効果を有するミラー駆動装置を作製すること
ができる。
【0051】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係るミラー駆動装置は、上記開口部を有する第1の基板
と、一端の近傍で上記第1の基板の第1の主面に接合さ
れたアクチュエーターと、上記ピボットを有しそのピボ
ットが上記開口部の略中央に位置するように上記第1の
基板と接合された第2の基板と、上記アクチュエーター
の他端と外周の一部で接合されかつ上記一方の主面の略
中央部で上記ピボットの先端により支持されたプレート
とを備え、上記プレートを上記ピボットで支持するよう
にしているので、上記ピボットの高さを高くすることに
よりミラー面の角度を広い範囲で変化させることができ
る。また、本発明のミラー駆動装置では、基板に固定さ
れたピボットの先端で上記プレートを支えるようにし
て、基板に固定されたピボットの先端を中心としてプレ
ートを揺動できるようにしているので、外部からの振動
の影響を少なくできる。したがって、本発明によれば、
ミラー面の角度を広い範囲で変化させることができかつ
耐振動性に優れたミラー駆動装置を提供できる。
【0052】また、本発明に係るミラー駆動装置におい
て、上記アクチュエーターとして、上記静電アクチュエ
ーターを用いることにより、そのアクチュエーターを上
記第1の基板上に一体で形成でき、しかも印加する電圧
により容易にかつ比較的大きな範囲でミラーの傾斜角を
変化させることができる。
【0053】さらに、本発明に係るミラー駆動装置にお
いて、上記梁部を長手方向が該プレートの外周に沿った
円弧形状になるように形成することにより、隣接するミ
ラー(プレート)間の間隔を大きくすることなく、上記
梁部の長手方向の長さを長くでき、より大きな変位量を
確保できるので、小型でかつミラー傾斜角の可変範囲を
大きくできる。
【0054】また、本発明に係るミラー駆動装置では、
上記梁部は一端から他端に向かって上記第1の基板との
距離が徐々に変化するように構成することにより、上記
プレートの高さ方向の位置に依らず静電力でプレートの
傾斜角を制御できるので、安定して傾斜角を制御でき
る。
【0055】本発明に係るミラー駆動装置では、上記プ
レートを上記アクチュエーターの復元力により上記ピボ
ットの先端に押圧することにより、上記プレートの中心
をより確実に固定できるので、光軸のずれを少なくで
き、より安定した傾斜角の制御が可能になる。
【0056】本発明に係るミラー駆動装置では、上記梁
部と上記他方の電極との間に絶縁層を形成することによ
り、上記梁部と上記他方の電極との間の接触を防止でき
る。
【0057】また、本発明に係るミラー駆動装置におい
て、上記絶縁層から上記梁部の方に突出する金属からな
り、上記正の電極及び上記負の電極とは電気的に分離さ
れたバンプを形成することにより、より広範囲の電圧値
に対して静電アクチュエータの先端の変位を略線形に制
御でき、上記プレートの傾斜角の制御範囲をさらに大き
くできる。
【0058】本発明に係るミラー駆動装置において、上
記プレートの他方の主面に反射膜を形成することによ
り、簡単な構成でミラー駆動装置を実現できる。
【0059】さらに、本発明に係るミラー駆動装置にお
いて、上記プレート上に該プレートより大きい第2のプ
レートを設け、該第2のプレートに反射膜を形成するこ
とにより、上記第2のプレートの直径とピッチを略同一
にでき、また、上記プレート自体の直径を小さくできる
のでミラーの傾き角を大きくできるので、小型のミラー
駆動装置を提供できる。
【0060】本発明に係るミラー駆動装置は、上記アク
チュエーターを3つ以上備えることにより、上記プレー
トの傾斜角を2軸制御することができ、より複雑な機能
を有する光スイッチを実現できる。
【0061】本発明に係るミラー駆動装置において、上
記3つ以上のアクチュエーターを、上記プレートの外周
において略等間隔に上記プレートと接合することによ
り、より効果的に上記プレートの2軸制御が可能とな
り、上記複雑な機能をより確実に実現できる。
【0062】本発明に係るミラー駆動装置において、上
記ピボットの先端部と上記プレートの下面とを耐磨耗材
を介して接触させることにより、上記プレートと上記ピ
ボットとの間の、焼き付き、摩耗を防ぐことができ、繰
返し信頼性を高くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施の形態1のミラー駆動装置
の平面図である。
【図2】 図1の破線L1に沿って切断した断面を1つ
の平面上に示した断面図である。
【図3】 実施の形態1のミラー駆動装置の製造方法に
おいて、第1のシリコン基板に関係する工程を示す断面
図である。
【図4】 実施の形態1のミラー駆動装置の製造方法に
おいて、第2のシリコン基板に関係する工程を示す断面
図である。
【図5】 実施の形態1のミラー駆動装置の製造方法に
おいて、第1のシリコン基板と第2のシリコン基板との
接合工程を示す断面図である。
【図6】 実施の形態1の静電アクチュエーター1にお
ける電圧に対する変位量を示すグラフである。
【図7】 実施の形態1の一変形例のミラー駆動装置の
平面図である。
【図8】 本発明に係る実施の形態2のミラー駆動装置
の平面図である。
【図9】 図8の破線L2に沿って切断した断面を1つ
の平面上に示した断面図である。
【図10】 実施の形態2のミラー駆動装置の製造方法
を説明するための各工程毎の断面図である(その1)。
【図11】 実施の形態2のミラー駆動装置の製造方法
を説明するための各工程毎の断面図である(その2)。
【図12】 実施の形態2のミラー駆動装置の製造方法
において、第2のシリコン基板に関係する工程を示す断
面図である。
【図13】 本発明に係る実施の形態3のミラー駆動装
置の平面図である。
【図14】 図13の破線L3に沿って切断した断面を
1つの平面上に示した断面図である。
【図15】 実施の形態3の第2プレートの製造工程を
示す断面図である。
【図16】 実施の形態3のミラー駆動装置の製造方法
を説明するための断面図である。
【図17】 実施の形態1の変形例の製造方法を示す断
面図である。
【図18】 変形例の製造方法における第2の基板の構
成を示す断面図である。
【図19】 変形例の製造方法により作製されたミラー
駆動装置の断面図である。
【符号の説明】
1 アクチュエーター、1a 梁部、2a 開口部、
2,21,34,41,52,200 シリコン基板、
3,43 反射膜、4 プレート、5 ピボット、6
接続ばね、7,7a 耐磨耗性膜、8,31,33 絶
縁膜、9 上部電極、10 接着剤、11 基板、12
バンプ、21e,34e Si層、22熱酸化膜、2
3 SiNx膜、32 下部電極、41a 凸部、53
犠牲層、54 低抵抗シリコン層。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の主面と第2の主面を有しかつ上記
    第1の主面から上記第2の主面に貫通する開口部を有す
    る第1の基板と、 一端と他端とを有しその他端の近傍で上記第1の基板の
    第1の主面に接合され、上記他端を電気信号に対応させ
    て移動させることができるアクチュエーターと、 第3の主面と第4の主面を有し、その第3の主面にピボ
    ットが形成されてなり、そのピボットが上記開口部の略
    中央に位置するように上記第1の基板の第2の主面と上
    記第3の主面が接合された第2の基板と、 一方の主面と他方の主面とを有し、上記アクチュエータ
    ーの他端と外周の一部で接合されかつ上記一方の主面の
    略中央部が上記ピボットの先端により支持されたプレー
    トとを備えたことを特徴とするミラー駆動装置。
  2. 【請求項2】 上記アクチュエーターは、正及び負の電
    極のうちの一方の電極が形成された梁部と、該梁部に対
    向して設けられた正及び負の電極のうちの他方の電極と
    を備えた静電アクチュエーターである請求項1記載のミ
    ラー駆動装置。
  3. 【請求項3】 上記プレートは円形であって、上記梁部
    は長手方向が該プレートの外周に沿った円弧形状になる
    ように形成されている請求項2記載のミラー駆動装置。
  4. 【請求項4】 上記梁部は一端から他端に向かって上記
    第1の基板との距離が徐々に変化する請求項2又は3記
    載のミラー駆動装置。
  5. 【請求項5】 上記プレートは上記アクチュエーターの
    復元力により上記ピボットの先端に押圧されている請求
    項2〜4のうちのいずれか1項に記載のミラー駆動装
    置。
  6. 【請求項6】 上記梁部と上記他方の電極との間に絶縁
    層が設けられた請求項2〜5のうちのいずれか1項に記
    載のミラー駆動装置。
  7. 【請求項7】 上記絶縁層から上記梁部の方に突出する
    金属からなるバンプをさらに有し、該バンプは上記正の
    電極及び上記負の電極とは電気的に分離されている請求
    項6記載のミラー駆動装置。
  8. 【請求項8】 上記プレートの他方の主面に反射膜が形
    成された請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載のミ
    ラー駆動装置。
  9. 【請求項9】 上記プレート上に該プレートより大きい
    第2のプレートを有し、該第2のプレートに反射膜が形
    成された請求項1〜8のうちのいずれか1項に記載のミ
    ラー駆動装置。
  10. 【請求項10】 上記アクチュエーターを、複数個備え
    た請求項1〜9のうちのいずれか1項に記載のミラー駆
    動装置。
  11. 【請求項11】 上記プレートは略円形であって、上記
    複数のアクチュエーターは、上記プレートの外周におい
    て略等間隔に接合された請求項10記載のミラー駆動装
    置。
  12. 【請求項12】 上記ピボットの先端部と上記プレート
    の下面とは、耐磨耗材を介して接触している請求項1〜
    11のうちのいずれか1項に記載のミラー駆動装置。
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