JP2005067823A - 板材搬送処理システム及びその使用方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 支承台29の昇降と板材搬送コンベア58の分断コンベア58aの駆動とをうまく利用して板材Wを板材収納ケース20から搬出したり、板材Wを板材収納ケースに搬入したり出来るので、簡単な構造で板材Wの搬送処理をスムーズに行うことが出来る。また、スライドフォーク17を利用して板材収納ケース20を支承台29に載せたり、支承台29から搬出したり出来る。更に、上昇した状態の分断コンベア58aの搬送面65が繋ぎコンベア67の搬送面と同一高さとなるようになされており、スライドフォーク17が分断コンベア58a側に突出する際、分断コンベア58aがスライドフォーク17と衝突・干渉しないように退避下降するようになされている。
【選択図】 図2
Description
上下動自在で且つ板材収納ケースに対して前後動自在な板材移載ハンドと、この板材移載ハンドの、昇降軌跡内に突出する位置と昇降軌跡から退避する退避位置との間で水平動自在に設けられ、板材を保持した板材移載ハンドが下から上に通過するときは、退避位置に退避しており、板材を保持した板材移載ハンドが上昇した後下降する間に昇降軌跡内に突出して、板材移載ハンドから板材を受け取る板材搬送コンベアと、板材搬送コンベアの搬送面と搬送面が同一高さとなされた繋ぎコンベアとを有するものは知られている。
(1)請求項1の発明は、少なくとも前方に出し入れ口を有し、左右の側部に高さ方向に所定間隔で板材を支承する支承桟を有し、更に、下部に板材搬送コンベアが通過する開口を有する板材収納ケースに収納された板材を1枚ずつ搬出したり、空の板材収納ケースに板材を1枚ずつ搬入したりする板材搬送処理システムであって、左右一対の、板材収納ケースの左右底部を支承する支承台と、支承台の間において昇降自在となされた搬送方向を前後方向に向けた板材搬送コンベアと、板材搬送コンベアの前方に設けられた、搬送方向を前後方向に向けた繋ぎコンベアと、板材搬送コンベアの後方に位置する、前方に出し入れ口を向けた板材収納ケースを支承台に載せる前後摺動自在で且つ昇降自在なスライドフォークとを有し、上昇した状態の板材搬送コンベアの搬送面が繋ぎコンベアの搬送面と同一高さとなるようになされており、スライドフォークが板材搬送コンベア側に突出する際、板材搬送コンベアがスライドフォークと衝突・干渉しないように下降退避するようになされているものである。
(2)請求項2の発明は、前記板材収納ケースの下部の開口が前後方向に少なくとも2つに分断されており、これら分断された分断開口に対応して、板材搬送コンベアを構成する分断コンベアが設けられ、分断コンベア各々の搬送面が繋ぎコンベアの搬送面と同一高さとなるように各分断コンベアの上昇位置を規制するストッパーが各分断コンベアに対応して設けられている請求項1記載のものである。
(3)請求項3の発明は、少なくとも前方に出し入れ口を有し、左右の側部に高さ方向に所定間隔で板材を支承する支承桟を有し、更に、下部に板材搬送コンベアが通過する開口を有する板材収納ケースに収納された板材を1枚ずつ繋ぎコンベアへ搬出したり、空の板材収納ケースに板材を1枚ずつ繋ぎコンベアから搬入したりする板材搬送処理システムの使用方法であって、繋ぎコンベアの搬送面と搬送面を同一高さとしていた板材搬送コンベアを、スライドフォークと衝突・干渉しないように下降退避させる工程と、前方に出し入れ口を向けると共に板材が収納された板材収納ケースが載せられたスライドフォークを、下降退避前の板材搬送コンベアの搬送面よりケース支承面を上方に位置させている支承台と衝突・干渉しない高さ位置において、下降退避した板材搬送コンベアの上方に突出させる工程と、スライドフォークを下降させて板材収納ケースを支承台に載せる工程と、スライドフォークを退入させた後、板材搬送コンベアを上昇させて板材搬送コンベアの搬送面を繋ぎコンベアの搬送面と同一高さとする工程と、支承台を下降させて一番下の板材を板材搬送コンベアに移載させる工程と、板材搬送コンベア及び繋ぎコンベアを駆動させて板材を前方に搬送する工程とを有する板材搬送処理システムの使用方法である。
(1)請求項1の発明によれば、実施の形態の作用の欄で説明するごとく、支承台の昇降と板材搬送コンベアの駆動とをうまく利用して板材を板材収納ケースから搬出したり、板材を板材収納ケースに搬入したり出来るので、簡単な構造で板材の搬送処理をスムーズに行うことが出来る。また、スライドフォークを利用して板材収納ケースを支承台に載せたり、支承台から搬出したり出来る。更に、上昇した状態の板材搬送コンベアの搬送面が繋ぎコンベアの搬送面と同一高さとなるようになされており、スライドフォークが板材搬送コンベア側に突出する際、板材搬送コンベアがスライドフォークと衝突・干渉しないように下降退避するようになされているので、換言すれば、上昇した状態の(作動位置に位置する)板材搬送コンベアのための空間とスライドフォークが突出するための空間とが兼用となされているので、板材搬送処理システムの全体高さを低く出来る。
(2)請求項2の発明によれば、分断コンベア各々の搬送面を簡単に一致させることが出来るので、板材の搬送処理をスムーズに行うことが出来る。
(3)請求項3の発明によれば、板材搬送処理システムを利用して、スムーズに板材を1枚ずつ搬出することが出来る。
なお、この説明において、前とは図1上側を、後とは同下側をいい、左とは図1左側を、右とは同図右側をいう。
前記ラック装置1は、所定間隔で左右に並ぶ前側の多数の支柱2と、これら前側の支柱2の後方にそれとの間に所定間隔をあけて並ぶ後側の支柱2と、これら前後の支柱2に高さ方向に所定間隔で設けられた多数の物品支承部材4とを有しており、支柱2を介することなく対向する左右一対の物品支承部材4によって物品収納棚3が構成されている。左右一対の物品支承部材4間は、後述のスライドフォーク17の上下方向の移動を許容するフォーク通過間隙5となされている。
前記前後のラック装置1の物品収納棚3の出し入れ口6は相互に対向している。
板材収納ケース20は、少なくとも前方に、この実施の形態では前後に出し入れ口21を有し、左右の側部に高さ方向に所定間隔で板材Wを支承する支承桟22を有し、更に、下部に前後方向に3つに分断された分断開口23を有している。前記分断開口23は、後述の分断コンベア58aが通過するための開口である。なお、分断開口23を底面とする仮想角柱状空間に支承桟22は突出しないようになされている。また、前記左右の支承桟22に板材Wが載置される。
前記スペース27に、板材搬送処理システム28の一構成部材である左右一対の支承台29が、左右方向にスライドフォーク17の左右幅より長い間隔をあけて配されている。前記左右一対の支承台29は以下に詳述する昇降駆動装置31により昇降させられるようになされている。
右側の支承台29にも同様に第1位置決めローラー52及び第2位置決めローラー53が設けられている。
繋ぎコンベア67の搬送面と搬送面65を同一高さとしていた分断コンベア58aが、スライドフォーク17と衝突・干渉しないように下降退避する。
その後、物品収納棚3に、出し入れ口21を前後方向に向けるようにして収納されていた板材収納ケース20(板材Wが収納されている)をスタッカークレーン13により搬出する。
その後、走行台車14が、板材収納ケース20の左右方向中央を左右の支承台29の中央に位置させるように走行して、停止する。それと同時に、昇降台16が昇降して、板材収納ケース20の底面を、下降退避前の分断コンベア58aの搬送面65よりケース支承面29aを上方に位置させている支承台29及び第1位置決めローラー52、第2位置決めローラー53と衝突・干渉しない高さ位置に位置させる。
その後、スライドフォーク17が下降退避した分断コンベア58aの上方に突出し、板材収納ケース20を支承台29の上方に位置させる。
その後、昇降台16が下降して、板材収納ケース20を支承台29に降ろす。それに伴って、第1位置決めローラー52、第2位置決めローラー53により、板材収納ケース20の位置決めが行われる。
その後、スライドフォーク17は退入する。ここで、図2を参照しつつ、分断コンベア58aが退避下降する意義を説明する。もし、分断コンベア58aが退避下降せずに、その搬送面65が下降しないと仮定すれば、下降しない搬送面65の上方にスライドフォーク17のための空間(分断コンベア58aの昇降高さ「H」の高さを有する空間)が必要であり、そのため、支承台29は図示の高さ位置から「H」だけ高い位置に停止させなければならない。しかし、本発明においては、分断コンベア58aが退避下降するので、板材搬送処理システム28の全体高さ(板材収納ケース20のための、支承台29の上方空間を含む全体高さ)を低く出来るものである。
その後、支承台29が下降して、一番下の板材Wを分断コンベア58aに移載させる。
その後、分断コンベア58a及び繋ぎコンベア67が駆動して板材Wは前方に搬送される。
その後、再び、支承台29が下降して、一番下の板材W(今までは下から2番目であったもの)を分断コンベア58aに移載させる。その後、分断コンベア58a及び繋ぎコンベア67が駆動して板材Wは前方に搬送される。
以下、同様にして、板材収納ケース20内の板材Wを搬出する。なお、云うまでもないが、支承台29は板材収納ケース20内の最上位の板材Wを分断コンベア58aに載せることが出来る位置まで下降し得るようになされている。
(1)板材収納ケース20の下部の開口(板材搬送コンベア58が通過する開口)が分断されたものでなければ、当然、板材搬送コンベア58は分断する必要はない。
(2)板材搬送コンベア58の構造は任意である。
20 板材収納ケース
21 出し入れ口
22 支承桟
23 分断開口
28 板材搬送処理システム
29 支承台
58 板材搬送コンベア
58a 分断コンベア
Claims (3)
- 少なくとも前方に出し入れ口を有し、左右の側部に高さ方向に所定間隔で板材を支承する支承桟を有し、更に、下部に板材搬送コンベアが通過する開口を有する板材収納ケースに収納された板材を1枚ずつ搬出したり、空の板材収納ケースに板材を1枚ずつ搬入したりする板材搬送処理システムであって、左右一対の、板材収納ケースの左右底部を支承する支承台と、支承台の間において昇降自在となされた搬送方向を前後方向に向けた板材搬送コンベアと、板材搬送コンベアの前方に設けられた、搬送方向を前後方向に向けた繋ぎコンベアと、板材搬送コンベアの後方に位置する、前方に出し入れ口を向けた板材収納ケースを支承台に載せる前後摺動自在で且つ昇降自在なスライドフォークとを有し、上昇した状態の板材搬送コンベアの搬送面が繋ぎコンベアの搬送面と同一高さとなるようになされており、スライドフォークが板材搬送コンベア側に突出する際、板材搬送コンベアがスライドフォークと衝突・干渉しないように下降退避するようになされている板材搬送処理システム。
- 前記板材収納ケースの下部の開口が前後方向に少なくとも2つに分断されており、これら分断された分断開口に対応して、板材搬送コンベアを構成する分断コンベアが設けられ、分断コンベア各々の搬送面が繋ぎコンベアの搬送面と同一高さとなるように各分断コンベアの上昇位置を規制するストッパーが各分断コンベアに対応して設けられている請求項1記載の板材搬送処理システム。
- 少なくとも前方に出し入れ口を有し、左右の側部に高さ方向に所定間隔で板材を支承する支承桟を有し、更に、下部に板材搬送コンベアが通過する開口を有する板材収納ケースに収納された板材を1枚ずつ繋ぎコンベアへ搬出したり、空の板材収納ケースに板材を1枚ずつ繋ぎコンベアから搬入したりする板材搬送処理システムの使用方法であって、繋ぎコンベアの搬送面と搬送面を同一高さとしていた板材搬送コンベアを、スライドフォークと衝突・干渉しないように下降退避させる工程と、前方に出し入れ口を向けると共に板材が収納された板材収納ケースが載せられたスライドフォークを、下降退避前の板材搬送コンベアの搬送面よりケース支承面を上方に位置させている支承台と衝突・干渉しない高さ位置において、下降退避した板材搬送コンベアの上方に突出させる工程と、スライドフォークを下降させて板材収納ケースを支承台に載せる工程と、スライドフォークを退入させた後、板材搬送コンベアを上昇させて板材搬送コンベアの搬送面を繋ぎコンベアの搬送面と同一高さとする工程と、支承台を下降させて一番下の板材を板材搬送コンベアに移載させる工程と、板材搬送コンベア及び繋ぎコンベアを駆動させて板材を前方に搬送する工程とを有する板材搬送処理システムの使用方法。
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