JP2005067308A - 車両のスポイラー取付構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 スポイラー4の裏面に第1取付部5を備え、スポイラー4の下部に第2取付部6を備えて延出する。スポイラー4をバンパー1の表面側に位置させ、スポイラー4の第2取付部6をバンパー1の裏面側に位置させて、スポイラー4の第1取付部5をバンパー1の下部に形成された開口部2に挿入し、スポイラー4の第1及び第2取付部5,6を連結することにより、スポイラー4とスポイラー4の第2取付部6とによりバンパー1の下部を挟み込んで、スポイラー4をバンパー1の下部に取り付ける。
【選択図】 図3
Description
これにより、特許文献1の構造によると、バンパー(特許文献1の図1及び図2中の1)に形成された開口部(特許文献1の図1及び図2中の13)に、スポイラーの突出部及び弾性係止片を挿入して、弾性係止片をバンパーの開口部に係合させることにより、スポイラーをバンパーの下部に取り付ける。
これにより、特許文献1の構造によると、バンパーに対するスポイラーの姿勢を強固なものにすると言う面で改善の余地がある。さらに特許文献1の構造によると、例えばバンパーに大きく曲がった部分があると、弾性係止片がバンパーの大きく曲がった部分の開口部にうまく係合せずに、スポイラーがバンパーの下部に確実に取り付けられない状態になることが考えられる。
(構成)
本発明の第1特徴は、車両のスポイラー取付構造において次のように構成することにある。
スポイラーの裏面に第1取付部を備え、スポイラーの下部に第2取付部を備えて延出する。スポイラーをバンパーの表面側に位置させ、スポイラーの第2取付部をバンパーの裏面側に位置させて、スポイラーの第1又は第2取付部をバンパーの下部に形成された開口部に挿入し、スポイラーの第1及び第2取付部を連結することにより、スポイラーの第1取付部と第2取付部とによりバンパーの下部を挟み込んで、又は、スポイラーとスポイラーの第2取付部とによりバンパーの下部を挟み込んで、スポイラーをバンパーの下部に取り付けるように構成する。
本発明の第1特徴によると、スポイラーをバンパーの下部に取り付ける場合、スポイラーをバンパーの表面側に位置させ、スポイラーの第2取付部をバンパーの裏面側に位置させて、スポイラーの第1又は第2取付部をバンパーの下部に形成された開口部に挿入し、スポイラーの第1及び第2取付部を連結する。
例えばバンパーに大きく曲がった部分があり、スポイラーをバンパーの大きく曲がった部分に取り付ける場合、本発明の第1特徴によると、スポイラーの第1取付部と第2取付部とによりバンパーの下部(表面及び裏面)が挟み込まれた状態となるので(スポイラーとスポイラーの第2取付部とによりバンパーの下部(表面及び裏面)が挟み込まれた状態となるので)、スポイラーがバンパーから離れるような状態が生じ難い。
本発明の第1特徴によると、車両のスポイラー取付構造において、バンパーに対するスポイラーの姿勢が確実に決められた状態となり、スポイラーの取付強度を高めることができた。特にスポイラーをバンパーの大きく曲がった部分に取り付ける場合、スポイラーがバンパーから離れるような状態が生じ難くなるので、この面においてもバンパーに対するスポイラーの姿勢が確実に決められた状態となり、スポイラーの取付強度を高めることができた。
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴の車両のスポイラー取付構造において次のように構成することにある。
スポイラーの第2取付部に取付孔を開口して、スポイラーの第1取付部をバンパーの下部に形成された開口部にバンパーの表面側から挿入し、スポイラーの第2取付部の取付孔に、スポイラーの第1取付部を挿入して、スポイラーの第1及び第2取付部を連結するように構成する。
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第2特徴によると、スポイラーの第1取付部をバンパーの下部に形成された開口部にバンパーの表面側から挿入して、バンパーの裏面側でスポイラーの第1及び第2取付部を連結するように構成しており、スポイラーとスポイラーの第2取付部とによりバンパーの下部が挟み込まれて、スポイラーがバンパーの下部に取り付けられる。これによって、本発明の第2特徴によると、スポイラーの第1及び第2取付部の連結部分がバンパーの表面側に位置しないので、バンパーの表面側の形状(意匠)に制約を受けることが少ない。
前述のような取付孔を備える場合、取付孔の付近の強度の確保の為に、比較的肉厚のボス部状の部分に取付孔を開口するように構成することがあるので、例えばスポイラーの第1取付部に取付孔を開口する場合、スポイラーの第1取付部に所定の大きさを備えたボス部を形成し、ボス部に取付孔を開口することになる。これにより、スポイラーの第1取付部(ボス部)をバンパーの下部の開口部に挿入する為に、バンパーの下部の開口部をボス部が通過できるような比較的大きなものに形成しなければならないので、バンパーの強度の確保と言う面で好ましくない。
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第2特徴によると、バンパーの裏面側でスポイラーの第1及び第2取付部を連結するように構成しており、スポイラーの第1及び第2取付部の連結部分がバンパーの表面側に位置しないので、バンパーの表面側の形状(意匠)に制約を受けることが少なくなって、バンパーの表面側の形状(意匠)の設定の面で好ましいものとなった。
(構成)
本発明の第3特徴は、本発明の第2特徴の車両のスポイラー取付構造において次のように構成することにある。
スポイラーの第1取付部に組付孔を開口して、スポイラーの第1取付部をバンパーの下部に形成された開口部にバンパーの表面側から挿入し、スポイラーの第2取付部の取付孔に、スポイラーの第1取付部を挿入して、スポイラーの第2取付部の取付孔から出たスポイラーの第1取付部の組付孔に、連結部材を挿入することにより、スポイラーの第1及び第2取付部を連結するように構成する。
本発明の第3特徴によると、本発明の第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第3特徴によると、スポイラーの第1取付部をバンパーの下部に形成された開口部にバンパーの表面側から挿入し、スポイラーの第2取付部の取付孔に、スポイラーの第1取付部を挿入した状態において、スポイラーの第2取付部の取付孔から出たスポイラーの第1取付部の組付孔に連結部材を挿入する場合、連結部材の挿入具合や挿入状態を調節することにより、スポイラーの第1取付部の第2取付部への引き込み具合(スポイラーとスポイラーの第2取付部との接近具合)を調節することができるのであり、スポイラーとスポイラーの第2取付部とによるバンパーの下部の挟み込み具合を調節することができる(例えば、スポイラーの第1取付部の第2取付部への引き込みを大きくすれば、スポイラーとスポイラーの第2取付部とが接近して、スポイラーとスポイラーの第2取付部とによるバンパーの下部の挟み込みが強くなる)。
本発明の第3特徴によると、本発明の第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第3特徴によると、スポイラーの第1取付部の第2取付部への引き込み具合(スポイラーとスポイラーの第2取付部との接近具合)を調節することにより、スポイラーとスポイラーの第2取付部とによるバンパーの下部の挟み込み具合を調節することができるようになって、スポイラーの取付強度を適切なものに設定することができるようになった。
本発明の第3特徴によると、連結部材を直接に接当させる為の形状をバンパーの裏面に施す必要がないので、バンパーの形状(意匠)に制約を受けることが少なく、バンパーの形状(意匠)の設定の面で好ましいものとなった。
図1及び図2に示すように、スポイラー4は合成樹脂により一体的に成形されており、スポイラー4の裏面に第1取付部5、第3取付部9及び第4取付部10が一体的に形成されており、スポイラー4の下部に第2取付部6,7,8及び第5取付部11が一体的に形成されている。スポイラー4の中央部分の右部に着脱自在なカバー部12が備えられており、カバー部12の後方に牽引フック(図示せず)が位置している。
前述の[発明を実施するための最良の形態]において、図8に示すように、バンパー1の断面(側面視)が円弧面状である場合、スポイラー4の第2取付部6,7,8のボス部6a,7a,8aの端面を側面視で円弧面状に形成して、スポイラー4の第2取付部6,7,8のボス部6a,7a,8aの端面がバンパー1の裏面に面当たり状態となるように構成してもよい。
前述の[発明を実施するための最良の形態]及び[発明の実施の第1別形態]において連結部材13を図9に示すように構成してもよい。
図9に示すように、連結部材13において、本体部13aの爪部13bが存在しない部分で第2頭部13dとは反対側の部分をテーパー面状の鋸歯部13eに係止し、爪部13bを廃止する。これにより、図3及び図6に示すように、スポイラー4の第1取付部5の組付孔5aに連結部材13を挿入する程、スポイラー4の第1取付部5が、スポイラー4の第2取付部6,7,8のボス部6a,7a,8aの取付孔6b,7b,8bに強く引き込まれるようになって、スポイラー4とスポイラー4の第2取付部6,7,8のボス部6a,7a,8aとにより、バンパー1の下部を強く挟み込むことができる。
前述の[発明を実施するための最良の形態]及び[発明の実施の第1別形態]において図10に示すように構成してもよい。
図10に示すように、連結部材13及びスポイラー4の第1取付部5の組付孔5aを廃止して、スポイラー4の第1取付部5に鋸歯状の係合部5cを一体的に形成し、スポイラー4の第2取付部6,7,8のボス部6a,7a,8aに、係合爪6cを一体的に形成する。これにより、図10に示すように、スポイラー4の第1取付部5の係合部5cにスポイラー4の第2取付部6,7,8の係合爪6cが係合することによって、スポイラー4の第1及び第2取付部5,6,7,8が連結されるのであり、スポイラー4の第1取付部5をスポイラー4の第2取付部6,7,8のボス部6a,7a,8aの取付孔6b,7b,8bに引き込む程、スポイラー4とスポイラー4の第2取付部6,7,8のボス部6a,7a,8aとにより、バンパー1の下部を強く挟み込むことができる。
前述の[発明を実施するための最良の形態]及び[発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第3別形態]に代えて、図11に示すように構成してもよい。
図11に示すように、スポイラー4の第1取付部5を端面を備えた箱状に形成し、スポイラー4の第1取付部5の端面に取付孔5dを開口する。スポイラー4の第2取付部6,7,8に連結部6dを一体的に形成し、連結部6dにクサビ状の頭部6e及びフランジ部6fを一体的に形成する。
以上の構造により、図11に示すように、スポイラー4の第1取付部5とスポイラー4の第2取付部6,7,8(連結部6dのフランジ部6f)とにより、バンパー1の下部が挟み込まれて、スポイラー4がバンパー1の下部に取り付けられる。
本発明は、2ボックスタイプの5ドア型式の乗用車の後部のバンパーや、3ボックスタイプの2ドア又は4ドア型式の乗用車の前部及び後部のバンパーにも適用できる。
2 バンパーの下部に形成された開口部
4 スポイラー
5 スポイラーの第1取付部
5a スポイラーの第1取付部の組付孔
6,7,8 スポイラーの第2取付部
6b,7b,8b スポイラーの第2取付部の取付孔
13 連結部材
Claims (3)
- スポイラーの裏面に第1取付部を備え、前記スポイラーの下部に第2取付部を備えて延出して、
前記スポイラーをバンパーの表面側に位置させ、前記スポイラーの第2取付部を前記バンパーの裏面側に位置させて、前記スポイラーの第1又は第2取付部を前記バンパーの下部に形成された開口部に挿入し、前記スポイラーの第1及び第2取付部を連結することにより、
前記スポイラーの第1取付部と第2取付部とによりバンパーの下部を挟み込んで、又は、前記スポイラーとスポイラーの第2取付部とによりバンパーの下部を挟み込んで、前記スポイラーをバンパーの下部に取り付けるように構成してある車両のスポイラー取付構造。 - 前記スポイラーの第2取付部に取付孔を開口して、
前記スポイラーの第1取付部をバンパーの下部に形成された開口部にバンパーの表面側から挿入し、前記スポイラーの第2取付部の取付孔に、前記スポイラーの第1取付部を挿入して、前記スポイラーの第1及び第2取付部を連結するように構成してある請求項1に記載の車両のスポイラー取付構造。 - 前記スポイラーの第1取付部に組付孔を開口して、
前記スポイラーの第1取付部をバンパーの下部に形成された開口部にバンパーの表面側から挿入し、前記スポイラーの第2取付部の取付孔に、前記スポイラーの第1取付部を挿入して、前記スポイラーの第2取付部の取付孔から出たスポイラーの第1取付部の組付孔に、連結部材を挿入することにより、前記スポイラーの第1及び第2取付部を連結するように構成してある請求項2に記載の車両のスポイラー取付構造。
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