JP2005067241A - 管理作業機 - Google Patents
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Abstract
【課題】第1変速パターンで耕耘作業等を行う管理作業機を母体として、他の管理作業を行うに好適な第2変速パターンを備える別仕様の管理作業機を、簡単且つ廉価に提供する。
【解決手段】走行変速レバー4の第1変速パターンの前進最高速段の変速を行う第2変速ギヤ75に係合するシフターフォーク80を備えたシフター軸31を、該第2変速ギヤ75が前進最高速段の変速をしないで後進変速段の変速をせしめるシフターフォーク80aを設けたシフター軸31aに組み替え可能に構成し、第1変速パターンによる前進変速段数を減らし後進変速段数を増やした第2変速パターンを得る構成にした。
【選択図】 図15
【解決手段】走行変速レバー4の第1変速パターンの前進最高速段の変速を行う第2変速ギヤ75に係合するシフターフォーク80を備えたシフター軸31を、該第2変速ギヤ75が前進最高速段の変速をしないで後進変速段の変速をせしめるシフターフォーク80aを設けたシフター軸31aに組み替え可能に構成し、第1変速パターンによる前進変速段数を減らし後進変速段数を増やした第2変速パターンを得る構成にした。
【選択図】 図15
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行変速レバーの第1変速パターンを、別のシフター軸に変更することによって第2変速パターンを得ることができる管理作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、走行変速レバーの操作により各種のシフター軸を横方向に移動し、該シフター軸が一体的に備えるシフターフォークに係合させた各種の変速ギヤを変速移動し、該変速ギヤの変速移動に基づく第1変速パターンによって、前進変速と後進変速を行う変速伝動機構を備えた管理作業機は既に知られている。
このような管理作業機において、例えば走行変速レバーの操作に基づき前進3段後進1段の変速を可能とする変速パターンから、前進3段後進2段の変速を行う変速パターンに変更する際に、在来のトランスミッションに対し高速後進変速ギヤを追加することによって後進2段変速化を図るように構成にしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−40319号公報(第3ページ,図4)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報で示されるような構成の管理作業機は、後進2段変速化をするために、高速後進変速ギヤを追加するだけで在来のトランスミッションケースを利用して行う利点はあるが、高速後進変速ギヤの追加構造を要するので、後進2段変速化のための各種部品コストが増大すること、及び組み付け作業が煩雑になる等の欠点がある。
また、一般の耕耘作業を行う上で必要とされる前進3段後進1段の第1変速パターンを有する耕耘作業機のトランスミッションケース等の母体を兼用し、例えば前進2段後進2段の変速パターンが求められる、フロントカルチ作業や畝立て作業或いはロータリー除草作業等を行う、別仕様の管理作業機を製作したい場合に、前記高速後進変速ギヤ等を追加すると、走行変速レバーを案内移動させる変速ガイド部構造を兼用することが困難になり、別仕様の管理作業機を得るための構造が複雑化しコスト高になる等の課題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明による管理作業機は、第1に、複数のシフター軸30,31のシフターフォーク79,80に第1変速ギヤ73並びに第2変速ギヤ75等の変速ギヤをそれぞれ係合し、走行変速レバー4の第1変速パターンに基づきシフター軸30,31を変速移動させ、変速ギヤの噛合変更により前進変速と後進変速を行う管理作業機1において、前記第1変速パターンの前進最高速段の変速を行う第2変速ギヤ75に係合するシフターフォーク80を備えたシフター軸31を、該第2変速ギヤ75が前進最高速段の変速をしないで後進変速段の変速をせしめるシフターフォーク80aを設けたシフター軸31aに組み替え可能に構成し、第1変速パターンによる前進変速段数を減らし後進変速段数を増やした第2変速パターンを得ることを特徴としている。
【0006】
第2に、走行変速レバー4の第1変速パターンの操作移動を案内する変速ガイド部3によって、走行変速レバー4の第2変速パターンの操作移動を案内させることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。符号1は、管理作業のうち専ら耕耘作業を行う管理作業機であり、この走行機体1aは側面視ヘ字状のトランスミッションケース2と、その前部に取付固定したエンジン1bを載置するエンジンフレーム1cとから構成している。
トランスミッションケース2はその上部に変速ガイド部3を設け、走行変速レバー4とロータリー変速レバー(耕耘変速レバー)4Kとを案内支持し後方に向けて延設している。またトランスミッションケース2の上部には下向きコ字状のケースカバー5を取付固定し、該ケースカバー5の後部に上記変速ガイド部3を後述するように構成している。
【0008】
さらにケースカバー5は、二股形状のハンドル6の基部をハンドル支軸7とハンドル調節機構7aによって上下調節可能に取付固定し後方に向けて延設している。またハンドル6の後部には、従来のものと同様に左右のサイドクラッチレバー6aと、主クラッチレバー6bを備えている。
そして、トランスミッションケース2の後部に作業機の一例として示すロータリー式の耕耘装置8を備えた構成としている。
【0009】
以下各部の詳細な構成について説明する。先ずトランスミッションケース2は、略対称形状で割り型に形成した左ケース2Lと右ケース2Rを互いに接合し、内部に後述するギヤトレインからなる変速伝動機構を内装している。そして、トランスミッション2のケース上部側に、エンジン1bからベルト伝動機構によって入力駆動される入力変速軸(変速回転軸)9及び変速伝動機構等を備える入力ケース部2aと、該入力ケース部2a側から垂下状に形成され車輪10の車軸11を伝動軸支する車輪ケース部2bと、入力ケース部2aから後方に向けて傾斜状に延設されてロータリー部8aを設ける耕耘ケース部2cからなり、二股のへ字状に形成している。
【0010】
図1〜図3で示すように、左ケース2Lと右ケース2Rは下端部を平坦な座面2dに形成し、この座面2dに後述するロータリー軸8cを軸支する左右のロータリー軸支カバー2fを着脱可能に取付固定する。また左ケース2Lと右ケース2Rの側面にはケース側面カバー2gを着脱可能に設けてケース側面を保護している。
上記耕耘装置8のロータリー部8aは、耕耘ケース部2cの下部に複数の耕耘爪8bを植設した左右のロータリー軸8cを軸支すると共に、該ロータリー軸8cは図11で示すチェン12によって、入力ケース部2a側の変速伝動機構側から回転変速可能に伝動する構成としている。
そして、ロータリー部8aの上方を覆うロータリーカバー8dは、耕耘ケース部2cの中途部に取付固定し、ロータリーカバー8dは両側にサイドカバーを設け、後方の中央部に耕耘深さ調節用の尾輪8eを設け、ロータリー部8aによる耕耘作業を行う構成にしている。
【0011】
次に図4〜図9を参照し、トランスミッションケース上部の覆い構造及びハンドル取付構造並びに変速装置等について説明する。
先ず、前記ケースカバー5は、板状部材を下向きコ字状に屈曲しその下端部を、入力ケース部2aのケース巾に外嵌させて取付固定している。
またケースカバー5の両側壁に横架したハンドル支軸7には、ハンドル6の前端に設けた基板6dの前側を回動自在に軸支している。そして、左右の基板6dの後部を複数の調節孔6bを穿設した調節板6cによって連結し、該調節板6cに後述するハンドル調節機構7aの調節軸21を挿入係止することにより、ハンドル6を回動調節可能に支持している。
【0012】
さらに図4で示すように、ケースカバー5の前側に横設した支軸15に走行変速レバー4の前側を上下回動自在に設ける一方、ケースカバー5の後側に回動自在に軸支した支軸16に、ハンドル調節機構7aの調節レバー17を一体的に構成している。前記変速ガイド部3はケースカバー5の後部上方に後述する構成によってハンドル6側に向けて設置される。
また、前記支軸15は横筒15aを回動自在に軸支し、該横筒15aに設けた縦筒15bに走行変速レバー4の屈曲した先端軸4aを挿入した状態で、該走行変速レバー4をスプリング15cによって押圧付勢し、変速操作可能に取付支持している。
【0013】
ハンドル調節機構7aは、支軸16に突設した調節腕19と連結ピン20を介して連結する調節軸21を、ケースカバー5に設けた支持筒22内にスライド自在に嵌挿し、図8で示すようにスプリング23によって上記調節軸21の先端を前記調節板6cの調節孔6b内に係合するように付勢している。
この構成により、調節レバー17を下方に操作し調節軸21をスプリング23に抗して退動させると、該調節軸21を調節板6cの調節孔6bから引き抜きハンドル固定を解除し、ハンドル6をハンドル支軸7を支点に上下に回動し、所望の高さに変更することができる。
【0014】
次いで変更位置において調節レバー17から手を放すと、調節軸21が対応する調節孔6bの1つに挿入係止し、高さ調節されたハンドル6を簡単に固定することができる。
尚、ハンドル6を回動する際の回動上限は、調節板6cを変速ガイド部3に接当させると共に、回動下限は調節板6cをケースカバー5から突設したストッパ5aに接当させるように構成している。
また、耕耘変速レバー4Kは、その先端部に設けたレバー軸25をケースカバー5内に設けた支持筒26に回動自在に軸支し、レバー中間部を変速ガイド部3に挿通し支持している。
【0015】
この構成において、トランスミッションケース2は、その内部にスライド自在に軸支した走行変速用のシフター軸30,31,32の一側を入力ケース部2aの側面からそれぞれ突出し、この軸端にシフター作動片33,35,36を設けている。そして図6,図7に示すように、ケースカバー5内でシフター作動片33,35は走行変速レバー4に係合し、シフター作動片36は耕耘変速レバー4Kに係合せしめている。
【0016】
次に、図4〜図7を参照し変速ガイド部3について説明する。この変速ガイド部3は、ケースカバー5の両側壁の後端部を覆うように取付固定されるガイド板37と、該ガイド板37の両外側寄りに長孔40とガイドピン41を介して上下摺動可能に支持した補助ガイド板39とからなり、該補助ガイド板39はガイド板37の上部に設けたスプリング42によって上方に向けて付勢支持している。
そして、ガイド板37は走行変速レバー4を挿通し案内規制するエ字状のガイド溝43と、耕耘変速レバー4Kを挿通して案内規制する一型状のガイド溝45を上下段に穿設している。
上記ガイド溝43は中央部を中立位置Nとし、上段溝の左右に前進変速位置として前進3速F3と前進1速FIを設け、下段溝の左右に前進2速F2と後進変速位置として後進1速RIを設けている。ガイド溝43は中央の中立位置の左右に高速変速位置Hと低速変速位置Lを設けている。
【0017】
また図5(A)で示すように補助ガイド板39は、その上縁に下段の中立位置Nにある走行変速レバー4と接当するガイド面47を右方に向けて傾斜状に形成し、且つ下縁の中央部にレバー規制溝49を凹入形成している。
この構成により、走行変速レバー4を下段の中立位置Nから右方の後進変速位置Rに操作すると、走行変速レバー4はガイド面47を押動し、その傾斜に沿って補助ガイド板39をスプリング42に抗し下方に移動する。これにより補助ガイド板39はレバー規制溝49内に中立位置Nにある耕耘変速レバー4Kを係合し、該耕耘変速レバー4Kの変速を不能にする。
【0018】
また、耕耘変速レバー4Kが高速変速位置H或いは低速変速位置Lに操作されている場合には、走行変速レバー4を後進変速位置Rに操作しようとしても、補助ガイド板39が走行変速レバー4に接当し下方移動を阻止されるので、後進変速の耕耘作業を自動的に不能にすることができる。
尚、トランスミッションケース2の上部にはガイド片50を立設し、ガイド片50に穿設したガイド孔51内に、シフター作動片33,35の自由端側をスライド自在に挿入支持している。
【0019】
一方、シフター軸32のシフター作動片36は、前記ハンドル6のハンドル支軸7にスライド自在に支持した状態で、起立部に凹入形成した係合溝52を耕耘変速レバー4Kの中間部に係合することにより、ハンドル6がハンドル調節機構7aを介して上下調節される際の何れの位置においても、両者の係合関係を維持しながらシフター軸32の変速操作をスムースに行うようにしている。
即ち、図4,図6で示すように、シフター作動片36は裏面の中途部に設けたスライド筒53をハンドル支軸7の中途部に回動及びスライド自在に嵌挿支持していると共に、シフター作動片36の前側を補助シフター作動片36aを介してシフター軸32と回動可能に連結し、またハンドル支軸7とシフター軸32は平行状に設けている。
【0020】
この構成により、耕耘変速レバー4Kを前記レバー軸25を支点に、ガイド溝45に沿って中立位置Nから左右の高速変速位置H又は低速変速位置Lに操作すると、係合溝52を介してシフター作動片36がハンドル支軸7に沿って左右方向に移動し、補助シフター作動片36aを介してシフター軸32を変速操作することができる。
そして、ハンドル調節機構7aの切り換え操作によって、ハンドル6をハンドル支軸7を支点に上下回動した場合に、スライド筒53がハンドル支軸7に遊嵌支持されているので、シフター作動片36は回動することなく、耕耘変速レバー4Kとの変速係合状態(操作姿勢)を常に維持することができる。
【0021】
従って、ハンドル6をトランスミッションケース2に設けたハンドル支軸7とハンドル調節機構7aを介して支持し、ハンドル6をハンドル支軸7を支点に上下調節可能に設けた管理作業機1において、シフター作動片36をハンドル支軸7に回動及びスライド移動自在に遊嵌支持した変速装置の構成にしたことにより、シフター軸32に設けたシフター作動片36の中途部がハンドル支軸7によって安定よく支持された状態でスライド移動するので、耕耘変速レバー4Kの操作によってシフター軸32を作動し変速をスムースに行うことができる。
また、ハンドル支軸7はシフター作動片36を支持する支持部材として兼用すると共に、シフター作動片36とハンドル支軸7をできるだけ近接させて設けることができるから、ハンドル調節及び支持構造の部品点数を低減し簡潔で廉価な構成することができる等の利点がある。
【0022】
また、トランスミッションケース2に設けるケースカバー5に、ハンドル支軸7及びハンドル調節機構7aを設け、ハンドル6を上下調節操作すると共に、変速ガイド部3を設け、耕耘変速レバー4Kの変速操作をハンドル支軸7を利用して行うので、ケースカバー5に対しハンドル6と耕耘変速レバー4K及びシフター作動片36等を予め部品組みしたユニット構造にすることができ、このユニットをトランスミッションケース2の上部に対し、コンパクトに纏めて簡単に取付構成することができる等の特徴がある。
尚、図示例では耕耘変速レバー4K用のシフター作動片36をハンドル支軸7に支持した構成を示したが、これに限定することなく走行変速レバー4を同様な構成によってハンドル支軸7に支持してもよい。
【0023】
次に図9〜図16を参照し変速伝動構造等について説明する。図10,図11で示すようにトランスミッションケース2は、入力ケース部2a内に入力プーリ57を有する入力変速軸9と、第1中間軸60及び第2中間軸61と、走行伝動軸62と、ロータリ変速軸(変速回転軸)65、ロータリ伝動軸66を配置し、各軸端を前記左ケース2L及び右ケース2R内にそれぞれ軸支している。
また、走行伝動軸62のスプロケット67と、車軸スプロケット69にチェン70を巻き掛け、左右のサイドクラッチ機構11L,11Rを介し左右の車軸11,11を伝動駆動する。またロータリ伝動軸66のスプロケット71とロータリスプロケット72にチェン12を巻き掛けロータリー軸8cを伝動駆動する構成としている。
【0024】
入力変速軸9は図11で示すように、第1変速ギヤ73と第2変速ギヤ75をスライド自在に係合支持し、右端にロータリ伝動ギヤ76を固着している。ロータリ変速軸65はロータリ変速ギヤ77をスライド自在に係合支持し、右端にロータリ伝動ギヤ76と噛合するロータリギヤ78を固着し常時回転される。
そして図15,図16で示すように、第1変速ギヤ73にはシフター軸30に設けたシフターフォーク79を係合し、第2変速ギヤ75にはシフター軸31に設けたシフターフォーク80を係合する。またロータリ変速ギヤ77にはシフター軸32に設けたシフターフォーク81を係合する。
【0025】
また、各シフター軸30,31,32は、図9,図15,図16で示すようにトランスミッションケース2の上部において、側面視で略等間隔を有して直線上に並べ平行配置していると共に、各シフターフォーク79,80,81は各ギヤのシフターフォーク溝に嵌挿する二股形状で、長さの等しい同形状に形成している。
そして、シフターフォーク79,80,81の下方近傍に入力変速軸9とロータリ変速軸65を前後方向に配置し、第1変速ギヤ73と第2変速ギヤ75とロータリ変速ギヤ77を、それぞれに係合するシフターフォーク79,80,81の左右(横)移動によって変速操作する構成としている。
【0026】
また、各シフターフォーク79,80,81は、公知の構成からなるシフターディテント機構によって、スプリング82で付勢されるボール83を、シフター軸30,31,32に刻設される複数のシフター溝に択一的に押接せしめシフター位置の位置決め行う。
また各シフター軸30,31,32は、各変速ギヤのダブル噛み合いを防止するボール牽制方式の誤作動防止機構を図9で示す構成によって備えている。
【0027】
図示例の誤作動防止機構は、各シフター軸30,31,32を挿入するシフター軸孔が側面視で略等間隔を有して直線上に列設しているので、シフター軸30,31,32の中立位置におけるシフター溝の相当位置に、ボール孔85を各シフター軸孔に対し一側から直線状に穿設加工することができる。そしてボール孔85内に所定の等しい数のボール86を一側から誤組を防止し簡単に挿入できる構成となる。図示例ではシフター軸30とシフター軸31の間、及びシフター軸31とシフター軸32の間のボール孔85内に3個のボール86を挿入し、ボール孔85の端部は適宜な止め栓87によって閉鎖する。
【0028】
次に、トランスミッションケース2の変速伝動機構及び走行変速レバー4並びに耕耘変速レバー4Kの変速操作等について説明する。
先ず、トランスミッションケース2に軸支される第1中間軸60は、後述する径大な中間変換ギヤ90と2軸伝動ギヤ91とを一体的に固定した軸ギヤとし、中間変換ギヤ90の左側にバックギヤ92とバック中間ギヤ93を一体的に形成し遊嵌支持している。
【0029】
第2中間軸61は2軸伝動ギヤ91に常時噛合するギヤ94と走行軸伝動ギヤ95を左右に振り分けて一体的に設け、両ギヤの中間に対し上記バック中間ギヤ93と中間変換ギヤ90とに、それぞれ常時噛合するギヤ96,ギヤ97と、第2変速ギヤ75に噛合可能な1速ギヤ98とを共に一体的に形成し遊嵌支持している。
走行伝動軸62は、前記スプロケット67の側方に走行軸伝動ギヤ95に噛合するギヤ99を一体的に備えている。
【0030】
この構成により、図10で示す第1変速ギヤ73と第2変速ギヤ75の中立状態から、前記変速ガイド部3の変速パターンに基づき、走行変速レバー4を操作して第1変速ギヤ73を左右に操作すると、該第1変速ギヤ73はギヤ96と噛合したとき、ギヤ97,中間変換ギヤ90,2軸伝動ギヤ91,ギヤ94,走行軸伝動ギヤ95,ギヤ99を介し、車軸11を前進2速F2に変速することができる。
また第1変速ギヤ73の右方移動でバックギヤ92に噛合せしめ後進1速RIにすることができる。
【0031】
また走行変速レバー4を変速ガイド部3の上段溝内で左右方向操作すると、第2変速ギヤ75を左右移動したとき2軸伝動ギヤ91に噛合させ前進3速F3にすることができる。(図12)また第2変速ギヤ75を右方移動したときギヤ98に噛合させ、ギヤ97,中間変換ギヤ90,2軸伝動ギヤ91,ギヤ94,走行軸伝動ギヤ95,ギヤ99を経て、車軸11を前進1速FIにすることができる。
【0032】
一方、耕耘変速レバー4Kを変速ガイド部3の中立位置Nから低速耕耘位置Lに操作すると、図16で示すようにシフター軸32を介し、ロータリ変速ギヤ77を変速噛合大ギヤ100に噛合させ、ロータリ伝動軸66からロータリー軸8cを低速耕耘回転させることができる。
また、耕耘変速レバー4Kを高速耕耘位置Hに操作すると、ロータリ変速ギヤ77を変速噛合小ギヤ101に噛合させ、ロータリ伝動軸66からロータリー軸8cを高速耕耘回転させることができる。
【0033】
尚、第2中間軸61の一側にはブレーキ装置102を設置しており、ハンドル6が備えるブレーキレバー103を操作することにより、上記ブレーキ装置102を作動させ走行及び耕耘作業中に機体を制動停止することができる。
さらに、この管理作業機1は変速ガイド部3の補助ガイド板39を取り外すことにより、後進しながら行う耕耘作業(後進耕耘作業)を栽培ハウス内等で利便性を有して行うことができる。また後進耕耘作業を行う際にオペレータが後進耕耘作業であることを留意した作業を行うことを可能にすると共に、誤操作が行われた場合にエンジン1bを停止させる緊急停止装置を備えている。
【0034】
この緊急停止装置は、走行変速レバー4の操作によってシフター軸30が後進位置であることを検知する後進検知スイッチ105と(図7)、主クラッチレバー6bの切り位置でONとなり、主クラッチレバー6bを入り操作したときOFFにする主クラッチスイッチ106と、ハンドル6の把持部に設けた手元レバー107を操作(握り操作)するとONになる後進操作スイッチ109とを備え(図1)、且つこれらスイッチをエンジン1bの図示しないスターター回路等のエンジン回路に直列接続した構成としている。
【0035】
これにより、走行変速レバー4及び耕耘変速レバー4K並びに主クラッチレバー6b等による後進耕耘操作が適正に行われ、後進検知スイッチ105がONし、主クラッチスイッチ106がOFFになり、手元レバー107の握り操作によって後進操作スイッチ109がONになると、エンジン1bを停止させることなく後進耕耘作業を行うことができる。また後進耕耘操作が不適正に行われた場合には、上記各スイッチの何れかが回路を切り作動しエンジン1bを停止するので、誤操作に伴うトラブルを回避することができる。
【0036】
また、以上のように構成した変速伝動機構を備えた管理作業機1は、例えば図13,図14,図15の点線で示すように、前記シフター軸31のシフターフォーク80の取付け位置を変更したシフター軸31aを付け替えて組み付けることにより、前記図5で示す変速ガイド部3と同一のガイド溝43の形状によって、前進1速FI,前進2速F2,後進1速RI,後進2速R2の変速パターンに変更することができる構成となっている。
【0037】
即ち、この場合には、図10で示すシフター軸31とシフターフォーク80に対し、別のシフターフォーク80aを取付け位置を右方に所定距離(数ギヤ枚数分)だけ変位させて取付固定したシフター軸31aに変更することにより、第2変速ギヤ75を左方移動させたとき、前記ギヤ98と噛合せしめて前進1速FIにすることができ、また第2変速ギヤ75を右方移動させたとき、中間変換ギヤ90と噛合せしめて後進2速R2にすることができる。これにより、前進変速段数を減らし後進変速段数を増やした第2変速パターンを得ることを可能にした管理作業機1を提供する。
【0038】
このとき第2変速ギヤ75の回転は径大な中間変換ギヤ90によって減速回転され、2軸伝動ギヤ91,ギヤ94,ギヤ95,ギヤ99を経て、車軸11を後進1速RIよりやや高回転とする後進2速R2にすることができる。
従って、トランスミッションケース2の前記したギヤ配列等を特に変更することなく、耕耘作業時の変速パターン(第1変速パターン)と異なる各種の管理作業を行うことが可能な変速パターン(第2変速パターン)を備えた管理作業機を、前記管理作業機1を母体として、主要構造を大きく変更することなく簡単且つ廉価な構成によって提供することができる。
【0039】
このとき、母体となる管理作業機1の第1変速パターンに対し第2変速パターンへの変更は、第1変速パターンが有する前進側変速用として設置される中間変換ギヤ90に対し、第1変速パターンの前進3速F3を司る第2変速ギヤ75を直接的に噛合させるので、上記中間変換ギヤ90を後進噛合用のギヤとして利用することができ、且つ第2変速ギヤ75を後進変速用の噛合ギヤに簡単に変換することができ、これにより複数の後進変速段数が求められる管理作業をスムースに行うことができる等の特徴がある。
【0040】
従って、第2変速パターンに変更された走行機体1aは、前記構造のトランスミッションケース2を兼用しながら、別仕様の管理作業機に簡単に切り替えて使用することができる。即ち、この切り替え作業は例えば工場生産段階で、上記トランスミッションケース2をベースにして、ハンドル6及び変速ガイド部3等を従来のものと同様な組み替え手段によって、必要により前側に移し替えると共に、車輪10の轍間距離を狭くする等の変更作業を行うことにより、畝立て作業やフロントカルチ作業或いは除草用ロータリー作業を行う管理作業機を簡単に提供することができる。
【0041】
【発明の効果】
以上のように構成された管理作業機は次に記載するような効果を奏する。
複数のシフター軸のシフターフォークに第1変速ギヤ並びに第2変速ギヤ等の変速ギヤを係合させ、走行変速レバーによってシフター軸を変速移動させて第1変速パターンの前進変速と後進変速を行う管理作業機を、第1変速パターンの前進最高速段の変速を行う第2変速ギヤに係合するシフターフォークを有するシフター軸に対し、軸方向に取付位置を変更した別のシフターフォークを有するシフター軸に組み換えることにより、トランスミッションケースやギヤ配置を変更することなく、前進変速段数を減らし後進変速段数を増やした第2変速パターンを得ることができるので、第1変速パターンで耕耘作業等を行う管理作業機を母体として、例えばフロントカルチ作業等の他の管理作業を行うに好適な第2変速パターンを備える別仕様の管理作業機を簡単且つ廉価に提供することができる。
【0042】
また、別のシフターフォークを有するシフター軸の第2変速パターンによる走行変速レバーの操作を、第1変速パターンのガイド溝を利用し変速ガイド部を兼用して行うようにしたので、シフター軸とシフターフォークを変更するだけの最小限の変更によって、別仕様の管理作業機を簡単に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる管理作業機の側面図。
【図2】図1の管理作業機のトランスミッションケースを示す左側面図。
【図3】図2のトランスミッションケース下部の構成を分解して示す分解左側面図。
【図4】図1のハンドル部及び操作部の構成を一部破断をして示す側面図である。
【図5】(A)は変速ガイド部の正面図である。(B)は(A)の後進変速の作用を示す正面図である。
【図6】図4の変速装置の要部を一部破断をして示す平面図である。
【図7】図6のシフター作動片の構成を示す正面図である。
【図8】ハンドル調節機構の要部の構成を示す断面図である。
【図9】シフター軸の配置構造を示す側面図である。
【図10】トランスミッションケースの車輪ケース部の構成を示す断面図である。
【図11】トランスミッションケースの耕耘ケース部の構成を示す断面図である。
【図12】入力ケース部の構成を示す断面図である。
【図13】図12の変速パターンを変更した入力ケース部の構成を示す断面図である。
【図14】図13の変速ギヤを中間変換ギヤに噛合させた状態を示す断面図である。
【図15】図10の入力ケース部のシフター軸の構成を示す平断面図である。
【図16】入力ケース部のロータリ変速装置の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 管理作業機(耕耘作業機)
2 トランスミッションケース
2a 入力ケース部
2b 車輪ケース部
2c 耕耘ケース部
3 変速ガイド部
4 走行変速レバー(変速レバー)
4K 耕耘変速レバー(変速レバー)
5 ケースカバー
6 ハンドル
7 ハンドル支軸
7a ハンドル調節機構
8 耕耘装置
9 入力変速軸(変速回転軸)
36 シフター作動片
30,31,32 シフター軸
65 ロータリ変速軸(変速回転軸)
66 ロータリ伝動軸
79,80,81 シフターフォーク
73 第1変速ギヤ
75 第2変速ギヤ
77 ロータリ変速ギヤ
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行変速レバーの第1変速パターンを、別のシフター軸に変更することによって第2変速パターンを得ることができる管理作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、走行変速レバーの操作により各種のシフター軸を横方向に移動し、該シフター軸が一体的に備えるシフターフォークに係合させた各種の変速ギヤを変速移動し、該変速ギヤの変速移動に基づく第1変速パターンによって、前進変速と後進変速を行う変速伝動機構を備えた管理作業機は既に知られている。
このような管理作業機において、例えば走行変速レバーの操作に基づき前進3段後進1段の変速を可能とする変速パターンから、前進3段後進2段の変速を行う変速パターンに変更する際に、在来のトランスミッションに対し高速後進変速ギヤを追加することによって後進2段変速化を図るように構成にしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−40319号公報(第3ページ,図4)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報で示されるような構成の管理作業機は、後進2段変速化をするために、高速後進変速ギヤを追加するだけで在来のトランスミッションケースを利用して行う利点はあるが、高速後進変速ギヤの追加構造を要するので、後進2段変速化のための各種部品コストが増大すること、及び組み付け作業が煩雑になる等の欠点がある。
また、一般の耕耘作業を行う上で必要とされる前進3段後進1段の第1変速パターンを有する耕耘作業機のトランスミッションケース等の母体を兼用し、例えば前進2段後進2段の変速パターンが求められる、フロントカルチ作業や畝立て作業或いはロータリー除草作業等を行う、別仕様の管理作業機を製作したい場合に、前記高速後進変速ギヤ等を追加すると、走行変速レバーを案内移動させる変速ガイド部構造を兼用することが困難になり、別仕様の管理作業機を得るための構造が複雑化しコスト高になる等の課題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明による管理作業機は、第1に、複数のシフター軸30,31のシフターフォーク79,80に第1変速ギヤ73並びに第2変速ギヤ75等の変速ギヤをそれぞれ係合し、走行変速レバー4の第1変速パターンに基づきシフター軸30,31を変速移動させ、変速ギヤの噛合変更により前進変速と後進変速を行う管理作業機1において、前記第1変速パターンの前進最高速段の変速を行う第2変速ギヤ75に係合するシフターフォーク80を備えたシフター軸31を、該第2変速ギヤ75が前進最高速段の変速をしないで後進変速段の変速をせしめるシフターフォーク80aを設けたシフター軸31aに組み替え可能に構成し、第1変速パターンによる前進変速段数を減らし後進変速段数を増やした第2変速パターンを得ることを特徴としている。
【0006】
第2に、走行変速レバー4の第1変速パターンの操作移動を案内する変速ガイド部3によって、走行変速レバー4の第2変速パターンの操作移動を案内させることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。符号1は、管理作業のうち専ら耕耘作業を行う管理作業機であり、この走行機体1aは側面視ヘ字状のトランスミッションケース2と、その前部に取付固定したエンジン1bを載置するエンジンフレーム1cとから構成している。
トランスミッションケース2はその上部に変速ガイド部3を設け、走行変速レバー4とロータリー変速レバー(耕耘変速レバー)4Kとを案内支持し後方に向けて延設している。またトランスミッションケース2の上部には下向きコ字状のケースカバー5を取付固定し、該ケースカバー5の後部に上記変速ガイド部3を後述するように構成している。
【0008】
さらにケースカバー5は、二股形状のハンドル6の基部をハンドル支軸7とハンドル調節機構7aによって上下調節可能に取付固定し後方に向けて延設している。またハンドル6の後部には、従来のものと同様に左右のサイドクラッチレバー6aと、主クラッチレバー6bを備えている。
そして、トランスミッションケース2の後部に作業機の一例として示すロータリー式の耕耘装置8を備えた構成としている。
【0009】
以下各部の詳細な構成について説明する。先ずトランスミッションケース2は、略対称形状で割り型に形成した左ケース2Lと右ケース2Rを互いに接合し、内部に後述するギヤトレインからなる変速伝動機構を内装している。そして、トランスミッション2のケース上部側に、エンジン1bからベルト伝動機構によって入力駆動される入力変速軸(変速回転軸)9及び変速伝動機構等を備える入力ケース部2aと、該入力ケース部2a側から垂下状に形成され車輪10の車軸11を伝動軸支する車輪ケース部2bと、入力ケース部2aから後方に向けて傾斜状に延設されてロータリー部8aを設ける耕耘ケース部2cからなり、二股のへ字状に形成している。
【0010】
図1〜図3で示すように、左ケース2Lと右ケース2Rは下端部を平坦な座面2dに形成し、この座面2dに後述するロータリー軸8cを軸支する左右のロータリー軸支カバー2fを着脱可能に取付固定する。また左ケース2Lと右ケース2Rの側面にはケース側面カバー2gを着脱可能に設けてケース側面を保護している。
上記耕耘装置8のロータリー部8aは、耕耘ケース部2cの下部に複数の耕耘爪8bを植設した左右のロータリー軸8cを軸支すると共に、該ロータリー軸8cは図11で示すチェン12によって、入力ケース部2a側の変速伝動機構側から回転変速可能に伝動する構成としている。
そして、ロータリー部8aの上方を覆うロータリーカバー8dは、耕耘ケース部2cの中途部に取付固定し、ロータリーカバー8dは両側にサイドカバーを設け、後方の中央部に耕耘深さ調節用の尾輪8eを設け、ロータリー部8aによる耕耘作業を行う構成にしている。
【0011】
次に図4〜図9を参照し、トランスミッションケース上部の覆い構造及びハンドル取付構造並びに変速装置等について説明する。
先ず、前記ケースカバー5は、板状部材を下向きコ字状に屈曲しその下端部を、入力ケース部2aのケース巾に外嵌させて取付固定している。
またケースカバー5の両側壁に横架したハンドル支軸7には、ハンドル6の前端に設けた基板6dの前側を回動自在に軸支している。そして、左右の基板6dの後部を複数の調節孔6bを穿設した調節板6cによって連結し、該調節板6cに後述するハンドル調節機構7aの調節軸21を挿入係止することにより、ハンドル6を回動調節可能に支持している。
【0012】
さらに図4で示すように、ケースカバー5の前側に横設した支軸15に走行変速レバー4の前側を上下回動自在に設ける一方、ケースカバー5の後側に回動自在に軸支した支軸16に、ハンドル調節機構7aの調節レバー17を一体的に構成している。前記変速ガイド部3はケースカバー5の後部上方に後述する構成によってハンドル6側に向けて設置される。
また、前記支軸15は横筒15aを回動自在に軸支し、該横筒15aに設けた縦筒15bに走行変速レバー4の屈曲した先端軸4aを挿入した状態で、該走行変速レバー4をスプリング15cによって押圧付勢し、変速操作可能に取付支持している。
【0013】
ハンドル調節機構7aは、支軸16に突設した調節腕19と連結ピン20を介して連結する調節軸21を、ケースカバー5に設けた支持筒22内にスライド自在に嵌挿し、図8で示すようにスプリング23によって上記調節軸21の先端を前記調節板6cの調節孔6b内に係合するように付勢している。
この構成により、調節レバー17を下方に操作し調節軸21をスプリング23に抗して退動させると、該調節軸21を調節板6cの調節孔6bから引き抜きハンドル固定を解除し、ハンドル6をハンドル支軸7を支点に上下に回動し、所望の高さに変更することができる。
【0014】
次いで変更位置において調節レバー17から手を放すと、調節軸21が対応する調節孔6bの1つに挿入係止し、高さ調節されたハンドル6を簡単に固定することができる。
尚、ハンドル6を回動する際の回動上限は、調節板6cを変速ガイド部3に接当させると共に、回動下限は調節板6cをケースカバー5から突設したストッパ5aに接当させるように構成している。
また、耕耘変速レバー4Kは、その先端部に設けたレバー軸25をケースカバー5内に設けた支持筒26に回動自在に軸支し、レバー中間部を変速ガイド部3に挿通し支持している。
【0015】
この構成において、トランスミッションケース2は、その内部にスライド自在に軸支した走行変速用のシフター軸30,31,32の一側を入力ケース部2aの側面からそれぞれ突出し、この軸端にシフター作動片33,35,36を設けている。そして図6,図7に示すように、ケースカバー5内でシフター作動片33,35は走行変速レバー4に係合し、シフター作動片36は耕耘変速レバー4Kに係合せしめている。
【0016】
次に、図4〜図7を参照し変速ガイド部3について説明する。この変速ガイド部3は、ケースカバー5の両側壁の後端部を覆うように取付固定されるガイド板37と、該ガイド板37の両外側寄りに長孔40とガイドピン41を介して上下摺動可能に支持した補助ガイド板39とからなり、該補助ガイド板39はガイド板37の上部に設けたスプリング42によって上方に向けて付勢支持している。
そして、ガイド板37は走行変速レバー4を挿通し案内規制するエ字状のガイド溝43と、耕耘変速レバー4Kを挿通して案内規制する一型状のガイド溝45を上下段に穿設している。
上記ガイド溝43は中央部を中立位置Nとし、上段溝の左右に前進変速位置として前進3速F3と前進1速FIを設け、下段溝の左右に前進2速F2と後進変速位置として後進1速RIを設けている。ガイド溝43は中央の中立位置の左右に高速変速位置Hと低速変速位置Lを設けている。
【0017】
また図5(A)で示すように補助ガイド板39は、その上縁に下段の中立位置Nにある走行変速レバー4と接当するガイド面47を右方に向けて傾斜状に形成し、且つ下縁の中央部にレバー規制溝49を凹入形成している。
この構成により、走行変速レバー4を下段の中立位置Nから右方の後進変速位置Rに操作すると、走行変速レバー4はガイド面47を押動し、その傾斜に沿って補助ガイド板39をスプリング42に抗し下方に移動する。これにより補助ガイド板39はレバー規制溝49内に中立位置Nにある耕耘変速レバー4Kを係合し、該耕耘変速レバー4Kの変速を不能にする。
【0018】
また、耕耘変速レバー4Kが高速変速位置H或いは低速変速位置Lに操作されている場合には、走行変速レバー4を後進変速位置Rに操作しようとしても、補助ガイド板39が走行変速レバー4に接当し下方移動を阻止されるので、後進変速の耕耘作業を自動的に不能にすることができる。
尚、トランスミッションケース2の上部にはガイド片50を立設し、ガイド片50に穿設したガイド孔51内に、シフター作動片33,35の自由端側をスライド自在に挿入支持している。
【0019】
一方、シフター軸32のシフター作動片36は、前記ハンドル6のハンドル支軸7にスライド自在に支持した状態で、起立部に凹入形成した係合溝52を耕耘変速レバー4Kの中間部に係合することにより、ハンドル6がハンドル調節機構7aを介して上下調節される際の何れの位置においても、両者の係合関係を維持しながらシフター軸32の変速操作をスムースに行うようにしている。
即ち、図4,図6で示すように、シフター作動片36は裏面の中途部に設けたスライド筒53をハンドル支軸7の中途部に回動及びスライド自在に嵌挿支持していると共に、シフター作動片36の前側を補助シフター作動片36aを介してシフター軸32と回動可能に連結し、またハンドル支軸7とシフター軸32は平行状に設けている。
【0020】
この構成により、耕耘変速レバー4Kを前記レバー軸25を支点に、ガイド溝45に沿って中立位置Nから左右の高速変速位置H又は低速変速位置Lに操作すると、係合溝52を介してシフター作動片36がハンドル支軸7に沿って左右方向に移動し、補助シフター作動片36aを介してシフター軸32を変速操作することができる。
そして、ハンドル調節機構7aの切り換え操作によって、ハンドル6をハンドル支軸7を支点に上下回動した場合に、スライド筒53がハンドル支軸7に遊嵌支持されているので、シフター作動片36は回動することなく、耕耘変速レバー4Kとの変速係合状態(操作姿勢)を常に維持することができる。
【0021】
従って、ハンドル6をトランスミッションケース2に設けたハンドル支軸7とハンドル調節機構7aを介して支持し、ハンドル6をハンドル支軸7を支点に上下調節可能に設けた管理作業機1において、シフター作動片36をハンドル支軸7に回動及びスライド移動自在に遊嵌支持した変速装置の構成にしたことにより、シフター軸32に設けたシフター作動片36の中途部がハンドル支軸7によって安定よく支持された状態でスライド移動するので、耕耘変速レバー4Kの操作によってシフター軸32を作動し変速をスムースに行うことができる。
また、ハンドル支軸7はシフター作動片36を支持する支持部材として兼用すると共に、シフター作動片36とハンドル支軸7をできるだけ近接させて設けることができるから、ハンドル調節及び支持構造の部品点数を低減し簡潔で廉価な構成することができる等の利点がある。
【0022】
また、トランスミッションケース2に設けるケースカバー5に、ハンドル支軸7及びハンドル調節機構7aを設け、ハンドル6を上下調節操作すると共に、変速ガイド部3を設け、耕耘変速レバー4Kの変速操作をハンドル支軸7を利用して行うので、ケースカバー5に対しハンドル6と耕耘変速レバー4K及びシフター作動片36等を予め部品組みしたユニット構造にすることができ、このユニットをトランスミッションケース2の上部に対し、コンパクトに纏めて簡単に取付構成することができる等の特徴がある。
尚、図示例では耕耘変速レバー4K用のシフター作動片36をハンドル支軸7に支持した構成を示したが、これに限定することなく走行変速レバー4を同様な構成によってハンドル支軸7に支持してもよい。
【0023】
次に図9〜図16を参照し変速伝動構造等について説明する。図10,図11で示すようにトランスミッションケース2は、入力ケース部2a内に入力プーリ57を有する入力変速軸9と、第1中間軸60及び第2中間軸61と、走行伝動軸62と、ロータリ変速軸(変速回転軸)65、ロータリ伝動軸66を配置し、各軸端を前記左ケース2L及び右ケース2R内にそれぞれ軸支している。
また、走行伝動軸62のスプロケット67と、車軸スプロケット69にチェン70を巻き掛け、左右のサイドクラッチ機構11L,11Rを介し左右の車軸11,11を伝動駆動する。またロータリ伝動軸66のスプロケット71とロータリスプロケット72にチェン12を巻き掛けロータリー軸8cを伝動駆動する構成としている。
【0024】
入力変速軸9は図11で示すように、第1変速ギヤ73と第2変速ギヤ75をスライド自在に係合支持し、右端にロータリ伝動ギヤ76を固着している。ロータリ変速軸65はロータリ変速ギヤ77をスライド自在に係合支持し、右端にロータリ伝動ギヤ76と噛合するロータリギヤ78を固着し常時回転される。
そして図15,図16で示すように、第1変速ギヤ73にはシフター軸30に設けたシフターフォーク79を係合し、第2変速ギヤ75にはシフター軸31に設けたシフターフォーク80を係合する。またロータリ変速ギヤ77にはシフター軸32に設けたシフターフォーク81を係合する。
【0025】
また、各シフター軸30,31,32は、図9,図15,図16で示すようにトランスミッションケース2の上部において、側面視で略等間隔を有して直線上に並べ平行配置していると共に、各シフターフォーク79,80,81は各ギヤのシフターフォーク溝に嵌挿する二股形状で、長さの等しい同形状に形成している。
そして、シフターフォーク79,80,81の下方近傍に入力変速軸9とロータリ変速軸65を前後方向に配置し、第1変速ギヤ73と第2変速ギヤ75とロータリ変速ギヤ77を、それぞれに係合するシフターフォーク79,80,81の左右(横)移動によって変速操作する構成としている。
【0026】
また、各シフターフォーク79,80,81は、公知の構成からなるシフターディテント機構によって、スプリング82で付勢されるボール83を、シフター軸30,31,32に刻設される複数のシフター溝に択一的に押接せしめシフター位置の位置決め行う。
また各シフター軸30,31,32は、各変速ギヤのダブル噛み合いを防止するボール牽制方式の誤作動防止機構を図9で示す構成によって備えている。
【0027】
図示例の誤作動防止機構は、各シフター軸30,31,32を挿入するシフター軸孔が側面視で略等間隔を有して直線上に列設しているので、シフター軸30,31,32の中立位置におけるシフター溝の相当位置に、ボール孔85を各シフター軸孔に対し一側から直線状に穿設加工することができる。そしてボール孔85内に所定の等しい数のボール86を一側から誤組を防止し簡単に挿入できる構成となる。図示例ではシフター軸30とシフター軸31の間、及びシフター軸31とシフター軸32の間のボール孔85内に3個のボール86を挿入し、ボール孔85の端部は適宜な止め栓87によって閉鎖する。
【0028】
次に、トランスミッションケース2の変速伝動機構及び走行変速レバー4並びに耕耘変速レバー4Kの変速操作等について説明する。
先ず、トランスミッションケース2に軸支される第1中間軸60は、後述する径大な中間変換ギヤ90と2軸伝動ギヤ91とを一体的に固定した軸ギヤとし、中間変換ギヤ90の左側にバックギヤ92とバック中間ギヤ93を一体的に形成し遊嵌支持している。
【0029】
第2中間軸61は2軸伝動ギヤ91に常時噛合するギヤ94と走行軸伝動ギヤ95を左右に振り分けて一体的に設け、両ギヤの中間に対し上記バック中間ギヤ93と中間変換ギヤ90とに、それぞれ常時噛合するギヤ96,ギヤ97と、第2変速ギヤ75に噛合可能な1速ギヤ98とを共に一体的に形成し遊嵌支持している。
走行伝動軸62は、前記スプロケット67の側方に走行軸伝動ギヤ95に噛合するギヤ99を一体的に備えている。
【0030】
この構成により、図10で示す第1変速ギヤ73と第2変速ギヤ75の中立状態から、前記変速ガイド部3の変速パターンに基づき、走行変速レバー4を操作して第1変速ギヤ73を左右に操作すると、該第1変速ギヤ73はギヤ96と噛合したとき、ギヤ97,中間変換ギヤ90,2軸伝動ギヤ91,ギヤ94,走行軸伝動ギヤ95,ギヤ99を介し、車軸11を前進2速F2に変速することができる。
また第1変速ギヤ73の右方移動でバックギヤ92に噛合せしめ後進1速RIにすることができる。
【0031】
また走行変速レバー4を変速ガイド部3の上段溝内で左右方向操作すると、第2変速ギヤ75を左右移動したとき2軸伝動ギヤ91に噛合させ前進3速F3にすることができる。(図12)また第2変速ギヤ75を右方移動したときギヤ98に噛合させ、ギヤ97,中間変換ギヤ90,2軸伝動ギヤ91,ギヤ94,走行軸伝動ギヤ95,ギヤ99を経て、車軸11を前進1速FIにすることができる。
【0032】
一方、耕耘変速レバー4Kを変速ガイド部3の中立位置Nから低速耕耘位置Lに操作すると、図16で示すようにシフター軸32を介し、ロータリ変速ギヤ77を変速噛合大ギヤ100に噛合させ、ロータリ伝動軸66からロータリー軸8cを低速耕耘回転させることができる。
また、耕耘変速レバー4Kを高速耕耘位置Hに操作すると、ロータリ変速ギヤ77を変速噛合小ギヤ101に噛合させ、ロータリ伝動軸66からロータリー軸8cを高速耕耘回転させることができる。
【0033】
尚、第2中間軸61の一側にはブレーキ装置102を設置しており、ハンドル6が備えるブレーキレバー103を操作することにより、上記ブレーキ装置102を作動させ走行及び耕耘作業中に機体を制動停止することができる。
さらに、この管理作業機1は変速ガイド部3の補助ガイド板39を取り外すことにより、後進しながら行う耕耘作業(後進耕耘作業)を栽培ハウス内等で利便性を有して行うことができる。また後進耕耘作業を行う際にオペレータが後進耕耘作業であることを留意した作業を行うことを可能にすると共に、誤操作が行われた場合にエンジン1bを停止させる緊急停止装置を備えている。
【0034】
この緊急停止装置は、走行変速レバー4の操作によってシフター軸30が後進位置であることを検知する後進検知スイッチ105と(図7)、主クラッチレバー6bの切り位置でONとなり、主クラッチレバー6bを入り操作したときOFFにする主クラッチスイッチ106と、ハンドル6の把持部に設けた手元レバー107を操作(握り操作)するとONになる後進操作スイッチ109とを備え(図1)、且つこれらスイッチをエンジン1bの図示しないスターター回路等のエンジン回路に直列接続した構成としている。
【0035】
これにより、走行変速レバー4及び耕耘変速レバー4K並びに主クラッチレバー6b等による後進耕耘操作が適正に行われ、後進検知スイッチ105がONし、主クラッチスイッチ106がOFFになり、手元レバー107の握り操作によって後進操作スイッチ109がONになると、エンジン1bを停止させることなく後進耕耘作業を行うことができる。また後進耕耘操作が不適正に行われた場合には、上記各スイッチの何れかが回路を切り作動しエンジン1bを停止するので、誤操作に伴うトラブルを回避することができる。
【0036】
また、以上のように構成した変速伝動機構を備えた管理作業機1は、例えば図13,図14,図15の点線で示すように、前記シフター軸31のシフターフォーク80の取付け位置を変更したシフター軸31aを付け替えて組み付けることにより、前記図5で示す変速ガイド部3と同一のガイド溝43の形状によって、前進1速FI,前進2速F2,後進1速RI,後進2速R2の変速パターンに変更することができる構成となっている。
【0037】
即ち、この場合には、図10で示すシフター軸31とシフターフォーク80に対し、別のシフターフォーク80aを取付け位置を右方に所定距離(数ギヤ枚数分)だけ変位させて取付固定したシフター軸31aに変更することにより、第2変速ギヤ75を左方移動させたとき、前記ギヤ98と噛合せしめて前進1速FIにすることができ、また第2変速ギヤ75を右方移動させたとき、中間変換ギヤ90と噛合せしめて後進2速R2にすることができる。これにより、前進変速段数を減らし後進変速段数を増やした第2変速パターンを得ることを可能にした管理作業機1を提供する。
【0038】
このとき第2変速ギヤ75の回転は径大な中間変換ギヤ90によって減速回転され、2軸伝動ギヤ91,ギヤ94,ギヤ95,ギヤ99を経て、車軸11を後進1速RIよりやや高回転とする後進2速R2にすることができる。
従って、トランスミッションケース2の前記したギヤ配列等を特に変更することなく、耕耘作業時の変速パターン(第1変速パターン)と異なる各種の管理作業を行うことが可能な変速パターン(第2変速パターン)を備えた管理作業機を、前記管理作業機1を母体として、主要構造を大きく変更することなく簡単且つ廉価な構成によって提供することができる。
【0039】
このとき、母体となる管理作業機1の第1変速パターンに対し第2変速パターンへの変更は、第1変速パターンが有する前進側変速用として設置される中間変換ギヤ90に対し、第1変速パターンの前進3速F3を司る第2変速ギヤ75を直接的に噛合させるので、上記中間変換ギヤ90を後進噛合用のギヤとして利用することができ、且つ第2変速ギヤ75を後進変速用の噛合ギヤに簡単に変換することができ、これにより複数の後進変速段数が求められる管理作業をスムースに行うことができる等の特徴がある。
【0040】
従って、第2変速パターンに変更された走行機体1aは、前記構造のトランスミッションケース2を兼用しながら、別仕様の管理作業機に簡単に切り替えて使用することができる。即ち、この切り替え作業は例えば工場生産段階で、上記トランスミッションケース2をベースにして、ハンドル6及び変速ガイド部3等を従来のものと同様な組み替え手段によって、必要により前側に移し替えると共に、車輪10の轍間距離を狭くする等の変更作業を行うことにより、畝立て作業やフロントカルチ作業或いは除草用ロータリー作業を行う管理作業機を簡単に提供することができる。
【0041】
【発明の効果】
以上のように構成された管理作業機は次に記載するような効果を奏する。
複数のシフター軸のシフターフォークに第1変速ギヤ並びに第2変速ギヤ等の変速ギヤを係合させ、走行変速レバーによってシフター軸を変速移動させて第1変速パターンの前進変速と後進変速を行う管理作業機を、第1変速パターンの前進最高速段の変速を行う第2変速ギヤに係合するシフターフォークを有するシフター軸に対し、軸方向に取付位置を変更した別のシフターフォークを有するシフター軸に組み換えることにより、トランスミッションケースやギヤ配置を変更することなく、前進変速段数を減らし後進変速段数を増やした第2変速パターンを得ることができるので、第1変速パターンで耕耘作業等を行う管理作業機を母体として、例えばフロントカルチ作業等の他の管理作業を行うに好適な第2変速パターンを備える別仕様の管理作業機を簡単且つ廉価に提供することができる。
【0042】
また、別のシフターフォークを有するシフター軸の第2変速パターンによる走行変速レバーの操作を、第1変速パターンのガイド溝を利用し変速ガイド部を兼用して行うようにしたので、シフター軸とシフターフォークを変更するだけの最小限の変更によって、別仕様の管理作業機を簡単に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる管理作業機の側面図。
【図2】図1の管理作業機のトランスミッションケースを示す左側面図。
【図3】図2のトランスミッションケース下部の構成を分解して示す分解左側面図。
【図4】図1のハンドル部及び操作部の構成を一部破断をして示す側面図である。
【図5】(A)は変速ガイド部の正面図である。(B)は(A)の後進変速の作用を示す正面図である。
【図6】図4の変速装置の要部を一部破断をして示す平面図である。
【図7】図6のシフター作動片の構成を示す正面図である。
【図8】ハンドル調節機構の要部の構成を示す断面図である。
【図9】シフター軸の配置構造を示す側面図である。
【図10】トランスミッションケースの車輪ケース部の構成を示す断面図である。
【図11】トランスミッションケースの耕耘ケース部の構成を示す断面図である。
【図12】入力ケース部の構成を示す断面図である。
【図13】図12の変速パターンを変更した入力ケース部の構成を示す断面図である。
【図14】図13の変速ギヤを中間変換ギヤに噛合させた状態を示す断面図である。
【図15】図10の入力ケース部のシフター軸の構成を示す平断面図である。
【図16】入力ケース部のロータリ変速装置の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 管理作業機(耕耘作業機)
2 トランスミッションケース
2a 入力ケース部
2b 車輪ケース部
2c 耕耘ケース部
3 変速ガイド部
4 走行変速レバー(変速レバー)
4K 耕耘変速レバー(変速レバー)
5 ケースカバー
6 ハンドル
7 ハンドル支軸
7a ハンドル調節機構
8 耕耘装置
9 入力変速軸(変速回転軸)
36 シフター作動片
30,31,32 シフター軸
65 ロータリ変速軸(変速回転軸)
66 ロータリ伝動軸
79,80,81 シフターフォーク
73 第1変速ギヤ
75 第2変速ギヤ
77 ロータリ変速ギヤ
Claims (2)
- 複数のシフター軸(30),(31)のシフターフォーク(79),(80)に第1変速ギヤ(73)並びに第2変速ギヤ(75)等の変速ギヤをそれぞれ係合し、走行変速レバー(4)の第1変速パターンに基づきシフター軸(30),(31)を変速移動させ、変速ギヤの噛合変更により前進変速と後進変速を行う管理作業機(1)において、前記第1変速パターンの前進最高速段の変速を行う第2変速ギヤ(75)に係合するシフターフォーク(80)を備えたシフター軸(31)を、該第2変速ギヤ(75)が前進最高速段の変速をしないで後進変速段の変速をせしめるシフターフォーク(80a)を設けたシフター軸(31a)に組み替え可能に構成し、第1変速パターンによる前進変速段数を減らし後進変速段数を増やした第2変速パターンを得ることを特徴とする管理作業機。
- 走行変速レバー(4)の第1変速パターンの操作移動を案内する変速ガイド部(3)によって、走行変速レバー(4)の第2変速パターンの操作移動を案内させる請求項1記載の管理作業機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003208858A JP2005067241A (ja) | 2003-08-26 | 2003-08-26 | 管理作業機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003208858A JP2005067241A (ja) | 2003-08-26 | 2003-08-26 | 管理作業機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005067241A true JP2005067241A (ja) | 2005-03-17 |
Family
ID=34401979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003208858A Pending JP2005067241A (ja) | 2003-08-26 | 2003-08-26 | 管理作業機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005067241A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104196993A (zh) * | 2014-08-26 | 2014-12-10 | 绛县星源工贸有限公司 | 一种挂档机构 |
CN108506446A (zh) * | 2018-07-05 | 2018-09-07 | 烟台成峰机械科技有限公司 | 一种田园管理机一体式变速箱 |
CN110671486A (zh) * | 2019-08-26 | 2020-01-10 | 重庆宏美科技有限公司 | 一种副输出机构 |
-
2003
- 2003-08-26 JP JP2003208858A patent/JP2005067241A/ja active Pending
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