JP2005065433A - 電気車輌用電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 バッテリ充電器にトランスを用いずにバッテリと車両フレーム間の漏洩電流を防止し、所望充電時間で充電完了させられる電気車輌搭載の電源装置を提供する。
【解決手段】 車載のバッテリ2にはシール型(密閉型)のものを採用して、バッテリ2から車両の金属製フレームへ漏電が生じないようにする。3相200V交流電源6からトランスレス構成のDC/DCコンバータ14を介してシール型バッテリ2を充電する。充電中、車載の負荷回路20やコントローラ18を、バッテリ2やDC/DCコンバータ14などの交流電源6に接続された回路から切り離すことで、負荷回路20やコントローラ18の低耐圧部品を保護する。充電中、負荷回路20内のパイロットランプやコントローラ18等の作動を確保するため、小容量の絶縁型DC/DCコンバータ19により、負荷回路20やコントローラ18に小電力を供給する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、バッテリフォークリフトなどの電気車輌に搭載され、その電気車輌を駆動するための電力を蓄える充電式バッテリとこのバッテリを外部電源からの電力で充電するための充電器とを備えた電気車輌用電源装置に関する。
従来より、バッテリフォークリフトなどの電気車輌のフレーム上には、充電式バッテリとその充電器などからなる電源装置が搭載され、バッテリからの電力でモータを駆動して電気車輌を働かせるようになっている。バッテリの充電は、外部電源、例えば工場などの3相200V交流電源、に車載の充電器を接続することで行われる。バッテリには、通常、蓄電セルに電解液を補充するための開口が設けられた開放型バッテリが用いられている。開放型バッテリでは、上記電解液注入口からバッテリケーシング表面に渡って付着した導電性の汚れ等によって、バッテリ電極と電気車輌の金属製のフレームとの間に導電経路ができる虞がある。もしバッテリの充電中にこの導電経路を通じてバッテリと車輌フレーム間に僅かでも電流が流れると、外部電源側に通常設けられている漏電遮断器が作動して、工場の停電や充電停止などの問題を引き起こすことがある。そこで、このような漏電の問題を無くすために、充電器として、二次側を一次側から絶縁した絶縁トランスを備えたものが一般的に採用されている。しかし、電気車輌用の充電器には大きい電流容量が要求され、かつ、外部の商用電源の周波数は50Hz又は60Hzと低いため、必然的に、充電器に組み込まれるトランスは大型で大重量である。
この充電トランスを小型軽量化するために、スイッチング回路などの高周波発信回路と高周波トランスからなるDC/DCコンバータを採用した充電器が開示されている(例えば、特許文献1)。このように高周波交流を採用することによってトランスをかなり小型軽量化することができる。また、トランスを用いないで整流器とトランジスタによるドロッパ回路と用いてバッテリを充電するトランスレス充電器の技術も開示されている(例えば、下記の特許文献2)。この技術によればドロッパ回路によって充電制御を行うことができる。
特開平7−31075号公報(段落番号0011〜0022、図1〜図6参照) 特開2002−330553号公報(段落番号0014〜0037、図1参照)
しかしながら、上記の特許文献1の技術は、絶縁型のトランスを小型軽量化して漏洩電流の発生を防止することができるというメリットはあるものの、高周波化するためのスイッチング回路や高周波特性を満足させるための高周波トランスなどによって充電器のコストが高くなってしまうなどの問題がある。また、上記の特許文献2の技術は、大型トランスの問題は解消しているが、開放型バッテリと車輌の金属フレーム間の漏洩電流の問題を解決していない。
さらに、従来から使用されているトランス式充電器は細かい充電制御を行うことが難しいという問題がある。そのため、例えば、料金の安い深夜電力の時間帯(7時間程度)の範囲内で充電を完了させることができず、満充電までに例えば10時間程度かかってしまい、結果的に、電気料金が嵩んでしまうこともある。
本発明の目的は、充電器に大型のトランスを用いることなくバッテリ充電時に漏洩電流を発生させないようにした電気車輌用電源装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、所望充電時間でバッテリ充電を完了させることが容易な電気車輌用電源装置を提供することにある。
さらに、本発明のまた別の目的は、バッテリ充電時に電気車輌内の低耐圧部品を用いた回路を保護することにある。
本発明の一つの態様に従う、電気車輌内の所定回路に電力を供給するための前記電気車輌に搭載される電源装置は、前記所定回路へ供給されるべき電気エネルギーを蓄えるための、シール型バッテリを採用するか、又は前記電気車輌の金属製フレームへの漏電経路の形成を防止するための絶縁手当てを施された開放型バッテリを採用してなる充電式のバッテリと、前記電気車輌の外部の電源に接続されて前記バッテリを充電するための、絶縁型トランスを用いない構成をもつ充電器とを備える。
この構成によれば、バッテリが車輌フレームから確実に絶縁されているため、外部電源とバッテリの間に絶縁型トランスを介さなくても、バッテリ充電時の漏洩電流の発生を防止できる。そして、絶縁型トランスを用いない構成を充電器に採用することで、充電器を小型軽量にすることができる。
本発明の別の態様に従う、電気車輌内の所定回路に電力を供給するための前記電気車輌に搭載される電源装置は、前記所定回路へ供給されるべき電気エネルギーを蓄えるための充電式のバッテリと、前記電気車輌の外部の電源から電力を受けて前記バッテリを充電するための、絶縁型トランスを用いない構成をもつ充電器と、前記充電器が前記バッテリを充電しているときに、前記バッテリと前記所定回路との間の電気的接続を遮断するための遮断手段とを備える。
この構成によれば、バッテリ充電時に電気車輌内の前記所定回路に低耐圧部品を用いた回路が含まれていても、この低耐圧回路が充電時にバッテリから電気的に切り離されるので、車両フレームと低耐圧回路間に外部電源による大きい電位差が発生することがなくなり、よって、低耐圧回路を保護することができる。
この構成において、さらに、前記充電器が前記バッテリを充電し且つ前記遮断手段が前記バッテリと前記所定回路との間の電気的接続を遮断しているときに、前記所定回路中の充電時に動作する必要がある特定回路へ前記充電器又は前記バッテリからの電力を供給するための、入力側と出力側が互いに絶縁された小容量絶縁型コンバータを設けてもよい。この小容量絶縁型コンバータを設けると、バッテリ充電中、上述した遮断手段よる保護効果を生かしつつ、充電時に動作する必要がある特定回路の動作を確保することができる。
以上説明したように、本発明の電気車輌用電源装置によれば、シール型バッテリなど電気車輌の金属フレームに対して絶縁されたバッテリを用いることによって、交流電電と充電器との間のトランスが不要となる。これによって、電気車輌用電源装置を小型軽量化することができると共にコスト低減を図ることができる。電気自動車用シール型バッテリは充電時に熱が発生しないので短時間で急速充電を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明における電気車輌用電源装置の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる電気車輌用電源装置の全体的な概略構成を示す。
図1に示すように、バッテリフォークリフトなどの電気車輌1上には、充電式バッテリ2及び充電・電源制御回路3などからからなる電気車輌用電源装置10と、モータドライバ/コントロールパネル/その他種々の車輌機能用回路(以下、モータドライバ等という)4及びモータ5などを含む負荷回路20が搭載されている。
なお、モータドライバ等4に含まれる種々の回路の多くの定格電源電圧(例えば、48V、12V、5Vなど)に比べて電気車輌用電源装置10の出力電圧は高く設定されている(加えて、後述するように、これは所定の電圧範囲で意図的に増減される)ため、電気車輌用電源装置10の出力電圧からモータドライバ等4内のそれぞれの回路の電源電圧を生成するためのレギュレータが必要であるが、それらレギュレータは図1ではモータドライバ等4のブロックに含まれているものとして、図示省略してある。
図1の構成において、バッテリ2は、開放型のものではなく、シール型(密閉型)のバッテリであって、このシール型バッテリは、バッテリ内部が実質的に密閉されて外部から実質的に完全に絶縁されている(バッテリ呼吸用の微小開口はあるが、バッテリ内部と外部との間で電流が漏れる虞のあるような開口は全くない)。因みに、シール型バッテリには、鉛、ニッケル水素、リチウムイONなどの幾つかのタイプがある。このようなシール型バッテリを採用したバッテリ2は、車輌の金属製のフレームから確実に絶縁されているので、バッテリ2と車輌フレーム間に漏洩電流が流れる虞は無い。
充電・電源制御回路3は、バッテリ2から負荷回路20への電力供給(負荷回路20からの電力回生も含む)を制御したり、バッテリ2への充電電流の制御を行なったりするものである。充電・電源制御回路3は、バッテリ2と負荷回路20との間に接続されており、また、充電時に工場等の所定の外部電源、例えば3相200V交流電源6、のソケット9に差し込むためのプラグ8を有している。電気車輌1の動作時には、充電・電源制御回路3は、バッテリ2からモータドライバ等4へ車輌動作に必要な電力を供給する。また、バッテリ2の充電時には、充電・電源制御回路3は、工場等に設けられた3相200V交流電源6と接続して、バッテリ2へ充電電力を供給する。充電・電源制御回路3は、従来のような絶縁型トランスを用いたバッテリ充電回路は有しておらず、代わりに、トランスを用いないDC/DCコンバータを用いたバッテリ充電回路を有しており、その詳細な構成は後に説明する。
バッテリ充電のために交流電源6に充電・電源制御回路3を接続すると、電気車輌1の金属製のフレームが交流電源6側の接地ラインに接続されて接地電位となるようになっている。もし、充電中にバッテリ2と電気車輌1のフレームへと漏洩電流が流れたならば、例えば数十mA程度の僅かな漏洩電流が流れただけで、交流電源7側の漏電遮断器7が作動して交流電源6からの電流路を遮断してしまう。この問題を解決するために従来は絶縁型トランスを用いた充電器が使用されていた。これに対し、本実施形態にかかる電気車輌用電源装置10では、バッテリ2として、外部から実質的に完全に絶縁されたシール型バッテリが用いられているため、バッテリ2と車輌フレームとの間に漏洩電流が流れる虞がなく、よって、上記のような漏電遮断器7が作動する問題が生じない。それ故に、充電・電源制御回路3の充電回路には、絶縁型トランスを用いる必要がなく、それに代えて、トランスレスのDC/DCコンバータが用いられている。その結果、充電・電源制御回路3は小型軽量になることができる。
さらに、トランスレスのDC/DCコンバータを採用することで、設定した時間の範囲内で満充電を完了させるような充電制御を行うことが可能になる。すなわち、トランスレスのDC/DCコンバータは微細な充電制御を行うことができるという特徴をもつ。例えば、シール型鉛バッテリは、複数段階の定電流制御によって充電を行うことができ、1段階目の充電電流値はバッテリの電極を損傷させない範囲内でかなり自由に設定することができる。この特徴を利用して、充電・電源制御回路3は、充電開始前にユーザに所望の充電時間を設定させ、その充電時間で満充電が完了するように各段階の充電電流を自動計算し設定した上で充電を開始して、各段階の充電電流を対応する設定値に制御することができる。例えば、1段階目の充電電流値を高く設定して短時間で満充電にすることもできるし、1段階目の充電電流値を比較的低く設定して長時間で満充電にすることもできる。このように、あらかじめ所望の充電時間を設定しておけば、充電・電源制御回路3が、所望の充電時間以内に満充電となるように1段階目又はそれ以降の段階の充電電流値を自動的に決めて制御することができる。
また、電流容量の大きい急速充電対応のシール型バッテリを採用した場合、急速充電対応の開放型バッテリを採用した場合に比べて、充電開始から車輌稼動開始までの実質的な充電時間がより短くなるという利点も得られる。すなわち、開放型バッテリは、急速充電を行うと大量の熱が発生するため、充電完了後にかなりの長時間(例えば、充電に要した時間と同程度の長さの時間)冷却を行わないと、車輌稼動を開始できないのに対して、シール型バッテリの場合は急速充電しても大した熱は発生しないので、充電完了後に冷却せずに実質的に直ちに車輌稼動を開始できる。そのため、急速充電を作業の都合に合わせて随時に(例えば、作業者の休憩時間などに)繰り返しながら、車輌を実質的に24時間継続的に稼動させることができる。
図2は、本実施形態にかかる電気車輌用電源装置10の回路構成を示す。尚、図2は、バッテリ充電のために電気車輌用電源装置10が3相200V交流電源6に接続された状態を示しているが、勿論、充電時以外の時には、電気車輌用電源装置10は3相200V交流電源6から切り離されている。
図2に示される電気車輌用電源装置10において、バッテリ2を除した部分が図1に示した充電・電源制御回路3に相当する部分であり、これは、バッテリ2から電気車輌に電力を供給するための電源制御系統と、バッテリ2を充電するための充電系統とから構成されている。
電気車輌用電源装置10の電源制御系統には、シール型バッテリ2と、このバッテリ20と負荷回路20との間に接続された電流制御型のDC/DCコンバータ14と、DC/DCコンバータ14の負荷回路20側端子に負荷回路20と並列に(つまり、負荷回路20から見るとDC/DCコンバータ14と並列に)接続された大容量コンデンサ15と、DC/DCコンバータ14の動作を制御するためのコントローラ18が含まれている。

DC/DCコンバータ14は、半導体スイッチング素子を用いたトランスレスの構成を有する双方向に電力変換可能な回路であって(その具体的構成例については後に説明する)、車輌動作時には、バッテリ20の出力電圧を、所定の電圧範囲内の電圧に変換して負荷回路20側へ出力し、そして、図2中の矢印bに示すようにバッテリ2から負荷回路20への電力を供給するとき(例えば、モータ5の力行時)、及び図2中の矢印aに示すように負荷回路2からバッテリ2へ電力が返還されるとき(例えば、モータ5の回生時)の双方のときの電力変換制御を、スイッチング素子の働きにより行う。
コントローラ18は、負荷回路20と同様、DC/DCコンバータ14から電源を得て動作する。なお、DC/DCコンバータ14の出力電圧からコントローラ18の定格電源電圧(例えば、12V、5Vなど)を生成するためのレギュレータは、図2ではコントローラ20のブロックに含まれているものとして、図示省略してある。このコントローラ18は、負荷回路20の状態やその他の図示しない運転指示情報やセンサ情報等に基づいて、DC/DCコンバータ14が電力制御を適切に行うよう、DC/DCコンバータ14の状態やスイッチング素子のデューティ(通電率:一周期内のON時間の割合)を制御して、DC/DCコンバータ14の出力電圧を制御する。
大容量コンデンサ15は、例えばファラッドオーダの容量をもつもので、負荷急変時(負荷回路20へ供給すべき電力又は負荷回路20から返還される電力の急変時)に、負荷回路20へ所望電力を急速放出したり、負荷回路20から返される電力を急速吸収したりするためのものである。なお、この大容量コンデンサ15による電力の放出/吸収を効果的に行うために、コントローラ18は、DC/DCコンバータ14を制御してその出力電圧を所定の電圧範囲で意図的に増減することができる。
電気車輌用電源装置10の充電系統には、3相200V交流電源6に接続するためのプラグ8と、充電時のみON状態にされる充電スイッチ11と、3相200Vを整流して直流電圧を生成する整流器12と、整流器12からの直流電圧を入力してこれをバッテリ充電に必要な所定の目的電圧に降圧又は昇圧して出力する降圧/昇圧器13とが含まれる。さらに、この充電系統には、上述したDC/DCコンバータ14及びコントローラ18と、充電時に降圧/昇圧器13及びDC/DCコンバータ14などの3相200V交流電源6に接続された回路から負荷回路20やコントローラ18を切り離すための保護スイッチ16と、保護スイッチ16をバイパスするように設けられた絶縁型DC/DCコンバータ19が含まれる。
降圧/昇圧器13の出力端子は、DC/DCコンバータ14の負荷回路20側の端子に接続されている。そして、バッテリ充電時、DC/DCコンバータ14は、図2中矢印aに示すように降圧/昇圧器13からバッテリ2へと電流を流すように動作して、バッテリ2の充電を行なう。その際、DC/DCコンバータ14は、バッテリ2の充電電流が所定の設定電流値に一致するように定電流制御を行なう。
保護スイッチ16は、車輌動作時にはON状態になっていてDC/DCコンバータ14及び大容量コンデンサ15を負荷回路20及びコントローラ18に接続しているが、バッテリ充電時にはOFF状態になって、降圧/昇圧器13やDC/DCコンバータ14などの3相200V交流電源6に接続された回路と負荷回路20及びコントローラ18との間の電気的接続を遮断する(つまり、前者から後者を電気的に絶縁する)。
絶縁型DC/DCコンバータ19は、高周波自励発振回路と高周波絶縁型トランスを用いた小型軽量の小容量DC/DCコンバータであって、充電時に保護スイッチ16がOFF状態にあるとき、降圧/昇圧器13の出力電圧を、負荷回路20中の充電中も作動している必要がある所定回路(例えば、コントロールパネル等の所定のパイロットランプなど)やコントローラ18の駆動に必要な電圧(例えば48V)に変換して負荷回路20及びコントローラ18に供給し、それにより、充電時においてコントローラ18が充電制御を行ったり負荷回路20中の上記パイロットランプ等の所定回路が作動することができようにする。高周波絶縁型トランスにより、絶縁型DC/DCコンバータ19の入力側(降圧/昇圧器13側)と出力側(負荷回路20及びコントローラ18側)は互いに電気的に絶縁されている。
コントローラ18は、充電時には、上述の充電スイッチ11、保護スイッチ16及びDC/DCコンバータ14などを制御する。すなわち、充電を開始しようとする際には、コントローラ18は、予め設定された充電時間でバッテリ2の満充電を完了するように、設定された充電時間に基づいて充電の複数段階の充電電流値を自動計算して設定する。そして、コントローラ18は、保護スイッチ16をターンOFFし、続いて充電スイッチ11をターンONすることにより、充電を開始する。充電中は、コントローラ18は、充電中の複数段階における充電電流がそれぞれの段階の設定電流値に一致するようにDC/DCコンバータ14のスイッチング素子のデューティを制御する。充電が完了すると、コントローラ18は、充電スイッチ11をターンOFFし、続いて保護スイッチ16をターンONすることにより、充電を終了する。
次に、図2を参照して、バッテリ2の充電時と車輌動作時の電気車輌用電源装置10の動作を説明する。
バッテリ2を充電するときは、まず、ユーザによって電気車輌用電源装置10のプラグ8が交流電源6のソケット9に接続される。そして、ユーザから充電開始の指令が入ると(例えば、電気車輌用電源装置10に設けられた図示しない『充電』ボタンを押下される)と、コントローラ18が、制御信号S3によって保護スイッチ16をターンOFFし、その後に、制御信号S1によって充電スイッチ11をターンONし、さらに、制御信号S2によって、DC/DCコンバータ14の電流方向が図の矢印aのようにバッテリ2を充電する方向になるようにDC/DCコンバータ14の駆動及び制御を開始する。こうして充電動作が開始される。なお、保護スイッチ16がOFF状態であっても、絶縁型DC/DCコンバータ19によって、コントローラ18の電源や負荷回路20のコントロールパネル等のパイロットランプやその他所定のアクセサリなど充電中に動作する必要がある回路の電源は確保される。
充電開始後、コントローラ18はバッテリ2の充電状態や経過時間などを監視して、充電の段階を切り替えるタイミングを制御しつつ、制御信号S2によってDC/DCコンバータ14を制御して、まずは、予め設定された充電時間内に充電が完了するように予め計算された1段階目の充電電流値によって充電を開始し、そして、満充電に近づくに従って段階を進め、段階が進むほど充電電流を減少させていく。
充電中、負荷回路20及びコントローラ8は、保護スイッチ16によって交流電源6から電気的に遮断されていると共に絶縁型DC/DCコンバータ19によって交流電源6から絶縁されている。したがって、負荷回路20及びコントローラ18と、充電中接地電位にある車輌フレームとの間の電位差が、交流電源6の200Vになることはない。これにより、負荷回路20に含まれる各種の電子回路やコントローラ18のように一般に低耐圧の部品で作られている回路が保護される。
コントローラ18は、バッテリ2の状態が満充電になったことを検出すると、或いは、あらかじめ設定された充電時間が経過すると、或いは、ユーザから受電停止が指示されると、制御信号S2によってDC/DCコンバータ14を停止させるとともに、制御信号S1によって充電スイッチ11をターンOFFし、その後に、制御信号S3によって保護スイッチ16をターンONする。これで、充電動作が終了する。
尚、図2に示すように、この実施形態では、大容量コンデンサ15が保護スイッチ16よりもDC/DCコンバータ14の側に配置されているが、これに代えて、大容量コンデンサ15を保護スイッチ16よりも負荷回路20側に配置してもよい。しかし、図示のように大容量コンデンサ15が保護スイッチ16よりDC/DCコンバータ14側に配置された場合には、充電時にバッテリ2だけでなく大容量コンデンサ15も充電されることになるので都合が良い。
充電が終わった後電気車輌1が動作するときには、保護スイッチ16がONで充電スイッチ11がOFFになっている状態で、コントローラ18は、制御信号S2によってDC/DCコンバータ14を制御して、DC/DCコンバータ14の電流方向が力行時に図の矢印bの方向になるように、また回生時には図の矢印aの方向になるようにするとともに、DC/DCコンバータ14を流れる電流を所望値に制御する。負荷の急変は、大容量コンデンサ15によって即応されるので、負荷回路20は常に安定した動作を行うことができる。
図3は、図2に示したDC/DCコンバータ14の回路構成の一例を示す。
図3に例示したDC/DCコンバータ14は、直並列チョッパ回路として構成され、2セットのバッテリ2A、2B(図1、図2では、簡略的に1セットのバッテリ2のごとくに示されている)と接続され、系統電圧ライン82、83(このライン82、83に大容量コンデンサ15が接続され、また図2に示したように保護スイッチ16を介して負荷回路20などが接続される)へ出力する電圧レベルを無段階に制御することができる。コントローラ18は、制御信号S2A、S2B、S2C(図3では、簡略的に制御信号S1で示されている)によりDC/DCコンバータ14の出力電圧を制御する。図3中の充電回路11、12、13は、図2に示した充電スイッチ11、整流器12及び降圧/昇圧器13を1ブロックに纏めたものである。
2セットのバッテリ2A、2Bの電圧は互いに等しい。DC/DCコンバータ14は、これら2セットのバッテリ2A、2Bを直列に接続したり切り離したりするためのスイッチング素子、例えば第1のトランジスタ813を有し、これはコントローラ18からの制御信号S1Aにより高速周期でON/OFF駆動される。すなわち、第1のトランジスタ813のエミッタ−コレクタパスが、第1セットのバッテリ2Aのマイナス端子と第2セットのバッテリ2Bのプラス端子との間に結合され、また、そのベースが、コントローラ85の駆動出力端子に接続される。
また、第1セットのバッテリ2Aのプラス端子は第1のインダクタ814を介して、このDC/DCコンバータ14のプラス出力端子82(すなわち、プラスの系統電圧ライン82)に接続され、第2セットのバッテリ2Bのマイナス端子は第2のインダクタ815を介して、このDC/DCコンバータ14のマイナス出力端子83(即ち、マイナスの系統電圧ライン83)に接続される。また、このDC/DCコンバータ14のマイナス出力端子83と第1セットのバッテリ2Aのマイナス端子との間に、前者から後者へ向かう方向を順方向とするように第1のダイオード816が接続され、このDC/DCコンバータ14のプラス出力端子82と第2セットのバッテリ2Bのプラス端子との間に、後者から前者へ向かう方向を順方向とするように第2のダイオード817が接続される。
また、第2のトランジスタ826のエミッタ−コレクタパスが第1のダイオード816の両端子間に接続されていて、第2のトランジスタ826がONになると、第1のダイオード816の両端子間が短絡される。また、第3のトランジスタ827のエミッタ−コレクタパスが第2のダイオード817の両端子間に接続されていて、第3のトランジスタ827がONになると、第2のダイオード817の両端子間が短絡される。第2と第3のトランジスタ826、827のベースは、コントローラ18の2つの充電制御出力端子に夫々接続されていて、コントローラ18からの2つの制御信号S2B、S2Cによりそれそれ第2と第3のトランジスタ826、827がON/OFF動作するようになっている。さらに、このDC/DCコンバータ14のプラスとマイナスの出力端子間に、このDC/DCコンバータ14の出力電圧のノイズを除去するためのコンデンサ818が接続される。なお、ノイズ除去用コンデンサ818は、その容量は高々例えば数十マイクロファラッドであり、ファラッドオーダの容量を有する大容量コンデンサ15とは構成的にも機能的にも全く異質のものである。
上記のように構成されたDC/DCコンバータ14において、バッテリ2A、2Bの充電時には、第2のトランジスタ826及び第3のトランジスタ827がコントローラ18により駆動されて、DC/DCコンバータ14の出力端子82、83に接続された充電器11、12、13からバッテリ2A、2Bへ充電することができる。このとき、第2のトランジスタ826は第1セットのバッテリ2Aの充電を司り、そのデューティの調節により第1セットのバッテリ2Aの充電電流を制御することができる。また、第3のトランジスタ827は第2セットのバッテリ2Bの充電を司り、そのデューティの調節により第2セットのバッテリ2Bの充電電流を制御することができる。
充電が終わった後、車輌の動作時には、第1のトランジスタ813はコントローラ18により駆動されて、所定の高速周期でON/OFF動作を繰り返す。第1のトランジスタ813のデューティは可変であり、コントローラ18によって制御される。第1のトランジスタ813がONのときには、第2セットのバッテリ2B、トランジスタ813、第1セットのバッテリ2A、第1のインダクタ814、プラス系統電圧ライン82、大容量コンデンサ15(又は負荷回路20)、マイナス系統ライン83、第2のインダクタ815を順に通って電流が流れる。このとき、2セットのバッテリ2A、2Bは直列に接続される。
一方、第1のトランジスタ813がOFFのときには、第1セットのバッテリ2A、第1のインダクタ814、プラス系統電圧ライン82、図示省略した大容量コンデンサ1(又は負荷回路20)、マイナス系統ライン83、第1のダイオード816という経路を順に通って電流が流れるとともに、第2セットのバッテリ2B、第2のダイオード817、プラス系統電圧ライン82、大容量コンデンサ15(又は負荷回路20)、マイナス系統ライン83、第2のインダクタ815を順に通っても電流が流れる。このとき、2セットのバッテリ2A、2Bは並列になる。
このように、一周期の動作内で、2セットのバッテリ2A、2Bの直列接続と並列接続が切り替えられる。ここで、バッテリ2A、2Bの各々の電圧をE、トランジスタ813のデューティをαとすると、DC/DCコンバータ14の実質的な出力電圧(つまり、実質的な系統電圧)Vsは、
Vs=(1+α)E
となり、系統電圧Vsは、Eから2Eまでの広い範囲で連続的に可変である。
コントローラ18は、系統電圧Vs、負荷回路20(図示省略)へ供給される負荷電流、DC/DCコンバータ14の出力電流、各バッテリ2A、2Bの出力電流、及び負荷回路20(図示省略)から入力される負荷回路20の運転状態を表す運転信号(例えば、モータ5が運転か停止か、モータ5が力行運転か回生運転か、負荷回路20が必要とする電力の大きさなどを表す信号)などを入力し、これらの入力信号に基づいて、第1のトランジスタ813のデューティを調節して系統電圧Vsを制御する。系統電圧Vsを上記Eから2Eまでの範囲で意図的に増減することで、大容量コンデンサ15を効率的に使用して、負荷回路20(図2)を安定して駆動することができる。例えば、大容量コンデンサ15に蓄積可能な最大エネルギーの75%程度を、大容量コンデンサ15から放出させたり吸収させたりして有効に利用することができる。
上記の例から分かるように(実際はこれほど単純ではないが)、図3に示したDC/DCコンバータ14によれば、大容量コンデンサ15の使用効率が非常に高いという利点が得られる。この利点を生かして、例えば、次のように系統電圧Vsの制御を行うことができる。すなわち、モータ5(図1)の力行時のように負荷回路20(図2)に大電力を供給する必要があるときには、第1のトランジスタ813のデューティを低めて系統電圧Vsを下げる。系統電圧Vsの低下により、大容量コンデンサ15内で余剰となったエネルギーが大容量コンデンサ15から放出され負荷回路20に供給される。また、モータ5(図1)の回生時のように負荷回路20(図2)から大電力を戻す必要があるときには、第1のトランジスタ813のデューティを高めて系統電圧Vsを上げる。系統電圧Vsの上昇により大容量コンデンサ15内で不足となったエネルギーが負荷回路20から大容量コンデンサ15へ戻される。
このように、負荷回路20が必要とする電力の大きさに応じて、系統電圧Vsを増減させることにより、大電力を大容量コンデンサ15から放出したり吸収したりすることで、DC/DCコンバータ14の出力電力は、大きく変動せずに済み、理想的には負荷回路20が必要とする激しく変動する電力の平均値を出力することになる。このように、DC/DCコンバータ14の出力電力を安定させることができるので、(系統電圧Vsは大きく変動するが、)バッテリ2A、2Bの各々の出力電流も大きく変動せずに済む。
さらに、図3に示したDC/DCコンバータ14は、直並列チョッパ回路として構成されているため、バッテリ2A、2Bの各々の出力電流を小さく抑えることができる。すなわち、DC/DCコンバータ14として直並列チョッパ回路を用いた場合、負荷が電力Pを要求するとき、各々出力電圧Eをもつバッテリ2A、2Bの直列接続時にはP/2Eの負荷電流が、また並列接続時にはP/Eの負荷電流が流れるが、バッテリ一個あたりの最大電流は直列接続時も並列接続時もP/2Eとなる。つまり、どんな状態においても、バッテリ2A、2B及びDC/DCコンバータ14の構成素子には、最大でP/2Eの電流しか流れないことになる。このように最大電流が小さいことにより、DC/DCコンバータは小型にすることができき、また、バッテリ2A、2Bの効率及び寿命も向上する。
ところで、図3に示した構成のDC/DCコンバータ14を複数個並列に大容量コンデンサ15に接続することにより、より大きな蓄電容量を得ることができる。また、複数個の同様のDC/DCコンバータ14を直列に大容量コンデンサ15に接続することにより、系統電圧Vsの可変範囲をより大きくすることができる。また、複数個のDC/DCコンバータ14の並列接続と直列接続とを組み合わせることもできる。
図4は、本発明の第2の実施の形態にかかる電気車輌用電源装置10´の回路構成図である。この電気車輌用電源装置10´も、図1に示した電気車輌用電源装置10と同様に電気車輌1上に搭載される。
図4に示す電気車輌用電源装置10´において、図2に示した電気車輌用電源装置10と異なる点は、図2に示した降圧/昇圧器13に代えて、昇圧コンバータ21及びこれをバイパスするように設けられた充電電圧切替スイッチ22が用いられている点である。バッテリ2の急速充電時あるいは充電初期段階のバッテリ電圧が低いときには、コントローラ18は、昇圧コンバータ21を停止させた状態で制御信号S4により充電切替スイッチ22をONして、整流器12の出力直流電圧(例えば、280V)を直接的にDC/DCコンバータ14に印加して通常の充電を行う(なお、整流器12の出力電圧でバッテリ2が充電できるように、バッテリ2の電圧の選択及び整流器12の設計がなされている)。そして、充電の最終段階において、バッテリ2が満充電に近づきバッテリ2の電圧が上昇すると、コントローラ18は制御信号S4により充電電圧切替スイッチ22をOFFにするとともに制御信号S5により昇圧コンバータ21を駆動して整流器12の出力電圧を所定電圧(例えば320V)まで昇圧してDC/DCコンバータ14に印加して所謂押込み充電を行う。その他の回路、例えば充電スイッチ11や保護スイッチ16やDC/DCコンバータ14の動作は、図2に示した構成におけるそれと同様である。
以上、本発明の各実施形態を説明したが、これらは本発明の説明のための例示であり、これらの実施形態のみに本発明の範囲を限定する趣旨ではない。従って、本発明は、その要旨を逸脱することなく、他の様々な形態で実施することが可能である。上述した各実施形態において、バッテリ2を充電するための交流電源6として3相200Vを用いたが、これに限定されるものではない。例えば、単相200V、3相100、単相100Vなどの商用交流電源を使用することもできる。また、商用交流電源に限らず、自家発電機によって発電された交流電源を用いてもよい。尚、3相100や単相100Vのように入力電圧が低い場合には整流器12の出力電流が増加するので、その電流容量に見合った整流素子を選定する必要がある。また、上述した各実施形態に示すような整流器とDC/DCコンバータの構成は、単体のAC/DCコンバータに置き換えてもよい。
さらに、上記の各実施形態では、シール型のバッテリを用いることによって、バッテリを車輌から実質的に完全に絶縁し、それにより、バッテリ充電回路における絶縁型トランスを不要としたが、シール型のバッテリを採用する代わりに、開放型バッテリを採用して、これに車輌フレームから実質的に完全に絶縁するような絶縁手当てを施した場合にも、同様の効果を得ることができる。例えば、開放型バッテリの周囲を絶縁物で覆う又は包囲する(具体例としては、バッテリの6方面全周囲を囲むような絶縁体の箱内にバッテリを収容する)、或いは、車輌フレームのバッテリを搭載する場所に絶縁物のシート又はパンを敷きその上にバッテリを搭載するなどして、バッテリの電解液注入口から電解液が多少こぼれ出たりバッテリの外表面に導電性の汚れが付いたとしても、それらは全てバッテリを囲んだ絶縁物の内側又はバッテリが置かれた絶縁物の上に留まり絶縁物の外側へは出ないように手当てするような方法が採用し得る。
本発明の一実施形態にかかる電気車輌用電源装置の全体的な概略構成を示すブロック図。 本発明の一実施形態にかかる電気車輌用電源装置の回路構成図。 図2に示すDC/DCコンバータの具体的回路構成例を示す回路図。 本発明の第2の実施形態における電気車輌用電源装置の回路構成図。
符号の説明
1 電気車輌
2 バッテリ
3 充電・電源制御回路
4 モータドライバ等
5 モータ
6 3相200V交流電源
7 漏電遮断器
8 プラグ
10,10´ 電気車輌用電源装置
11 充電スイッチ
12 整流器
13 降圧/昇圧器
14 DC/DCコンバータ
15 大容量コンデンサ
16 保護スイッチ
17 モータドライバ
18 コントローラ
19 絶縁型DC/DCコンバータ
20 負荷回路
21 昇圧コンバータ
22 充電電圧切替スイッチ

Claims (3)

  1. 電気車輌(1)内の所定回路(18、20)に電力を供給するための前記電気車輌に搭載される電源装置(10、10´)において、
    前記所定回路(18、20)へ供給されるべき電気エネルギーを蓄えるための、シール型バッテリを採用するか、又は前記電気車輌の金属製フレームへの漏電経路の形成を防止するための絶縁手当てを施された開放型バッテリを採用してなる充電式のバッテリ(2)と、
    前記電気車輌(1)の外部の電源(6)に接続されて前記バッテリ(2)を充電するための、絶縁型トランスを用いない構成をもつ充電器(11〜14)と
    を備えた電気車輌用電源装置。
  2. 電気車輌(1)内の所定回路(18、20)に電力を供給するための前記電気車輌(1)に搭載される電源装置(10、10´)において、
    前記所定回路(18、20)へ供給されるべき電気エネルギーを蓄えるための充電式のバッテリ(2)と、
    前記電気車輌の外部の電源(6)から電力を受けて前記バッテリ(2)を充電するための、絶縁型トランスを用いない構成をもつ充電器(11〜14)と、
    前記充電器(11〜14)が前記バッテリ(2)を充電しているときに、前記バッテリ(2)と前記所定回路(18、20)との間の電気的接続を遮断するための遮断手段(16)と
    を備えた電気車輌用電源装置。
  3. 前記充電器(11〜14)が前記バッテリ(2)を充電し且つ前記遮断手段(16)が前記バッテリ(2)と前記所定回路(18、20)との間の電気的接続を遮断しているときに、前記所定回路(18、20)中の充電時に動作する必要がある特定回路(18)へ前記充電器(11〜14)又は前記バッテリ(2)からの電力を供給するための、入力側と出力側が互いに絶縁された小容量絶縁型コンバータ(19)を更に備えた請求項2に記載の電気車輌用電源装置。
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