JP2005064227A - 電子部品およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】十分な半田バンプの高さを備えつつ、バックグラインド加工による半導体基板の薄形化が可能な電子部品およびその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体基板1の一方の面に絶縁層3、導電層4、封止層5を順に積層し、封止層5に導電層4が露出された電極パッド6を設けた構造体と、電極パッド6上に載置された半田バンプ7とを備えた半導体装置10において、半田バンプ7の高さをd1、半導体基板1の厚みをd2とした場合、d1≧d2とする。電子部品の製造方法において、上記構造体のうち電極パッド6が設けられた面上の全域にわたって保護層を形成する工程A、保護層を開口して電極パッド6を露出する工程B、電極パッド6上に半田バンプ7を形成する工程C、半導体基板1の他方の面をバックグラインド加工する工程D、および、保護層を除去する工程Eを順次行う。
【選択図】図1
【解決手段】半導体基板1の一方の面に絶縁層3、導電層4、封止層5を順に積層し、封止層5に導電層4が露出された電極パッド6を設けた構造体と、電極パッド6上に載置された半田バンプ7とを備えた半導体装置10において、半田バンプ7の高さをd1、半導体基板1の厚みをd2とした場合、d1≧d2とする。電子部品の製造方法において、上記構造体のうち電極パッド6が設けられた面上の全域にわたって保護層を形成する工程A、保護層を開口して電極パッド6を露出する工程B、電極パッド6上に半田バンプ7を形成する工程C、半導体基板1の他方の面をバックグラインド加工する工程D、および、保護層を除去する工程Eを順次行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体装置や、LSIチップを裏返して回路基板に接合する実装方法であるフリップチップに代表される、半田バンプを介して基板間の電気的接続が図られる電子部品およびその製造方法に関するものである。
従来、電子部品で用いられる半導体装置構造として、例えば半導体チップを樹脂により封止したパッケージ(いわゆるDual Inlaine PackageやQuad Flat Package)では、樹脂パッケージ周辺の側面に金属リード線を配置する周辺端子配置型が主流であった。
これに対し、近年、急速に普及している半導体装置構造として、例えばCSP(Chip Size/Scale Package)と呼ばれ、パッケージの平坦な表面に電極を平面状に配置した、いわゆるボールグリッドアレイ(Ball Grid Array、以下、「BGA」と略す。)技術の採用により、同一電極端子数を有する同一投影面積の半導体チップを、従来よりも小さい面積で電子回路基板に高密度実装することを可能にしたパッケージ構造がある。
BGAタイプの半導体装置においては、パッケージの面積が半導体チップの面積にほぼ等しい、いわゆるチップスケールパッケージ(CSP)と呼ばれる構造が、前述のBGAの電極配置構造とともに開発され、電子機器の小型軽量化に大きく貢献している。
チップスケールパッケージは、回路を形成したシリコンウエハを切断し、個々の半導体チップに対して個別にパッケージ工程を施し、パッケージを完成するものである。
チップスケールパッケージは、回路を形成したシリコンウエハを切断し、個々の半導体チップに対して個別にパッケージ工程を施し、パッケージを完成するものである。
これに対し、一般的に「ウエハレベルCSP」と呼ばれる製造方法においては、このシリコンウエハ上に、絶縁層、再配線層、封止層などを形成し、はんだバンプを形成する。そして、最終工程においてウエハを所定のチップ寸法に切断することで、パッケージ構造を具備した半導体チップを得ることができる。ウエハ全面にこれらの回路を積層し、最終工程においてウエハをダイシングすることから、切断したチップそのものの大きさが、パッケージの施された半導体チップとなり、実装基板に対して最小投影面積を有する半導体チップを得ることが可能となる。
図8は、従来の半導体装置の構造を示す概略断面図である。
この半導体装置100は、半導体基板101と、その表面に形成された電極102と、半導体基板101の表面に設けられた絶縁層103と、電極102と接続されて絶縁層103上に配線された導電層104と、導電層104を覆う封止層105と、封止層105に導電層104が露出されてなる電極パッド106と、この電極パッド106上に載置された半田バンプ107とから概略構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
この半導体装置100は、半導体基板101と、その表面に形成された電極102と、半導体基板101の表面に設けられた絶縁層103と、電極102と接続されて絶縁層103上に配線された導電層104と、導電層104を覆う封止層105と、封止層105に導電層104が露出されてなる電極パッド106と、この電極パッド106上に載置された半田バンプ107とから概略構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
一般に、半田バンプを有する半導体装置とプリント基板などとの熱膨張率は相違しているので、熱膨張率の相違に基づく応力が半導体装置のバンプ部に集中し、接続不良などの不良品を生じるため、半導体装置の信頼性を低下させる。
そこで、ここで使用される半田バンプは、熱膨張率の相違に基づく応力を分散させるために、半田バンプ107の高さをできるだけ高くすることが要求されている。
そこで、ここで使用される半田バンプは、熱膨張率の相違に基づく応力を分散させるために、半田バンプ107の高さをできるだけ高くすることが要求されている。
また、この種の半導体装置は、携帯電話に代表されるモバイル機器に対する小型化の要求が依然として高く、さらにはICカードの普及開始などにより、半導体装置のさらなる薄形化が要求されている。これらの要求に応えるために、半導体チップのバックグラインド加工が実施されている。
半導体装置100の半導体基板101にバックグラインド加工を施すには、半導体装置100の表面、すなわち、半田バンプ107が設けられている側の面に表面保護シート貼り、この表面保護シートを真空吸着することによって、半導体装置100全体を保持し行われる。
半導体装置100の半導体基板101にバックグラインド加工を施すには、半導体装置100の表面、すなわち、半田バンプ107が設けられている側の面に表面保護シート貼り、この表面保護シートを真空吸着することによって、半導体装置100全体を保持し行われる。
しかしながら、半田バンプ107の高さが、例えば100μm以上ある場合、その分、半導体装置100の表面の凹凸が大きくなってしまう。このため、半導体基板101のバックグラインド加工を行うために、図9に示すように、半導体装置100の表面に表面保護シート110を貼ると、保護シート110の表面が平らでなくなるため、真空吸着できない。
その結果、半導体基板101のバックグラインド加工ができなくなるという問題がある。
一方、半導体装置を薄形化するために、ウエハレベルCSPの加工を行う前に、予め半導体基板101のバックグラインド加工を行うことが検討されている。このようなバックグラインド加工を行うと、半導体基板101が反ってしまい、CSP加工ができなくなる場合がある。また、半導体基板101が割れ易くなり、CSP加工中に半導体基板101が割れる可能性が高くなる。
特開2002−16178号公報
一方、半導体装置を薄形化するために、ウエハレベルCSPの加工を行う前に、予め半導体基板101のバックグラインド加工を行うことが検討されている。このようなバックグラインド加工を行うと、半導体基板101が反ってしまい、CSP加工ができなくなる場合がある。また、半導体基板101が割れ易くなり、CSP加工中に半導体基板101が割れる可能性が高くなる。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、十分な半田バンプの高さを備えつつ、バックグラインド加工による半導体基板の薄形化が可能な電子部品およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、半導体基板の一面に絶縁層、導電層、封止層を順に積層し、該封止層に前記導電層を露出させた電極パッドを設けた構造体と、前記電極パッド上に載置された半田バンプとを備えた電子部品において、前記半田バンプの高さをd1、前記半導体基板の厚みをd2とした場合、d1≧d2である半導体装置を提供する。を提供する。
本発明は、半導体基板の一面に絶縁層、導電層、封止層を順に積層し、該封止層に前記導電層を露出させた電極パッドを設けた構造体を用いて、少なくとも前記構造体のうち前記電極パッドが設けられた面上の全域にわたって保護層を形成する工程A、該保護層を開口して前記電極パッドを露出する工程B、該電極パッド上に半田バンプを形成する工程C、前記半導体基板の他面をバックグラインド加工する工程D、および、前記保護層を除去する工程Eを順次行う電子部品の製造方法を提供する。
本発明は、半導体基板の一面に絶縁層、導電層、封止層を順に積層し、該封止層に前記導電層を露出させた電極パッドを設けた構造体を用いて、少なくとも前記電極パッド上に半田バンプを形成する工程G、前記構造体のうち前記半田バンプが載置された面上の全域にわたって前記半田バンプの高さと略同一またはそれ以上の厚みの保護層を形成する工程H、前記半導体基板の他面をバックグラインド加工する工程I、および、前記保護層を除去する工程Jを順次行う電子部品の製造方法を提供する。
本発明の電子部品は、半田バンプ7の高さをd1、半導体基板1の厚みをd2とした場合、d1≧d2であるから、半田バンプの高さd1を十分に確保しながらも、厚みd2を薄くすることができる。したがって、本発明は電子部品のトータル厚みの大幅な低減に寄与する。
本発明に係る第一の電子部品の製造方法によれば、保護層を設けることにより、半田バンプおよび保護層が設けられた構造体を、半田バンプの形状に影響されることなく安定に固定することができるから、半導体基板のバックグラインド加工を行うことができる。その結果、従来よりも半導体基板の厚みを大幅に薄くした半導体装置を作製することができる。
また、本発明に係る第二の電子部品の製造方法によれば、半田バンプの形成において、印刷法を用いて半田バンプ7を形成する場合、保護層の厚みとその開口部の開口面積を適正化することで、保護層を利用したマスクレス印刷が可能になる。
さらに、半田バンプの形成において、保護層を設けた後に、電極パッドの上に半田ペーストを載置してリフロー工程を行うから、半田リフロー時に起きる半田ペーストの異常流れを防ぎ、半田バンプのブリッジ不良を無くすことが可能になる。
さらに、半田バンプの形成において、保護層を設けた後に、電極パッドの上に半田ペーストを載置してリフロー工程を行うから、半田リフロー時に起きる半田ペーストの異常流れを防ぎ、半田バンプのブリッジ不良を無くすことが可能になる。
以下、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明の電子部品で用いられる半導体装置の構造の一実施形態を示す概略断面図である。
この半導体装置10は、半導体基板1と、その表面に形成された電極2と、半導体基板1の表面に設けられた絶縁層3と、電極2と接続されて絶縁層3上に配線された導電層4と、導電層4を覆う封止層5と、封止層5に導電層4が露出されてなる電極パッド6と、この電極パッド6上に載置された半田バンプ7とから概略構成されている。
図1は、本発明の電子部品で用いられる半導体装置の構造の一実施形態を示す概略断面図である。
この半導体装置10は、半導体基板1と、その表面に形成された電極2と、半導体基板1の表面に設けられた絶縁層3と、電極2と接続されて絶縁層3上に配線された導電層4と、導電層4を覆う封止層5と、封止層5に導電層4が露出されてなる電極パッド6と、この電極パッド6上に載置された半田バンプ7とから概略構成されている。
この半導体装置10では、半田バンプ7の高さをd1、半導体基板1の厚みをd2とした場合、d1≧d2となっている。この構成の半導体装置10は、後述する製造方法によって初めて得ることが可能となった。これにより、半田バンプ7の高さを十分に確保しながらも、半導体基板1を半田バンプ7の高さよりも薄くすることができるので、その結果、薄形化の図れた半導体装置10が得られる。
また、半田バンプ7の高さd1は、具体的には100μm以上であることが好ましい。半田バンプ7の高さd1が100μm以上であれば、半導体装置10とプリント基板などとの接続において、両者の熱膨張率の相違に基づく応力が発生しても、その応力を半田バンプ7において分散させることができる。加えて、半導体装置10とプリント基板などとの接続において、十分な接続強度を確保することができる。
半導体基板1としては、特に制限されないが、例えば配線基板(インタボーザ)を使用しないウエハレベルCSPなどの半導体装置、各種半導体装置、各種電子装置などに用いられる基板が用いられる。
導電層4(電極パッド6)をなす材料としては、銅(Cu)などの導電性の良好な金属が用いられる。
絶縁層3をなす材料としては、例えば感光性ポリイミド、感光性エポキシ、感光性ベンゾシクロブテン(BCB)などの合成樹脂が用いられる。
絶縁層3をなす材料としては、例えば感光性ポリイミド、感光性エポキシ、感光性ベンゾシクロブテン(BCB)などの合成樹脂が用いられる。
封止層5をなす材料としては、例えば感光性アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂などの合成樹脂材料が用いられる。
半田バンプ7をなす材料としては、半田バンプ形成用、あるいは回路内または回路間の半田接続などに用いられる半田が用いられる。
半田バンプ7をなす材料としては、半田バンプ形成用、あるいは回路内または回路間の半田接続などに用いられる半田が用いられる。
なお、電極パッド6に半田バンプ7が押し付けられた際に生じる力を緩和する目的で、電極パッド6と絶縁層3との間に緩衝部を設けてもよい。
次に、図2〜図4を用いて本発明に係る電子部品で用いられる半導体装置の製造方法の第一の実施形態について説明する。第一の実施形態は、以下の工程A〜工程Eからなる。
この実施形態では、保護層の形成、保護層の開口、半導体基板のバックグラインド加工および保護層の除去に関する工程以外は、従来公知の方法を用いることができる。
この実施形態では、保護層の形成、保護層の開口、半導体基板のバックグラインド加工および保護層の除去に関する工程以外は、従来公知の方法を用いることができる。
例えば、まず、電極2を形成した半導体基板1を用意し、この半導体基板1の一方の面1a上に、合成樹脂からなる絶縁層3を形成する。次いで、フォトリソグラフィにより電極2の上を開口し、開口部を形成する。次いで、この開口部内および絶縁層3の上に、RF(Radio Frequency)スパッタ法により銅あるいはチタニウムからなる電解めっき用シード層を形成する。次いで、このシード層上に液状レジストをスピンコート法によって塗布し、フォトリソグラフィによって所定のパターンの電解めっき用レジスト膜を形成する。次いで、電極2および絶縁層3の上に電解銅めっきにより導電層4を形成する。次いで、導電層4の形成後、レジスト膜を剥離し、続いて不要なシード層をエッチングにより除去する。次いで、絶縁層3および導電層4の上に、合成樹脂からなる封止層5を形成する。次いで、封止層5の形成後、この封止層5を穿孔して導電層4の銅表面を露出して電極パッド6を形成し、図2に示すような構造体を作製する。
次いで、図3(a)に示すように、封止層5の上に、電極パッド6およびその周辺部に開口部20aを有する合成樹脂からなる保護層20を形成する(工程Aおよび工程B)。工程Aの保護層20は、例えば、以下の(1)〜(3)の方法で形成する。
(1)液状の樹脂を、スピンコート法、ロールコート法、スクリーン印刷法などの方法で封止層5の全面に塗布するか、あるいは、樹脂からなるフィルムを、封止層5の全面にラミネートし、保護層20を形成する(工程A)。その後、フォトリソグラフィにより電極パッド6およびその周辺部を開口して、開口部20aを設ける(工程B)。
このような樹脂としては、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂などが用いられる。
このような樹脂としては、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂などが用いられる。
(2)液状の樹脂を、スピンコート法、ロールコート法、スクリーン印刷法などの方法で封止層5の全面に塗布するか、あるいは、樹脂からなるフィルムを、封止層5の全面にラミネートし、保護層20を形成する(工程A)。その後、YAGレーザなどを用いたレーザ加工により電極パッド6およびその周辺部を開口して、開口部20aを設ける(工程B)。
(3)液状の樹脂をスクリーン印刷により、封止層5の上にパターン印刷して、開口部20aを有する保護層20を形成する(工程A、工程B)。
次いで、プラズマを利用したデスミヤ処理により、電極パッド6の表面を改質する。このデスミヤ処理においては、反応ガスとして酸素を用いる。
次いで、図3(b)に示すように、上記開口部20a内の電極パッド6の上に、ボール搭載法または印刷法により半田ペーストを載置した後、リフロー工程を行い、半田バンプ7を形成する(工程C)。
次いで、保護層20の表面を真空吸着することにより、半田バンプ7および保護層20が設けられた構造体を固定し、半導体基板1の他方の面1bをバックグラインド加工して、図4(a)に示すように、半導体基板1を薄形化する(工程D)。
工程Dのバックグラインド加工では、例えば、バックグラインダーなどを用いて、上記他方の面1bを研削する。
工程Dのバックグラインド加工では、例えば、バックグラインダーなどを用いて、上記他方の面1bを研削する。
次いで、有機溶剤系の薬品を用いて保護層20を除去し(工程E)、図4(b)に示すように、半導体装置10を得る。
この実施形態では、半田バンプ7の形成において、印刷法を用いて半田バンプ7を形成する場合、保護層20の厚みと開口部20aの開口面積を適正化することで、保護層20を利用したマスクレス印刷が可能になる。
また、半田バンプ7の形成において、保護層20を設けた後に、電極パッド6の上に半田ペーストを載置してリフロー工程を行うから、半田リフロー時に起きる半田ペーストの異常流れを防ぎ、半田バンプ7のブリッジ不良を無くすことが可能である。
また、半田バンプ7の形成において、保護層20を設けた後に、電極パッド6の上に半田ペーストを載置してリフロー工程を行うから、半田リフロー時に起きる半田ペーストの異常流れを防ぎ、半田バンプ7のブリッジ不良を無くすことが可能である。
さらに、保護層20を設けることにより、半田バンプ7および保護層20が設けられた構造体を、半田バンプ7の形状に影響されることなく安定に固定することができるから、半導体基板1のバックグラインド加工を行うことができる。その結果、従来よりも半導体基板1の厚みを大幅に薄くした半導体装置10を作製することができる。
次に、図5〜図7を用いて本発明に係る電子部品で用いられる半導体装置の製造方法の第二の実施形態について説明する。第二の実施形態は、以下の工程G〜工程Jからなる。
この実施形態では、上述の第一の実施形態と同様に、保護層の形成、半導体基板のバックグラインド加工および保護層の除去に関する工程以外は、従来公知の方法を用いることができる。
例えば、上述の第一の実施形態と同様に、図5(a)に示すような構造体を作製する。
この実施形態では、上述の第一の実施形態と同様に、保護層の形成、半導体基板のバックグラインド加工および保護層の除去に関する工程以外は、従来公知の方法を用いることができる。
例えば、上述の第一の実施形態と同様に、図5(a)に示すような構造体を作製する。
次いで、図5(b)に示すように、電極パッド6の上に、ボール搭載法または印刷法により半田ペーストを載置した後、リフロー工程を行い、半田バンプ7を形成する(工程G)。
次いで、図6(a)に示すように、上記構造体のうち半田バンプ7が載置された面上(封止層5の上)の全域にわたって、合成樹脂からなる半田バンプ7の高さ以上の厚みの保護層30を形成する(工程H)。なお、本発明の半導体装置の製造方法にあっては、保護層30の厚みを、半田バンプ7の高さとほぼ同一としてもよい。
工程Hの保護層30は、例えば、以下の(1)、(2)の方法で形成する。
工程Hの保護層30は、例えば、以下の(1)、(2)の方法で形成する。
(1)液状の樹脂を、スピンコート法、ロールコート法、カーテンコート法、スクリーン印刷法などの方法で、上記構造体のうち半田バンプ7が載置された面上(封止層5の上)の全域にわたって、半田バンプ7の高さとほぼ同一またはそれ以上の厚みに塗布して、保護層30を形成する。
樹脂としては、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂などが用いられる。
樹脂としては、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂などが用いられる。
(2)金型を用いて、上記構造体のうち半田バンプ7が載置された面上(封止層5の上)の全域にわたって、半田バンプ7の高さとほぼ同一またはそれ以上の厚みに合成樹脂をモールド成形して、保護層30を形成する。
次いで、保護層30の表面を真空吸着することにより、半田バンプ7および保護層30が設けられた構造体を固定し、半導体基板1の他方の面1bをバックグラインド加工して、図6(b)に示すように、半導体基板1を薄形化する(工程I)。
工程Iのバックグラインド加工では、例えば、バックグラインダーなどを用いて、上記他方の面1bを研削する。
工程Iのバックグラインド加工では、例えば、バックグラインダーなどを用いて、上記他方の面1bを研削する。
次いで、有機溶剤系の薬品を用いて保護層30を除去し(工程J)、図7に示すように、半導体装置10を得る。
この実施形態では、半田バンプ7を完全に覆うように、封止層5の上に保護層30を設けることにより、半田バンプ7および保護層30が設けられた構造体を、半田バンプ7の形状に影響されることなく安定に固定することができるから、半導体基板1のバックグラインド加工を行うことができる。その結果、従来よりも半導体基板1の厚みを大幅に薄くした半導体装置10を作製することができる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
この実施例では、上述の本発明に係る電子部品で用いられる半導体装置の製造方法の第一の実施形態によって、半導体装置を作製した。
上述の第一の実施形態において、直径6インチ、厚み625μmの半導体基板1を用い、絶縁層3の厚み5μm、導電層4の厚み20μm、電極パッド6の開口径350μmの構造体を作製した。
この実施例では、上述の本発明に係る電子部品で用いられる半導体装置の製造方法の第一の実施形態によって、半導体装置を作製した。
上述の第一の実施形態において、直径6インチ、厚み625μmの半導体基板1を用い、絶縁層3の厚み5μm、導電層4の厚み20μm、電極パッド6の開口径350μmの構造体を作製した。
次いで、封止層5の上に、フィルム状のアクリル系樹脂をロールラミネート法によりラミネートして、感光した後、YAGレーザを用いて電極パッド6およびその周辺部を開口して、開口部20aを設け、厚み200μmの保護層20を形成した。
次いで、反応ガスとして酸素を用いて、電極パッド6の表面をデスミヤ処理した。
次いで、反応ガスとして酸素を用いて、電極パッド6の表面をデスミヤ処理した。
次いで、電極パッド6の上に、印刷法によりスズ(Sn)−鉛(Pb)共晶からなる高さ200μmの半田バンプ7を形成した。
次いで、保護層20の表面を真空吸着することにより、半田バンプ7および保護層20が設けられた構造体を固定し、半導体基板1の他方の面1bをバックグラインド加工して、半導体基板1の厚みを200μmとした。
次いで、有機溶剤系の薬品を用いて保護層20を除去し、半導体装置10を得た。
次いで、保護層20の表面を真空吸着することにより、半田バンプ7および保護層20が設けられた構造体を固定し、半導体基板1の他方の面1bをバックグラインド加工して、半導体基板1の厚みを200μmとした。
次いで、有機溶剤系の薬品を用いて保護層20を除去し、半導体装置10を得た。
(比較例1)
半導体基板の他方の面をバックグラインド加工しない以外は実施例1と同様にして、半導体装置を作製した。
半導体基板の他方の面をバックグラインド加工しない以外は実施例1と同様にして、半導体装置を作製した。
実施例1で得られた半導体装置10と、比較例1で得られた半導体装置との比較を表1に示す。
表1から、実施例1の半導体装置の厚みは、比較例1の半導体装置の厚みの半分にすることができた。
(実施例2)
この実施例では、上述の本発明に係る電子部品で用いられる半導体装置の製造方法の第二の実施形態によって、半導体装置を作製した。
上述の第二の実施形態において、直径6インチ、厚み625μmの半導体基板1を用い、絶縁層3の厚み5μm、導電層4の厚み5μm、電極パッド6の開口径350μmの構造体を作製した。
この実施例では、上述の本発明に係る電子部品で用いられる半導体装置の製造方法の第二の実施形態によって、半導体装置を作製した。
上述の第二の実施形態において、直径6インチ、厚み625μmの半導体基板1を用い、絶縁層3の厚み5μm、導電層4の厚み5μm、電極パッド6の開口径350μmの構造体を作製した。
次いで、電極パッド6の上に、印刷法によりスズ(Sn)−鉛(Pb)共晶からなる高さ120μmの半田バンプ7を形成した。
次いで、上記構造体のうち半田バンプ7が載置された面上(封止層5の上)の全域にわたって、粘度8000cPの液状の超高粘度シリコーン系樹脂をカーテンコート法により塗布して、感光し、厚み130μmの保護層30を形成した。
次いで、保護層30の表面を真空吸着することにより、半田バンプ7および保護層30が設けられた構造体を固定し、半導体基板1の他方の面1bをバックグラインド加工して、半導体基板1の厚みを60μmとした。
次いで、有機溶剤系の薬品を用いて保護層30を除去し、半導体装置10を得た。
次いで、上記構造体のうち半田バンプ7が載置された面上(封止層5の上)の全域にわたって、粘度8000cPの液状の超高粘度シリコーン系樹脂をカーテンコート法により塗布して、感光し、厚み130μmの保護層30を形成した。
次いで、保護層30の表面を真空吸着することにより、半田バンプ7および保護層30が設けられた構造体を固定し、半導体基板1の他方の面1bをバックグラインド加工して、半導体基板1の厚みを60μmとした。
次いで、有機溶剤系の薬品を用いて保護層30を除去し、半導体装置10を得た。
(比較例2)
半導体基板の他方の面をバックグラインド加工しない以外は実施例2と同様にして、半導体装置を作製した。
半導体基板の他方の面をバックグラインド加工しない以外は実施例2と同様にして、半導体装置を作製した。
実施例2で得られた半導体装置10と、比較例2で得られた半導体装置との比較を表2に示す。
表2から、実施例2の半導体装置の厚みは、比較例2の半導体装置の厚みの約1/4にすることができた。
本発明の電子部品およびその製造方法は、CSP以外の半導体装置にも適用可能である。
1・・・半導体基板、2・・・電極、3・・・絶縁層、4・・・導電層、5・・・封止層、6・・・電極パッド、7・・・半田バンプ、10・・・半導体装置、20,30・・・保護層。
Claims (3)
- 半導体基板の一面に絶縁層、導電層、封止層を順に積層し、該封止層に前記導電層を露出させた電極パッドを設けた構造体と、前記電極パッド上に載置された半田バンプとを備えた電子部品において、
前記半田バンプの高さをd1、前記半導体基板の厚みをd2とした場合、d1≧d2であることを特徴とする電子部品。 - 半導体基板の一面に絶縁層、導電層、封止層を順に積層し、該封止層に前記導電層を露出させた電極パッドを設けた構造体を用いて、少なくとも前記構造体のうち前記電極パッドが設けられた面上の全域にわたって保護層を形成する工程A、該保護層を開口して前記電極パッドを露出する工程B、該電極パッド上に半田バンプを形成する工程C、前記半導体基板の他面をバックグラインド加工する工程D、および、前記保護層を除去する工程Eを順次行うことを特徴とする電子部品の製造方法。
- 半導体基板の一面に絶縁層、導電層、封止層を順に積層し、該封止層に前記導電層を露出させた電極パッドを設けた構造体を用いて、少なくとも前記電極パッド上に半田バンプを形成する工程G、前記構造体のうち前記半田バンプが載置された面上の全域にわたって前記半田バンプの高さと略同一またはそれ以上の厚みの保護層を形成する工程H、前記半導体基板の他面をバックグラインド加工する工程I、および、前記保護層を除去する工程Jを順次行うことを特徴とする電子部品の製造方法。
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- 2003-08-12 JP JP2003292167A patent/JP2005064227A/ja active Pending
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