JP2005063488A - ディスク記録又は再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】サブシャーシをシャーシに取り付ける構成に於いて、部品点数を削減する。
【解決手段】ディスク記録又は再生装置は、シャーシ1上にディスク7を回転させるターンテーブル3と、該ターンテーブル3に接近離間可能に移動自在に設けられディスク7の信号面にレーザー光を発射するピックアップ2と、ピックアップ2の移動を案内するガイド軸4と、該ガイド軸4の両端部を昇降可能に支持する支持部材5、5と、該ピックアップ2及びガイド軸4をディスク7の信号面に対して傾ける調整機構とを具えている。シャーシ1には、ターンテーブル3の振動緩和用のサブシャーシ35が取り付けられ、サブシャーシ35には、ガイド軸4の端面に接して、ガイド軸4の長手方向に沿う外向きの移動を規制する抜止め片36が設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】ディスク記録又は再生装置は、シャーシ1上にディスク7を回転させるターンテーブル3と、該ターンテーブル3に接近離間可能に移動自在に設けられディスク7の信号面にレーザー光を発射するピックアップ2と、ピックアップ2の移動を案内するガイド軸4と、該ガイド軸4の両端部を昇降可能に支持する支持部材5、5と、該ピックアップ2及びガイド軸4をディスク7の信号面に対して傾ける調整機構とを具えている。シャーシ1には、ターンテーブル3の振動緩和用のサブシャーシ35が取り付けられ、サブシャーシ35には、ガイド軸4の端面に接して、ガイド軸4の長手方向に沿う外向きの移動を規制する抜止め片36が設けられている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスクの信号面に対してピックアップを傾ける傾き調整機構を具えたディスク記録又は再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、一般的なディスク記録又は再生装置の斜視図である。周知の如く、シャーシ(1)上には、モータ(M1)に連繋してディスク(7)を回転させるターンテーブル(3)、該ターンテーブル(3)に接近離間可能に設けられたピックアップ(2)が設けられている。ピックアップ(2)は、シャーシ(1)上のピックアップ駆動モータ(M2)からギア列(10)を介して動力供給され、ガイド軸(4)に沿って移動する。ディスク(7)の信号面にピックアップ(2)からレーザー光を当てて、反射された信号を再びピックアップ(2)で読みとって信号を再生する。
図5は、ディスク(7)の裏面図である。ディスク(7)の信号面には、円周方向に沿って複数のピット(73)(73)が凹設され、該ピット(73)にレーザー光を当てたときと、ピット(73)以外の箇所にレーザー光を当てたときとでは反射光の強さが異なる。これにより、0と1からなるデジタル信号を再生する。
【0003】
ディスク(7)は記録媒体として広く用いられているが、近年信号が高密度記録されたディスク、具体的にはDVDがある。該ディスクでは信号は高密度記録されているから、ディスク半径方向のピット(73)(73)の間隔Hが狭い。この為、信号を正しく再生するには、レーザー光のビーム径を小さくする必要がある。このビーム径はレーザー光の波長に比例し、ピックアップ(2)内の対物レンズの開口数NAに反比例する関係にある。従って、かかるディスクでは開口数NAをレーザー光の波長の長いCD(compact disc)と比べ大きく設定している。具体的には、開口数NAはCDの0.45より大きい0.6程度である。この様に、開口数NAを大きく設定すると、ディスク(7)の信号面に対してレーザー光の光軸が僅かに傾いた場合、小径のビーム径では誤った位置のピット(73)を照射し、信号を正しく再生できない虞れがある。そこで、シャーシ(1)上にピックアップ(2)を嵌めたガイド軸(4)の傾きを調整する機構を設け、装置を製造する工程に於いて、ピックアップ(2)の傾きを図4のD方向(シャーシ(1)に直交し、ガイド軸(4)を含む面内)に微調整し、高密度記録されたディスクをスムーズに再生することが提案されている。
【0004】
図6は、図4の傾き調整機構をB方向から見た側面断面図である(例えば、特許文献1参照)。ガイド軸(4)の両端部は、シャーシ(1)上にネジ(55)止めされた支持部材(5)(5)に昇降可能に嵌まり、ガイド軸(4)は支持部材(5)内に設けられた押しバネ(56)により下向きに付勢される。一方の支持部材(5)内にてシャーシ(1)の下側からは、調整ネジ(48)が螺合し、該調整ネジ(48)の先端がガイド軸(4)に接する。調整ネジ(48)を回動させると、調整ネジ(48)に接したガイド軸(4)の一端部が昇降し、ガイド軸(4)はピックアップ(2)の移動方向を含みシャーシ(1)に略直交した面内にて傾く(図4のD方向)。該支持部材(5)によりガイド軸(4)は、長手方向に沿う外向きの移動を規制され、支持部材(5)からガイド軸(4)が脱落することはない。
【0005】
また、図4の装置は、部品点数が多いことに鑑み、図7に示す装置もある。図7は、別の従来のディスク記録又は再生装置の平面図であり、図8は図7をH方向から見た側面図である。これは、金属板から構成されるシャーシ(1)の一部を折曲して支持部材(5)を形成し、該支持部材(5)にはガイド軸(4)(40)が昇降自在に嵌まる縦孔(51)が開設されている。
支持部材(5)の近傍には、シャーシ(1)を打抜いて形成されたバネ保持片(8)が設けられている。バネ保持片(8)に、ネジリバネ(6)の巻回部が嵌まる。該ネジリバネ(6)の一方の脚片(60)がガイド軸(4)(40)を下向きに付勢する。シャーシ(1)上には、ガイド軸(4)(40)の端面に対向して、抜止め軸(14)をかしめにより取り付けており、これによりガイド軸(4)の長手方向に沿う外向きの移動を規制している。支持部材(5)をシャーシ(1)と一体に形成する構成により、図4に示す構成よりも構成を簡素にしている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−52345号公報(図3)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
近年、DVDにあっては、記録密度を一層高めることが要求されている。これに伴い、信号の読み書き速度を速くしなければならないから、ディスクを高速回転させる必要がある。しかし、ディスクの中には、偏心したものがあり、かかるディスクを高速回転させると、ターンテーブル(3)及びターンテーブル(3)にディスクを搬送するトレイ(図示せず)の振動が大きくなる。
出願人はターンテーブル(3)からの振動を低減する種々の方策を試した結果、シャーシ(1)に金属製のサブシャーシ(35)をネジ止めして、装置全体の重量を重くすることにより、振動を緩和する効果が大きいことを見いだした。
本発明の目的は、このサブシャーシ(35)をシャーシ(1)に取り付ける構成に於いて、部品点数を削減することにある。
【0008】
【課題を解決する為の手段】
シャーシ(1)には、ターンテーブル(3)からの振動緩和用のサブシャーシ(35)が取り付けられ、
サブシャーシ(35)には、ガイド軸(4)(40)の端面に接して、ガイド軸(4)(40)の長手方向に沿う外向きの移動を規制する抜止め片(36)が設けられている。
【0009】
【作用及び効果】
シャーシ(1)にサブシャーシ(35)を取り付けることにより、装置全体の重量が重くなり、ターンテーブル(3)からの振動を緩和することができる。また、ガイド軸(4)が支持部材(5)から外れることを防ぐ抜止め片(36)は、サブシャーシ(35)に一体に形成されている。これにより、従来の図7に示す構成に比して、抜止め軸(14)を設ける必要が無く、部品点数を削減できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一例を図を用いて詳述する。
図1は、本例に係わるディスク記録又は再生装置の平面図である。従来と同様に、金属板から形成されるシャーシ(1)上には、ディスク(7)を回転させるターンテーブル(3)、該ターンテーブル(3)に接近離間可能に設けられたピックアップ(2)が設けられている。ピックアップ(2)は、シャーシ(1)上のピックアップ駆動モータ(M2)からネジ軸(17)及びラック片(23)を介して動力供給され、ガイド軸(4)(40)に沿って移動する。シャーシ(1)上には、大開口(11)が開設され、ガイド軸(4)(40)は該大開口(11)に跨って設けられる。該大開口(11)内にピックアップ(2)が嵌まる。
【0011】
シャーシ(1)の四隅部には、夫々ダンパ(18)が設けられ、3つのダンパ(18)(18)(18)の近傍に第1支持部材(5)(5)(5)が、1つのダンパ(18)の近傍に押さえ部材(9)及び第2支持部材(50)が設けられている。第1支持部材(5)(5)(5)は、図7に示す従来のものと同様に、シャーシ(1)を折曲して形成され、ガイド軸(4)(40)が嵌まる縦孔(51)を開設している(図8参照)。
図2は、押さえ部材(9)及び第2支持部材(50)を、図1のF方向から見た斜視図である。第2支持部材(50)は、側部に切欠き(52)を形成し、該切欠き(52)の側縁にガイド軸(4)が接する。押さえ部材(9)は金属板を折曲して形成され、シャーシ(1)に接する載せ板(93)上に、ガイド軸(4)の切欠き(52)からの抜けを防ぐ第1当接片(90)と、ガイド軸(4)を下向きに付勢する押圧片(91)と、ガイド軸(4)の端面に接する第2当接片(92)を一体に具えている。押さえ部材(9)は、シャーシ(1)にネジ(55)止めされ、当接片(90)と載せ板(93)の境界線Kは、ガイド軸(4)の長手方向に略直交し、当接片(90)の端面がガイド軸(4)に接する。第2当接片(92)により、ガイド軸(4)は長手方向に沿って外向きに移動することが規制される。
【0012】
大開口(11)内にて、各第1支持部材(5)とダンパ(18)との間には、バネ保持片(8)が設けられている。バネ保持片(8)にネジリバネ(6)の巻回部が嵌まり、該ネジリバネ(6)の一方の脚片(60)がガイド軸(4)(40)を下向きに付勢する。シャーシ(1)の下側からは、調整ネジ(48)がガイド軸(4)(40)に被さる位置に螺合し、該調整ネジ(48)をネジリバネ(6)に抗して回転させれば、ガイド軸(4)(40)及びピックアップ(2)を傾き調整できる。
本例のシャーシ(1)の下面には、サブシャーシ(35)がネジ止めされる。図3は、サブシャーシ(35)の平面図である。サブシャーシ(35)は金属板を折曲して形成され、サブシャーシ(35)には、ピックアップ(2)が嵌まる大透孔(37)が開設されており、ピックアップ(2)の移動を妨げない。サブシャーシ(35)の左端部からは、抜止め片(36)(36)が上向きに突出しており、該抜止め片(36)は図1に示すように、シャーシ(1)の窓孔(16)を通って、ガイド軸(4)(40)の端面に接する。これにより、ガイド軸(4)が長手方向に沿って外向きに移動することを規制し、ガイド軸(4)(40)が支持部材(5)から外れることを防ぐ。
【0013】
サブシャーシ(35)をシャーシ(1)に取り付ける理由は、上記の如く、偏心したディスクの振動対策である。即ち、偏心したディスクを高速回転させると、ターンテーブル(3)及びターンテーブル(3)にディスクを搬送するトレイ(図示せず)の振動が大きくなるから、サブシャーシ(35)をシャーシ(1)に取り付け、装置全体の重量を重くして、振動を低減している。
本例にあっては、サブシャーシ(35)に抜止め片(36)を一体に形成しているから、図7に示す構成に比して、抜止め軸(14)を設ける必要が無く、部品点数を削減できる。
【0014】
尚、かかるガイド軸(4)の支持部材(5)からの抜止めとして、図1に一点鎖線で示すように、シャーシ(1)の端部を上向きに折曲して、当て板(15)を形成し、該当て板(15)にガイド軸(4)(40)の端部を当てて抜け止めとすることも考えられる。しかし、これではガイド軸(4)(40)が長くなり、ガイド軸(4)(40)のコスト上昇に繋がるだけでなく、ガイド軸(4)(40)の振れ精度が悪くなり、ピックアップ(2)を正確に案内できない虞れがある。本例にあっては、ターンテーブル(3)からの振動緩和に必要なサブシャーシ(35)にて、ガイド軸(4)(40)が支持部材(5)から抜けることを防止しており、コスト上昇には繋がらない。
【0015】
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスク記録又は再生装置の平面図である。
【図2】押さえ部材及び第2支持部材を図1のF方向から見た斜視図である。
【図3】サブシャーシの平面図である。
【図4】従来のディスク記録又は再生装置の斜視図である。
【図5】ディスクの裏面図である。
【図6】図4の傾き調整機構をB方向から見た側面断面図である。
【図7】別の従来のディスク記録又は再生装置の平面図である。
【図8】図7をH方向から見た側面図である。
【符号の説明】
(1) シャーシ
(2) ピックアップ
(3) ターンテーブル
(4) ガイド軸
(5) 第1支持部材
(7) ディスク
(35) サブシャーシ
(36) 抜止め片
(50) 第2支持部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスクの信号面に対してピックアップを傾ける傾き調整機構を具えたディスク記録又は再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、一般的なディスク記録又は再生装置の斜視図である。周知の如く、シャーシ(1)上には、モータ(M1)に連繋してディスク(7)を回転させるターンテーブル(3)、該ターンテーブル(3)に接近離間可能に設けられたピックアップ(2)が設けられている。ピックアップ(2)は、シャーシ(1)上のピックアップ駆動モータ(M2)からギア列(10)を介して動力供給され、ガイド軸(4)に沿って移動する。ディスク(7)の信号面にピックアップ(2)からレーザー光を当てて、反射された信号を再びピックアップ(2)で読みとって信号を再生する。
図5は、ディスク(7)の裏面図である。ディスク(7)の信号面には、円周方向に沿って複数のピット(73)(73)が凹設され、該ピット(73)にレーザー光を当てたときと、ピット(73)以外の箇所にレーザー光を当てたときとでは反射光の強さが異なる。これにより、0と1からなるデジタル信号を再生する。
【0003】
ディスク(7)は記録媒体として広く用いられているが、近年信号が高密度記録されたディスク、具体的にはDVDがある。該ディスクでは信号は高密度記録されているから、ディスク半径方向のピット(73)(73)の間隔Hが狭い。この為、信号を正しく再生するには、レーザー光のビーム径を小さくする必要がある。このビーム径はレーザー光の波長に比例し、ピックアップ(2)内の対物レンズの開口数NAに反比例する関係にある。従って、かかるディスクでは開口数NAをレーザー光の波長の長いCD(compact disc)と比べ大きく設定している。具体的には、開口数NAはCDの0.45より大きい0.6程度である。この様に、開口数NAを大きく設定すると、ディスク(7)の信号面に対してレーザー光の光軸が僅かに傾いた場合、小径のビーム径では誤った位置のピット(73)を照射し、信号を正しく再生できない虞れがある。そこで、シャーシ(1)上にピックアップ(2)を嵌めたガイド軸(4)の傾きを調整する機構を設け、装置を製造する工程に於いて、ピックアップ(2)の傾きを図4のD方向(シャーシ(1)に直交し、ガイド軸(4)を含む面内)に微調整し、高密度記録されたディスクをスムーズに再生することが提案されている。
【0004】
図6は、図4の傾き調整機構をB方向から見た側面断面図である(例えば、特許文献1参照)。ガイド軸(4)の両端部は、シャーシ(1)上にネジ(55)止めされた支持部材(5)(5)に昇降可能に嵌まり、ガイド軸(4)は支持部材(5)内に設けられた押しバネ(56)により下向きに付勢される。一方の支持部材(5)内にてシャーシ(1)の下側からは、調整ネジ(48)が螺合し、該調整ネジ(48)の先端がガイド軸(4)に接する。調整ネジ(48)を回動させると、調整ネジ(48)に接したガイド軸(4)の一端部が昇降し、ガイド軸(4)はピックアップ(2)の移動方向を含みシャーシ(1)に略直交した面内にて傾く(図4のD方向)。該支持部材(5)によりガイド軸(4)は、長手方向に沿う外向きの移動を規制され、支持部材(5)からガイド軸(4)が脱落することはない。
【0005】
また、図4の装置は、部品点数が多いことに鑑み、図7に示す装置もある。図7は、別の従来のディスク記録又は再生装置の平面図であり、図8は図7をH方向から見た側面図である。これは、金属板から構成されるシャーシ(1)の一部を折曲して支持部材(5)を形成し、該支持部材(5)にはガイド軸(4)(40)が昇降自在に嵌まる縦孔(51)が開設されている。
支持部材(5)の近傍には、シャーシ(1)を打抜いて形成されたバネ保持片(8)が設けられている。バネ保持片(8)に、ネジリバネ(6)の巻回部が嵌まる。該ネジリバネ(6)の一方の脚片(60)がガイド軸(4)(40)を下向きに付勢する。シャーシ(1)上には、ガイド軸(4)(40)の端面に対向して、抜止め軸(14)をかしめにより取り付けており、これによりガイド軸(4)の長手方向に沿う外向きの移動を規制している。支持部材(5)をシャーシ(1)と一体に形成する構成により、図4に示す構成よりも構成を簡素にしている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−52345号公報(図3)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
近年、DVDにあっては、記録密度を一層高めることが要求されている。これに伴い、信号の読み書き速度を速くしなければならないから、ディスクを高速回転させる必要がある。しかし、ディスクの中には、偏心したものがあり、かかるディスクを高速回転させると、ターンテーブル(3)及びターンテーブル(3)にディスクを搬送するトレイ(図示せず)の振動が大きくなる。
出願人はターンテーブル(3)からの振動を低減する種々の方策を試した結果、シャーシ(1)に金属製のサブシャーシ(35)をネジ止めして、装置全体の重量を重くすることにより、振動を緩和する効果が大きいことを見いだした。
本発明の目的は、このサブシャーシ(35)をシャーシ(1)に取り付ける構成に於いて、部品点数を削減することにある。
【0008】
【課題を解決する為の手段】
シャーシ(1)には、ターンテーブル(3)からの振動緩和用のサブシャーシ(35)が取り付けられ、
サブシャーシ(35)には、ガイド軸(4)(40)の端面に接して、ガイド軸(4)(40)の長手方向に沿う外向きの移動を規制する抜止め片(36)が設けられている。
【0009】
【作用及び効果】
シャーシ(1)にサブシャーシ(35)を取り付けることにより、装置全体の重量が重くなり、ターンテーブル(3)からの振動を緩和することができる。また、ガイド軸(4)が支持部材(5)から外れることを防ぐ抜止め片(36)は、サブシャーシ(35)に一体に形成されている。これにより、従来の図7に示す構成に比して、抜止め軸(14)を設ける必要が無く、部品点数を削減できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一例を図を用いて詳述する。
図1は、本例に係わるディスク記録又は再生装置の平面図である。従来と同様に、金属板から形成されるシャーシ(1)上には、ディスク(7)を回転させるターンテーブル(3)、該ターンテーブル(3)に接近離間可能に設けられたピックアップ(2)が設けられている。ピックアップ(2)は、シャーシ(1)上のピックアップ駆動モータ(M2)からネジ軸(17)及びラック片(23)を介して動力供給され、ガイド軸(4)(40)に沿って移動する。シャーシ(1)上には、大開口(11)が開設され、ガイド軸(4)(40)は該大開口(11)に跨って設けられる。該大開口(11)内にピックアップ(2)が嵌まる。
【0011】
シャーシ(1)の四隅部には、夫々ダンパ(18)が設けられ、3つのダンパ(18)(18)(18)の近傍に第1支持部材(5)(5)(5)が、1つのダンパ(18)の近傍に押さえ部材(9)及び第2支持部材(50)が設けられている。第1支持部材(5)(5)(5)は、図7に示す従来のものと同様に、シャーシ(1)を折曲して形成され、ガイド軸(4)(40)が嵌まる縦孔(51)を開設している(図8参照)。
図2は、押さえ部材(9)及び第2支持部材(50)を、図1のF方向から見た斜視図である。第2支持部材(50)は、側部に切欠き(52)を形成し、該切欠き(52)の側縁にガイド軸(4)が接する。押さえ部材(9)は金属板を折曲して形成され、シャーシ(1)に接する載せ板(93)上に、ガイド軸(4)の切欠き(52)からの抜けを防ぐ第1当接片(90)と、ガイド軸(4)を下向きに付勢する押圧片(91)と、ガイド軸(4)の端面に接する第2当接片(92)を一体に具えている。押さえ部材(9)は、シャーシ(1)にネジ(55)止めされ、当接片(90)と載せ板(93)の境界線Kは、ガイド軸(4)の長手方向に略直交し、当接片(90)の端面がガイド軸(4)に接する。第2当接片(92)により、ガイド軸(4)は長手方向に沿って外向きに移動することが規制される。
【0012】
大開口(11)内にて、各第1支持部材(5)とダンパ(18)との間には、バネ保持片(8)が設けられている。バネ保持片(8)にネジリバネ(6)の巻回部が嵌まり、該ネジリバネ(6)の一方の脚片(60)がガイド軸(4)(40)を下向きに付勢する。シャーシ(1)の下側からは、調整ネジ(48)がガイド軸(4)(40)に被さる位置に螺合し、該調整ネジ(48)をネジリバネ(6)に抗して回転させれば、ガイド軸(4)(40)及びピックアップ(2)を傾き調整できる。
本例のシャーシ(1)の下面には、サブシャーシ(35)がネジ止めされる。図3は、サブシャーシ(35)の平面図である。サブシャーシ(35)は金属板を折曲して形成され、サブシャーシ(35)には、ピックアップ(2)が嵌まる大透孔(37)が開設されており、ピックアップ(2)の移動を妨げない。サブシャーシ(35)の左端部からは、抜止め片(36)(36)が上向きに突出しており、該抜止め片(36)は図1に示すように、シャーシ(1)の窓孔(16)を通って、ガイド軸(4)(40)の端面に接する。これにより、ガイド軸(4)が長手方向に沿って外向きに移動することを規制し、ガイド軸(4)(40)が支持部材(5)から外れることを防ぐ。
【0013】
サブシャーシ(35)をシャーシ(1)に取り付ける理由は、上記の如く、偏心したディスクの振動対策である。即ち、偏心したディスクを高速回転させると、ターンテーブル(3)及びターンテーブル(3)にディスクを搬送するトレイ(図示せず)の振動が大きくなるから、サブシャーシ(35)をシャーシ(1)に取り付け、装置全体の重量を重くして、振動を低減している。
本例にあっては、サブシャーシ(35)に抜止め片(36)を一体に形成しているから、図7に示す構成に比して、抜止め軸(14)を設ける必要が無く、部品点数を削減できる。
【0014】
尚、かかるガイド軸(4)の支持部材(5)からの抜止めとして、図1に一点鎖線で示すように、シャーシ(1)の端部を上向きに折曲して、当て板(15)を形成し、該当て板(15)にガイド軸(4)(40)の端部を当てて抜け止めとすることも考えられる。しかし、これではガイド軸(4)(40)が長くなり、ガイド軸(4)(40)のコスト上昇に繋がるだけでなく、ガイド軸(4)(40)の振れ精度が悪くなり、ピックアップ(2)を正確に案内できない虞れがある。本例にあっては、ターンテーブル(3)からの振動緩和に必要なサブシャーシ(35)にて、ガイド軸(4)(40)が支持部材(5)から抜けることを防止しており、コスト上昇には繋がらない。
【0015】
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスク記録又は再生装置の平面図である。
【図2】押さえ部材及び第2支持部材を図1のF方向から見た斜視図である。
【図3】サブシャーシの平面図である。
【図4】従来のディスク記録又は再生装置の斜視図である。
【図5】ディスクの裏面図である。
【図6】図4の傾き調整機構をB方向から見た側面断面図である。
【図7】別の従来のディスク記録又は再生装置の平面図である。
【図8】図7をH方向から見た側面図である。
【符号の説明】
(1) シャーシ
(2) ピックアップ
(3) ターンテーブル
(4) ガイド軸
(5) 第1支持部材
(7) ディスク
(35) サブシャーシ
(36) 抜止め片
(50) 第2支持部材
Claims (2)
- シャーシ(1)上にディスク(7)を回転させるターンテーブル(3)と、該ターンテーブル(3)に接近離間可能に移動自在に設けられディスク(7)の信号面にレーザー光を発射するピックアップ(2)と、ピックアップ(2)の移動を案内するガイド軸(4)と、該ガイド軸(4)の両端部を支持する支持部材(5)(5)とを具えたディスク記録又は再生装置に於いて、
シャーシ(1)には、ディスク回転に伴うターンテーブル(3)からの振動緩和用のサブシャーシ(35)が取り付けられ、
サブシャーシ(35)には、ガイド軸(4)(40)の端面に接して、ガイド軸(4)(40)の長手方向に沿う外向きの移動を規制する抜止め片(36)が設けられたことを特徴とするディスク記録又は再生装置。 - 支持部材(5)はガイド軸(4)(40)を昇降可能に支持し、シャーシ(1)上には、ピックアップ(2)及びガイド軸(4)(40)をディスク(7)の信号面に対して傾ける調整機構が設けられた請求項1に記載のディスク記録又は再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003207419A JP2005063488A (ja) | 2003-08-13 | 2003-08-13 | ディスク記録又は再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003207419A JP2005063488A (ja) | 2003-08-13 | 2003-08-13 | ディスク記録又は再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005063488A true JP2005063488A (ja) | 2005-03-10 |
Family
ID=34363902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003207419A Pending JP2005063488A (ja) | 2003-08-13 | 2003-08-13 | ディスク記録又は再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005063488A (ja) |
-
2003
- 2003-08-13 JP JP2003207419A patent/JP2005063488A/ja active Pending
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