JP2005060812A - フェライト系快削ステンレス鋼 - Google Patents

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Abstract

【課題】 耐アウトガス性、耐食性及び被削性に優れた鉛フリーフェライト系快削ステンレス鋼を提供する。
【解決手段】 フェライト系快削ステンレス鋼の組成を、C:0.1質量%以下、Si:1.0質量%以下、Mn:0.5質量%以下、P:0.05質量%を超えて0.15質量%以下、S:0.1乃至0.4質量%、Cu:0.5乃至1.5質量%、Ni:1.0質量%以下、Cr:16乃至21質量%、Mo:1.0質量%以下、N:0.05質量%以下及びO:0.03質量%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、Mn含有量とS含有量との比(Mn/S)が2以下になるようにする。
【選択図】 なし

Description

本発明は、機械部品及び電気機器部品等として使用される鉛フリーのフェライト系快削ステンレス鋼に関する。
フェライト系快削ステンレス鋼は、機械部品及び電子機器部品等として広く使用されており、一般には、被削性を重視してCr17質量%にSを添加したSUS430Fが使用されている。このSUS430Fには、被削性を向上させるための快削元素としては、Sのみが添加されており、環境に悪影響を及ぼすPb等は含有していない。快削元素であるSは、Mn及びCr等と化合して(Mn、Cr)Sを生成し、鋼中に分散分布するため、快削性を極めて良好にする効果があるが、その一方で耐食性を低下させる原因にもなっている。例えば、高温多湿の環境下においては、鋼中の硫化物により孔食が生じてHSガスを放出するため、SUS430Fを電気製品に使用すると、Ag、Cu及びAl製の金属部品及び銅線等が腐食するという問題がある。このようなSUS430Fを、発錆を極度に嫌う精密部品等へ適用するためには、耐食性の改善が必要である。
従来、鋼中のMn含有量及びS含有量の比(Mn/S)を、Cr含有量に応じた値以下に規制することにより、硫化物中のMnの一部をCrに置換し、鋼中の硫化物を腐食しにくい組成にして、耐食性を向上させたフェライト系快削ステンレス鋼が提案されている(特許文献1参照。)。また、快削元素であるSeを添加すると共に、Mn含有量とS及びSeの総含有量との比(Mn/S+Se)を2以下にすることにより、硫化物中のMnの一部をCrで置換し、(Mn+Cr)(S+Se)化合物を生成させて鋼中硫化物の耐孔食性の改善を図ったフェライト系快削ステンレス鋼もある(特許文献2参照。)。更に、耐食性を劣化させるMn含有量を2質量%以下にし、Mn量の低減による被削性の低下を防ぐため、Pb及びBi等の快削性元素を添加したフェライト系快削ステンレス鋼も提案されている(特許文献3参照。)。特許文献3に記載のフェライト系快削ステンレス鋼においては、Mn含有量を更に0.5質量%以下にすることにより、HSガスの発生の抑制を図っている。
特開平10−46292号公報 (第3−4頁) 特開平10−237603号公報 (第3−4頁) 特開平11−140597号公報 (第2−3頁)
しかしながら、上述の従来の技術には以下に示す問題点がある。ハードディスク及びモーターシャフト等の用途においては、特に、耐アウトガス性が求められている。耐アウトガス性を向上させるために、HSガスを発生する要因であるSの含有量を低減すると、被削性が劣化し、表面精度が低下するという問題点がある。そこで、前述の特許文献1乃至3に記載のフェライト快削ステンレス鋼においては、被削性向上に効果があるPbを添加しているが、近時、環境問題の点から、Pbを使用することは敬遠されている。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、耐アウトガス性、耐食性及び被削性に優れた鉛フリーフェライト系快削ステンレス鋼を提供することを目的とする。
本発明に係るフェライト系快削ステンレス鋼は、C:0.1質量%以下、Si:1.0質量%以下、Mn:0.5質量%以下、P:0.05質量%を超えて0.15質量%以下、S:0.1乃至0.4質量%、Cu:0.5乃至1.5質量%、Ni:1.0質量%以下、Cr:16乃至21質量%、Mo:1.0質量%以下、N:0.05質量%以下及びO:0.03質量%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、Mn含有量とS含有量との比(Mn/S)が2以下であることを特徴とする。
本発明においては、C、Si、Mn、S、Cu、Ni、Cr、Mo、N及びOの含有量を規定すると共に、Pを適量添加する。これにより、耐アウトガス性及び耐食性を低下させずに、優れた被削性を得ることができる。その結果、構成刃先を小さくし、仕上げ面位を向上することができる。
また、前記フェライト系快削ステンレス鋼は、P含有量が0.07乃至0.13質量%であることが好ましい。これにより、仕上げ面品位が更に向上する。更に、Al:0.06質量%以下、Se:0.5質量%以下、Zr:0.8質量%以下、Ti:0.5質量%以下及びNb:1.0質量%以下のうち少なくとも1種を含有していてもよい。これにより、耐食性及び被削性が更に向上する。
本発明によれば、C、Si、Mn、S、Cu、Ni、Cr、Mo、N及びOの含有量を規定すると共に、Pを適量添加することにより、環境に有害なPbを添加しなくても、耐アウトガス性及び耐食性を低下させることなく、優れた被削性を得ることができる。
以下、本発明に係るフェライト系快削ステンレス鋼について詳細に説明する。本発明のフェライト系快削ステンレス鋼は、C:0.1質量%以下、Si:1.0質量%以下、Mn:0.5質量%以下、P:0.05質量%を超えて0.15質量%以下、S:0.1乃至0.4質量%、Cu:0.5乃至1.5質量%、Ni:1.0質量%以下、Cr:16乃至21質量%、Mo:1.0質量%以下、N:0.05質量%以下及びO:0.03質量%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる組成を有し、更に、Mn含有量とS含有量との比(Mn/S)が2以下である。
以下、本発明のフェライト系快削ステンレス鋼における各成分の数値限定理由について説明する。
C:0.1質量%以下
Cは硬度を向上させる効果がある。但し、C含有量が0.1質量%を超えると、Cr炭化物を生成し、耐食性が劣化する。よって、C含有量は0.1質量%以下とする。なお、耐食性の劣化を防止するためには、C含有量をより低くすることが望ましいが、C含有量を極端に少なくするためにはコストがかかるため、C含有量は0.01質量%以上とすることが望ましい。
Si:1.0質量%以下
Siは鋼の脱酸剤として有効な成分であるが、Si含有量が1.0質量%を超えると硬度が高くなりすぎる。よって、Si含有量は1.0質量%以下とする。
Mn:0.5質量%以下
Mnは硫化物を形成して、被削性を向上させる効果があるが、Mn含有量が0.5質量%を超えると、硫化物中のCr量が減少してHSガスが発生しやすくなり、耐アウトガス性及び耐食性が低下する。よって、Mn含有量は0.5質量%以下にする。
P:0.05質量%を超えて0.15質量%以下
Pは切り屑を脆化すると共に、構成刃先を小さくし、仕上げ面品位を向上させる効果がある。但し、P含有量が0.05質量%以下の場合、前述の効果が得られない。一方、P含有量が0.15質量%を超えると、硬度が高くなり過ぎて被削性が低下する。よって、P含有量は0.05質量%を超えて0.15質量%以下とする。なお、P含有量は0.07乃至0.13質量%にすることがより好ましい。これにより、仕上げ面品位(加工後の表面粗さ)が更に向上する。
S:0.1乃至0.4質量%
Sは(Mn、Cr)S系介在物を生成し、被削性を向上させる。但し、S含有量が0.1質量%未満の場合、前述の効果が得られない。一方、S含有量が0.4質量%を超えると、MnSを生成するため耐アウトガス性及び耐食性が低下する。よって、S含有量は0.1乃至0.4質量%にする。
Cu:0.5乃至1.5質量%
Cuは耐食性を向上させると共に、青熱脆性を利用して被削性を改善するために有効な元素である。但し、Cu含有量が0.5質量%未満では、前述の効果が得られない。一方、Cu含有量が1.5質量%を超えると、硬度が高くなりすぎて被削性が低下すると共に、熱間加工性が低下する。よって、Cu含有量は0.5乃至1.5質量%とする。
Ni:1.0質量%以下
Niは耐食性を向上させる効果がある。しかしながら、Niはオーステナイト生成元素であるため、その含有量が1.0質量%を超えると、熱間加工温度域において、フェライト相を不安定にして熱間加工性を劣化させる。よって、Ni含有量は1.0質量%以下とする。
Cr:16乃至21質量%
Crは耐食性を向上させると共に、硫化物中に入って耐アウトガス性を向上させる効果がある。但し、Cr含有量が16質量%未満であると、前述の効果が得られない。一方、Cr含有量が21質量%を超えると、熱間加工性が悪化する。よって、Cr含有量は16乃至21質量%とする。
Mo:1.0質量%以下
Moは耐食性を向上させる効果があるが、高価な元素であるため、多量に添加するとコストが高くなる。よって、Mo含有量は1.0質量%以下にする。
N:0.05質量%以下
Nは切削加工後の表面精度を向上させる効果があるが、その含有量が0.05質量%を超えると、母相の硬度を高めると共に、窒化物を形成して被削性を低下させる。よって、N含有量は0.05質量%以下とする。
O:0.03質量%以下
Oは硫化物生成時に核となる酸化物を形成するため、被削性を向上させる効果がある。しかしながら、O含有量が0.03質量%を超えると、酸化物の量が過剰になって被削性が劣化する。よって、O含有量は0.03質量%以下とする。
Mn含有量/S含有量:2以下
本発明者等は、Mn含有量及びS含有量が前述の範囲内であっても、Mn含有量とS含有量との比(Mn含有量/S含有量)が2を超えると、耐アウトガス性が劣化することを見出した。また、(Mn含有量/S含有量)が2を超えると、生成する硫化物の長さが長くなり、硫化物のアスペクト比が大きくなるため、ドリル加工性及び仕上げ面精度が劣化する。よって、(Mn含有量/S含有量)は2以下とする。
更に、本発明のフェライト系快削ステンレス鋼においては、必要に応じて、Al、Se、Zr、Ti及びNbのうち、少なくとも1種を添加してもよい。
Al:0.06質量%以下
Alは強力な脱酸剤であると共に、酸化物を生成して硫化物生成のための核となる。しかしながら、Al含有量が0.06質量%を超えると、硬質の酸化物を形成して被削性を低下させる。よって、Alを添加する際は、Al含有量を0.06質量%以下にすることが好ましい。
Se:0.5質量%以下
SeはMn及びCrを含むセレン化化合物を形成し、切り屑の切れ性を向上し、工具寿命を延ばすと共に、HSガスの発生を抑制して耐アウトガス性を向上させる効果がある。しかしながら、Seを多量に添加するとコストが高くなる。よって、Seを添加する際は、Se含有量を0.5質量%以下にすることが好ましい。
Zr:0.8質量%以下
Zrは硫化物の変形を抑制するため硫化物が球状となり、加工による変形が少なく、被削性を向上させる効果がある。更に、Zrを添加することにより、ドリル加工性も向上する。但し、Zr含有量が0.8質量%を超えると、強度が高くなりすぎて、被削性が劣化する。また、Zrは高価であるため、多量に添加するとコストが高くなる。よって、Zrを添加する際は、Zr含有量を0.8質量%以下にすることが好ましい。
Ti:0.5質量%以下
Tiは硫化物を形成し、被削性を向上させると共に、耐食性を向上させる効果がある。但し、Ti含有量が0.5質量%を超えると、粗大な硬質介在物が生成するため被削性が低下する。よって、Tiを添加する際は、Ti含有量を0.5質量%以下にすることが好ましい。
Nb:1.0質量%以下
Nbは炭窒化物を生成し、Crの炭窒化物の生成を抑制するため、Nbを添加することにより、耐食性を向上させることができる。しかしながら、Nb含有量が1.0質量%を超えると、炭窒化物が多くなりすぎて被削性が劣化する。よって、Nbを添加する際は、Nb含有量を1.0質量%以下にすることが好ましい。
以下、本発明の実施例の効果について、本発明の範囲から外れる比較例と比較して説明する。先ず、下記表1及び表2に示す組成のステンレス鋼10kgを、真空溶解炉にて溶解し、インゴットにした後、直径20mmの鍛造丸棒及び厚さが30mm、幅60mm、長さが任意の角材に鍛造した後、780℃で3時間焼きなましした試料、並びに直径20mmの丸棒を直径が16mmになるように圧延した後、780℃で3時間焼鈍し、直径15ミリの引き抜き棒鋼にした試料を作製した。
Figure 2005060812
Figure 2005060812
次に、上述の試料の評価を行った。硬さは、焼き鈍しした丸棒の円形の面において、中心から直径の(1/4)の長さ離れた位置で測定した。
耐食性は、焼き鈍しした直径20mmの丸棒を、汎用の旋盤により、直径が16mmになるように加工し、鍛造及び焼き鈍しの際に表面に付着又は生成したスケール及び脱炭層を除去したものを使用した。この丸棒の円形の面を800番のエメリー紙で研磨して試験面とし、JIS規格に規定されている塩水噴霧試験を96時間行い、試験面の錆の発生度合いを目視により確認した。その結果、試験面全面に発錆した試料をEランク、試験面の大部分が発錆した試料をDランク、中程度に発錆した試料をCランク、わずかに発錆した試料をBランク、発錆無しの試料をAランクとした。
耐アウトガス性は、焼き鈍し丸棒の表面を研磨仕上げして、直径が10mm、長さが10mmの試料片を作製し、表面を800番のエメリー紙で研磨した厚さ0.5mm、幅10mm、長さ15mmのAgの薄板と共に、少量の純水を入れた容積300cmのフッ素系樹脂製ビーカーに入れて密封した。このビーカーを85℃の恒温槽中で20時間保持し、試験片からのHS等のガスの発生をAg薄板表面の着色度合いにより確認した。その結果、Ag薄板が黒色になったものをDランク、着色が中程度だったものをCランク、着色が薄かったものをBランク、着色しなかったものをAランクとした。
被削性評価のうちドリル加工性は、厚さ30mm、幅60mm、長さが任意である試料の厚さ及び幅により形成される縦30mm、横60mmの面をフライス加工し、直径2mmのハイスドリルにより、切削速度を25m/分、送りを0.03mm/revとし、乾式により加工深さが6mmになるように加工し、ドリルが折損するまでの加工個数(穴あけ個数)で評価した。
切削加工性は、15mmの引き抜き棒鋼を、超鋼(P10)の三角チップ(形状切削TNGC160404R−UM)により、深さ1.5mm、長さ20mmの加工範囲を、速度を150m/分、送りを0.1mm/revとし、乾式により498乃至500個加工した加工面の粗さ(最大粗さRy)の平均値により評価した。
以上の結果を下記表3及び表4にまとめて示す。また、図1は横軸にPの含有量をとり、縦軸に加工面の表面粗さをとって、P含有量と加工面の表面粗さとの関係を示すグラフ図である。
Figure 2005060812
Figure 2005060812
図1に示すように、P含有量が本発明の範囲である0.05質量%を超えて0.15質量%以下である試料は、加工後の表面粗さが4.5μm以下であり、良好な被削性を示した。特に、P含有量が0.07乃至0.13質量%である試料は、表面粗さが小さく、優れた仕上げ面品位が得られた。一方、P含有量が本発明の範囲から外れると、表面粗さが粗くなり、P以外の元素を添加した場合においても、Pを添加した場合程の効果は得られなかった。
また、上記表4に示すように、C、Si、Mn、S、P、Cu、Ni、Cr、Mo、N又はOの含有量が本発明の範囲から外れる比較例19乃至41の試料は、耐アウトガス性、耐食性及び被削性に問題があった。一方、上記表3に示すように、C、Si、Mn、S、Cu、Ni、Cr、Mo、N及びOの含有量を本発明の範囲内にすると共に、Pを適量添加した実施例1乃至18の試料は、耐食性及び耐アウトガス性を低下させずに、加工面の仕上げ面品位を向上させることができた。その結果、耐アウトガス性、耐食性及び被削性が優れたPbフリーフェライト系快削ステンレス鋼が得られた。
図1は横軸にPの含有量をとり、縦軸に加工面の表面粗さをとって、P含有量と加工面の表面粗さとの関係を示すグラフ図である。

Claims (3)

  1. C:0.1質量%以下、Si:1.0質量%以下、Mn:0.5質量%以下、P:0.05質量%を超えて0.15質量%以下、S:0.1乃至0.4質量%、Cu:0.5乃至1.5質量%、Ni:1.0質量%以下、Cr:16乃至21質量%、Mo:1.0質量%以下、N:0.05質量%以下及びO:0.03質量%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、Mn含有量とS含有量との比(Mn/S)が2以下であることを特徴とするフェライト系快削ステンレス鋼。
  2. P含有量が0.07乃至0.13質量%であることを特徴とする請求項1に記載のフェライト系快削ステンレス鋼。
  3. 更に、Al:0.06質量%以下、Se:0.5質量%以下、Zr:0.8質量%以下、Ti:0.5質量%以下及びNb:1.0質量%以下のうち少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載のフェライト系快削ステンレス鋼。
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