JP2005060176A - Gaドープ結晶シリコン、その製造方法及びその製造方法に用いるGaドープ結晶シリコン製造装置、並びにGaドープ結晶シリコン基板を用いた太陽電池及びその製造方法 - Google Patents

Gaドープ結晶シリコン、その製造方法及びその製造方法に用いるGaドープ結晶シリコン製造装置、並びにGaドープ結晶シリコン基板を用いた太陽電池及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 キャスト法により製造したGaドープ多結晶Siの抵抗率の値のばらつき(不均一化)を抑制する技術的方法及び多結晶シリコン太陽電池の製造歩留まりを向上させる方法を提供する。
【解決手段】 Gaドープ結晶シリコンの製造方法において、原料シリコンと、ガリウムドーパントと、を混合して所定温度まで加熱して融解させる融解工程と、融解した前記原料シリコンを冷却し、結晶シリコンを成長させる結晶成長工程と、を含み、 前記結晶成長工程において、結晶の成長に伴って、融解した前記原料シリコン中に、新たな原料シリコンを追加するGaドープ結晶シリコン製造方法、及びその方法により製造したGaドープ結晶シリコン、並びにその製造方法に用いるGaドープシリコン結晶製造装置である。また、このGaドープ結晶シリコンを基板として用いた太陽電池及びその製造方法である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、太陽電池のシリコン基板等に好適な結晶シリコン(以下、単に「結晶Si」と記すこともある。)及びその製造方法に関する。また、その結晶Siから成る基板を利用した太陽電池及びその製造方法に関する。
近年、世界の太陽電池の市場は毎年前年比約30%という大幅の伸びを示している。この結果、2002年の全世界における太陽電池の生産量は512MWpと500MWpの大台を超えている。なお、この市場拡大を牽引しているのは日本の住宅用太陽電池である。
現在、生産されている全太陽電池中に占める結晶Si型の割合は、単結晶Siと多結晶Siとをあわせると90%以上となる。このうちの約50%がキャスト(鋳込み)法で製造した多結晶Siである。
キャスト法による多結晶Si
キャスト多結晶Si型太陽電池が試作されたのは1976年であり、ドイツのワッカー社がこの試作をはじめて行った。同社では、溶融したシリコンを鋳型に流し込み、冷却してシリコンを結晶化(以下、単に「固化」と記すこともある。)した。同社は、この結晶化したシリコンを、スライス技術を用いてスライスし、角形の多結晶Si基板を製造した。また、同社は、この角形基板を用い、当時変換効率11%の太陽電池を試作している。
その後、1990年代に入り、高品質化及び大型化の研究開発が行われ、単結晶Si並みの品質で重量250kgの多結晶Siの大型インゴットが製造されるようになった。しかし、このような高品質化によって、従来は問題とはならなかった太陽下での特性劣化がクローズアップされることになった。この点が下記非特許文献1に記載されている。
係るキャスト多結晶Siの光劣化は、Cz(チョクラルスキー)単結晶Siほど明確に観察されていたわけではない。その理由は、キャスト多結晶Siの少数キャリア寿命が短いためである。
これに対して、ゲッタリング手法を用いて、キャスト多結晶Siの少数キャリア寿命の大幅な改善が実行されるようになってきた。このことにより、これまで目立たなかった光劣化による少数キャリア寿命の低下が明瞭に観察される。このことが下記非特許文献2に記載されている。
この光劣化による少数キャリア寿命の低下は、太陽電池の効率低下をもたらす。例えば、抵抗率0.84Ω・cmのキャスト多結晶Si基板を用い、P拡散法でpn接合を形成し、SiNの反射防止膜を被着後、裏面にAl合金法でp層を形成した。その後、表裏面にAg印刷電極を形成し、太陽電池を製造した。同様な手法で3個の太陽電池を製造した。
このようにして製造した3個の太陽電池に疑似太陽光(AM1.5)を照射しながら、太陽電池の変換効率の変化を調べた。実験に使用した3個の太陽電池のすべてにおいて、光照射から数分以内に急激に初期劣化を生じる現象が観測された。さら光照射を続けると、その後も緩やかな光劣化が観測された。この光劣化に伴って、太陽電池の変換効率も低下した。この変換効率の低下の原因となる光劣化は、主に短絡電流密度とそれに伴う開放電圧の光劣化によるものであった。
この光劣化は、結晶中に含まれるホウ素(B)と酸素(O)が光照射エネルギーにより発生した電荷キャリアのエネルギーに起因して結合し、電気的欠陥が形成されることに起因して生じるものである。したがって、酸素を徹底的に減少させるか、Bに代わりGa(ガリウム)等のIII族元素を用いてp形結晶シリコンを製造すれば、光劣化は生じにくくなることが考えられる。例えば、本願発明者は、特願2002−293824号において、Bに代わりGa等のIII族元素を使用してp形結晶シリコンを製造することを提案している。
このようなGa(ガリウム)不純物を添加して製造したp形結晶シリコンを用いた太陽電池は、光照射下でその特性が光劣化することはほとんどない。本願の発明者らは、これまでCz単結晶Siの光劣化を防止する場合においても、Bに代わりGaドーピングが有効なことを明らかにしている。このことは、本願発明者らによって下記非特許文献3において発表されている。
また、本願発明者らは、多結晶Siの光劣化を防止する場合においても、Gaドーピングが有効なことを発表している(12th Workshop on Crystalline Silicon Solar Cell Materials and Processes、USA、August 2002)。
また、下記非特許文献4には、Bをドープした多結晶シリコンをキャスト法で製造中に、融解したシリコンを連続的に供給し、製造の連続自動化を図った例が示されている。
また、下記特許文献1には、坩堝内の加熱溶融されたシリコン融液にGaを添加した後、冷却することによってGaドープ多結晶シリコンが得られることが示されている。
H.Nagel et al.、Proc.of 14th European Photovoltaic Solar EnergyConference、1997、762−765 M.Dhamrin et al.、Proc.of 29th IEEE Photovoltaic Specialists Conference、 2000、 395−398 T.Saitoh et.al.、"Light Degradation and Control of Low−resistivity Cz−Si Cells"、Tech.Digest of 11th International Photovoltaic Science and Engineering Conference、p.553−556、Sept.1999 S.Goda et al.、Proc.of 1st World Conference of Photovoltaic Energy Conversion、1994、1227−1233 特開2001‐64007号公報
以上述べたように、多結晶Siに関してもGaドーピングが有効であることは既に知られている。しかしながら、実際には、溶融シリコンから結晶化する時、Ga不純物が結晶シリコン中に混入しにくい傾向が見られる。これは、物理的にいえば、固液間の(固相と液相の)偏析係数が0.008と極めて小さいことに起因している。以下、実際にGaドープ多結晶シリコンを製造し、抵抗率分布を測定した実験例を示す。
窒化珪素の離型材を内面に塗布した石英坩堝中に原料Si4.5kgを充填し、それにドーパントとしてGa金属0.25gを加えた。そして、加熱によって原料Siを融解した後、1分間に1℃の速度で坩堝を冷却し、融解Siを結晶化し、多結晶Siインゴットを製造した。この多結晶Siインゴットを縦割りに切断し、抵抗率を測定した。この多結晶Siインゴットの深さと、抵抗率との関係を示すグラフが図2に示されている。この図2のグラフの縦軸は、抵抗率(Ω・cm)を表し、横軸はインゴット中の深さ(cm/目盛り)を表す。
図2のグラフ中、「従来法」で示されるグラフが、上で説明した手法で製造した多結晶Siインゴットの深さと抵抗率との関係を示すグラフである。
図2のこの「従来法」で示すグラフのように、インゴットの底部では抵抗率が2Ω・cmであったが、上部では0.2Ω・cmとなり、抵抗率が約10分の1に低下している。この抵抗率の分布(不均一化)は、太陽電池の変換効率の変動(不均一化)の要因となり、太陽電池製造歩留まりの低下をもたらすものである。
従来のBをドープした多結晶シリコンでは、抵抗率の分布(不均一化)の問題は生じないので、従来法に従い予めBをドープした多結晶シリコンと原料シリコンとを混合した後に溶融し、その後、冷却して太陽電池用多結晶シリコンを製造することは容易である。しかし、上述したように、このBドープした多結晶シリコンを太陽電池用基板として用いると、光照射により多結晶中に含まれるBとOとが結合して、太陽電池が光劣化し、その変換効率が低下してしまう。本発明は、係る課題に鑑みなされたものであり、その目的は、キャスト法により製造したGaドープ多結晶Siの抵抗率の分布(不均一化)を抑制する技術的方法を提供することである。
また、本発明の他の目的は、多結晶シリコン太陽電池の製造歩留まりを向上させる方法を提供することである。製造歩留まりを向上させるには、まず多結晶シリコンのインゴット内での抵抗率が均一であることが重要であり、本発明は、この均一の抵抗率を実現することである。このような均一の抵抗率を実現することによって、少数キャリア寿命や太陽電池の変換効率の均一化が期待できる。
上記課題を解決するため、本発明は、Gaドープ結晶シリコンの製造過程において、溶融した原料シリコンの固化に際し、適宜液相の溶融したシリコン中に原料シリコンを添加する。この原料シリコンの添加により、液相におけるGa濃度の増加を抑制し、もって製造された多結晶シリコンのインゴット内での抵抗率を均一にすることを提案する。具体的には、本発明は、以下のような手段を採用する。
A.Gaドープ結晶シリコンの製造方法
まず、本発明は、上記課題を解決するために、Gaドープ結晶シリコンの製造方法において、原料シリコンと、ガリウムドーパントと、を混合し、この混合物を所定温度まで加熱して融解する融解工程と、融解した前記原料シリコンを冷却し、前記ガリウムドーパントを含む結晶シリコンを成長させる結晶成長工程と、を含み、前記結晶成長工程において、結晶の成長に伴って、融解した前記原料シリコン中に、新たな原料シリコンを追加することを特徴とするGaドープ結晶シリコン製造方法である。
従来法において、Gaは固液間の偏析係数が極めて小さいため、融解シリコンが結晶化する際に、Gaが結晶シリコン中に混入しにくく、原料シリコンの結晶の成長に伴って、液相の融解シリコン中のGa濃度が増加してしまう。このように融解シリコンが結晶化する際に、液相のGa濃度が増加すると、製造された結晶シリコンのインゴットは、その抵抗率が変動してしまう。
そこで上述したように、結晶シリコン成長工程において、液相の融解したシリコン中に、新たな原料シリコンを追加すると、上述した液相中のGa濃度の変動を抑制することができる。ひいては、製造した結晶シリコンのインゴット内の抵抗率の変動を抑制することができ、もって少数キャリア寿命の均一化が期待できる。
さらに、本発明は、前記Gaドープ結晶シリコンの製造方法において、前記結晶成長工程において、融解した前記原料シリコン中に、前記新たな原料シリコンを連続して追加することを特徴とするGaドープ結晶シリコン製造方法である。
また、本発明は、前記Gaドープ結晶シリコンの製造方法において、前記結晶成長工程において、融解した前記原料シリコン中に、前記新たな原料シリコンを不連続に追加することを特徴とするGaドープ結晶シリコン製造方法である。
追加する原料シリコンの量は、液相のGa濃度が、5×10−4〜6.3×10−2原子%となるように追加するのが好ましく、2×10−3〜2.3×10−2原子%となるように追加するのがより好ましい。なおこの液相とは、上記結晶成長工程において、結晶化したシリコンの上方にある融解した原料シリコンのことである。
原料シリコンの添加によって液相中のGa濃度が、6.3×10−2原子%以上となると、抵抗率が低くなりすぎ、この濃度で製造したGaドープ結晶シリコンを太陽電池の基板として用いると、基板内部にオージェ再結合による寿命が低下し、変換効率が低下してしまう。一方、原料シリコンの添加によって液相中のGa濃度が、5×10−4原子%以下となると、抵抗率が高くなり、この濃度で製造したGaドープ結晶シリコンを太陽電池の基板として用いると、太陽電池セルの内部抵抗により電力が消費され、同様に変換効率が低下してしまう。
.Gaドープ多結晶シリコンの製造方法
まず、本発明は、原料シリコンと、ガリウムドーパントと、を所定温度まで加熱して融解する融解工程と、融解した前記原料シリコンを冷却し、前記ガリウムドーパントを含む結晶シリコンを成長させる結晶成長工程と、を含み、 前記結晶成長工程において、結晶の成長に伴って、融解した前記原料シリコン中に、新たな原料シリコンを追加することを特徴とするGaドープ多結晶シリコン製造方法である。
また、本発明は、前記Gaドープ多結晶シリコン製造方法において、前記結晶成長工程において、融解した前記原料シリコン中に、前記新たな原料シリコンを連続して追加することを特徴とするGaドープ多結晶シリコン製造方法である。
また、本発明は、前記Gaドープ多結晶シリコン製造方法において、前記結晶成長工程において、融解した前記原料シリコン中に、前記新たな原料シリコンを不連続に追加することを特徴とするGaドープ多結晶シリコン製造方法である。
Gaドープ結晶シリコンを多結晶で製造することにより、この結晶シリコンを低コストで製造することができる。
C.Gaドープ結晶シリコン
本発明は、前記A又はBに記載のいずれかの方法により製造したGaドープ結晶シリコンである。
上記A又はBに記載の方法により製造したGaドープ結晶シリコンは、全体的にGa濃度がほぼ均一であり、ひいてはその抵抗率が全体的にほぼ均一となっている。
D.Gaドープ結晶シリコン製造装置
本発明は、上記Gaドープ結晶シリコン製造方法で用いる結晶シリコン製造装置であって、原料シリコンと、ガリウムドーパントとの混合物を充填する坩堝部と、前記坩堝部内の前記混合物を所定温度まで加熱して融解する融解手段と、前記坩堝内の融解した前記原料シリコンに、新たな原料シリコンを追加する追加手段と、を備え、前記追加手段は、上記結晶成長工程において、所定量の新たな前記原料シリコンを追加することを特徴とするGaドープ結晶シリコン製造装置である。
Gaドープ結晶シリコン製造装置が、このような構成を有することにより、上記シリコン結晶の成長工程において、利用者は坩堝内の融解した原料シリコン中に、新たな原料シリコンを添加することが可能となる。
また、本発明は、上記Gaドープ結晶シリコン製造方法で用いる結晶シリコン製造装置であって、原料シリコンと、ガリウムドーパントとの混合物を充填する坩堝部と、前記坩堝部内の前記混合物を所定温度まで加熱して融解する融解手段と、前記坩堝内の融解した前記原料シリコンに、新たな原料シリコンを追加する追加手段と、を備え、前記追加手段は、利用者が指示するタイミングで、所定量の新たな前記原料シリコンを追加することを特徴とするGaドープ結晶シリコン製造装置である。
上記Gaドープ結晶シリコン製造装置が、このような構成をとることにより、上記シリコン結晶の成長工程において、融解した原料シリコン中に、新たな原料シリコンを利用者の所望のタイミングで、すなわち不連続に添加することが可能となる。
E.Gaドープ結晶シリコン基板を用いた太陽電池及びその製造方法
まず、本発明は、前記A又はBのいずれかに記載のGaドープ結晶シリコン製造方法で製造したGaドープ結晶シリコンから基板を製造する基板製造工程と、前記製造した基板に対してpn接合を形成するpn接合形成工程と、前記pn接合を形成した前記基板に電極を形成する電極形成工程と、を含むことを特徴とする太陽電池の製造方法である。
上記A又はBに記載のいずれかの方法により製造したGaドープ結晶シリコンを、太陽電池の基板として用いると、この基板は、結晶シリコンのインゴット内における抵抗率が均一であるため、太陽電池の変換効率を均一化することが期待できる。このように太陽電池の変換効率が均一化されれば、太陽電池の製造歩留まりを向上することが期待される。
さらに、本発明は、前記太陽電池の製造方法で製造した太陽電池である。
以上、詳細に説明したように、本発明のGaドープ結晶シリコンの製造方法では、上記結晶の成長に伴って、溶融した原料シリコンに、新たな原料シリコンを追加する。この方法により製造したGaドープ結晶シリコン内の抵抗率は、変動を抑制でき、より均一なものとすることができる。上記Gaドープ結晶シリコン内における抵抗率がより均一化されると、少数キャリア密度もより均一化されることが期待できる。
また上記方法により製造したGaドープ結晶シリコンを太陽電池の基板として用いると、太陽電池の変換効率がより均一化されることが期待できる。これにより、太陽電池の製造歩留まりの向上が期待できる。
また本発明のGaドープシリコン結晶成長装置を用いることにより、上記結晶成長工程において、液相の原料シリコンに、新たに原料シリコンを連続して、又は不連続に添加することが可能となる。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づき説明する。本実施例では、以下のステップからなる結晶シリコンの製造方法を説明する。
・原料シリコンとGa不純物を高温で融解する。
・その後、固化することによって、結晶シリコンを得る。
本実施例において特徴的なことは、固化の際に、原料シリコンを連続又は不連続に、固化中の結晶シリコンの上部にある液相のシリコン融液中に添加することである。このように固化の際に、原料シリコンを連続(又は不連続)に添加するので、液相のシリコン中のGa濃度を調整することができ、Ga濃度がほぼ均一の多結晶シリコンを得ることができる。ひいては、抵抗率がほぼ均一な多結晶シリコンを得ることができる。
以下、各実施例について説明する。
不連続に原料シリコンを追加する例
本実施例1では、Gaドープの結晶シリコンが成長している最中に、原料シリコンのみを不連続に添加しながら結晶成長を継続させた。このように原料シリコンのみを不連続に添加することにより、製造したGaドープシリコンのインゴット内の抵抗率の大幅な変動を抑制することができる。
上述したように、結晶成長時にGaは結晶シリコン中に混入しにくい性質を有しているので、結晶の成長が進めば進むほど、残存している融解した原料シリコン中のGaの濃度は高くなっていく。したがって、本実施例1においては、結晶成長に伴い、適宜、原料シリコンのみを追加し、高くなったGa濃度を適切な値に調整しているのである。このような構成によって、本実施例1によれば、結晶シリコン中のGa濃度の変動を抑制することができ、ひいては抵抗率の変動も抑制することができる。
さて、結晶成長炉7の断面図が図1に示されている。本実施例1では、まず、窒化珪素離型材を内面に塗布した石英坩堝1に原料Si3kgにGa不純物150mgを充填して良く混合した。なお、このガリウム不純物(以下、Ga金属と記載することもある。)は、特許請求の範囲に記載のガリウムドーパントの一例に相当する。
図1に示すように、結晶成長炉7には、ヒータ3及びヒータ4が備えられており、石英坩堝1及びその内容物を加熱することができる。石英坩堝1は、下部冷却板5上に載置されている。この下部冷却板5は、石英坩堝1を支える役割を果たすと共に、石英坩堝1の下部を冷却する働きを有している。この結果、石英坩堝1内の底面から「固化」(結晶化)が開始されるのである。また、結晶成長炉7の外壁は断熱壁9から構成されている。なお、上記ヒータ3及びヒータ4は、特許請求の範囲に記載の融解手段に相当する。
実際に溶融した原料シリコンが固化した量は、例えば、溶融した原料シリコンが固化する際に、適宜結晶成長炉7の上部から、石英等からなる棒状部材を挿入して測定する。具体的には、挿入された上記棒状部材の先端部が、石英坩堝1内の固化した原料シリコンと当接した状態で、石英坩堝1の底部から、当接した上記棒状部材の末端部の長さを測定し、この結果から、固化した原料シリコンの量を算出する。この時、算出された固化した原料シリコンの量に基づき、後述するように、新たな原料シリコンの追加タイミングや追加量を知ることができる。
例えば、簡便な方法としては、Gaドープの結晶シリコンが成長している最中に、図1の結晶成長炉7の上部から石英坩堝1内に石英等からなる棒状部材を挿入してみる方法が考えられる。この棒状部材の先端部が結晶化している原料シリコンの表面に到達した時点で、この棒状部材が融解している原料シリコン内に挿入された長さを測れば、融解している原料シリコンの深さが判明する。まだ融解している原料シリコンの深さから逆算すれば、既に結晶化した原料シリコンの厚みが判明する。この厚みから、どの程度の原料シリコンが結晶化したかを推測することが容易であることはいうまでもない。何回か実験を繰り返せば、結晶化した原料シリコンの量をかなり正確に計測できるであろうことは想像に難くない。なお、ここでは、石英坩堝1内に棒状部材を挿入する手法を説明したが、従来から知られている種々の手法を採用することがもちろん可能である。
本実施例1においては、追加装置10が、結晶成長装置7の上部に備えられている(図1)。この追加装置10は、加熱中の石英坩堝1に対して、原料シリコン8を添加する働きを有している。この追加装置10は、内部に原料シリコン8を格納しており、利用者の指示操作によって内部に持つ原料シリコン8を、所定の分量だけ、石英坩堝1内に追加するのである。なお、上記追加手段は、特許請求の範囲に記載の追加手段に相当する。
添加する原料シリコンは、粉末として添加しても良いし、融液として添加しても良い。原料シリコンを融液として添加する場合には、上記追加装置10は電熱線等の加熱手段を備え、追加装置10に格納された原料シリコンを融点以上の温度に加熱して融解させた後、この融解した原料シリコンを石英坩堝1内に添加する。
また図2の「従来法」のグラフより、融解した原料シリコンの固化に際し、液相におけるGa濃度の変化を算出することができる。この算出されたGa濃度の変化に基づいて、液相中のGa濃度が一定になるように、液相に添加する原料シリコンの量やタイミングを適宜調節するのが好ましい。上記混合した原料シリコン8と、Ga金属と、を含む石英坩堝1を結晶成長炉7中に挿入した後、アルゴンガス雰囲気中で加熱する。この加熱の結果、石英坩堝1及びその内部の原料シリコンは1550℃に昇温し、融解する。
融解した3kgの原料シリコン2中、半分の約1.5kgが固化した時点で、利用者は結晶成長炉7の上部の追加装置10を利用して 原料シリコン8のみを1.5kg添加し、均一に融解させる。この原料シリコン8を添加するタイミングは、上述したように、実験等により予め求めたタイミングである。図1においては、固化した原料シリコン8である固相シリコン6と、まだ融解しており固化していない原料シリコン8である液相シリコン2とが、明確に示されている。
なお、約1.5kg(原料シリコンの半分)が固化したことは、既に述べたように、石英坩堝1内に棒状部材を挿入し、およそ半分が固化したことを確認する等の手法で知ることが可能である。又は、実験によって、予め原料シリコンの半分が固化するまでの時間を計測しておき、その時間が経過したことを持って、「半分固化した」と判断しても良い。
さて、結晶成長が進み、さらに1.5kg固化した後(合計3.0kg固化した後)、再び1.5kgの原料シリコン8を添加する。この原料シリコン8を添加するタイミングも、実験等により予め求めたタイミングである。原料シリコン8の追加は、この液相シリコン2に対して行われる。この添加も、利用者が上記追加装置10を操作して実行する。
また、これらの原料シリコン8の添加タイミングやその添加量は、利用者が指示しても良いし、プログラムによって自動運転されても良い。なお、上述した例では、1.5kgの原料シリコン8を2回に分けて液相シリコン2に添加したが、本発明の製造方法はこれに限定されず、例えば1kgの原料シリコン8を3回に分けて添加しても良い。
実行後、融解したシリコンをすべて固化した。最終的には、6kgの結晶インゴットが得られた。バンドソーを用いて結晶インゴットを切断し、その断面に対して抵抗率分布を測定した結果、図2中「実施例1」と示されたグラフが得られた。このグラフに示されているように、インゴット中の70%〜80%の部位は抵抗率1〜2Ω・cmの範囲内に保つことができた。また、同結晶インゴットから、ワイヤーソーを用いて厚さ300μmの基板を製造した。製造した基板の表面に化学パッシベーション処理を行った後、マイクロ波を用いた光導電度減衰法によって少数キャリア寿命を測定した。この測定の結果、30〜50μsと比較的均一な少数キャリア寿命が測定できた。
以上述べたように、本実施例1によれば、結晶の成長が進むに伴って、液相シリコン中に、原料シリコンのみを補充している。これによって、原料シリコン中のGa濃度の変動を抑えることができる。ひいては製造する結晶中のGa濃度の変動を抑えることができる。その結果、製造された結晶インゴット内の抵抗率及び少数キャリア寿命は比較的均一となる。
連続して原料シリコンを追加する例
本実施例2では、Gaドープ多結晶が成長している最中に、原料シリコンのみを連続的に添加しながら結晶成長を継続させた。
実施例1と同様の石英坩堝1中に原料シリコンlkgを充填し、それにドーパントとしてGa金属50mgを充填して良く混合した。実施例1と同様に、石英坩堝1を加熱して、原料シリコン8を溶融した。
融解後、1分間に1℃の速度で、石英坩堝1を冷却し始めるとともに、実施例1と同様の追加装置10を利用して、上方から液相シリコン2中に1kgの原料シリコン8を約20時間に渡って連続的に添加した。このように原料シリコン8を連続的に添加することにより、固化に際し、液相シリコン2中のGa濃度の変動をより滑らかにすることができる。
上記石英坩堝1の冷却により、液相シリコン2は石英坩堝1内の底面から固化した。この時、液相シリコン2に原料シリコン8を添加することにより、液相シリコン2中のGa濃度の変動は抑制される。溶融したシリコンをすべて固化すると、最終的には2kgの結晶インゴットが得られた。
バンドソーを用いて結晶インゴットを切断し、その切断面に対して抵抗率分布を測定した結果、図1中「実施例2」と示されたグラフが得られた。このグラフに示されているように、結晶インゴットの抵抗率は、全体的に極めて均一であり、従来のB不純物をドープした結晶シリコンの場合と同程度の値である約2Ω・cmであった。
また、同結晶インゴットから、ワイヤーソーを用いて厚さ300μmの基板を製造した。製造した基板の表面に化学パッシベーション処理を行った後、マイクロ波を用いた光導電度減衰法によって少数のキャリア寿命が測定できた。この結果、50μsと均一な少数キャリア寿命が測定できた。
以上述べたように、本実施例2によれば、結晶の成長が進むに伴って、液相シリコン中に、原料シリコンのみを連続的に補充している。これによって、原料シリコン中のGa濃度の変動を上記実施例1の場合よりも、さらに抑制することができる。
これに伴い、製造する結晶中のGa濃度の変動も、上記実施例1の場合よりもさらに抑えることができる。その結果、製造した結晶インゴット内の抵抗率及び少数キャリア寿命はほぼ均一となる。
『比較例1』
窒化珪素離型材を内面に塗布した石英坩堝1中に5.0kgの原料Siを充填し、それにドーパントとしてGa金属0.2gを加えて良く混合した。上記実施例1で述べた方法と同様な方法で、上記石英坩堝1内の原料Siと、Ga金属と、を融解した。
融解後、1分間に1℃の速度で石英坩堝1を冷却し、融解Siを結晶化した。得られた結晶インゴットをバンドソーで切断し、その断面組織を観察した結果、多結晶粒界が垂直に見られ結晶は柱状に成長していた。また、その断面での抵抗率測定結果が、図2の「従来法」のグラフで示されている。
先に述べたように、従来の技術では、インゴット底部の抵抗率が2Ω・cmであるのに対して上部では約1/10の0.2Ω・cmという値を示している。このように、液相シリコン中に、原料シリコンを添加せずに結晶を成長させると、結晶の成長に伴って、液相シリコン中のGa濃度が変動(増加)してしまう。これに応じて、製造する結晶中のGa濃度も変動し、その結果、製造した結晶インゴット内の抵抗率も大きく変動してしまうことが判明した。
実施例1で製造したGaドープ結晶シリコンを基板として用いた太陽電池
実施例1と同様の方法で厚さ300μmの多結晶Si基板を製造した。この多結晶Si基板の抵抗率は1.0Ω・cmであった。この多結晶Si基板をHNO/HF液に浸漬し、表面の鏡面エッチング行った後、870℃に加熱し、p拡散法でpn接合を形成した。その後、SiNの反射防止膜を被着後、裏面にAl合金法でp層を形成した。その後、表面と裏面にAg印刷電極を形成し、太陽電池を製造した。この太陽電池に疑似太陽光(AM1.5)を照射し、変換効率を測定した。測定開始1秒以内における変換効率は15.1%であった。その後、上記疑似太陽光を12時間連続照射した後、再び測定したが変化は見られなかった。
実施例2で製造したGaドープ結晶シリコンを基板として用いた太陽電池
実施例2と同様の方法で厚さ300μmの多結晶Si基板を製造した。この多結晶Si基板の抵抗率は1.0Ω・cmであった。また、この多結晶Si基板を用いて実施例3と同様の方法で、太陽電池を製造した。この太陽電池に疑似太陽光(AM1.5)を照射し、変換効率を測定した。測定開始1秒以内における変換効率は15.1%であった。その後、上記疑似太陽光を12時間連続照射した後、再び測定したが変化は見られなかった。
『比較例2』
実施例3におけるGaの代わりに、Bを添加した点を除き、実施例3と同様の方法により、厚さ300μmのBドープ多結晶キャストSi基板を有する太陽電池を製造した。この太陽電池に疑似太陽光(AM1.5)を照射し、変換効率を測定した。測定開始1秒以内における変換効率は14.3%であり、実施例4における太陽電池と比較して、低下していた。
以上、具体例を挙げながら発明の実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明してきたが、本発明は、上記実施例に限定されるものではない。上記実施例は、例示であり、本発明の特許請求範囲に記載された技術的思想と実質的に同様な内容は、本発明の技術的範疇に含まれる。
例えば、多結晶Siを製造する方法としては、上記キャスト法以外にも、リボン引き上げ法を用いることができる。このリボン引き上げ法により製造されたリボン状の結晶Siも、太陽電池の基板として用いることができる。また、従来のチョクラルスキー法で製造された単結晶Siも太陽電池の基板として用いることができる。このように本発明は、上記実施例に限定されず、単結晶Siや種々の形状を有する結晶Siに対して有効である。
本実施の形態における結晶成長炉の断面図である。 本実施の形態及び従来法における多結晶Siインゴット中の深さと、その抵抗率との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 石英坩堝
2 液相シリコン
3、4 ヒータ
5 下部冷却版
6 固相シリコン
7 結晶成長炉
8 原料シリコン
9 断熱壁
10 追加装置

Claims (11)

  1. Gaドープ結晶シリコンの製造方法において、
    原料シリコンと、ガリウムドーパントと、を混合し、この混合物を所定温度まで加熱して融解する融解工程と、
    融解した前記原料シリコンを冷却し、前記ガリウムドーパントを含む結晶シリコンを成長させる結晶成長工程と、
    を含み、
    前記結晶成長工程において、結晶の成長に伴って、融解した前記原料シリコン中に、新たな原料シリコンを追加することを特徴とするGaドープ結晶シリコン製造方法。
  2. 請求項1記載のGaドープ結晶シリコン製造方法において、
    前記結晶成長工程において、
    融解した前記原料シリコン中に、前記新たな原料シリコンを連続して追加することを特徴とするGaドープ結晶シリコン製造方法。
  3. 請求項1記載のGaドープ結晶シリコン製造方法において、
    前記結晶成長工程において、
    融解した前記原料シリコン中に、前記新たな原料シリコンを不連続に追加することを特徴とするGaドープ結晶シリコン製造方法。
  4. Gaドープ多結晶シリコンの製造方法において、
    原料シリコンと、ガリウムドーパントと、を所定温度まで加熱して融解する融解工程と、
    融解した前記原料シリコンを冷却し、前記ガリウムドーパントを含む結晶シリコンを成長させる結晶成長工程と、
    を含み、
    前記結晶成長工程において、結晶の成長に伴って、融解した前記原料シリコン中に、新たな原料シリコンを追加することを特徴とするGaドープ多結晶シリコン製造方法。
  5. 請求項4記載のGaドープ多結晶シリコン製造方法において、
    前記結晶成長工程において、
    融解した前記原料シリコン中に、前記新たな原料シリコンを連続して追加することを特徴とするGaドープ多結晶シリコン製造方法。
  6. 請求項4記載のGaドープ多結晶シリコン製造方法において、
    前記結晶成長工程において、
    融解した前記原料シリコン中に、前記新たな原料シリコンを不連続に追加することを特徴とするGaドープ多結晶シリコン製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のGaドープ結晶シリコン製造方法で製造したGaドープ結晶シリコンから基板を製造する基板製造工程と、
    前記製造した基板に対してpn接合を形成するpn接合形成工程と、
    前記pn接合を形成した前記基板に電極を形成する電極形成工程と、
    を含むことを特徴とする太陽電池の製造方法。
  8. 請求項1〜6のいずれかに記載のGaドープ結晶シリコン製造方法で製造したGaドープ結晶シリコン。
  9. 請求項7に記載の太陽電池の製造方法で製造した太陽電池。
  10. 請求項1〜6のいずれかに記載のGaドープ結晶シリコン製造方法で用いる結晶シリコン製造装置であって、
    原料シリコンと、ガリウムドーパントとの混合物を充填する坩堝部と、
    前記坩堝部内の前記混合物を所定温度まで加熱して融解する融解手段と、
    前記坩堝内の融解した前記原料シリコンに、新たな原料シリコンを追加する追加手段と、
    を備え、
    前記追加手段は、上記結晶成長工程において、所定量の新たな前記原料シリコンを追加することを特徴とするGaドープ結晶シリコン製造装置。
  11. 請求項1、3、4又は6のいずれかに記載のGaドープ結晶シリコン製造方法で用いる結晶シリコン製造装置であって、
    原料シリコンと、ガリウムドーパントとの混合物を充填する坩堝部と、
    前記坩堝部内の前記混合物を所定温度まで加熱して融解する融解手段と、
    前記坩堝内の融解した前記原料シリコンに、新たな原料シリコンを追加する追加手段と、
    を備え、
    前記追加手段は、利用者が指示するタイミングで、所定量の新たな前記原料シリコンを追加することを特徴とするGaドープ結晶シリコン製造装置。
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