JP2005059801A - 乗用車の空気案内構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗員室内全体の空調および/またはリアガラスの曇除去を効率的に図る。
【解決手段】フロントガラスFWの上部端縁側に開口した空気吸引口32と、後部空間24の上方に開口した第1空気送出口34と、リアガラスRWの上部端縁側に開口した第2空気送出口36とを有する空気案内ダクト30を、乗員室20のルーフ部26に配設する。空気案内ダクト30の所要位置に送風装置40を配設すると共に、第1空気送出口34と第2空気送出口36との間にシャッター装置50を配設する。後方空気吹出口14から吹出した調温空気を、ダクト内へ引込んで第1空気送出口34から吹出させ、後部空間24の空調を図る。デフロスト空気吹出口16から吹出した調温空気を、ダクト内へ引込んで第2空気送出口36から吹出させ、リアガラスRWの曇除去に利用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗用車の空気案内構造に関し、更に詳細には、インストルメントパネルの上面に設けた第1空気吹出口から乗員室におけるルーフ部の前側部分に向け吹出した調温空気や、該インストルメントパネルの上面に設けた第2空気吹出口からフロントウィンドウに向け吹出した調温空気を、該乗員室の後部空間またはリアウィンドウに向け案内するようにした乗用車の空気案内構造に関するものである。
1ボックスタイプのミニバンやワゴン等、前列、中列および後列からなる3列のシートを装備した乗用車では、セダンタイプ等の乗用車や小型車等と比較すると乗員室の室内空間がかなり大きくなっており、これに伴って該乗員室内の全体を安定的かつ効率的に空調する必要がある。そこで、前記ミニバンタイプの乗用車では、インストルメントパネルの内側に搭載されて乗員室の前部空間(主に前列シートの設置部分)の空調を行なうエアコンユニットと、該乗員室の後部空間(主に中列シートおよび後列シートの設置部分)の空調を行なう別のエアコンユニットとを装備している。一方、前記ワゴンタイプの乗用車では、乗員室の室内空間が前記ミニバンタイプよりも小さいため、インストルメントパネルの内部に搭載された1基のエアコンユニットで乗員室の前部空間および後部空間の両方の空調を行なうようになっている。
例えば図10は、前述したワゴンタイプの乗用車における乗員室内を概略的に例示した説明図であり、また図11は、図10に符号10で指示したインストルメントパネルの概略斜視図である。前記インストルメントパネル10は、エアコンユニットACを格納した状態で乗員室の前側に設置され、その前面に開設した複数個(図では4個)の前方空気吹出口12と、上面前方側(前列席側)の略中央に開設した後方空気吹出口14と、上面後方側(フロントウィンドウFW側)に幅方向へ細長に開設したデフロスト空気吹出口16とを有している。このうち前記前方空気吹出口12は、乗員室20における前部空間22の空調を図る調温空気の吹出しに供されるもので、該前部空間22に向け調温空気を直接的に吹出すようになっている。また前記後方空気吹出口14は、乗員室20における後部空間24の空調を図る調温空気の吹出しに供されるもので、前部空間22の上方に向け調温空気を吹出すことで、該調温空気をルーフ部26に配設された内装ルーフパネル29の内側に沿って後方側へ移動させて後部空間24へ到来させるようになっている。更に、前記デフロスト空気吹出口16は、乗員室20の前方に位置する前記フロントウィンドウFWの曇除去(デフロスト)を図る調温空気の吹出しに供されるもので、該フロントウィンドウFWに向け調温空気を直接的に吹出すようになっている。
なお、前記前方空気吹出口12および/または後方空気吹出口14から調温空気を吹出させるようにする所謂「空調モード」、前記デフロスト空気吹出口16から調温空気を吹出させるようにする所謂「デフロストモード」、更には図示しない空気吹出口等から調温空気を吹出させるようにする種々の吹出モードは、図11に例示したインストルメントパネル10の前面に配設した空調操作パネル18におけるスイッチ操作で選択設定される。前述した乗員室内の空調に係る空気案内構造に関しては、例えば特許文献1に開示されている。
特開平09−30241号公報
ところで、図10に例示した従来の乗員室の空気案内構造では、前記後部空間24の空調を行なう空調モードに設定した場合、前記後方空気吹出口14から前部空間22の上方、すなわちルーフ部26の前部端縁側に向け吹出した調温空気が、内装ルーフパネル29に沿って後方側へ移動する間に徐々に減勢・拡散して後部空間24まで確実に到来しない場合が多く、該後部空間24の効果的かつ効率的な空調を行ない難い問題点を内在していた。また、前列シートに着座するドライバーおよび/またはパッセンジャーが長身の場合には、前記後方空気吹出口14から吹出した調温空気が頭部や顔面へ直接的に吹付けられることもあり、これら乗員に不快感を与える不都合が発生することもあり得る。
一方、図10に例示したワゴンタイプを含む殆どの乗用車では、乗員室20の後方に位置するリアウィンドウRWの曇除去を、該リアウィンドウRWに配設した熱線ヒータに通電した際に発生する熱を利用するのが一般的であった。ところが、前記熱線ヒータは消費電力が大きいうえに、場合によってはスイッチを切るのを忘れて通電状態で放置されることもあるため、バッテリーに対する負荷が大きくなる問題を内在している。すなわち従来においては、フロントウィンドウFWの曇除去に供される調温空気を利用して乗員室20の後方に位置するリアウィンドウRWの曇除去をも図るという技術的思想がなく、前記空調操作パネル18でデフロストモードに設定した場合、前記デフロスト空気吹出口16からフロントウィンドウFWに向け吹出した調温空気は、該フロントウィンドウFWの曇除去に供された後に前部空間22の上方へそのまま対流させるようにしていた。
従って本発明では、乗員室のルーフ部に空気案内ダクトを配設して、インストルメントパネルに設けた空気吹出口から吹出した調温空気を該乗員室の後部空間またはリアウィンドウ側へ案内するよう構成することで、乗員室内全体の効果的かつ効率的な空調および/またはリアウィンドウの効率的な曇除去を図るようにした乗用車の空気案内構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため本発明は、インストルメントパネルの上面に設けた空気吹出口から乗員室におけるルーフ部の前側部分に向け吹出した調温空気を、該乗員室の後部空間に向け案内するようにした乗用車の空気案内構造であって、
前記ルーフ部にその前後方向へ延在するよう配設され、該ルーフ部の前部端縁側に開口した空気吸引口および前記後部空間の上方に開口した空気送出口を有する空気案内ダクトと、
前記空気案内ダクトの所要位置に配設され、前記空気吸引口からダクト内へ吸引した調温空気を前記空気送出口へ移送する送風装置とからなり、
前記空気吸引口へ到来した前記空気吹出口からの調温空気を、前記空気送出口から前記後部空間に向け吹出させて該後部空間の空調を図るよう構成したことを特徴とする。
同じく前記課題を解決し、所期の目的を達成するため別の発明は、インストルメントパネルの上面に設けた空気吹出口から乗員室前方に位置するフロントウィンドウに向け吹出した調温空気を、該乗員室後方に位置するリアウィンドウに向け案内するようにした乗用車の空気案内構造であって、
前記乗員室のルーフ部にその前後方向へ延在するよう配設され、前記フロントウィンドウの上部端縁側に開口した空気吸引口および前記リアウィンドウの上部端縁側に開口した空気送出口を有する空気案内ダクトと、
前記空気案内ダクトの所要位置に配設され、前記空気吸引口からダクト内へ吸引した調温空気を前記空気送出口へ移送する送風装置とからなり、
前記空気吸引口へ到来した前記空気吹出口からの調温空気を、前記空気送出口から前記リアウィンドウに向け吹出させて該リアウィンドウの曇除去を図るよう構成したことを特徴とする。
同じく前記課題を解決し、所期の目的を達成するため更に別の発明は、インストルメントパネルの上面に設けた第1空気吹出口から乗員室におけるルーフ部の前側部分に向け吹出した調温空気や、該インストルメントパネルの上面に設けた第2空気吹出口からフロントウィンドウに向け吹出した調温空気を、該乗員室の後部空間または該乗員室後方に位置するリアウィンドウに向け案内するようにした乗用車の空気案内構造であって、
前記ルーフ部にその前後方向へ延在するよう配設され、前記フロントウィンドウの上部端縁側に開口した空気吸引口、前記後部空間の上方に開口した第1空気送出口および前記リアウィンドウの上部端縁側に開口した第2空気送出口を有する空気案内ダクトと、
前記空気案内ダクトの所要位置に配設され、前記空気吸引口からダクト内へ吸引した調温空気を、前記第1空気送出口または第2空気送出口へ移送する送風装置と、
前記空気案内ダクトにおいて前記第1空気送出口と前記第2空気送出口との間に配設され、両空気送出口間のダクト内を非連通状態とする第1位置および連通状態とする第2位置に変位するシャッター装置とからなり、
前記シャッター装置を前記第1位置に変位させた場合には、前記空気吸引口に到来した前記第1空気吹出口からの調温空気および/または前記第2空気吹出口からの調温空気を、前記第1空気送出口から前記後部空間に向け吹出させて該後部空間の空調を図り、
前記シャッター装置を前記第2位置に変位させた場合には、前記空気吸引口に到来した前記第2空気吹出口からの調温空気および/または前記第2空気吹出口からの調温空気を、前記第2空気送出口から前記リアウィンドウに向け吹出させて該リアウィンドウの曇除去を図るよう構成したことを特徴とする。
本発明に係る乗用車の空気案内構造によれば、インストルメントパネルの空気吹出口から上方へ向け吹出した調温空気は、その大部分がルーフ部に配設した空気案内ダクトの空気吸引口からダクト内へ吸引され、該空気案内ダクトを利用して乗員室の後方側へ移送された後に空気送出口を介して後部空間の上方へ吹出すようになるから、該後部空間の効果的かつ効率的な空調を図り得る有益な効果を奏する。
別の発明に係る乗用車の空気案内構造によれば、インストルメントパネルの空気吹出口から上方へ向け吹出した調温空気は、フロントウィンドウに吹付けられて該フロントウィンドウの曇除去に供された後、ルーフ部に配設した空気案内ダクトの空気吸引口からダクト内へ吸引され、該空気案内ダクトを利用して乗員室の後方側へ移送された後に空気送出口を介してリアウィンドウへ吹付けられるようになるから、該リアウィンドウの曇除去をも効率的に図り得る有益な効果を奏する。すなわち、従来ではフロントウィンドウの曇除去にしか利用されていなかった調温空気でリアウィンドウの曇除去を行なうようにしたため、該リアウィンドウの曇除去のために消費電力の大きな熱線ヒータを使用する必要がなくなり、バッテリーの負荷を軽減し得る利点がある。
更に別の発明に係る乗用車の空気案内構造によれば、インストルメントパネルの第1空気吹出口から吹出した調温空気および/または該インストルメントパネルの第2空気吹出口から吹出した調温空気を、第1空気送出口を介して乗員室の後部空間へ吹出すようにしたり、第2空気吹出口を介してリアウィンドウへ吹出すようにすることが可能である。すなわち、後部空間の空調に利用される第1空気吹出口からの調温空気のみならず、この調温空気およびフロントウィンドウの曇除去にだけ利用されていた第2空気吹出口からの調温空気の両方で乗員室の後部空間の空調を行なうようにできるため、該後部空間の空調を効果的かつ効率的に図り得る有益な効果を奏する。更には、第2空気吹出口からの調温空気のみならず、この調温空気および第1空気吹出口からの調温空気の両方でリアウィンドウの曇除去を行なうようにできるため、該リアウィンドウの曇除去を効果的に図り得る有益な効果を奏する。従って、リアウィンドウの曇除去のために消費電力の大きな熱線ヒータを使用する必要がなくなり、バッテリーの負荷を軽減し得る等の利点がある。
なお、シャッター装置の制御態様を変更すれば、第1空気吹出口から吹出した後部空間の空調用の調温空気を、第1空気送出口を介して乗員室の後部空間へ吹出させて該後部空間の空調に供するようにし、第2空気吹出口から吹出したフロントウィンドウの曇除去用の調温空気を、第2空気吹出口を介してリアウィンドウへ吹出させて該リアウィンドウの曇除去に供するようにすることも可能である。
次に、本発明に係る乗用車の空気案内構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお、図10および図11を引用した従来技術の説明において既出の部材・部位と同一の部材・部位については、同一の符号を付して説明する。
図1は、好適実施例に係る乗用車の空気案内構造を実施した乗用車における乗員室内の概略断面図、図2は図1のA部拡大図、図3は図1のB部拡大図、図4は図1のC部拡大図である。乗員室20の前側に設置されるインストルメントパネル10は、図11に例示した従来のインストルメントパネル10から変更点はなく、その前面に開設した複数個(図では4個)の前方空気吹出口12と、上面前方側の略中央に開設した後方空気吹出口(第1空気吹出口)14と、上面後方側に幅方向へ細長に開設したデフロスト空気吹出口(第2空気吹出口)16とを有している。また、インストルメントパネル10の前面中央には、前記エアコンユニットACのON・OFF制御や種々の空気吹出モードを選択設定する前記空調操作パネル18が配設されている。なお、インストルメントパネル10におけるその他構成に関しては、本願の要旨ではないので詳細説明は省略する。
本実施例に係る空気案内構造は、前記インストルメントパネル10の上面に設けた前記後方空気吹出口14から乗員室20におけるルーフ部26の前側部分に向け吹出した調温空気や、該インストルメントパネル10の上面に設けた前記デフロスト空気吹出口16からフロントウィンドウFWに向け吹出した調温空気を、該乗員室20の後部空間24または該乗員室20後方に位置するリアウィンドウRWに向け選択的に案内し得るようにしたものである。例えば後述するように、後方空気吹出口14から吹出した後部空間24の空調用の調温空気を、乗員室20の後部空間24へ積極的に案内して該後部空間24の空調に利用すると共に、デフロスト空気吹出口16から吹出したフロントウィンドウFWの曇除去用の調温空気を、リアウィンドウRWへ積極的に案内して該リアウィンドウRWの曇取りに利用することが可能である。具体的には、前記ルーフ部26にその前後方向へ延在するよう配設された空気案内ダクト30と、この空気案内ダクト30の所要位置に配設された送風装置40と、前記空気案内ダクト30の所要位置に配設されたシャッター装置50とから基本的に構成されている。
前記空気案内ダクト30は、前記ルーフ部26にその前後方向へ延在するよう配設され、前記フロントウィンドウFWの上部端縁側(ルーフ部26の前部端縁側)に開口した空気吸引口32と、前記後部空間24の上方に開口した第1空気送出口34と、前記リアウィンドウRWの上部端縁側に開口した第2空気送出口36とを有している。この空気案内ダクト30は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)またはウレタン等の合成樹脂素材を材質とし、車体構成部材である外装ルーフパネル28および該外装ルーフパネル28に対して乗員室側から組付けられた内装ルーフパネル29との間に画成されたルーフ空間27を利用して配設される薄型扁平形状に形成されており、該乗員室20の室内高が減少しないよう考慮されている。なお本実施例では、図6に例示するように、前記ルーフ部26における車幅方向の両側に、合計2本の前記空気案内ダクト30,30が並列的に配設されており、ルームランプの設置やサンルーフの開設等に支障を来たさないようになっている。
前記各々の空気案内ダクト30における前記空気吸引口32は、図6に例示するように、開口前端側が拡幅形状に形成されており、フロントウィンドウFWの上部端縁側(ルーフ部26の前部端縁側)に横長に開口しており、両空気案内ダクト30の空気吸引口32,32により該フロントウィンドウFWの上部端縁の略全域がカバーされている。従って、前記後方空気吹出口14から吹出してルーフ部26の前部端縁側に拡散しながら到来した調温空気や、前記デフロスト空気吹出口16から吹出してフロントウィンドウFWの上部端縁側に拡散しながら到来した調温空気を、幅広い領域から効率的に取込み可能となっている。なお、各々の空気吸引口32には、前記内装ルーフパネル29の外側から取付けたベゼル60が嵌合装着されている(図2)。
前記各々の空気案内ダクト30には、夫々2個ずつの前記第1空気送出口34が開設されており、ダクト上流側に開設した第1空気送出口34は中列シートの上方に位置し、これより下流側に開設した第1空気送出口34は後列シートの上方に位置している。そして、各々の第1空気送出口34には、図3および図4に例示するように、風向調整板64を備えたエアアウトレット62が前記内装ルーフパネル29の外側から嵌合装着されており、乗員の指先操作により調温空気の吹出し方向を調整し得るようになっている。また、前記各々のエアアウトレット62には、対応の第1空気送出口34を開閉可能な開閉部材66が配設されており、該第1空気送出口34からの調温空気の吹出しを許容または遮断し得るようになっている。この開閉部材66は、前記空調操作パネル18で選択された調温空気の吹出モードに応じて、対応の第1空気送出口34を自動開閉させるようになっている。すなわち開閉部材66は、前記後方空気吹出口14からの調温空気の吹出モード(後部空間24の空調モード)時には、対応の第1空気送出口34を開放して該調温空気の吹出しを許容する一方(図4の状態)、前記デフロスト空気吹出口16から調温空気の吹出モード(デフロストモード)時には、対応の第1空気送出口34を閉成して該調温空気の吹出しを規制するよう制御される(図3の状態)。
また前記第2空気送出口36は、図6に例示したように、開口後端側が拡幅形状に形成されており、リアウィンドウRWの上部端縁側に横長に開口しており、両空気案内ダクト30の第2空気送出口36,36により該リアウィンドウRWの上部端縁の略全域がカバーされている。従って、各々の空気案内ダクト30内を移動した調温空気を、リアウィンドウRWの幅広い領域へ拡散的に吹出し可能となっている。なお、各々の第2空気送出口36には、前記内装ルーフパネル29の外側から取付けたフィン付きのベゼル68が嵌合装着されている。
前記送風装置40は、ファンまたはブロワ等であって、例えば図2および図6に例示したように、前記空気案内ダクト30内に位置する送風羽根体42と、この送風羽根体42を回転させるモーター等の駆動手段44とから構成されており、前記空気吸引口32からダクト内へ調温空気を吸引すると共に、ダクト内へ吸引された調温空気を前記第1空気送出口34または第2空気送出口36へ積極的に移送するためのものである。前記駆動手段44は、前記空調操作パネル18におけるスイッチ操作に連動して作動制御されるようになっており、例えばスイッチ操作により前記空調モードまたはデフロストモードが選択設定されている場合だけON制御され、これ以外のモードが選択設定されてもON制御されないように設定されている。
前記シャッター装置50は、図4および図6に例示したように、前記各々の空気案内ダクト30において、該ダクトの下流側に位置する前記第1空気送出口34と前記第2空気送出口36との間、具体的には該第1空気送出口34の直ぐ下流側に配設されている。このシャッター装置50は、対応の空気案内ダクト30内に配設されたダンパー形態のシャッター板52と、このシャッター板52に連繋されたモーターまたはアクチュエーター等の作動手段54とから構成されており、第1空気送出口34と第2空気送出口36との間のダクト内を非連通状態とする第1位置および連通状態とする第2位置に前記シャッター板52を変位させ得るようになっている。すなわち、シャッター板52を前記第1位置に変位させた場合には、空気吸引口32に到来した後方空気吹出口14からの調温空気および/またはデフロスト空気吹出口16からの調温空気を、第1空気送出口34から後部空間24に向け吹出させて該後部空間24の空調を図るようにしたり、前記シャッター板52を前記第2位置に変位させた場合には、空気吸引口32に到来した後方空気吹出口14からの調温空気および/またはデフロスト空気吹出口16からの調温空気を、第2空気送出口36からリアウィンドウRWに向け吹出させて該リアウィンドウRWの曇除去を図るようにし得る。但し本実施例では、前記後方空気吹出口14からの調温空気の吹出モード時には、両空気送出口34,36間を非連通状態とする第1位置へ前記シャッター板52を変位させると共に(図5および図6)、前記デフロスト空気吹出口16からの調温空気の吹出モード時には、両空気送出口34,36間を連通状態とする第2位置へ該シャッター板52を変位させるように設定されている(図7および図8)。
従って、前記後方空気吹出口14からの調温空気の吹出モード(空調モード)時には、前記第2空気送出口36側への調温空気の移動が前記シャッター板52で規制されると共に、前記各々の第1空気送出口34の開閉部材66が該第1空気送出口34を開放させるため、前記送風羽根体42で移送される該調温空気は各々の第1空気送出口34から乗員室20の後部空間24へ吹出すように制御される。また、前記デフロスト空気吹出口16からの調温空気の吹出モード(デフロストモード)時には、前記第2空気送出口36側への調温空気の移動が許容されると共に、前記各々の第1空気送出口34の開閉部材66が該第1空気送出口34を閉成するため、前記送風羽根体42で移送される該調温空気は第2空気送出口36からリアウィンドウRWへ吹出すように制御される。
次に、前述のように構成された本実施例に係る乗員室の空気案内構造の作用につき説明する。
(空調モード時)
前記インストルメントパネル10に設置した空調操作パネル18におけるスイッチ操作により、乗員室20における前部空間22および後部空間24の空調モードが選択設定された場合、前記エアコンユニットACではユニット内部のダンパーが適宜姿勢変位して、前記前方空気吹出口12および後方空気吹出口14からの調温空気の吹出可能状態に設定される。一方、前記シャッター装置50では、前記作動手段54により前記シャッター板52が前記第1位置へ変位するように制御され、前記第1空気送出口34および第2空気送出口36の間が非連通状態となる。また、前記各々の第1空気送出口34では、エアアウトレット62の開閉部材66が対応の第1空気送出口34を開放して、調温空気の吹出可能状態に設定される。
このもとで、前記空調操作パネル18において運転スイッチをONにすると、前記前方空気吹出口12および後方空気吹出口14から同時に調温空気が吹出すようになると共に、前記送風装置40がON制御されて前記送風羽根体42が回転開始するようになる。これにより、前方空気吹出口12から吹出した調温空気は、乗員室20の前部空間22に直接的に吹出すようになり、該前部空間22の空調が安定的かつ効率的に行なわれるようになる。一方、後方空気吹出口14から上方へ向け吹出した調温空気は、図5および図6に例示したように、その一部がルーフ部26の内装ルーフパネル29に沿って前部空間22の上方を後方側へ移動し、後部空間24へ適宜到来するようになる。しかしながら、後方空気吹出口14から吹出した大部分の調温空気は、ルーフ部26の前部端縁側へ到来すると前記空気案内ダクト30の空気吸引口32からダクト内へ吸引され、該空気案内ダクト30内を前記第1空気送出口34の側(後方側)へ移送される。これにより、空気案内ダクト30内へ吸引された調温空気のうちの約半分の調温空気は、中列シートの上方に位置する第1空気送出口34から後部空間24の上方へ吹出すようになり、また残りの調温空気は、後列シートの上方に位置する第1空気送出口34から該後部空間24の上方へ吹出すようになり、該後部空間24が効果的かつ効率的に空調されるようになる。
(デフロストモード時)
一方、前記空調操作パネル18におけるスイッチ操作によりデフロストモードが選択設定された場合、前記エアコンユニットACではユニット内部のダンパーが適宜姿勢変位して、前記デフロスト空気吹出口16からの調温空気の吹出可能状態に設定される。また、前記シャッター装置50では、前記作動手段54により前記シャッター板52が前記第2位置へ変位するように制御され、前記第1空気送出口34および第2空気送出口36の間が連通状態となる。また、前記各々の第1空気送出口34では、エアアウトレット62の開閉部材66が対応の第1空気送出口34を閉成して、調温空気の吹出不能状態に設定される。
このもとで、前記空調操作パネル18において運転スイッチをONにすると、前記デフロスト空気吹出口16から調温空気が吹出すようになると共に、前記送風装置40がON制御されて前記送風羽根体42が回転開始するようになる。これにより、デフロスト空気吹出口16から吹出した調温空気は、図7および図8に例示したように、フロントウィンドウFWに吹付けられて該フロントウィンドウFWの内面に沿って上昇するようになり、この過程で該フロントウィンドウの曇除去が図られるようになる。そして、フロントウィンドウFWの上部端縁へ到来した調温空気は、前記空気案内ダクト30の空気吸引口32からダクト内へ吸引され、該空気案内ダクト30内を前記第2空気送出口36の側(後方側)へ移送される。これにより、空気案内ダクト30内へ吸引された全ての調温空気は、各々の第1空気送出口34を通過して第2空気送出口36からリアウィンドウRWの上部端縁へ広く吹出すようになり、該リアウィンドウRWの内面に沿って降下する過程で該リアウィンドウRWの曇除去が効率的になされるようになる。
このように、本実施例に係る乗員室の空気案内構造によれば、インストルメントパネル10の後方空気吹出口14から吹出した調温空気は、その大部分がルーフ部26に配設した空気案内ダクト30を利用して乗員室20の後方側へ移送された後、第1空気送出口34を介して該乗員室20の後部空間24へ吹出すようになり、該後部空間24の効果的かつ効率的な空調を図り得る。また、インストルメントパネル10のデフロスト空気吹出口16から吹出した調温空気は、フロントウィンドウFWに吹付けられて該フロントウィンドウFWの曇除去に供された後に、ルーフ部26に配設した前記空気案内ダクト30で乗員室20の後方側へ移送された後、第2空気送出口36を介してリアウィンドウRWへ吹付けられ、該リアウィンドウRWの曇除去をも効率的に図り得る。すなわち、従来はフロントウィンドウFWの曇除去にしか利用されていなかった調温空気でリアウィンドウRWの曇除去を行なうようにしたため、リアウィンドウRWの曇除去のために消費電力の大きな熱線ヒータを使用する必要がなくなり、バッテリーの負荷を軽減し得る。
なお、本実施例に係る乗員室の空気案内構造によれば、前記シャッター装置50の制御態様を変更することにより、前記後方空気吹出口14から吹出した調温空気およびデフロスト空気吹出口16から吹出した調温空気の両方を、第1空気送出口34を介して乗員室の後部空間24へ吹出すようにしたり、第2空気送出口36を介してリアウィンドウRWへ吹出すようにすることも可能である。すなわち、後方空気吹出口14からの調温空気のみならず、この調温空気およびフロントウィンドウFWの曇除去にだけ利用されていたデフロスト空気吹出口16からの調温空気の両方で乗員室の後部空間24の空調を行なうことができるため、該後部空間24の空調を効果的かつ効率的に図り得る。また、デフロスト空気吹出口16からの調温空気のみならず、この調温空気および後部空間24の空調にだけ利用されていた後方空気吹出口14からの調温空気の両方でリアウィンドウRWの曇除去を行なうことができるため、該リアウィンドウRWの曇除去を効果的に図り得る。
前記実施例では、第1空気送出口34に配設した開閉部材66を、空調操作パネル18で選択設定された調温空気の吹出モードに応じて、該第1空気送出口34を自動開閉させる形態を例示したが、この開閉部材66は、乗員の指先操作による手動開閉タイプとしてもよい。
また前記実施例では、ルーフ部26における車幅方向の左右両側に、2本の空気案内ダクト30,30を並列的かつ独立的に配設した場合を例示したが、例えば図9に例示するように、ルーフ部26の所要位置に該ルーフ部26の車幅方向へ延在する連通ダクト70を設け、該連通ダクト70で両空気案内ダクト30を連通接続するようにしてもよい。このような形態では、前記連通ダクト70に更に空気送出口72を開設することが可能となり、ルーフ部26の略中央部分から後部空間24に向けて調温空気を吹出すことが可能となり、該後部空間24の効果的かつ効率的な空調を行なうことが可能となる。
なお前記実施例では、ルーフ部26における車幅方向の左右両側に2本の空気案内ダクト30を配設した場合を例示したが、該ルーフ部26における左側または右側の何れか一方に1本の空気案内ダクト30を配設するようにしてもよい。更には、ルームランプの設置やサンルーフの開設に影響がない場合には、ルーフ部26における車幅方向の左右中央に1本の空気案内ダクト30を配設するようにしてもよい。更には、図示しないが、ルーフ部26に3本またはこれ以上の空気案内ダクトを配設するようにしてもよい。
(変更例)
前記実施例では、後方空気吹出口14から吹出した調温空気を乗員室20の後部空間24へ案内する空調モードと、デフロスト空気吹出口16から吹出した調温空気をリアウィンドウRWへ案内するデフロストモードとを兼用可能な空気案内構造を例示したが、これを応用すれば、前者の空調モード専用の空気案内構造を構成することも可能であり、また後者のデフロストモード専用の空気案内構造を構成することも可能である。
空調モード専用として構成する場合には、インストルメントパネル10の上面に設けた後方空気吹出口14から乗員室20におけるルーフ部26の前側部分に向け吹出した調温空気を、該乗員室20の後部空間24に向け案内するようにした乗用車の空気案内構造であるから、前記ルーフ部26にその前後方向へ延在するよう配設される前記空気案内ダクト30と、該空気案内ダクト30の所要位置に配設された前記送風装置40とから構成すればよく、前記シャッター装置50や開閉部材66は装備する必要はない。そして前記空気案内ダクト30は、少なくとも前記ルーフ部26の前部端縁から前記後部空間24の上方まで延在していればよく、該ルーフ部26の前部端縁側(フロントウィンドウFWの上部端縁側)に開口した空気吸引口32と、後部空間24の上方に開口した空気送出口34を設ければよい。また、前記送風装置40は、前記実施例と同一のものをそのまま実施可能である。
このような空調モード専用の空気案内構造では、前記空調操作パネル18において空調モードを選択設定すると共に運転スイッチをONにすると、前記後方空気吹出口14から上方へ向け吹出した調温空気は、その一部がルーフ部26の内装ルーフパネル29に沿って前部空間22の上方を後方へ移動するようになるものの、その大部分は前記空気案内ダクト30の空気吸引口32からダクト内へ吸引される。従って、後方空気吹出口14から吹出した大部分の調温空気は、該空気案内ダクト30を利用して乗員室20の後方側へ移送された後、前記空気送出口34から後部空間24の上方へ吹出すようになり、該後部空間24の効果的かつ効率的な空調を図り得る。
デフロストモード専用として構成する場合には、インストルメントパネル10の上面に設けたデフロスト空気吹出口16から乗員室20前方に位置するフロントウィンドウFWに向け吹出した調温空気を、該乗員室20後方に位置するリアウィンドウRWに向け案内するようにした乗用車の空気案内構造であるから、前記ルーフ部26にその前後方向へ延在するよう配設される前記空気案内ダクト30と、該空気案内ダクト30の所要位置に配設された前記送風装置40とから構成すればよく、前記シャッター装置50は装備する必要はない。そして前記空気案内ダクト30は、前記フロントウィンドウFWの上部端縁側から前記リアウィンドウRWの上部端縁側まで延在する全長とされ、該フロントウィンドウFWの上部端縁側(ルーフ部26の前部端縁側)に開口した空気吸引口32と、リアウィンドウRWの上部端縁側に開口した空気送出口36を設ければよい。また、前記送風装置40は、前記実施例と同一のものをそのまま実施可能である。
このようなデフロストモード専用の空気案内構造では、前記空調操作パネル18においてデフロストモードを選択設定すると共に運転スイッチをONにすると、前記デフロスト空気吹出口16から上方へ向け吹出した調温空気は、フロントウィンドウFWに吹付けられて該フロントウィンドウFWの曇除去に供された後に、ルーフ部26に配設した前記空気案内ダクト30の空気吸引口32からダクト内へ吸引される。従って、デフロスト空気吹出口16から吹出した大部分の調温空気は、該空気案内ダクト30を利用して乗員室20の後方側へ移送された後、空気送出口36を介してリアウィンドウRWへ吹付けられるようになり、該リアウィンドウRWの曇除去を効率的に図り得る。すなわち、従来はフロントウィンドウFWの曇除去にしか利用されていなかった調温空気でリアウィンドウRWの曇除去を行なうようにしたため、リアウィンドウRWの曇除去のために消費電力のおおきな熱線ヒータを使用する必要がなくなり、バッテリーの負荷を軽減し得る。
本発明に係る乗用車の空気案内構造は、インストルメントパネルの上面に設けた第1空気吹出口から乗員室におけるルーフ部の前側部分に向け吹出した調温空気を、該乗員室の後部空間に向け案内したり、該インストルメントパネルの上面に設けた第2空気吹出口からフロントウィンドウに向け吹出した調温空気を、該乗員室後方に位置するリアウィンドウに向け案内するようにした乗用車の空気案内構造であって、特にミニバンタイプやワゴンタイプ等の乗員室の室内容積が大きい乗用車へ好適に利用可能である。但し、これら乗員室の室内容積が大きい乗用車に限定されるものではなく、セダンタイプや小型車等の乗員室の室内容積が比較的小さい乗用車にも利用可能である。
本発明の好適実施例に係る乗用車の空気案内構造を実施した乗用車における乗員室内の概略断面図である。 図1のA部拡大図である。 図1のB部拡大図である。 図1のC部拡大図である。 空調モードにおける調温空気の案内状態を示した説明断面図であって、インストルメントパネルの後方空気吹出口から吹出した調温空気が、空気案内ダクトのダクト内へ吸引された後に該空気案内ダクトを利用して乗員室の後方側へ移動し、各々の第1空気送出口を介して後部空間へ吹出している。 図5に例示した空調モードにおける調温空気の案内状態を示した平面図である。 デフロストモードにおける調温空気の案内状態を示した説明断面図であって、インストルメントパネルのデフロスト空気吹出口から吹出した調温空気が、フロントウィンドウに沿って上昇して空気案内ダクトのダクト内へ吸引された後に、該空気案内ダクトを利用して乗員室の後方側へ移動し、第2空気送出口を介してリアウィンドウに向けて吹出している。 図7に例示したデフロストモードにおける調温空気の案内状態を示した平面図である。 変更例に係る空気案内構造を示した平面図であって、ルーフ部における車幅方向の両側に配設された各々の空気案内ダクトを、車幅方向へ延在する連通ダクトで連結した形態である。 従来の乗用車の空気案内構造を実施した乗用車における乗員室内の概略断面図である。 図10に例示したインストルメントパネルの概略斜視図であって、前方空気吹出口、後方空気吹出口およびデフロスト空気吹出口を設けてある。
符号の説明
14 後方空気吹出口(空気吹出口、第1空気吹出口)
16 デフロスト空気吹出口(空気吹出口、第2空気吹出口)
18 空調操作パネル
20 乗員室
24 後部空間
26 ルーフ部
30 空気案内ダクト
32 空気吸引口
34 第1空気送出口(空気送出口)
36 第2空気送出口(空気送出口)
40 送風装置
50 シャッター装置
52 シャッター板
54 作動手段
66 開閉部材
70 連通ダクト
FW フロントウィンドウ
RW リアウィンドウ

Claims (10)

  1. インストルメントパネルの上面に設けた空気吹出口(14)から乗員室(20)におけるルーフ部(26)の前側部分に向け吹出した調温空気を、該乗員室(20)の後部空間(24)に向け案内するようにした乗用車の空気案内構造であって、
    前記ルーフ部(26)にその前後方向へ延在するよう配設され、該ルーフ部(26)の前部端縁側に開口した空気吸引口(32)および前記後部空間(24)の上方に開口した空気送出口(34)を有する空気案内ダクト(30)と、
    前記空気案内ダクト(30)の所要位置に配設され、前記空気吸引口(32)からダクト内へ吸引した調温空気を前記空気送出口(34)へ移送する送風装置(40)とからなり、
    前記空気吸引口(32)へ到来した前記空気吹出口(14)からの調温空気を、前記空気送出口(34)から前記後部空間(24)に向け吹出させて該後部空間(24)の空調を図るよう構成した
    ことを特徴とする乗用車の空気案内構造。
  2. インストルメントパネルの上面に設けた空気吹出口(16)から乗員室(20)前方に位置するフロントウィンドウ(FW)に向け吹出した調温空気を、該乗員室(20)後方に位置するリアウィンドウ(RW)に向け案内するようにした乗用車の空気案内構造であって、
    前記乗員室(20)のルーフ部(26)にその前後方向へ延在するよう配設され、前記フロントウィンドウ(FW)の上部端縁側に開口した空気吸引口(32)および前記リアウィンドウ(RW)の上部端縁側に開口した空気送出口(36)を有する空気案内ダクト(30)と、
    前記空気案内ダクト(30)の所要位置に配設され、前記空気吸引口(32)からダクト内へ吸引した調温空気を前記空気送出口(36)へ移送する送風装置(40)とからなり、
    前記空気吸引口(32)へ到来した前記空気吹出口(16)からの調温空気を、前記空気送出口(36)から前記リアウィンドウ(RW)に向け吹出させて該リアウィンドウ(RW)の曇除去を図るよう構成した
    ことを特徴とする乗用車の空気案内構造。
  3. インストルメントパネルの上面に設けた第1空気吹出口(14)から乗員室(20)におけるルーフ部(26)の前側部分に向け吹出した調温空気や、該インストルメントパネルの上面に設けた第2空気吹出口(16)からフロントウィンドウ(FW)に向け吹出した調温空気を、該乗員室(20)の後部空間(24)または該乗員室(20)後方に位置するリアウィンドウ(RW)に向け案内するようにした乗用車の空気案内構造であって、
    前記ルーフ部(26)にその前後方向へ延在するよう配設され、前記フロントウィンドウ(FW)の上部端縁側に開口した空気吸引口(32)、前記後部空間(24)の上方に開口した第1空気送出口(34)および前記リアウィンドウ(RW)の上部端縁側に開口した第2空気送出口(36)を有する空気案内ダクト(30)と、
    前記空気案内ダクト(30)の所要位置に配設され、前記空気吸引口(32)からダクト内へ吸引した調温空気を、前記第1空気送出口(34)または第2空気送出口(36)へ移送する送風装置(40)と、
    前記空気案内ダクト(30)において前記第1空気送出口(34)と前記第2空気送出口(36)との間に配設され、両空気送出口(34,36)間のダクト内を非連通状態とする第1位置および連通状態とする第2位置に変位するシャッター装置(50)とからなり、
    前記シャッター装置(50)を前記第1位置に変位させた場合には、前記空気吸引口(32)に到来した前記第1空気吹出口(14)からの調温空気および/または前記第2空気吹出口(16)からの調温空気を、前記第1空気送出口(34)から前記後部空間(24)に向け吹出させて該後部空間(24)の空調を図り、
    前記シャッター装置(50)を前記第2位置に変位させた場合には、前記空気吸引口(32)に到来した前記第2空気吹出口(16)からの調温空気および/または前記第2空気吹出口(16)からの調温空気を、前記第2空気送出口(36)から前記リアウィンドウ(RW)に向け吹出させて該リアウィンドウ(RW)の曇除去を図るよう構成した
    ことを特徴とする乗用車の空気案内構造。
  4. 前記シャッター装置(50)は、前記第1空気吹出口(14)からの調温空気の吹出時には前記第1位置に変位すると共に、前記第2空気吹出口(16)からの調温空気の吹出時には前記第2位置に変位するよう制御され、
    前記空気吸引口(32)に到来した前記第1空気吹出口(14)からの調温空気を、前記第1空気送出口(34)から前記後部空間(24)に向け吹出させて該後部空間(24)の空調を図る一方、該空気吸引口(32)に到来した前記第2空気吹出口(16)からの調温空気を、前記第2空気送出口(36)から前記リアウィンドウ(RW)に向け吹出させて該リアウィンドウ(RW)の曇除去を図るようにした請求項3記載の乗用車の空気案内構造。
  5. 前記シャッター装置(50)は、前記空気案内ダクト(30)内に配設されたシャッター板(52)と、このシャッター板(52)を前記第1位置および第2位置に姿勢変位させる作動手段(54)とを有し、前記インストルメントパネル等に配設した空調操作パネル(18)で選択設定された調温空気の吹出モードに応じて前記作動手段(54)が作動することで、前記シャッター板(52)が前記第1位置および第2位置に姿勢変位するようになっている請求項3または4記載の乗用車の空気案内構造。
  6. 前記第1空気送出口(34)には、該第1空気送出口(34)を手動開閉させる開閉部材(66)が配設されている請求項3〜5の何れかに記載の乗用車の空気案内構造。
  7. 前記第1空気送出口(34)には、前記空調操作パネル(18)で選択された調温空気の吹出モードに応じて、該第1空気送出口(34)を自動開閉させる開閉部材(66)が配設されている請求項5記載の乗用車の空気案内構造。
  8. 前記開閉部材(66)は、前記第1空気吹出口(14)からの調温空気の吹出モード時には前記第1空気送出口(34)を開放し、前記第2空気吹出口(16)からの調温空気の吹出モード時には該第1空気送出口(34)を閉成するよう制御される請求項7記載の乗用車の空気案内構造。
  9. 前記空気案内ダクト(30)は、前記ルーフ部(26)における車幅方向の両側に配設されている請求項1〜8の何れかに記載の乗用車の空気案内構造。
  10. 前記各々の空気案内ダクト(30)は、前記ルーフ部(26)における車幅方向へ延在する連通ダクト(70)で相互に連通している請求項9記載の乗用車の空気案内構造。
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