JP6984332B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用空調装置に関する。
特許文献1には、乗員の顔付近に向けてスポット的な直接風を所定時間送風し、次いで、直接風に加えて乗員と内装材との接触部を冷却するように吹出口からの空調風を吹き出す車両用空調装置が開示されている。
特開2006−76503号公報
例えば、夏季に車両用空調装置を冷房運転する場合において、車両に乗車している乗員へ向かって送風することで、短時間で、乗員周囲の温度(気温)を下げることができる。しかしながら、乗員へ向かって送風する場合では、ルーフやドアトリムなどの内装材が冷却されにくいため、乗員が内装材から輻射熱を感じる場合がある。
ここで、特許文献1の車両用空調装置のように、乗員が乗車した後に内装材が冷却される構成では、内装材の温度が下がっていない状態で乗員が乗車することになるため、内装材の輻射熱による温感を低減する効果が小さい。冬季に暖房運転する場合においても同様であり、特許文献1の構成では、内装材から乗員へ付与される冷感を低減する効果が小さい。
本発明は、上記事実を考慮して、内装材から乗員へ付与される温冷感を低減しつつ、乗員周囲の温度を短時間で調節できる車両用空調装置を得ることが目的である。
請求項1に係る車両用空調装置は、車両に乗車している乗員へ向けて送風する第一空調と、車両の内装材へ向けて送風する第二空調と、を実行可能な空調部と、乗員が車両に乗車している第一の場合に前記第一空調を前記空調部に実行させ、乗員が車両に対して非乗車である第二の場合に前記第二空調を前記空調部に実行させる制御部と、を備える。
請求項1に係る車両用空調装置によれば、乗員が車両に対して非乗車である第二の場合に、車両の内装材へ向けて送風する第二空調を空調部が実行する。このため、乗員が車両に乗車する前に、内装材を冷却又は加温できる。乗員が車両に乗車する前に内装材を冷却又は加温することで、車両へ乗車した乗員へ内装材から付与される温冷感(冷感又は温感)を低減できる。
さらに、請求項1に係る車両用空調装置では、乗員が車両に乗車している第一の場合に、車両に乗車している乗員へ向けて送風する第一空調を空調部が実行する。このため、乗員がいない方向へ向けて送風する場合に比べ、乗員周囲の温度を短時間で調節できる。
したがって、請求項1に係る車両用空調装置によれば、内装材から乗員へ付与される温冷感を低減しつつ、乗員周囲の温度を短時間で調節できる。
請求項1に係る車両用空調装置では、前記制御部は、前記第一の場合において車内温度が所定の温度条件を満たす場合に前記第一空調を前記空調部に実行させ、前記第一の場合において車内温度が所定の温度条件を満たさない場合には、乗員の選択により前記第一空調及び前記第二空調の一方を前記空調部に実行させ、前記第二の場合において車内温度に関わらず前記第二空調を前記空調部に実行させる。
請求項1に係る車両用空調装置によれば、車内温度が、乗員へ向けて送風する第一空調を実行するのに適さない温度条件である場合に、第一空調及び第二空調の一方を乗員に選択させて実行することができる。また、乗員が車両に対して非乗車である第二の場合には、車内温度を検出する検出部(温度センサ等)の検出結果によらず、第二空調を実行することができる。
請求項2に係る車両用空調装置では、前記制御部は、前記空調部を駆動する操作が車両の外部からなされた場合に、前記第二の場合として、前記第二空調を前記空調部に実行させる。
請求項2に係る車両用空調装置によれば、空調部を駆動する操作が車両の外部からなされた場合に、第二の場合として、空調部が第二空調を実行する。すなわち、空調部を駆動する操作が車両の外部からなされた場合に、乗員が車両に対して非乗車であるものとして、空調部が第二空調を実行する。したがって、空調部は、乗員が車両に対して非乗車であるとの検出部(着座センサ等)の検出結果によらず、第二空調を実行することができる。
請求項3に係る車両用空調装置では、前記空調部は、車両に設けられた二次電池の電力を用いて、前記第一空調及び前記第二空調を実行し、前記制御部は、前記二次電池に充電している場合に、前記第二の場合として、前記第二空調を前記空調部に実行させる。
請求項3に係る車両用空調装置によれば、二次電池に充電している場合に、第二の場合として、空調部が第二空調を実行する。すなわち、二次電池に充電している場合に、乗員が車両に対して非乗車であるものとして、空調部が第二空調を実行する。
ここで、請求項3に係る車両用空調装置によれば、車両に設けられた二次電池に充電しながら、第二空調を実行するので、第二空調の実行により消費される二次電池の電力を補充できる。このため、車両用空調装置が適用された車両が、二次電池に充電された電力によって走行する電気自動車などであっても、走行距離に影響しにくい。
請求項4に係る車両用空調装置では、前記空調部は、前記第二空調において、前記第一空調の送風方向と異なる送風方向に送風する。
請求項4に係る車両用空調装置によれば、第二空調において、乗員が車両に乗車する乗車位置と異なる方向に配置された内装材を冷却又は加温することができる。
請求項5に係る車両用空調装置では、前記空調部は、前記第二空調において、前記第一空調の送風方向と異なる送風方向に風向を変更する変更部材を有する。
請求項5に係る車両用空調装置によれば、第二空調において、変更部材が、第一空調の送風方向と異なる送風方向に風向を変更する。
ここで、変更部材を有さない場合では、第一空調と第二空調とで異なる方向を向く送風口から送風する必要があるため、第一空調用の送風口と第二空調用の送風口とが必要となる。
これに対して、請求項5に係る車両用空調装置では、変更部材が、第一空調の送風方向と異なる送風方向に風向を変更するので、第一空調と第二空調とで共通の送風口から送風できる。
本発明は、上記構成としたので、内装材から乗員へ付与される温冷感を低減しつつ、乗員周囲の温度を短時間で調節できるという優れた効果を有する。
本実施形態に係る車両用空調装置が適用された車両を模式的かつ概念的に示す図である。 本実施形態に係る車両用空調装置において、乗員へ向けて送風する第一空調を実行する際の車内を示す側面図である。 本実施形態に係る車両用空調装置において、内装材へ向けて送風する第二空調を実行する際の車内を示す側面図である。 本実施形態に係る車両用空調装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る車両用空調装置において、乗員へ向けて送風する第一空調を実行する際の車内を示す斜視図である。 本実施形態に係る車両用空調装置において、内装材へ向けて送風する第二空調を実行する際の車内を示す斜視図である。 本実施形態に係るシート空調ユニットの構成を示す図であり、運転席のシートバックをシート空調ユニットのダクトの分岐路に沿って横方向に切断した断面図である。 第一空調における各吹出口の送風方向を示す表である。 第二空調における各吹出口の送風方向を示す表である。 車両状態及び車内温度と、選択される空調の種類と、の関係を示す表(テーブル)である。
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。以下では、本実施形態に係る車両用空調装置10が適用された車両100と、車両用空調装置10と、車両用空調装置10の各部と、について説明する。
なお、各図に適宜示される矢印RR、矢印UP及び矢印RHは、それぞれ、車両後方、車両上方、車両右方を示している。また、以下では、車両前後方向、車両左右方向(車両幅方向)、及び車両上下方向を、それぞれ、単に、前後方向、左右方向、上下方向という場合がある。
(車両用空調装置10が適用された車両100)
図1は、車両用空調装置10が適用された車両100を模式的かつ概念的に示す図である。
車両用空調装置10が適用された車両100は、一例として、電気を動力源とする電気自動車(EV)とされている。この車両100は、図1に示されるように、モータ(電動機)150と、二次電池152と、車両制御ユニット154と、を有している。車両100では、外部からの電力供給によって二次電池152に充電し、該二次電池152に充電された電力でモータ150を駆動して走行する。モータ150は、車両制御ユニット154によって駆動が制御される。
(車両用空調装置10)
車両用空調装置10は、車両100の車内空気の温度を調節する装置である。車両用空調装置10は、図1に示されるように、空調部12と、空調制御ユニット16と、を備えている。以下、空調部12及び空調制御ユニット16の具体的な構成について説明する。
(空調部12)
空調部12は、車両に乗車している乗員へ向けて送風する第一空調と、車両の内装材へ向けて送風する第二空調と、を実行可能な空調部の一例である。
この空調部12は、車両100の車内を冷房可能且つ暖房可能な構成とされている。具体的には、空調部12は、冷風及び温風の一方(以下、空調風という)を発生させ、該空調風を車内へ吹き出す構成とされている。
本実施形態では、空調部12は、図1に示されるように、空調ユニット30と、シート空調ユニット40と、を有している。
空調ユニット30は、図5に示すインストルメントパネル102(以下、インパネ102という)に設けられた送風口(デフロスタ吹出口33、センターレジスタ吹出口37及びサイドレジスタ吹出口39)から車内へ空調風を送風する空調ユニットである。
シート空調ユニット40は、車両用シートとしての運転席110(図5参照)及び助手席112(図5参照)に設けられた送風口(内側吹出口47及び外側吹出口49)から車内へ空調風を送風する空調ユニットである。以下、空調ユニット30及びシート空調ユニット40の具体的な構成を説明する。
(空調ユニット30)
空調ユニット30は、空調風を発生させ、該空調風の一部を車内へ吹き出すと共に、該空調風の他の一部をシート空調ユニット40へ送る構成とされている。
この空調ユニット30は、図2及び図3に示されるように、インパネ102(ダッシュボード)の内側に設けられている。具体的には、空調ユニット30は、図4に示されるように、送風機32と、ダクト34と、冷却部36と、加熱部38と、デフロスタ吹出口33と、センターレジスタ吹出口37と、サイドレジスタ吹出口39と、を有している。
送風機32は、ダクト34の上流に配置されている。送風機32は、車内及び車外の少なくも一方から空気を取り込んで送風する。送風機32としては、一例として、多翼送風機(例えば、シロッコファン)などの、遠心方向へ送風する遠心送風機が用いられる。なお、送風機32としては、軸方向へ送風する軸流送風機などであってもよい。
ダクト34は、送風機32によって生じた風(気流)を流通させる通路として機能する。ダクト34の下流部分は、デフロスタ吹出口33と、センターレジスタ吹出口37と、サイドレジスタ吹出口39と連通している。さらに、ダクト34の下流部分は、シート空調ユニット40の後述の送風機42に接続されている。
デフロスタ吹出口33は、図5及び図6に示されるように、インパネ102におけるフロントウインドシールドガラス104(以下、フロントガラス104という)に対向する上壁部102Aに配置されている。すなわち、デフロスタ吹出口33は、フロントガラス104に向けて車両上方へ開口している。そして、デフロスタ吹出口33では、車両100の内装材としてのフロントガラス104に向けて車両上方(図3及び図6の矢印X方向)へ空調風を吹き出す(送風する)。
デフロスタ吹出口33には、図2及び図3に示されるように、デフロスタ吹出口33を開閉可能な開閉部335が設けられている。図3に示されるように、デフロスタ吹出口33が開閉部335によって開放されることで、空調風がデフロスタ吹出口33から上方(図3及び図6の矢印X方向)へ吹き出される。一方、図2に示されるように、デフロスタ吹出口33が開閉部335によって閉鎖されると、デフロスタ吹出口33からの空調風の吹き出しは停止される(図2及び図5参照)。
センターレジスタ吹出口37は、図5及び図6に示されるように、インパネ102における車両後方側を向く後壁部102Bの車両幅方向中央部に配置されている。したがって、センターレジスタ吹出口37は、車両後方側に向けて開口している。このセンターレジスタ吹出口37は、一対で構成されている。一対のセンターレジスタ吹出口37は、具体的には、運転席110側(本実施形態では車両右側)に配置された第一センターレジスタ吹出口371と、助手席112側(本実施形態では車両左側)に配置された第二センターレジスタ吹出口372と、で構成されている。
第一センターレジスタ吹出口371及び第二センターレジスタ吹出口372には、風向を変更可能な風向板373、374が設けられている。第一センターレジスタ吹出口371は、風向板373によって、運転席110に着座した乗員へ向けて送風する第一方向(図2及び図5の矢印A1方向)と、車両100の内装材としてのルーフ106(図3参照)へ向けて車両上方側へ送風する第二方向(図3及び図6の矢印A2方向)と、に風向を切り替え可能となっている。
第二センターレジスタ吹出口372は、風向板374によって、助手席112に着座した乗員へ向けて送風する第一方向(図5の矢印B1方向)と、ルーフ106(図3参照)へ向けて車両上方側へ送風する第二方向(図6の矢印B2方向)と、に風向を切り替え可能となっている。
サイドレジスタ吹出口39は、インパネ102の後壁部102Bにおける車両幅方向の両端側に配置されている。したがって、サイドレジスタ吹出口39は、車両後方側に向けて開口している。このサイドレジスタ吹出口39は、一対で構成されている。一対のサイドレジスタ吹出口39は、具体的には、運転席110側(本実施形態では車両右側)に配置された第一サイドレジスタ吹出口391と、助手席112側(本実施形態では車両左側)に配置された第二サイドレジスタ吹出口392と、で構成されている。
第一サイドレジスタ吹出口391及び第二サイドレジスタ吹出口392には、風向を変更可能な風向板393、394が設けられている。第一サイドレジスタ吹出口391は、風向板393によって、運転席110に着座した乗員へ向けて送風する第一方向(図5の矢印C1方向)と、車両右側のドアトリム107へ向けて車両右方側へ送風する第二方向(図6の矢印C2方向)と、に風向を切り替え可能となっている。
第二サイドレジスタ吹出口392は、風向板394によって、助手席112に着座した乗員へ向けて送風する第一方向(図5の矢印D1方向)と、車両左側のドアトリム107へ向けて車両左方側へ送風する第二方向(図6の矢印D2方向)と、に風向を切り替え可能となっている。
図4に示す冷却部36は、送風機32から送られ且つダクト34内を流通する空気を冷却する機能を有している。具体的には、冷却部36は、冷媒を圧縮(加圧)及び膨張(減圧)しながら循環させるヒートポンプサイクル(冷凍サイクル)を用いて、ダクト34内を流通する空気を冷却する構成とされている。すなわち、ヒートポンプサイクルを循環する冷媒と、ダクト34内の空気との間で熱交換することで、ダクト34内を流通する空気を冷却する。
図4に示す加熱部38は、送風機32から送られ且つダクト34内を流通する空気を加熱(加温)する機能を有している。加熱部38としては、一例として、電熱(ジュール熱)を利用した電熱ヒータが用いられる。電熱ヒータとしては、例えば、PTC(Positive Temperature Coefficient(正温度係数))ヒータが用いられる。
加熱部38は、一例として、ダクト34内を流通する空気を直接加熱する構成とされる。なお、加熱部38は、水等の熱媒体を加熱して、該熱媒体で間接的に空気を暖める構成であってもよい。
また、加熱部38としては、前述のヒートポンプサイクルを用いて、ダクト34内を流通する空気を加熱する構成であってもよい。この場合では、加熱部38は、冷却部36と共通化されていてもよい。
なお、空調ユニット30の構成としては、前述の構成に限られず、その他の構成を適用してもよい。
(シート空調ユニット40)
シート空調ユニット40は、車両用シートとしての運転席110及び助手席112のそれぞれに設けられた空調ユニットである。運転席110に設けられたシート空調ユニット40と、助手席112に設けられたシート空調ユニット40とは、左右が反転している点を除いて同様に構成されているので、以下では、運転席110に設けられたシート空調ユニット40について主に説明する。
当該シート空調ユニット40は、図2に示されるように、送風機42と、ダクト44と、内側吹出口47と、外側吹出口49(図5参照)と、を有している。
ダクト44は、運転席110のシートクッション133(座面部)及びシートバック135(背もたれ部)の内部に設けられている。具体的には、ダクト44は、シートクッション133の下側からシートバック135の上下方向中間部分へ達する通路44A(図2及び図5参照)と、図5に示されるように、通路44Aの下流端部から車両幅方向内側(車両左側)及び車両幅方向外側(車両右側)へ分岐する分岐路44B、44Cと、を有している。
図2に示す送風機42は、ダクト44の上流に配置されている。この送風機42は、空調ユニット30からの空調風をダクト44へ送り込む(送風する)。送風機42としては、一例として、多翼送風機(例えば、シロッコファン)などの、遠心方向へ送風する遠心送風機が用いられる。なお、送風機42としては、軸方向へ送風する軸流送風機などであってもよい。
内側吹出口47は、図7に示されるように、運転席110のシートバック135の車両幅方向内側(車両左側)の側部に配置されている。内側吹出口47は、分岐路44Bと連通しており、分岐路44Bを流通した空調風が内側吹出口47から吹き出される。
外側吹出口49は、運転席110のシートバック135の車両幅方向外側(車両右側)の側部に配置されている。外側吹出口49は、分岐路44Cと連通しており、分岐路44Cを流通した空調風が外側吹出口49から吹き出される。
内側吹出口47及び外側吹出口49には、風向を変更可能な風向板(フラップ)47A、49Aが設けられている。内側吹出口47は、風向板47Aによって、運転席110に着座した乗員へ向けて送風する第一方向(図5及び図7の矢印E1方向)と、車両100の内装材としてのインパネ102へ向けて車両前方へ送風する第二方向(図6及び図7の矢印E2方向)と、に風向を切り替え可能となっている。なお、内側吹出口47から第一方向に送風された空気は、コアンダ効果によって、シートバック135に沿って乗員へ流れる。
外側吹出口49は、風向板49Aによって、運転席110に着座した乗員へ向けて送風する第一方向(図5及び図7の矢印F1方向)と、車両右側のドアトリム107へ向けて車両右方側へ送風する第二方向(図6及び図7の矢印F2方向)と、に風向を切り替え可能となっている。なお、外側吹出口49から第一方向に送風された空気は、コアンダ効果によって、シートバック135に沿って乗員へ流れる。
なお、助手席112に設けられたシート空調ユニット40では、内側吹出口47は、風向板47Aによって、助手席112に着座した乗員へ向けて送風する第一方向(図5の矢印G1方向)と、インパネ102へ向けて車両前方へ送風する第二方向(図6の矢印G2方向)と、に風向を切り替え可能となっている。また、外側吹出口49は、風向板49Aによって、助手席112に着座した乗員へ向けて送風する第一方向(図5の矢印H1方向)と、車両左側のドアトリム107へ向けて車両左方側へ送風する第二方向(図6の矢印H2方向)と、に風向を切り替え可能となっている。
なお、シート空調ユニット40は、空調ユニット30から空調風が送られていたが、空調ユニット30とは独立してシート空調ユニット40内で空調風を発生させ、該空調風を車内へ吹き出す構成であってもよい。具体的には、例えば、送風機42から送られた空気をペルチェ熱交換器等の熱交換器で冷却又は加温(加熱)する構成とすることができる。なお、シート空調ユニット40の構成としては、前述の構成に限られず、その他の構成を適用してもよい。
(空調部12における第一空調及び第二空調)
ここで、空調部12は、運転席110及び助手席112に着座する乗員へ向けて送風する第一空調(図2、図5及び図8参照)と、フロントガラス104、ルーフ106、ドアトリム107及びインパネ102へ向けて送風する第二空調(図3、図6及び図9参照)と、を実行可能とされている。フロントガラス104、ルーフ106、ドアトリム107及びインパネ102は、車両100の内装材の一例である。
具体的には、空調部12は、図2に示されるように、第一空調において、デフロスタ吹出口33が開閉部335によって閉鎖される。これにより、デフロスタ吹出口33からの空調風の吹き出しは停止される。
さらに、図5に示されるように、第一空調において、第一センターレジスタ吹出口371(図2も参照)及び第一サイドレジスタ吹出口391の風向は、風向板373、393によって、運転席110に着座した乗員へ向けて送風する第一方向(矢印A1方向、矢印C1方向)とされる。また、第一空調において、運転席110の内側吹出口47及び外側吹出口49の風向は、風向板47A、49A(図7参照)によって、運転席110に着座した乗員へ向けて送風する第一方向(矢印E1方向、矢印F1方向)とされる。
これにより、第一センターレジスタ吹出口371及び第一サイドレジスタ吹出口391と、運転席110の内側吹出口47及び外側吹出口49とから、運転席110に着座した乗員へ向けて空調風が吹き出される。
また、図5に示されるように、第一空調において、第二センターレジスタ吹出口372及び第二サイドレジスタ吹出口392の風向は、風向板374、394によって、助手席112に着座した乗員へ向けて送風する第一方向(矢印B1方向、矢印D1方向)とされる。また、第一空調において、助手席112の内側吹出口47及び外側吹出口49の風向は、風向板47A、49Aによって、助手席112に着座した乗員へ向けて送風する第一方向(矢印G1方向、矢印H1方向)とされる。
これにより、第二センターレジスタ吹出口372及び第二サイドレジスタ吹出口392と、助手席112の内側吹出口47及び外側吹出口49とから、助手席112に着座した乗員へ向けて空調風が吹き出される。
以上のように、空調部12は、第一空調において、各吹出口(センターレジスタ吹出口37、サイドレジスタ吹出口39、内側吹出口47及び外側吹出口49)から乗員へ向けて空調風を吹き出す(図8参照)。
なお、助手席112に乗員が着座していない場合では、第二センターレジスタ吹出口372及び第二サイドレジスタ吹出口392と、助手席112の内側吹出口47及び外側吹出口49とから吹き出される空調風は、内装材としての助手席112に対して送られる。また、助手席112に乗員が着座していない場合では、第二センターレジスタ吹出口372及び第二サイドレジスタ吹出口392と、助手席112の内側吹出口47及び外側吹出口49との風向は、例えば、第二方向(矢印B2方向、矢印D2方向、矢印G2方向、及び矢印H2方向)としてもよい。このように、第一空調では、一部の吹出口において、内装材へ向けて吹き出すようになっていてもよい。
一方、空調部12は、図3に示されるように、第二空調において、デフロスタ吹出口33が開閉部335によって開放される。これにより、デフロスタ吹出口33からフロントガラス104に向けて車両上方(矢印X方向)へ空調風が吹き出される。
さらに、図6に示されるように、第二空調において、第一センターレジスタ吹出口371(図3参照)及び第二センターレジスタ吹出口372の風向は、風向板373、374によって、ルーフ106へ向けて車両上方側へ送風する第二方向(矢印A2方向、矢印B2方向)とされる。これにより、第一センターレジスタ吹出口371及び第二センターレジスタ吹出口372から、ルーフ106へ向けて車両上方側へ空調風が吹き出される。
また、第二空調において、運転席110の外側吹出口49及び第一サイドレジスタ吹出口391の風向は、風向板49A(図7参照)、風向板393によって、車両右側のドアトリム107へ向けて車両右方側へ送風する第二方向(矢印F2方向、矢印C2方向)とされる。これにより、運転席110の外側吹出口49及び第一サイドレジスタ吹出口391から、車両右側のドアトリム107へ向けて車両右方側へ空調風が吹き出される。
また、第二空調において、助手席112の外側吹出口49及び第二サイドレジスタ吹出口392の風向は、風向板49A(図7参照)、風向板394によって、車両左側のドアトリム107へ向けて車両左方側へ送風する第二方向(矢印H2方向、矢印D2方向)とされる。これにより、助手席112の外側吹出口49及び第二サイドレジスタ吹出口392から、車両左側のドアトリム107へ向けて車両左方側へ空調風が吹き出される。
また、第二空調において、運転席110の内側吹出口47及び助手席112の内側吹出口47の風向は、風向板47A(図7参照)によって、インパネ102へ向けて車両前方へ送風する第二方向(矢印E2方向、矢印G2方向)とされる。これにより、運転席110の内側吹出口47及び助手席112の内側吹出口47から、インパネ102へ向けて車両前方へ空調風が吹き出される。
以上のように、空調部12は、第二空調において、各吹出口(デフロスタ吹出口33、センターレジスタ吹出口37、サイドレジスタ吹出口39、内側吹出口47及び外側吹出口49)から車両100の内装材(フロントガラス104、ルーフ106、ドアトリム107及びインパネ102)へ向けて空調風を吹き出す(図9参照)。
このように、空調部12は、第二空調において、各吹出口(センターレジスタ吹出口37、サイドレジスタ吹出口39、内側吹出口47及び外側吹出口49)における風向を、風向板373、374、393、394、47A、49Aによって、第一空調の送風方向と異なる送風方向に変更する。すなわち、風向板373、374、393、394、47A、49Aは、第二空調において、第一空調の送風方向と異なる送風方向に風向を変更する変更部材の一例である。なお、風向板373、374、393、394、47A、49Aは、モータ等の駆動部によって駆動されて風向が変更される。
また、第二空調において送風対象となる車両100の内装材としては、前述のものに限られない。送風対象となる車両100の内装材としては、例えば、運転席110と助手席112との間に配置されたセンターコンソールや、ピラートリムや、運転席110及び助手席112等の車両用シートなどであってもよい。
なお、第二空調における送風対象を運転席110及び助手席112とする場合は、例えば、第二空調において、運転席110及び助手席112の内側吹出口47及び外側吹出口49の送風方向を、第一空調の送風方向と同じとして、内装材としての運転席110及び助手席112へ向けて空調風を送風する構成とすることができる。このように、第二空調の送風方向と第一空調の送風方向とは、一部において同じであってもよい。
(空調制御ユニット16)
空調制御ユニット16は、乗員が車両に乗車している第一の場合に第一空調を空調部に実行させ、乗員が車両に対して非乗車である第二の場合に第二空調を空調部に実行させる制御部の一例である。
空調制御ユニット16には、図1に示されるように、操作者(乗員)が車両の内部で空調部12を操作するための内部操作部90Aと、操作者が車両の外部で空調部12を操作するための外部操作部90Bと、が接続されている。
内部操作部90Aは、例えば、車両のインパネ102に設けられた操作パネルとされている。外部操作部90Bとしては、例えば、インターネット等の通信回線を通じて空調制御ユニット16と接続された操作端末が用いられる。操作端末としては、例えば、スマートフォン等を用いてもよい。なお、以下では、内部操作部90Aと外部操作部90Bとをまとめて、操作部90と称する。
操作部90は、空調部12を駆動(稼働)させるオン操作と、空調部12の駆動(稼働)を停止させるオフ操作と、が実行可能となっている。さらに、操作部90は、一例として、空調部12の冷房運転と暖房運転とのいずれかを選択する選択操作が実行可能とされている。
空調制御ユニット16には、操作部90における操作結果が送られる。これにより、空調制御ユニット16が、操作結果を取得し、操作結果に基づいて空調部12の各部を駆動(稼働)させる。具体的には、空調制御ユニット16は、オン操作を実行した操作結果を取得すると、二次電池152から空調部12の各部へ電力を供給させて、空調部12を駆動させる。このとき、空調制御ユニット16は、操作部90において選択された冷房運転又は暖房運転を空調部12に実行させる。また、空調制御ユニット16は、オフ操作を実行した操作結果を取得すると、空調部12の駆動を停止させる。なお、操作部90における操作によらず、車内温度や車外温度等の情報に基づき、空調制御ユニット16が冷房運転及び暖房運転の一方を選択する構成であってもよい。
空調制御ユニット16には、乗員の運転席110への着座を検出する検出部としての着座センサ98が接続されている。これにより、乗員が運転席110へ着座すると、着座センサ98から空調制御ユニット16へ着座検出信号が送られ、該着座検出信号を空調制御ユニット16が取得する。乗員が運転席110へ着座しない状態では、着座センサ98から空調制御ユニット16へ着座検出信号は送られない。着座センサ98は、例えば、運転席110のシートクッション133に設けられ、シートクッション133の座面への荷重によって乗員の着座を検出するセンサとされる。
空調制御ユニット16には、車両の車内温度を検出する検出部としての温度センサ99が接続されている。具体的には、例えば、温度センサ99は、冷房運転において、車両の車内温度が基準温度に達すると、すなわち、車両の車内温度が基準温度以上になると、温度センサ99から空調制御ユニット16へ温度検出信号が送られ、該温度検出信号を空調制御ユニット16が取得する。車両の車内温度が基準温度未満である場合には、温度センサ99から空調制御ユニット16へ温度検出信号は送られない。基準温度は、一例として、車内が暑いと乗員が感じる下限の温度(例えば、26℃以上32℃以下の範囲)で設定される。
なお、暖房運転の場合では、例えば、温度センサ99は、車両の車内温度が基準温度以下になると、温度センサ99から空調制御ユニット16へ温度検出信号が送られ、該温度検出信号を空調制御ユニット16が取得する。車両の車内温度が基準温度を超える場合には、温度センサ99から空調制御ユニット16へ温度検出信号は送られない。基準温度は一例として、車内が寒いと乗員が感じる上限の温度(例えば、15℃以上25℃以下の範囲)で設定される。
ここで、空調制御ユニット16は、前述の第一空調と前述の第二空調との選択を自動で実行するオートモードが初期設定されている。なお、該選択を手動で実行するマニュアルモードに変更可能とされていてもよい。
そして、本実施形態では、図10に示されるように、空調制御ユニット16は、乗員が車両に乗車している場合(第一の場合)であって車内温度が所定の温度条件を満たす場合に、第一空調を空調部12に実行させる。すなわち、空調制御ユニット16は、操作部90からオン操作の操作結果を取得すると、着座センサ98から着座検出信号を取得し且つ温度センサ99から温度検出信号を取得した場合に、第一空調を空調部12に実行させる。なお、前述の「車内温度が所定の温度条件を満たす場合」とは、冷房運転において「車内温度が基準温度以上である場合」であり、暖房運転において「車内温度が基準温度以下である場合」である。
また、空調制御ユニット16は、乗員が車両に乗車している場合(第一の場合)であって車内温度が所定の温度条件を満たさない場合には、例えば、第一空調を空調部12に実行させると共に、第二空調に変更可能とする。すなわち、空調制御ユニット16は、操作部90からオン操作の操作結果を取得すると、着座センサ98から着座検出信号を取得し且つ温度センサ99から温度検出信号を取得していない場合に、第一空調を空調部12に実行させると共に、例えば、内部操作部90Aとしての操作パネルに第二空調への変更可能である表示を行う。内部操作部90Aを通じて、第二空調へ変更する変更操作(選択操作)が行われた場合は、空調制御ユニット16が空調部12に第二空調を実行させる。
なお、空調制御ユニット16は、乗員が車両に乗車している場合(第一の場合)であって車内温度が所定の温度条件を満たさない場合には、第二空調を空調部12に実行させると共に、第一空調に変更可能とする構成であってもよい。また、この場合において、乗員によって第一空調及び第二空調の一方が選択されてから、当該一方を実行してよい。
また、前述の「車内温度が所定の温度条件を満たさない場合」とは、冷房運転において「車内温度が基準温度未満である場合」であり、暖房運転において「車内温度が基準温度を超える場合」である。
さらに、空調制御ユニット16は、乗員が車両に乗車していない場合(第二の場合)に、車内温度に関わらず、第二空調を空調部12に実行させる。すなわち、空調制御ユニット16は、操作部90からオン操作の操作結果を取得すると、着座センサ98から着座検出信号を取得しない場合に、温度センサ99からの温度検出信号の取得の有無に関わらず、第二空調を空調部12に実行させる。
なお、空調制御ユニット16は、前述の車両制御ユニット154と共通の制御ユニットとして構成されていてもよい。
(本実施形態の作用効果)
本実施形態の作用効果について説明する。
ここでは、例えば、夏季において、車両100を利用する者(以下、利用者という)が、車両100への乗車前に車内を冷却する場合について説明する。
利用者が、例えば、外部操作部90Bにおいて、オン操作を行うと共に、空調部12の冷房運転を選択する。この操作結果を、空調制御ユニット16が取得すると、空調制御ユニット16は、二次電池152から空調部12の各部へ電力を供給させて、空調部12を駆動させ、冷房運転を空調部12に実行させる。
ここで、車両100への乗車前、すなわち、乗員が車両に乗車していない状態であるので、空調制御ユニット16は、着座センサ98から着座検出信号を取得していない。このため、空調制御ユニット16は、車内温度に関わらず、第二空調を空調部12に実行させる(図10参照)。
空調部12は、第二空調において、図6に示されるように、デフロスタ吹出口33からフロントガラス104に向けて車両上方(矢印X方向)へ空調風が吹き出される。また、第一センターレジスタ吹出口371及び第二センターレジスタ吹出口372から、ルーフ106へ向けて車両上方側へ空調風が吹き出される。また、運転席110の外側吹出口49及び第一サイドレジスタ吹出口391から、車両右側のドアトリム107へ向けて車両右方側へ空調風が吹き出される。また、助手席112の外側吹出口49及び第二サイドレジスタ吹出口392から、車両左側のドアトリム107へ向けて車両左方側へ空調風が吹き出される。また、運転席110の内側吹出口47及び助手席112の内側吹出口47から、インパネ102へ向けて車両前方へ空調風が吹き出される。
このように、空調部12は、第二空調において、フロントガラス104、ルーフ106、ドアトリム107及びインパネ102(以下、車両100の内装材という)へ向けて送風する。これにより、利用者が乗車する前に、車両100の内装材を冷却することができる。利用者が乗車する前に、車両100の内装材を冷却することで、車両100へ乗車した利用者へ、車両100の内装材から付与される輻射熱による温感を低減できる。
また、利用者が車両100に乗車すると、すなわち、利用者が運転席110に着座すると、着座センサ98から空調制御ユニット16が着座検出信号を取得し、さらに、温度センサ99から温度検出信号を取得した場合に、第一空調を空調部12に実行させる。なお、空調制御ユニット16が着座センサ98から着座検出信号を取得したが、温度センサ99から温度検出信号を取得していない場合には、第一空調を空調部12に実行させると共に、例えば、内部操作部90Aとしての操作パネルに第二空調への変更可能である表示を行う。
空調部12は、第一空調において、図5に示されるように、デフロスタ吹出口33からの空調風の吹き出しは停止される。また、第一空調において、第一センターレジスタ吹出口371及び第一サイドレジスタ吹出口391と、運転席110の内側吹出口47及び外側吹出口49とから、運転席110に着座した利用者(以下、乗員という)へ向けて空調風が吹き出される。なお、冷房運転では、乗員の上半身へ送風することが望ましい。
また、第一空調において、第二センターレジスタ吹出口372及び第二サイドレジスタ吹出口392と、助手席112の内側吹出口47及び外側吹出口49とから、第一方向(矢印B1方向、矢印D1方向、矢印G1方向、及び矢印H1方向)へ向けて空調風が吹き出される。これにより、助手席112に乗員が着座している場合には、該乗員へ向けて空調風が吹き出される。
以上のように、本実施形態では、乗員へ向けて空調風が吹き出されるので、乗員がいない方向へ向けて送風する場合に比べ、乗員周囲の温度を短時間で効率よく下げることができる。
なお、例えば、冬季において、利用者が、車両100への乗車前に車内を加温する場合に暖房運転する場合も同様の作用効果を有する。すなわち、利用者が車両100に対して非乗車である場合に、空調部12が、車両100の内装材へ向けて送風することで、利用者が乗車する前に、車両100の内装材を加温(加熱)することができる。利用者が乗車する前に、車両100の内装材を加温することで、車両100へ乗車した利用者へ、車両100の内装材から付与される冷感を低減できる。また、利用者(乗員)が車両100に乗車した場合に、乗員へ向けて送風することで、乗員がいない方向へ向けて送風する場合に比べ、乗員周囲の温度を短時間で効率よく上げることができる。なお、暖房運転では、乗員の下半身へ送風することが望ましい。
したがって、本実施形態に係る車両用空調装置10によれば、車両100の内装材から乗員へ付与される温冷感を低減しつつ、乗員周囲の温度を短時間で調節できる。
また、本実施形態では、空調部12は、第二空調において、第一空調の送風方向とは異なる送風方向へ送風する。このため、第二空調において、乗員が車両100に乗車する乗車位置と異なる方向に配置された内装材を冷却又は加温することができる。
また、本実施形態では、空調部12は、第二空調において、各吹出口(センターレジスタ吹出口37、サイドレジスタ吹出口39、内側吹出口47及び外側吹出口49)における風向を、風向板373、374、393、394、47A、49Aによって、第一空調の送風方向と異なる送風方向に変更する。
ここで、風向板373、374、393、394、47A、49Aを有さない場合では、第一空調と第二空調とで異なる方向を向く吹出口から送風する必要があるため、第一空調用の吹出口と第二空調用の吹出口とが必要となる。
これに対して、本実施形態では、風向板373、374、393、394、47A、49Aが、第一空調の送風方向と異なる送風方向に風向を変更するので、第一空調と第二空調とで共通の吹出口から送風できる。
(変形例)
本実施形態では、空調制御ユニット16は、着座センサ98から着座検出信号を取得しない場合において、乗員が車両に乗車していない場合(第二の場合)として、空調部12に第二空調を実行させていたが、これに限られない。例えば、空調制御ユニット16は、外部操作部90Bから操作が実行された場合に、第二の場合として、空調部12に第二空調を実行させてもよい。この構成では、着座センサ98の検出結果によらず、空調部12に第二空調を実行させることができる。
また、例えば、空調制御ユニット16は、二次電池152に充電している場合に、第二の場合として、空調部12に第二空調を実行させてもよい。この構成では、着座センサ98の検出結果によらず、空調部12に第二空調を実行させることができる。さらに、この構成では、二次電池152に充電しながら、第二空調を実行するので、第二空調の実行により消費される二次電池152の電力を補充できる。このため、車両100が、二次電池152に充電された電力によって走行する電気自動車であっても、走行距離に影響しにくい。このように、本実施形態では、車両100への非乗車が予測される場合において、車両100の内装材へ送風する構成であってもよい。
本実施形態では、空調制御ユニット16は、着座センサ98によって、乗員の運転席110への着座を検出することで、車両100への乗車を検出していたが、これに限られない。例えば、内部操作部90Aへ操作(例えば、モータ150を駆動させる操作)が行われることで、車両100への乗員の乗車を検出してもよい。
また、利用者の車両100への乗車予定を管理する管理システム(スケジューラ)が空調制御ユニット16に接続される場合では、例えば、以下のように構成することができる。すなわち、当該管理システムは、利用者が車両100へ乗車する乗車予定時間の予め設定された設定時間前に、乗車予定時間が設定時間後に到来することを利用者に報知すると共に、空調制御ユニット16に、乗車予定時間の設定時間前である信号を送る。空調制御ユニット16は、当該信号を取得した場合を、乗員が車両に乗車していない場合(第二の場合)として、空調部12に第二空調を実行させる。さらに、当該管理システムが、乗車予定時間が到来した信号を空調制御ユニット16に送る。空調制御ユニット16は、当該信号を取得した場合を、乗員が車両に乗車している場合(第一の場合)として、空調部12に第一空調を実行させる。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、その主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形、変更、改良が可能である。
10 車両用空調装置
12 空調部
16 空調制御ユニット(制御部の一例)
47A、49A 風向板(変更部材の一例)
100 車両
102 インパネ(内装材の一例)
104 フロントガラス(内装材の一例)
106 ルーフ(内装材の一例)
107 ドアトリム(内装材の一例)
152 二次電池
373、374 風向板(変更部材の一例)
393、394 風向板(変更部材の一例)

Claims (5)

  1. 車両に乗車している乗員へ向けて送風する第一空調と、車両の内装材へ向けて送風する第二空調と、を実行可能な空調部と、
    乗員が車両に乗車している第一の場合に前記第一空調を前記空調部に実行させ、乗員が車両に対して非乗車である第二の場合に前記第二空調を前記空調部に実行させる制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第一の場合において車内温度が所定の温度条件を満たす場合に前記第一空調を前記空調部に実行させ、
    前記第一の場合において車内温度が所定の温度条件を満たさない場合には、乗員の選択により前記第一空調及び前記第二空調の一方を前記空調部に実行させ、
    前記第二の場合において車内温度に関わらず前記第二空調を前記空調部に実行させる
    車両用空調装置。
  2. 前記制御部は、
    前記空調部を駆動する操作が車両の外部からなされた場合に、前記第二の場合として、前記第二空調を前記空調部に実行させる
    請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記空調部は、
    車両に設けられた二次電池の電力を用いて、前記第一空調及び前記第二空調を実行し、
    前記制御部は、
    前記二次電池に充電している場合に、前記第二の場合として、前記第二空調を前記空調部に実行させる
    請求項1に記載の車両用空調装置。
  4. 前記空調部は、前記第二空調において、前記第一空調の送風方向と異なる送風方向に送風する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
  5. 前記空調部は、前記第二空調において、前記第一空調の送風方向と異なる送風方向に風向を変更する変更部材を有する
    請求項4に記載の車両用空調装置。
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