JP2015074243A - 車両 - Google Patents

車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2015074243A
JP2015074243A JP2013209403A JP2013209403A JP2015074243A JP 2015074243 A JP2015074243 A JP 2015074243A JP 2013209403 A JP2013209403 A JP 2013209403A JP 2013209403 A JP2013209403 A JP 2013209403A JP 2015074243 A JP2015074243 A JP 2015074243A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
air conditioning
air
mode
user
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013209403A
Other languages
English (en)
Inventor
秀一 平林
Shuichi Hirabayashi
秀一 平林
国彦 陣野
Kunihiko Jinno
国彦 陣野
洋晃 松本
Hiroaki Matsumoto
洋晃 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2013209403A priority Critical patent/JP2015074243A/ja
Priority to US14/493,891 priority patent/US20150097041A1/en
Priority to CN201410521207.3A priority patent/CN104512217A/zh
Publication of JP2015074243A publication Critical patent/JP2015074243A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00735Control systems or circuits characterised by their input, i.e. by the detection, measurement or calculation of particular conditions, e.g. signal treatment, dynamic models
    • B60H1/00742Control systems or circuits characterised by their input, i.e. by the detection, measurement or calculation of particular conditions, e.g. signal treatment, dynamic models by detection of the vehicle occupants' presence; by detection of conditions relating to the body of occupants, e.g. using radiant heat detectors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/0065Control members, e.g. levers or knobs
    • B60H1/00657Remote control devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00735Control systems or circuits characterised by their input, i.e. by the detection, measurement or calculation of particular conditions, e.g. signal treatment, dynamic models
    • B60H1/00764Control systems or circuits characterised by their input, i.e. by the detection, measurement or calculation of particular conditions, e.g. signal treatment, dynamic models the input being a vehicle driving condition, e.g. speed
    • B60H1/00778Control systems or circuits characterised by their input, i.e. by the detection, measurement or calculation of particular conditions, e.g. signal treatment, dynamic models the input being a vehicle driving condition, e.g. speed the input being a stationary vehicle position, e.g. parking or stopping
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/22Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived otherwise than from the propulsion plant
    • B60H1/2215Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived otherwise than from the propulsion plant the heat being derived from electric heaters
    • B60H1/2218Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived otherwise than from the propulsion plant the heat being derived from electric heaters controlling the operation of electric heaters
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/22Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived otherwise than from the propulsion plant
    • B60H2001/2228Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived otherwise than from the propulsion plant controlling the operation of heaters
    • B60H2001/2234Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived otherwise than from the propulsion plant controlling the operation of heaters when vehicle is parked, preheating

Abstract

【課題】リモート空調やプレ空調などにおいて、暖房のエネルギ損失やバッテリの充電時間が長くなることを抑制することが可能な車両を提供する。
【解決手段】車両100は、外部電源または車両100の電力を用いて車室500内を暖房する装置であって、吹き出しを足元に行なうフットモードと、フットモードが選択されている際にデフロスタ部471からも吹き出しを行なう防湿モードとを実行可能に構成された空調装置(エアコンユニット400)と、ユーザが車両100に乗車していない状態で空調が行なわれるリモート空調と、ユーザが車両100に乗車している状態でユーザ操作によって空調が行なわれる操作空調とを空調装置に実行させる制御部(ECU200)とを備える。制御部(ECU200)は、リモート空調における防湿モードの実行を、操作空調における防湿モードの実行よりも制限する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両に関し、特に車両の空調に関する。
従来より、車室内の暖房では、温風を乗員の足元に供給する(送る)フットモードで開始される場合がある。フットモードでは、窓ガラスの曇りを抑制するために、温風の一部がデフロスタの吹出口(デフロスタ部)から送られることもある(たとえば特開2002−370521号公報参照)。
特開2002−370521号公報 特開2012−076517号公報
窓ガラスが曇る主な原因は、車室内の湿度の増加にある。デフロスタ吹出口から供給された空気(温風)は、熱エネルギとして窓ガラスに伝達され、窓ガラスの曇りを抑制する。この熱エネルギは、窓ガラスの防湿のために用いられ、車室内の暖房にあまり寄与しない。すなわち、車室内の暖房に用いられるべき熱エネルギの一部が、防湿のためのエネルギとして窓ガラスに奪われる。窓ガラスに奪われる熱エネルギは、暖房のエネルギ損失と考えることができる。暖房のエネルギ損失が生じると、車室内が暖まるのに時間が掛かる。
車室の暖房は、ユーザが車両に乗車する前に予め行なうこともできる(いわゆる「プレ空調」)。バッテリの電力を走行源とする電気自動車やハイブリッド自動車などの車両では、プレ空調に用いられる空調装置の消費電力は、バッテリや、バッテリを充電するために車両に接続された車両外部の電源(外部電源)などから供給される(たとえば、特開2012−076517号公報参照)。プレ空調は、タイマ設定やリモート操作によって行なわれることもある(リモート空調)。プレ空調によって車室内を暖房するとき、暖房のエネルギ損失が生じると、やはり車室内が暖まるのに時間が掛かる。
また、バッテリの充電時にプレ空調やリモート空調が行なわれる場合もある。その場合、外部電源の電力が、バッテリの充電とたとえばリモート空調との両方に用いられる。その結果、バッテリの充電電力がリモート空調の消費電力分だけ減少してしまい、バッテリの充電に時間が掛かる。
本発明の目的は、リモート空調やプレ空調などにおいて、暖房のエネルギ損失やバッテリの充電時間が長くなることを抑制することが可能な車両を提供することである。
本発明は、一局面において、車両である。車両は、外部電源または車両の電力を用いて車室内を暖房する装置であって、吹き出しを足元に行なうフットモードと、フットモードが選択されている際にデフロスタ部からも吹き出しを行なう防湿モードとを実行可能に構成された空調装置と、ユーザが車両に乗車していない状態で空調が行なわれるリモート空調と、ユーザが車両に乗車している状態でユーザ操作によって空調が行なわれる操作空調とを空調装置に実行させる制御部とを備える。制御部は、リモート空調における防湿モードの実行を、操作空調における防湿モードの実行よりも制限する。
車室内の湿度の増加の主な原因は、乗員の呼吸である。そのため、ユーザが車両に乗車している(乗員がいる)状態での操作空調では、防湿のために、デフロスタ部からの吹き出しが必要になる。一方、ユーザが車両に乗車していない(乗員がいない)状態でのリモート空調では、防湿の必要性は低い。上記構成の車両によれば、リモート空調では、操作空調よりも、デフロスタ部からも吹き出しを行なうフットモード(防湿モード)の実行が制限される。つまり、リモート空調でのデフロスタ部からの吹き出しの頻度が操作空調よりも低減される。その結果、デフロスタ部からの吹き出しによるエネルギ損失が低減される。
好ましくは、制御部は、リモート空調において、車両の外部の気温(外気温度)が所定温度より低い場合に、防湿モードが実行されるように空調装置を制御する。
車両の外部の気温が低いと、放射冷却により窓ガラスに霜が発生する(結霜化する)可能性がある。この構成によれば、所定温度を適切に定めることで、霜が発生するような外気温度で防湿モードが実行されるようにすることができる。防湿モードの実行により、窓ガラスに霜が発生するのが防止される。
好ましくは、制御部は、リモート空調において、天候が所定の天候であるときはフットモードが実行され、天候が所定の天候でないときは防湿モードが実行されるように空調装置を制御する。
窓ガラスに霜が発生しても、天候によっては、太陽熱などによって霜が溶解する場合もある。その場合、防湿モードの実行は必要でない。この構成によれば、所定の天候を適切に定めることで、霜が溶解しないような天候(所定の天候でない天候)ときに防湿モードが実行されないようにすることができる。その結果、防湿モードの実行によって生じるエネルギ損失を防ぐことができる。
好ましくは、制御部は、ユーザが使用する席が車両の前席に集中する場合、吹き出しが前席にのみ行なわれるように空調装置を制御する。
この構成によれば、ユーザが車両の前席にのみ乗車する場合に、それ以外の席の暖房に消費される電力を節約することができる。
好ましくは、制御部は、ユーザが使用する席が車両の運転席に集中する場合、吹き出しが運転席のみに行なわれるように空調装置を制御する。
この構成によれば、ユーザが車両の運転席にのみ乗車する場合に、それ以外の席の暖房に消費される電力を節約することができる。
また、本発明の他の局面において、車両は、外部電源または車両の電力を用いて車室内を暖房する装置であって、吹き出しを足元に行なうフットモードと、フットモードが選択されている際にデフロスタ部からも吹き出しを行なう防湿モードとを実行可能に構成された空調装置と、リモコン操作によって空調が行なわれるリモート空調と、車室内での操作盤操作によって空調が行なわれる操作空調とを空調装置に実行させる制御部とを備える。制御部は、リモート空調における防湿モードの実行を、操作空調における防湿モードの実行よりも制限する。
この構成の車両によれば、ユーザは、リモコン操作と操作盤操作とを使い分けることで、リモート空調と操作空調とを指定することができる。
本発明によると、リモート空調やプレ空調などにおいて、暖房のエネルギ損失やバッテリの充電時間が長くなることを抑制することが可能になる。
プレ空調(乗車前空調駆動)システムを説明するための図である。 プレ空調(乗車前空調駆動)システムを説明するための図である。 実施の形態に係る車両の概略構成の一例を説明するための図である。 窓ガラスに曇りが生じる原因について説明するための図である。 窓ガラスに曇りが生じる原因について説明するための図である。 車室内の前方に設けらた吹出口の各部から、空気が吹き出される様子を説明するための図である。 吹出口のより詳細な構成を説明するための図である。 各種モードを説明するための図である。 空調において実行される処理を説明するためのフローチャートである。 外気温度を考慮した空調において実行される処理を説明するためのフローチャートである。 天候を考慮した空調において実行される処理を説明するためのフローチャートである。 ユーザが前席のみを使用するか否かを考慮した空調において実行される処理を説明するためのフローチャートである。 ユーザが運転席のみを使用するか否かを考慮した空調において実行される処理を説明するためのフローチャートである。 車室内の前方に設けられた吹出口の各部から、空気が吹き出される様子を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1および図2は、プレ空調(乗車前空調駆動)システムを説明するための図である。図1は、ユーザの操作を説明するための図であり、図2は、プレ空調の有無による車室内温度と消費電力との比較を示すグラフである。
図1に示すように、ユーザは、車両が走行不可能な状態、たとえばユーザが車両に乗車していない場合であっても、電子キーを操作して、車両を制御することができる。電子キーに代えて、スマートフォンなどの携帯通信端末が利用されてもよい。電子キーは、車両と無線などで通信可能に構成されている。電子キーの操作には、車両の空調操作が含まれる(リモート空調)。電子キーの操作には、ユーザ照合や車両ドアのロック制御などが含まれてもよい。
車両は、蓄電装置(バッテリ)の電力を走行源とするハイブリッド車両や電気自動車などである。バッテリは、充電ケーブルを介して、車両外部の電源(外部電源)からの電力によって充電されることができる。このようなハイブリッド車両は、プラグインハイブリッド車両と呼ばれることもある。
車両は、車両に搭載された空調装置によって空調される。空調装置は、基本的に、バッテリからの電力によって動作する。ユーザは、車両に乗車する前に、電子キーを操作して車両の空調を行なうことができる(プレ空調)。また、ユーザは、車両が走行可能な状態、たとえばユーザが車両に乗車している場合、車室内の操作盤を操作して、空調を行なうことができる(操作空調)。バッテリが充電されているときにプレ空調が行なわれると、プレ空調に外部電源からの電力を用いることもできる。
図2において、グラフの上側は車室内温度を示す。当初、車室内温度は比較的低い。低い車室内温度は、ユーザに寒冷的な不快感を与える。プレ空調が行なわれない場合(グラフ中の「プレ空調なし」)、乗車時刻車室内温度は乗車前と変わらない。そのため、乗車したユーザは不快に感じる。その後、ユーザの操作盤操作などによって空調が開始され、車室内温度は上昇する。一方、プレ空調が行なわれる場合(グラフ中の「プレ空調あり」)、乗車時刻に先立って空調が行なわれる。そのため、乗車時刻において車室内温度は比較的高くなる。その結果、乗車したユーザは快適に感じる。つまり、プレ空調により、ユーザの寒冷的不快感が低減される。
図2において、グラフの下側は空調のための消費電力を示す。プレ空調が行なわれない場合(グラフ中の「プレ空調なし」)、乗車時刻以降に空調による消費電力が発生する。この消費電力は、バッテリの消費電力となる。一方、プレ空調が行なわれる場合(グラフ中の「プレ空調あり」)、乗車時刻以前に外部電源からの電力(外部電力)が活用される。その結果、プレ空調が行なわれる場合、乗車時刻以降の空調による消費電力、すなわちバッテリの消費電力は、プレ空調が行なわれない場合よりも低減される。
空調装置は、温風を車室内に送る暖房運転や、冷風を車室内に送る冷房運転を実行することができる。空調装置は、車室外の空気を車室内に送る換気運転を実行することもできる。
図3は、実施の形態に係る車両の概略構成の一例を説明するための図である。車両100は、車両100に含まれる構成要素を制御する制御部であるECU(Electric Control Unit)200を含む。車両100は、いわゆるプラグインハイブリッド車両である。そのため、車両100は、ハイブリッド走行機構300と、プラグイン機構370とを含む。また、車両100は、車室500の内部の空調を行なうための空調装置(エアコンユニット)400を含む。さらに、車両100は、ベントダクト600と、通信部700と、窓ガラス(フロントガラス)800とを含む。
ハイブリッド走行機構300は、内燃機関(エンジン)310によりモータジェネレータMG1,MG2を駆動させることができる。モータジェネレータMG1,MG2の出力トルクは、動力伝達ギヤ140を介して駆動輪150に伝達される。また、蓄電装置(バッテリ)360に蓄えられた電力は、PCU(Power Control Unit)340によって、モータジェネレータMG1,MG2を駆動するための電力に変換される。モータジェネレータMG1,MG2で発生した電力は、PCU340によってバッテリ360を充電するための電力に変換されてもよい。システムメインリレーSMRは、バッテリ360とPCU340との接続・非接続状態を切り替える。バッテリ360の電力は、エアコンユニット400にも利用される。
プラグイン機構370は、インレット371を介して、車両100の外部の電源から電力が供給されるように構成されている。インレット371に供給された電力は、電力変換装置372によって変換される。変換された電力は、充電リレー(CHR)373を介して、バッテリ360に充電電力として供給される。
エアコンユニット400は、内気取込口410と、外気取込口420と、内外気切替ドア430と、ブロワモータ440と、熱交換器450,452と、調整弁451と、圧縮機(コンプレッサ)453と、電動ファン454と、電動モータ455と、ヒータ460と、吹出口470と、内気センサ480と、外気センサ490とを含む。
エアコンユニット400は、車室500の内部に温風を送る暖房運転を実行することができる。暖房運転において、内気取込口410から車室500内の空気(内気)または外気取込口420から車両100外の空気(外気)が取り込まれる。取り込まれた空気は、内外気切替ドア430を通過した後、ブロワモータ440によって熱交換器450に吹きつけられ、ヒータ460を通る。ヒータ460による加温を避けるために、ヒータ460はバイパスされてもよい。熱交換器450は、調整弁451と、熱交換器452とコンプレッサ453となどを利用したヒートポンプ動作によって、加温機能を発揮する。ヒータ460は、エンジン310の冷却水の熱を利用することによって、加温機能を発揮する。熱交換器450および/またはヒータ460を通過した空気は高温の空気となって吹出口470に供給される。なお、暖房運転において吹出口470から送り出される空気の温度(目標吹出温度TAO(℃))は、エアコンユニット400の設定温度や車両100の置かれている環境(たとえば日射)など、さまざまな要素を考慮して定められる。
なお、エアコンユニット400は、暖房運転の他に、冷房運転や換気運転を実行することができる。冷房運転では、熱交換器450の冷却機能によって低温となった空気が、吹出口470から車室500内に送り出される。換気運転では、外気取込口420に取り込まれた空気(外気)がほとんど温度を変えずに、吹出口470から車室500内に送り出される。冷房運転や換気運転において、ヒータ460はバイパスされる。
熱交換器450の暖房機能と冷却機能との切り替えは、コンプレッサ453の出力方向の切り替えにより行なわれる。この切り替えは、たとえば、コンプレッサ453に図示しない四方弁を設けることによって実現される。熱交換器450の暖房機能を発揮させる場合、コンプレッサ453の出力方向は熱交換器450側に切り替えられる。一方、熱交換器450の冷房機能を発揮させる場合、コンプレッサ453の出力方向は、熱交換器452側に切り替えられる。熱交換器452は、電動ファン454からの風によって冷却され得る。電動モータ455は、電動ファン454を駆動する。コンプレッサ453および電動モータ455の動作やヒータ460の動作を含むエアコンユニット400の動作には、バッテリ360からの電力が利用される。エアコンユニット400の動作には、プラグイン機構370によって取り込まれる外部電源からの電力が利用されてもよい。
吹出口470は、デフロスタ部471と、レジスタ部472と、足元吹出部473との3つの吹出し部を含む。デフロスタ部471から吹き出される空気は、吹出口470から上方へ、つまりフロントガラス800やサイドガラス(図示しない)に向けて吹きつけられる。レジスタ部472から吹き出される空気は、吹出口470から正面方向へ吹きつけられる。足元吹出部473から吹き出される空気は、吹出口470から下方へ吹きつけられる。吹出口470の詳細については、後に図6および図7を参照して説明する。
内気センサ480は、車室500内の気温(Tr)を測定する。外気センサ490は、車両100の外部の気温(Tam)を測定する。
車室500は、ユーザの乗車スペースである。車室500には、換気口510が設けられる。空調において、車室500内の空気(室内気)は、換気口510から排気経路(図示しない)を通り、ベントダクト600から車両100の外部に排出され得る。排出経路は、排出される室内気とバッテリ360とが熱交換されるように設けられてもよい。また、車室500には、操作盤520が設けられる。ユーザは、たとえば空調を行なうために操作盤520を操作する。さらに、車室500には、ナビゲーションシステム530と天候センサ540とが設けられる。
また、操作盤520には、車両100を、READY−ON(走行可能な状態)に設定するための操作ボタンなどが設けられている。ECU200は、車両100がREADY−ONであれば、ユーザが乗車していると判断し、そうでない場合、つまり車両100がREADY−OFF(走行不可能な状態)であれば、ユーザが乗車していないと判断することができる。ユーザが乗車しているか否かの判断を行なうために、運転席のシートにセンサを設けてもよい。
ナビゲーションシステム530は、GPS(Global Positioning System)機能などにより、車両100の現在位置の情報を取得できるように構成される。また、ナビゲーションシステム530は、インターネットなどを通じて、各地の天候情報を取得することができるようにも構成される。これにより、車両100は、現在位置での天候情報を知ることができる。天候センサ540には、フロントガラス800などの窓ガラスに付着した雨滴量を検知するレインセンサや、フロントガラス800照射される日射量を検知する日射量センサを用いることができる。つまり、車両100は、天候センサ540によっても、現在位置での天候情報を知ることができる。この天候情報は、後に説明するように、車両100の空調に利用される場合がある。なお、天候センサ540は、天候をセンシング可能な場所であれば、車室500以外の場所に設けられるていてもよい。
通信部700は、車両100の外部と通信する。通信部700は、たとえば図1に示したような電子キーと無線通信を行なう。
以上の構成により、車両100は、車両100の外部の電源からの電力を利用してバッテリ360の充電を行なうことができる。また、ECU200によるエアコンユニット400の制御によって空調が行なわれる。空調は、ユーザが車両100に乗車する前に予め行なわれてもよい(プレ空調)。プレ空調が行なわれるように、ユーザは、先に述べた電子キーを操作することができる(リモートプレ空調)。空調は、ユーザが車両100に乗車した状態でも行なわれる(操作空調)。操作空調が行なわれるように、ユーザは、操作盤520を操作したり、電子キーを操作することができる。
暖房運転において、車室500の加温効率などの観点から、足元吹出部473から温風が吹き出される(フットモードが実行される)ことが多い。一方、暖房運転によってフロントガラス800が曇る場合がある。その場合は、足元吹出部473からだけでなく、デフロスタ部471からも温風が吹き出される(防湿が実行される)。デフロスタ部471から吹き出される温風によって、フロントガラス800の防湿が行なわれる。
フロントガラスなどの窓ガラスに曇りが生じるか否かは、ユーザが車両に乗車しているか否かに依存する。図4および図5は、窓ガラスに曇りが生じる原因について説明するための図である。ユーザが車両に乗車している場合、図4に示すように、ユーザの呼吸(乗員呼吸)によって車室内の湿度が増加する。車室内の湿度が増加しているときに暖房が実行されると、フロントガラスが曇る。フロントガラスの曇りは、ユーザの視界不良となる。そのため、ユーザが車両に乗車している状態による操作空調では、防湿モードが実行される。つまりデフロスタ部からフロントガラスへ、防湿のための温風の吹き出しが行なわれる。しかし、そのような防湿のための温風の熱エネルギは、フロントガラスにおいて熱伝導損失となる。つまり、暖房運転にとってはエネルギ損失となる。なお、図4に示すように、車両は、暖房運転の際、充電器によって車両外部の電源から充電されてもよい。
一方、ユーザが車両に乗車していない場合、図5に示すように、車室内では乗員呼吸による湿度増加は生じない。そのため、車両において、ユーザが車両に乗車していない状態によるリモートプレ空調では、防湿モードの実行は必要ではない。すなわち、図3を参照して、車両100において、リモート空調(またはリモートプレ空調)では、空調操作よりも、防湿モードの実行が制限されるように、ECU200がエアコンユニット400を制御する。防湿モードの実行が制限されるとは、リモートプレ空調では、操作空調よりも防湿モードが許可される状態(または頻度など)が多いことを意味する。なお、図5に示すように、車両は、暖房運転の際、充電器によって車両外部の電源から充電されてもよい。
図6および図7は、暖房運転において車室内に空気を吹き出すための吹出口(図3の吹出口470)の詳細を説明するための図である。図6は、車室内の前方に設けらた吹出口の各部から、空気が吹き出される様子を説明するための図である。図6に示すように、吹出口の各部からは、矢印A〜Dのそれぞれの方向に空気が吹き出される。図7は、図3の吹出口470のより詳細な構成を説明するための図である。吹出口470に送られた空気(エア)は、デフロスタ部471と、レジスタ部472と、足元吹出部473とから吹き出される。デフロスタ部471からの吹出しは、図6の矢印Dに対応する。レジスタ部472からの吹出しは、図6の矢印A,Bに対応する。足元吹出部473からの吹き出しは、図6の矢印Cに対応する。吹出口470に送られた空気がいずれの部分から吹き出されるかは、ドア476〜478の開閉状態で決まる。ドア467〜478の開閉制御は、図3のエアコンユニット400またはECU200などによって行なわれる。
図3、図6および図7を参照して説明したように、吹出口470は、デフロスタ471部と、レジスタ部472と、足元吹出部473とから空気を吹き出すことができる。後に説明するように、実施の形態において、デフロスタ471部と、レジスタ部472と、足元吹出部473とからの空気の吹き出し量が適宜調整された各種のモードが実行される。
図8は、各種のモードのうち一部のモードを説明するための図である。図8に示すように、各種のモードには、FootDEF0モードと、Footモードと、F/Dモードとが含まれる。図8中の「−」は、吹出がないことを示し、「○」の大小は、吹出量の大小を示す。FootDEF0モードでは、足元吹出部からの吹き出しが行なわれる。このとき、デフロスタ部からの吹き出しは行なわれない。そのため、空調(暖房)エネルギの多くが、車室を暖めるために利用される。Footモードでは、足元吹出部からの吹き出しに加えて、デフロスタ部からも吹き出しが行なわれる。これにより、Footモードでは、フロントガラスなどの防湿が行なわれる。Footモードでは、デフロスタ部からの吹き出しが行なわれるため、FootDEF0モードよりも、足元吹出部からの吹き出し量が小さくなる。そのため、暖房運転においてエネルギ損失が生じる。F/Dモードでは、デフロスタ部からの吹き出し量がFootモードよりも大きくなり、足元吹出部からの吹き出し量と同等になる。F/Dモードでは、Footモードよりも高い防湿効果が得られる。これら3つのモード、すなわちFootDEF0モードと、Footモードと、F/Dモードとが選択されることで、実施の形態による車両では、暖房運転におけるエネルギ損失が抑制される。
図9は、空調において実行される処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートの処理は、図3のECU200によって実行される。このフローチャートに示す処理は、たとえば空調に関するユーザ操作が行なわれると開始される。
図9を参照して、はじめに、空調(暖房)が必要か否かが判断される(ステップS101)。たとえば、ユーザ操作による空調の設定温度などから算出(演算)された目標吹出温度TAOが車室内温度Tamより高ければ、暖房を行なう必要があると判断され、TAOがTamよりも低ければ暖房を行なう必要がないと判断される。暖房が必要な場合(ステップS101でYES)、ステップS102に処理が進められる。一方、暖房が不要な場合(ステップS101でNO)、フローチャートの処理は終了する。
ステップS102において、プレ空調が行なわれるか否かが判断される。たとえば、ユーザが乗車していない場合(車両がREADY−OFFの場合など)、プレ空調が行なわれると判断される。逆に、ユーザが乗車している場合、プレ空調が行なわれない(たとえば操作空調が行なわれる)と判断される。プレ空調が行なわれる場合(ステップS102でYES)、ステップS103に処理が進められる。一方、プレ空調が行なわれない場合(ステップS102でNO)、ステップS104に処理が進められる。
ステップS103において、FootDEF0モードが選択される。これにより、FootDEF0モードでの暖房運転が実行される。その後、フローチャートの処理は終了する。
ステップS104において、Footモードが選択される。これにより、Footモードでの暖房運転が実行される。その後、フローチャートの処理は終了する。
図9のフローチャートによれば、プレ空調において、FootDEF0モードでの暖房運転が実行される。そのため、デフロスタ部からの温風の吹き出しによるエネルギ損失が生じない。
[変形例1]
車両の外部の気温(外気温度)が低いと、フロントガラスなどの窓ガラスが、放射冷却により外気温度よりも低温になり、空気中の水分が窓ガラスに直接付着して霜が発生する(結霜化する)ことがある。そのため、外気温度を考慮した空調が行なわれることが好ましい。具体的に、放射冷却によって窓ガラスの温度は、たとえば4〜5℃程度低下する場合がある。その場合、外気温度が5℃程度しかないと、放射冷却によって窓ガラスの温度が0℃以下になるおそれがある。窓ガラスの温度が0℃以下になると、窓ガラスに付着した水分によって霜が出来る。また、雪が降っているときは、窓ガラスに付着した雪が溶けずに堆積してしまう。そのような問題を防ぐには、デフロスタ部から温風を多めに吹き出すして、窓ガラスを十分に加温(防湿)することが有効である。つまり、Footモードよりもデフロスタ部からの吹き出し量が多いF/Dモード(図8)が活用され得る。
図10は、外気温度を考慮した空調において実行される処理を説明するためのフローチャートである。図10のステップS201は、図9のステップS101と同様であるため、説明を繰り返さない。
図10を参照して、ステップS202において、プレ空調を行なうか否かが判断される。プレ空調が行なわれる場合(ステップS202でYES)、ステップS203に処理が進められる。一方、プレ空調が行なわれない場合(ステップS202でNO)、ステップS206に処理が進められる。
ステップS203において、外気温度Tamが所定温度より低いか否かが判断される。所定温度は、たとえば5℃程度に設定することが好ましい。これは、先に述べたように、冷却放射によって窓ガラスの温度が外気温度(ここでは5℃程度)から4〜5℃程度低下して、0℃以下になる可能性があるためである。Tamが所定温度より低い場合(ステップS203でYES)、ステップS205に処理が進められる。Tamが所定温度より高い場合(ステップS203でNO)、ステップS204に処理が進められる。なお、Tamが所定温度と等しい場合は、ステップS204およびステップS205のいずれに処理が進められてもよい。
ステップS204において、FootDEF0モードが選択され、暖房運転が実行される。その後、フローチャートの処理は終了する。ステップS205において、F/Dモードが選択され、暖房運転が実行される。その後、フローチャートの処理は終了する。ステップS206において、Footモードが選択され、暖房運転が実行される。その後、フローチャートの処理は終了する。
図10のフローチャートによれば、プレ空調において、外気温度が所定温度より低い場合、F/Dモードでの暖房運転が実行される。そのため、窓ガラスが十分に加温され、窓ガラスに霜が発生することなどが防止される。
[変形例2]
窓ガラスに霜が発生しても、太陽熱などによって霜が溶解する場合もある。その場合、防湿モードの実行は必要でない。そのため、天候を考慮した空調が行なわれることが好ましい。天候に関する情報は、図3に示すナビゲーションシステム530や天候センサ540を利用して取得される。
図11は、天候を考慮した空調において実行される処理を説明するためのフローチャートである。図11のステップS301,S302,S307は、図10のステップS201,S202,S206とそれぞれ同様であるので、説明を繰り返さない。
図11を参照して、ステップS303において、外気温度Tamが所定温度より低いか否かが判断される。この所定温度は、図10のステップS203での所定温度と同じ値を用いることができる。Tamが所定温度より低い場合(ステップS303でYES)、ステップS304に処理が進められる。一方、Tamが所定温度より高い場合(ステップS303でNO)、ステップS305に処理が進められる。
ステップS304において、天候が所定の天候であるか否かが判断される。所定の天候は、たとえば晴れである。その場合、太陽熱が窓ガラスに良好に与えられ、霜が溶解すると考えられるためである。天候が晴れでなくとも、窓ガラスが太陽熱を受け得るような天候であれば、所定の天候に設定してもよい。天候が所定の天候である場合(ステップS304でYES)、ステップS305に処理が進められる。一方、天候が所定の天候でない場合(ステップS304でNO)、ステップS306に処理が進められる。
ステップS305において、FootDEF0モードが選択され、暖房が実行される。ステップS306において、F/Dモードが選択され、暖房が実行される。ステップS308において、Footモードが選択され、暖房が実行される。ステップS305,S306およびS308のいずれかの処理が実行された後には、このフローチャートの処理は終了する。
図11のフローチャートによれば、天候が所定の天候(たとえば晴れ)の場合、FootDEF0モードでの暖房運転が実行される。そのため、デフロスタ部からの温風の吹き出しによるエネルギ損失が生じない。
[変形例3]
一般に、車両は複数の席を含むが、その中には、乗車中にユーザが使用しない席(空席)もある。暖房運転において、空席やその付近に向けて温風を吹き出すことは、効率的でない。そのため、ユーザがどの席を使用するかを考慮した空調が行なわれることが好ましい。
たとえば、図3に示す車室500内の操作盤520の操作によって、ユーザが使用(着席)する席を(予め)指定できるようにすれば、車両100において、空席を考慮した空調が行なわれ得る。ユーザは、図1に示す電子キーなどによって使用する席を指定してもよい。
図12は、一例として、ユーザが前席のみを使用するか否かを考慮した空調において実行される処理を説明するためのフローチャートである。図12のステップS401は、図9のステップS101と同様であるので、説明を繰り返さない。
図12を参照して、ステップS402において、プレ空調が行なわれるか否かが判断される。プレ空調が行なわれる場合(ステップS402においてYES)、ステップS403に処理が進められる。一方、プレ空調が行なわれない場合(ステップS402でNO)、ステップS406に処理が進められる。
ステップS403において、ユーザが使用する席が前席のみ、つまり前席に集中するか否かが判断される。この判断は、たとえば、先に述べたように、電子キーや操作盤などのユーザ操作によって設定された情報に基づいて行なわれ得る。ユーザが使用する席が前席に集中する場合(ステップS403でYES)、ステップS405に処理が進められる。一方、ユーザが使用する席が前席に集中しない場合(ステップS403でNO)、ステップS404に処理が進められる。
ステップS404において、FootDEF0モードが選択され、暖房が実行される。ステップS405において、FootDEF0Frモードが選択され、暖房が実行される。FootDEF0Frモードでは、車両の前方(前席)への温風の吹き出しは行なわれるが、車両の後方(後席)への温風の吹き出しは行なわれない。また、デフロスタ部からの吹き出しは行なわれない。FootDEF0Frモードについては、後に図14を参照して説明する。ステップS404およびS405のいずれかの処理が実行された後には、このフローチャートの処理は終了する。
ステップS406において、ユーザが使用する席が前席に集中するか否かが判断される。ユーザが使用する席が前席に集中する場合(ステップS406でYES)、ステップS408に処理が進められる。一方、ユーザが使用する席が前席に集中しない場合(ステップS406でNO)、ステップS407に処理が進められる。
ステップS407において、Footモードが選択され、暖房が実行される。ステップS408において、FootFrモードが選択され、暖房が実行される。FootFrモードでは、車両の前方(前席)への温風の吹き出しは行なわれるが、車両の後方(後席)への温風の吹き出しは行なわれない。また、デフロスタ部からの吹き出しが行なわれる。FootFrモードについては、後に図14を参照して説明する。ステップS407およびS408のいずれかの処理が実行された後には、このフローチャートの処理は終了する。
図12のフローチャートによれば、ユーザが車両の前席にのみ乗車する場合に、それ以外の席(後席)の暖房に消費される電力を節約することができる。
[変形例4]
図13は、別の例として、ユーザが運転席のみを使用するかを考慮した空調において実行される処理を説明するためのフローチャートである。図13のステップS501は、図9のステップS101と同様であるので、説明を繰り返さない。
図13を参照して、ステップS502において、プレ空調が行なわれるか否かが判断される。プレ空調が行なわれる場合(ステップS502においてYES)、ステップS503に処理が進められる。一方、プレ空調が行なわれない場合(ステップS502でNO)、ステップS506に処理が進められる。
ステップS503において、ユーザが使用する席が運転席のみ、つまり運転席に集中するか否かが判断される。ユーザが使用する席が運転席に集中する場合(ステップS503でYES)、ステップS505に処理が進められる。一方、ユーザが使用する席が運転席に集中しない場合(ステップS503でNO)、ステップS504に処理が進められる。
ステップS504において、FootDEF0モードが選択され、暖房が実行される。ステップS505において、FootDEF0Drモードが選択され、暖房が実行される。FootDEF0Drモードでは、車両の運転席への温風の吹き出しは行なわれるが、それ以外の席への温風の吹き出しは行なわれない。また、デフロスタ部からの吹き出しは行なわれない。FootDEF0Drモードについては、後に図14を参照して説明する。ステップS504およびS505のいずれかの処理が実行された後には、このフローチャートの処理は終了する。
ステップS506において、ユーザが使用する席が運転席に集中するか否かが判断される。ユーザが使用する席が運転席に集中する場合(ステップS506でYES)、ステップS508に処理が進められる。一方、ユーザが使用する席が運転席に集中しない場合(ステップS506でNO)、ステップS507に処理が進められる。
ステップS507において、Footモードが選択され、暖房が実行される。ステップS508において、FootDrモードが選択され、暖房が実行される。FootDrモードでは、車両の運転席への温風の吹き出しは行なわれるが、それ以外の席への温風の吹き出しは行なわれない。また、デフロスタ部からの吹き出しが行なわれる。FootDrモードについては、後に図14を参照して説明する。ステップS507およびS508のいずれかの処理が実行された後には、このフローチャートの処理は終了する。
図13に示すフローチャートによれば、ユーザが車両の運転席にのみ乗車する場合に、それ以外の席の暖房に消費される電力を節約することができる。
図14は、図12のステップS405,S408および図13のステップS505,S508において選択されるモードでの、温風の吹き出しについて説明するための図である。
図14は、図6と同様、車室内の前方に設けられた吹出口の各部から、空気が吹き出される様子を説明するための図である。図14の矢印A〜Cは、図6と同様である。図14では、図6の矢印Cが、矢印C1〜C4に分類されている。矢印C1,C2は、前席への空気の吹き出しを示す。矢印C1(または矢印C2)は、運転席への吹き出しを示す。矢印C3,C4は、後席への空気の吹き出しを示す。矢印C1〜C4から空気の吹き出しは、個別に制御され得る。このような制御は、たとえば、図7に示すドア477に代えて、2箇所の足元吹出(たとえば図14の矢印C1,C2に対応)および2箇所のリヤヒートダクト(たとえば図14の矢印C3,C4に対応)に対して個別にドアを設けることで実現できる。
図14を参照して、図12のステップS405で選択されるFoorDEF0Frモードでは、矢印Bと、C1と、C2とから温風の吹き出しが行なわれる。これにより、車両前席のみが暖房される。また、デフロスタ部からの温風の吹き出は行なわれない。図12のステップS406で選択されるFootFrモードでは、矢印BとC1とC2とDとから温風の吹き出しが行なわれる。これにより、車両前席が集中的に暖房される。また、デフロスタ部からの温風の吹き出が行なわれる。図13のステップS505で選択されるFootDEF0Drモードでは、矢印BとC1とから温風の吹き出しが行なわれる。これにより、車両の運転席のみが暖房される。また、デフロスタ部からの吹き出しは行なわれない。図13のステップS506で選択されるFootDrモードでは、矢印BとC1とDとから温風の吹き出しが行なわれる。これにより、車両の運転席が集中的に暖房される。また、デフロスタ部からの吹き出しが行なわれる。
最後に、本発明の実施の形態について総括する。図3および図8を参照して、実施の形態に係る車両100は、外部電源または車両100の電力を用いて車室500内を暖房する装置であって、吹き出しを足元に行なうフットモード(図8のFootDEF0)と、フットモードが選択されている際にデフロスタ部471からも吹き出しを行なう防湿モード(図8のFoot)とを実行可能に構成された空調装置(エアコンユニット400)と、ユーザが車両100に乗車していない状態で空調が行なわれるリモート空調と、ユーザが車両100に乗車している状態でユーザ操作によって空調が行なわれる操作空調とを空調装置に実行させる制御部(ECU200)とを備える。制御部(ECU200)は、リモート空調における防湿モードの実行を、操作空調における防湿モードの実行よりも制限する。
好ましくは、図10に示すように、制御部(ECU200)は、リモート空調において、車両の外部の気温(Tam)が所定温度より低い場合(ステップS203でYES)に、防湿モードが実行される(ステップS204)ように空調装置(エアコンユニット400)を制御する。
好ましくは、図11に示すように、制御部(ECU200)は、リモート空調において、天候が所定の天候であるとき(ステップS304でYES)はフットモードが実行され(ステップS305)、天候が所定の天候でないとき(ステップS304でNO)は防湿モードが実行される(ステップS306)ように空調装置(エアコンユニット400)を制御する。
好ましくは、図12に示すように、制御部(ECU200)は、ユーザが使用する席が車100両の運転席に集中する場合、吹き出しが車両100の前席のみに行なわれる(ステップS405,S408)ように空調装置(エアコンユニット400)を制御する。
好ましくは、図13に示すように、制御部(ECU200)は、ユーザが使用する席が車両100の運転席に集中する場合、吹き出しが車両100の運転席のみに行なわれる(ステップS505,S508)ように空調装置(エアコンユニット400)を制御する。
また、実施の形態に係る車両は、他の局面において、外部電源または車両100の電力を用いて車室500内を暖房する装置であって、吹き出しを足元に行なうフットモード(図8のFootDEF0)と、フットモードが選択されている際にデフロスタ部からも吹き出しを行なう防湿モード(図8のFoot)とを実行可能に構成された空調装置(エアコンユニット400)と、リモコン(図1の電子キーなど)操作によって空調が行なわれるリモート空調と、車室500内での操作盤520操作によって空調が行なわれる操作空調とを空調装置(エアコンユニット400)に実行させる制御部(ECU200)とを備える。制御部(ECU200)は、リモート空調における防湿モードの実行を、操作空調における防湿モードの実行よりも制限する。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明でなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 車両、140 動力伝達ギヤ、150 駆動輪、300 ハイブリッド走行機構、360 バッテリ、370 プラグイン機構、371 インレット、372 電力変換装置、400 エアコンユニット、410 内気取込口,420 外気取込口、430 内外気切替ドア、440 ブロワモータ、450,452 熱交換器、451 調整弁、453 コンプレッサ、454 電動ファン、455 電動モータ、460 ヒータ、470 吹出口、471 デフロスタ部、472 レジスタ部、473 足元吹出部、476〜478 ドア、480 内気センサ、490 外気センサ、500 車室、510 換気口、520 操作盤、530 ナビゲーションシステム、540 天候センサ、600 ベントダクト、700 通信部、800 フロントガラス、MG1,MG2 モータジェネレータ、SMR システムメインリレー。

Claims (6)

  1. 外部電源または車両の電力を用いて車室内を暖房する装置であって、吹き出しを足元に行なうフットモードと、前記フットモードが選択されている際にデフロスタ部からも吹き出しを行なう防湿モードとを実行可能に構成された空調装置と、
    ユーザが前記車両に乗車していない状態で空調が行なわれるリモート空調と、ユーザが前記車両に乗車している状態でユーザ操作によって空調が行なわれる操作空調とを前記空調装置に実行させる制御部とを備え、
    前記制御部は、前記リモート空調における前記防湿モードの実行を、前記操作空調における前記防湿モードの実行よりも制限する、車両。
  2. 前記制御部は、前記リモート空調において、前記車両の外部の気温が所定温度より低い場合に、前記防湿モードが実行されるように前記空調装置を制御する、請求項1に記載の車両。
  3. 前記制御部は、前記リモート空調において、天候が所定の天候であるときは前記フットモードが実行され、天候が前記所定の天候でないときは前記防湿モードが実行されるように前記空調装置を制御する、請求項1に記載の車両。
  4. 前記制御部は、ユーザが使用する席が前記車両の前席に集中する場合、前記吹き出しが前記前席のみに行なわれるように前記空調装置を制御する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両。
  5. 前記制御部は、ユーザが使用する席が前記車両の運転席に集中する場合、前記吹き出しが前記運転席のみに行なわれるように前記空調装置を制御する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両。
  6. 外部電源または車両の電力を用いて車室内を暖房する装置であって、吹き出しを足元に行なうフットモードと、前記フットモードが選択されている際にデフロスタ部からも吹き出しを行なう防湿モードとを実行可能に構成された空調装置と、
    リモコン操作によって空調が行なわれるリモート空調と、前記車室内での操作盤操作によって空調が行なわれる操作空調とを前記空調装置に実行させる制御部とを備え、
    前記制御部は、前記リモート空調における前記防湿モードの実行を、前記操作空調における前記防湿モードの実行よりも制限する、車両。
JP2013209403A 2013-10-04 2013-10-04 車両 Pending JP2015074243A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013209403A JP2015074243A (ja) 2013-10-04 2013-10-04 車両
US14/493,891 US20150097041A1 (en) 2013-10-04 2014-09-23 Vehicle comprising air conditioning apparatus
CN201410521207.3A CN104512217A (zh) 2013-10-04 2014-09-30 包括空气调节装置的车辆

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013209403A JP2015074243A (ja) 2013-10-04 2013-10-04 車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015074243A true JP2015074243A (ja) 2015-04-20

Family

ID=52776186

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013209403A Pending JP2015074243A (ja) 2013-10-04 2013-10-04 車両

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20150097041A1 (ja)
JP (1) JP2015074243A (ja)
CN (1) CN104512217A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105157159A (zh) * 2015-07-06 2015-12-16 苏州合欣美电子科技有限公司 一种车载空调的远程自动控制系统

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6376160B2 (ja) * 2016-03-22 2018-08-22 トヨタ自動車株式会社 自動車
CN107225935A (zh) * 2016-03-24 2017-10-03 宝沃汽车(中国)有限公司 一种车辆自动换气的方法、装置及车辆
US10272742B2 (en) * 2017-01-26 2019-04-30 GM Global Technology Operations LLC HVAC systems and methods for controlling zoned interior temperatures of a vehicle including display of thermographic anthropomorphic figures
CN107745618B (zh) * 2017-09-11 2019-10-01 珠海格力电器股份有限公司 一种汽车空调的控制方法
JP7020344B2 (ja) 2018-08-23 2022-02-16 トヨタ自動車株式会社 車載装置、車載装置の制御方法、車載装置の制御プログラム及び車両用シートの表面温度調節方法
CN112026479A (zh) * 2020-08-31 2020-12-04 重庆长安汽车股份有限公司 一种汽车空调系统和汽车空调系统的控制方法
CN112918214B (zh) * 2021-02-22 2022-05-31 一汽奔腾轿车有限公司 一种实现远程空调控制的方法及控制装置
CN113479146B (zh) * 2021-07-01 2023-09-15 上海市市政公路工程检测有限公司 一种建筑近景摄影测量装置及方法
FR3140797A1 (fr) * 2022-10-18 2024-04-19 Psa Automobiles Sa Désembuage de pare-brise de véhicule automobile

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05254331A (ja) * 1992-03-13 1993-10-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空調装置
JP2001063347A (ja) * 1999-08-26 2001-03-13 Denso Corp 車両用空調制御システム
JP2007069773A (ja) * 2005-09-07 2007-03-22 Denso Corp 移動体用空調装置
JP2009083567A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Mitsubishi Motors Corp 電気自動車の空調制御装置
JP2011020477A (ja) * 2009-07-13 2011-02-03 Denso Corp 車両用空調装置
JP2012046085A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Denso Corp 車両用空調システム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004255921A (ja) * 2003-02-24 2004-09-16 Denso Corp 車両用換気装置および車両用空調装置
JP4281627B2 (ja) * 2004-06-15 2009-06-17 株式会社デンソー 車両用空調装置
JP5772334B2 (ja) * 2011-07-20 2015-09-02 スズキ株式会社 車両用空調装置
CN202399857U (zh) * 2011-12-19 2012-08-29 力帆实业(集团)股份有限公司 电动车空调装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05254331A (ja) * 1992-03-13 1993-10-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空調装置
JP2001063347A (ja) * 1999-08-26 2001-03-13 Denso Corp 車両用空調制御システム
JP2007069773A (ja) * 2005-09-07 2007-03-22 Denso Corp 移動体用空調装置
JP2009083567A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Mitsubishi Motors Corp 電気自動車の空調制御装置
JP2011020477A (ja) * 2009-07-13 2011-02-03 Denso Corp 車両用空調装置
JP2012046085A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Denso Corp 車両用空調システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105157159A (zh) * 2015-07-06 2015-12-16 苏州合欣美电子科技有限公司 一种车载空调的远程自动控制系统

Also Published As

Publication number Publication date
US20150097041A1 (en) 2015-04-09
CN104512217A (zh) 2015-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015074243A (ja) 車両
US9352635B1 (en) Energy control mechanisms for an electric vehicle
JP6015618B2 (ja) 車両
JP5531889B2 (ja) 車両用空調装置
CN201506355U (zh) 以远程启动操作控制车辆气候控制系统的系统
JP5488218B2 (ja) 車両用空調装置
JP6907954B2 (ja) 空調制御装置
JP5310875B2 (ja) 電気駆動式車両
JP5044985B2 (ja) 車両用空調制御装置
JP2013103708A (ja) 車両の室内温度調節方法
US20200238790A1 (en) Control apparatus for vehicle and control method for vehicle
JP2009107548A (ja) 車両用空調装置
JP2007230385A (ja) ハイブリッド車両
JP6907953B2 (ja) 空調制御装置
JP6015620B2 (ja) 車両
JP5472024B2 (ja) 車両用空調装置
US11491849B2 (en) Vehicle control device
JP6984332B2 (ja) 車両用空調装置
JP2005297816A (ja) 車載空調制御装置
KR101305895B1 (ko) 차량의 통풍시트 및 배터리 냉각장치 및 냉각방법
JP5482754B2 (ja) 車両用空調装置
JP6350118B2 (ja) ヒータ空調システム
CN114193998B (en) Control device for vehicle
JP2005349854A (ja) 車両換気装置
JP6233085B2 (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150818

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150925

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160216