JP2005057220A - 半導体光素子及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光取り出し効率、又は光吸収効率が高められた半導体光素子を提供することを目的とする。
【解決手段】 基板1から剥離されたn型GaN層5の下面7を、ボイド6と、凸部3を構成していたGaN層2の一部を基板1から剥離してなる剥離面3bとにより構成する。下面7は、略平坦面とされる剥離面3bと剥離面3bに対して窪んだ形状を有するボイド6とによって構成される非平坦面であることから、発光層とされるInGaN層8で発生した光が下面7によって殆ど全反射されることがなく、素子の光取り出し効率を高めることが可能となる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光取り出し効率、又は光吸収効率が高められた半導体光素子に関する。さらに詳しくは、素子内部で発生した光を効率良く素子外部に取り出すことができる素子構造、又は光吸収効率を高めることができる素子構造を有する半導体光素子に関する。また、このような素子構造を簡便に形成することができる半導体光素子の製造方法に関する。
従来、発光ダイオードの如き発光素子として用いられる半導体発光素子や光センサなどに用いられる半導体受光素子については、光取り出し効率、又は光吸収効率を高めるための技術開発が各技術分野で行われている。このような半導体光素子のうち、例えば、半導体発光素子の輝度を上げるためには種々の方法が行なわれており、大きく分けて、素子自体の入力電流に対する発光量を上げる方法と、発生した光を効率良く素子外部に取り出す光取り出し効率を上げる方法が挙げられる。前者は、結晶層を構成する材料、結晶構造、結晶成長性の良し悪しやそれら結晶層の組み合わせおよび製造プロセスに負うところが大きい。後者は、素子の構造やその素子を装置基板に搭載したときの構造による光の反射等を検討し、発生した光を減衰させずに漏れなく素子外部に取り出すところが重要になる。例えば、青色又は緑色発光素子として好適とされるGaN系半導体を用いた半導体発光素子においては、上述した製造プロセスに関する技術開発及び光取り出し効率を高めるための技術開発が活発に行われている。
素子自体の入力電流に対する発光量を上げる方法については、窒化ガリウム(GaN)系半導体の結晶成長時に生じる転位密度を低減することが高品質の素子を製造するために重要な技術の一つとされている。また、結晶を成長させる製造プロセスに止まらず、転位密度が低減された良質の結晶層を成長させるためには、転位密度が低減された良質の窒化物半導体基板に素子を形成することも重要となる。
例えば、特許文献1に開示された技術によって形成される窒化物半導体基板は、横方向への選択な結晶成長を利用して形成されており、さらに、窒化物半導体基板の割れや欠けを低減するために、窒化物半導体基板と、当該窒化物半導体基板を結晶成長させる支持基板との間に形成される空間で窒化物半導体基板と支持基板とを分離して形成される。
また、特許文献2に開示された技術によれば、結晶成長時に保護膜の成分が分解することによるGaN結晶層の汚染、及びGaN結晶層が保護膜から異常成長しないように結晶成長の起点である結晶表面の転位密度が低減された窒化物半導体基板を提供している。
さらにまた、特許文献3に開示された技術によれば、窒化物半導体基板が形成されるサファイア基板と当該窒化物半導体基板との間に空隙が形成されるように窒化物半導体を選択的に横方向に成長させ、窒化物半導体基板をアブレーションによってサファイア基板から剥離する際に発生するガスが当該空隙に広がることによってこれら基板の割れやえぐれ傷を低減して、良質の窒化物半導体基板を提供している。
特開2003−055097号公報 特開2003−063895号公報 特開2001−176813号公報
一方、半導体発光素子の輝度を上げるためには種々の方法のうち、半導体発光素子の光取り出し効率を高める技術に関しては、従来、素子をパッケージングしたときの境界面で全反射される光をパッケージ内の内部ミラーで再度反射させて外部に取り出す方法や半導体発光素子で発生した光を角度調整されたパッケージ内の内部ミラーで直接反射して外部に取り出す方法などが採られている。例えば、結晶成長基板に対して平行な面に結晶層を成長させたプレーナ型と呼ばれる構造を有する半導体発光素子では、全反射による光取り出し効率の低下を抑制するために、発光領域である結晶層に対してランダムな方向に発生する光をパッケージに含まれる外部ミラーによって一方向に揃える方法が採られる場合もある。
ところで、上述したプレーナ型の半導体発光素子は、素子の上下両面が略平行な面であり、素子を構成する結晶層の屈折率が大きい場合には、素子内部で発生した光が素子と素子外部との界面で全反射されることにより素子外部へ光を殆ど取り出すことができない場合がある。さらに、上述した界面で全反射された光が素子内部の結晶層中に導波されることにより素子外部に光を殆ど取り出すことができない場合もある。これにより、素子内部に注入された励起エネルギーが光に変換した割合である内部量子効率に、実際に素子外部に取り出される光の割合である光取出し効率を参照して算出される外部量子効率を高めることが困難となる。
また、上述した特許文献1乃至3に開示された技術によれば、窒化物半導体層を横方向に選択成長させることによって窒化物半導体基板を形成するが、このような結晶成長方法によれば、成長した窒化物半導体層が会合する領域でボイドの如き欠陥部が形成される場合があり、窒化物半導体層の結晶性を低下させる一つの原因にもなる。さらに、上述した特許文献1乃至3によれば、素子の光取り出し効率を高めるための素子構造を形成する技術については言及されていない。また、上述した半導体発光素子に限定されず、半導体受光素子についても素子表面による光の反射が低減されることで光吸収効率が高められた素子構造が求められている。
よって、本発明は、光取り出し効率、又は光吸収効率が高められた半導体光素子に関する。さらに詳しくは、素子内部で発生した光を効率良く素子外部に取り出すことができる素子構造、又は光吸収効率を高めることができる素子構造を有する半導体光素子に関する。また、このような素子構造を簡便に形成することができる半導体光素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明にかかる半導体光素子は、基板上に結晶層を成長させることによって形成される半導体光素子であって、前記基板に形成された凹部で前記結晶層が会合することによって当該結晶層に形成される欠陥部を含む非平坦面を備えることを特徴とする。本発明にかかる半導体光素子によれば、半導体発光素子の如き素子内部で光が発生する場合には、結晶層に形成される欠陥部を含む非平坦面によって光の全反射が低減され、効率良く素子外部に光を取り出すことができる。これにより、素子の光取り出し効率を高めることができ、さらに半導体発光素子の外部量子効率を高めることも可能となる。また、この非平坦面は結晶層を成長させる際に生じる欠陥部を利用して形成されることから、素子の製造工程を増大させることなく、簡便に光取り出し効率を高めるための素子構造を形成することができる。半導体光素子が素子外部の光を吸収する半導体受光素子である場合には、素子表面で反射される光を低減して光吸収効率を高めることもできる。
本発明にかかる半導体光素子においては、前記結晶層が前記基板から剥離されることによって前記非平坦面を形成することも可能であり、半導体光素子を形成するための工程を殆ど変更する必要がない。さらに、平坦な基板の略全面に結晶層が形成される場合に比べて基板と結晶層とが接合している領域が少ないことから、結晶層を基板から容易に剥離することができ、結晶層を基板から剥離する際に当該結晶層や当該基板に生じる割れや欠けの如き不具合を低減することもできる。
また、本発明にかかる半導体光素子においては、前記欠陥部のサイズは、前記結晶層の上側に形成される発光層で発生する光の波長より大きいことが好ましい。これにより、結晶層の屈折率が素子外部より大きい場合でも、素子内部から出射される光の全反射を前記非平坦面によって低減することができる。
また、本発明にかかる半導体光素子においては、前記結晶層の上側に発光層が形成され、前記非平坦面を前記発光層で発生する光の光取り出し面としても良く、さらに、前記発光層に対して前記非平坦面の反対側に光反射膜が形成されていることによって、発光層から直接非平坦面に到達する光の全反射を低減するだけでなく、光反射膜で反射された光が非平坦面に到達することにより発光層からランダムな方向に出射される光を非平坦面から効率良く素子外部に取り出すことが可能となる。また、上述した光反射膜として素子に形成される電極を利用しても良い。
本発明にかかる半導体光素子においては、前記結晶層の上側に発光層が形成され、前記非平坦面を前記発光層で発生する光の光取り出し面に対して略対向する対向面にしても良く、非平坦面から光を取り出す場合に限定されず、非平坦面で反射された光を発光層に対して前記非平坦面の反対側に取り出すこともできる。
本発明にかかる半導体光素子においては、前記欠陥部が形成される前記結晶層の裏面側は略平坦面であり、当該結晶層の裏面側の略平坦面に所要の結晶層を重ねて形成することによって素子構造を形成しても良い。略平坦面に所要の結晶層を重ねて形成することによって、これら結晶層の結晶性が殆ど損なわれることがない。したがって、歩留まりが向上された半導体光素子を提供することができ、製造コストの増大を殆ど招くことなく良質の半導体光素子を提供することができる。
本発明にかかる半導体光素子においては、前記凹部は、前記基板を選択的に除去して形成され、前記結晶層は、前記基板を選択的に除去して形成される凸部から選択成長されることによって形成されても良い。前記凸部から結晶成長を行うことによって、結晶層が会合する際に生じる欠陥部が形成される領域を除いた結晶層中で欠陥密度を低減することができ、良質な結晶層を形成することができる。また、このような凸部の側面を前記結晶層の成長方向に対して略垂直な面となるように形成しておくことにより、所要の結晶層が会合する際に所要の欠陥部を形成することが容易となる。
本発明にかかる半導体光素子においては、前記結晶層は、前記基板に形成された緩衝層を介して形成されていても良く、緩衝層を介して前記結晶層を成長させることによってより転位の如き欠陥が低減された良質の結晶層を形成することができる。さらに、このような半導体光素子においては、前記緩衝層の一部を除去して開口部が形成され、前記凹部は、前記開口部に臨む前記基板の一部を除去して形成されていても良く、また、前記緩衝層の表面には当該緩衝層に形成されるマスク層の一部が除去されてなる窓部が形成され、前記凹部は、前記窓部に臨む前記緩衝層とともに前記基板の一部を除去して形成されても良い。
本発明にかかる半導体光素子は、前記欠陥部のピッチに合わせて前記結晶層が分離されて素子本体が形成されていても良い。欠陥部のピッチに合わせて結晶層を分離して形成される素子は、非平坦面に閉める欠陥部の領域が大きく、光取り出し効率が高められた微細な素子になる。さらに、欠陥部は機械的な強度が結晶層の他の領域に比べて弱い場合が多いことから、欠陥部で容易に素子分離することが可能となる。
本発明にかかる半導体光素子は、基板上に形成される緩衝層から結晶層を成長させることによって形成される半導体光素子であって、前記緩衝層に形成された凹部で前記結晶層が会合することによって当該結晶層に形成される欠陥部を含む非平坦面を有することを特徴とする。本発明にかかる半導体光素子によれば、緩衝層を介して良質な結晶層を形成することができるとともに、欠陥部を含む非平坦面によって光の全反射が低減して光取り出し効率が高めることができる。
本発明にかかる半導体光素子の製造方法は、基板の主面に対して略垂直な側面を有する凸部から結晶層を成長させ、前記凸部に隣り合う凹部で前記結晶層を会合させることによって当該結晶層に所要の欠陥部を形成することを特徴とする。本発明にかかる半導体光素子の製造方法によれば、結晶層を成長させる際に当該結晶層の下側に空隙を形成し易い傾向にあり、結晶層が会合することによって当該結晶層に欠陥部を形成することができるとともに、当該欠陥部の下側に空隙を残しながら結晶を成長させることが可能となる。
さらに、本発明にかかる半導体光素子の製造方法においては、前記結晶層の結晶成長面が結晶成長方向に対して略垂直となるように当該結晶層を成長させ、前記結晶層が会合する際に当該結晶層の結晶成長が行われる装置内の成長圧力を減圧しても良い。前記結晶層が会合する際に当該結晶層の結晶成長が行われる装置内の成長圧力を減圧することによって、前記結晶層を構成する原料ガスの前記凹部への供給量が減少し、凹部に前記結晶層が形成されないようにすることができる。これにより、結晶層と基板との間に所要の空隙を形成し易くなり、空隙の存在によって容易に基板から結晶層を剥離することができるだけでなく、結晶層に所要のサイズで欠陥部を形成することが可能となる。
本発明にかかる半導体光素子及びその製造方法によれば、素子本体を構成する結晶層が有する欠陥部を利用して半導体光素子の光取り出し効率、又は光吸収効率を高めることができる。また、素子を形成する際に結晶層に形成された欠陥部を利用することにより、光取り出し効率、又は光吸収効率を高めるための構造を別途素子に形成する工程が不要となる。また、結晶層を選択成長させていることから、結晶性が良好な結晶層によって素子を形成することができ、半導体発光素子の如き半導体光素子の場合には素子自体の内部量子効率も高めることが可能となる。さらに、上述した欠陥部で結晶層を素子分離することにより、微小な半導体光素子であっても容易に素子分離することができるとともに光取り出し効率が高められた素子構造を簡便に形成することができる。
以下、本発明にかかる半導体光素子及びその製造方法について詳細に説明する。なお、本発明にかかる半導体光素子は、半導体発光素子、又は半導体受光素子であり、これら2種類の半導体光素子は略同様の素子構造を有することから、主に半導体発光素子について詳細に説明する。さらに、本発明にかかる半導体光素子及びその製造方法は半導体層を有する発光ダイオードに好適であり、特に、青色、又は緑色の光を発光する発光ダイオードとして好適なGaN系半導体発光素子に適用することができる。また、選択的に結晶層を成長させることによって形成される半導体光素子であればGaN系半導体に限定されず、如何なる材料で形成されていても良い。
[第1の実施の形態]
図1及び図2を参照しながら、本実施形態にかかる半導体光素子及びその製造方法について説明する。なお、本実施形態にかかる半導体光素子は、半導体光素子の一例である半導体発光素子である。
図1(a)及び(b)に示すように、略平坦な面とされる基板1の主面の略全面を覆うようにGaN層2を形成する。GaN層2は、後述するようにGaN層2から結晶成長させるn型GaN層5に生じる転位の転位密度を低減するために基板1に形成される緩衝層であり、例えば、有機金属化合物気相成長法(MOCVD(MOVPE)法)の如きエピタキシャル成長によって約500℃以下の低温で形成される。基板1としては、例えばGaN系化合物半導体の材料を成長させる場合に多く利用されているC面を主面としたサファイア基板やSiC基板を用いることができる。
続いて、図1(c)に示すように、GaN層2及び基板1の一部を除去して凸部3及び凹部4を形成する。GaN層2及び基板1の一部を除去して凸部3及び凹部4を形成する際には、フォトリソグラフィーによってGaN層2上の所定の領域にマスク層を形成し、マスク層が形成されていない領域のGaN層2をリアクティブイオンエッチング(RIE)によって除去するとともに、そのまま基板1の厚み方向に基板1の一部を除去する。このマスク層を、凹部4を形成した後GaN層2から除去し、RIEによって除去されなかったGaN層2を含む凸部3と、GaN層2及び基板1の一部が除去された凹部4を形成することができる。また、凸部3は、GaN層2及び基板1の一部を除去することによって残されたGaN層2及び基板1から形成されている。凸部3の側面3aは基板1の主面に対して略垂直であり、凹部4の底面は基板1が露出する面である。凹部4は、所要の深さ寸法を有していれば、緩衝層であるGaN層2の所要の領域を深さ方向に除去して形成されていても良く、その際に形成される凸部は緩衝層であるGaN層2のみで形成されることになる。
続いて、図2(a)に示すように、凸部3からn型GaN層5を結晶成長させる。n型GaN層5は凸部3から結晶成長される結晶層である。n型GaN層5は、基板1の主面に対して略垂直な結晶成長面であるファセットを維持しながら凸部3から結晶成長し、隣接する凸部3から横方向に選択的に成長したn型GaN層5が凹部4で会合する。n型GaN層5が会合する領域にはボイド6の如き欠陥部が形成され、凸部3からそれぞれ結晶成長したn型GaN層5が会合して一体となったn型GaN層5は、凹部4の位置に合わせてボイド6を有することになる。なお、本実施形態にかかる半導体光素子の製造方法では、凸部3は緩衝層であるGaN層2及び基板1の一部から構成されるが、緩衝層を形成することなく直接基板1に凸部を形成し、この凸部から最終的な素子に含まれる結晶層を横方向に選択成長させても良い。
n型GaN層5が会合する際には、n型GaN層5の結晶成長を行う装置内の圧力を減圧することによってn型GaN層5の上側の結晶成長が下側の結晶成長に比べて優先的に進む。n型GaN層5の上側の結晶成長が進んだ場合、n型GaN層5の下側に原料ガスが十分に供給されないこととなり、n型GaN層5の結晶成長面の上側の結晶成長が下側の結晶成長に比べて顕著となる。このように、n型GaN層5の結晶成長面の上側と下側との間で結晶成長の速度に差が生じることにより、凹部4に臨むn型GaN層5の下側にボイド6が形成されることになる。
ボイド6は、n型GaN層5に形成された欠陥部であり、n型GaN層5を基板1から剥離する際にn型GaN層5の下側に形成される非平坦面を構成する。また、ボイド6のサイズが後述するInGaN層8で発生する光の波長に比べて大きくなるようにn型GaN層5の結晶成長が調整される。このようなボイド6を含む非平坦面は、InGaN層8から各方向に出射される光が全反射されないように様々な角度で素子内部と外部との境界面を形成する。
さらに、n型GaN層5の上面は原料ガスが十分に供給されることから略平坦な面として形成される。なお、n型GaN層5が会合する領域にはボイド6が形成されることになるが、n型GaN層5を横方向に選択成長させることによって転位の如き欠陥を低減することが可能であり、ボイド6が形成された領域以外のn型GaN層5は、選択成長を行わない場合に比べて転位密度が低減された良好な結晶性を有する。
続いて、図2(b)に示すように、n型GaN層5の上面に発光層とされるInGaN層8を形成し、その上にp型GaN層9を形成し、これら複数の半導体層から積層体を形成する。また、InGaN層8及びp型GaN層9はn型GaN層5と同様にMOCVD法の如きエピタキシャル成長法によって形成することができるが、n型GaN層5の上面が略平坦な面であることからInGaN層8及びp型GaN層9を殆ど欠陥を含まない良質な結晶層として形成することができる。また、InGaN層8は単一量子井戸構造に限定されず、多重量子井戸構造であっても良い。
続いて、図2(c)に示すように、基板1からn型GaN層5及び凸部3を剥離することによってn型GaN層5、InGaN層8及びp型GaN層9からなる積層体10を基板1から分離する。なお、基板1からn型GaN層5を剥離する際には、凸部3を構成するGaN層もn型GaN層5とともに剥離される。また、基板1からn型GaN層5を剥離する際には、例えば、基板1の裏面側からエキシマレーザ光を照射し、基板1近傍のn型GaN層5をアブレーションすれば良い。
さらに、n型GaN層5は凸部3を介して基板11と接合されていることから、基板11の全面とn型GaN層5が接合されている場合に比べて容易に基板11からn型Gan層5を剥離することができる。さらにまた、基板11からn型GaN層5を剥離する際に基板11及び各結晶層に加わる応力を低減することもできるため、基板11及び各結晶層の割れや欠けの如き欠陥の発生を低減することも可能となる。
基板1から剥離されたn型GaN層5の下面7は、ボイド6と、凸部3を構成していたGaN層2の一部を基板1から剥離してなる剥離面3bとにより構成されている。下面7は、略平坦面とされる剥離面3bと剥離面3bに対して窪んだ形状を有するボイド6とによって構成される非平坦面である。さらに、ボイド6のサイズは発光層であるInGaN層8で発生する光の波長より大きいことから、n型GaN層5の下面7を発光ダイオードの如き半導体光素子の光取り出し面とした場合には、発光層とされるInGaN層8で発生した光が下面7によって殆ど全反射されることがなく、素子の光取り出し効率を高めることが可能となる。
また、n型GaN層5にn電極を形成し、p型GaN層9にp電極を形成することによって最終的な半導体光素子を完成する。さらに、n電極を形成した後、積層体10を所要のサイズで素子分離することによって個別の半導体光素子を形成することもできる。特に、ボイド6で素子分離することによって積層体10を容易に素子分離することが可能となる。
次に、図3を参照しながら、本実施形態にかかる半導体光素子、及びその製造方法の別の例について説明する。本例の半導体光素子は、図1及び図2(a)、(b)で示す半導体光素子の製造方法と略同様の方法によって形成されたn型GaN層15、InGaN層18及びp型GaN層19を、n型GaN層15に形成されたボイド16のピッチに合わせて素子分離してなる素子本体17を有する。なお、基板11から剥離されたn型GaN層15は、基板11に形成されたGaN層で構成される凸部13を含む。また、図3の左図においては、各素子本体17の結晶層が除去されて素子本体17が離間されている。
図3の左図に示すように、ボイド16のピッチに合わせて素子分離された素子本体17を基板11から剥離し、図3の右図に示す個別の素子本体17を形成する。素子本体17の下面はボイド16及び基板11からの剥離面からなる非平坦面である。素子本体17を基板11から剥離した剥離面は略平坦面であるが、ボイド16はこの平坦面に対して傾斜した曲面を形成することから、素子本体17の下面全体は非平坦面になる。このような非平坦面を光取り出し面にすることにより、発光層であるInGaN層18で発生した光を殆ど全反射することなく素子外部に取り出すことができる。
また、素子分離する間隔に合わせてボイド16を形成しておけば、約100μm〜1mm程度のサイズを有する半導体光素子だけでなく、例えば数十μm程度のサイズを有する微小な半導体光素子を形成することもできる。例えば、n型GaN層15を横方向に選択成長させる際の起点となる凸部を最終的な素子サイズに合わせたピッチで基板11に形成しておけば、この凸部から結晶成長されるn型GaN層15をボイド16のピッチで素子分離することができ、所要のサイズを有する素子本体17を形成することも可能である。
さらに、数十μm程度のサイズを有する素子に光取り出し効率を高めるための構造を別途形成することは困難であるうえ、このような構造を形成するための工程も煩雑なることから、n型GaN層15に形成されたボイド16の如き欠陥を利用して光取り出し効率を高めるための構造を形成することは微小な半導体光素子の光取り出し効率を高めるためには好適な方法である。
[第2の実施の形態]
次に、図4乃至図6を参照しながら、本発明にかかる半導体光素子及びその製造方法の別の実施形態について説明する。
図4(a)に示すように、サファイア基板21の主面にマスク層22を形成する。サファイア基板21の主面はC面であり、例えば、サファイア基板21の主面にNi膜を成膜した後に、フォトリソグラフィーによってこのNi膜をパターニングしてマスク層22を形成することができる。また、マスク層22が互いに離間される幅、すなわちパターニングによってマスク層22が除去された窓部24の幅は、例えば3μm程度である。さらにまた、マスク層22の幅、すなわち窓部24のピッチは6μm程度である。マスク層22は図中奥行き方向に延在し、サファイア基板21の主面にマスク層22を格子状に形成する。
続いて、窓部24に露出するサファイア基板21の主面を選択的に除去し、図4(b)に示すように、凹部25及び凸部23を形成する。サファイア基板21を選択的に除去する際には、マスク層22の上側からリアクティブイオンエッチングすることにより、窓部24に露出するサファイア基板21を所要の深さまで除去する。例えばサファイア基板21を厚み方向に約2μm程度除去して凹部25及び凸部23を形成する。
その後、王水によってマスク層22を除去し、図4(c)に示すようにマスク層22が除去された凸部23、及び凹部25を形成する。また、上述のようにして凸部23及び凹部25が形成されたサファイア基板21を、MOCVD装置内でクリーニングする。MOCVD装置でサファイア基板21をクリーニングする際には、窒素及び水素をキャリアガスとした雰囲気中にサファイア基板21を放置し、約1000℃で約10分間クリーニングすれば良い。
続いて、図5(a)に示すように、サファイア基板21をクリーニングした後、MOCVD装置内の温度を約500℃に下げ、窒素源であるアンモニア及びGaソースであるトリメチルガリウムを供給することによって、凸部23の上面にGaN層26を形成する。GaN層26は、引き続き凸部23からGaN層27を結晶成長させる際の緩衝層であり、例えば30nm程度の厚みとなるように形成する。また、凸部23の上面に形成されたGaN層26の側面26aは、サファイア基板21の主面に対して略垂直であることが好ましい。
続いて、図5(b)に示すように、凸部23に形成されたGaN層26を起点としてGaN層27を横方向に選択成長させる。GaN層27は、最終的に形成される素子を構成する結晶層である。GaN層27を結晶成長させる際には、MOCVD装置内で窒素源であるアンモニアを供給しながら温度を約1050℃に上げ、Gaソースであるトリメチルガリウムを供給する。さらに、MOCVD装置内の成長圧力を300torr以下に減圧すると、GaN層27は成長方向である横方向に対して略垂直なファセット27aを形成しながら結晶成長する。なお、GaN層26,27を形成する際に凹部25にGaN層が形成されているが、これらGaN層が形成された場合でも凹部25は凸部23より窪んだ形状を有する。
さらに、図5(c)に示すように、各GaN層26から横方向に結晶成長させたGaN層27が凹部25で会合する。GaN層27が会合する際には、GaN層27が会合する領域の下側となる凹部25へのアンモニア及びトリメチルガリウムの如き原料ガスの供給が不足し、GaN層27のファセット27aの下側の結晶成長の速度がファセット27aの上側の結晶成長の速度に比べて遅くなる。これにより、会合したGaN層27はその下側に凹部25の位置に合わせて形成されたボイド28を有することになる。また、GaN層27の上面は、原料ガスが十分に供給されることから略平坦面となる。
続いて、図5(d)に示すように、MOCVD装置内でアンモニアを供給しながら、GaN層27の上面に、シリコンがドープされたn型GaN層29、活性層であるInGaN層とバリア層であるGaN層とが積層された多重量子井戸層30及びマグネシウムがドープされたp型GaN層31を重ねて形成する。GaN層27の上面が略平坦面であることから、その上に重ねて形成されるn型GaN層29、多重量子井戸層30及びp型GaN層31の如き素子構造を構成する結晶層を結晶性が良好な状態で形成することができる。なお、多重量子井戸層30は素子形成後の発光層とされ、多重量子井戸構造に限定されず、単一量子井戸構造であっても良い。また、n型GaN層29、活性層であるInGaN層とバリア層であるGaN層とが積層された多重量子井戸層30及びマグネシウムがドープされたp型GaN層31の各半導体層にドープされるシリコン、インジウム、マグネシウムを供給する不純物ソースとしては、モノシラン、トリメチルインジウム、シクロペンタジエニルマグネシウムを用いることができる。
続いて、n型GaN層29、InGaN/GaNからなる多重量子井戸層30及びp型GaN層31が形成されたサファイア基板21をMOCVD装置から取り出し、800℃の窒素雰囲気中で約10分間p型GaN層31の活性化を行う。その後、フォトリソグラフフィーとRIEによってn型GaN層29が露出するまでp型GaN層及び多重量子井戸層30の一部を除去し、図6(a)に示すようにn型GaN層29が露出する面32を形成する。
続いて、図6(b)に示すように、p型GaN層31の上面と、n型GaN層29が露出する面32とにp電極33とn電極34とを形成する。p電極33とn電極34とはフォトリソグラフィーによって形成することができる。p電極33を形成する主たる材料は、銀(Ag)やロジウム(Rh)を含む材料で形成することが好ましい。AgやRhの如き材料を含む電極は、光の反射率が他の材料を用いて電極を形成する場合に比べて高く、多重量子井戸層30で発生した光を効率良く反射することができる。また、n電極34を形成する主たる材料としてはTiやAlを用いることが好ましく、Ti薄膜とAl薄膜とから多層膜をn電極34とすることもできる。
続いて、図6(c)に示すように、サファイア基板21に形成されたGaN層27、n型GaN層29、多重量子井戸層30及びp型GaN層31を素子分離した後、基板39に実装して半導体光素子を形成する。基板39は素子が直接実装される基板であり、p電極33及びn電極34と電気的な接続を行うための配線が形成されている。例えば、基板39としてシリコン基板を用い、配線36,38としてAl配線を形成しておくことができる。配線36,38がAl配線であることにより、素子本体からの放熱性を高めることもできる。また、配線36,38の光反射率は他の材料で配線36,38を形成する場合に比べて比較的高く、多重量子井戸層30で発生した光を効率良く反射することが可能となる。また、基板39として放熱性が高いAlN基板を用いても良く、さらに回路パターンが形成された多層基板であっても良い。また、配線36,38をp電極33やn電極34と接続する接続部35,37としてははんだを用いれば良い。
続いて、GaN層27からサファイア基板21を剥離し、図6(d)に示すように、ワイヤーボンディングの如き接続手段で配線36,38を他の回路と電気的に接続する。GaN層27からサファイア基板21を剥離する際には、サファイア基板21側からGaN層27にエキシマレーザ光を照射し、サファイア基板21の近傍のGaN層27をアブレーションすることによってGaN層27からサファイア基板21を剥離する。サファイア基板21が剥離されたGaN層27の剥離面41は、ボイド28とGaN層26から剥離された略平坦面40とからなり、剥離面41全体としてはボイド28を含む非平坦面である。ボイド28を含むことによって非平坦面とされる剥離面41は、発光層である多重量子井戸層30で発生した光を散乱し、素子外部より屈折率の高い素子内部に導波される光を低減することができる。これにより、剥離面41による光の全反射が低減され、素子外部への光取り出し効率を高めることが可能となる。
さらに、p電極33はAgやRhの如き光反射率の高い材料を主たる材料として形成した場合には、基板39による光の吸収を低減し、剥離面41から取り出される光の光取り出し効率を高めることもできる。p型GaN層31の表面に占めるp電極33の面積比を高めることにより、さらにp型GaN層31側から外部に出射される光を低減することができる。p電極33は、発光層であるInGaN層31に対して剥離面41の反対側に形成されていることから、InGaN層31で発生した光を剥離面41側に反射する光反射膜としても機能し、非平坦面である剥離面41から出射される光量を増大させることも可能である。すなわち、p電極33は、電極及び光反射膜の2つの機能を備えることができる。また、サファイア基板21の熱伝導率はGaN層27の熱伝導率に比べて低いことから、サファイア基板21をGaN層27から剥離することにより素子本体からの放熱性を高めることができる。また、シリコン基板やAlN基板はサファイア基板に比べて熱伝導率が高いことから、素子をこれら熱伝導率が高い材料を主たる材料として形成される基板に接続することにより、素子の放熱性を高めることも可能となる。
このように、本実施形態にかかる半導体光素子、及びその製造方法によれば、素子本体を構成する結晶層が有する欠陥部を利用して半導体光素子の光取り出し効率を高めることができる。また、素子を形成する際に結晶層に形成された欠陥部を利用することにより、光取り出し効率を高めるための構造を別途素子に形成する工程が不要となり、高い輝度を有する半導体光素子を簡便な方法で製造することができる。また、結晶層を選択成長させていることから、結晶性が良好な結晶層によって素子を形成することができ、素子自体の発光量も高めることが可能となる。
[第3の実施の形態]
次に、図7乃至図9を参照しながら、本発明にかかる半導体光素子及びその製造方法のさらに別の実施形態について説明する。
図7(a)及び図9(a)に示すように、サファイア基板50の主面にシリコンドープされたn型GaN層51を形成し、n型GaN層51の上面にマスク層52を形成する。サファイア基板50の主面はC面であり、例えば、サファイア基板50の主面にシリコンドープされたGaN層51をMOCVD法により形成することができる。マスク層52を互いに所要の間隔で離間されるようにNi膜をフォトリソグラフィーによってパターニングして形成し、n型GaN層51の上面にハニカム状に形成する。
図9(a)は図7(a)を上側からみた平面図であり、n型GaN層51の上面に六角形状のマスク層52が形成されている。n型GaN層51の上面のうちマスク層52が形成されていない領域はマスク層52に対して窪んだ凹部54である。凹部54は、n型GaN層57を結晶成長させる際の緩衝層であり、凹部54はn型GaN層51の一部を除去して形成された開口部である。また、隣り合うマスク層52の間の距離である開口幅Cは例えば約4μmであり、さらにマスク層52の幅、すなわち凹部54のピッチWは約6μmである。
続いて、図7(b)及び図9(b)に示すように、n型GaN層51の上側からRIEによって露出するn型GaN層51及びその下側のサファイア基板50の一部を除去して凹部55を形成する。図9(b)は、図7(b)を上側からみた平面図であり、マスク層52が除去されるとともに略六角形状である凸部53が凹部55とともに形成されている。凹部55の底面はサファイア基板50の一部が除去されて露出した面である。また、マスク層52の下側に存在するn型GaN層51及びサファイア基板50は殆ど除去されることなく凹部55に対する凸部53を形成する。凸部53の側面53aは凹部55の底面に対して略垂直な面であり、後述するn型GaN層57が横方向に成長する際の結晶成長方向に対して略垂直な面である。なお、マスク層52は、凹部55を形成した後、王水によってエッチングして除去されている。
続いて、図7(c)に示すように、凸部53からn型GaN層57を横方向に結晶成長させる。n型GaN層57は、シリコンドープのGaN層であり、凹部55及び凸部53が形成されたサファイア基板50をMOCVD装置内に配置し、窒素源であるアンモニアを供給しながら1050℃に温度を上げ、さらにGaソースであるトリメチルガリウム及びモノシランを供給することによって結晶成長される結晶層である。n型GaN層57の結晶成長面であるファセット57aは、第2の実施の形態におけるn型GaN層27の結晶成長と同様にn型GaN層57の結晶成長方向に対して略垂直な面になる。
続いて、図7(d)及び図9(c)に示すように、各凸部53から横方向成長するn型GaN層57が凹部55で会合する。なお、図9(c)は、図7(d)を上側からみた構造を模式的に示した平面図である。ここで、第2の実施の形態で説明した場合と同様に、n型GaN層57を横方向に成長させる際には、MOCVD装置内の成長圧力を300torr以下に減圧する。これにより、n型GaN層57が会合する際に、n型GaN層57が会合する領域の下側に原料ガスの供給が不足し、n型GaN層57が会合する領域の下側にボイド58が形成される。すなわち、n型GaN層57は、凹部55毎にボイド58を有することになる。また、n型GaN層57の上面は、原料ガスが十分に供給されることから略平坦面である。平面形状が六角形状である凸部53から結晶成長したn型GaN層57は会合し、n型GaN層57が会合することによって形成されるボイド58は、各凸部53の間に介在して各凸部53を隔てる凹部55に形成される。
続いて、図8(a)に示すように、MOCVD装置内でアンモニアを供給しながら、n型GaN層57の上面にInGaN層及びGaN層を積層してなる多重量子井戸層59、マグネシウムがドープされたp型GaN層60を重ねて形成する。なお、多重量子井戸層30は最終的な素子の発光層であり、多重量子井戸構造に限定されず単一量子井戸構造であっても良い。また、n型GaN層57、InGaN層及びGaN層で構成される多重量子井戸層59、及びマグネシウムがドープされたp型GaN層60の各半導体層にドープされるシリコン、インジウム、マグネシウムの原料としては、モノシラン、トリメチルインジウム、シクロペンタジエニルマグネシウムを用いることができる。
続いて、n型GaN層57、InGaN/GaNの多重量子井戸層59及びp型GaN層60が形成されたサファイア基板50をMOCVD装置から取り出し、800℃の窒素雰囲気中で約10分間p型GaN層60の活性化を行う。その後、図8(b)に示すように、p型GaN層60の上面にp電極61を形成する。p電極61を形成する主たる材料としては、光透過率が高い材料を用いれば良く、例えば透明電極を形成するための材料として好適なITO(インジウム錫酸化物)を用いることができる。また、AgやRhを主たる材料とp電極61を形成する際にはp電極61をp型GaN層60の上面にメッシュ状に形成し、p電極61の隙間から光を素子外部に取り出せば良い。なお、略平坦面とされるp電極61側から光を素子外部に取り出す際には、後述するようにボイド58を覆うように形成されるn電極62を光反射膜にすれば良い。
続いて、サファイア基板50の裏面側からエキシマレーザ光を照射し、サファイア基板50からn型GaN層57を剥離した後、図8(c)に示すようにサファイア基板50を剥離したn型GaN層57の剥離面にn電極62を形成する。サファイア基板50から剥離されたn型GaN層57の剥離面はボイド58を含んでおり、ボイド58が形成された領域は周囲より窪んだ凹部であり、n型GaN層57の剥離面のうち略平坦面である領域はボイド58に対する凸部となる。
すなわち、n型GaN層57の剥離面は、ボイド58を含む非平坦面である。n電極62は、n型GaN層57の剥離面の略全体に亘って形成され、例えば光反射率の高いAg、又はAlを主たる材料として形成されていることが好ましい。このようなn電極62は、発光層である多重量子井戸層59で発生した光をp電極61側に反射する。p電極61に到達した光は、透明電極、或いはメッシュ形状に形成されたp電極61から素子外部に取り出されることになる。したがって、ボイド58を含むことで非平坦面とされるn型GaN層57の剥離面は光取り出し面に対向する対向面となり、p電極61側の平坦面で全反射されないような角度で光を反射することができる。
続いて、図8(d)に示すように、n型GaN層57、多重量子井戸層59、及びp型GaN層60にp電極61とn電極62が形成された積層体を所要のサイズに分離してなる素子本体を基板64に実装する。n電極62を基板64に形成された配線63に接続することにより、ボイド58を含む非平坦面が素子本体の裏面側に位置することになる。よって、n型GaN層57の裏面側である非平坦面による光の散乱によって、素子外部より屈折率が高いGaNの如き半導体で構成される素子内部への光の導波が抑制され、光取り出し効率を高めることが可能となる。
また、基板64は素子が直接実装される基板であり、n電極62と電気的な接続を行うための配線が形成されている。例えば、基板64としてシリコン基板を用い、配線63としてAl配線を形成しておくことができる。配線63がAl配線であることにより、素子本体からの放熱性を高めることもできる。配線63の光反射率は他の材料で配線を形成する場合に比べて比較的高く、多重量子井戸層30で発生した光を効率良く反射することが可能となる。また、基板64として放熱性が高いAlN基板を用いても良く、さらに回路パターンが形成された多層基板であって良い。また、n電極62と接続される配線63とp電極61は、それぞれワイヤーボンディング65,66によって駆動用回路の如き外部回路に接続される。
本実施形態にかかる半導体光素子及びその製造方法によれば、素子本体を構成する結晶層が有する欠陥部を利用して非平坦面を形成し、この非平坦面によって素子内部で発生した光を反射することによって、非平坦面に対向する平坦面から光を取り出すことができる。この非平坦面は、対向する平坦面で光が全反射されないような角度で光を反射することができ、発光層から直接平坦面に光を到達する場合に比べて光取り出し効率を高めることができる。
また、第2の実施の形態と同様に、素子を形成する際に結晶層に形成された欠陥部を利用することにより、光取り出し効率を高めるための構造を別途素子に形成する工程が不要となり、発光ダイオードの如き高い輝度を有する半導体光素子を簡便な方法で製造することができる。また、結晶層を選択成長させていることから、結晶性が良好な結晶層によって素子を形成することができ、素子自体の発光量も高めることが可能となる。
[第4の実施の形態]
次に、図10乃至図13を参照しながら、本発明にかかる半導体光素子及びその製造方法のさらに別の実施形態について説明する。
図10(a)及び図12(a)に示すように、サファイア基板70の主面にシリコンドープされたn型GaN層71を形成し、n型GaN層71の上面にマスク層72を形成する。サファイア基板70の主面はC面であり、例えば、サファイア基板70の主面にシリコンドープされたGaN層71をMOCVD法により形成することができる。マスク層72は互いに所要の間隔で離間されるようにNi膜をフォトリソグラフィーによってパターニングして形成されており、さらにマスク層72はn型GaN層51の上面にハニカム状に形成される。図12(a)は図10(a)を上側からみた平面図であり、n型GaN層71の上面に六角形状のマスク層72がハニカム状に形成されている。n型GaN層71の上面のうちマスク層72が形成されていない領域はマスク層72に対して窪んだ凹部74であり、隣り合うマスク層72の間の距離である開口幅Cは例えば約8μmであり、さらにマスク層72の幅、すなわち凹部74のピッチWは約12μmである。また、マスク層72の側面は、n型GaN層71の上面に対して略垂直な面である。
続いて、図10(b)及び図12(b)に示すように、n型GaN層71の上側からRIEによって露出するn型GaN層71及びその下側のサファイア基板70の一部を除去して凹部75を形成する。凹部75の底面はサファイア基板70の一部が除去されて露出した面である。また、マスク層72の下側の存在するn型GaN層71及びサファイア基板70は殆ど除去されることなく凹部75に対する凸部73を形成する。凸部73の側面は凹部75の底面に対して略垂直な面である。なお、マスク層72は、凹部75を形成した後、王水によってエッチングして除去されている。図12(b)は、図10(b)を上側からみた平面図であり、マスク層72が除去されるとともに略六角形状である凸部73が凹部75とともに形成されている。また、凸部73をその側面73aが後述するn型GaN層77の結晶成長方向に対して略垂直となるように形成する。
続いて、図10(c)に示すように、凸部73からn型GaN層77を横方向に結晶成長させる。n型GaN層77は、シリコンドープのGaN層であり、凹部75及び凸部73が形成されたサファイア基板70をMOCVD装置内に配置し、アンモニアを供給しながら1050℃に温度を上げ、さらにトリメチルガリウム及びモノシランを供給することによって結晶成長される結晶層である。また、側面73aからn型GaN層77を横方向に成長させることにより、凸部73から結晶成長するn型GaN層77の結晶成長面であるファセット77aがn型GaN層77の結晶成長する方向に対して略垂直となる。
続いて、図10(d)及び図12(c)に示すように、各凸部73から横方向成長するn型GaN層77が凹部75で会合する。なお、図12(c)は、図10(d)を上側からみた構造を模式的に示した平面図である。ここで、第3の実施の形態で説明した場合と同様に、n型GaN層77が会合する際には、MOCVD装置内の成長圧力を300torr以下に減圧する。これにより、n型GaN層77が会合する領域の下側に原料ガスの供給が不足し、n型GaN層77が会合する領域の下側にボイド78が形成される。すなわち、n型GaN層77は、凹部75毎にボイド78を有することになる。また、n型GaN層77の上面は、原料ガスが十分に供給されることから略平坦面である。平面形状が六角形状である凸部73から結晶成長したn型GaN層77は会合し、n型GaN層77が会合することによって形成されるボイド78は各凸部53の間に介在して各凸部73を隔てる凹部75に形成されることになる。
続いて、図11(a)に示すように、MOCVD装置内でアンモニアを供給しながら、n型GaN層77の上面にInGaN/GaNの多重量子井戸層79及びマグネシウムがドープされたp型GaN層80を重ねて形成する。なお、多重量子井戸層79は素子形成後の発光層であり、多重量子井戸構造に限定されず単一量子井戸構造であっても良い。また、n型GaN層77、InGaN層及びGaN層で構成される多重量子井戸層79及びマグネシウムがドープされたp型GaN層80の各半導体層にドープされるシリコン、インジウム、マグネシウムの原料としては、モノシラン、トリメチルインジウム、シクロペンタジエニルマグネシウムを用いることができる。
続いて、n型GaN層77、多重量子井戸層79及びp型GaN層80が積層されたサファイア基板70をMOCVD装置内から取り出し、800℃の窒素雰囲気中で10分間p型GaN層80の活性化を行う。その後、図11(b)に示すように、p型GaN層80の上面にp電極81を形成する。p電極81は、ボイド78の上側を避けるように形成されており、凸部73の上側に形成される。すなわち、p型GaN層80の上側からp電極81をみた場合には、p電極81は凸部73に合わせてハニカム状に形成されていることになる。また、p電極81を、例えばAgやRhの如き他の金属に比べて光反射率が大きい材料を用いて形成することが好ましい。このようなp電極81によれば、発光層である多重量子井戸層79で発生した光を効率良く反射し、ボイド78を含む非平坦面から光を効率良く取り出すことができる。
続いて、p電極81、及びp型GaN層80の上面を樹脂層84を介して支持基板85に張り合わせて固定した後、サファイア基板70の裏面側からエキシマレーザ光を照射し、サファイア基板70からn型GaN層77を剥離する。このような支持基板85としては、石英基板を用いれば良い。n型GaN層77のサファイア基板70が剥離された剥離面は、ボイド78と凸部73から剥離された平坦面とからなる非平坦面である。図11(c)に示すように、n電極83はこの剥離面の略全体を覆うように形成されている。n電極83を形成する主たる材料としては、例えば透明電極の材料として汎用とされるITOの如き光透過率の高い材料を用いることができ、光の全反射を低減する非平坦面からn電極83を介して素子外部に光を取り出すことが可能となる。
続いて、図11(d)に示すように、ボイド78の位置に合わせてn電極83、n型GaN層77、多重量子井戸層79及びp型GaN層80を除去し、樹脂層84が露出するように素子分離溝86を形成する。素子分離されたn型GaN層77のn電極83が形成されている面は、周縁部がボイド78の一部の形状がそのまま残された面であり、外側に向かって傾斜した傾斜面である。このような傾斜面は、素子分離されたn型GaN層77の略中心付近の平坦面とともに素子本体99の上面を構成し、この上面は非平坦面とされる。
上述のようにして素子分離された素子本体は、図13に示すように配線94が形成された基板95に実装される。素子本体99はレーザ光を照射することによる選択的な転写及び樹脂部90への埋め込み工程を経て基板95に実装される。素子本体99は、接続部92が形成された接着部93を介して基板95に実装されるとともに、樹脂部90に形成された接続部88を介してn電極83及び配線89が電気的に接続される。
このように、本実施形態にかかる半導体光素子及びその製造方法によれば、結晶層を形成する際に生じた欠陥部を利用することにより光取り出し効率が高められた半導体光素子を形成することができる。また、この欠陥部を利用して素子分離することにより、素子本体や素子が形成される基板に加わる応力を低減することができる。さらに、結晶層を選択成長させることにより欠陥部が形成される領域以外の結晶層の結晶性を高めることも可能である。さらに素子自体の発光効率を高めるとともに、光取り出し効率を高めることが可能であり、これらの特性を同時に高めることにより優れた輝度を有する半導体発光素子を製造することができる。このような半導体発光素子と略同様の製造方法によれば、光吸収効率が高められた半導体受光素子を形成することも可能である。
本発明に第1の実施の形態にかかる半導体光素子の製造方法において、基板に凸部を形成するまでの工程断面図である。 同半導体光素子の製造方法において、素子本体を形成するまでの工程断面図である。 同半導体光素子の製造方法の別の例を示す工程断面図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる半導体光素子の製造方法において、基板に凸部を形成するまでの工程断面図である。 同半導体光素子の製造方法において、素子本体を構成する結晶層を形成するまでの工程断面図である。 同半導体光素子の製造方法において、素子を基板に実装するまでの工程断面図である。 本発明の第3の実施の形態にかかる半導体光素子の製造方法において、凸部から結晶層を成長させるまでの工程断面図である。 同半導体光素子の製造方法において、基板に素子本体を実装するまでの工程断面図である。 同半導体光素子の製造方法において、凸部から成長する結晶層を模式的に示す平面図である。 本発明の第4の実施形態にかかる半導体光素子の製造方法において、凸部から結晶層を成長させるまでの工程断面図である。 同半導体光素子の製造方法において、素子分離溝を形成するまでの工程断面図である。 同半導体光素子の製造方法において、凸部から成長する結晶層を模式的に示す平面図である。 同半導体光素子の製造方法において、素子本体が基板に実装された状態を示す断面図である。
符号の説明
1,11 基板
3,13,23,25,53,73 凸部
4,54,55,74,75 凹部
6,16,28,58,78 ボイド
21,70 サファイア基板
22,52,72 マスク層
24 窓部
30,59,79 多重量子井戸層
84 樹脂層
85 支持基板
86 素子分離溝

Claims (20)

  1. 基板上に結晶層を成長させることによって形成される半導体光素子であって、
    前記基板に形成された凹部で前記結晶層が会合することによって当該結晶層に形成される欠陥部を含む非平坦面を有すること
    を特徴とする半導体光素子。
  2. 前記非平坦面は、前記結晶層が前記基板から剥離されることにより形成されること
    を特徴とする請求項1記載の半導体光素子。
  3. 前記欠陥部のサイズは、前記結晶層の上側に形成される発光層で発生する光の波長より大きいこと
    を特徴とする請求項1記載の半導体光素子。
  4. 前記結晶層の上側に発光層が形成され、
    前記非平坦面は前記発光層で発生する光の光取り出し面であること
    を特徴とする請求項1記載の半導体光素子。
  5. 前記発光層に対して前記非平坦面の反対側には光反射膜が形成されていること
    を特徴とする請求項4記載の半導体光素子。
  6. 前記光反射膜は、電極と兼用されること
    を特徴とする請求項5記載の半導体光素子。
  7. 前記結晶層の上側に発光層が形成され、
    前記非平坦面は前記発光層で発生する光の光取り出し面に対して略対向する対向面であること
    を特徴とする請求項1記載の半導体光素子。
  8. 前記欠陥部が形成される前記結晶層の裏面側は略平坦面であり、
    当該結晶層の裏面側の略平坦面に所要の結晶層を重ねて形成することによって素子構造を形成すること
    を特徴とする請求項1記載の半導体光素子。
  9. 前記凹部は、前記基板を選択的に除去して形成され、
    前記結晶層は、前記基板を選択的に除去して形成される凸部から選択成長されることによって形成されること
    を特徴とする請求項1記載の半導体光素子。
  10. 前記凸部の平面形状は略六角形であること
    を特徴とする請求項9記載の半導体光素子。
  11. 前記凸部の側面は、前記結晶層の成長方向に対して略垂直な面であること
    を特徴とする請求項9記載の半導体光素子。
  12. 前記結晶層は、前記基板に形成された緩衝層を介して形成されること
    を特徴とする請求項1記載の半導体光素子。
  13. 前記緩衝層の一部を除去して開口部が形成され、
    前記凹部は、前記開口部に臨む前記基板の一部を除去して形成されること
    を特徴とする請求項12記載の半導体光素子。
  14. 前記緩衝層の表面には当該緩衝層に形成されるマスク層の一部が除去されてなる窓部が形成され、
    前記凹部は、前記窓部に臨む前記緩衝層とともに前記基板の一部を除去して形成されること
    を特徴とする請求項12記載の半導体光素子。
  15. 前記欠陥部のピッチに合わせて前記結晶層が分離されて素子本体が形成されること
    を特徴とする請求項1記載の半導体光素子。
  16. 前記基板はサファイア基板、又はSiC基板であること
    を特徴とする請求項1記載の半導体光素子。
  17. 前記結晶層、及び当該結晶層の上側に形成される所要の結晶層は、GaN系半導体を主たる材料として形成されること
    を特徴とする請求項1記載の半導体光素子。
  18. 基板上に形成される緩衝層から結晶層を成長させることによって形成される半導体光素子であって、
    前記緩衝層に形成された凹部で前記結晶層が会合することによって当該結晶層に形成される欠陥部を含む非平坦面を有すること
    を特徴とする半導体光素子。
  19. 基板の主面に対して略垂直な側面を有する凸部から結晶層を成長させ、
    前記凸部に隣り合う凹部で前記結晶層を会合させることによって当該結晶層に所要の欠陥部を形成すること
    を特徴とする半導体光素子の製造方法。
  20. 前記結晶層の結晶成長面が結晶成長方向に対して略垂直となるように当該結晶層を成長させ、
    前記結晶層が会合する際に当該結晶層の結晶成長が行われる装置内の成長圧力を減圧すること
    を特徴とする請求項19記載の半導体光素子の製造方法。
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