JP2005056475A - 記録テープカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】 不使用時にリールがケース内で軸線方向に大きく移動することを防止することができる記録テープカートリッジを得る。
【解決手段】 記録テープカートリッジ10では、リールは、不使用時にはケース12の底板内面に当接した状態でリールハブ内の規制位置に位置するブレーキ部材52が、上端面64をクラッチ部材74の下端面82Aに当接させて該規制位置に保持されることで、上方への移動が規制されている。解除操作部104がドライブ装置の解除部に押圧されてクラッチ部材74が回動すると、下端面82Aが上端面64と摺動して上記保持状態が解除されたブレーキ部材52が、カム溝70及びカム突起86がクラッチ部材の回動力を軸方向の移動力に変換することで浮上許容位置へ移動し、リールのケース12内での浮上が許容される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、磁気テープ等の記録テープが巻装されたリールを回転可能に収容した記録テープカートリッジに関する。
コンピュータ等の外部記録媒体として磁気テープ等の記録テープが用いられている。この記録テープとして、保存時の収容スペースが小さく、大容量の情報が記録できる、記録テープが巻装された単一のリールをケース内に回転可能に収容した所謂1リールの記録テープカートリッジが採用されている。
このような記録テープカートリッジは、不使用時にはリールがケース内で回転しないようにブレーキ手段を備えている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、リールの軸心部を構成する有底円筒状のリールハブの底面に係合ギヤを環状に設けると共に、該係合ギヤに噛合い可能な制動ギヤが設けられた円板状のブレーキ部材をリールハブ内に挿設した構成が記載されている。ブレーキ部材は、ケースに対し回転不能かつリール軸線方向にスライド可能に支持されており、ケースとの間に設けられた圧縮コイルスプリングの付勢力によって制動ギヤをリールの係合ギヤに噛み合わせるようになっている。この状態で、リールは、圧縮コイルスプリングの付勢力によってケースの底板に押し付けらると共に、該付勢力によってブレーキ部材の制動ギヤが係合ギヤ噛み合うことでケースに対する回転がロックされる。
そして、この構成では、リールハブの底部には貫通孔が形成されており、該貫通孔からドライブ装置の解除部が進入してブレーキ部材を圧縮コイルスプリングの付勢力に抗して押し上げると、制動ギヤと係合ギヤとの噛み合い状態が解除され、リールのケースに対する回転が許容されるようになっている。ドライブ装置の解除部は、リールハブの端面に形成されたリールギヤに噛み合う駆動ギヤと共に回転シャフトに設けられており、駆動ギヤをリールギヤに噛み合わせる動作に伴って、ブレーキ部材を押し上げるようになっている。したがって、この構成では、回転シャフトがリールを回転駆動するときに、ケースに対し回転不能であるブレーキ部材と回転シャフトと一体に回転する解除部とが、圧縮コイルスプリングの付勢力によって互いに押し付けられつつ摺接することとなる。そして、この摺接に伴い生じる回転抵抗を低減するために、ブレーキ部材及び解除部が共に樹脂材にて構成されている。
また、上記特許文献1の構成と似たものとして、ブレーキ部材とリールハブの底面との間にリールと一体に回転する解除部材を設けた構成が考えられている(例えば、特許文献2参照)。具体的には、解除部材は、ドライブ装置の解除部に押圧されることでブレーキ部材と共に圧縮コイルスプリングの付勢力に抗して押し上げられるようになっている。これによって、ブレーキ部材は解除部材を介して解除部に押し上げられ、リールのロック状態を解除する。そして、この構成では、リールの回転駆動時には解除部材がリールと一体に回転することによって、解除部と解除部材とが摺接することがなく、解除部材とブレーキ部材とが互いに摺接するようになっている。
さらに、リールの回転駆動時にブレーキ部材が他の部分と摺接することがない構成が知られている(例えば、特許文献3参照)。この構成では、リールのフランジの外周部に係合ギヤが形成されており、それぞれケース内で揺動可能に支持されると共に係合ギヤとの噛み合い方向に付勢された2つのブレーキ部材が係合ギヤに噛み合うことでリールの回転をロックするようになっている。また、この記録テープカートリッジをドライブ装置に装填すると、各ロック部材がそれぞれドライブ装置の解除部に押圧されて上記付勢力に抗して揺動することで、係合ギヤとの噛み合いが解除されてリールの回転が許容されるようになっている。これらの解除部は、それぞれ回転シャフトとは独立して設けられており、記録テープカートリッジ(ケース)のドライブ装置への装填またはドライブ装置内での下降動作によってロック部材を押圧するようになっている。また、この構成では、リールをケースまたは回転シャフトに押し付けるための圧縮コイルスプリングが、ベアリングを介してリールに連結されており、圧縮コイルスプリングとリールとの相対回転がベアリングによって吸収されるようになっている。
特開昭63−251983号公報 特許第3187022号明細書 特開平11−25648号公報
しかしながら、上記各構成に係る記録テープカートリッジでは、記録テープの不使用時に、圧縮コイルスプリングの付勢力によってリールがケースの底板に押し付けられる構造であるため、圧縮コイルスプリングの付勢力に抗する力が作用したときにリールのケース内での上下動を阻止(ロック)することができなかった。このため、例えば、リールにおけるケースから露出したリールギヤ形成部位(リールハブの底部外面)が押圧されたり落下衝撃が作用したりすると、リールがケース内で大きくガタつき、一端部がリーダ部材を介してケースに保持されている記録テープに損傷を与える原因となる。
また、特許文献1または特許文献2記載の構成では、ブレーキ部材と解除部材またはドライブ装置の解除部との摺接部位に圧縮コイルスプリングの付勢力が抗力として作用するため、高記録容量化に対応して記録テープを長尺化しリールの回転速度が高速回転化したり連続運転時間が延長されたりすると、これらの摺接部位に摩耗が生じることが懸念される。一方、特許文献3記載の構成では、ブレーキ部材を係合ギヤとの噛み合い方向に付勢する付勢手段とリールをケース底板側に付勢する圧縮コイルスプリングとが別部材であるため、リールと相対回転するブレーキ部材によってリールと圧縮コイルスプリングとの相対回転を吸収することができず、該相対回転を高価なベアリングによって吸収しなければならなかった。
このように、従来の記録テープカートリッジでは、不使用時におけるケース内でのリールの保持構造について、未だ改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、不使用時にリールがケース内で軸線方向に大きく移動することを防止することができる記録テープカートリッジを得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る記録テープカートリッジは、有底円筒状に形成され外周部に記録テープを巻き回したハブを軸心部に有し、ケース内に収容されて該ケースの底板内面に対する接離可能なリールと、前記ハブ内に該ハブの底部に対する接離可能に設けられ、該底部に近接して前記底板内面に当接している前記リールの該底板からの離間を規制する規制位置と、前記底部から離間して前記リールの前記底板からの離間を許容する浮上許容位置とを取り得る可動部材と、前記ケース外から押圧可能な被押圧部を有し前記ケースと前記可動部材との間に設けられ、前記記録テープの不使用時に前記可動部材を前記規制位置に保持し、前記被押圧部がドライブ装置の解除部に押圧されると前記可動部材の保持状態を解除すると共に該可動部材を前記浮上許容位置に移動させる切替手段と、を備えている。
請求項1記載の記録テープカートリッジでは、不使用時には、切替手段が可動部材を規制位置に保持することで、ケースの底板内面に当接しているリールのハブの底部に可動部材が近接しており、リールのケース底板からの離間が規制される。一方、記録テープカートリッジがドライブ装置に装填され、該ドライブ装置の解除部が切替手段の被押圧部を押圧すると、この切替手段は可動部材の保持状態を解除し、かつ該可動部材をハブの底部から離間させる。これにより、リールは底板からの離間が可能となり、例えばドライブ装置の回転シャフトによってケース内で浮上させられてケースに対し非接触で回転駆動される。
ここで、不使用時に切替手段が可動部材を規制位置に保持するため、換言すれば、不使用時には可動部材の規制位置からの移動(ハブの底部からの離間)が切替手段によって規制(阻止)されるため、該不使用時にリールは、仮に軸線方向に移動させようとする力が作用してもケースの底板からの離間が規制され、該ケース内で軸線方向に大きく移動すること(リールのケース内での比較的大きなガタつき)が防止される。
このように、請求項1記載の記録テープカートリッジでは、不使用時にリールがケース内で軸線方向に大きく移動することを防止することができる。
なお、規制位置に位置する可動部材は、リールが軸線方向に僅かに(記録テープに損傷を与えない程度に)移動することを許容しても良い。また、切替手段による可動部材の規制位置での保持は、例えば、可動部材と切替手段(の構成部品)との係合によっても良く、可動部材と切替手段との摩擦接触によっても良い。
請求項2記載の発明に係る記録テープカートリッジは、請求項1記載の記録テープカートリッジにおいて、前記可動部材は、前記ケースに対し回転不能に支持され、前記規制位置に位置するときに前記ハブの底部に設けられた係合部に係合して前記リールの前記ケースに対する回転を阻止し、前記浮上規制位置に位置するときに前記係合部との係合状態を解除して前記リールの前記ケースに対する回転を許容するように形成されている、ことを特徴としている。
請求項2記載の記録テープカートリッジでは、ハブの底部に可動部材と係合可能な係合部が設けられており、この係合部は、規制位置に位置する可動部材と係合し、可動部材が浮上許容位置へ移動すると該可動部材との係合状態が解除されるようになっている。そして、可動部材がケースに対し回転不能に支持されていることにより、該可動部材が規制位置に位置するときにはリールのケースに対する回転が阻止され、該可動部材が浮上許容位置へ移動するとリールのケースに対する回転が可能になる。
このように、不使用時にリールのケース内でのガタつきを防止するための可動部材が、該不使用時にリールのケースに対する回転を阻止する制動機能を果たすため、換言すれば、可動部材が制動部材を兼ねるため、上記不使用時にリールがケース内でガタつくことを防止することができる構成を、部品点数を増やすことなく実現することができる。
請求項3記載の発明に係る記録テープカートリッジは、請求項1または請求項2記載の記録テープカートリッジにおいて、前記切替手段は、前記ケースに対し前記リールの軸線との直交面に沿って回動可能でかつ該軸線方向の移動不能に設けられ、前記被押圧部が前記解除部に押圧されると該ケースに対し所定方向に回動する回動部材と、前記可動部材及び前記回動部材にそれぞれ前記軸線方向に対し略直交して形成され、該可動部材が前記規制位置に位置しているときに互いに摺動可能に当接し、前記回動部材の前記所定方向の回動に伴って互いの当接状態が解除される一対の当接面と、前記可動部材及び回動部材の何れか一方に設けられ、前記回動部材の前記所定方向に回動に伴って該可動部材及び回動部材の他方に設けられた接触子と摺動して前記可動部材を前記底部から離間させるカム部と、を含んで構成されている、ことを特徴としている。
請求項3記載の記録テープカートリッジでは、可動部材が規制位置に位置する状態では、それぞれリール軸線に略直交する可動部材の当接面と回動部材の当接面とが互いに当接しており、仮にリールをケースの底板から離間させる(可動部材をハブの底部から離間させる)リール軸線方向の力が作用しても可動部材の規制位置からの移動が阻止される(可動部材が規制位置に保持される)。これにより、不使用時にリールが軸線方向に大きく移動することが確実に防止される。
この状態から切替手段の被押圧部がドライブ装置の解除部に押圧されて回動部材が所定方向に回動すると、一対の当接面が互いに摺動して上記当接状態が解除されると共に、カム部が接触子と摺動しつつ該回動力(の一部)を可動部材をハブの底部から離間させる方向の移動力に変換することで、可動部材が浮上許容位置へ移動する。このように、本記録テープカートリッジでは、簡単な構造で切替手段が実現されている。
なお、カム部と接触子とで確動カム機構を構成すれば、回動部材の所定方向とは反対方向の回動によって可動部材を規制位置へ確実に復帰させることができるため、該可動部材を規制位置側に付勢する付勢手段を備えない構成とすることも可能である。このように構成すれば、仮に被押圧部がリールの回転に伴ってドライブ装置の回転シャフト等と摺接する構成であっても、該摺接部分に付勢力に基づく摩擦抗力が作用しないので、被押圧部またはドライブ装置側部材の摺接部分の磨耗が防止または著しく抑制される。
請求項4記載の発明に係る記録テープカートリッジは、請求項3記載の記録テープカートリッジにおいて、前記切替手断は、前記リールの軸線との直交方向に長手とされて該長手方向一端部が前記被押圧部とされると共に他端部が前記回動部材に連結され、該被押圧部が前記解除部に押圧されると直線的に移動しつつ前記回動部材を前記所定方向に回動するアーム部材を、さらに含んで構成されている、ことを特徴としている。
請求項4記載の記録テープカートリッジでは、アーム部材の一端部である被押圧部がドライブ装置の解除部に押圧されると、アーム部材が直線的に移動して回動部材を所定方向に回動する。これにより、一対の当接面の当接状態が解除されると共に可動部材が浮上許容位置へ移動する。このように、本記録テープカートリッジでは、一層簡単な構造で切替手段が実現されている。
また、アーム部材は、リール軸線との略直交方向に長手とされてケース周壁側から被押圧部がドライブ装置の解除部に押圧されるため、換言すれば、被押圧部は、ケース外から軸線廻りに回転駆動されるリールとは独立してケースから露出されるため、該被押圧部がリールの回転に伴ってドライブ装置側の部品と摺接することがない。そして、被押圧部が押圧されている状態(アーム部材が直線的に移動した後の状態)でカム部と接触子とによって可動部材を浮上許容位置に維持する切替手段は、リールの回転に追従することがないから、該リールの回転に伴って回動部材と可動部材(カム部と接触子)とが摺接することもない(この点は、請求項3においても同じである)。したがって、本記録テープカートリッジでは、リールの軸線方向の大きな移動が防止されると共に、リールの回転に伴う各部の摩耗が確実に防止される。
請求項5記載の発明に係る記録テープカートリッジは、請求項4記載の記録テープカートリッジにおいて、前記被押圧部は、前記ケースにおける前記ドライブ装置への装填側を向いて露出され、該装填動作に伴って前記解除部に押圧される、ことを特徴としている。
請求項5記載の記録テープカートリッジでは、ドライブ装置への装填動作に伴って、被押圧部がドライブ装置の解除部に押圧される。これにより、アーム部材はドライブ装置への装填方向に沿って直動して回動部材を回動させ、一対の当接面の当接状態が解除されると共に可動部材が浮上許容位置へ移動する。このため、ドライブ装置では、解除部が単に記録テープカートリッジの装填による被押圧部の移動軌跡上に固定的に設けられていれば足り、構造が簡単である。
以上説明したように本発明に係る記録テープカートリッジは、不使用時にリールがケース内で軸線方向に大きく移動することを防止することができるという優れた効果を有する。
本発明の実施の形態に係る記録テープカートリッジ10について、図1乃至図8に基づいて説明する。
(記録テープカートリッジの全体構成)
図1(A)には記録テープカートリッジ10を斜め上方から見た斜視図が示されており、図1(B)には記録テープカートリッジ10を斜め下方から見た斜視図が示されている。また、図2には、記録テープカートリッジ10の断面図が示されている。なお、各図に適宜示す矢印Aは、記録テープカートリッジ10のドライブ装置への装填方向を示しており、説明の便宜上、矢印Aにて示す側を前側とする。また、矢印Bにて示す方向を上側とする。
これらの図に示される如く、記録テープカートリッジ10は、ケース12を備えている。ケース12は、上ケース14と下ケース16とを接合して構成されている。具体的には、上ケース14は、平面視略矩形状の天板14Aの外縁に沿って略枠状の周壁14Bが立設されて構成されており、下ケース16は、天板14Aに略対応した形状の底板16Aの外縁に沿って周壁16Bが立設されて構成されている。そして、ケース12は、周壁14Bの開口端と周壁16Bの開口端とを突き当てた状態で、超音波溶着やビス止め等によって上ケース14と下ケース16とが接合されて、略箱状に形成されている。
このケース12には、そのドライブ装置への装填方向先頭側の角隅部において、天板14A、周壁14B、底板16A、周壁16Bがそれぞれ切り欠かれて、該装填方向に対し傾斜した開口18が形成されている。また、底板16Aの略中央部には、該底板16Aを貫通する円形状のギヤ開口20が設けられており、後述するリールギヤ42の露出用とされている。底板16Aにおけるギヤ開口20の縁部には、環状リブ22がケース12の内方へ向けて突設されており、後述するリール28の位置決め用とされている。
さらに、ケース12の底板16Aの外面における前端近傍には、一対の位置決め孔24、26が開口している。一対の位置決め孔24、26は、底板16Aからケース12内方に立設された突部(図示省略)内に袋状に設けられ、上記装填方向に直交する仮想線上で互いに離間して配置されている。そして、開口18に近い側の位置決め孔24は、ドライブ装置の位置決めピンに外接する底面視略正方形状とされ、位置決め孔26は、上記仮想線に沿って長手でかつ幅が位置決めピンの直径に対応する長孔とされている。
これにより、記録テープカートリッジ10がドライブ装置に装填されて位置決め孔24、26にそれぞれ位置決めピンが挿入されると、該記録テープカートリッジ10がドライブ装置内で水平方向(左右及び前後)に正確に位置決めされるようになっている。
さらに、底板16Aにおける位置決め孔24、26廻りの部分は、他の部分(意匠面)よりも平滑に仕上げられた位置決め面24A、26Aとされている。位置決め面24A、26Aは、位置決め孔24、26に位置決めピンが挿入されたときに該位置決めピン廻りに設けられたドライブ装置の位置決め面に当接するようになっている。これにより、記録テープカートリッジ10のドライブ装置内における鉛直方向の位置決めも為される構成である。
さらにまた、周壁14Bにおける矢印A方向を向く前壁部分には切欠き部が形成されており、該切欠き部の下端が周壁16Bによって閉塞されることで、ケース12の前面には窓部27が形成されている。この窓部27は、後述する解除操作部104の露出用とされている。
以上説明したケース12内には、図2に示される如く、後に詳述するリール28が回転可能に収容されている。リール28は、1つだけ設けられている。このリール28には、記録テープとしての磁気テープTが巻装されており、磁気テープTの先端には引出部材としてのリーダブロック30が取り付けられている。
リーダブロック30は、記録テープカートリッジ10の不使用時には、ケース12の開口18の内側に収容保持されるようになっている。この状態で、リーダブロック30は、開口18を閉塞し、ケース12内への塵芥等の侵入を阻止している。また、リーダブロック30は、その先端に係合凹部30Aが形成されており、ドライブ装置内で磁気テープTを引き出す際には、係合凹部30Aに係合する引出手段によってケース12から抜き出されてドライブ装置の巻取リールに誘導されるようになっている。さらに、リーダブロック30は、その係合凹部30Aとは反対側の端面が円弧面30Bとされており、上記巻取リールに嵌入されて磁気テープTを巻き取る巻取面の一部を構成するようになっている。
(リール等の構成)
次いでリール28について説明する。図2及び図3に示される如く、リール28は、その軸心部を構成するハブとしてのリールハブ32を備えている。リールハブ32は、外周面に磁気テープTが巻装される円筒部34と、該円筒部34の下部を閉塞する底部36とを有する略有底円筒状に形成されている。リールハブ32の底部36側端部(下端部)の近傍からは、下フランジ38がその径方向外側に同軸的かつ一体に延設されている。
一方、リールハブ32の上端部には、下フランジ38に対応して形成された上フランジ40が接合されている。これにより、リール28は、下フランジ38と上フランジ40との対向面間において、リールハブ32の円筒部34の外周面に磁気テープTが巻き回されるようになっており、円筒部34は上方に開口している。
また、リールハブ32の底部36の下端面(下フランジ38よりも下方に位置する外面)には、全体としてリール28と同軸的な環状に形成されたリールギヤ42が設けられている。リールギヤ42は、ドライブ装置の回転シャフト122の先端外周部に環状に設けられた駆動ギヤ124(図2参照)と噛み合い可能とされている。
一方、リールハブ32の底部36の上面(内面)における外周近傍には、係合部としての係合ギヤ44が設けられている。係合ギヤ44は、リール28と同軸的な円周に沿って等間隔に突設された複数(本実施の形態では3つ)の円弧状凸部46上に形成されており、後述するブレーキ部材52の制動ギヤ56と噛合可能とされている。なお、係合ギヤ44は、リールギヤ42と同様に全体としてリール28と同軸的な環状に形成されても良く、同軸的な円周上に配置される3つ以外の複数個に分割されていても良い。
以上説明したリール28における上フランジ40を除く部分は、樹脂成形によって一体に形成されている。そして、リールハブ32の底部36の下面におけるリールギヤ42の内側には、磁性材料より成り円板状に形成されたリールプレート48がインサート成形により同軸的かつ一体に設けられている。リールプレート48は、回転シャフト122における駆動ギヤ124の径方向内側に設けられたマグネット126による吸着保持(チャッキング)用とされている。
このリール28は、ケース12に収容されて不使用時には環状リブ22上に載置されるようになっている。具体的には、図2(A)及び図3(A)に示される如く、リール28は、底部36と下フランジ38との境界部分が環状リブ22の上端面に当接するようになっており、環状リブ22の内側に下フランジ38よりも突出した部分を入り込ませることで径方向の移動が規制されている。本実施の形態では、環状リブ22の上端面がケース12の「底板内面」に相当する。
この状態で、リール28は、全体としてケース12内に位置してリールギヤ42、リールプレート48をギヤ開口20から露出させている(図1(B)参照)。すなわち、リールギヤ42は、底板16Aの外面(下面)から突出することなく、ギヤ開口20からケース12外に臨んでいる。これにより、ケース12の外部からのリール28の操作、すなわちチャッキング(保持)及び回転駆動が可能とされている。
(ロック機構の構成)
また、記録テープカートリッジ10は、磁気テープTの不使用時にリール28の軸線方向の移動を規制すると共にケース12に対する回転を阻止し、ドライブ装置に装填された状態でリール28のケース12に対する浮上及び回転を許容するロック機構50を備えている。以下、ロック機構50の構成を詳細に説明する。
図2及び図3に示される如く、ロック機構50は可動部材としてのブレーキ部材52を備えており、ブレーキ部材52はリールハブ32の円筒部34内に挿設されている。図4及び図5にも示される如く、ブレーキ部材52は、略円板状に形成された円板部54を有しており、該円板部の下面外周部には係合ギヤ44と噛み合い可能な制動ギヤ56が環状に設けられている。
また、図2に示される如く、ブレーキ部材52は、円板部54の上面軸心部から立設された平面視略十字形状の十字突起58を備えている。十字突起58の内部には、これと対応した形状の挿入溝58Aが形成されている。挿入溝58Aは円板部54をも板厚方向に貫通している。また、円板部54の上面における外周近傍には、平面視で環状の壁部に囲まれたばね受け凹部60が形成されている。
さらに、円板部54の上面における十字突起58とばね受け凹部60との間からは、筒状壁62が立設されている。筒状壁62は、本実施の形態では、円板部54と同軸的な短円筒状に形成されている。この筒状壁62の軸対称となる2箇所には、該筒状壁62の軸線と略直交する当接面としての上端面64よりも下方に凹んだ凹部66が形成されている。各凹部66の底面は、それぞれ上端面64と平行な平底面66Aと、平底面66Aと上端面64との間を段差なく繋ぐ傾斜面66Bとで構成されている。また、上端面64と各平底面66Aとの境界はそれぞれ段部68とされている。
また、筒状壁62には、カム部としてのカム溝70が形成されている。カム溝70は、筒状壁62の周方向における凹部66が形成されていない部分の筒壁をそれぞれ切り欠いて2つ設けられており、各カム溝70は互いに軸対称とされている。各カム溝70の基端70Aは、軸方向には円板部54(筒状壁62の根元部)の近傍とされると共に、周方向には上端面64と傾斜面66Bとの境界部分の近傍とされている。そして、各カム溝70は、基端70Aから上側に向けてブレーキ部材52の軸線に対し傾斜しており、それぞれの終端において段部68及び上端面64に開口している。したがって、段部68は、平底面66Aからカム溝70の下縁までの部分のみが切り残されている。
以上説明したブレーキ部材52は、樹脂成形にて各部が一体に形成されている。そして、このブレーキ部材52は、リールハブ32の円筒部34内に、上下方向(リール28の軸線方向)の移動可能かつ略同軸的に挿設されている。すなわち、ブレーキ部材52は、上下方向に移動することで、その制動ギヤ56をリールハブ32に設けられた係合ギヤ44と噛み合わせる位置(図2(A)及び図3(A)に示す規制位置でもある回転ロック位置)と、該噛み合いを解除する位置(図2(B)及び図3(B)に示す浮上許容位置でもある回転許容位置)とを取り得るようになっている。
そして、このブレーキ部材52の十字突起58の挿入溝58Aには、ケース12の天板14Aから下方へ突設された十字リブ72が入り込むようになっており、該十字突起58(挿入溝58Aの溝壁)と十字リブ72とが係合することでブレーキ部材52のケース12に対する回転が阻止される構成である。
これにより、ブレーキ部材52は、回転ロック位置に位置して制動ギヤ56をリールハブ32の係合ギヤ44と噛み合わせた状態では、リール28の回転を阻止するようになっている。なお、十字リブ72は、ブレーキ部材52の上下方向の全移動ストロークに亘り挿入溝58Aに入り込んだ状態が維持されるようになっており、該ブレーキ部材52の移動方向を上下方向に案内する機能をも果たす構成である。
また、ロック機構50は、ブレーキ部材52を回転ロック位置に位置させる状態と回転許容位置に位置させる状態とを切り替えるために、回動部材としてのクラッチ部材74を備えている。図4及び図5に示される如く、クラッチ部材74は、略円板状に形成された本体部76を備えている。本体部76の軸心部には透孔78が形成されている。透孔78はケース12の十字リブ72を干渉しないように挿通させるようになっている。
また、本体部76における透孔78の外側には、段部80A(図4参照)の長手方向が所定の中心線に平行となり、かつ段部80Aが上記中心線に直交する中心線と交差するように下方に凹んだ段状凹部80が形成されている。段状凹部80は、段部80Aの外側で本体部76の外縁にまで亘って設けられており、後述するアーム部材102の逃し用とされている。この段状凹部80における丸められて長手方向に閉じた端部の近傍には、アーム部材102を連結するための連結孔81が設けられている。連結孔81は、本体部76の半径方向に長手の長孔とされている。
さらに、段状凹部80を含む本体部76の下面における軸心に対し対称となる2箇所からは、それぞれブレーキ部材52の凹部66に対応した形状の凸部82が突設されている。すなわち、各凸部82の下面は、平底面66Aに対応してクラッチ部材74の軸線方向との略直交面とされた当接面としての下端面82Aと、傾斜面66Bに対応して該軸線方向に対し傾斜した傾斜面82Bとで構成されている。なお、各凸部82間における段状凹部80以外の部分には、該段状凹部80の下面と一致する高さの円弧状凸部83が形成されている。
さらにまた、本体部76の下面の周方向における各凸部82の間からは、それぞれ脚片84が突設されている。各脚片84は、それぞれ本体部76と同軸的でかつ外径が筒状壁62の内径よりも若干小である円弧状に形成されている。そして、各脚片84の外面からは、それぞれ接触子としてのカム突起86が突設されている。各カム突起86は、カム溝70の傾斜角に対応して本体部76の軸線に対し傾斜した小ブロック状に形成されている。各カム突起86は、本体部76の軸線に対し対称に形成、配置されており、それぞれ異なるカム溝70に入り込んで該カム溝70と共に確動カム機構を構成するようになっている。
このクラッチ部材74は、ケース12に固定されるストッパ部材88によって該ケース12に対し回動可能に支持されている。ストッパ部材88は、透孔78に嵌合する嵌合部90と、嵌合部90の下端から径方向外側に延設されたフランジ部92とを有して構成されており、クラッチ部材74が回動したときに段状凹部80に干渉しないように、全体として平面視で円形から略90°の扇形部分が切欠かれた如く形成されている。
また、ストッパ部材88には、嵌合部90からフランジ部92の内縁部にかけて十字リブ72に対応した切欠き94が形成されており、該切欠き94に十字リブ72を入り込ませた状態で嵌合部90の上端面が天板14Aに当接するようになっている。さらに、ストッパ部材88には、嵌合部90の外縁部からフランジ部92の内縁部にかけて複数(本実施の形態では3つ)のかしめ用孔96が設けられており、各かしめ用孔96には天板14Aにおける十字リブ72の各脚片72A(図4及び図5参照)間から突設されたかしめ突起98が挿通されるようになっている。
そして、ストッパ部材88は、各かしめ用孔96に挿通されたかしめ突起98の先端がかしめられることで、ケース12に固定されている。この状態で、フランジ部92がクラッチ部材74の本体部76における透孔78廻りの下面に当接することで、クラッチ部材74は、ケース12に対し嵌合部90回りの回動が許容されると共に、軸線方向の移動が阻止されている。
以上説明したクラッチ部材74は、各カム突起86をブレーキ部材52のカム溝70に入り込ませて、該ブレーキ部材52に対し相対回転可能にかつ略同軸的に連結されている。また、この状態で、クラッチ部材74(天板14A)とブレーキ部材52との間には圧縮コイルスプリング100が配設されており、ブレーキ部材52は圧縮コイルスプリング100の付勢力によって常に下方に付勢されている。圧縮コイルスプリング100は、一端部がブレーキ部材52のばね受け凹部60に当接すると共に他端部がクラッチ部材74の本体部76の下面外周近傍に当接している。
そして、クラッチ部材74は、ブレーキ部材52が回転ロック位置に位置するときには、図6に示される如く、その下端面82Aをブレーキ部材52の上端面64に当接させる(または、係合ギヤ44と制動ギヤ56との噛み合い量に対し十分に小さい距離のブレーキ部材52の上昇によって当接させる)ようになっている。これにより、ブレーキ部材52は、下方から(リール28を介して)軸線方向に押圧されても、回転ロック位置から上方に移動することなくリール28の回転ロック状態を維持するようになっている。この状態では、各カム突起86は、各カム溝70の段部68側開口端の近傍に位置している。
また、本実施の形態では、上記上端面64と下端面82Aとの当接によってリール28の軸方向移動を規制(阻止)するのみならず、圧縮コイルスプリング100の付勢力(カム溝70及びカム突起86によって軸方向に変換された力)によって、制動ギヤ56を係合ギヤ44に噛み合わせているブレーキ部材52がリール28を環状リブ22に押し付け、リール28のガタつきを確実に防止するようになっている。なお、例えば、クラッチ部材74とブレーキ部材52との間、クラッチ部材74と後述するアーム部材102との間、またはケース12とクラッチ部材74またはアーム部材102との間にストッパ部を構成して、ブレーキ部材52が回転ロック位置に位置しているときに圧縮コイルスプリング100の付勢力をストッパ部に支持させ、圧縮コイルスプリング100の付勢力をリール28に作用させないようにしても良い。
一方、クラッチ部材74は、軸線廻りにおける各カム突起86をカム溝70の基端70A側に移動させる方向(図6及び図8(A)に示す矢印C方向)に回動すると、その下端面82Aがブレーキ部材52の上端面64と摺動し、該下端面82Aが凹部66に至るとブレーキ部材52の上方への移動阻止状態を解除するようになっている。さらに、このクラッチ部材74は、上記回動に伴って、各カム突起86が対応するカム溝70と摺動しつつ該カム溝70と協働して回動力(の一部)をブレーキ部材52の上方への移動力に変換するようになっている。そして、ブレーキ部材52が圧縮コイルスプリング100の付勢力に抗して上方に移動し、凸部82の周方向端面が段部68に係合するとブレーキ部材52が回転許容位置に至るように構成されている。
この状態では、図7に示される如く、クラッチ部材74の凸部82がブレーキ部材52の凹部66に入り込み、下端面82A、傾斜面82Bがそれぞれ平底面66A、傾斜面66Bに当接するようになっている。またこの状態では、段状凹部80の下面、円弧状凸部83の下面がそれぞれブレーキ部材52の上端面64に当接している。
また、ロック機構50は、クラッチ部材74を軸心廻りに回動させるためのアーム部材102を備えている。図4及び図5に示される如く、アーム部材102は、長尺板状に形成されており、下方に屈曲した一端部は被押圧部としての解除操作部104とされている。また、アーム部材102の他端部の下面からは底面視で円形状の連結突起106が突設されている。連結突起106は、クラッチ部材74の連結孔81に、角変位可能でかつ連結孔81の長手方向にスライド可能に挿入(遊嵌)されるようになっている。
以上説明したアーム部材102は、図8にも示される如く、解除操作部104をケース12の窓部27から露出させると共に連結突起106をクラッチ部材74の連結孔81に挿入した状態で、その長手方向が矢印A方向に沿うようになっている。
また、上ケース14には、リール28のケース12内での径方向の移動を規制するために天板14Aからギヤ開口20と同軸的に立設された遊動規制壁108、及び天板14Aにおけるクラッチ部材74の径方向外側から突設された環状リブ110が設けられている。そして、上ケース14には、図6及び図7に示される如く、遊動規制壁108、環状リブ110の各一部を天板14Aに至るまで切り欠くことで、アーム部材102の移動方向を長手方向(矢印A方向)に案内するためのガイド部108A、110Aが形成されている。また、ガイド部108Aには、天板14Aから立設され前側を向く周壁14Bまで至る低い(アーム部材102の板厚程度の)ガイド壁112が連設されている(図8参照)。
なお、ケース12におけるリール28が配置される空間への塵芥侵入防止機能をも果たす遊動規制壁108は、ガイド部108Aを形成する切欠き部が、下ケース16の遊動規制壁から突設された閉塞片(何れも図示省略)よってアーム部材102の通過領域を除いて閉塞されるようになっている。
このアーム部材102は、ブレーキ部材52が回転ロック位置に位置するときに、図8(A)に示される如く連結突起106が矢印A方向と直交するクラッチ部材74の中心線よりも前側に位置し、ブレーキ部材52が回転許容位置に位置するときに、図8(B)に示される如く連結突起106がクラッチ部材74の上記中心線よりも後側に位置するようになっている。連結突起106が挿入される連結孔81が長孔であることにより、矢印Aに沿って直線的に往復移動するアーム部材102の連結突起106が上記中心線を跨いで移動することができる構成である。
また、アーム部材102は、ブレーキ部材52が回転ロック位置に位置するときには、解除操作部104がケース12の前面(を構成する周壁14B外面)と略面一になるように配置されて(長さが設定されて)いる。一方、クラッチ部材74の段状凹部80は、ブレーキ部材52が回転許容位置に位置するときに、その段部80Aがアーム部材102の長手方向に沿うようになっている。
以上説明したロック機構50では、ブレーキ部材52が回転ロック位置にしているときにケース12外に露出した解除操作部104が矢印Aとは反対方向に押圧されると、アーム部材102が矢印Aとは反対方向に直線的に移動しクラッチ部材74を矢印C方向に回動させるようになっている。これにより、上端面64と下端面82Aとの当接状態が解除されると共に、各カム突起86がカム溝70内を基端70A側に摺動してクラッチ部材74の回動力をブレーキ部材52の上方への移動力に変換し、ブレーキ部材52を回転許容位置へ移動させるようになっている。
一方、ロック機構50では、解除操作部104の押圧状態を解除する(圧縮コイルスプリング100の付勢力に抗する力を除去する)と、圧縮コイルスプリング100の付勢力によって、各カム突起86が基端70Aから離間する方向にカム溝70内を摺動しつつクラッチ部材74を図8(B)に示す矢印D方向に回動させ、ブレーキ部材52を回転ロック位置に復帰させるようになっている。
そして、ケース12の前面から露出する解除操作部104は、記録テープカートリッジをドライブ装置に矢印A方向に沿って装填する動作に伴って、該ドライブ装置における解除操作部104の移動軌跡上に配置された押圧突起120によって矢印Aとは反対方向に押圧されるようになっている。
なお、上記構成のロック機構50において、ブレーキ部材52の筒状壁62(上端面64、カム溝70)、クラッチ部材74(下端面82A、カム突起86)、アーム部材102(解除操作部104)、及び圧縮コイルスプリング100が本発明における「切替手段」に相当する。
また、上記構成によって、押圧突起120は解除操作部104に当接した状態で圧縮コイルスプリング100の付勢力を支持するようになっており、記録テープカートリッジ10では、リール28の回転駆動時には圧縮コイルスプリング100の付勢力がリール28には作用しないようになっている。このため、ドライブ装置を構成する回転シャフト122にリール28を確実にチャッキングした状態でリールギヤ42と該回転シャフト122の駆動ギヤ124とを噛み合わせるために、該回転シャフト122のマグネット126によるリールプレート48の吸着力を大きく設定することが望ましい。また、リールギヤ42と駆動ギヤ124との互いの噛み合い面をリール28の回転軸線と略平行とすることで、リール28の回転駆動に伴って該リール28と回転シャフト122とを互いに離間させる方向のスラスト力が作用しないようにすることが望ましい。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
上記構成の記録テープカートリッジ10では、磁気テープTの不使用時には、ブレーキ部材52の上端面64がクラッチ部材74の下端面82Aに当接することで、該ブレーキ部材52が回転ロック位置に位置して制動ギヤ56を係合ギヤ44に噛み合わせている。このため、リール28は、ケース12に対する回転が阻止されると共に、軸線方向の移動が規制されてケース12内で殆どガタつくことがない。しかも、本実施の形態では圧縮コイルスプリング100の付勢力によってブレーキ部材52がリール28に押し付けられ、リール28はケース12(環状リブ22)に押し付けられているため、該リール28のガタつきが著しく抑制されている。このとき、リール28のリールギヤ42がギヤ開口20から露出すると共に、アーム部材102の解除操作部104が窓部27から露出している。また、開口18はリーダブロック30によって閉塞されている。
一方、磁気テープTを使用する際には、記録テープカートリッジ10を矢印A方向に沿ってドライブ装置のバケット(図示省略)へ装填する。この装填動作に伴って、解除操作部104がドライブ装置の押圧突起120に当接状態で矢印Aとは反対方向に押圧される(図8参照)。すると、アーム部材102は、矢印Aとは反対方向に直動しながら、クラッチ部材74を矢印C方向に回動する。
この回動により、クラッチ部材74の下端面82Aがブレーキ部材52の上端面64と摺動して該下端面82Aと上端面64との当接状態を解除すると共に、各カム突起86が対応するカム溝70内を基端70A側に摺動する。各カム突起86は、ブレーキ部材52の軸線に対し傾斜したカム溝70を摺動することで、クラッチ部材74の回動力をブレーキ部材52の上方への移動力に変換し、該ブレーキ部材52を圧縮コイルスプリング100の付勢力に抗してリールハブ32の底部36から離間させる。
クラッチ部材74の周方向における凸部82の下端面82A側の端面がブレーキ部材52の段部68に係合すると、ブレーキ部材52は回転許容位置に至る。この状態では、ブレーキ部材52の制動ギヤ56は、リール28の係合ギヤ44との噛み合いを解除すると共に、該係合ギヤ44から十分に離間している。またこの状態では、記録テープカートリッジ10は、バケットに所定深さまで装填されており、それ以上の矢印A方向の移動(押圧突起120に対する相対的な移動)が阻止されている。
そして、押圧突起120が解除操作部104に当接した状態、すなわちブレーキ部材52を回転許容位置に保持する状態を維持しつつ、バケットが下降する。すると、ドライブ装置の回転シャフト122がケース12のギヤ開口20に向って相対的に接近(上方へ移動)してリール28を保持する。具体的には、回転シャフト122は、マグネット126によって非接触でリールプレート48を吸着保持しつつ、その駆動ギヤ124をリールギヤ42と噛み合わせる。
回転シャフト122がさらに上方へ相対移動すると、リール28が上方に持ち上げられ環状リブ22から離間する。このリール28のケース12内での浮上量は、ブレーキ部材52の上方への移動量と比較して十分に小さく、該浮上によって係合ギヤ44が制動ギヤ56に干渉することはない。以上により、リール28は、ケース12内で浮上し該ケース12内面と非接触状態で回転可能となる。
また、上記バケットすなわち記録テープカートリッジ10のドライブ装置内での下降によって、ケース12の各位置決め孔24、26にそれぞれドライブ装置の位置決めピンが入り込むと共に、ケース12の各位置決め面24A、26Aにドライブ装置の位置決め面が当接する。これにより、記録テープカートリッジ10は、ドライブ装置に対し、水平方向及び鉛直方向に位置決めされる。
すると、ドライブ装置の引出手段が、その引出ピン(図示省略)をリーダブロック30の係合凹部30Aに係合させつつ、該リーダブロック30をケース12から抜き出してドライブ装置の巻取リールに誘導する。さらに、リーダブロック30は、巻取リールに嵌入されて円弧面30Bが磁気テープTを巻き取る巻取面の一部を構成する。
この状態で、リーダブロック30が巻取リールと一体に回転すると、磁気テープTが巻取リールのリールハブに巻き取られつつ開口18を通じてケース12から引き出される。このとき、記録テープカートリッジ10のリール28は、リールギヤ42に噛み合う駆動ギヤ124によって伝達される回転シャフト122の回転力によって、巻取リールと同期して回転する。そして、ドライブ装置の所定のテープ経路に沿って配設された記録再生ヘッドによって、磁気テープTへの情報の記録、または磁気テープTに記録された情報の再生が為される。
一方、磁気テープTがリール28に巻き戻されてリーダブロック30がケース12の開口18近傍に保持されると、記録テープカートリッジ10が装填されたバケットを上昇させる。すると、リールギヤ42と駆動ギヤ124との噛合が解除される。これにより、リール28は、リールギヤ42の駆動ギヤ124との噛み合いが解除され、環状リブ22上に載置される初期位置に復帰する。バケットが所定量だけ上昇すると、記録テープカートリッジ10は該バケットから矢印Aとは反対向きに排出される。
この排出動作に伴って、押圧突起120が圧縮コイルスプリング100の付勢力に基づくクラッチ部材74の回動力に抗する(該回動力に釣り合う反力を支持する)ことができなくなるため、圧縮コイルスプリング100のリール軸線方向に作用する付勢力によってカム突起86がカム溝70内を基端70Aから離間する方向に摺動する。すると、クラッチ部材74は、矢印D方向に回動しつつ、ブレーキ部材52を下方に移動させると共にアーム部材102を矢印A方向に直動させる。
そして、ブレーキ部材52の制動ギヤ56がリール28の係合ギヤ44に噛み合い該ブレーキ部材52が回転ロック位置に復帰すると、各部材のそれ以上の移動または回動が規制される。すなわち、この状態で、クラッチ部材74はその下端面82Aを回転ロック位置に位置するブレーキ部材52の上端面64に当接させると共に、アーム部材102はその解除操作部104を窓部27から露出させ、各部が初期状態(リール28の回転及び軸線方向の移動が規制された不使用状態)に復帰する。この状態で、記録テープカートリッジ10は、バケットから完全に排出される。
ここで、記録テープカートリッジ10では、その不使用時には、クラッチ部材74が下端面82Aをブレーキ部材52の上端面64に当接させて該ブレーキ部材52を回転ロック位置に保持するため、リール28の軸線方向の移動が規制(阻止)される。このため、仮にケース12外に露出しているリールプレート48等が不使用時に上方に押圧されたり、落下衝撃が作用したりしても、リール28がケース12内で大きくガタつくことが防止される。
このように、本実施の形態に係る記録テープカートリッジ10では、不使用時にリール28がケース12内で軸線方向に大きく移動することを防止することができる。これにより、リール28に巻装されると共に端部がリーダブロック30を介してケース12に保持された磁気テープTが保護される。
また、不使用時にリール28のガタつきを防止するための可動部材が、該不使用時にリール28のケース12に対する回転を阻止するブレーキ部材52であるため、換言すれば、ブレーキ部材52が可動部材を兼ねるため、上記不使用時にリール28がケース12内でガタつくことを防止することができる構成が部品点数を増やすことなく実現されている。
さらに、ブレーキ部材52の筒状壁62に上端面64及びカム溝70を設けると共に、クラッチ部材74にカム溝70に摺動可能に入り込むカム突起86及び上端面64との当接状態でブレーキ部材52の上方移動を規制する下端面82Aを設けることで、上記した不使用時にリール28のガタつきを防止すると共に使用時にリール28のケース内での浮上を許容する機能が、簡単な構造で実現されている。また、使用時にクラッチ部材74を矢印C方向に回動させる機能が、該クラッチ部材74にアーム部材102を連結してクランク機構を構成することで、簡単な構造で実現されている。すなわち、ロック機構50を簡単な構造によって実現することができる。
さらにまた、ロック機構50では、ドライブ装置における回転シャフト122とは独立して設けられた押圧突起120によってアーム部材102の解除操作部104が押圧され、該押圧突起120の解除操作部104との当接状態(図8(B)の状態)でブレーキ部材52を回転許容位置に保持するため、記録テープカートリッジ10にはリール28の回転駆動に伴ってドライブ装置側部品と摺接する部分がない。また、クラッチ部材74は、リール28の回転駆動時にアーム部材102を介して押圧突起120に支持されるため、リール28の回転に追従することはない。さらに、圧縮コイルスプリング100は、ブレーキ部材52とクラッチ部材74との間に配設されており、リール28の回転駆動時には該リール28に付勢力を作用させないため、該リール28の回転に追従することはない。したがって、記録テープカートリッジ10は、リール28の回転駆動時にその構成部品同士が互いに摺接することもない。
以上により、記録テープカートリッジ10では、ドライブ装置の部品や自らの構成部品にリール28の回転駆動に伴う摩耗を生じさせることが全くない。また、記録テープカートリッジ10では、リール28の回転駆動時にその構成部品同士が互いに摺接することがないため、高価なベアリング等を用いて構成部品間の相対回転を吸収する必要がなく、安価に製造することができる。
また、アーム部材102は、その解除操作部104がケース12における矢印A方向を向く前面から露出されており、該解除操作部104がドライブ装置の押圧突起120に押圧されて矢印Aとは反対方向に移動するため、ドライブ装置では、押圧突起120を単に記録テープカートリッジ10の装填による解除操作部104の移動軌跡上に固定的に設けられていれば足り、該ドライブ装置の構造が簡単である。
なお、上記実施の形態では、ブレーキ部材52とクラッチ部材74との間に圧縮コイルスプリング100を設けた構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、図9及び図10に示される如く、圧縮コイルスプリング100を備えない構成としても良い。この場合、ブレーキ部材52を回転許容位置から回転ロック位置に復帰させるために、例えば、記録テープカートリッジ10のバケットからの排出に伴って解除操作部104が矢印A方向に引張られる構成とするか、クラッチ部材74またはアーム部材102とケース12との間にクラッチ部材74を矢印D方向に回転付勢するための付勢部材(例えば、トーションばね、板ばね、圧縮または引張コイルスプリング等)を設けることが望ましい。これらの場合であっても、カム溝70とカム突起86とが確動カム機構を構成しているため、ブレーキ部材52は回転許容位置から回転ロック位置に確実に(立型ドライブ装置等で使用され、リール28の軸線方向が重力方向に一致しない場合であっても)復帰する。
また、上記の実施の形態では、ブレーキ部材52が不使用時にリール28の回転をロックする機能とリール28のガタつきを防止する機能とを共に果たす好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、リール28の回転をロックするためのブレーキ部材52とは別個にリール28のガタつきを防止するための可動部材を設けても良い。
さらに、上記の実施の形態では、それぞれリール28の軸線と略直交する上端面64と下端面82Aとを当接させて不使用時にブレーキ部材52を回転ロック位置に保持する好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、それぞれリール28の軸線に対し傾斜した面同士を、所定値以下の軸方向力では互い摺動しないように(傾斜面に沿う分力を、傾斜面に直交する分力を抗力とする摩擦力が上回るように)当接させて不使用時にブレーキ部材52を回転ロック位置に保持する構成としても良い。したがって、圧縮コイルスプリング100を備えない構成では、リール28の軸線に対する傾斜角や摩擦係数を適宜設定したカム溝70とカム突起86とで、不使用時にブレーキ部材52を回転ロック位置に保持するようにしても良い。
さらに、上記の実施の形態では、カム溝70とカム突起86とによってクラッチ部材74の回動をブレーキ部材52の軸方向移動に変換する構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、ロック機構50を、天板14Aに沿ってリール28の軸線と直交する方向に直線的に移動するアーム部材102とブレーキ部材52との間に、該アーム部材102の直線運動をブレーキ部材52の軸線方向に移動に変換する機構(カム機構であっても良い)を用いて構成しても良い。また、カム溝70をクラッチ部材74に設けると共にカム突起86をブレーキ部材52に設けてロック機構50を構成しても良く、カム溝70に代えて凸状のカムレールを設けると共に該カムレールに上下両側から接触する断面コ字状の接触子を設けてロック機構50を構成して良い。また、本発明におけるカム部と接触子には、例えば、送りねじ機構のめねじとおねじとの如き構造のものが含まれることは言うまでもない。さらに、本発明におけるカム部と接触子とが確動カムを構成しなくても良いことは言うまでもない。
さらにまた、上記の実施の形態では、クラッチ部材74がリール28と略同軸的に設けられた構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、クラッチ部材74はリールハブ32内における偏心した位置に配置されても良い。また、上記の実施の形態では、ブレーキ部材52を1部材で構成した例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、係合ギヤ44を環状に設けてブレーキ部材52を周方向に分割した複数の部品で構成しても良い。この場合、ドライブ装置の押圧突起120による1つの解除操作部104の操作によってブレーキ部材52の複数の部品が同期して回転ロック位置から回転許容位置へ移動する構成とすることが望ましい。
また、上記の実施の形態では、被押圧部としての解除操作部104がケース12の前面に設けられた窓部27から露出する好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、解除操作部104をケース12の矢印A方向に沿う側壁や底板16Aから露出させても良く、ギヤ開口20から露出させても良い。特に、リールハブ32の底部36を貫通してギヤ開口20から露出された解除操作部104が回転シャフト122と摺接する構成では、圧縮コイルスプリング100を設けず摺接部分に圧縮コイルスプリング100の付勢力に基づく摩擦抗力が作用しない構成とすることで、該解除操作部104及び回転シャフト122の摩耗を防止または著しく抑制することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る記録テープカートリッジの外観を示す図であって、(A)は上方から見た斜視図、(B)は下方から見た斜視図である。 本発明の実施の形態に係る記録テープカートリッジのドライブ装置への装填方向の中心線に沿った断面図であって、(A)はリールの回転ロック時の断面図、(B)はリールの回転ロック解除時の断面図である。 本発明の実施の形態に係る記録テープカートリッジのドライブ装置への装填方向と直交する中心線に沿った断面図であって、(A)はリールの回転ロック時の断面図、(B)はリールの回転ロック解除時の断面図である。 本発明の実施の形態に係る記録テープカートリッジを構成するロック機構の上方から見た分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る記録テープカートリッジを構成するロック機構の下方から見た分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る記録テープカートリッジを構成するロック機構のブレーキ部材が回転ロック位置に位置する状態を下方から見た斜視図である。 本発明の実施の形態に係る記録テープカートリッジを構成するロック機構のブレーキ部材が回転許容位置に位置する状態を下方から見た斜視図である。 本発明の実施の形態に係る記録テープカートリッジを構成するロック機構の動作を示す図であって、(A)はドライブ装置の押圧突起による押圧前の状態を示す一部切欠いた平面図、(B)はドライブ装置の押圧突起による押圧状態を示す一部切欠いた平面図である。 本発明の実施の形態に係る記録テープカートリッジを構成するロック機構の変形例を示す下方から見た分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る記録テープカートリッジを構成するロック機構の変形例を示す、ドライブ装置への装填方向に交差する中心線に沿った断面図である。
符号の説明
10 記録テープカートリッジ
12 ケース
22 環状リブ(ケースの底板内面)
28 リール
32 リールハブ
36 底部(リールハブの底部)
44 係合ギヤ(係合部)
52 ブレーキ部材(可動部材)
64 上端面(一対の当接面の一方)
70 カム溝(カム部、切替手段)
74 クラッチ部材(回動部材、切替手段)
82A 下端面(一対の当接面の他方)
86 カム突起(接触子、切替手段)
102 アーム部材(切替手段)
104 解除操作部(被押圧部)

Claims (5)

  1. 有底円筒状に形成され外周部に記録テープを巻き回したハブを軸心部に有し、ケース内に収容されて該ケースの底板内面に対する接離可能なリールと、
    前記ハブ内に該ハブの底部に対する接離可能に設けられ、該底部に近接して前記底板内面に当接している前記リールの該底板からの離間を規制する規制位置と、前記底部から離間して前記リールの前記底板からの離間を許容する浮上許容位置とを取り得る可動部材と、
    前記ケース外から押圧可能な被押圧部を有し前記ケースと前記可動部材との間に設けられ、前記記録テープの不使用時に前記可動部材を前記規制位置に保持し、前記被押圧部がドライブ装置の解除部に押圧されると前記可動部材の保持状態を解除すると共に該可動部材を前記浮上許容位置に移動させる切替手段と、
    を備えた記録テープカートリッジ。
  2. 前記可動部材は、前記ケースに対し回転不能に支持され、前記規制位置に位置するときに前記ハブの底部に設けられた係合部に係合して前記リールの前記ケースに対する回転を阻止し、前記浮上規制位置に位置するときに前記係合部との係合状態を解除して前記リールの前記ケースに対する回転を許容するように形成されている、ことを特徴とする請求項1記載の記録テープカートリッジ。
  3. 前記切替手段は、
    前記ケースに対し前記リールの軸線との直交面に沿って回動可能でかつ該軸線方向の移動不能に設けられ、前記被押圧部が前記解除部に押圧されると該ケースに対し所定方向に回動する回動部材と、
    前記可動部材及び前記回動部材にそれぞれ前記軸線方向に対し略直交して形成され、該可動部材が前記規制位置に位置しているときに互いに摺動可能に当接し、前記回動部材の前記所定方向の回動に伴って互いの当接状態が解除される一対の当接面と、
    前記可動部材及び回動部材の何れか一方に設けられ、前記回動部材の前記所定方向に回動に伴って該可動部材及び回動部材の他方に設けられた接触子と摺動して前記可動部材を前記底部から離間させるカム部と、
    を含んで構成されている、ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の記録テープカートリッジ。
  4. 前記切替手断は、
    前記リールの軸線との直交方向に長手とされて該長手方向一端部が前記被押圧部とされると共に他端部が前記回動部材に連結され、該被押圧部が前記解除部に押圧されると直線的に移動しつつ前記回動部材を前記所定方向に回動するアーム部材を、さらに含んで構成されている、
    ことを特徴とする請求項3記載の記録テープカートリッジ。
  5. 前記被押圧部は、前記ケースにおける前記ドライブ装置への装填側を向いて露出され、該装填動作に伴って前記解除部に押圧される、ことを特徴とする請求項4記載の記録テープカートリッジ。
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