JP2005054170A - 共重合体およびその用途 - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料電池の高分子電解質として用いた場合に、高い発電性能を示す共重合体を提供する。
【解決手段】
(1)実質的にイオン交換基が導入されていない下記(A)の高分子を構成するような芳香族系セグメントと、イオン交換基が導入され、下記(B)の高分子を構成するような主鎖が脂肪族炭素鎖からなる脂肪族系セグメントとからなることを特徴とする共重合体。
(A)ポリフェニレンエーテル類、ポリフェニレンスルフィド類、ポリナフチレン類、ポリフェニレン類、ポリエーテルスルホン類、ポリエーテルエーテルスルホン類、ポリスルホン類、ポリエーテルケトン類、ポリエーテルエーテルケトン類、ポリベンズイミダゾール類
(B)ポリエチレン類、ポリプロピレン類、ポリブテン類、ポリブタジエン類、ポリスチレン類、ポリ(α−メチルスチレン)類、ポリビニルピリジン類、ポリビニルピロリドン類、ポリメタクリル酸エステル類、ポリメタクリル酸類、ポリメタクリル酸アミド類、ポリアクリル酸エステル類、ポリアクリル酸類、ポリアクリル酸アミド類、ポリビニルアルコール類

【選択図】 なし



Description

本発明は、共重合体に関し、詳しくは実質的にイオン交換基が導入されていない芳香族系セグメント(ユニット)と、イオン交換基が導入され、主鎖が脂肪族炭素鎖からなる脂肪族系セグメント(ユニット)とからなることを特徴とする共重合体に関するものである。
一次電池、二次電池、あるいは固体高分子型燃料電池等の電気化学デバイスの隔膜として、イオン交換基を有する高分子すなわち高分子電解質が用いられている。例えば主鎖または側鎖に芳香環を有する高分子が、イオン交換基としてのスルホン酸基が容易に導入できることから様々な高分子電解質が提案されている。 例えば、ポリ(エチレン−alt−テトラフルオロエチレン)やポリ(テトラフルオロエチレン)に放射線を照射することでラジカルを発生させ、スチレンをグラフト重合させた膜のスルホン化物(非特許文献1、2)、スチレンとブタジエンの共重合体のスルホン化物(特許文献1)等の実質的にイオン交換基が導入されていない脂肪族系セグメント(ユニット)と、イオン交換基が導入され、主鎖が脂肪族鎖からなる脂肪族系セグメント(ユニット)とからなる共重合体が報告されている。
また、芳香族ポリエーテルにスルホン酸基を導入した高分子、例えば、スルホン化ポリエーテルケトン系(特許文献2)、スルホン化ポリエーテルスルホン系(特許文献3、4)等の実質的にイオン交換基が導入されていない芳香族族系セグメント(ユニット)とイオン交換基が導入された芳香族系セグメント(ユニット)とからなる共重合体が提案されている。
しかしながらこれらを有効成分とする高分子電解質膜は、燃料電池用の発電性能の点で十分満足し得る状態ではなく、さらなる改良が求められていた。
Electrochim.Acta,40,345(1995) Polymer International ,Volume 49(12)1572(2000) 米国特許第5468574号 特表平11−502249号公報 特開平10−45913号公報 特開平10−21943号公報
本発明者らは、従来のイオン交換基を有する高分子の上記欠点を改善すべく、鋭意研究を行った結果、実質的にイオン交換基が導入されていない芳香族系セグメント(ユニット)と、イオン交換基が導入され、主鎖が脂肪族炭素鎖からなる脂肪族系セグメント(ユニット)とからなるという特定の共重合体が、高い発電性能を示すことを見いだすとともに、さらに種々の検討を加えて本発明を完成した。
すなわち本発明は、実質的にイオン交換基が導入されていない芳香族系セグメント(ユニット)と、イオン交換基が導入され、主鎖が脂肪族炭素鎖からなる脂肪族系セグメント(ユニット)とからなることを特徴とする共重合体を提供するものである。
本発明の共重合体は、燃料電池の高分子電解質等として有用であり、これを用いた燃料電池は高い発電性能を示す。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の共重合体は、実質的にイオン交換基が導入されていない芳香族系セグメントと、イオン交換基が導入され、主鎖が脂肪族炭素鎖からなる脂肪族系セグメントとからなることを特徴とする。
ここで、実質的にイオン交換基が導入されていないとは、セグメントにおける繰り返し単位当りのイオン交換基の導入数が、平均0.1個未満であることを意味する。
また芳香族系セグメントとしては、主鎖が主として芳香族環で構成されているセグメントが挙げられ、芳香族環としては、例えばベンゼンなどの単環式芳香族環、ナフタレン、ビフェニルなどの多環式芳香族環、ピリジン基などの複素環式芳香族環、ベンズイミダゾールなどの多環複素環式芳香族環等が挙げられる。
芳香族系セグメントの代表例としては、例えば、ポリフェニレンエーテル類、ポリフェニレンスルフィド類、ポリナフチレン類、ポリフェニレン類、ポリエーテルスルホン類、ポリエーテルエーテルスルホン類、ポリスルホン類、ポリエーテルケトン類、ポリエーテルエーテルケトン類、ポリベンズイミダゾール類、ポリアミド類、ポリイミド類、ポリアラミド類などの高分子を構成するセグメントが挙げられる。この中でも特にポリフェニレンエーテル類、ポリナフチレン類、ポリフェニレン類、ポリエーテルスルホン類、ポリエーテルエーテルスルホン類等の高分子を構成するセグメントが挙げられる。なかでもポリエーテルスルホン類を構成するセグメントが好ましく使用される。
これらのセグメントにおける芳香族環は、置換基を有していてもよく、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等の炭素数1〜6のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基等の炭素数1〜6のアルコキシ基、ベンジル基などの炭素数7〜12のアラルキル基、フェニル基、ナフチル基等のアリール基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲンなどの置換基が挙げられる。置換基は複数有していても良く、その場合は、これらは異なっていてもよい。これらの置換基はさらに置換基を有していてもよい。
本発明におけるイオン交換基が導入されたセグメントとしては、主鎖が脂肪族炭素鎖からなり、イオン交換基を有する脂肪族系セグメントが挙げられる。ここで、脂肪族炭素鎖とは、主鎖を構成する原子が実質的にsp2炭素原子のみであるものを言う。
主鎖が脂肪族炭素鎖からなる脂肪族系セグメントとしては、主鎖が脂肪族炭素鎖から構成されていれば特に限定されることはなく、例えば、ポリエチレン類、ポリプロピレン類、ポリブテン類、ポリブタジエン類、ポリスチレン類、ポリ(α−メチルスチレン)類、ポリビニルピリジン類、ポリビニルピロリドン類、ポリメタクリル酸エステル類、ポリメタクリル酸類、ポリメタクリル酸アミド類、ポリアクリル酸エステル類、ポリアクリル酸類、ポリアクリル酸アミド類、ポリビニルアルコール類などの高分子を構成するセグメントが挙げられる。これらのセグメントの主鎖の脂肪族炭素鎖は、アルキレンであってもアルキレンの水素原子が一部または全部フッ素原子に置換された形のものであってもよい。
またイオン交換基は、上記のような脂肪族系セグメントの主鎖に導入されていても、側鎖に導入されていても良く、両方に導入されていても良い。なかでも側鎖に導入されていることが好ましい。
イオン交換基としては例えば、−SO3H、−COOH、−PO(OH)2、−P(OH)2、−SO2NHSO2−等の陽イオン交換基、−NH2、−NHR、−NRR'、−NRR'R''+、−NH3 +(R、R'、R''はそれぞれ独立にアルキル基、シクロアルキル基、アリール基等を表わしR、R'、R''は同じであっても異なっていても良い。)等の陰イオン交換基が挙げられる。本発明の高分子電解質を固体高分子型燃料電池の隔膜として用いる場合には陽イオン交換基が好ましく、さらに好ましくは−SO3H、−PO(OH)2、−P(OH)2、−SO2NHSO2−であり、最も好ましくは−SO3Hである。
イオン交換基を有する脂肪族系セグメントとしては上記のようなものが挙げられるが、好ましくはポリエチレン類、ポリブテン類、ポリブタジエン類、ポリスチレン類、ポリ(α−メチルスチレン)類を構成するセグメントおよびこれらの水素原子の一部または全部がフッ素原子に置換されたセグメントにイオン交換基を導入したものが挙げられる。さらに好ましくはポリスチレン類、ポリ(α−メチルスチレン)類を構成するセグメントおよびこれらの水素原子の一部または全部がフッ原子に置換されたセグメントにイオン交換基を導入したものが挙げられる。
本発明の共重合体は、上記のような実質的にイオン交換基が導入されていない芳香族系セグメントと、上記のようなイオン交換基が導入された主鎖が脂肪族炭素鎖からなる脂肪族系セグメントとからなることを特徴とするが、各セグメントの組成比はそれぞれ5〜95重量部の間であることが好ましい。ここで、前者のセグメントの組成が、5重量部未満であると共重合体の強度、耐熱性、安定性等が低下する傾向にあり、また95重量部より大きいとイオン伝導性が低下する傾向にある。また、後者のセグメントの組成が5重量部未満であるとイオン伝導性が低下する傾向にあり、95重量部より大きいと共重合体の強度、耐熱性、安定性が低下する傾向にある。
また実質的にイオン交換基が導入されていない芳香族系セグメントとイオン交換基が導入された脂肪族系セグメントからなる共重合体の結合様式としては、ブロック共重合体、、グラフト共重合体のいずれの結合様式であってもよい。また両セグメントは、直接結合していてもよく、連結剤を介して結合していてもよい。
また共重合体における数平均分子量は、2000〜1000000程度であることが好ましく、より好ましくは5000〜500000程度であり、よりいっそう好ましくは、6000〜300000程度、特に好ましくは、8000〜100000程度である。数平均分子量が2000より小さい場合は、共重合体のフィルム強度や耐熱性が低下する傾向にあり、分子量が1000000より大きい場合は、後述の膜を製造する際、溶媒への溶解性が低下する傾向にあり、何れの場合も好ましくない。
本発明における共重合体のイオン交換基当量は、通常0.01〜5mmol/g程度であり、好ましくは0.1〜4mmol/g程度であり、さらに好ましくは0.5〜3mmol/g程度である。0.01mmol/gよりも小さいとプロトン伝導性が不十分になる傾向があり、5mmol/gよりも大きいと耐水性が低下する傾向にある。
次に本発明の共重合体の製造方法について述べる。
本発明の共重合体は、上記のように、実質的にイオン交換基が導入されていない芳香族系セグメントと、イオン交換基が導入された脂肪族系セグメントとからなることを特徴とする。これを製造する方法としては特に制限を受けることはなく、公知の方法を用いることができる。その一例としては、芳香族系セグメントと脂肪族系セグメントからなる共重合体を合成した後に脂肪族系セグメントにイオン交換基を導入する方法、
イオン交換基を予め導入したモノマーを重合してイオン交換基が導入された脂肪族系セグメントを合成した後、実質的にイオン交換基が導入されていない芳香族系セグメントと結合させ共重合体を得る方法などが挙げられる。
例えば、上記の方法でポリエーテルスルホン類とポリスチレン類の共重合体を製造する方法としては、官能基を有するポリエーテルスルホン類とこれと反応しうる官能基を有するポリスチレン類を縮合反応させる方法などを挙げることができる。
ここで、官能基の組み合わせとしては互いに反応する組み合わせであれば良いが、好ましくはハロゲノ基と水酸基であり、これらをアルカリ存在下で縮合させる方法が好ましく用いられる。ハロゲノ基として好ましくはフルオロ基、クロロ基等が挙げられる。
末端に水酸基を有するポリエーテルスルホン類と末端に水酸基を有するポリスチレン類とを結合させる場合は、4,4’−ジフルオロベンゾフェノン、4,4’−ジクロロベンゾフェノン、4,4’−ジフルオロジフェニルスルホン、4,4’−ジクロロジフェニルスルホン、ビス(クロロメチル)ベンゼン等のジハロゲン化合物やデカフルオロビフェニル、ヘキサフルオロベンゼンなどの複数のハロゲンを有する化合物を連結剤として用い、同様の縮合反応で結合させる方法などを挙げることができる。
ポリエーテルスルホン類などの芳香族系セグメントを有する重合体は、重合して得られたものを用いることもできるし、市販品を用いることもできる。例えば末端にハロゲノ基や水酸基を有するポリエーテルスルホン類は、住友化学工業株式会社よりスミカエクセルPES4100P(クロロ末端)、PES4003P(水酸基末端)などとして入手することができる。
ポリスチレン類などの脂肪族系セグメントを有する重合体も、重合して得られたものを用いることもできるし、市販品を用いることもできる。
末端に官能基を有する脂肪族系セグメントからなる重合体を重合して得る方法としては、例えば連鎖重合の重合成長末端と反応しうる官能基を有するモノマーを共重合させることにより官能基を導入する方法が挙げられる。具体的にはスチレンの重合成長末端と反応しうる水酸基を有するモノマーをスチレンと共重合させることにより水酸基を有するポリスチレンを得ることができる。水酸基を有するモノマーとしては、水酸基が導入された1,1−ジフェニルエチレン、4−ヒドロキシスチレンなどが挙げられる。これらの水酸基を有するモノマーはポリスチレンの鎖中に導入されても良く、末端に導入されていてもよい。
モノマー中に副反応を起こしうる基を有する場合、例えば前述の水酸基は、この基を例えばアルコキシ基、シロキシ基、エステル基などで保護するという公知の保護方法を用いて、水酸基を保護して用いることができる。この場合は重合後に公知の方法により保護基を除去することにより目的物が得られる。重合方法は特に制限を受けずに公知の方法を用いることができるが、例えば、ラジカル重合、カチオン重合、アニオン重合などを用いることができる。
末端に官能基を有する脂肪族系高分子を得るもう一つの方法としては、連鎖移動剤存在下でラジカル重合させることにより、末端に官能基が導入された高分子を得る公知の方法(Chemical Reviews,101(12)3689(2001)、Journal of Polymer Science Part A: Polymer Chemistry,38(12)2121(2000))などを挙げることができる。
上記のような芳香族系セグメント を有する重合体と脂肪族系セグメント を有する重合体を結合させるための縮合反応は、溶媒を用いない溶融状態でも行うことは可能であるが、適当な溶媒中で行うことが好ましい。溶媒としては、芳香族炭化水素系溶媒、エーテル系溶媒、ケトン系溶媒、アミド系溶媒、スルホン系溶媒、スルホキシド系溶媒などを用いることが出来るが、溶解性が高いことからアミド系溶媒が好ましい。ここで、アミド系溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等が挙げられる。
反応温度は、通常20℃〜250℃、好ましくは50℃〜200℃である。
次に、かくして得られた芳香族系セグメントと脂肪族系セグメントとからなる共重合体の脂肪族系セグメントにイオン交換基としてのスルホン酸基を導入する方法について述べる。
スルホン酸基を導入する際に用いるスルホン化剤としては、濃度が90%以上の硫酸、発煙硫酸、クロロスルホン酸、SO3などの公知のスルホン化剤を用いることができる。脂肪族系高分子のみを選択的にスルホン化を行う観点から濃度が90%以上の硫酸を用いることが好ましい。
硫酸に対する共重合体の濃度は、好ましくは1〜50重量%、より好ましくは5〜30重量%である。また、反応温度は0℃〜80℃が好ましく、より好ましくは20℃〜60℃である。
スルホン化は共重合体を硫酸に溶解させることで進行し、室温では通常2〜100時間で反応が完了する。 スルホン化された共重合体は、硫酸溶液を大量の水に注いで沈殿させるなどの方法により回収することができる。
上記のようにして得られた共重合体を、燃料電池の高分子電解質として使用する際には、通常、膜の状態で使用される。膜の厚みは、特に制限はないが10〜300μmが好ましく、15〜200μmがさらに好ましい。実用に耐えるフィルムの強度を得るには10μmより厚い方が好ましく、膜抵抗の低減つまり発電性能の向上のためには300μmより薄い方が好ましい。
ここで本発明の共重合体を膜へ成型する方法に特に制限はないが、溶液状態より製膜する方法が好ましい。
具体的には、共重合体を適当な溶媒に溶解し、その溶液を基材の上に流延塗布し、溶媒を除去することにより製膜される。製膜に用いる溶媒は、共重合体を溶解可能であり、その後に除去し得るものであるならば特に制限はなく、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒、あるいはジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン系溶媒、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等のアルキレングリコールモノアルキルエーテルが好適に用いられる。これらは単独で用いることもできるが、必要に応じて2種以上の溶媒を混合して用いることもできる。中でも、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、ジクロロメタン/アルコール混合溶媒、クロロホルム/アルコール混合溶媒などがポリマーの溶解性が高く好ましい。
製膜に用いられる基材としては、溶媒への耐性があり、製膜後に膜が剥離できるものであれば特に制限はなく、通常ガラス板、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム、ステンレス板、ステンレスベルト、シリコンウエハ、テフロン(登録商標)板等が用いられる。これらの基材は、必要に応じて、表面が離型処理、エンボス加工、つや消し加工がされているものも使用し得る。また、膜厚は溶液濃度あるいは基板上への塗布厚により制御できる。
また本発明の共重合体を燃料電池の高分子電解質として使用する際には、必要に応じ、高分子に使用される可塑剤、安定剤、離型剤、保水剤等の添加剤を、プロトン伝導能を著しく妨げない範囲内で含有せしめることもできる。また、多孔膜と複合化することにより、機械的強度等が向上された高分子電解質複合膜の形にすることもできる。さらに、膜の機械的強度の向上などを目的とした電子線・放射線などを照射して架橋する方法が知られており、本発明の高分子電解質膜に対してこの方法をも使用することが可能である。
次に本発明の燃料電池について説明する。
本発明の燃料電池は本発明の共重合体を高分子電解質膜として使用したものや、本発明の高分子電解質を触媒層中の高分子電解質として使用したものなどを挙げることができる。
本発明の共重合体を高分子電解質膜として使用した燃料電池は、高分子電解質膜の両面に、触媒とガス拡散層を接合することにより製造することができる。ガス拡散層としては公知の材料を用いることができるが、多孔質性のカーボン織布、カーボン不織布またはカーボンペーパーが、原料ガスを触媒へ効率的に輸送するために好ましい。
ここで触媒としては、水素または酸素との酸化還元反応を活性化できるものであれば特に制限はなく、公知のものを用いることができるが、白金の微粒子を用いることが好ましい。白金の微粒子はしばしば活性炭や黒鉛などの粒子状または繊維状のカーボンに担持されて用いられる。また、カーボンに担持された白金を、高分子電解質としてのパーフルオロアルキルスルホン酸樹脂のアルコール溶液と共に混合してペースト化した触媒組成物ペーストを、ガス拡散層および/または高分子電解質膜に塗布・乾燥することにより触媒層が得られる。具体的な方法としては例えば、J. Electrochem. Soc.: Electrochemical Science and Technology, 1988, 135(9), 2209 に記載されている方法等の公知の方法を用いることができる。
本発明の共重合体を触媒層中の高分子電解質として使用した燃料電池としては、前述の触媒組成物を構成するパーフルオロアルキルスルホン酸樹脂の代わりに本発明の共重合体を用いたものを挙げることができる。本発明の共重合体を用いて触媒層を得る際に用いることができる溶媒としては、前述の共重合体を製膜する際に使用できる溶媒として挙げたものと同じものを挙げることができる。本発明の共重合体を用いた触媒層を使用する場合、高分子電解質膜は本発明の共重合体を用いた膜に限定されずにこれ以外の高分子電解質膜も用いることができる。
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものではない。
燃料電池特性評価
カーボンに担持された白金触媒をNafion(デュポン社の登録商標)の低級アルコール溶液(水を10wt%含む)(Aldrich社製)と混合してペースト状とし、電極材料としての多孔質性のカーボン織布に塗布・乾燥し、触媒が固定された電極材料としての集電体を得た。この集電体を膜の両面に重ね合せ、集電体−膜接合体を得た。該接合体の一面に加湿空気、他面に加湿水素ガスを流し、該接合体を80℃に保ち、その発電特性を測定することによって行った。
参考例1 カリウムナフタレンの合成
アルゴン雰囲気下で、フラスコに脱水精製したテトラヒドロフラン(以下、THFと略する)150mlを入れ、次いで金属カリウム3.9gとナフタレン15.4gを加え、室温で反応させることによって深緑色のカリウムナフタレンのTHF溶液を合成した。メタノールを用いて緑色が消失する点を終点とした滴定を行ったところ、濃度は0.369mol/Lであった。
参考例2 ジフェニルエチレン類(b1)の合成
窒素雰囲気下でフラスコに4-ヒドロキシベンゾフェノン5.01g(25.3mmol)とDMF8mlを入れて溶解させた。ここにtert−ブチルジメチルシリルクロリド5.47g(36.3mmol)とイミダゾール8.00g(118mmol)のDMF溶液を室温で10分間かけて滴下した。室温で5時間攪拌した後、過剰の重曹水をゆっくりと加えてヘキサン30mlで抽出した。 有機層を水で洗浄した後に、乾燥、溶媒を留去して無色透明な液体(a)を7.40g得た。
窒素雰囲気下で、フラスコにメチルトリフェニルホスホニウムブロミド8.93g(25mmol)、tert−ブトキシカリウム3.60g(32.1mmol)を入れ、次いでTHF30mlを加えて溶解させた。そこに(a)7.40gをTHF15mlに溶かした溶液を0℃で15分かけて滴下し、室温で18時間攪拌した。水を加えて反応を停止させ、THFを留去した後、エーテル20mlで3回抽出し、有機層を水で洗浄した。有機層を乾燥後、大量のヘキサンに注いで沈殿物をろ別し、ヘキサンを展開溶媒とするカラムクロマトグラフィーで精製し、ヘキサンを留去することで1−(4’−tert−ブチルジメチルシリロキシフェニル)−1−フェニルエチレン(b1)を4.24g得た。
参考例3 ポリスチレン類(c1)の製造
真空下において、ガラス容器に上記参考例1で合成したカリウムナフタレンのTHF溶液4.21ml(1.55mmol)を入れた。系内を−78℃に保ち、攪拌しながらスチレン(22.7mmol)のTHF溶液25.7mlを加えた。−78℃で10分間反応させた後に上記参考例2で合成した(b1)のTHF溶液(0.221mmol/ml)を7.45ml加え、さらに2時間反応を行った。その後、メタノールを加えて反応を停止させ、メタノールに投入し、重合体を得た。これをTHF15mlに溶解し、テトラブチルアンモニウムフルオリドのTHF溶液(1mmol/ml)を3ml加えて室温で2時間反応した。その後、反応液をメタノールに注いでポリマーを沈殿させ、ろ過、乾燥して重合体(c1)を得た。GPCより求めた数平均分子量はポリスチレン換算で4300であった。このものは、下記のような末端にヒドロキシ基が置換したポリスチレン構造を有している。
Figure 2005054170
参考例4 ポリエーテルスルホン類の合成
窒素雰囲気下で水酸基末端のポリエーテルスルホン(住友化学工業社製スミカエクセルPES4003P、ポリスチレン換算分子量39000)25gをN,N−ジメチルアセトアミド(以下DMAc)65mlに溶解させた。さらに炭酸カリウム0.277g、デカフルオロビフェニル1.34g、トルエン13mlを加えて80℃で2時間、100℃で1時間反応させた。その後、反応液をメタノールに投入して重合体を析出させて、ろ過、乾燥を行い、ポリエーテルスルホン類(d)を得た。このものは、末端にノナフルオロビフェニルオキシ基が置換したポリエーテルスルホンであることが確認された。
参考例5 ジフェニルエチレン類(b2)の製造
窒素雰囲気下でフラスコにビス(4-ヒドロキシ)ベンゾフェノン25.7g(120mmol)とDMF8mlを入れて溶解させた。そこにtert−ブチルジメチルシリルクロリド36.6g(243mmol)とイミダゾール21.8g(320mmol)のDMF溶液を室温で10分間かけて滴下した。室温で5時間攪拌した後、過剰の重曹水をゆっくりと加えてヘキサン30mlで抽出した。 有機層を水で洗浄した後に、乾燥、溶媒を留去して無色透明な液体(a2)を34.5g得た。
窒素雰囲気下で、フラスコにメチルトリフェニルホスホニウムブロミド30.9g(86.5mmol)、tert−ブトキシカリウム5.40g(48.2mmol)、THF30mlを入れ溶解させた。そこに(a2)34.5gをTHF15mlに溶かした溶液を0℃で15分かけて滴下し、室温で18時間攪拌した。水を加えて反応を停止させ、THFを留去した後、エーテル20mlで3回抽出し、有機層を水で洗浄した。有機層を乾燥後、大量のヘキサンに注いで沈殿物をろ別し、ヘキサンを展開溶媒とするカラムクロマトグラフィーで精製し、ヘキサンを留去することにより1,1−ビス(4’−tert−ブチルジメチルシリロキシフェニル)エチレン(b2)を16.9g得た。
参考例6 ポリスチレン類(c2)の製造
真空下において、ガラス容器にsec−ブチルリチウムのヘプタン溶液2.84ml(0.824mmol)を入れた。系内を−78℃に保ち、攪拌しながらスチレンのTHF溶液26.8ml(スチレン含量23.7mmol)を加えた。−78℃で10分間反応させた後に上記参考例5で合成した(b2)のTHF溶液9.40ml(1.17mmol)を加え、さらに2時間反応を行った。その後、メタノールを加えて反応を停止させ、メタノールに投入し、重合体を得た。これをTHF15mlに溶解し、テトラブチルアンモニウムフルオリドのTHF溶液(1mmol/ml)を3ml加えて室温で2時間反応した。その後、反応液をメタノールに注いでポリマーを沈殿させ、ろ過、乾燥して重合体(c2)を得た。GPCより求めた数平均分子量はポリスチレン換算で3100であった。このものは、下記のような片末端に2個のヒドロキシ基が置換したポリスチレン構造を有している。
Figure 2005054170
参考例7 ポリスチレン類(c3)の製造
sec−ブチルリチウムのヘプタン溶液1.08ml(0.308mmol)、スチレンのTHF溶液28.8ml(25.5mmol)、上記参考例5で合成した(b2)のTHF溶液2.72ml(0.337mmol)を用いる以外は参考例6に準拠して実施することにより重合体(c3)を得た。GPCより求めた数平均分子量はポリスチレン換算で8300であった。この重合体(c3)は、片末端に2個のヒドロキシ基が置換したポリスチレン構造を有している。
実施例1(ブロック共重合体の製造)
窒素雰囲気下で上記(c1)を0.15g、上記(d)を0.90g入れて、DMAc10mlで攪拌溶解させた。さらに炭酸カリウム15mgとトルエン10mlを加えて100℃で3時間、120℃で3時間、140℃で6時間反応させた。その後、反応液を大量の塩酸酸性メタノールに投入して重合体を析出させてろ過、乾燥を行い、ポリエーテルスルホン−block−ポリスチレンの構造を有するブロック共重合体(e1)0.96gを得た。
得られたブロック共重合体(e1)0.96gを濃硫酸15mlに溶解させて40℃で3日間反応後、反応液を大量の氷水中に滴下し、得られた沈殿物をろ過回収した。さらに洗液が中性になるまでイオン交換水による洗浄を繰り返した後、乾燥してスルホン化した高分子(f1)(ポリエーテルスルホン−block−スルホン化ポリスチレンの構造を有するブロック共重合体)を得た。DMAcを展開溶媒としたGPC測定の結果、数平均分子量はポリスチレン換算で73000であった。
また1H NMR測定より、スルホン酸基はポリエーテルスルホンセグメントには実質的に導入されておらず、ポリスチレンの芳香環に1個ずつ導入されていることを確認した。
(f1)をDMAcに溶解させ15wt%溶液を調製した。ガラス基板上に流延塗布し、80℃で乾燥させることによってスルホン化した芳香族系高分子の膜(g1)を得た。この膜厚は34μmであった。この膜の滴定法で求めたイオン交換容量測定および燃料電池特性評価の結果を表1に示す。
比較例1
無水塩化第一銅99mgと2−メチルベンズオキサゾール266mgとトルエン1mlを室温で15分撹拌した。これに2−フェニルフェノール8.5gとトルエン30mlを加え、酸素雰囲気下50℃で5時間撹拌した。反応終了後、塩酸を含むメタノール中に注いでポリマーを析出させ、ろ過、乾燥してポリ(2−フェニルフェニレンエーテル)(h)を得た。
共沸蒸留装置を備えたフラスコに、水酸基末端ポリエーテルスルホン(住友化学工業製スミカエクセルPES5003P、ポリスチレン換算分子量45000)を3.0g、(h)を0.75g、炭酸カリウム0.04g、N,N−ジメチルアセトアミド(以下DMAcと呼ぶ)15mlおよびトルエン3mlを加え、加熱撹拌してトルエンと水の共沸条件下にて脱水後、トルエンを蒸留除去した。ここに4,4’−ジフルオロベンゾフェノン0.05gを添加し、160℃にて5時間加熱攪拌した。反応液を大量の塩酸酸性メタノールに滴下し、得られた沈殿物をろ過回収し、80℃にて減圧乾燥して3.8gのブロック共重合体を得た。
得られたブロック共重合体2gを98%硫酸20mlとともに室温下にて攪拌し、均一溶液とした後さらに2時間攪拌を継続した。得られた溶液を大量の氷水中に滴下し、得られた沈殿物をろ過回収した。さらに洗液が中性になるまでイオン交換水によるミキサー洗浄を繰り返した後、40℃にて減圧乾燥してポリエーテルスルホン−block−スルホン化ポリ(2−フェニルフェニレンエーテル)の構造を有するブロック共重合体(i)を得た。
DMAcを展開溶媒としたGPC測定の結果、数平均分子量はポリスチレン換算で51000であった。
また1H NMR測定より、スルホン酸基はポリエーテルスルホンセグメントには実質的に導入されておらず、ポリ(2−フェニルフェニレンエーテル)セグメントの芳香環に導入されていることを確認した。
(i)を用いる以外は実施例1に準拠して、膜厚は35μm膜(j)を得た。この膜の滴定法で求めたイオン交換容量測定および燃料電池特性評価の結果を表1に示す。
実施例2(グラフト共重合体の製造)
窒素雰囲気下、フラスコに上記(c2)を0.8g、上記(d)を3g、DMAc15mlを入れて溶解させた。さらに炭酸カリウム37mgとトルエン10mlを加えて100℃で3時間、120℃で3時間、140℃で6時間反応させた。その後、反応液を大量の塩酸酸性メタノールに投入して重合体を析出させてろ過、乾燥を行い、ポリエーテルスルホン−glaft−ポリスチレンの構造を有するグラフト共重合体(e2)3.8gを得た。
得られたグラフト共重合体(e2)3gを濃硫酸30mlに溶解させて40℃で3日間反応後、反応液を大量の氷水中に滴下し、得られた沈殿物をろ過回収した。さらに洗液が中性になるまでイオン交換水による洗浄を繰り返した後、乾燥することによりポリエーテルスルホン−glaft−スルホン化ポリスチレンの構造を有するグラフト共重合体(f2)を得た。1H NMR測定より、スルホン酸基は実質的にポリエーテルスルホンセグメントには導入されておらず、ポリスチレンの芳香環に1個ずつ導入されていることを確認した。DMAcを展開溶媒としたGPC測定の結果、数平均分子量はポリスチレン換算で98000であった。
(f2)を用いる以外は実施例1に準拠して、膜厚は37μm膜(g2)を得た。この膜の滴定法で求めたイオン交換容量測定および燃料電池特性評価の結果を表1に示す。
実施例3(グラフト共重合体の製造)
(c2)の代りに上記(c3)を用い、炭酸カリウム14mg用いる以外は実施例2に準拠することにより、ポリエーテルスルホン−glaft−ポリスチレンの構造を有するグラフト共重合体(e3)3.8gを得た。
次いで、(e2)の代りに上記(e3)を用いる以外は実施例2に準拠してスルホン化することによりポリエーテルスルホン−glaft−スルホン化ポリスチレンの構造を有するグラフト共重合体(f3)を得た。1H NMR測定より、スルホン酸基は実質的にポリエーテルスルホンセグメントには導入されておらず、ポリスチレンの芳香環に1個ずつ導入されていることを確認した。DMAcを展開溶媒としたGPC測定の結果、数平均分子量はポリスチレン換算で83000であった。
(f3)を用いる以外は実施例1に準拠して、膜厚は37μm膜(g3)を得た。この膜の滴定法で求めたイオン交換容量測定および燃料電池特性評価の結果を表1に示す。
Figure 2005054170

Claims (11)

  1. 実質的にイオン交換基が導入されていない芳香族系セグメントと、イオン交換基が導入され、主鎖が脂肪族炭素鎖からなる脂肪族系セグメントとからなることを特徴とする共重合体。
  2. 芳香族系セグメントが、下記(A)の高分子を構成するセグメントから選ばれることを特徴とする請求項1記載の共重合体。
    (A)ポリフェニレンエーテル類、ポリフェニレンスルフィド類、ポリナフチレン類、ポリフェニレン類、ポリエーテルスルホン類、ポリエーテルエーテルスルホン類、ポリスルホン類、ポリエーテルケトン類、ポリエーテルエーテルケトン類、ポリベンズイミダゾール類
  3. 主鎖が脂肪族炭素鎖からなる脂肪族系セグメントが、下記(B)の高分子を構成する
    セグメントから選ばれることを特徴とする請求項1または2記載の共重合体。
    (B)ポリエチレン類、ポリプロピレン類、ポリブテン類、ポリブタジエン類、ポリスチレン類、ポリ(α−メチルスチレン)類、ポリビニルピリジン類、ポリビニルピロリドン類、ポリメタクリル酸エステル類、ポリメタクリル酸類、ポリメタクリル酸アミド類、ポリアクリル酸エステル類、ポリアクリル酸類、ポリアクリル酸アミド類、ポリビニルアルコール類
  4. イオン交換基が、−SO3H、−COOH、−PO(OH)2、−P(OH)2、−SO2NHSO2−から選ばれる陽イオン交換基であることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の共重合体。
  5. 共重合体の数平均分子量が、2000〜1000000であることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の共重合体。
  6. 共重合体がブロック共重合体またはグラフト共重合体であることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の共重合体。
  7. イオン交換基当量が、0.01〜5mmol/gであることを特徴とする請求項1〜6記載の共重合体。
  8. 請求項1〜7記載の共重合体を有効成分とする高分子電解質。
  9. 請求項8記載の高分子電解質を用いてなる膜。
  10. 請求項8記載の高分子電解質を用いてなる燃料電池用電極触媒組成物。
  11. 請求項9記載の膜および/または請求項10記載の電極触媒組成物を有する燃料電池。
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