JP2005045898A - 回転機 - Google Patents

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JP2005045898A
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stator
core
rotor
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Shuji Kosaka
修司 小坂
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TOKUSHU DENSO KK
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TOKUSHU DENSO KK
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Abstract

【課題】内側の回転子と外側の固定子を回転機において、組み立て性の向上などを実現することができる回転機を提供する。
【解決手段】内側の回転子2と外側の固定子3を備えた回転機1であって、固定子3を構成するステータコア7を圧粉成形体で形成すると共に、ステータコア7が、回転機1の外廓を形成する環状の本体部7aと、本体部7aの内側に突出してコイル9とともに突極を形成するティース部7bを一体的に備えている構成とし、ステータコア7の寸法精度を高めて組み立て性を向上させた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内側の回転子と外側の固定子を備えた回転機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の回転機としては、例えば、図3及び図4に示すようなものがあった。図3に示す回転機101は、内側の回転子102と外側の固定子103を備えている。回転子102は、回転軸104の外周にロータコア105を備えると共に、ロータコア105の外周に複数の磁石106を一定間隔で備えている。固定子103は、リング状のヨーク107の内側に、軸線方向に多数枚の鋼板を積層して成る環状のステータコア108を備えており、ステータコア108の内側には、複数のティース部108aが一定間隔で設けてあり、各ティース部108aに、インシュレータ109を介してコイル110が巻回してある。
【0003】
そして、回転機101は、ロータコア105及びステータコア108の両側をエンドブラケット111で閉塞し、この際、両エンドブラケット111の外周部をヨーク107に連結すると共に、各エンドブラケット111と回転軸104の間に軸受112を介装した構造になっている。
【0004】
また、図4に示す回転機201は、上記回転機と同様に、回転軸104及び磁石106から成る回転子102を備えると共に、ステータコア108やコイル110等から成る固定子103を備えているが、固定子103がヨーク(図3の符号106)を持たないものとなっている。このため、ステータコア108をエンドブラケット211で直接保持するようにしており、上記ヨーク分の強度を補うためにエンドブラケット211を厚肉化した構造になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したような回転機は、家電製品を含む様々な電機に用いられており、これらの電機をより優れたものにするうえで、とくに組み立て性の向上や低コスト化などが要求されている。
【0006】
【発明の目的】
本発明は、上記従来の状況に鑑みて成されたもので、内側の回転子と外側の固定子を回転機において、主として組み立て性の向上や低コスト化を実現することができる回転機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の回転機は、請求項1として、内側の回転子と外側の固定子を備えた回転機であって、固定子を構成するステータコアを圧粉成形体で形成すると共に、ステータコアが、回転機の外廓を形成する環状の本体部と、本体部の内側に突出してコイルとともに突極を形成するティース部を一体的に備えている構成とし、請求項2として、ステータコアを軸線方向に少なくとも二分割した構成としており、上記構成をもって従来の課題を可決するための手段としている。
【0008】
【発明の効果】
本発明の請求項1の回転機によれば、圧粉成形体から成るステータコアに本体部とティース部を一体化したことにより、ステータコアの高い成形精度が得られるので、これにより組み立て性を向上させることができる。また、ステータコアの本体部が回転機の外郭を形成することから、ステータコア自体の強度が充分なものとなって、回転子と固定子の間には薄肉のエンドブラケットを採用することができ、例えばエンドブラケットには安価なプレス成形品の使用が可能になるので、低コスト化も実現することができ、さらには、鋼板を積層して成るステータコアが外部に露出する従来の回転機に比べて、防水処理を施すことがきわめて容易になる。
【0009】
本発明の請求項2の回転機によれば、請求項1と同様の効果を得ることができるうえに、ステータコアを軸線方向に少なくとも二分割したことから、分割コアの形状が簡素化され、分割コアとなる圧粉成形体の成形をより容易にすることができ、さらなる低コスト化などに貢献することができる。
【0010】
【実施例】
図1及び図2に示す回転機1は、内側の回転子2と外側の固定子3を備えている。回転子2は、回転軸4の外周にロータコア5を備えると共に、ロータコア5の外周に複数の磁石6を円周方向にわたって等間隔で備えている。
【0011】
固定子3は、圧粉成形体から成るステータコア7を備えている。すなわち、ステータコア7は、例えば、純鉄粉に無機質材料や絶縁性樹脂をコーティングして成る粉末材料を用い、この粉末材料を金型で所定形状に加圧成形し、その後焼成したものである。このステータコア7は、回転機1の外廓を形成する環状の本体部7aと、本体部7aの内側に突出する複数のティース部7bを一体的に備えている。本体部7aは、図1に示すステータコア7の断面がT形状を成すように、ティース部7bの両側に突出した状態で回転機1の外郭を形成している。各ティース部7bは、インシュレータ8を介してコイル9を巻回することで固定子3の突極を形成する。
【0012】
そして、回転機1は、ロータコア5及びステータコア7の両側をエンドブラケット10,11で閉塞し、この際、各エンドブラケット10,11の外周部をステータコア7の本体部7aの両端に連結すると共に、各エンドブラケット10,11と回転軸4の間に軸受12,13を介装し、一方のエンドブラケット10の中央穴10aから回転軸4の一端側を突出させた構造になっている。
【0013】
上記の回転機1では、圧粉成形体から成るステータコア7に本体部7aとティース部7bを一体化したことから、ステータコア7の高い成形精度を得ることができ、これにより組み立て性に優れたものとなり、他の部材との組立て精度も高められる。
【0014】
また、上記の回転機1では、ステータコア7の本体部7aが回転機1の外郭を形成することから、従来の回転機に用いたヨーク(図3の符号107)が不要になり、且つステータコア7自体の強度が充分なものとなる。このため、エンドブラケット10,11としては、薄肉のもので充分であって、安価で量産可能なプレス成形品を使用することができ、これにより低コスト化も実現する。
【0015】
さらに、上記の回転機1では、ステータコア7の本体部7aが回転機1の外郭を形成することから、鋼板を積層して成るステータコアが外部に露出する従来の回転機(図4参照)に比べて、防水処理を施すことがきわめて容易になり、低コストで高品質の回転機を提供することができる。
【0016】
そしてさらに、回転機1は、図1中に仮想線で示すように、ステータコア7を軸線方向に二分割した構成にすることも有効である。このように、ステータコア7を二つの分割コア7A,7Bに分割すれば、分割コア7A,7Bの形状が簡素化されたものとなり、その分割コア7A,7Bとなる圧粉成形体をより容易に成形することができる。
【0017】
なお、本発明の回転機は、その構成の細部が上記実施例のみに限定されるものではなく、各部材の材料や形状を適宜変更することができ、また、ステータコアの分割数を二個以外にすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転機の一実施例を説明する片側省略の断面図である。
【図2】図1に示す回転子及び固定子の片側省略の正面図である。
【図3】従来の回転機を説明する片側省略の断面図である。
【図4】従来の回転機の他の例を説明する片側省略の断面図である。
【符号の説明】
1 回転機
2 回転子
3 固定子
7 ステータコア
7a 本体部
7b ティース部
7A,7B 分割コア
9 コイル

Claims (2)

  1. 内側の回転子と外側の固定子を備えた回転機であって、固定子を構成するステータコアを圧粉成形体で形成すると共に、ステータコアが、回転機の外廓を形成する環状の本体部と、本体部の内側に突出してコイルとともに突極を形成するティース部を一体的に備えていることを特徴とする回転機。
  2. ステータコアを軸線方向に少なくとも二分割したことを特徴とする請求項1に記載の回転機。
JP2003202193A 2003-07-28 2003-07-28 回転機 Pending JP2005045898A (ja)

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