WO2013111335A1 - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】永久磁石の体積を大きく確保しつつ鉄心の剛性を高めるようにする。 【解決手段】固定子2と回転子3を有する回転電機1であって、回転子3は、シャフト9に固定された筒状の円筒部12及び当該円筒部12の半径方向外側に極数に応じて設けられた複数の磁極部13を一体に備えた積層鉄心10と、磁極部13の相互間に配置された永久磁石11と、を有し、積層鉄心10は、非磁性体により形成され、複数の磁極部13を回転子3の回転方向に連結する第2の鋼板40を有する。

Description

回転電機
 開示の実施形態は、回転電機に関する。
 特許文献1には、回転軸を囲む環状の連結部及び連結部の外側に極数に応じた数の扇形の磁極部を一体に形成した積層鉄心と、磁極部相互間に配置された角形の永久磁石と、鉄心の磁極部と連結部とにまたがり両端に拡大部を有する打抜孔とを備え、この打抜孔に充填挿入した非磁性の補強部材を設ける技術が記載されている。
実公平7-36459号公報
 回転電機の回転子に設ける永久磁石として、ネオジム磁石等のレアアース磁石が広く用いられている。レアアース磁石は磁束密度が高いので、回転子の永久磁石を小さく抑えることが可能であるが、コストが高いという欠点がある。そこで、フェライト磁石等のコストの低い磁石を用いることが考えられるが、その場合にはレアアース磁石に比べて磁束密度が低いので、永久磁石の体積を大きくする必要がある。
 上記従来技術の回転子では、打抜孔に非磁性の補強部材を充填することで、永久磁石の漏洩磁束を減少しつつ、磁極部と連結部との接続部分の強度を向上させている。しかしながら、打抜孔により永久磁石の寸法(半径方向に垂直な方向の寸法)が制限されるので、永久磁石の体積を大きくすることが困難である。一方、永久磁石の体積を大きくするために打抜孔を有しない構成とした場合、補強部材が無くなると共に磁極部と連結部との接続部分の寸法が小さくなるので、鉄心の剛性が低下し、磁極部に加わるトルクや外力によっては鉄心に変形が生じる可能性がある。このように、永久磁石の体積と鉄心の剛性を両立することができないという問題があった。
 本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、永久磁石の体積を大きく確保しつつ鉄心の剛性を高めることができる回転電機を提供することを目的とする。
 上記課題を解決するため、本発明の一の観点によれば、固定子と回転子を有する回転電機であって、前記回転子は、回転軸に固定された筒状の円筒部及び前記円筒部の半径方向外側に極数に応じて設けられた複数の磁極部を一体に備えた鉄心と、前記磁極部の相互間に配置された永久磁石と、を有し、前記鉄心は、非磁性体により形成され、少なくとも2つの前記磁極部を前記回転子の回転方向に連結する連結部を有する回転電機が適用される。
 本発明の回転電機によれば、永久磁石の体積を大きく確保しつつ鉄心の剛性を高めることができる。
実施形態の回転電機の全体構成を表す縦断面図である。 図1中II-II断面に相当する断面図である。 図2中A部の部分拡大図である。 積層鉄心の全体構造を表す斜視図である。 円環状の第2の鋼板の平面図である。 第2の鋼板を両端に設けた積層鉄心の全体構造を表す斜視図である。 一部に円弧部を有しそれ以外が第1の鋼板と同形状である第2の鋼板を設けた積層鉄心の全体構造を表す斜視図である。 一部に円弧部を有しそれ以外が第1の鋼板と同形状である第2の鋼板の平面図である。 円筒部と磁極部との接続部分に肉盛部を設けた場合における図2中A部の部分拡大図に相当する図である。
 以下、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
 <回転電機の構成>
 まず、本実施形態の回転電機1の全体構成について図1を用いて説明する。図1に示すように、回転電機1は、半径方向に磁気的空隙を介して対向配置された固定子2及び回転子3を有し、回転子3を固定子2の内側に備えたインナーロータ型のモータである。具体的には、回転電機1は、回転子3の内部に永久磁石を備えたIPM(Interior Permanent Magnet)モータである。この回転電機1は、電機子である上記固定子2と、界磁である上記回転子3と、固定子2の外周側に設けられたフレーム4と、フレーム4の負荷側(図1中右側)端部に設けられた負荷側ブラケット5と、負荷側ブラケット5に外輪が嵌合された負荷側軸受6と、フレーム4の反負荷側(図1中左側)端部に設けられた反負荷側ブラケット7と、反負荷側ブラケット7に外輪が嵌合された反負荷側軸受8と、負荷側軸受6及び反負荷側軸受8により回転自在に支持されたシャフト9(回転軸に相当)とを有している。
 <回転子の構成>
 次に、回転子3の構成について図2乃至図5を用いて説明する。図2に示すように、回転子3は、シャフト9の外周面に固定されている。この回転子3は、積層鉄心10(鉄心に相当)と、複数(この例では10)の永久磁石11とを有している。
 図2乃至図4に示すように、積層鉄心10は、シャフト9に固定された筒状の円筒部12と、この円筒部12の半径方向外側に極数に応じて放射線状に設けられた複数(この例では10)の磁極部13とを一体に備えている。すなわち、積層鉄心10は、円筒部12及び磁極部13に対応する形状を備えた第1の鋼板30(図2参照)がシャフト9の軸方向に積層されることで、筒状の円筒部12から放射線状に10の磁極部13が半径方向外側に向けて突出した構造となっている。なお、図4では煩雑防止のため第1の鋼板30による積層構造の図示を省略し、一体的に示している(後述の図6、図7も同様)。
 また図4に示すように、積層鉄心10は、当該積層鉄心10の一部として積層された第2の鋼板40を有している。第2の鋼板40(連結部、円環状鋼板に相当)は、非磁性体(例えば非磁性ステンレス鋼)により形成され、積層鉄心10の軸方向における略中央位置に配置されている。図5に示すように、第2の鋼板40は円環状に形成されており、中心部にシャフト9を貫通するための開口40aを有している。開口40aの口径はシャフト9の外径と略一致しており、積層鉄心10の円筒部12の内周面の一部を構成する。第2の鋼板40は、複数の磁極部13を回転子3の回転方向に連結する役目を果たす。
 また、積層鉄心10は、円筒部12の半径方向外側における磁極部13の相互間(言い換えれば、隣接する磁極部13同士の間)に、磁石用溝14を有している。これらの磁石用溝14には、永久磁石11が接着により固定されている。なお、各磁石用溝14は、第2の鋼板40により積層鉄心10の軸方向略中央位置において分割されている。これにより、各永久磁石11の軸方向寸法は、積層鉄心10の軸方向寸法の略半分となっている。
 磁極部13は、本体部16と接続部17を有している。図3に示すように、本体部16は、半径方向に垂直な方向の寸法L1が半径方向内側に向けて小さくなるように、断面視において略扇形状に形成されている。接続部17は、本体部16と円筒部12とを接続しており、半径方向に垂直な方向の寸法L2が略一定である板状に形成されている。接続部17は、上記磁石用溝14に設置された後述の永久磁石11のテーパ部19相互間(言い換えれば、隣接する永久磁石11のテーパ部19同士の間)に位置している。
 永久磁石11は、例えばフェライト磁石で構成されており、その半径方向内側に、半径方向に垂直な方向の寸法L3が半径方向内側に向けて小さくなるテーパ部19を有している。各永久磁石11は、各磁石用溝14に径方向外側あるいは軸方向両端側より挿入されて、磁石用溝14に接着により固定される。このとき、各永久磁石11は、その内周面(半径方向内側の表面)が円筒部12の外周面に接着され、その回転方向における両側面が磁極部13の本体部16及び接続部17の側面に接着され、軸方向中央側の面が第2の鋼板40に接着される。
 上記回転子3の構成により、回転電機1は、積層鉄心10による磁束と永久磁石11による磁束とが直軸方向に合成された磁束φd(図2参照)により発生するマグネットトルクを、回転子3のトルクとして利用する。なお、第2の鋼板40は非磁性体であるので上記磁束φdに影響を与えることはない。
 <実施形態の効果>
 一般に、回転電機の回転子に設ける永久磁石として、ネオジム磁石等のレアアース磁石が広く用いられている。レアアース磁石は磁束密度が高いので、回転子の永久磁石の体積を小さく抑えることが可能であるが、コストが高いという欠点がある。そこで、フェライト磁石等のコストの低い磁石を用いることが考えられるが、その場合にはレアアース磁石に比べて磁束密度が低いので、永久磁石の体積を大きくする必要がある。
 本実施形態の回転電機1において、永久磁石11の体積を大きくするためには、永久磁石11の半径方向に垂直な方向の寸法L3を大きくする必要がある。しかしながら、磁極部13の接続部17の寸法L2が小さくなるので、鉄心の剛性が低下し、磁極部13に加わるトルクや外力によっては積層鉄心10に変形が生じる可能性がある。
 本実施形態の回転電機1では、回転子3の積層鉄心10が非磁性体により形成された第2の鋼板40を有している。この第2の鋼板40は、円筒部12の外側に設けられた複数の磁極部13を回転子3の回転方向に連結する。この磁極部13の連結によって積層鉄心10の剛性を高めることができるので、磁極部13にトルクや外力が加わっても積層鉄心10に変形が生じるのを防止できる。また、第2の鋼板40によって積層鉄心10の剛性を高めることができるので、磁極部13の接続部17の寸法L2を可能な範囲で最小限とすることができる。したがって、永久磁石11の体積を大きく確保することができる。その結果、回転電機1の性能を維持しつつ、永久磁石11として、ネオジム磁石やサマリウムコバルト磁石等のレアアース磁石(希土類磁石)の代わりに、コストの低いフェライト磁石を用いることが可能となり、コストを大幅に削減した回転電機1を実現することができる。
 また、接続部17の寸法L2を極力薄く構成することによって、漏洩磁束φ(図2参照)を減少することが可能となる。これにより、磁束φdを多くすることができ、マグネットトルクを大きくすることができるので、回転子3のトルクを大きくすることが可能となる。
 また、本実施形態では特に、磁極部13を連結する連結部として、積層鉄心10の一部として積層された第2の鋼板40を用いるので、永久磁石11を円筒部12の外周面及び磁極部13の側面に加えて第2の鋼板40に対しても接着することができる。したがって、永久磁石11の接着面積を増加させることができるので、接着の信頼性を高めることができる。
 また、本実施形態では特に、第2の鋼板40を円環状とするので、円筒部12の外側に設けられた複数の磁極部13の全部について連結することができる。これにより、積層鉄心10の剛性を確実に、且つ、回転方向にバランス良く高くすることができる。
 また、本実施形態では特に、第2の鋼板40を積層鉄心10の軸方向における略中央位置に配置する。これにより、最小限(1枚)の第2の鋼板40によって積層鉄心10の剛性を軸方向にバランス良く高くすることができる。
 また、本実施形態では特に、第2の鋼板40の開口40aが円筒部12の内周面の一部としてシャフト9の外周面に固着されるので、例えばシャフト9と第2の鋼板40との間に隙間がある場合に比べて第2の鋼板40の変形が生じにくい。したがって、積層鉄心10の剛性をより高める効果がある。さらに、積層鉄心10が有する円筒部12の内周面がシャフト9と密着して固定されることで、シャフト9と積層鉄心10との固着面積を大きく確保することができ、シャフト9の回転トルクを回転子3に確実に伝達できる。したがって、回転電機1の信頼性を向上できる。
 <変形例>
 なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
 (1)円環状の第2の鋼板を複数とする場合
 上記実施形態では、積層鉄心10が1枚の第2の鋼板40を有する場合を一例として説明したが、複数の第2の鋼板40を有してもよい。図6に本変形例の一例を示す。
 図6に示す例では、積層鉄心10Aは2枚の第2の鋼板40を有している。2枚の第2の鋼板40は、積層鉄心10Aの軸方向における両端位置にそれぞれ配置され、それらの間に複数の第1の鋼板30が積層されて、積層鉄心10Aが形成されている。その他の構成については、上記実施形態と同様である。
 本変形例によれば、全ての磁極部13について軸方向両端位置で連結することができるので、上記実施形態のように1枚の第2の鋼板40を用いる場合よりも積層鉄心10Aの剛性をさらに高めることができる。また、積層鉄心10Aと同じ軸方向長さの永久磁石11を用いることができるので、永久磁石11の分割が不要であり、部品点数を少なくできると共に組立性を向上できる。さらに、永久磁石11の軸方向両端の面を第2の鋼板40にそれぞれ接着することができるので、接着の信頼性をさらに高めることができる。
 なお、図6に示す例では第2鋼板40を軸方向両端位置に配置したが、積層鉄心10Aの軸方向中間位置、例えば積層鉄心10Aの軸方向寸法を3等分する位置にそれぞれ配置してもよい。また、第2の鋼板40の数は2枚に限定されるものではなく、3枚以上としてもよい。例えば3枚とする場合には、第2の鋼板40を積層鉄心10Aの軸方向両端位置と中央位置に配置する構成等が考えられる。
 (2)第2の鋼板が円弧部を有する場合
 上記実施形態では、第2の鋼板40を円環状としたが、この形状に限定するものではない。例えば、一部を円弧状とし、それ以外の部分を第1の鋼板30と同形状としてもよい。図7及び図8に本変形例の一例を示す。
 図8に示すように、本変形例における第2の鋼板50(円弧状鋼板に相当)は、その一部に円弧部51を有し、この円弧部51以外の部分が第1の鋼板30と同形状、すなわち円筒部12及び磁極部13に対応する形状を備えている。円弧部51は、円弧状に形成されており、この例では6つの磁極部13を連結するように(言い換えれば5つの磁石用溝14を遮断するように)設けられている。前述の第2の鋼板40と同様に、第2の鋼板50は非磁性体(例えば非磁性ステンレス鋼)により形成されている。第2の鋼板50の内周側には、シャフト9を貫通するための開口50aが形成されている。開口50aの口径はシャフト9の外径と略一致しており、積層鉄心10Bの円筒部12の内周面の一部を構成する。
 本変形例では、第2の鋼板50が2枚設けられている。図7に示すように、2枚の第2の鋼板50は、積層鉄心10Bの軸方向寸法Lを3等分する位置に軸方向にずらして配置されている。また、各々の第2の鋼板50の円弧部51が回転方向全体に亘って配置されるように、円弧部51が回転方向における反対位置(180度ずれた位置)となるように配置されている。これにより、各々の第2の鋼板50は、円弧部51によって6つの磁極部13を回転子3の回転方向にそれぞれ連結する。なお、各々の第2の鋼板50が連結する6つの磁極部13のうちの両端の磁極部13は互いに重複することとなる。
 本変形例によれば、2枚の第2の鋼板50の円弧部51を積層鉄心10Bの回転方向全体に亘って配置することができるので、積層鉄心10Bの剛性を回転方向にバランス良く高くすることができる。また、2枚の第2の鋼板50を積層鉄心10Bの軸方向寸法を3等分する位置にそれぞれ配置するので、積層鉄心10Bの剛性を軸方向についてもバランス良く高くすることができる。さらに、本変形例では長さの異なる複数種類の永久磁石11(図7に示す例では軸方向寸法がL/3と(2L)/3である2種類の永久磁石11)を使用することになる。これにより、当該回転電機1よりも軸方向寸法(容量)の小さい他の回転電機の永久磁石を適宜組み合わせて当該回転電機1に適用することが可能となり、異なる軸方向寸法(容量)の回転電機間において永久磁石の共通化を図ることができる。
 なお、第2の鋼板50を必ずしも積層鉄心10Bの軸方向寸法Lを等分する位置に配置する必要はない。例えば、第2の鋼板50同士の間隔を第2の鋼板50と積層鉄心10Bの端部との間隔よりも大きくするように配置してもよい。
 また、上記では円弧部51が6つの磁極部13を連結する(5つの磁石用溝14を遮断する)場合を一例として説明したが、これに限定されるものではない。円弧部51が連結する磁極部13の数(円弧部51が遮断する磁石用溝14の数)は、第2の鋼板50の枚数や極数等に応じて適宜の値に変更可能である。例えば、極数が12(磁極部13及び磁石用溝14の数が12)で第2の鋼板50を2枚とした場合、円弧部51が遮断する磁石用溝14の数は12/2=6となり、円弧部51が連結する磁極部13の数は6+1=7となる。また例えば、極数が12で第2の鋼板50を3枚とした場合、円弧部51が遮断する磁石用溝14の数は12/3=4となり、円弧部51が連結する磁極部13の数は4+1=5となる。同様に、極数が12で第2の鋼板50を4枚とした場合、円弧部51が遮断する磁石用溝14の数は12/4=3となり、円弧部51が連結する磁極部13の数は3+1=4となる。すなわち、第2の鋼板50の枚数をn(但しnは2以上の整数)とした場合に、円弧部51を(極数/n)個の磁石用溝14を遮断する円弧形状、言い換えれば、(極数/n)+1個の磁極部13を連結する円弧形状とすることができる。
 なお、第2の鋼板の数が3枚(n=3)である場合には、積層鉄心の軸方向寸法Lを4(=3+1)等分する位置にそれぞれ配置してもよく、第2の鋼板の数が4枚(n=4)である場合には、積層鉄心の軸方向寸法Lを5(=4+1)等分する位置にそれぞれ配置してもよい。これにより、上記変形例と同様の効果を得ることができる。
 また、上記では第2の鋼板50の円弧部51を積層鉄心の回転方向全体に亘って配置するようにしたが、回転方向における一部の領域にのみ配置し、複数の磁極部13のうち一部の磁極部13のみを連結してもよい。これにより、例えば他の磁極部13よりも大きなトルクや外力が加わる磁極部13(あるいは他の磁極部13よりも強度の弱い磁極部13)が存在する場合に、当該磁極部13を連結させて積層鉄心の剛性を局所的に高めることが可能となり、設計の自由度を大きくすることができる。
 また、本変形例の第2の鋼板50と上記実施形態の円環状の第2の鋼板40の両方を設けてもよい。例えば、図7に示す積層鉄心10Bの軸方向両端に円環状の第2鋼板40をそれぞれ配置する構成等が考えられる。
 (3)円筒部と磁極部との接続部分を肉盛りする場合
 積層鉄心10は、筒状の円筒部12から複数の磁極部13が半径方向外側に向けて突出した構造となっているので、磁極部13にトルクや外力が加わった際に円筒部12と磁極部13との接続部分には応力が集中し易い。そこで図9に示すように、円筒部12と磁極部13(詳細には接続部17)とを接続する接続部分Cに肉盛部15を設けてもよい。これにより、当該接続部分Cの強度を大きくすることができるので、積層鉄心10の剛性をさらに高めることができる。
 (4)その他
 上記実施形態では、回転電機1の鉄心を積層鉄心10としたが、例えば圧粉磁心を用いる等により、積層鋼板でない鉄心としてもよい。圧粉磁心は、鉄等の強磁性体を微細な粉末とし、その表面を絶縁被膜で覆い、圧縮して固めることで成形されるが、この際に磁極部13を連結する形状に直接成形してもよいし、第2の鋼板をインサート成形してもよい。
 また、上記実施形態では、回転電機1が回転子3を固定子2の内側に備えたインナーロータ型である場合を一例として説明したが、これに限られず、回転電機が回転子を固定子の外側に備えたアウターロータ型である場合にも適用可能である。
 また、上記実施形態では、回転電機1がモータである場合を一例として説明したが、これに限られず、回転電機が発電機である場合にも適用することができる。
 また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
 その他、一々例示はしないが、上記実施形態や各変形例は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
 1      回転電機
 2      固定子
 3      回転子
 9      シャフト(回転軸)
 10     積層鉄心(鉄心)
 10A    積層鉄心(鉄心)
 10B    積層鉄心(鉄心)
 11     永久磁石
 12     円筒部
 13     磁極部
 15     肉盛部
 30     第1の鋼板
 40     第2の鋼板(連結部、円環状鋼板)
 50     第2の鋼板(連結部、円弧状鋼板)
 C      接続部分

Claims (7)

  1.  固定子と回転子を有する回転電機であって、
     前記回転子は、
     回転軸に固定された筒状の円筒部及び前記円筒部の半径方向外側に極数に応じて設けられた複数の磁極部を一体に備えた鉄心と、
     前記磁極部の相互間に配置された永久磁石と、を有し、
     前記鉄心は、
     非磁性体により形成され、少なくとも2つの前記磁極部を前記回転子の回転方向に連結する連結部を有する
    ことを特徴とする回転電機。
  2.  前記鉄心は、
     前記円筒部及び前記磁極部に対応する形状を備えた第1の鋼板が前記回転軸の軸方向に積層された積層鉄心であり、
     前記連結部は、
     前記積層鉄心の一部として積層され、少なくとも2つの前記磁極部を前記回転子の回転方向に連結する形状を備えた1以上の第2の鋼板である
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3.  前記第2の鋼板は、
     円環状鋼板を含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の回転電機。
  4.  前記第2の鋼板は、
     その一部に円弧部を有し、前記円弧部以外の部分が前記第1の鋼板と同形状である円弧状鋼板を含む
    ことを特徴とする請求項3に記載の回転電機。
  5.  前記第2の鋼板のうち少なくとも1枚は、
     前記積層鉄心の前記軸方向における略中央位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の回転電機。
  6.  前記第2の鋼板のうち少なくとも2枚は、
     前記積層鉄心の前記軸方向における両端位置にそれぞれ配置されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の回転電機。
  7.  前記鉄心は、
     前記円筒部と前記磁極部とを接続する接続部分に肉盛部を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の回転電機。
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