JP2005045299A - ネットワーク通信端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】呼制御方式としてSIP方式及びH.323方式が混在するネットワーク環境における相手先端末とのセッション確立に関して操作性のよい利便性の高いネットワーク通信端末装置を提供すること。
【解決手段】SIP方式及びH.323方式のいずれを優先して前記所定の呼制御方式として使用するかを予め設定記憶しておき、発呼時に前記SIP方式またはH.323方式のうちの優先順位が高く設定されているほうの方式による呼制御を行って、セッションの確立に失敗した場合は更に優先順位が低く設定されているほうの方式による呼制御を行うことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネット等のネットワークを介して所定の呼制御方式で相手先装置とセッションを確立した後、所定の通信制御方式で通信を行うネットワーク通信端末装置に監視し、特に、呼制御方式にH.323およびSIPを使用可能であり、また、ITU−T勧告T.38準拠のリアルタイム型ネットワークファクシミリ通信方式や、ITU−T勧告T.37準拠のストア&フォワード型(メール型)ネットワークファクシミリ通信方式などの複数の通信方式を使用可能なネットワーク環境下における、呼制御方式および通信方式の選択方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
IPマルチメディアサービスを提供するための呼制御方式の既存技術としてH.323があるが、最近、第3世代携帯電話システムの呼制御方式としてSIPを採用することが決定した。
【0003】
したがって、今後のネットワーク環境においてはSIP及びH.323の2つの呼制御方式が広く普及しつつ混在した状況となることが予想され、特に、期既存のH.323端末へのSIP対応が求められている。
【0004】
また、ネットワーク環境においては、ネットワークファクシミリ通信1つをとってみても、リアルタイム型のT.38方式と、メール型のT.37方式とが混在した状況にある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、現状のネットワーク環境においては、SIP方式及びH.323方式の呼制御方式が混在し、また、通信方式も混在した状況にあり、例えばSIP方式の呼制御方式とT.38方式の通信方式とに対応している通信相手先の端末としか自端末が通信を行えないのでは、H.323方式+T.38方式、H.323方式+T.37方式、SIP方式+T.37方式などのその他の相手先端末とは通信を行えず、ネットワーク環境の現状に十分対応できているとはいえない問題がある。
【0006】
かといって、自端末が、呼制御方式としてSIP方式及びH.323方式に対応すると共に、通信方式としてT.38方式及びT.37方式に対応していて、これから発呼しようとする相手先端末が備えている方式をユーザが正しく認識して手動で切り換え設定するのではあまりにわずらわしく操作性がよくないという問題がある。
【0007】
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、呼制御方式としてSIP方式及びH.323方式が混在するネットワーク環境における相手先端末とのセッション確立に関して操作性のよい利便性の高いネットワーク通信端末装置を提供すること、更に、相手先端末に適した通信方式を自動的に選択して実行できる、T.38方式やT.37方式などの複数種類の通信方式が混在するネットワーク環境において利便性の高いネットワーク通信端末装置を提供することをも目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のネットワーク通信端末装置は、インターネット等のネットワークを介して所定の呼制御方式で相手先装置とセッションを確立した後、所定の通信制御方式で通信を行うネットワーク通信端末装置において、前記所定の呼制御方式として使用可能な呼制御方式としてSIP方式及びH.323方式の双方を備える一方、前記SIP方式及びH.323方式のいずれを優先して前記所定の呼制御方式として使用するかを予め設定記憶する使用呼制御方式設定記憶手段と、発呼時に前記SIP方式またはH.323方式のうちの前記使用呼制御方式設定記憶手段において優先順位が高く設定されているほうの方式による呼制御を行って、その結果セッションの確立に成功した場合は前記所定の通信方式での通信を開始し、セッションの確立に失敗した場合は更に優先順位が低く設定されているほうの方式による呼制御を行って、その結果セッションの確立に成功した場合は前記所定の通信方式での通信を開始する優先呼制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載のネットワーク通信端末装置は、請求項1に記載のネットワーク通信端末装置において、前記所定の通信方式として使用可能な通信方式を複数種類備える一方、発呼時に指定されて宛先指定情報について前記SIPまたはH.323の呼制御方式によるSIPサーバまたはH.323ゲートキーパとの間のアドレス解決のやりとりにより取得した相手先識別情報に応じて、前記複数種類の通信方式のうちのいずれかを前記所定の通信方式として決定してセッション確立後にその決定した通信方式により通信開始する相手先適応通信方式決定手段を更に備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載のネットワーク通信端末装置は、請求項2に記載のネットワーク通信端末装置において、前記複数種類の通信方式の1つとしてITU−T勧告T.38に準拠したリアルタイム型ネットワークファクシミリ通信方式を含むことを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載のネットワーク通信端末装置は、請求項2に記載のネットワーク通信端末装置において、前記複数種類の通信方式の1つとしてITU−T勧告T.37に準拠したメール型ネットワークファクシミリ通信方式を含むことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0013】
図1に、本発明の実施の形態に係るネットワーク通信端末装置としてのネットワーク対応ファクシミリ装置(IAF)1を含むネットワーク構成例について示す。
【0014】
同図において、IAF1は、ネットワークとして代表的なインターネット200に接続されている。そのインターネット200には、PSTN300上のファクシミリ装置301とインターネット200との間を中継するゲートウェイ装置201、H.323に基づくゲートキーパ装置202、メールサーバ装置203、IAF204、SIPサーバ装置205、パーソナルコンピュータ205などの各種装置が接続されている。
【0015】
本発明に係るIAF1は、図1においてかっこ書きで示すように、呼制御方式としてSIPとH.323とに対応し、通信方式として、T.37とT.38とに対応している。IAF1は、SIPサーバ装置205やゲートキーパ装置202に対して自端末情報を登録可能であり、登録する自端末情報として、少なくとも自端末のIPアドレスもしくは自端末メールアドレスを含む。
【0016】
その他の装置も図1においてかっこ書きで示すように各呼制御方式や通信方式に対応しているが、イーサネット200上において、IAF1の通信相手となる端末が、IAF1が備える呼制御方式や通信方式の全てに対応しているとは限らず、また、対応している方式も各相手端末によって異なる。
【0017】
そのため、IAF1において、ユーザが、これから発呼しようとする相手端末が対応している呼制御方式や通信方式を正しく把握して、発呼の都度、相手端末に応じた呼制御方式や通信方式を手動設定するようにすればよいが、それではあまりに煩雑すぎて操作性がよくない。
【0018】
図2に、本発明の実施の形態に係るIAFのブロック構成について示す。
【0019】
同図において、CPU2は、RAM4を作業領域として使用しつつ、ROM3に書き込まれた制御プログラムに基づいて装置部を制御したり、各種データ処理したり、プロトコル制御を行う中央演算処理装置である。
【0020】
ROM3は、前述したように、CPU2が装置各部を制御するための制御プログラムが記憶されているリードオンリメモリである。RAM4は、前述したようにCPU2の作業領域として使用されるランダムアクセスメモリである。
【0021】
パラメータメモリ5は、装置動作に必要な各種情報が記憶されると共に、装置の電源がオフされた状態でもその記憶内容を保持するメモリであり、具体的には、EEPROM(電気的に書き換え可能な読み出し専用メモリ)や、バッテリバックアップされたSRAM(スタティックRAM)などにより構成されるものである。
【0022】
スキャナ6は、セットされた原稿を読み取って画像データを得るためのものである。プロッタ7は画像データを記録紙に印刷出力するためのものである。
【0023】
操作表示部8は、ユーザからの操作入力を受け入れるための各種キーが配設される一方、液晶表示装置等の表示器を備え、ユーザに知らせるべき装置の動作状態や、各種メッセージを表示するものである。
【0024】
データ蓄積装置9は、未処理の送受信画像データなどの大容量のデータを記憶するためのもので、ハードディスク装置などにより構成される。
【0025】
LAN伝送制御部10はイーサネットのLAN100に接続され、そのLAN100は、IPパケットの中継を行うルータ装置101を介してインターネット200に接続されている。
【0026】
そして、LAN伝送制御部10は、後述するプロトコルスタックにおいてTCP・UDP/IP以上のプロトコルで作成され渡されたパケットを電気信号に変換してLAN100に送信する一方、LAN100から受信した電気信号から元のパケットを取得して上位のIPプリアンブルに渡すためのものである。
【0027】
システムバス11は、上記各部がデータをやり取りするためのデータバス・アドレスバス・制御バス、割り込み信号ラインなどにより構成される信号ラインである。
【0028】
図3に、IAF1の操作表示部の構成について示す図である。
【0029】
同図において、テンキー8aは、宛先番号入力などのための数字や「#」「*」の各記号を入力するためのものである。[Yes]キー8bは、表示器8hに表示された内容に対して肯定的な操作入力を行ためのものである。[No]キー8cは、表示器8hに表示された内容に対して否定的な操作入力を行うためのものである。
【0030】
[ストップ]キー8dは、装置動作の強制的な中断を指示したりするためのものである。[スタート]キー8eは、各種装置動作の開始を指示するためのものである。[ファンクション]キー8fは、その押下操作と、テンキー8aによる番号入力操作との組み合わせにより、各種設定・登録機能を呼び出したりするためのものである。
【0031】
矢印キー群8gは、[↑]キー8gu、[↓]キー8gd、[→]キー8gr、及び、[←]キー8glにより構成され、表示器8hに表示され選択項目のうちの特定の項目を選択したり、表示器8hの表示を上下左右にスクロールさせたりするためのものである。表示器8hは、装置の動作状態の表示や、各種メッセージの表示を行うためのものである。
【0032】
図4に、IAF1におけるプロトコルスタックについて示す。
【0033】
同図において、「物理層」及び「データリンク層」は、「イーサネット」で、LAN伝送制御部10に相当するものであり、「ネットワーク層」の「IP」プロトコルから渡された、MACヘッダとMACデータとからなるMACパケットの先頭にプリアンプル及びスタート・フレーム・デリミタを付加すると共にMACパケットの末尾にフレームチェックシーケンスFCSを付加して、電気信号としてLAN100に送信する一方、LAN100を介して電気信号として受信した自装置のMACアドレス宛のMACパケットをデジタルデータとして取得して、「ネットワーク層」の「IP」プロトコルに渡す。
【0034】
「IP」プロトコル以上のプロトコルは、CPU2により担当される部分であり、その「IP」プロトコル上ではトランスポート層として「TCP」または「UDP」を用いて、「セッション層」及び「プレゼンテーション層」レベルの各種機能が行われ、それらの各種機能は、「アプリケーション層」の全体制御により統括的に管理される。なお、一般的に、確実性が要求されるデータ伝送には「TCP」が用いられ、確実性よりもリアルタイム性が要求されるデータ伝送には「UDP」が用いられ、図4のプロトコルスタックにおける、「セッション層」及び「プレゼンテーション層」レベルの各種機能もその一般的原則に沿っているが、例えば「RTP」に「TCP」を用いることも有り得る。
【0035】
図4のプロトコルスタックにおいて、IAF1は、SIP方式の呼制御方式に対応したSIP端末機能、H.323方式の呼制御方式に対応したH.323端末機能、T.37通信機能、及び、T.38通信機能を備えている。
【0036】
SIP(Session Initiation Protocol)端末機能は、SIP方式に基づいて、RFC2543、RFC3261に規定されたSIPメッセージによるSIPサーバとのアドレス解決のためのやりとりや、SDP(Session Description Protocol)により記述されたセッション情報のやりとりによりセッションの確立を行う。
【0037】
また、確立されたセッションにおいて、RTP(Real Time Transport Protocol)、RTCP(Real Time Transport Control Protocol)によるデータ伝送を行うこともできる。なお、RTPは、IPネットワーク上で音声や映像などの各種リアルタイムメディアを転送するための規格である。RTCPは、RTPによるデータ転送の制御を行うものであり、具体的には、RTPパケットのフロー制御や送受信端末間でのクロック同期などのRTPパケットのデータ転送を補助するものである。
【0038】
H.323端末機能は、H.323通信における認証、アドレス変換、帯域制御、課金管理などを行なう機能をもつゲートキーパとの間で、H.225.0 RAS(Registration,Admission,Status)のやりとりによるアドレス解決や、H.245、H.225.0(Q.931)によるセッション情報のやりとりによりセッションの確立を行う。
【0039】
また、確立されたセッションにおいて、H.225.0(RTP)、H.225.0(RTCP)によるデータ伝送を行うこともできる。
【0040】
T.37機能は、電子メールメールプロトコル(SMTP、POP3)を利用した、画像データをMIMEなどにより符号化してメール本文のテキストデータとしてやりとりすることにより実現されるITU−T勧告T.37に準拠したメール型ネットワークファクシミリ通信方式に基づく機能である。
【0041】
T.38機能は、G3ファクシミリプロトコルのT.30信号をIPパケットによりネットワークを介してやりとりすることにより実現される、ITU−T勧告T.38に準拠したリアルタイム型ネットワークファクシミリ通信方式に基づく機能である。
【0042】
図5に、IAF1のパラメータメモリ5の、本発明に特有な記憶内容について示す。
【0043】
同図において、パラメータメモリ5には、使用呼制御方式設定テーブル5a及び、使用通信方式設定テーブル5bのための記憶領域が確保されている。
【0044】
図6(a)に、使用呼制御方式設定テーブル5aの具体的な内容について示す。なお、テーブル5aは、使用呼制御方式設定記憶手段に相当する。
【0045】
同図において、テーブル5aは、SIP及びH.323のそれぞれの呼制御方式に対応した設定フラグFs及びFhにより構成されている。同図においては、現在、フラグFsは値1に設定され、フラグFhは値2に設定される。各値の意味は、同図に示すように、値1が「優先順位1」、値2が「優先順位2」,値0が「使用しない」である。基本的には、SIP及びH.323がそれぞれ優先順位1及び2または2及び1のいずれかに設定されて使用されるが、状況に応じていずれか一方の呼制御方式のみを使用できるようにするため、「使用しない」の設定もできるようにしている。SIPまたはH.323のいずれかの一方の方式が「優先順位1」に設定されているとき、他方の方式の「優先順位1」への設定は禁止され「優先順位2」または「使用しない」にしか設定できない。
【0046】
その設定は、個々の発呼処理とは独立して行われるものであり、例えば、操作表示部8の[ファンクション]キー8fの押下とテンキー8aによる所定の番号の入力の組合せ操作(ユーザ、サービスエンジニアなどが行う)により使用呼制御方式設定のモードを起動して、表示器8hを用いた対話的な操作により行うことができる。また、操作表示部8に専用の設定キーを配設して、そのキーの押下状態を設定テーブル5aに反映させるようにしてもよい。また、設定状態をLAN100を介して他端末から遠隔設定することも考えられる。要するに、設定テーブル5aの内容の設定方法により本発明は限定されるものではない。
【0047】
図6(b)に、使用通信方式設定テーブル5bの具体的な内容について示す。
【0048】
同図において、テーブル5aは、T.37及びT.38のそれぞれの呼制御方式に対応した設定フラグF_37及びF_38により構成されている。同図においては、現在、フラグF_37は値1に設定され、フラグF_38は値0に設定される。各値の意味は、同図に示すように、値1が「使用する」、値0が「使用しない」である。基本的には、T.37及びT.38はともに「使用する」に設定されて使用されるが、状況に応じていずれか一方の通信方式のみを使用できるようにするため、一方のみを「使用しない」の設定にできるようにしている。両方使用しない設定は通信端末として意味がないため禁止である。
【0049】
その設定は、個々の発呼処理とは独立して予め行われるものであり、例えば、操作表示部8の[ファンクション]キー8fの押下とテンキー8aによる所定の番号の入力の組合せ操作(ユーザ、サービスエンジニアなどが行う)により使用通信方式設定のモードを起動して、表示器8hを用いた対話的な操作により行うことができる。また、操作表示部8に専用の設定キーを配設して、そのキーの押下状態を設定テーブル5bに反映させるようにしてもよい。また、設定状態をLAN100を介して他端末から遠隔設定することも考えられる。要するに、設定テーブル5bの内容の設定方法により本発明は限定されるものではない。
【0050】
図7及び図8に、IAF1における送信処理手順について示す。なお、その送信処理手順は、優先呼制御手段としての処理手順と相手先適応通信方式決定手段としての処理手順とを含む。
【0051】
先ず、図7において、スキャナ6に原稿がセットされたかを監視し(判断S101のNoのループ)、原稿がセットされると(判断S101のYes)、操作表示部8のテンキー8aから入力される番号列を、宛先指定情報としての宛先番号として順次記憶する処理である、宛先番号入力処理を(処理S102)、送信開始を示す[スタート]キー89eが押下されるまで行い(判断S103のNoのループ)、[スタート]キー8eが押下されると(判断S103のYes)、テーブル5aを参照してフラグFsの値が1か、つまり、SIP方式が「優先順位1」に設定されているか否かを判断し(判断S104)、値1の場合には(判断S104のYes)、SIP方式呼制御処理(後述)を行い(処理S105)、その処理S105により設定されるセッション確立成功を示すフラグFokの値が1(成功)か0(失敗)かを判断し(判断S105)、値1(成功)の場合には(判断S105のYes)、処理S105でT.37またはT.38のうちのいずれか決定した方式での通信を開始し、判断S101でセットされた原稿を読み取り画像データを相手先端末装置に送信する。
【0052】
判断S105において、値0(失敗)の場合には(判断S105のNo)、テーブル5aを参照してフラグFhの値が2か、つまり、H.323方式が「優先順位2」に設定されているか否かを判断し(判断S107)、値2の場合には(判断S104のYes)、H.323方式呼制御処理(後述)を行い(処理S108)、その処理S108により設定されるセッション確立成功を示すフラグFokの値が1(成功)か0(失敗)かを判断し(判断S109)、値1(成功)の場合には(判断S108のYes)、処理S108でT.37またはT.38のうちのいずれか決定した方式での通信を開始し、判断S101でセットされた原稿を読み取り画像データを相手先端末装置に送信する。
【0053】
判断S104において、フラグFsの値が1でない場合(判断S104のNo)、つまり、図6(a)の「可能な組合せ」に示すように、フラグFhの値が1の場合、つまり、H.323方式が「優先順位1」に設定されている場合は、図8の処理201に移行する。
【0054】
処理201では、H.323方式呼制御処理(後述)を行い(処理S201)、その処理S201により設定されるセッション確立成功を示すフラグFokの値が1(成功)か0(失敗)かを判断し(判断S202)、値1(成功)の場合には(判断S202のYes)、処理S201でT.37またはT.38のうちのいずれか決定した方式での通信を開始し、判断S101でセットされた原稿を読み取り画像データを相手先端末装置に送信する。
【0055】
判断202において、値0(失敗)の場合には(判断S202のNo)、テーブル5aを参照してフラグFsの値が2か、つまり、SIP方式が「優先順位2」に設定されているか否かを判断し(判断S203)、値2の場合には(判断S203のYes)、SIP方式呼制御処理(後述)を行い(処理S204)、その処理S204により設定されるセッション確立成功を示すフラグFokの値が1(成功)か0(失敗)かを判断し(判断S205)、値1(成功)の場合には(判断S205のYes)、処理S204でT.37またはT.38のうちのいずれか決定した方式での通信を開始し、判断S101でセットされた原稿を読み取り画像データを相手先端末装置に送信する。
【0056】
このように、予め設定した優先順位に基づいてSIP方式またはH.323方式でのセッションの確立を連続的に試みるため、通信相手先端末がSIP方式またはH.323方式の少なくともいずれか一方に対応していさえすれば、ユーザに煩雑な選択操作を行わせることなく、セッションの確立を行えるため、呼制御方式としてSIP方式及びH.323方式が混在するネットワーク環境において利便性の高いネットワーク端末を実現することができる。また、優先順位をネットワーク環境におけるSIP方式またはH.323方式の普及状況に応じて変更することで、広く普及した方の優先順位を高したり、廃れたほうの方式「使用しない」に設定したりして、ネットワーク環境に実状に即した呼制御を行うことができる。
【0057】
図9に、処理105または処理204のSIP方式呼制御処理として適用される具体的な処理手順について示す。
【0058】
同図において、先ず、SIPサーバ205に、処理S102で入力された宛先番号を問い合わせてアドレス解決を試みる(処理S301)。
【0059】
その結果、登録されていて、問い合わせた宛先番号に対応する相手先識別情報が得られたが否かを判断し(判断S302)、登録されていない場合には(判断S302のNo)、呼接続成功フラグFokを0にリセットして(処理S308)、処理を終了するが、登録されていた場合には(判断S302のYes)、問い合わせた宛先番号に対応した相手先識別情報を取得し(処理S303)、通信方式決定処理(後述)を行い(処理S304)、相手先端末との間のSIPセッションを開始する(処理S305)。
【0060】
その結果、決定した通信方式でのセッションが確立できた場合には(判断S306のYes)、呼接続成功フラグFokを1にセットして(処理S307)処理を終了する。確立できなかった場合には(判断S306のNo)、呼接続成功フラグFokを0にリセットして(処理S308)、処理を終了する。
【0061】
これにより、SIP方式での呼制御の正否をフラグFkの値として返すことができる。
【0062】
図10に、処理108または処理201のH.323方式呼制御処理として適用される具体的な処理手順について示す。
【0063】
同図において、先ず、H.323ゲートキーパ202に、処理S102で入力された宛先番号を問い合わせてアドレス解決を試みる(処理S401)。
【0064】
その結果、登録されていて、問い合わせた宛先番号に対応する相手先識別情報が得られたが否かを判断し(判断S402)、登録されていない場合には(判断S402のNo)、呼接続成功フラグFokを0にリセットして(処理S408)、処理を終了するが、登録されていた場合には(判断S402のYes)、問い合わせた宛先番号に対応した相手先識別情報を取得し(処理S403)、通信方式決定処理(後述)を行い(処理S404)、相手先端末との間のH.323セッションを開始する(処理S405)。
【0065】
その結果、決定した通信方式でのセッションが確立できた場合には(判断S406のYes)、呼接続成功フラグFokを1にセットして(処理S407)処理を終了する。確立できなかった場合には(判断S406のNo)、呼接続成功フラグFokを0にリセットして(処理S408)、処理を終了する。
【0066】
これにより、H.323方式での呼制御の正否をフラグFkの値として返すことができる。
【0067】
図11に、処理S304または処理S404の通信方式決定処理として適用される具体的な処理手順について示す。この通信方式決定処理は、相手先適応通信方式決定手段の中核をなす処理である。
【0068】
同図において、先ず、処理S303または処理S404で取得された相手先識別情報を確認し(処理S501)、識別情報中に、メールアドレスの文字列特有の「@」の文字があるか否かを判断する(判断S502)。
【0069】
その結果、「@」の文字がある場合には(判断S502のYes)、相手先端末は、メールの受信に対応した端末であると判断できるため、テーブル5bを参照してフラグF_37の値が1か、つまり、T.37通信方式が「使用する」に設定されているか否かを判断する(判断S503)。
【0070】
判断S503において、値1(使用する)に設定されている場合には(判断S503のYes)、使用する通信方式をT.37と決定する(処理S504)。値0(使用しない)に設定されている場合には(判断S503のNo)、セッションを確立しても通信できないことになるため、この通信方式決定処理ではなく、図7及び図8の送信処理自体を終了してしまう。
【0071】
判断502において、「@」の文字がない場合には(判断S502のNo)、更に、相手先識別情報がIPアドレスまたはホスト名であるか否かを判断し(判断S505)、そうでない場合には(判断S505のYes)、不正な相手先識別情報が取得されたものとして、この通信方式決定処理ではなく、図7及び図8の送信処理自体を終了してしまう。
【0072】
判断505において、IPアドレス(例えば、「192.0.2.60」)またはホスト名(例えば「host.aaaa.co.jp」)である場合には(判断S505のYes)、相手先端末をT.38に対応した端末であるとみなして、テーブル5bを参照してフラグF_38の値が1か、つまり、T.38通信方式が「使用する」に設定されているか否かを判断する(判断S506)。取得した相手先識別情報が(正しい)IPアドレスまたはホスト名であるか否かは、ピリオド「.」により区切られた数字列や文字列の文字種や桁数チェックにより行える。
【0073】
判断S506において、値1(使用する)に設定されている場合には(判断S506のYes)、使用する通信方式をT.38と決定する(処理S507)。値0(使用しない)に設定されている場合には(判断S505のNo)、セッションを確立しても通信できないことになるため、この通信方式決定処理ではなく、図7及び図8の送信処理自体を終了してしまう。
【0074】
このように、H.323ゲートキーパまたはSIPサーバへのH.323方式またはSIP方式の呼制御による問い合わせによるアドレス解決において取得した相手先識別情報がメールアドレスである場合には、それに適したT.37通信方式を選択して実行でき、IPアドレスまたはホスト名である場合には、T.38通信方式を選択して実行できるため、ユーザに煩雑な選択操作を行わせることなく、相手先に最適な通信方式を実行でき、通信方式としてT.37方式及びT.38方式が混在するネットワーク環境において利便性の高いネットワーク端末を実現することができる。また、各通信方式の「使用する」「使用しない」をネットワーク環境における各通信方式の普及状況に応じて変更することで、廃れたほうの方式「使用しない」に設定したりして、ネットワーク環境に実状に即した通信を行うことができる。
【0075】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、予め設定した優先順位に基づいてSIP方式またはH.323方式でのセッションの確立を連続的に試みるため、通信相手先端末がSIP方式またはH.323方式の少なくともいずれか一方に対応していさえすれば、ユーザに煩雑な選択操作を行わせることなく、セッションの確立を行えるため、呼制御方式としてSIP方式及びH.323方式が混在するネットワーク環境において利便性の高いネットワーク通信端末装置を実現することが可能となる効果が得られる。また、優先順位をネットワーク環境におけるSIP方式またはH.323方式の普及状況に応じて変更することで、広く普及した方の優先順位を高したりすることもでき、ネットワーク環境に実状に即した呼制御を行うことができる。
【0076】
請求項2に係る発明によれば、例えば、アレドス解決のやりとりにより取得された相手先識別情報がメールアドレスならメール通信の方式で、IPアドレスやホスト名ならそれ以外の所定の通信方式で通信開始することができるようになるため、H.323ゲートキーパまたはSIPサーバへのH.323方式またはSIP方式の呼制御による問い合わせによるアドレス解決において取得した相手先識別情報適した通信方式を選択して実行でき、ユーザに煩雑な選択操作を行わせることなく、相手先に最適な通信方式を実行でき、複数種類の通信方式が混在するネットワーク環境において利便性の高いネットワーク端末を実現することができる。
【0077】
請求項3に係る発明によれば、相手先に最適な通信方式としてT.38方式を適用することも可能となる効果が得られる。
【0078】
請求項4に係る発明によれば、相手先に最適な通信方式としてT.37方式を適用することも可能となる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るネットワーク通信端末装置としてのネットワーク対応ファクシミリ装置(IAF)を含むネットワーク構成について示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るIAFのブロック構成について示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るIAFの操作表示部の構成について示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るIAFにおけるプロトコルスタックについて示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るIAFのパラメータメモリの記憶内容について示す図である。
【図6】使用呼制御方式設定テーブル及び使用通信方式設定テーブルについて具体的に示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るIAFにおける送信処理手順について示すフローチャートである。
【図8】図7と共に、本発明の実施の形態に係るIAFにおける送信処理手順について示すフローチャートである。
【図9】SIP方式呼制御処理の具体的な処理手順について示すフローチャートである。
【図10】H.323方式呼制御処理の具体的な処理手順について示すフローチャートである。
【図11】通信方式決定処理の具体的な処理手順について示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 IAF
100 LAN
101 ルータ装置
200 インターネット

Claims (4)

  1. インターネット等のネットワークを介して所定の呼制御方式で相手先装置とセッションを確立した後、所定の通信制御方式で通信を行うネットワーク通信端末装置において、
    前記所定の呼制御方式として使用可能な呼制御方式としてSIP方式及びH.323方式の双方を備える一方、
    前記SIP方式及びH.323方式のいずれを優先して前記所定の呼制御方式として使用するかを予め設定記憶する使用呼制御方式設定記憶手段と、
    発呼時に前記SIP方式またはH.323方式のうちの前記使用呼制御方式設定記憶手段において優先順位が高く設定されているほうの方式による呼制御を行って、その結果セッションの確立に成功した場合は前記所定の通信方式での通信を開始し、セッションの確立に失敗した場合は更に優先順位が低く設定されているほうの方式による呼制御を行って、その結果セッションの確立に成功した場合は前記所定の通信方式での通信を開始する優先呼制御手段とを備えたことを特徴とするネットワーク通信端末装置。
  2. 前記所定の通信方式として使用可能な通信方式を複数種類備える一方、
    発呼時に指定されて宛先指定情報について前記SIPまたはH.323の呼制御方式によるSIPサーバまたはH.323ゲートキーパとの間のアドレス解決のやりとりにより取得した相手先識別情報に応じて、前記複数種類の通信方式のうちのいずれかを前記所定の通信方式として決定してセッション確立後にその決定した通信方式により通信開始する相手先適応通信方式決定手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク通信端末装置。
  3. 前記複数種類の通信方式の1つとしてITU−T勧告T.38に準拠したリアルタイム型ネットワークファクシミリ通信方式を含むことを特徴とする請求項2に記載のネットワーク通信端末装置。
  4. 前記複数種類の通信方式の1つとしてITU−T勧告T.37に準拠したメール型ネットワークファクシミリ通信方式を含むことを特徴とする請求項2に記載のネットワーク通信端末装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100450232C (zh) * 2006-04-12 2009-01-07 华为技术有限公司 分布式基站互连高速接口的倒换方法
US7991142B2 (en) 2007-03-29 2011-08-02 Kabushiki Kaisha Toshiba Telephone exchange apparatus and telephone system

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