JP2005044719A - ランプソケット - Google Patents

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Abstract

【課題】 ランプを装着し易く、器具のコンパクト化を図る。
【解決手段】 周囲にねじを設けたねじ筒部10の内部に導電端子3を覆うカバー2を装着したソケット本体1と、ねじ筒部10とカバー2との間に挿入される防水リングパッキン4と、ねじ部に螺合する防水リング6とを備え、ソケット本体1の周囲から中心に向かう2本のランプピン挿入開口部11を設けるとともに、ねじ筒部10のランプピン挿入開口部11間にリブ12が形成され、ランプピンはランプピン挿入開口部11に沿って挿入され、ランプピン挿入開口部11の端部にて導電端子3に接続した状態で保持されるランプソケットにおいて、ランプピン挿入開口部11近傍のカバー2にテーパ面17を形成し、ソケット本体1のテーパ面17側のねじ筒部10を、テーパ面17の先端と略同じ高さに設定した。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば直管形蛍光灯用防水照明器具灯などに適用されるランプソケットに関するものである。
従来例のランプソケットとして、防水リングを螺合するねじ筒(ボディねじ部)の内部に受板(カバー)を装着したソケット本体を備えたものがある(例えば、特許文献1,2参照)。この場合、ソケット本体の周側からランプピンを挿入可能とする2本のピン孔が形成されている。また、ボディねじ部の2本のピン孔間に対応する部分は切欠かれることにより、その間にリブが形成される。
別の従来例としてホスローシュワーベ社のソケット(BJB社のソケットも同様)がある。図8に示すように、上記従来例と同様にソケット本体50、ボディねじ部51、カバー52、ピン孔53、リブ54等を備えている。この場合、カバー面をボディねじ部52より突出させて、テーパ面55を施している。
特開2000−31558号公報 特開2000−31557号公報
特許文献1,2のようなランプソケットは、ボディねじ部の端面(前面)は、ランプ軸に対し直角である。また、ランプが装着されるカバー面と、ボディねじ部およびリブの端面はほぼ同じ位置である。そのため、前記構造のランプソケットを使用した照明器具にランプを装着するには、片側のランプソケットにランプの一端を装着した後、ランプの他端をランプソケットに装着するのであるが、ランプ口金の端がランプソケットのボディねじ部に当って装着し難い状態になることがある。
図8に示すランプソケットは、テーパ面55によりランプ口金が案内されるため、前記の課題を解決することができる。しかしながら、この場合は、カバーを突出させた寸法分ソケットの背面までの厚さが厚くなり、照明器具の全長が長くなり、器具のコンパクト化が損なわれる。すなわち、ボディねじ部51の寸法Lを同じだけ確保すると、テーパの長さ分だけ厚さHが増すことで、ソケットの厚さが増すため形が大きくなる。また、厚さHを維持すると、テーパの長さ分だけねじ長さ(防水リングの締め付け代)が短くなることで、防水パッキンが圧縮不足となる。
したがって、この発明の目的は、ランプを装着し易く、器具のコンパクト化を図ることができるランプソケットを提供することである。
上記課題を解決するためにこの発明の請求項1記載のランプソケットは、周囲にねじを設けたねじ筒部の内部に導電端子を覆うカバーを装着したソケット本体と、前記ねじ筒部と前記カバーとの間に挿入される防水リングパッキンと、前記ねじ部に螺合する防水リングとを備え、前記ソケット本体の周囲から中心に向かう2本のランプピン挿入開口部を設けるとともに、前記ねじ筒部の前記ランプピン挿入開口部間にリブが形成され、ランプピンは前記ランプピン挿入開口部に沿って挿入され、前記ランプピン挿入開口部の端部にて前記導電端子に接続した状態で保持されるランプソケットにおいて、前記ランプピン挿入開口部近傍の前記カバーにテーパ面を形成し、前記ソケット本体のテーパ面側の前記ねじ筒部を、前記テーパ面の先端と略同じ高さに設定した。
請求項2記載のランプソケットは、請求項1記載のランプソケットにおいて、前記ソケット本体のテーパ面側のねじ筒部の端面をテーパ面とし、このテーパ面はカバーのテーパ面の延長線上より外寄りにずらして形成した。
請求項3記載のランプソケットは、請求項1記載のランプソケットにおいて、カバーのテーパ面を、2本のランプピン挿入開口部に挟まれた部分のみに形成した。
請求項4記載のランプソケットは、請求項1記載のランプソケットにおいて、リブの高さを周囲のねじ筒部より低くした。
この発明の請求項1記載のランプソケットによれば、ランプピン挿入開口部近傍のカバーにテーパ面を形成し、ソケット本体のテーパ面側のねじ筒部を、テーパ面の先端と略同じ高さに設定したので、ランプを装着するとき、ランプ口金がソケット本体のねじ筒部端面に当たる(引っ掛かる)ことがなくテーパ面に案内される。このため、ランプが装着し易くなる。
また、ソケット本体のねじ筒部よりカバー面を突出させなくてもよいので、ソケットの厚さが大きくなることはなくコンパクト化を図ることができる。また、ソケットの厚さを維持するために、ねじ筒部のねじ長さを短くする必要もないので、防水リングの締め付け代を確保でき、防水リングパッキンが圧縮不足となることはない。
請求項2では、ソケット本体のテーパ面側のねじ筒部の端面をテーパ面とし、このテーパ面はカバーのテーパ面の延長線上より外寄りにずらして形成したので、ランプを装着するとき、ランプ口金がカバーのテーパ面に当たるより先に、ねじ筒部のテーパ面にランプ口金が当たる。このため、ランプが挿入中心からずれている場合、ねじ筒部のテーパ面の片側に当った状態から、両側が接触するようにすることでランプを挿入中心に誘導することができる。
請求項3では、カバーのテーパ面を、2本のランプピン挿入開口部に挟まれた部分のみに形成したので、ソケット本体に防水リングパッキンを装着するとき、防水リングパッキンの先端はねじ筒部とカバーの間に挿入することで大部分が位置決めされるため、リブに引っ掛かることなく通過する。
請求項4では、リブの高さを周囲のねじ筒部より低くしたので、ランプを装着する際、ランプ口金がリブに当たることなく、ねじ筒部に当って誘導されることでランプ装着性が向上する。また、防水リングパッキンがリブに引っ掛かることなく、ねじ筒部とカバーとの間に挿入されるため、防水リングパッキンの装着性が向上する。
この発明の第1の実施の形態の図1〜図3に基づいて説明する。図1はこの発明の第1の実施形態のランプソケットの分解斜視図、図2はこの発明の第1の実施形態におけるソケット本体の斜視図、図3(a)はこの発明の第1の実施形態のランプソケットの完成状態の斜視図、(b)は他の例の斜視図である。
図1において、1はソケット本体、2はカバー、3は導電端子、4は防水リングパッキン、5は金属リング、6は樹脂リング(防水リング)である。
図1に示すように、ソケット本体1は、周囲にねじを設けたねじ筒部10を有し、その内部に導電端子3を覆うカバー2を装着している。また、ソケット本体1の周囲から中心に向かう2本のランプピン挿入開口部11を設けている。各ランプピン挿入開口部11は導電端子3が臨むようにカバー2に形成されるとともに、その延長方向のねじ筒部10の位置を切欠くように形成された開口部分11aを有する。これに伴い、ねじ筒部10のランプピン挿入開口部11間にリブ12が形成される。このリブ12の周面ではねじは形成されていないが、ねじが形成されていてもよい。また、ソケット本体1、カバー2は熱可塑性樹脂等で形成される。
ランプピンは開口部分11aからランプピン挿入開口部11に沿って挿入され、ランプピン挿入開口部11の端部にて導電端子3に接続した状態で保持される。この際、図2に示すように、ランプピンを仮保持できるように、ランプピン挿入開口部11のランプピン挿入側にランプピン仮保持用突起16が形成されている。また、カバー2は冷間かしめ13によりソケット本体1に固定される。ソケット本体1にはスリット取付溝14、水抜き穴15が形成されている。
上記ソケット本体1の構成において、ランプピン挿入開口部11近傍のカバー2にテーパ面17を形成し、ソケット本体1のテーパ面17側のねじ筒部10をテーパ面17の先端と略同じ高さに設定している。この場合、テーパ面17は、ランプピン挿入開口部11の間およびその外側のカバー2に形成されている。また、ソケット本体1のテーパ面17側のねじ筒部10の端面をテーパ面18としている。このテーパ面18が形成されたねじ筒部10の一部とリブ12が、カバー2のテーパ面17の先端と略同じ高さに設定される。なお、ソケット本体1のテーパ面17側のねじ筒部10の端面はテーパ面でなく切欠き段部にしてもよい。また、図3(b)に示すように、ランプピン挿入開口部11の間だけテーパ面17を設けてもよい。
防水リングパッキン4はゴム等の弾性材からなり、ねじ筒部10とカバー2との間に挿入される。樹脂リング6は、ソケット本体1のねじ筒部10に螺合するねじ6aが内側面に設けてあり、金属リング5が当接するように端縁部が形成されている。図3に示す組み立て状態では、ランプピンの接続後において、防水リングパッキン4の一端側をソケット本体のねじ筒部10とカバー2の間に挿入し、他端側に金属リング5を配置して、樹脂リング6を被せてねじ6aをねじ筒部10に螺合して締め込む。これにより、防水リングパッキン4が圧縮されて防水性能が確保される。金属リング5は樹脂リング6と防水リングパッキン4の間に配置され、樹脂リング6の回転時の摩擦を低減させるためのものである。
本実施形態によれば、ランプを装着するとき、ランプ口金がソケット本体1のねじ筒部10端面に当たる(引っ掛かる)ことがなくテーパ面17に案内されるため、ランプが装着し易くなる。また、ソケット本体1のねじ筒部10よりカバー面を突出させなくてもよいので、ソケットの厚さが大きくなることはなくコンパクト化を図ることができる。また、ソケットの厚さを維持するために、ねじ筒部10のねじ長さを短くする必要もないので、樹脂リング6の締め付け代を確保でき、防水リングパッキン4が圧縮不足となることはない。
この発明の第2の実施の形態の図4〜図6に基づいて説明する。図4はこの発明の第2の実施形態におけるソケット本体の斜視図、図5(a)はこの発明の第2の実施形態におけるソケット本体の正面図、(b)は底面図、(c)は側面図、(d)は(b)のA−A断面図である。
図4および図5に示すように、第1の実施形態のソケット本体1において、カバー2のテーパ面17を、2本のランプピン挿入開口部11に挟まれた部分のみに形成している。また、ソケット本体1のテーパ面17側のねじ筒部10の端面をテーパ面18としているが、このテーパ面18はカバー2のテーパ面17の延長線上より外寄りにずらして形成している。具体的にテーパ面18の形状は、リブ12を挟んでねじ筒部19の周方向両側にテーパが形成されるように傾斜している。リブ12に対応するランプピン挿入開口部11間のみをカバー2のテーパ面17とすることで、相互のテーパ面17,18が位置ずれして配置される。この場合、リブ12だけがカバー2のテーパ面17の先端と略同じ高さに設定される。なお、ランプソケットの完成状態は図3(b)と同様である。
図6はこの発明の第2の実施形態のランプソケットの作用説明図である。図6に示すように、第1の実施形態と同様にランプピンは開口部分11aからランプピン挿入開口部11に沿って挿入される。このとき、ランプが挿入中心からずれている場合、ランプ口金20がねじ筒部10のテーパ面18の片側に当って、他の側は空間であるから、両側が接触するように誘導する。また、誘導の際にランプ口金20とカバー2のテーパ面17には空間21があるので支障なく誘導できる。
また、カバー2のテーパ面17を、2本のランプピン挿入開口部11に挟まれた部分のみに形成したので、ソケット本体1に防水リングパッキン4(図1)を装着するとき、防水リングパッキン4の先端はねじ筒部10とカバー2の間に挿入することで大部分が位置決めされるため、リブ12に引っ掛かることなく通過する。その他の構成効果は、第1の実施の形態と同様である。
この発明の第3の実施の形態の図7に基づいて説明する。図7はこの発明の第3の実施形態におけるソケット本体の斜視図である。
本実施形態は、図7に示すように、第1の実施形態と同様の構成であるが、特にリブ12の高さを周囲のねじ筒部10より低く形成する。これにより、ランプ装着の際に、ランプ口金がリブ12に当たることなく、ねじ筒部10のテーパ面18に当って誘導される。また、防水リングパッキン4を装着する際に、防水リングパッキン4がリブ12に引っ掛かることなく、ねじ筒部10とカバー2との間に挿入される。これにより、ランプ装着性の向上と、防水リングパッキンの装着性が向上する。
この発明の第1の実施形態のランプソケットの分解斜視図である。 この発明の第1の実施形態におけるソケット本体の斜視図である。 (a)はこの発明の第1の実施形態のランプソケットの完成状態の斜視図、(b)は他の例の斜視図である。 この発明の第2の実施形態におけるソケット本体の斜視図である。 (a)はこの発明の第2の実施形態におけるソケット本体の正面図、(b)は底面図、(c)は側面図、(d)は(b)のA−A断面図である。 この発明の第2の実施形態のランプソケットの作用説明図である。 この発明の第3の実施形態におけるソケット本体の斜視図である。 (a)は従来例のランプソケットの正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
符号の説明
1 ソケット本体
2 カバー
3 導電端子
4 防水リングパッキン
6 樹脂リング
10 ねじ筒部
11 ランプピン挿入開口部
12 リブ
17 テーパ面
18 テーパ面

Claims (4)

  1. 周囲にねじを設けたねじ筒部の内部に導電端子を覆うカバーを装着したソケット本体と、前記ねじ筒部と前記カバーとの間に挿入される防水リングパッキンと、前記ねじ部に螺合する防水リングとを備え、前記ソケット本体の周囲から中心に向かう2本のランプピン挿入開口部を設けるとともに、前記ねじ筒部の前記ランプピン挿入開口部間にリブが形成され、ランプピンは前記ランプピン挿入開口部に沿って挿入され、前記ランプピン挿入開口部の端部にて前記導電端子に接続した状態で保持されるランプソケットにおいて、前記ランプピン挿入開口部近傍の前記カバーにテーパ面を形成し、前記ソケット本体のテーパ面側の前記ねじ筒部を、前記テーパ面の先端と略同じ高さに設定したことを特徴とするランプソケット。
  2. 前記ソケット本体のテーパ面側のねじ筒部の端面をテーパ面とし、このテーパ面はカバーのテーパ面の延長線上より外寄りにずらして形成した請求項1記載のランプソケット。
  3. カバーのテーパ面を、2本のランプピン挿入開口部に挟まれた部分のみに形成した請求項1記載のランプソケット。
  4. リブの高さを周囲のねじ筒部より低くした請求項1記載のランプソケット。
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