JP2005042027A - 合成樹脂エマルション系仕上げ材及び仕上げ施工方法 - Google Patents

合成樹脂エマルション系仕上げ材及び仕上げ施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005042027A
JP2005042027A JP2003278390A JP2003278390A JP2005042027A JP 2005042027 A JP2005042027 A JP 2005042027A JP 2003278390 A JP2003278390 A JP 2003278390A JP 2003278390 A JP2003278390 A JP 2003278390A JP 2005042027 A JP2005042027 A JP 2005042027A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
resin emulsion
fly ash
finishing material
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003278390A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4500518B2 (ja
Inventor
Kazuo Watanabe
一雄 渡邊
Koichi Mutsuka
弘一 六鹿
Akio Katagiri
彰夫 片桐
Yoshiyuki Nakayama
義之 中山
Yoshihiro Koike
良洋 小池
Yoshito Mori
義人 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kikusui Kagaku Kogyo KK
Chubu Electric Power Co Inc
Original Assignee
Kikusui Kagaku Kogyo KK
Chubu Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kikusui Kagaku Kogyo KK, Chubu Electric Power Co Inc filed Critical Kikusui Kagaku Kogyo KK
Priority to JP2003278390A priority Critical patent/JP4500518B2/ja
Publication of JP2005042027A publication Critical patent/JP2005042027A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4500518B2 publication Critical patent/JP4500518B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

【課題】 増粘化やゲル化することがなく、原料の入手が困難になることがない合成樹脂エマルション系仕上げ材及び仕上げ施工方法を提供すること。
【解決手段】 フライアッシュに対し、5Nの塩酸600mlを用い、80°Cにて1時間酸処理して、酸処理フライアッシュを製造した。次に、この酸処理フライアッシュ5重量%と、アクリルゴムエマルション48重量%と、炭酸カルシウムA20重量%と、炭酸カルシウムB21重量%と、添加剤6重量%とを混合して、合成樹脂エマルション系仕上げ材を製造した。
【選択図】 なし

Description

本発明は、例えば、建築物の壁面等の仕上げに用いられる合成樹脂エマルション系仕上げ材及び仕上げ施工方法に関する。
従来より、建築構造物の施工に、合成樹脂エマルション系仕上げ材が使用されてきた(非特許文献1、非特許文献2参照)。この合成樹脂エマルション系仕上げ材は、合成樹脂エマルションを主結合材とし、白質顔料、体質顔料、各種添加材としての分散剤、消泡剤、造膜助剤等を配合したものである。
小俣一夫著、「塗り材料の基礎知識」株式会社工文社、昭和57年2月10日発行 「JIS A6909 建築用仕上塗材」、財団法人日本規格協会、平成12年6月30日発行
合成樹脂エマルション系仕上げ材に配合される体質顔料としては、炭酸カルシウムやクレー等の微粉末が使用されているが、これらは天然物であり、環境保護のために今後採取が限定され、良質のものの入手が困難となることが予想される。
そこで、無機物であり粒度が体質顔料の用途に適していることに加え、産出量が多い産業上の副生物であるフライアッシュを、体質顔料として用いることが検討された。
しかしながら、フライアッシュを、そのまま合成樹脂エマルションと混合して製造した合成樹脂エマルション系仕上げ材は、短時間で増粘したりゲル化するため、使用が困難であるという問題があった。特に、白色顔料や各種添加剤を加えた場合には、一層、増粘化やゲル化が著しかった。
本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、増粘化やゲル化することがなく、原料の入手が困難になることがない合成樹脂エマルション系仕上げ材及び仕上げ施工方法を提供することを目的とする。
(1)請求項1の発明は、
合成樹脂エマルションと、体質顔料と、を含む合成樹脂エマルション系仕上げ材であって、前記体質顔料に、酸処理を施されたフライアッシュを含むとともに、前記フライアッシュにおいて、アルカリ成分の合計量が10重量%以下であることを特徴とする合成樹脂エマルション系仕上げ材を要旨とする。
本発明の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、体質顔料に、酸処理を施され、アルカリ成分の占める割合が10重量%以下であるフライアッシュを含むことにより、製造後(フライアッシュと他の成分との混合後)、長時間経過しても、増粘化したり、ゲル化することがない。そのため、この合成樹脂エマルション系仕上げ材は、製造後、長時間に渡って使用することができる。
また、本発明の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、体質顔料として、酸処理されたフライアッシュを成分として含んでいるので、この合成樹脂エマルション系仕上げ材を製造することにより、産業上の副生物であるフライアッシュを処理することができる。
更に、本発明の合成樹脂エマルションは、体質顔料として酸処理されたフライアッシュを含むので、その分だけ、他の体質顔料、例えば、炭酸カルシウムやクレー等の含有量を少なくすることができる。そのため、炭酸カルシウムやクレー等が環境保護を目的とする採取制限などの理由により、入手が困難になった場合でも、本発明の合成樹脂エマルション系仕上げ材は製造が可能である。
また、本発明の合成樹脂エマルションは、安価なフライアッシュを用いて製造することができるので、製造コストが低い。
・前記酸処理とは、例えば、フライアッシュを酸に所定時間浸漬することをいう。この酸処理の条件(酸の種類、酸の濃度、酸の温度、フライアッシュを酸に浸漬する時間等)としては、酸処理により、フライアッシュに含まれるアルカリ成分(Fe23、CaO、MgO、Na2O、K2O)を減少させる効果のあるものであれば、いずれの条件でも用いることができる。
使用できる酸の種類としては、例えば、塩酸、硫酸、硝酸等が挙げられる。酸の濃度としては、例えば、塩酸の場合は5N以上、硫酸の場合は2N以上、硝酸の場合は1N以上の範囲が好適である。酸の温度としては、例えば、50〜90°Cの範囲が好適であり、その中でも、80〜90°Cの範囲がより好適である。フライアッシュを酸に浸漬する時間としては、例えば、30分以上〜1時間の範囲が好適である。
酸処理においては、フライアッシュを酸に浸漬した後、溶媒(例えば水)を用いて洗浄することができる。更に、その洗浄後、常温〜50°の温度範囲の下で、洗浄に用いた溶媒を蒸発させることができる。
・前記アルカリ成分とは、水に溶かした際にアルカリ性を示す成分であり、例えば、Fe23、CaO、MgO、Na2O、K2O等が含まれる。
・前記合成樹脂エマルションとしては、例えば、アクリルゴムエマルション;アクリル樹脂エマルション;ポリアクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン−ポリ塩化ビニル、ポリプロピオン酸ビニル、ポリエチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂エマルジョン;エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂エマルジョン;アスファルト、ゴムアスファルト、パラフィン等の瀝青質エマルジョン、クロロプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム等の合成ゴムラテックス等及びこれらの混合物;(メタ)アクリル酸エステル樹脂、(メタ)アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸共重合体樹脂、(メタ)アクリル酸エステル−スチレン共重合体樹脂、(メタ)アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸−スチレン共重合体樹脂、(メタ)アクリル酸エステル−シリコーン共重合体樹脂、(メタ)アクリル酸エステル−ウレタン系共重合体樹脂、(メタ)アクリル酸エステル−フッ素系共重合体樹脂等の(メタ)アクリル酸エステル系樹脂エマルジョン;エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル共重合体等の酢酸ビニル系樹脂エマルジョンが挙げられる。
尚、(メタ)アクリル酸エステル系樹脂とは、アクリル酸エステル系樹脂、メタクリル酸エステル系樹脂、並びにこれらの共重合体樹脂を意味する。
・前記体質顔料としては、例えば、フライアッシュ、炭酸カルシウム、クレー、珪石粉等が挙げられる。
・前記フライアッシュとは、例えば、微粉炭燃焼ボイラの中で石炭が燃焼する際に、灰分が溶融し、液態となるが、排気煙道付近で温度低下とともに表面張力のため球状の形で凝固したガラス状の微粉をいう。
・前記合成樹脂エマルション系仕上げ材は、例えば、顔料、分散剤(湿潤剤)、消泡剤、造膜助剤、増粘剤等を含んでいてもよい。
顔料としては、無機系顔料と有機系顔料とがある。無機系顔料としては、例えば、酸化チタン、二酸化チタン(ルチル形、アナターゼ形)、酸化ジルコン、リトポン、亜鉛華等の白色顔料;合成酸化鉄、黄土等の赤色顔料;酸化クロム等の緑色顔料、コバルト青、群青等の青色顔料、合成酸化鉄、カーボンブラック等の黒色顔料がある。
有機系顔料としては、例えば、ブリリアントカーミン6B、ウォッチングレッド、レーキレッド4R、クロモフタールレッド、チオインジゴ、キナクリドンレッド等の赤色の顔料;ハンザイエローG、ジスアゾイエローG、クリモフタールイエロー3G、アンスラピリミジン、イソインドリンイエロー等の黄色の顔料、銅フタロシアニン、インダンスロン等の青色の顔料;塩素化銅フタロシアニン等の緑色の顔料がある。
分散剤(湿潤剤)は、顔料粒子をビヒクル中に1次粒子(またはそれに近い姿)に分散させて安定な懸濁液を作るため補助的に加える界面活性剤である。その例としては、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリカルボン酸形高分子活性剤、アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ、ラウリルアルコールソーダ塩、ポリオキシエチレンアルキル(アリル)エーテル、ラウリルアルコール硫酸エステルソーダ塩、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、低分子量ポリアクリル酸アンモン、低分子量スチレン−マレイン酸アンモン共重合体等がある。
分散剤のHLBは、合成樹脂エマルション系仕上げ材が水系の場合は10以上が好ましい。
分散剤は、例えば、顔料沈降防止剤、色別れ防止剤、レベリング剤等を兼ねるものとできる。
消泡剤は、例えば、製造工程での空気の巻き込みにより生じる泡を防ぐ作用を有する成分である。この消泡剤は、泡の発生を防止する作用(抑泡作用)及び/又は、一旦発生した泡を消す作用(破泡作用)を有する。その例としては、オクチルアルコール(例えばN−オクチルアルコール)、リン酸ブチル、リン酸トリブチル、パインオイル、シリコーン系消泡剤(例えばポリメチルシロキサン等のシリコーン樹脂)、グリコール誘導体、ソルビット誘導体、シクロヘキサン、ソルビタンモノオレエート、プロピレングリコール等が挙げられる。
造膜助剤としては、均一な皮膜を形成するための皮膜形成助剤と、低温環境下で凍結が起こる温度を下げ、凍結しても温度を徐々に上げればエマルションが破壊されずに復元させるための凍結融解安定剤とがある。
皮膜形成助剤としては、高沸点溶剤があり、その具体例としては、カービトール、カービトールアセテート等がある。また、凍結融解安定剤も、皮膜形成助剤として用いることができる。
凍結融解安定剤の例としては、エチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、2、2、4−トリメチル−1、3ペンタンジオールモノイソブチレート等がある。
増粘剤は、合成樹脂エマルション系仕上げ材の粘稠度を増し、貯蔵安定性、塗布作業を良くするために配合される成分である。また、増粘剤は、例えば、湿潤剤、沈殿防止、流れ止め、刷毛捌き改善等の効果を奏する。
増粘剤の例としては、水溶性高分子化合物が挙げられ、具体的には、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、アルギル酸ソーダ、ポリアクリル酸ソーダ、ケイ酸系ベントナイト、アルミニウムの有機酸塩、有機ベントナイト、シリカゲル等がある。
増粘剤は、適当な分子量と配合量を選択することが好ましい。分子量が小さ過ぎると、合成樹脂エマルション系仕上げ材の耐水性が低下することがある。また、分子量が大きすぎると、塗布時に平坦な塗面が得にくくなることがある。
増粘剤の添加量は、合成樹脂エマルション系仕上げ材の全量に対し、例えば、0.8〜5.0重量%の範囲が好ましい。
(2)請求項2の発明は、
前記合成樹脂エマルションが、アクリルゴム系エマルションであるとともに、前記体質顔料のうち、粒径が1〜50μmの範囲にあるものの中で、前記フライアッシュの占める割合が20〜100重量%の範囲にあることを特徴とする前記請求項1に記載の合成樹脂エマルション系仕上げ材を要旨とする。
本発明では、粒径が1〜50μmの範囲にある体質顔料の中で、フライアッシュの占める割合が20重量%以上であることにより、フライアッシュを処理する効果、製造原料の入手が困難となることがないという効果、及び製造コストが低いという効果が一層高い。
・前記粒径は、島津製作所(株)社製の沈降式粒度測定器を用いて、温度:20°C、比重:2.0、溶媒比重(水):0.99823、溶媒粘度(水):1.009、測定水面:0値、回転数:600回/分の測定条件で測定したものである。
(3)請求項3の発明は、
前記合成樹脂エマルションが、アクリル樹脂系エマルションであるとともに、前記体質顔料のうち、粒径が1〜50μmの範囲にあるものの中で、前記フライアッシュの占める割合が20〜100重量%の範囲にあることを特徴とする前記請求項1に記載の合成樹脂エマルション系仕上げ材を要旨とする。
本発明では、粒径が1〜50μmの範囲にある体質顔料の中で、フライアッシュの占める割合が20重量%以上であることにより、フライアッシュを処理する効果、製造原料の入手が困難となることがないという効果、及び製造コストが低いという効果が一層高い。
(4)請求項4の発明は、
前記体質顔料の配合量が、PVC濃度の30〜85%の範囲にあることを特徴とする前記請求項1〜3のいずれかに記載の合成樹脂エマルション系仕上げ材を要旨とする。
本発明では、体質顔料の配合量が、PVC濃度の30〜85%の範囲にあることにより、体質顔料間を、合成樹脂エマルションが十分に充填することができる。そのことにより、本発明の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、施工後における強度が高い。
(5)請求項5の発明は、
前記請求項1〜4のいずれかに記載の合成樹脂エマルション系仕上げ材を基材上に塗布することを特徴とする仕上げ施工方法を要旨とする。
本発明の仕上げ施工方法は、使用する合成樹脂エマルション系仕上げ材が、増粘したり、ゲル化したりし難いので、施工可能な時間が長い。
また、本発明の仕上げ施工方法では、使用する合成樹脂エマルション系仕上げ材が安価であるので、低いコストで施工することができる。
更に、本発明の仕上げ施工方法では、使用する合成樹脂エマルション系仕上げ材が、原料入手の制限を受けずに、安定して製造できるものである。そのため、本発明の仕上げ施工方法は、合成樹脂エマルション系仕上げ材の入手が困難となり、施工ができなくなるようなことがない。
以下に本発明の合成樹脂エマルション系仕上げ材及び仕上げ材施工方法 の実施の形態の例(実施例)を説明する。
a)まず、合成樹脂エマルション系仕上げ材の製造に用いるフライアッシュについて説明する。
本実施例で用いるフライアッシュとしては、表1に示す様に、フライアッシュA〜Gの7種類を用いた。この表1に、フライアッシュA〜Gそれぞれの成分比を記載した。尚、フライアッシュA〜Gの成分比は、JIS R5202に規定された、ポルトランドセメントの化学分析法により測定したものであり、その単位は重量%である。
Figure 2005042027
フライアッシュAは、フライアッシュ(フライアッシュ1)を無処理のまま用いるものであり、そのアルカリ成分(Fe23、CaO、MgO、Na2O、K2O)の比率が17.44重量%である。
フライアッシュBは、フライアッシュAとは別種のフライアッシュ(フライアッシュ2)を無処理のまま用いるものであり、そのアルカリ成分(Fe23、CaO、MgO、Na2O、K2O)の比率が8.96重量%である。
フライアッシュCは、フライアッシュAに酸処理条件1にて酸処理を施したものである。この酸処理条件1とは、フライアッシュ200グラムに対し5Nの塩酸600mlを用い80°Cにて1時間処理し、濾過してから水洗いを4回行い、130°Cの乾燥機で4時間乾燥させる処理である。このフライアッシュCのアルカリ成分の比率は、9.51重量%である。
フライアッシュDは、フライアッシュAを水洗したものである。その水洗の条件は以下のものである。フライアッシュ200グラムに対して純水1800mlを加え、15分間攪拌し濾過した。その後処理フライアッシュ約200グラムに対して1800mlの純水を加え濾過し、再度濾過して洗液を除去する操作を計4回繰り返した。その後130°Cに設定した乾燥機で4時間乾燥した。
このフライアッシュDのアルカリ成分の比率は、14.76重量%である。
フライアッシュEは、フライアッシュAをアルカリ処理したものである。このアルカリ処理とは以下の処理である。フライアッシュ200グラムに対して濃度2mol/lの水酸化ナトリウム水溶液600mlを加え攪拌しながら100°C、5時間加熱し自然冷却後濾過した。その後処理フライアッシュ約200グラムに対して1800mlの純水を加え濾過し、再度濾過して洗液を除去する工程を計4回繰り返した。その後130°Cに設定した乾燥機で4時間乾燥した。
このフライアッシュEのアルカリ成分の比率は、23.22重量%である。
フライアッシュFは、フライアッシュAを酸処理条件2にて酸処理を施したものである。この酸処理条件2とは、フライアッシュ200グラムに対し0.5Nの塩酸600mlを用い80°Cにて15分間処理し、濾過してから水洗いを4回行い、130°Cの乾燥機で4時間乾燥させる処理である。このフライアッシュFのアルカリ成分の比率は、12.65重量%である。
フライアッシュGは、フライアッシュBを酸処理条件1にて酸処理したものである。このフライアッシュGのアルカリ成分の比率は5.13重量%である。
b)次に、前記a)のフライアッシュA〜Gを用いて製造した合成樹脂エマルション系仕上げ材について説明する。
表2に示す様に、各成分を、それぞれ対応する比率で混合することにより、実施例1−1〜1−3の合成樹脂エマルション系仕上げ材を製造した。各成分の混合には、ディゾルバー型万能混合機を用いた。
Figure 2005042027
表2において、炭酸カルシウムAとは、粒径が、1〜50μmの範囲にある炭酸カルシウムである。また、炭酸カルシウムBとは、粒径が、1〜30μmの範囲にある炭酸カルシウムをいう。
また、アクリルゴムエマルション(合成樹脂エマルション)は、弾性タイルの汎用エマルション例である、クラリアントポリマー社製のDM−21(商品名)であって、固型分の割合が50重量%のものである。
また、上記添加剤とは、白色顔料、分散剤、消泡剤、増粘剤を併せたものをいう。
本実施例1−1〜1−3の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、含有するフライアッシュ(フライアッシュC、G)が酸処理されたものであり、そのフライアッシュにおけるアルカリ成分の割合が10重量%以下であるので、請求項1の発明の範囲内である。
また、本実施例1−1〜1−3の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、アクリルゴムエマルションを含むとともに、粒径が1〜50μmの範囲にある体質顔料において、酸処理されたフライアッシュ(フライアッシュC、G)が占める割合は、それぞれ、20、100、20重量%である。従って、本実施例1−1〜1−3の合成樹脂エマルション系仕上げ材は請求項2の発明の範囲内である。
また、本実施例1−1、1−3の合成樹脂エマルション系仕上げ材において、体質顔料の配合量は、PVC濃度の39.1%であり、本実施例1−2の合成樹脂エマルション系仕上げ材において、体質顔料の配合量は、PVC濃度の41.9重量%である。従って、本実施例1−1〜1−3の合成樹脂エマルション系仕上げ材は請求項4の発明の範囲内である。
また、比較例として、表2に示すように、比較例1−1〜1−6の合成樹脂エマルション系仕上げ材を製造した。
比較例1−1及び比較例1−2の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、体質顔料として、酸処理されたフライアッシュを含んでおらず、未処理のフライアッシュ(フライアッシュA)を含んでいる。そのため、比較例1−1、及び比較例1−2の合成樹脂エマルション系仕上げ材及び仕上げ施工方法は、本発明の範囲外である。
また、比較例1−3の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、体質顔料として、酸処理されたフライアッシュを含んでおらず、本発明の範囲外である。
また、比較例1−4の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、体質顔料として、酸処理されたフライアッシュを含んでおらず、水洗したフライアッシュ(フライアッシュD)を含んでいる。そのため、比較例1−4の合成樹脂エマルション系仕上げ材及び仕上げ施工方法は、本発明の範囲外である。
また、比較例1−5の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、体質顔料として、酸処理されたフライアッシュを含んでおらず、アルカリ処理したフライアッシュ(フライアッシュE)を含んでいる。そのため、比較例1−5の合成樹脂エマルション系仕上げ材及び仕上げ施工方法は、本発明の範囲外である。
また、比較例1−6の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、体質顔料として含むフライアッシュにおけるアルカリ成分の割合が10重量%を超え、本発明の範囲外である。
c)次に、前記b)で製造した合成樹脂エマルション系仕上げ材を用いた仕上げ施工方法について説明する。
前記b)で製造した、実施例1−1〜1−3の合成樹脂エマルション系仕上げ材を、アクリル樹脂系合成樹脂エマルションシーラーを塗布した建築物の壁面のコンクリート基材層に、圧送式吹きつけ装置(例えばタイルマン(商品名、旭サナック社製))を用いて凹凸上に塗布量1.5Kg/m2にて塗布した。
d)次に、本実施例1の合成樹脂エマルション系仕上げ材及び仕上げ施工方法の奏する効果を説明する。
(i)本実施例1−1〜1−3の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、製造後(アクリル樹脂エマルションとフライアッシュとの混合後)、長時間(例えば1週間)経過しても、増粘化したり、ゲル化することがない。そのため、この合成樹脂エマルション系仕上げ材は、製造後、長時間に渡って使用することができる。
(ii)本実施例1−1〜1−3の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、体質顔料として、フライアッシュを含んでいる。そのため、この合成樹脂エマルション系仕上げ材を製造することにより、産業上の副生物であるフライアッシュを処理することができる。
(iii)本実施例1−1〜1−3の合成樹脂エマルションは、体質顔料としてフライアッシュを含むので、その分だけ、他の体質顔料である炭酸カルシウムやクレーの含有量を少なくすることができる。そのため、炭酸カルシウムやクレー等の天然物の体質顔料が環境保護を目的とする採取制限などの理由により、入手が困難になった場合でも、本実施例1の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、製造が可能である。
(iv)本実施例1−1〜1−3の合成樹脂エマルションは、体質顔料として、安価なフライアッシュを含んでいるので、製造コストが低い。
(v)本実施例1における仕上げ施工方法は、使用する合成樹脂エマルション系仕上げ材が、増粘したり、ゲル化したりし難いので、施工可能な時間が長い。
特に、実施例1−1〜1−3の合成樹脂エマルション系仕上げ材を使用した場合は、一層、施工可能な時間を長くとることができる。
e)次に、本実施例1で製造した合成樹脂エマルション系仕上げ材の効果を確かめるために行った実験について説明する。
前記b)で製造した、実施例1−1〜1−3、及び比較例1−1〜1−6の合成樹脂エマルション系仕上げ材を常温で静置しておきながら、合成樹脂エマルション系仕上げ材の製造直後、1日後、3日後、一週間後に、それぞれ、ビスコテスターを用いて粘度を測定した。その結果を上記表2に示す。尚、粘度の単位はMPa・sである。
この表2に示す様に、実施例1−1〜1−3の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、1週間後においても粘度が増加しなかった。
一方、比較例1−1、1−2、及び1−4の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、製造後3日の段階で、粘度が測定不能となるまで上昇していた。また、比較例1−5の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、製造後直後の段階で、粘度が測定不能となるまで上昇していた。また、比較例1−6の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、製造後3日後の段階で、粘度が1000に上昇し、1週間後の段階では、粘度が測定不能となるまで上昇していた。
比較例1−3の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、1週間経過後においても、粘度が上昇していなかった。しかしながら、この比較例1−3の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、フライアッシュを用いていないので、産業上の副生物であるフライアッシュを処理するという効果、及び天然物の体質顔料の入手が困難になっても合成樹脂エマルション系仕上げ材の製造コストが低いという効果を奏することができない。
これらの結果から、本実施例1−1〜1−3の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、製造後、長時間に渡って使用することができ、好適であることが分かった。
基本的は前記実施例1と同様にして、実施例2の合成樹脂エマルション系仕上げ材を製造した。
但し、本実施例2では、合成樹脂エマルション系仕上げ材の組成を、表3に示すものとした。
Figure 2005042027
この表3において、アクリル樹脂エマルション(合成樹脂エマルション)は、アクリルタイルの汎用エマルション例である、クラリアントポリマー社製のDM−60(商品名)であって、固型分の割合が50重量%のものである。
尚、本実施例2の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、含有するフライアッシュ(フライアッシュC)におけるアルカリ成分の割合が10重量%以下であるので、請求項1の発明の範囲内である。
また、本実施例2の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、アクリル樹脂エマルションを含むとともに、粒径が1〜50μmの範囲にある体質顔料において、酸処理されたフライアッシュ(フライアッシュC)が占める割合は21重量%である。従って、本実施例2の合成樹脂エマルション系仕上げ材は請求項3の発明の範囲内である。
また、本実施例2の合成樹脂エマルション系仕上げ材において、体質顔料の配合量は、PVC濃度の83.8%である。従って、本実施例2の合成樹脂エマルション系仕上げ材は請求項4の発明の範囲内である。
比較例2−1、2−2として、表3に示す組成の合成樹脂エマルション系仕上げ材を製造した。
比較例2−1の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、体質顔料として、酸処理されたフライアッシュを含んでおらず、無処理のフライアッシュ(フライアッシュA)を含んでいる。そのため、比較例2−1の合成樹脂エマルション系仕上げ材及び仕上げ施工方法は、本発明の範囲外である。
また、比較例2−2は、体質顔料として、酸処理されたフライアッシュを含んでおらず、本発明の範囲外である。
本実施例2及び比較例2−1、2−2の合成樹脂エマルション系仕上げ材を用いて、前記実施例1と同様に、仕上げ施工方法を実施した。
本実施例2の合成樹脂エマルション系仕上げ材及び仕上げ施工方法は、前記実施例1と同様の効果を奏する。
本実施例2の合成樹脂エマルション系仕上げ材に対し前記実施例1のe)と同様の実験を行った。その結果を上記表3に示す。
この表3に示す様に、本実施例2の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、1週間後においても粘度が増加しなかった。この結果から、本実施例2の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、製造後、長時間に渡って使用することができ、好適であることが分かった。
一方、比較例2−1の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、製造後1週間の段階で、粘度が測定不能となるまで上昇していた。
また、比較例2−2の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、1週間経過後においても粘度が上昇していなかった。しかしながら、この比較例2−2の合成樹脂エマルション系仕上げ材は、フライアッシュを用いていないので、産業上の副生物であるフライアッシュを処理するという効果、及び天然物の体質顔料の入手が困難になっても合成樹脂エマルション系仕上げ材の製造コストが低いという効果を奏することができない。
尚、本発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。

Claims (5)

  1. 合成樹脂エマルションと、体質顔料と、を含む合成樹脂エマルション系仕上げ材であって、
    前記体質顔料に、酸処理を施されたフライアッシュを含むとともに、
    前記フライアッシュにおいて、アルカリ成分の合計量が10重量%以下であることを特徴とする合成樹脂エマルション系仕上げ材。
  2. 前記合成樹脂エマルションが、アクリルゴム系エマルションであるとともに、
    前記体質顔料のうち、粒径が1〜50μmの範囲にあるものの中で、前記フライアッシュの占める割合が20〜100重量%の範囲にあることを特徴とする前記請求項1に記載の合成樹脂エマルション系仕上げ材。
  3. 前記合成樹脂エマルションが、アクリル樹脂系エマルションであるとともに、
    前記体質顔料のうち、粒径が1〜50μmの範囲にあるものの中で、前記フライアッシュの占める割合が20〜100重量%の範囲にあることを特徴とする前記請求項1に記載の合成樹脂エマルション系仕上げ材。
  4. 前記体質顔料の配合量が、PVC濃度の30〜85%の範囲にあることを特徴とする前記請求項1〜3のいずれかに記載の合成樹脂エマルション系仕上げ材。
  5. 前記請求項1〜4のいずれかに記載の合成樹脂エマルション系仕上げ材を基材上に塗布することを特徴とする仕上げ施工方法。
JP2003278390A 2003-07-23 2003-07-23 合成樹脂エマルション系仕上げ材及び仕上げ施工方法 Expired - Fee Related JP4500518B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003278390A JP4500518B2 (ja) 2003-07-23 2003-07-23 合成樹脂エマルション系仕上げ材及び仕上げ施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003278390A JP4500518B2 (ja) 2003-07-23 2003-07-23 合成樹脂エマルション系仕上げ材及び仕上げ施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005042027A true JP2005042027A (ja) 2005-02-17
JP4500518B2 JP4500518B2 (ja) 2010-07-14

Family

ID=34264812

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003278390A Expired - Fee Related JP4500518B2 (ja) 2003-07-23 2003-07-23 合成樹脂エマルション系仕上げ材及び仕上げ施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4500518B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010138637A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Fujiwara Kagaku Kk 建物内装用塗り壁材
JP2019189805A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 宇部興産株式会社 建設構造物用塗布剤
JP2019189807A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 宇部興産株式会社 建設構造物用塗布剤
JP2019189806A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 宇部興産株式会社 建設構造物用塗布剤
JP2022510077A (ja) * 2018-10-16 2022-01-26 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 水性コーティング組成物

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62114661A (ja) * 1985-11-13 1987-05-26 Fuji Funen Kenzai Kogyo Kk 陽イオン捕捉剤の製造方法
JPH0570193A (ja) * 1991-09-10 1993-03-23 Kubota Corp 窯業系シリカ質原料
JPH05287252A (ja) * 1992-04-13 1993-11-02 Tsuda Mokuzai Kogyo Kk 合板用接着剤の製造方法
JPH0827400A (ja) * 1994-07-20 1996-01-30 Nippon Cement Co Ltd 塗材用組成物
JPH1150005A (ja) * 1997-08-04 1999-02-23 Mitsui Chem Inc ウレタン塗布材料の製造法
JPH11130995A (ja) * 1997-10-28 1999-05-18 Chugoku Marine Paints Ltd 水性塗料組成物、無機質化粧板用水性塗料組成物、水性塗料組成物から形成されている塗膜および該塗膜で被覆された無機質化粧板並びにその製造方法
JP2001213653A (ja) * 2000-01-28 2001-08-07 Kikusui Chemical Industries Co Ltd モルタル組成物及び水路の補修方法並びに水路構造
JP2002173643A (ja) * 2000-12-04 2002-06-21 Kumekawa Kogyo:Kk 塗布組成物

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62114661A (ja) * 1985-11-13 1987-05-26 Fuji Funen Kenzai Kogyo Kk 陽イオン捕捉剤の製造方法
JPH0570193A (ja) * 1991-09-10 1993-03-23 Kubota Corp 窯業系シリカ質原料
JPH05287252A (ja) * 1992-04-13 1993-11-02 Tsuda Mokuzai Kogyo Kk 合板用接着剤の製造方法
JPH0827400A (ja) * 1994-07-20 1996-01-30 Nippon Cement Co Ltd 塗材用組成物
JPH1150005A (ja) * 1997-08-04 1999-02-23 Mitsui Chem Inc ウレタン塗布材料の製造法
JPH11130995A (ja) * 1997-10-28 1999-05-18 Chugoku Marine Paints Ltd 水性塗料組成物、無機質化粧板用水性塗料組成物、水性塗料組成物から形成されている塗膜および該塗膜で被覆された無機質化粧板並びにその製造方法
JP2001213653A (ja) * 2000-01-28 2001-08-07 Kikusui Chemical Industries Co Ltd モルタル組成物及び水路の補修方法並びに水路構造
JP2002173643A (ja) * 2000-12-04 2002-06-21 Kumekawa Kogyo:Kk 塗布組成物

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010138637A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Fujiwara Kagaku Kk 建物内装用塗り壁材
JP2019189805A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 宇部興産株式会社 建設構造物用塗布剤
JP2019189807A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 宇部興産株式会社 建設構造物用塗布剤
JP2019189806A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 宇部興産株式会社 建設構造物用塗布剤
JP7120797B2 (ja) 2018-04-27 2022-08-17 Ube三菱セメント株式会社 建設構造物用塗布剤
JP7120796B2 (ja) 2018-04-27 2022-08-17 Ube三菱セメント株式会社 建設構造物用塗布剤
JP7120798B2 (ja) 2018-04-27 2022-08-17 Ube三菱セメント株式会社 建設構造物用塗布剤
JP2022510077A (ja) * 2018-10-16 2022-01-26 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 水性コーティング組成物
JP7307791B2 (ja) 2018-10-16 2023-07-12 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 水性コーティング組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP4500518B2 (ja) 2010-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0687657B1 (de) Polysiloxan-Zusammensetzungen, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung für Beschichtungen
CN109401468A (zh) 一种耐洗刷水性无机净味内墙乳胶漆及其制备方法
WO2008066319A1 (en) Inorganic pigments composition having high hardness
US7410538B2 (en) Granulated hydrophobic additive for cementitious materials
JPH04220486A (ja) 水性系中に用いられる粘土系増粘剤およびその組成物を含む目地剤
CN106700814B (zh) 水性高附着力分格缝底漆及其制备方法和应用
CN103333559B (zh) 一种水性透明混凝土防水防碳化涂料及其制备方法
CN112759967A (zh) 水性矿物内墙用无机涂料及其制备方法
US8147960B2 (en) Bactericidal filler composition
CN109836930A (zh) 防爬行纹的水性建筑外墙涂料及其制备方法
CN106833204A (zh) 一种室内用除甲醛抗菌环保水漆及其制备方法
CN114901612A (zh) 混合涂料体系
JP4500518B2 (ja) 合成樹脂エマルション系仕上げ材及び仕上げ施工方法
CN110395965A (zh) 一种以贝壳粉为填充料的无机除醛内墙涂料及其制备方法
KR100585189B1 (ko) 수용성 광촉매 도료 조성물 및 그 제조방법
KR101138638B1 (ko) 친환경 방수 도료 조성물 및 이의 제조방법
FI3712216T3 (fi) Stabilointiaineet dispersiosilikaattimaaleja varten
CN105802416A (zh) 一种水性抗菌涂料及制备方法
CN111410877A (zh) 一种制备超疏水涂料的方法
CN107987575A (zh) 建筑外墙用防霉防水涂料及其生产方法
CN106381037A (zh) 一种免罩面质感涂料及其制备方法
RU2212423C2 (ru) Водно-дисперсионная композиция для покрытия
CN113025084A (zh) 一种环保硅藻水漆及其制备方法
JP6830526B2 (ja) イオンブロッキング剤でビスマス系顔料をカプセル化することによって、改善された耐アルカリ性を有する前記顔料を製造する方法
JP2016117040A (ja) 超微粉体含有物の固化材及び固化方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060710

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100323

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100419

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees