JP2022510077A - 水性コーティング組成物 - Google Patents

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Abstract

式I:R1-O-(A)n-R2(式中、R1は水素、C1~C12直鎖脂肪族、またはC1~C12分岐脂肪族であり、Aはアルキレンオキシドであり、R2は水素基、C1~C4直鎖脂肪族もしくは分岐脂肪族基、C1~C4直鎖もしくは分岐カルボニル基、またはベンジル基であり、nは3~25の平均値を有する)で表される合体剤を含む水性コーティング組成物。【選択図】なし

Description

本開示の実施形態は、水性コーティング組成物を対象とし、より具体的には、実施形態は、式I:R-O-(A)-Rによって表される合体剤を含む水性コーティング組成物を対象とし、式中、Rは水素、C~C12直鎖脂肪族、またはC~C12分岐脂肪族であり、Aはアルキレンオキシドであり、Rは水素基、C~C直鎖脂肪族もしくは分岐脂肪族基、C~C直鎖もしくは分岐カルボニル基、またはベンジル基であり、nは3~25の平均値を有する。
コーティングは、特に、建築用コーティング用途、工業用コーティング用途、自動車用コーティング用途、および屋外家具用コーティング用途などの異なるコーティング用途を含むいくつかの用途に利用され得る。低VOC(揮発性有機化合物)および/または低臭気特徴を備えた高性能コーティングの継続的な追求は、新しいコーティング配合物の開発を推進し続けている。
本開示は、式I:R-O-(A)-Rによって表される合体剤を含む水性コーティング組成物を提供し、式中、Rは水素、C~C12直鎖脂肪族、またはC~C12分岐脂肪族であり、Aはアルキレンオキシドであり、Rは水素基、C~C直鎖脂肪族もしくは分岐脂肪族基、C~C直鎖もしくは分岐カルボニル基、またはベンジル基であり、nは3~25の平均値を有する。
本開示は、本明細書に開示される水性コーティング組成物を用いて形成されたコーティングを提供する。
本開示の上記概要は、開示された各実施形態または本開示のすべての実施を説明することを意図するものではない。以下の説明は、例示的な実施形態をより具体的に例示するものである。本出願全体にわたるいくつかの場所では、例のリストを通じて指針が提供され、これらの例は、様々な組み合わせで使用することができる。どの場合も、列挙されたリストは、代表的なグループとしてのみ機能し、排他的なリストとして解釈されるべきではない。
水性コーティング組成物が、本明細書に開示される。本開示の実施形態は、式I:R-O-(A)-Rによって表される合体剤を含む水性コーティング組成物を提供し、式中、Rは水素、C~C12直鎖脂肪族、またはC~C12分岐脂肪族であり、Aはアルキレンオキシドであり、Rは水素基、C~C直鎖脂肪族もしくは分岐脂肪族基、C~C直鎖もしくは分岐カルボニル基、またはベンジル基であり、nは3~25を有する。
本明細書に開示される水性コーティング組成物は、様々な用途に望ましい1つ以上の特性を有し得る。例えば、本明細書に開示される水性コーティング組成物は、他の組成物と比較して、改善された、すなわち、低下した、最低フィルム形成温度を有し得る。最低フィルム形成温度(MFFT)は、薄膜として基板上に配置されたときに組成物が均一に合体する最低温度である。いくつかの用途では、組成物が低減された最低フィルム形成温度を有することが望ましい。最低フィルム形成温度が低減された組成物は、相対的により高い最低フィルム形成温度を有する組成物と比較して、特定の条件下、例えば、より低い温度で有利に硬化し得る。
本明細書に開示される水性コーティング組成物は、他の組成物と比較して、改善された蓄熱安定性を有し得る。蓄熱安定性は、20℃を超える温度などの昇温で一定時間組成物を貯蔵した後の粘度の変化によって証明され得る。換言すれば、本明細書に開示される水性コーティング組成物は、他の組成物と比較して、改善された、すなわち、粘度の変化が比較的少ない、蓄熱安定性を有し得る。蓄熱安定性の改善は、いくつかの用途にとって望ましいことである。
本明細書に開示される水性コーティング組成物は、他の組成物と比較して、改善された凍結融解安定性を有し得る。凍結融解安定性は、数回の凍結融解サイクル後の粘度の変化が比較的少ないこととして証明され得る。換言すれば、本明細書に開示される水性コーティング組成物は、他の組成物と比較して、改善された、すなわち、粘度の変化が比較的少ない、凍結融解安定性を有し得る。凍結融解安定性の改善は、いくつかの用途にとって望ましいことである。
本明細書に開示される水性コーティング組成物は、結合剤を含む。結合剤は、水性コーティング組成物の1つ以上の成分を一緒に結合する、および/または水性コーティング組成物の1つ以上の成分を基材に結合するのを助け得る。結合剤は、1つ以上のアクリルコポリマー、ポリウレタン、酢酸ビニルコポリマー、ポリ尿素、ワックス、カゼイン、卵テンペラ、アラビアゴム、亜麻仁油、セラック、デンプン接着剤、ゼラチン、デキストリン、ポリエステルまたはそれらの組み合わせを含み得る。本明細書で使用される「アクリル(Acrylic)」とは、(メタ)アクリル酸、(メタ)アルキルアクリレート、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、および(メタ)ヒドロキシアルキルアクリレートなどのそれらの改質形態を含む。
結合剤は、1つ以上のエチレン性不飽和モノマーに由来するモノマー構造単位を含み得る。エチレン性不飽和モノマーの例は、これらに限定されないが、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2-エチルヘキシルアクリレート、ノニルアクリレート、デシルアクリレート、ラウリルアクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、ノニルメタクリレート、イソデシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、およびヒドロキシプロピルメタクリレートなどの(メタ)アクリルエステルモノマー;(メタ)アクリロニトリル;スチレンおよび置換スチレン;ブタジエン;エチレン、プロピレン、1-デセン;酢酸ビニル、酪酸ビニル、ビニルバーサテートおよびその他のビニルエステル;塩化ビニルおよび塩化ビニリデンなどのビニルモノマー;ならびにそれらの組み合わせを含む。
エチレン性不飽和モノマーは、官能基を含み得る。官能基の例は、これらに限定されないが、カルボニル、アセト酢酸、アルコキシシラン、カルボキシル、ウレイド、アミド、イミド、アミノ基、およびそれらの組み合わせを含む。様々な官能基および様々な濃度の官能基は、異なる用途に利用され得る。
結合剤は、連鎖移動剤を含み得る。連鎖移動剤の例は、これらに限定されないが、3-メルカプトプロピオン酸、ドデシルメルカプタン、3-メルカプトプロピオン酸メチル、ベンゼンチオール、アゼライン酸アルキルメルカプタン、およびそれらの組み合わせを含む。様々な連鎖移動剤および様々な濃度の連鎖移動剤は、異なる用途に利用され得る。
1つ以上の実施形態は、結合剤が分散液またはエマルションの形態であり得ることを提供し、これらは本明細書では「結合剤エマルション」と呼ばれる。結合剤エマルションは、結合剤エマルションの総重量に基づいて、30~75重量パーセントの固形分、例えば結合剤を有し得る。30~75重量パーセントのすべての個々の値および部分範囲が含まれ、例えば、結合剤エマルションは、エマルションの総重量に基づいて、下限30、34、または40重量パーセント~上限75、65、または60重量パーセントの固形分を有し得る。
結合剤、例えば結合剤エマルションは、既知の装置、反応成分、および反応条件を使用して形成され得る。例えば、結合剤は乳化重合によって形成され得る。
結合剤、例えば結合剤エマルションは、商業的に入手され得る。市販の結合剤の例は、これらに限定されないが、市販の結合剤のなかでもとりわけ、The Dow Chemical Companyから入手可能なPRIMAL(商標)AC-268およびPRIMAL(商標)AC-261などの商品名PRIMAL(商標)の下のもの;The Dow Chemical Companyから入手可能なROSHIELD(商標)3311およびROSHIELD(商標)EP-6060などの商品名ROSHIELD(商標)の下のもの;The Dow Chemical Companyから入手可能なMAINCOTE(商標)1100Aなどの商品名MAINCOTE(商標)の下のもの;Bayerから入手可能なBAYHYDROL XP-2557、BAYHYDROL XP-2606、およびBAYHYDROL XP-2427などの商品名BAYHYDROLの下のもの、およびそれらの組み合わせを含む。
水性コーティング組成物は、水性コーティング組成物の総重量に基づいて、5~65重量パーセントの結合剤固形分を含み得る。5重量パーセント~65重量パーセントのすべての個々の値および部分範囲が含まれ、例えば、水性コーティング組成物は、水性コーティング組成物の総重量に基づいて、下限5、10、または15重量パーセント~上限65、60、または50重量パーセントの結合剤固形分を含み得る。
前述のように、本明細書に開示される水性コーティング組成物は、式I:R-O-(A)-Rによって表される合体剤を含み、式中、Rは水素、C~C12直鎖脂肪族、またはC~C分岐脂肪族であり、Aはアルキレンオキシドであり、Rは水素基、C~C直鎖脂肪族もしくは分岐脂肪族基、C~C直鎖もしくは分岐カルボニル基、またはベンジル基であり、nは3~25の平均値を有する。
前述のように、式Iで表される合体剤の「A」は、アルキレンオキシドである。実施形態は、「A」が、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、またはそれらの組み合わせに由来するモノマー構造単位であることを提供する。本明細書で使用される「モノマー構造単位」は、ポリマーを形成するための反応から生じる、ポリマー構造の一部、例えば「A」を示す。
1つ以上の実施形態は、式Iによって表される合体剤の「A」がホモポリマーであることを提供する。例えば、「A」は、プロピレンオキシドまたはブチレンオキシドに由来するモノマー構造単位であり得る。1つ以上の実施形態は、プロピレンオキシドが「A」を形成するために利用されないことを提供する。1つ以上の実施形態は、ブチレンオキシドが「A」を形成するために利用されないことを提供する。
1つ以上の実施形態は、式Iによって表される合体剤の「A」がコポリマーであることを提供する。例えば、「A」は、プロピレンオキシドおよびブチレンオキシドに由来するモノマー構造単位であり得る。プロピレンオキシドおよびブチレンオキシドに由来するモノマー構造単位は、ブロック分布、ランダム分布、またはそれらの組み合わせであり得る。換言すれば、コポリマーは、ブロックコポリマーまたはランダムコポリマーであり得る。
「A」がプロピレンオキシドおよびブチレンオキシドに由来するモノマー構造単位であるとき、10:1~0.1:1のプロピレンオキシド対ブチレンオキシドの重量比を利用して「A」を形成することができる。10:1~0.1:1のすべての個々の値および部分範囲が含まれ、例えば、プロピレンオキシド対ブチレンオキシドの下限0.1:1、0.5:1、0.75:1、または1:1~上限10:1、7:1、または5:1の重量比は、「A」を形成するために利用され得る。
前述のように、式Iによって表される合体剤の「n」は3~25である。3~25のすべての個々の値および部分範囲が含まれ、例えば、nは、下限3、5、または7~上限25、23、または21の整数であり得る。
式Iによって表される合体剤は、300~1800g/モルの数平均分子量を有し得る。300~1800g/モルのすべての個々の値および部分範囲が含まれ、例えば、式Iで表される合体剤は、下限300、350、400、450、または500g/モル~上限1800、1600、1400、または1200g/モルの数平均分子量を有し得る。
水性コーティング組成物は、合体剤および結合剤固形分の総重量に基づいて、0.5~15重量パーセントの式Iによって表される合体剤を含み得る。0.5~15重量パーセントのすべての個々の値および部分範囲が含まれ、例えば、水性コーティング組成物は、合体剤の総重量に基づいて、下限0.5、1.0、または3.0重量パーセント~上限15、10、または8重量パーセントの式Iによって表される合体剤を含み得る。
本明細書に開示される水性コーティング組成物は、水を含む。水性コーティング組成物は、水性コーティング組成物の総重量に基づいて、30~90重量パーセントの水を含み得る。30~90重量パーセントのすべての個々の値および部分範囲が含まれ、例えば、水性コーティング組成物は、水性コーティング組成物の総重量に基づいて、下限30、40、または50重量パーセント~上限90、80、または70重量パーセントの水を含み得る。
本明細書に開示される水性コーティング組成物は、界面活性剤および/または分散剤とも呼ばれる湿潤剤を含み得る。本明細書の「湿潤剤」は、表面張力を低下させ、および/または本明細書に開示される水性コーティング組成物の粒子の分離を改善することができる化学添加剤を指す。湿潤剤の例は、これらに限定されないが、アルコールエトキシレート湿潤剤、ポリカルボキシレート湿潤剤、アニオン性湿潤剤、双性イオン性湿潤剤、非イオン性湿潤剤、およびそれらの組み合わせを含む。なかでも、湿潤剤の具体例は、ビス(トリデシル)スルホコハク酸ナトリウム、ジ(2-エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム、ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、ジシクロヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、ジアミルスルホコハク酸ナトリウム、ジイソブチルスルホコハク酸ナトリウム、イソデシルスルホコハク酸二ナトリウム、エトキシル化アルコール二ナトリウムスルホコハク酸半エステル、アルキルアミドポリエトキシスルホコハク酸二ナトリウム、四ナトリウムN-(1,2-ジカルボキシエチル)-N-オクタデシルスルホスクシナメート、N-オクタスルホコハク酸二ナトリウム、硫酸化エトキシル化ノニルフェノール、および2-アミノ-2-メチル-1-プロパノールを含む。なかでも、市販の湿潤剤の例は、例えば、The Dow Chemical Companyから入手可能なECOSURF(商標)EH-9、The Dow Chemical Companyから入手可能なOROTAN(商標)CA-2500、Evonikから入手可能なSURFYNOL 104、両方ともBYKから入手可能なBYK-346およびBYK-349のポリエーテル修飾シロキサン、およびGolden Gate Capitalから入手可能なAMP-95を含む。
水性コーティング組成物は、水性コーティング組成物の総重量に基づいて、0.01~10重量パーセントの湿潤剤を含み得る。0.01~10重量パーセントのすべての個々の値および部分範囲が含まれ、例えば、水性コーティング組成物は、水性コーティング組成物の総重量に基づいて、下限0.01、0.1、0.2、1.0または2.0重量パーセント~上限10、8、7、5、4、または3重量パーセントの湿潤剤を含み得る。
本明細書に開示される水性コーティング組成物は、凍結融解安定剤を含み得る。凍結融解安定剤の例は、特に、アルコール、グリコール、およびそれらの組み合わせを含む。凍結融解安定剤の具体例は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール(1,2,3-トリヒドロキシプロパン)、エタノール、メタノール、1-メトキシ-2-プロパノール、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、トリスチリルフェノールエトキシレート、およびそれらの組み合わせを含む。
水性コーティング組成物は、水性コーティング組成物の総重量に基づいて、0.1~15重量パーセントの凍結融解安定剤を含み得る。0.1~15重量パーセントのすべての個々の値および部分範囲が含まれ、例えば、水性コーティング組成物は、水性コーティング組成物の総重量に基づいて、下限0.1、0.5、または1.0重量パーセント~上限15、10、または8重量パーセントの凍結融解安定剤を含み得る。
本明細書に開示される水性コーティング組成物は、顔料とも呼ばれ得る着色剤を含み得る。様々な着色剤は、利用され得る。着色剤は、天然着色剤、合成着色剤、有機着色剤、無機着色剤、またはそれらの組み合わせであり得る。なかでも、着色剤の具体例は、二酸化チタンおよびThe Dow Chemical Companyから入手可能なROPAQUE(商標)Ultra Eなどの高分子顔料を含む。
水性コーティング組成物は、水性コーティング組成物の総重量に基づいて、0.5~45重量パーセントの着色剤を含み得る。0.5~45重量パーセントのすべての個々の値および部分範囲が含まれ、例えば、水性コーティング組成物は、水性コーティング組成物の総重量に基づいて、下限0.5、1.0、または5.0重量パーセント~上限45、30、または25重量パーセントの着色剤を含み得る。
本明細書に開示される水性コーティング組成物は、充填剤および/またはレオロジー調整剤とも呼ばれ得る増粘剤を含み得る。増粘剤の例は、これらに限定されないが、炭酸カルシウム、ポリビニルアルコール(PVA)、カオリンなどの粘土材料、酸誘導体、酸コポリマー、ウレタン会合増粘剤(UAT)、ポリエーテル尿素ポリウレタン(PEUPU)、ポリエーテルポリウレタン(PEPU)、およびそれらの組み合わせを含み、ナトリウムまたはアンモニウムで中和されたアクリル酸ポリマーなどのアルカリ膨潤性エマルション(ASE);疎水性修飾アクリル酸コポリマーなどの疎水性修飾アルカリ膨潤性エマルション(HASE);疎水性修飾エトキシル化ウレタン(HEUR)などの会合性増粘剤;ならびにメチルセルロースエーテル、ヒドロキシメチルセルロース(HMC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、疎水性修飾ヒドロキシエチルセルロース(HMHEC)、カルボキシメチルセルロースナトリウム(SCMC)、カルボキシメチル2-ヒドロキシエチルセルロースナトリウム、2-ヒドロキシプロピルメチルセルロース、2-ヒドロキシエチルメチルセルロース、2-ヒドロキシブチルメチルセルロース、2-ヒドロキシエチルエチルセルロース、および2-ヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース増粘剤、およびそれらの組み合わせがなどの増粘剤が利用され得る。商業的な例は、The Dow Chemical Companyから入手可能なACRYSOL(商標)TT-935、ACRYSOL(商標)DR-770、およびACRYSOL(商標)RM-2020 NPRなどのACRYSOL(商標)の商品名の下で入手可能なもの;およびAshlandから入手可能なNatrosol 250HBRを含む。
水性コーティング組成物は、水性コーティング組成物の総重量に基づいて、0.1~4重量パーセントの増粘剤を含み得る。0.1~4重量パーセントのすべての個々の値および部分範囲が含まれ、例えば、水性コーティング組成物は、水性コーティング組成物の総重量に基づいて、下限0.1、0.2、または0.3重量パーセント~上限4、3、または2重量パーセントの増粘剤を含み得る。
本明細書に開示される水性コーティング組成物は、艶消し剤を含み得る。艶消し剤は、当技術分野で知られているように、様々な無機粒子、有機粒子、およびそれらの組み合わせを含み得る。艶消し剤は、粉末であってもよい。艶消し剤の例は、これらに限定されないが、シリカ艶消し剤、ジアトメート、ポリ尿素艶消し剤、ポリアクリレート、ポリエチレン、ポリテトラフルオロエテン、およびそれらの組み合わせを含む。市販の艶消し剤の例は、市販の艶消し剤であり、例えば、World Minerals Co.Ltdから入手可能なCILITE 499、両方ともEvonikから入手可能なACEMATT TS-100およびACEMATT OK520シリカ艶消し剤、Deuteronから入手可能なDEUTERON MKポリ尿素艶消し剤、および両方ともBYKから入手可能な微粉化ワックス添加剤CERAFLOUR 929およびCERAFLOUR 920、Grace Davisonから入手可能なSYLOID Silica 7000艶消し剤を含み得る。
水性コーティング組成物は、水性コーティング組成物の総重量に基づいて、0.1~10重量パーセントの艶消し剤を含み得る。0.1~10重量パーセントのすべての個々の値および部分範囲が含まれ、例えば、水性コーティング組成物は、水性コーティング組成物の総重量に基づいて、下限0.1、0.3、または0.5重量パーセント~上限10、8、または5重量パーセントの艶消し剤を含み得る。
本明細書に開示される水性コーティング組成物は、当技術分野で知られているように、追加のコーティング添加剤を含み得る。追加のコーティング添加剤の例は、これらに限定されないが、特に、レベリング剤;シリコーン、フルオロカーボン、セルロースなどのフロー制御剤;エクステンダー;平坦化剤;紫外線(UV)吸収剤;ヒンダードアミン光安定剤(HALS);亜リン酸塩;消泡剤および消泡止め剤;沈降防止剤、たるみ防止剤およびボディ剤;皮張り防止剤;浸水防止剤および浮遊防止剤;殺生物剤、殺菌剤および防カビ剤;腐食防止剤、およびそれらの組み合わせを含む。様々な量の添加剤は、異なる用途に利用され得る。
水性コーティング組成物は、水性コーティング組成物の総重量に基づいて、0.1~10重量パーセントの追加のコーティング添加剤を含み得る。0.1~10重量パーセントのすべての個々の値および部分範囲が含まれ、例えば、水性コーティング組成物は、水性コーティング組成物の総重量に基づいて、下限0.1、0.15、または0.2重量パーセント~上限10、9、または8重量パーセントの追加のコーティング添加剤を含み得る。
本明細書に開示される水性コーティング組成物は、既知のプロセスによって形成され得る;水性コーティング組成物は、既知の装置および反応条件を使用して作製され得る。
例えば、水性コーティング組成物の形成は、粉砕段階を含むことができる。粉砕段階では、顔料などの水性コーティング組成物のいくつかの成分、ならびに低剪断混合下で均質化されない可能性がある、および/または粒子サイズの縮小のために選択される他の材料を粉砕および/または分散させるために、例えば高剪断条件下のミルを介して水と組み合わせることができる。とりわけ、消泡剤および/または湿潤剤などの他の成分は、粉砕段階で利用され得る。
粉砕段階は、得られた粒子が0.1μm~100μmの平均粒径を有することを提供することができる。0.1μm~100μmのすべての個々の値および部分範囲が含まれ、例えば、得られる粒子は、下限0.1、0.5、または1.0μm~上限100、75、または50μmの平均粒径を有し得る。
粉砕段階に続いて、レットダウン段階が実行され得る。粉砕段階から得られる生産品は、例えば、いくつかの粉砕および/または分散された水性コーティング組成物成分は、水性コーティング組成物を形成するために利用される残りの成分と組み合わせられ得る。レットダウン段階は、例えば、低剪断混合を利用し得る。
本明細書に開示される水性コーティング組成物は、コーティングを形成するために利用され得る。これらのコーティングは、特に、工業用コーティング用途、建築用コーティング用途、自動車用コーティング用途、屋外家具用コーティング用途などのいくつかの異なるコーティング用途に使用され得る。
本明細書に開示される水性コーティング組成物は、任意の方法により、基材、例えば、物品または構造体の1つ以上の表面に塗布され得る。そのような方法は、これらに限定されないが、噴霧、浸漬、ロール塗布、および当技術分野で一般に知られている任意の他の従来技術を含む。コーティング組成物でコーティングされるそのような構造体の表面は、特に、コンクリート、木材、金属、プラスチック、ガラス、乾式壁を含み得る。既知の装置、成分、および条件は、水性コーティング組成物を塗布するときに用いられ得る。
基材への塗布に続いて、水性コーティング組成物を硬化、例えば乾燥して、コーティングを形成することができる。コーティングは、異なる用途のために、様々な厚さを有する1つ以上の層を形成し得る。
有利には、本明細書に開示されるコーティングは、様々な用途にとって望ましい1つ以上の特性を有し得る。例えば、本明細書に開示されるコーティングは、例えば、コーティングが特定の温度範囲内で乾燥されるとき、他の組成物から形成されるコーティングと比較して、改善された耐スクラブ性を有し得る。例えば、本明細書に開示されるコーティングは、15℃以下の温度、例えば、-25~15℃、または-20~10℃で乾燥されたときに、改善された耐スクラブ性を有し得る。本明細書で使用される場合、「耐スクラブ性」という用語は、基材からコーティングを侵食するのに必要ないくつかのスクラブサイクルを指す。耐スクラブ性は、GB/T9266-2009に従って決定され得る。
さらに、本明細書に開示されるコーティングは、他の組成物から形成されたコーティングと比較して、改善された、すなわち、より長い長期硬度発現を有し得る。例えば、本明細書に開示されるコーティングは、例えば、コーティングの適用から96時間、168時間、および240時間でコーティングの硬度が決定されるとき、96時間で改善された硬度発現を有し得る。改善された長期硬度発現を提供することは、いくつかの用途にとって有利である。
実施例では、例えば、以下を含む、材料の様々な用語および名称が使用される。
ECOSURF(商標)EH-9(アルコールアルコキシレート湿潤剤、The Dow Chemical Companyから入手);プロピレングリコール(凍結融解安定剤、SinoPharma Co.Ltdから入手);BYK-024(消泡剤、BYKから入手);AMP-95(pH調整剤/分散剤、Golden Gate Capitalから入手);OROTAN(商標)CA-2500(分散剤、The Dow Chemical Companyから入手);ROCIMA(商標)CF-1100(殺生物剤、The DowChemical Companyから入手);Natrosol 250HBR(増粘剤、Ashlandから入手);二酸化チタン(着色剤);艶消し剤(Acematt TS-100、Evonikから入手);か焼カオリンDB-80(充填剤);炭酸カルシウムCC-700(充填剤);PRIMAL(商標)AC-268(結合剤、The Dow Chemical Companyから入手);ROPAQUE(商標)Ultra E(ポリマー顔料、不透明ポリマー、The Dow Chemical Companyから入手);ACRYSOL(商標)TT-935(増粘剤、The Dow Chemical Companyから入手);ACRYSOL(商標)DR-770(増粘剤、The Dow Chemical Companyから入手);KATHON(商標)LXE(殺生物剤、The Dow Chemical Companyから入手);ACRYSOL(商標)RM-2020 NPR(レオロジー調整剤、The Dow Chemical Companyから入手);UCAR(商標)FILMER IBT(商用合体剤、The Dow Chemical Companyから入手);Optifilm Enhancer OE-400(商用合体剤、Eastmanから入手)。
ブチレンオキシドおよびプロピレンオキシドをアルコキシル化して、式I:R-O-(A)-Rで表される合体剤を提供し、
式中RはC直鎖脂肪族であり、Rは水素基であり、Aはプロピレンオキシドおよびブチレンオキシド由来のモノマー構造単位であり、nは、9の平均値を有した。合体剤は、水酸基価測定によって決定されるように、665g/モルの数平均分子量を有した。この合体剤は、市販の製品DOWANOL(商標)TPnB(C-(PO)、The Dow Chemical Companyから入手可能)に基づいて調製され、続いて、KOHを触媒として利用する既知のアルコキシル化条件下でのブトキシル化の追加工程が続く。C-(PO)をKOH(6000ppmでの活性重量、50重量%の濃度の水溶液)と共に反応器に加えた;反応器を閉じ、内容物を250rpmで撹拌し、80℃に加熱した。反応器の内容物を80℃に維持しながら真空を適用し、反応器から残留水を除去した。次に、反応器の内容物を120℃に加熱し、反応器内の圧力を4.5バール未満に維持しながら、ブチレンオキシドを反応器にゆっくりと加えた。ブチレンオキシドの添加後、反応器の内容物を砕解のために120℃に維持した;反応器の圧力は、圧力が初期圧力に近くなり(BO添加前)、2時間安定するまで監視された。次に、反応器を窒素および真空で3回パージして、残留するブチレンオキシドをすべて除去した。その後、反応器の内容物を60℃に冷却し、酢酸で中和して、式Iで表される合体剤を提供した。
最低フィルム形成温度(MFFT)は以下のように決定された。式Iで表される合体剤をそれぞれ含む試料1および試料2、比較試料A、および比較試料Bは、以下のように調製された。式IおよびPRIMAL(商標)DC-420で表される様々な量の合体剤を組み合わせて、それぞれ試料1~2を提供し、UCAR(商標)FILMER IBTおよびPRIMAL(商標)DC-420を比較試料Aに組み合わせ、Optifilm Enhancer OE-400およびPRIMAL(商標)DC-420を比較試料Bに組み合わせた。
試料1~2および比較試料A~Bのそれぞれは、約20℃で24時間保管され、次に、それぞれを75μmのウェットフィルムを備えたRHOPOINT MFFT-90機器のプラスチックフィルムに適用した。2時間後、フィルムの外観が観察され、フィルムがひび割れた温度が決定された。クリーンなPRIMAL(商標)DC-420の試料を使用して、33℃のベースラインMFFTを決定した。結果は、表1および2において報告される。
Figure 2022510077000001
表1のデータは、3重量パーセントの負荷で、試料1が、比較例AおよびBのそれぞれと比較して、改善された、すなわち低下した最低フィルム形成温度を有することを示す。試料1によって提供された低下した最低フィルム形成温度は、結合剤および式Iによって表される合体剤を含む水性コーティング組成物が、他の組成物と比較して、同様に改善された、すなわち低下した最低フィルム形成温度を有することを示す。
Figure 2022510077000002
表2のデータは、5重量パーセントの負荷で、試料2が、比較試料Aと比較して、改善された、すなわち、より低い最低フィルム形成温度を有することを示す。試料2によって提供される低下した最低フィルム形成温度は、結合剤および式Iによって表される合体剤を含む水性コーティング組成物が、他の組成物と比較して、同様に改善された、すなわち低下した最低フィルム形成温度を有することを示す。
実施例1、水性コーティング組成物は、以下のように形成された。脱イオン水(165グラム)、プロピレングリコール(12グラム)、OROTAN(商標)CA-2500(7.5グラム)、ECOSURF(商標)EH-9(1.5グラム)、およびBYK-024(1.0グラム)を容器に加え、分散プレートで約400rpmで2分間混合した。Natrosol 250HBR(1.5グラム)を容器の内容物に加え、約400rpmで2分間混合した。容器の内容物にAMP-95(1.5グラム)を加え、約400rpmで10分間混合した。容器の内容物に二酸化チタン(200グラム)、か焼カオリンDB-80(35グラム)、炭酸カルシウムCC-700(50グラム)、および艶消し剤(35グラム)を加え、約2000rpmで30分間混合して、容器の内容物の粒子が50μm以下のサイズを有するようにした;粘度の上昇が観察された。次に、PRIMAL(商標)AC-268(280グラム)、BYK-024(1グラム)、およびKATHON(商標)LXE(2グラム)を容器の内容物に加え、約1800rpmで10分間混合した。次に、AMP-95(0.5グラム)、ROPAQUE(商標)Ultra E(70グラム)、ACRYSOL(商標)TT-935(3.5グラム)、ACRYSOL(商標)DR-770(5グラム)、ACRYSOL(商標)RM-2020 NPR(10グラム)、および容器の内容物に脱イオン水(100.5グラム)を加え、約300rpmで10分間混合した。容器の内容物は3つの等しい部分に分けられた;式Iによって表される合体剤(合体剤および結合剤固形分の総重量に基づいて4重量パーセントの式Iによって表される合体剤)を最初の部分に加えて、実施例1を提供した。
比較例Aは実施例1として形成されたが、式Iで表される合体剤ではなく、UCAR(商標)FILMER IBTが使用された;UCAR(商標)FILMER IBT固形分および水の総重量に基づく、UCAR(商標)FILMER IBT固形分の重量パーセントは以下に示される。
比較例Bは実施例1として形成されたが、式Iで表される合体剤ではなく、Optifilm Enhancer OE-400固形分が使用された;Optifilm Enhancer OE-400および水の総重量に基づく、Optifilm Enhancer OE-400固形分の重量パーセントは以下に示される。
蓄熱安定性はGB/T20623-2006に従って決定された。実施例2(200グラム)、比較例A(200グラム)、および比較例B(200グラム)をそれぞれの容器に密封し、オーブン(50+2℃)に14日間入れた;次に、それぞれの容器を23+2℃で3時間維持した;次に、ストーマー粘度計を使用してそれぞれの粘度を測定した。結果は、表3において報告される。
Figure 2022510077000003
表3のデータは、比較例Aおよび比較例Bの両方と比較して、粘度の変化が比較的少ないことによって証明されるように、実施例1が改善された蓄熱安定性を有することを示し、これは、粘度決定に対して過度に粘性になった。
凍結融解安定性は、GB/T20623-2006に従って決定された。実施例1(200グラム)、比較例A(200グラム)、および比較例B(200グラム)をそれぞれの容器に密封し、冷蔵庫(-5+2℃)に18時間置いた;次に、それぞれの容器を室温で6時間維持した;このサイクルを3回繰り返した。次に、ストーマー粘度計を使用してそれぞれの粘度を測定した。次に、説明したように、さらに2つのサイクルを実行し、それぞれの粘度を再度測定した。結果は、表4において報告される。
Figure 2022510077000004
表4のデータは、-6℃での凍結および融解の3サイクル後の比較例Aおよび比較例Bの両方と比較して、粘度の変化が比較的少ないことによって証明されるように、実施例1が改善された凍結融解安定性を有することを示す。表4のデータは、-6℃での凍結および融解の5サイクル後の比較例Aおよび比較例Bの両方と比較して、粘度の変化が比較的少ないことによって証明されるように、実施例1が改善された凍結融解安定性を有することを示す。
耐スクラブ性はGB/T9266-2009に従って決定された。実施例1は、100μmの厚さの2セットの非アスベスト繊維セメントプレート上に塗装された;次に、プレートの第1のセットを5℃で7日間乾燥させ、プレートの第2のセットを20℃で7日間乾燥させて、実施例2のコーティングを提供した。比較例C~Dは実施例2として形成されたが、実施例1ではなく比較例A~Bがそれぞれ使用された。ブラッシャーはGB/T9266-2009に従って前処理された。スクラビング試験は、所定のスクラビング時間後にコーティング層を目視チェックするか、コーティング層が消失するまで停止して実行された。スクラビング試験の一部では、室温で7日間乾燥させたコーティングプレートに、試験を加速するために特定のスクラブ媒体を追加した(400スクラブあたり10g)。結果は、表5において報告される。
Figure 2022510077000005
表5のデータは、実施例1から形成されたコーティングである実施例2が、5℃で乾燥されたコーティングについて、比較例Cおよび比較例Dのコーティングと比較して、比較的多数のスクラブによって証明されるように、改善された耐スクラブ性を有することを示す。
表5のデータはまた、実施例1から形成されたコーティングである実施例2が、室温で乾燥されたコーティングについて、コーティング比較例Dおよびコーティング比較例Cに対する比較耐スクラブ性と比較して、比較的多数のスクラブによって証明されるように、改善された耐スクラブ性を有することを示す。
硬度発現は以下のように決定された。実施例1を利用して、コーティングである実施例3を形成した;比較例Bを利用して、コーティングである比較例Eを形成した。様々な硬化時間でのケーニッヒ硬度値は、ASTM D2134-95に従って決定された。結果は、表6において報告される。
Figure 2022510077000006
表6のデータは、実施例1から形成されたコーティングの実施例3が、96時間以上の硬化時間について、コーティング比較例Eと比較して、改善された、すなわち、より大きな硬度発現を有することを示す。これを長期間、例えば96時間以上改善することは、いくつかの用途にとって有利である。
表6のデータはまた、実施例1から形成されたコーティングの実施例3が、72時間以下の硬化時間について、コーティング比較例Eと比較して同等の硬度発現を有することを示す。

Claims (8)

  1. 水性コーティング組成物であって、
    結合剤と、
    式I:R-O-(A)-R(式中、Rは水素、C~C12直鎖脂肪族、またはC~C12分岐脂肪族であり、Aはアルキレンオキシドであり、Rは水素基、C~C直鎖脂肪族もしくは分岐脂肪族基、C~C直鎖もしくは分岐カルボニル基、またはベンジル基であり、nは3~25の平均値を有する)で表される合体剤と、
    水と、を含む、水性コーティング組成物。
  2. Aが、プロピレンオキシドまたはブチレンオキシドに由来するモノマー構造単位を含むホモポリマーである、請求項1に記載の水性コーティング組成物。
  3. Aが、プロピレンオキシドおよびブチレンオキシドに由来するモノマー構造単位を含むコモポリマーである、請求項1に記載の水性コーティング組成物。
  4. 前記合体剤が、300~1800g/モルの数平均分子量を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の水性コーティング組成物。
  5. 前記水性コーティング組成物が、前記水性コーティング組成物の総重量に基づいて5~65重量パーセントの結合剤固形分を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の水性コーティング組成物。
  6. 前記水性コーティング組成物が、前記合体剤および前記結合剤固形分の総重量に基づいて0.5~15重量パーセントの前記式Iによって表される合体剤を含む、請求項5に記載の水性コーティング組成物。
  7. 凍結融解安定剤を含み、前記凍結融解安定剤が、前記水性コーティング組成物の総重量に基づいて前記水性コーティング組成物の0.1~15重量パーセントである、請求項1~6のいずれか一項に記載の水性コーティング組成物。
  8. 請求項1~7のいずれか一項に記載の水性コーティング組成物を用いて形成された、コーティング。
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