JP2002173643A - 塗布組成物 - Google Patents

塗布組成物

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JP2002173643A
JP2002173643A JP2000368285A JP2000368285A JP2002173643A JP 2002173643 A JP2002173643 A JP 2002173643A JP 2000368285 A JP2000368285 A JP 2000368285A JP 2000368285 A JP2000368285 A JP 2000368285A JP 2002173643 A JP2002173643 A JP 2002173643A
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Joichi Matsui
讓一 松井
Daisuke Kumegawa
大輔 粂川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防錆性に優れた塗布組成物を提供する。 【解決手段】 本発明に係る塗布組成物は、バインダー
樹脂とセメント成分とを混合してなる。セメント成分が
金属表面をアルカリ性に維持するので、優れた防錆性を
発揮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属材料に対する
防錆用の塗布組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の塗布組成物としては、各
種バインダー樹脂に各種防錆顔料(主にPb系、Cr
系、Fe系、Cd系、C系、Al系、Ca系、Ti系、
Si系、Zn系およびリン酸系などの化合物や酸化物な
ど)と、各種添加剤(分散液、レベリング剤およびその
他改質剤など)および溶媒(主にトルエン、キシレン、
各種ケトン類などの混合溶剤)等を混合したものが広く
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の塗布組
成物の中で防錆顔料として用いられるPb系、Cr系お
よびCd系などの化合物や酸化物は有害物質であり、こ
れらを塗布組成物中に含ませることは環境上好ましくな
い。また上記の塗布組成物では、作用性や組成の安定性
などの観点から多量の溶媒を含ませており、これが気化
することによる大気汚染も問題である。係る大気汚染問
題を解決するものとして、低溶剤系や無溶剤系さらには
水系などの塗布組成物が開発されているが、これらは防
錆性、作業性が不十分であった。
【0004】本発明は、上記のような実情に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、地球環境を汚染するおそれが
少なく、防錆性に優れた塗布組成物を得るにある。本発
明の目的は、作業性に優れて工事期間を短縮できる塗布
組成物を得るにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】金属材料の腐食を防ぐた
めには、特に金属表面の酸性化を防ぐことが重要であ
る。そこで本発明者は、従来のPb系、Cr系、Cd系
などの化合物、酸化物に代えて、セメント成分を防錆成
分として用いれば、金属表面をアルカリ性に保って、金
属の腐食を防ぐことができるとともに、上述のような有
害物質を排して環境汚染問題を一掃できることを見出し
て本発明を開発するに至った。すなわち、本発明の請求
項1に係る塗布組成物は、バインダー樹脂とセメント成
分とを混合してなることを特徴とする。
【0006】ここで言う「セメント成分」とは、JIS
R 5202−95に示される酸化カルシウム、二酸
化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化第
二鉄などを主要化学成分とする組成物を意味する。この
種のセメント成分は強アルカリ性を示すため、本発明に
係る塗布組成物を金属上に塗布すれば、セメント成分が
金属表面をアルカリ性に保持するので、錆の発生を抑え
ることができる。特に、平面上に載置した金属表面上に
本発明に係る塗布組成物を塗布すると、比重の大きなセ
メント成分を多く含む組成物が優先的に金属表面に接触
するので、金属表面のアルカリ性維持能力が高まり、よ
り一層防錆性は向上する。また、バインダー樹脂が金属
表面に塗膜を作って酸素や水の浸入を防ぐので、この点
でも防錆性は向上する。さらに微量の水が金属表面にあ
っても、セメント成分がこれを吸収するので、この点で
も防錆性は良好である。なお、硬化後の塗布組成物にお
いては、セメント成分はそれ単一でコンクリート化して
いると考えるのではなく、バインダー樹脂との混練状態
を保ちながら塗膜を形成していると考えるべきである。
【0007】バインダー樹脂とセメント成分との混合割
合は、バインダー樹脂100重量部に対して、10重量
部以上、500重量部以下であることが好ましく、さら
には100重量具以上、300重量部以下であることが
より好ましい。10重量部未満では防錆成分としてのセ
メント成分の量が過少となって、防錆効果が低下する。
500重量部を超えるとバインダー樹脂量が不足し、セ
メント成分である粉末を十分に練り合すことができな
い。
【0008】バインダー樹脂は低溶剤系または無溶剤系
の樹脂とすることが望ましい。これにより、トルエン、
キシレンのごとく大気を汚染するおそれのある物質を低
減又は一掃できるので、大気汚染に関わる環境破壊問題
の解決に寄与し得る。また、バインダー樹脂は、1液タ
イプよりも2液硬化タイプが好ましい。これは2液硬化
タイプが保存安定性に優れていることに拠る。
【0009】バインダー樹脂は、低溶剤系または無溶剤
系のエポキシ系、またはエポキシ変形樹脂であることが
望ましい。これら樹脂は、他の樹脂に比べて金属素地と
の密着性、防錆性、耐薬品性に優れているため、これら
を含む塗布組成物は特に下塗用、中塗用塗料として好適
なものとなる。
【0010】バインダー樹脂は、低溶剤系または無溶剤
系のウレタン系、アクリル系、アクリル・シリコン系、
フッ素系、およびこれらの変形系樹脂のいずれかとして
もよい。これらの樹脂は、エポキシ系樹脂又はエポキシ
変形系樹脂に比べて耐候性に優れているため、これらを
含む塗布組成物は、特に上塗用塗料として好適なものと
なる。
【0011】具体的には、セメント成分は、普通ポルト
ランドセメント、早強ポルトランドセメント、混合セメ
ント、特殊セメントのいずれか一種、またはこれらの混
合物とすることができる。これらセメントの定義は、J
IS R 5210、5211、5212、5213に
拠る。これらのセメント成分および混合物が、良好な防
錆性を発揮することは以下の実施例より明らかである。
【0012】セメント成分には、セメント用骨材、フラ
イアッシュ、セメント用繊維などを混和することができ
る。これら各成分の混和量は、セメント成分100重量
部に対して、セメント用骨材の場合は300重量部以下
(0重量部を含む)、フライアッシュの場合は50重量
部以下(0重量部を含む)、セメント用繊維の場合は5
重量部以下(0重量部を含む)であることが望ましい。
セメント用骨材は、JASS 5に規定される砂、砂利
の他、JIS A 5005に規定される砕石、砕砂や
JIS A 5002に規定される軽量骨材などを用い
る。フライアッシュは、JIS A 6201に拠るも
のを用いる。セメント用繊維としては、炭素繊維、アラ
ミド繊維、ビニロン繊維、ガラス繊維などが含まれる。
これらをセメント成分に混和することにより、更なる防
錆性の向上や塗膜強度の向上を図ることができる。これ
らの混和量を制限したのは、経済的な理由に拠る。
【0013】上記塗布組成物には、有機酸、無機酸、ま
たはこれらの混合物を混和することが好ましく、その混
合割合は、バインダー樹脂とセメント成分の合計量10
0重量部に対して、5重量部以下(0重量部を含む)で
あることが好ましい。有機酸としてはタンニン酸系およ
びその化合物、無機酸としてはリン酸系およびその化合
物が好ましい。これら有機酸、無機酸、これらの混合酸
を希釈するための溶媒としては、アルコール系と水が好
ましい。このように有機酸、無機酸などを微少量含ませ
ると、塗布組成物の粘度を自在に変化させることができ
るので、作業性の向上を図ることができる。これらの混
和量を5重量部以下としたのは、経済的な理由に拠る。
【0014】
【実施例】(下塗用塗料) (実施例1〜21)以下、本発明に係る塗布組成物の下
塗用塗料への適用例を、実施例1〜21に示す。 ・試験材料:材質がSS41の錆板(構造用鋼材(寸法
200×300×3mm)をショットブラスト処理した
後、2年間屋外屋外に放置して発錆させたもの)を使用
した。 ・清浄方法:錆板をワイヤブラシを使用して3種ケレン
程度に錆を落とした後、溶剤系の洗浄剤(商品名:ノン
クロール、クスノキ化学(株)製)を染み込ませた清浄
なウエスで埃や異物を拭き取り、自然乾燥(10〜20
分間、屋外に放置)させた。 ・下塗用塗料の塗布:塗装用ハケを使って、先の清浄処
理を施した試験板の表面に、本発明に係る塗布組成物
(実施例1〜21)をほぼ均一になるように塗布した。 ・乾燥方法:2週間程度、屋外で自然乾燥させた。
【0015】表1に、実施例1〜21の下塗用塗料の組
成(混合割合)を示す。
【0016】
【表1】
【0017】表1中のエポキシ系樹脂は2液硬化タイプ
で、主剤にビスフェノールAタイプ(アデカレジンEP
−4100:旭電化工業(株)製)、硬化剤に変性ポリ
アミドアミン系(アデカハードナーEH−209:旭電
化工業(株)製)、希釈剤にアデカグリシロールED−
501(旭電化工業(株)製)を使用した。これらの混
合割合は、主剤100部に対して硬化剤25部、希釈剤
10〜20部とした。
【0018】普通ポルトランドセメント、早強ポルトラ
ンドセメントなどの各セメント成分は、それぞれJIS
規格に準ずるものを用いた。骨材は、JIS規格による
5号珪砂に8号珪砂を混合したものを使用した。これら
の混合割合は、5号珪砂:8号珪砂=1:3(重量比)
とした。フライアッシュは、JIS A 6201によ
るI種のものを使用した。繊維は、炭素繊維(炭素繊維
ロッド:東レ(株)製)を使用した。
【0019】表中のAは、有機酸(タンニン酸(試薬1
級))、Bは無機酸(リン酸(試薬1級))、Cはこれ
ら有機酸と無機酸との混合物である。Aではタンニン酸
3gを溶媒溶媒(エタノール(試薬1級))5gと水
(蒸留水)2gに溶解したものを使用した。Bではリン
酸3gを溶媒溶媒(エタノール(試薬1級))5gと水
(蒸留水)2gに溶解したものを使用した。Cではタン
ニン酸2gとリン酸1gを、溶媒(エタノール(試薬1
級))5gと水(蒸留水)2gに溶解したものを使用し
た。
【0020】(比較例1〜3)市販の下塗防錆用組成物
を比較例1〜3とした。 ・比較例1:エポキシ系2液タイプ塗料(ネオゴーゼ#
200:神東塗料(株)製)を塗装用ハケを使って、試
験板の表面に塗料がほぼ均一になるように塗布した。 ・比較例2:タールエポキシ系塗料(エポシール#60
0:関西ペイント(株)製)を塗装用ハケを使って、試
験板の表面に塗料がほぼ均一になるように塗布した。 ・比較例3:錆転換型塗料(トリック1100:日本パ
ーカライジング(株)製)を塗装用ハケを使って、試験
板の表面に塗料がほぼ均一になるように塗布した。
【0021】(比較例4)上述の実施例1において、普
通ポルトランドセメントを10重量部を9重量部に替え
たものを比較例4とした。
【0022】(評価)実施例1〜21および比較例1〜
4に対して、以下の項目について測定、試験を行った。 ・膜厚(塗膜厚さμ):電磁微厚計(Kett−LZ−
330:ケット科学(株)製)を使って、9点(試験板
の左部、中央部、右部の各々で上部、中部、下部)につ
いて測定を行い、その平均値をとった。 ・密着性:塗料を塗布した試験板について、建研式接着
試験機(建設省建築研究所考案の接着試験機)を使用し
て密着性の評価をした。具体的には、接着試験用の専用
治具(鋼製で4×4cmのアタッチメント)を乾燥した塗
膜の表面にエポキシ接着剤(クイックメンダ:コニシ
(株)製)を使用して接着し、その後1日間放置して十
分に硬化させた後、電動カッターを使用して塗膜の表面
から下の金属表面に達するまで専用治具の周囲に垂直な
切り込みを入れ、その後、先の建研式接着試験機を使用
して密着力を測定した。 ・防錆性 1.海水に対する防錆性:塗料を塗布した試験板を海水
に浸せきして防錆性を評価した。ここでは、試験板の上
半分が空気中に出るように、下半分は海水中に入るよう
にした。試験期間は1年間とし、目視にて発錆の状況を
評価した。 2.塩水噴霧試験:JIS Z 2371に準じて塩水
噴霧試験を行い、防錆性を評価した。具体的には、試験
板を塩水噴霧装置内に入れて、塩水の噴霧下に試験板を
置き、試験前に付けておいた切り傷からの錆の発生状況
や塗膜の膨れ具合などを目視にて評価した。
【0023】(評価結果)表2に、実施例1〜21、お
よび比較例1〜4に対する評価結果を示す。
【0024】
【表2】
【0025】表2より明らかなように、実施例1〜21
に係る下塗用塗料は、比較例1〜3と比べて金属との密
着性に優れていることが確認された。また、実施例1〜
21に係る下塗用塗料は、比較例1〜4と比べて防錆性
にも優れていることが確認された。
【0026】(上塗用塗料) (実施例22〜27)以下、本発明に係る塗布組成物の
上塗用塗料への適用例を実施例22〜27に示す。これ
ら実施例22〜27に係る上塗用塗料の塗布の前工程と
して、上述の下塗用塗料の場合と同様に試験板に対して
清浄を行った。下塗用塗料は実施例4に係る塗布組成物
を用いた。
【0027】下塗用塗料を室内放置で1日間自然乾燥さ
せた後、この下塗用塗料の上に実施例22〜27に係る
上塗用塗料を塗装用ハケを使ってほぼ均一となるように
塗布した。3週間程度、屋外で自然乾燥させてから、以
下の評価試験を行った。
【0028】表3に、実施例22〜27に係る上塗用塗
料の組成(混合割合)を示す。
【0029】
【表3】
【0030】表3中のウレタン樹脂(実施例22、2
3)は、2液硬化タイプ(レタンPAQ:関西ペイント
(株)製、主剤と硬化剤との混合割合10:1)を使用
した。シリコン系樹脂(実施例24、25)は、2液硬
化タイプ(STAコートV2:熱研化学工業(株)製、
主剤と硬化剤との混合割合15:1)を使用した。フッ
素系樹脂(実施例26、27)は、2液硬化タイプ(ニ
ューカンペフロンCW:関西ペイント(株)製、主剤と
硬化剤との混合割合7:1)を使用した。
【0031】(比較例5)試験材料および清浄工程は上
述の実施例1〜21と同様である。下塗用塗料としては
エポマリン GX(関西ペイント(製))を用い、これ
を塗装用ハケを使って試験板の表面にほぼ均一になるよ
うに塗布した。目標膜厚は40μmとした。塗布後、室
内に1日間放置して乾燥させた。
【0032】中塗用塗料として、セラテクトU中塗(関
西ペイント(株)製)を用い、これを下塗用塗料(エポ
マリン GX)の表面に塗装用ハケを使ってほぼ均一に
塗布した。目標膜厚は30μmとした。塗布後、室内に
1日間放置して乾燥させた。
【0033】上塗用塗料として、セラテクトUHB上塗
(関西ペイント(株)製)を用い、これを中塗塗料(セ
ラテクトU中塗)の表面に塗装用ハケを使ってほぼ均一
に塗布した。目標膜厚は35μmとした。塗布後、室内
に3週間程度放置して乾燥させた。
【0034】(評価)実施例22〜27および比較例5
に対して、以下の項目について測定、試験を行い、その
評価を行った。 ・膜厚(塗膜厚さμ):電磁微厚計(Kett−LZ−
330:ケット科学(株)製)を使って、9点(試験板
の左部、中央部、右部の各々で上部、中部、下部)につ
いて測定を行い、その平均値をとった。 ・塗膜硬度:JIS K 5400に準じて、鉛筆引っ
掻き塗膜硬さ試験機を用いて、試験を行った。 ・密着性:上述の下塗用塗料の場合と同様に、建研式接
着試験機を用いて密着性について試験を行った。
【0035】(評価結果)表4に、実施例22〜27、
および比較例5に対する評価結果を示す。
【0036】
【表4】
【0037】表4より、実施例22〜27に係る上塗用
の塗布組成物は、比較例5よりも塗膜硬度、密着性が良
好であり、下塗用塗料との密着性が良好であることが確
認された。これにより、従来において、下塗用塗料と上
塗用塗料との密着性を高めるために塗布されていた中塗
用塗料を省略して、その分だけ工事期間を短縮できる。
また、実施例22〜27に係る塗布組成物は、比較例5
と比して1工程で塗膜を厚く塗布することができるの
で、従来の2工程(下塗工程と中塗工程)を1工程に短
縮可能で、この点でも工事期間を短縮できる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明に係る塗布組成物で
は、有害物質であるPb系、Cr系、Cd系などの化合
物、酸化物に代えて、セメント成分を防錆成分として含
有させたので、環境汚染問題の解決に大いに寄与し得
る。また、バインダー樹脂を低溶剤系または無溶剤系の
樹脂としたので、トルエン、キシレンのごとく大気汚染
物質を低減又は一掃でき、この点でも環境汚染問題の解
決に寄与し得る。
【0039】低溶剤系または無溶剤系のエポキシ系、ま
たはエポキシ変形樹脂は、その他の樹脂と比して金属素
地との密着性、防錆性、耐薬品性に優れているため、係
る樹脂を含む塗布組成物は、特に下塗用、中塗用塗料と
して好適である。また、これらの樹脂を含む塗布組成物
は、従来と比して1工程で塗膜を厚く塗布できるので、
従来の2工程(下塗工程と中塗工程)を1工程に短縮可
能で、作業性効率の向上を図ることができ、重防食塗膜
として好適となる。低溶剤系または無溶剤系のウレタン
系、アクリル系、アクリル・シリコン系、フッ素系、お
よびこれらの変形系樹脂は、耐候性に優れているため、
係る樹脂を含む塗布組成物は特に上塗用塗料として好適
である。
【0040】本発明に係る塗布組成物は、金属材料に対
する防錆塗料としてだけでなく、非鉄金属材料、木材、
コンクリートなどに対する防水処理剤、接着剤としても
応用できる。つまり、土木構造物や建築構造物、その他
一般構造物対する防錆塗料、防水処理剤や接着剤として
応用できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 175/04 C09D 175/04 183/04 183/04 Fターム(参考) 4J038 AA011 AA012 CD091 CG001 DB061 DL031 GA15 HA416 HA491 HA492 HA566 JA35 JA64 KA06 KA08 KA19 KA20 MA07 MA10 NA03 NA23 NA27

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バインダー樹脂とセメント成分とを混合
    してなることを特徴とする塗布組成物。
  2. 【請求項2】 バインダー樹脂とセメント成分との混合
    割合が、バインダー樹脂100重量部に対して、セメン
    ト成分10重量部〜500重量部である請求項1記載の
    塗布組成物。
  3. 【請求項3】 バインダー樹脂が、低溶剤系または無溶
    剤系の樹脂である請求項1又は2記載の塗布組成物。
  4. 【請求項4】 バインダー樹脂が、低溶剤系または無溶
    剤系のエポキシ系、またはエポキシ変形樹脂である請求
    項1又は2記載の塗布組成物。
  5. 【請求項5】 バインダー樹脂が、低溶剤系または無溶
    剤系のウレタン系、アクリル系、アクリル・シリコン
    系、フッ素系、およびこれらの変形系樹脂のいずれか一
    種である請求項1又は2記載の塗布組成物。
  6. 【請求項6】 セメント成分が、普通ポルトランドセメ
    ント、早強ポルトランドセメント、混合セメント、特殊
    セメントのいずれか一種、又はこれらの混合物である請
    求項1又は2又は3又は4又は5記載の塗布組成物。
  7. 【請求項7】 セメント成分100重量部に対して、3
    00重量部以下、セメント用骨材を混和してなる請求項
    6記載の塗布組成物。
  8. 【請求項8】 セメント成分100重量部に対して、5
    0重量部以下、フライアッシュを混和してなる請求項6
    又は7記載の塗布組成物。
  9. 【請求項9】 セメント成分100重量部に対して、5
    重量部以下、セメント用繊維を混和してなる請求項6又
    は7又は8記載の塗布組成物。
  10. 【請求項10】 バインダー樹脂とセメント成分の合計
    量100重量部に対して5重量部以下、有機酸、無機
    酸、またはこれらの混合物を混和してなる請求項1又は
    2又は3又は4又は6又は8記載の塗布組成物。
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